JPH06321435A - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JPH06321435A
JPH06321435A JP5136906A JP13690693A JPH06321435A JP H06321435 A JPH06321435 A JP H06321435A JP 5136906 A JP5136906 A JP 5136906A JP 13690693 A JP13690693 A JP 13690693A JP H06321435 A JPH06321435 A JP H06321435A
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修司 小池
Atsushi Kodama
淳 児玉
Motomichi Shibano
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ホッパー内のシートを繰り出し、シートに画
像記録して、排出する画像記録装置に関し、薄型且つ小
型の構成を実現する。 【構成】 シートを収容するホッパー2から繰り出した
前記シートに画像記録ユニットで画像を形成して、排出
する画像記録装置において、前記ホッパー2内に、前記
画像記録されたシートを排出する排出パス35を設け
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】(目次) 産業上の利用分野 従来の技術(図9乃至図10) 発明が解決しようとする課題 課題を解決するための手段(図1) 作用 実施例 (a)画像記録装置の説明(図2乃至図4) (b)ホッパーの説明(図5乃至図8) (c)他の実施例の説明 発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、ホッパー内のシートを
繰り出し、シートに画像記録して、排出する画像記録装
置に関する。
【0003】画像記録装置は、プリンタ装置、複写機、
ファクシミリ等に広く利用されている。近年のダウンサ
イジングやパーソナルユースの要請により、この画像記
録装置にも小型、薄型で、デスク等の設置面積の少ない
ものが望まれている。特に、プリンタ装置では、パーソ
ナルコンピュータ、ワードプロセッサ等の小型化に伴
い、A4判サイズ程度で、薄いものが求められている。
【0004】
【従来の技術】図9、図10は従来技術の説明図(その
1)、(その2)である。例えば、電子写真プリンタ装
置では、図9に示すように、有機感光体、Se感光体、
aーSi感光体等の感光ドラム90の周囲に、前帯電器
91と、画像露光を行うレーザー光学系92と、二成分
現像器、磁性一成分現像器、非磁性一成分現像器等の現
像器93と、転写ローラ94と、ファーブラシクリ−ナ
ー、ブレードクリーナー等のクリーナー95と、除電ラ
ンプ96とが配置されている。更に、用紙を搬送する搬
送路上に熱又は圧力でトナー像を用紙に定着する熱定着
器97が配置されている。
【0005】この動作は、感光ドラム90の表面を前帯
電器91で一様帯電し、レーザー光学系92により画像
に対応した光像を露光して、画像に応じた静電潜像を形
成し、現像器93で帯電トナーを供給して、トナーによ
り現像する。転写器である転写ローラ94は、用紙を挟
んで感光ドラム90に近傍に配置され、搬送される用紙
に感光ドラム90のトナー像を静電的に転写する。この
トナー像を担持した用紙は、熱定着器97を通過する間
に、熱及び圧力によって用紙に定着され、印刷が完了さ
れ、排出される。一方、用紙にトナー像を転写した後の
感光ドラム90は、クリーナー95によりその残留トナ
ーが清掃され、除電ランプ96で、残留電荷を除去さ
れ、初期状態に戻され、印刷動作を繰り返す。
【0006】このようなプリンタ装置では、用紙を一枚
づつセットするのは、手間がかかるため、用紙を収容し
たホッパーが設けることが必要である。従来のホッパー
を設けた電子写真プリンタの配置構成は、図10に示す
ものが知られている。
【0007】図10(A)に示す構成のものは、ホッパ
ー8を装置の下部に設け、ホッパー8から上方への用紙
搬送パスを形成する。そして、印刷プロセスユニットを
ホッパー8の上部に設け、縦の搬送パスで感光ドラム9
0でトナー像を転写した後、定着器97で定着して、装
置上部に排出するものである。
【0008】図10(B)に示す構成のものは、用紙搬
送パスを直線とし、ホッパー8と印刷プロセスユニット
を直列的に設ける。そして、図の左方のホッパー8から
用紙を繰り出し、感光ドラム90でトナー像を転写し、
定着器97で定着して、図の右方に排出するものであ
る。
【0009】図10(C)に示す構成のものは、用紙搬
送パスをS字状に形成する。そして、装置下部に設けた
ホッパー8から繰り出した用紙をU字ターンさせ、S字
状搬送パスに沿って設けた印刷プロセスユニット90、
97により、トナー像を転写し、定着して、排出するも
のである。
【0010】図10(D)に示す構成のものは、図10
(B)に示す構成のものにおいて、用紙排出方向を装置
上部としたものである。更に、図10(B)の構成にお
いて、印刷された用紙をホッパー8の上に戻すようにし
て、ホッパー8上をスタッカに利用するものも知られて
いる(例えば、特開昭58ー28395号公報、特開昭
60ー171181号公報等)。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術では、次の問題があった。 図10(A)、図10(C)に示した構成のもので
は、ホッパー8を装置内部に設けているため、設置面積
は小さい。しかし、スタッカを上部に設ける必要がある
ため、装置の高さが高くなり、薄型化が達成できない。
【0012】図10(B)、図10(D)に示した構
成のものでは、装置の高さは低くなるため、薄型となる
が、ホッパー8が装置外にあるため、設置面積が大きく
なる。 更に、図10(B)の構成において、用紙をホッパー
8の上に戻すようにしても、スタッカを別に必要とする
ため、その分スペースを必要とし、薄型、小型に出来な
い。
【0013】従って、本発明は、薄型且つ小型の構成を
実現するための画像記録装置を提供することを目的とす
る。又、本発明は、スタッカの設置スペースを削除し
て、装置を小型、薄型にすることができる画像記録装置
を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理図で
ある。本発明の請求項1は、シートを収容するホッパー
2から繰り出した前記シートに画像記録ユニットで画像
を形成して、排出する画像記録装置において、前記ホッ
パー2内に、前記画像記録されたシートを排出する排出
パス35を設けたことを特徴とする。
【0015】本発明の請求項2は、請求項1において、
前記ホッパー2に、繰り出すべきシートと排出されたシ
ートを区切るための可動の仕切り部材21を設けたこと
を特徴とする。
【0016】本発明の請求項3は、請求項2において、
前記仕切り部材21は、前記繰り出すべきシートを繰り
出しローラ30に押しつけるためのバネ部材22を保持
することを特徴とする。本発明の請求項4は、請求項2
又は3において、前記仕切り部材21が、前記ホッパー
2から取り外し可能であることを特徴とする。
【0017】本発明の請求項5は、請求項1又は2又は
3又は4において、前記ホッパー2が、前記装置に着脱
自在なカセットであることを特徴とする。本発明の請求
項6は、請求項5において、前記ホッパー2の後端部2
9に、前記排出シートのガイド部分290を設けたこと
を特徴とする。
【0018】本発明の請求項7は、請求項1又は2又は
3又は4又は5又は6において、前記画像記録ユニット
は、回転するエンドレス状の像担持体10にトナー像形
成手段11、12、13でトナー像を形成して、転写手
段14で前記ホッパー2から繰り出されたシ−トにトナ
−像を転写した後、定着手段17で定着するよう構成さ
れ、前記シートの搬送パスをU字形に形成したU字搬送
パスの片面に、前記ホッパー2を配置するとともに、前
記U字搬送パスの間に、前記画像記録ユニットを配置
し、前記U字搬送パスの反対面で前記画像記録ユニット
により前記シートにトナー像を転写することを特徴とす
る。
【0019】本発明の請求項8は、請求項7において、
前記ホッパー2を装置上部に設け、前記ホッパー2の下
部に、前記画像記録ユニットを設けたことを特徴とす
る。
【0020】
【作用】本発明では、未印刷用紙を収容するホッパー2
は、初期時は、未印刷用紙で満たされているが、用紙の
繰り出しに伴い、空き空間が生じる。そこで、この空き
空間をスタッカーに利用するようにして、スタッカーの
設置スペースを削減するものである。
【0021】又、本発明の請求項2では、ホッパー2に
可動の仕切り部材21を設けて、未印刷用紙と印刷済用
紙を区切るようにして、未印刷用紙と印刷済用紙とを収
容しても、これらが混在しないようにするとともに、未
印刷用紙の繰り出しに従い、印刷済用紙の収容空間が増
加するようにして、円滑な用紙の収容を可能とした。
【0022】次に、本発明の請求項3では、この仕切り
部材21に未印刷用紙をピックローラ30に押し付ける
バネ部材22を設けたので、この仕切り部材21によ
り、未印刷用紙をピックローラ30に押し付けて、用紙
の安定繰り出しを可能とした。
【0023】更に、本発明の請求項4では、仕切り部材
21をホッパー2から取り出し可能として、未印刷用紙
のセットを容易とするものである。本発明の請求項5で
は、ホッパー2をカセットとしたので、装置から取り出
し、用紙のセット及び印刷済用紙の取り出しができる。
【0024】本発明の請求項6では、ホッパー2の後端
部29に、排出シートのガイド部分290を設けたた
め、ホッパー2を取り出し際に、シートが装置ガイドに
より引っ張られて、引き出せない事態を防止できる。
【0025】本発明の請求項7では、画像記録ユニット
を潜像形成型記録ユニットで構成した場合に、前記ホッ
パー2と画像記録ユニットを積層した構成となるため、
設置面積を少なくでき且つ装置の高さを薄くできる。本
発明の請求項8では、ホッパー2を画像記録ユニットの
上部に設けたので、このように積層しても、シートのセ
ット及び取り出しが容易となる。
【0026】
【実施例】
(a)画像記録装置の説明 図2は本発明の一実施例断面図、図3、図4は図2の構
成の要部断面図(その1)、(その2)であり、電子写
真プリンタを示している。尚、図3、図4は図2の構成
を拡大して、2つに分けて示したものである。
【0027】図において、2はホッパーであり、未印刷
用紙及び印刷済用紙を収容するものである。このホッパ
ー2は、未印刷用紙24を支持する底板23と、未印刷
用紙と印刷済用紙と区切るためホッパー2内に設けられ
た可動可能な仕切り板21と、仕切り板21に設けら
れ、収容用紙24を後述する繰り出しローラ30に押し
付けるための押さえバネ22とが設けられている。そし
て、このホッパー2は、装置の上部で、U字搬送パスの
一面に設けられている。
【0028】30は繰り出しローラであり、U字搬送パ
スの一面のホッパー2から用紙24を繰り出して、U字
搬送パスの反対面である搬送パス34に搬送するもので
ある。この繰り出しローラ30のホッパー2側にはガイ
ドローラ31が、搬送パス34側にはガイドローラ32
が設けられている。
【0029】U字搬送パスの間には、装置の電源・制御
回路40と、印刷プロセス(画像記録)ユニット1とが
設けられている。この電源・制御回路40は、繰り出し
ローラ30側に設けられており、そして印刷プロセスユ
ニット1は、U字搬送パスの排出側に設けている。この
ため、印刷プロセスユニット1の、特に熱定着器17の
熱の放散を容易としている。このU字搬送パスの反対面
を構成する搬送パス34には、用紙の印刷プロセスユニ
ット1への搬送を補助するガイドローラ33が設けられ
ている。
【0030】印刷プロセスユニット1は、図2及び図3
の部分拡大図に示すように、回転する感光ドラム10の
周囲に、帯電器11と、光学ユニット12と、現像器1
3と、転写ローラ14とを配置して成るものである。こ
の印刷プロセスユニット1では、薄型化のため、感光ド
ラム10のクリーナーを使用しないクリーナーレスプロ
セスを用いている。
【0031】感光ドラム10は、有機感光体、Se感光
体、aーSi感光体等の光感光性を持つ物質を使用でき
る。帯電器11は、導電性の直毛繊維(例えば、ユニチ
カ(株)製 商品名レック)で覆われた直径16mmの
導電ブラシのブラシ軸に、オフセット電圧−650Vと
ピーク・トウ・ピークが1.2kVで、周波数800Hz
の交流が印加したブラシ帯電器で構成される。このブラ
シ帯電器11により、感光ドラム10の表面電位を、約
−650Vになるように、均一に帯電される。この帯電
器11には、帯電ブラシの他に、帯電ローラ、コロトロ
ン、スコロトロン、帯電ソリッド、又は平面型の帯電ブ
ラシ(固定ブラシ)等が使用できる。
【0032】光学ユニット12は、一様帯電された感光
ドラム10に光像を露光して、静電潜像を形成するもの
である。この光学ユニット12は、エレクトロフォトル
ミネッセンス(EL)素子(ノーマ(株)製)で構成さ
れている。この光学ユニット12には、LEDアレー等
の固体発光素子等を用いることができる。
【0033】現像器13は、図3の拡大図により詳しく
示すように、一成分現像剤を用いた一成分現像器で構成
されている。この現像器13において、130は現像ロ
ーラであり、金属製の回転軸を中心に回転することによ
り、現像剤を感光ドラム10上の静電潜像に搬送・供給
するものである。この実施例では、現像剤に、非磁性絶
縁性で、且つ樹脂製の一成分トナーを用いている。この
トナーは、体積抵抗率が、4×1014オーム・cm、平
均粒径12μmであり、シリカ外添剤0.5%のポリエ
ステル系トナーである。
【0034】現像ローラ130には、平均気孔径約10
μm、セル数約200セル/インチ、体積抵抗率104
〜107 オーム・cm、硬度約23度(アスカーC硬度
計)の多孔室ウレタンスポンジ(東洋ポリマー株製 商
品名ルビセル)を用いた。この現像ローラ130を、感
光ドラム10の周速度の2.5倍の175mm/sの周
速度で回転させている。この現像ローラ130には、現
像バイアス電圧が印加されている。この電圧は、感光ド
ラム10の表面電位である−650Vに対し、通常約−
220Vに設定してある。又、現像ローラ130の感光
ドラム10への接触圧力は3g/mmとした。
【0035】131は層厚規制ブレードであり、現像ロ
ーラ130上のトナー層厚を一定厚に規制するととも
に、トナーを所定の電荷量に帯電するものである。この
層厚規制ブレード131は、ステンレス(SUS304
−CSP−EH)製の先端をラウンジエッジ処理した厚
さ0.1mmの板(先端部のR=0.05mm)を用
い、現像ローラ130への押し付け圧力を35gf/c
mとなるように設定した。
【0036】この層厚規制ブレード131と現像ローラ
130との間には、−100Vの電圧を印加している。
これにより、トナーの帯電電荷量の環境依存性を小さく
し、且つ長期的に安定させている。即ち、トナーが現像
ローラ130と層厚規制ブレード131との間を通過す
る際に、トナーと層厚規制ブレード131とが摩擦し
て、摩擦帯電して、トナーに電荷が付与される。これと
ともに、現像ローラ130と層厚規制ブレード131と
の間に、電圧が印加されることにより、層厚規制ブレー
ド131からトナーに電荷を注入している。従って、ト
ナーは、摩擦帯電と電荷注入により電荷が付与され、環
境による変化及び経時変化による帯電量変化が少ない、
安定な帯電量が得られる。
【0037】133は攪拌室であり、一成分現像剤を収
容し、内部に設けたパドルローラ134によって収容し
た一成分現像剤を攪拌して、現像ローラ130の設けら
れた現像室132に搬送するものである。
【0038】この一成分現像剤に、粒径の揃った(球
形)重合トナーを用いることにより、トナーの感光ドラ
ム10に対する機械的付着力が小さくなり、且つ転写時
に用紙と感光ドラム10が密着するため、転写効率が向
上する。更に、転写器に転写ローラ14を用いると、用
紙とトナーを挟んで感光ドラム10との間隔が小さくな
り、転写ローラ14による転写電圧が均等にかかり、転
写効率を向上できる。このため、感光ドラム10の残留
トナーが少なくなり、現像器13で残留トナーの回収が
容易となる。
【0039】又、回転するブラシ帯電器11により、感
光ドラム10の残留トナーをかき上げて、均等に感光ド
ラム10に分散するため、現像器13の現像ローラ13
0での回収がより容易となり、これらにより、クリーナ
ーを設けなくても、現像器13の現像ローラ130によ
り残留トナーを回収できる。
【0040】更に、感光ドラム10の両側に、ブラシ帯
電器11、光学ユニット12、現像器13を設けている
ので、印刷プロセスユニット1の高さを低くでき、装置
の薄型化を可能とする。又、現像器13では、攪拌室1
33と現像室132との通路を狭くして、縦型に設置し
ても、攪拌室133の現像剤が現像室132に余分に搬
送されないようにしている。
【0041】次に、搬送パス34の後部に設けられる熱
定着器17は、熱ローラ17aと、バックアップローラ
17bとで構成され、用紙を熱ローラ17aとバックア
ップローラ17bで挟んで、熱と圧力により、用紙のト
ナーを定着するものである。
【0042】この熱定着器17の後段には、定着後の用
紙をホッパー2内に導くための排出パス35と、排出パ
ス35において、用紙をホッパー2に排出するための排
出ローラ36とが設けられている。この排出パス35及
び排出ローラ36により、定着後の用紙を、ホッパー2
内の仕切り板21上に排出して、ホッパー2をスタッカ
に利用している。
【0043】このプリンタ装置の動作を説明すると、ホ
ッパー2の底板23に用紙をセットして、仕切り板21
を乗せて、用紙のセットを行う。印刷を行うには、ホッ
パー2の用紙を繰り出しローラ30により繰り出し、搬
送パス34にUターン搬送する。印刷プロセスユニット
1では、ブラシ帯電器11で感光ドラム10を帯電し、
光学ユニット12で感光ドラム10を画像露光し、感光
ドラム10に静電潜像を形成し、現像器13で現像し、
トナー像を形成する。搬送パス34を搬送される用紙
は、転写ローラ14により感光ドラム10のトナー像が
転写される。
【0044】用紙は、感光ドラム10と転写ローラ14
に送られながら熱定着器17により、トナー像が熱定着
され、排出パス35を通って、排出ローラ36によりホ
ッパー2の仕切り板21上に排出され、スタックされ
る。
【0045】この例では、ホッパー2と、搬送パスと、
印刷プロセスユニットの配置の関係を、装置の小型化及
び薄型化を実現するように関係付けらている。即ち、ホ
ッパ2ーは、装置の設置面積を小さくするため、ホッパ
ー2を装置内に設けることが必要である。これを条件に
搬送パスと印刷プロセスユニット1の配置を検討する
と、搬送パスは、ホッパー2からのシートが上方に搬送
されながら、印刷されるパス(図10(A)、図10
(C))では、装置の高さが高くなり、薄型化が困難で
あるため、シートをホッパー2と並行に搬送することが
望ましい。
【0046】この並行に搬送するため、ホッパー2から
繰り出したシートを、端部でホッパー2側に回動させ
て、印刷する搬送パスをとると、薄型化(例えば、高さ
50mm程度)すると、シートの搬送曲率が高くなり、シ
ートのジャムの発生率が高く、ジャムのためのシートの
除去も容易でない。このため、ホッパー2から端部でU
字に搬送するU字型の搬送パスが最適である。
【0047】この内、装置端部のシート曲げ部で、感光
ドラム10のトナー像を転写する方式では、感光ドラム
10にトナー像を形成するプロセスユニットの配置スペ
ースが狭くなり、実現困難である。このプロセスユニッ
トの配置スペースをとるため、感光ドラム10をU字搬
送パスの外側に出し、装置端部に、プロセスユニットの
設置スペースを設けると、シートが装置からはみ出し、
設置面積が大きくなる。
【0048】これに対し、印刷プロセスユニット1を、
U字搬送パスの間に設け、且つホッパー2と反対面でト
ナー像を転写するようにすると、プロセスユニットの配
置スペースをかかる反対面に確保でき、しかもシートが
装置からはみ出ることがなく、設置面積の小型化と、装
置の薄型化を実現できる。
【0049】このように、用紙の搬送をU字搬送パスで
行い、且つU字搬送パスの片面にホッパ2を配置し、U
字搬送パスの間に、印刷プロセスユニット1を設けて、
U字搬送パスの反対面でトナー像を用紙に転写すること
により、装置の設置面積をほぼ用紙サイズにでき、且つ
装置の高さを印刷プロセスユニット1の高さとすること
ができ、プリンタ装置の小型化、薄型化が可能となる。
【0050】又、このプリンタ装置は、図2の搬送パス
34側を設置面とした水平設置の他に、熱定着器17側
を設置面とした垂直設置により動作が可能である。この
垂直設置においては、ホッパー2からの用紙は、繰り出
しローラ30で繰り出し、搬送パス34を下方に搬送さ
れ、感光ドラム10で用紙にトナー像が転写され、熱定
着器17で熱定着され、ホッパー2に排出される。
【0051】このように、プリンタ装置を水平設置する
他、垂直設置して使用でき、より設置面積が削減され、
デスク上の設置スペース削減が可能となる。 (b)ホッパーの説明 図5は本発明の一実施例ホッパーの斜視図、図6は図5
のホッパーの装着時の斜視図、図7、図8は本発明の一
実施例動作説明図(その1)、(その2)である。
【0052】図5において、ホッパー2は、上面の無い
箱体で構成されている。即ち、ホッパー2は、底板23
と、その両側面に一対の側面板27と、前面に前面板2
8と、後面に後面板29とを設けて構成されている。こ
の底板23は、ホッパー2の底部の後側に設けられ、未
印刷用紙を支えるものである。そして、ホッパー2の底
部の前側には、開口部23aが設けられている。この開
口部23aには、ホッパー2を装置にセットした際に、
装置側のピックローラ30が入り込み、用紙の繰り出し
を可能とする。
【0053】又、一対の側面板27の前側には、U字ガ
イド溝270が、後側には、縦長のガイド溝271が設
けられている。これらは仕切り板21の後述するガイド
棒25、26に係合して、仕切り板21を、ホッパー2
内で上下に移動可能とするものである。更に、前面板2
8には、収容用紙の状態をホッパー外部から見るための
覗き窓28aが設けられている。
【0054】一方、仕切り板21は、図に示すように、
平面板で構成されている。この仕切り板21の前部に
は、一対のガイド棒25が設けられ、ガイド棒25が側
面板27のU字ガイド溝270に嵌め込まれる。又、仕
切り板21の後部には、一対の嵌め合い軸26が設けら
れており、側面板27のガイド溝271に嵌め込まれ
る。
【0055】従って、仕切り板21は、ホッパー2の側
面に支持されて、ホッパー2内で上下移動可能である。
又、仕切り板21は、嵌め合い軸26が側面板27のガ
イド溝271に嵌め込まれており、ガイド棒25が係合
する側面板27のU字ガイド溝270は上方が開放され
ているため、嵌め合い軸26を中心に、ガイド棒25側
を上方に上げて、回動できる。このため、仕切り板21
の下部の未使用用紙収容部を開放でき、未使用用紙のセ
ットが容易である。
【0056】図6に示すように、このホッパー2は、プ
リンタ装置1に対し、カセットの形式により、前面より
装着してセットできる。又前面よりホッパー2を取り出
して、脱却できる。この図において、プリンタ装置の前
面には、レディ(READY)ランプ100と、トナー
エンプティランプ101と、用紙エンプティランプ10
2とが設けられている。
【0057】図7、図8により、このホッパー2の動作
を説明する。尚、図7はホッパー2の繰り出し側の状態
を示し、図8はホッパー2の排出用紙の受入側の状態を
示す。
【0058】図7において、22は板バネであり、仕切
り板21に取り付けられ、仕切り板21の下部の未印刷
用紙収容部の未印刷用紙をピックアップローラ30に押
し付けるものである。図7(A)は、ホッパー2内の仕
切り板21の下部に、未印刷用紙を最大枚数入れた状態
を示し、仕切り板21は、ホッパー2の上部にあり、仕
切り板21の板バネ22により、ホッパー2内の用紙を
ピックアップローラ30に押し付けている。これによ
り、ピックアップローラ30による用紙の繰り出しが確
実となる。
【0059】ホッパー2の装置への設置は、前述のよう
に、図の右方向に挿入して行われるため、装置内にある
ピックアップローラ30より上方に、ホッパー2の底板
23がくるように、設計されている。又、ホッパー2の
用紙先端部は、ピックアップローラ30により、用紙が
ピックされるように、垂直に形成されている。従って、
ピックアップローラ30によるホッパー2の仕切り板2
1の下部の用紙繰り出しにより、仕切り板21は下方に
移動し、ホッパー2内の仕切り板21の上方に空間がで
きる。この空間には、図7(B)で示すように、図8に
示す印刷済用紙が収容される。
【0060】図8において、ホッパー2の後面板29に
は、排出パス35からの用紙のガイド部290が設けら
れている。又、このガイド部290に対向して、装置側
には、用紙をガイド部290に押し付けるフィルム37
が設けられている。
【0061】更に、装置側には、用紙エンプティ検出機
構が設けられている。この用紙エンプティ検出機構は、
ホッパー2の仕切り板21の嵌め合い軸26を利用して
いる。即ち導電性の嵌め合い軸26に対し、装置側に板
バネからなる一対の電極110が設けられている。この
一対の電極110は、前述の嵌め合い軸26の軸方向に
離間しており、嵌め合い軸26の両端に対向して設けら
れている。この一対の電極の一方には、リード線111
により数V(例えば、5V)の電圧が印加されている。
【0062】従って、ホッパー2内の仕切り板21の下
部に未印刷用紙がある場合には、各電極110は、用紙
に接触しており、絶縁されている(図8(A))。次
に、ホッパー2内の仕切り板21の下部に未印刷用紙が
無い場合には、各電極110は、金属部を有する嵌め合
い軸26により電気的に接続される(図8(B))。こ
のため、一方の電極110の電圧が、他方の電極110
に伝わり、この他方の電極110の電圧により、用紙エ
ンプティを検出することができる。このように、用紙エ
ンプティを検出すると、図示しない制御部は、印刷プロ
セスを停止し、用紙エンプティランプ102を点灯す
る。これにより、無用なピックアップローラ30の動
作、感光ドラム10への画像形成動作を防止できる。
【0063】次に、ホッパー2の動作を説明すると、印
刷された用紙は、排出パス35を通り、図の矢印方向に
排出ローラ36によりホッパー2内に送り込まれる。こ
の際に、用紙の先端は、装置側とホッパー2の後面板2
9の用紙挿入路によりホッパー2内に送られる。そし
て、用紙は、用紙後端が、排出ローラ36より離れた時
点で進行を止める。この用紙後端が、次の用紙の先端と
接触して、用紙ジャムを発生しないように、装置側に設
けたフィルム33により、用紙後端はホッパー2方向に
押し付けられる。このため、用紙後端と装置側ガイドと
の間で、再び用紙搬送路が形成される。この前の用紙
は、ホッパー2内において、次の用紙の先端が前の用紙
に接触することにより送られ、ホッパー2内に収容され
る。
【0064】このようにして、印刷済用紙は、ホッパー
2の仕切り板21の上部に収容される。この時、仕切り
板21の下部の未印刷用紙が一枚繰り出されると、仕切
り板21の上部の印刷済用紙の収容空間が用紙一枚分空
く。このため、用紙の繰り出しに伴い、印刷済用紙の収
容が可能となる。又、印刷済用紙の収容空間の空きスペ
ースは、常に同一となるため、印刷済用紙を円滑にホッ
パー2内に収容できる。
【0065】更に、最後の排出用紙は、前述の如く、用
紙後端が排出ローラ36より離れた時点で進行が止ま
る。このため、用紙後端は、ホッパー2から後ろに飛び
出す。この状態で、ホッパー2を引き出すと、ホッパー
2の後面板29にガイド部290が形成されており、用
紙後端がここにあるため、装置側に引っ張られることな
く、用紙を取り出すことができる。
【0066】このようにして、ホッパー2内の用紙繰り
出しに伴う空き空間を利用して、印刷済用紙を収容でき
る。このため、スタッカ分の高さを削減でき、ホッパー
2の高さで、スタッカの機能も果たすことになり、装置
の薄型化に寄与できる。
【0067】又、ホッパー2を装置の横から脱着する形
態をとったため、装置の上部にコンピュータやディスプ
レイ等を搭載できる。 (c)他の実施例の説明
【0068】上述の実施例の他に、本発明は、次のよう
な変形が可能である。 プリンタ装置で説明したが、複写機、ファクシミリ等
に適用しても良い。 上述の実施例では、印刷プロセスユニット1を電子写
真機構で説明したが、トナ−像を転写する他の印刷機構
(例えば、静電記録機構、光背面記録機構等)や他の印
刷機構(例えば、インクジェット印刷機構、熱転写記録
機構、ワイヤドット印刷機構等)を用いても良く、シ−
トは、用紙に限らず、他の媒体を用いることができる。
【0069】感光ドラム10をドラム形状のもので説
明したが、エンドレスベルト形状のものであっても良
い。 転写手段には、転写ロ−ラの他に、エンドレスの転写
ベルトや転写帯電器を利用することもできる。
【0070】光学ユニットとして、EL(エレクトロ
・ルミネッセンス)光学系で説明したが、レ−ザ−光学
系、LED光学系、液晶シャッタ光学系等を用いても実
現できる。
【0071】現像器を一成分非磁性現像で説明した
が、二成分磁気ブラシ現像法、磁性トナ−現像法等周知
の現像法を用いてもよい。 装置を垂直設置する場合には、スタンド等を設けて、
安定性を向上させることもできる。
【0072】ホッパー2を横から脱着する構成をとっ
たが、上から脱着しても良く、カセット形式でなく、装
置に固定でも良い。 以上、本発明を実施例により説明したが、本発明の主旨
の範囲内で種々の変形が可能であり、これらを本発明の
範囲から排除するものではない。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
次の効果を奏する。 ホッパーに記録済シートを排出する排出パスを設け
て、ホッパーをスタッカに利用したため、スタッカ分の
装置の高さを削減でき、装置の無駄な空間を有効に利用
でき、装置の薄型化に寄与する。
【0074】又、スタッカを設けなくても良いため、
部品点数も削減でき、コストダウンに寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明の一実施例断面図である。
【図3】図2の要部断面図(その1)である。
【図4】図2の要部断面図(その2)である。
【図5】本発明の一実施例ホッパーの斜視図である。
【図6】図5のホッパーの装着時の斜視図である。
【図7】本発明の一実施例動作説明図(その1)であ
る。
【図8】本発明の一実施例動作説明図(その2)であ
る。
【図9】従来技術の説明図(その1)である。
【図10】従来技術の説明図(その2)である。
【符号の説明】 1 画像記録ユニット 2 ホッパー 10 感光ドラム(像担持体) 11 ブラシ帯電器 12 光学ユニット 13 現像器 14 転写ローラ 17 熱定着器 21 仕切り板 22 板バネ 23 底板 24 用紙 25 ガイド棒 26 嵌め合い軸 27 側面板 28 前面板 29 後面板 30 ピックアップローラ 270 ガイド溝 271 ガイド溝

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シートを収容するホッパー(2)から繰
    り出した前記シートに画像記録ユニットで画像を形成し
    て、排出する画像記録装置において、 前記ホッパー(2)内に、前記画像記録されたシートを
    排出する排出パス(35)を設けたことを特徴とする画
    像記録装置。
  2. 【請求項2】 前記ホッパー(2)に、繰り出すべきシ
    ートと排出されたシートを区切るための可動の仕切り部
    材(21)を設けたことを特徴とする請求項1の画像記
    録装置。
  3. 【請求項3】 前記仕切り部材(21)は、前記繰り出
    すべきシートを繰り出しローラ(30)に押しつけるた
    めのバネ部材(22)を保持することを特徴とする請求
    項2の画像記録装置。
  4. 【請求項4】 前記仕切り部材(21)が、前記ホッパ
    ー(2)から取り外し可能であることを特徴とする請求
    項2又は3の画像記録装置。
  5. 【請求項5】 前記ホッパー(2)が、前記装置に着脱
    自在なカセットであることを特徴とする請求項1又は2
    又は3又は4の画像記録装置。
  6. 【請求項6】 前記ホッパー(2)の後端部(29)
    に、前記排出シートのガイド部分(290)を設けたこ
    とを特徴とする請求項5の画像記録装置。
  7. 【請求項7】 前記画像記録ユニットは、回転するエン
    ドレス状の像担持体(10)にトナー像形成手段(1
    1、12、13)でトナー像を形成して、転写手段(1
    4)で前記ホッパー(2)から繰り出されたシ−トにト
    ナ−像を転写した後、定着手段(17)で定着するよう
    構成され、 前記シートの搬送パスをU字形に形成したU字搬送パス
    の片面に、前記ホッパー(2)を配置するとともに、前
    記U字搬送パスの間に、前記画像記録ユニットを配置
    し、前記U字搬送パスの反対面で前記画像記録ユニット
    により前記シートにトナー像を転写することを特徴とす
    る請求項1又は2又は3又は4又は5又は6の画像記録
    装置。
  8. 【請求項8】 前記ホッパー(2)を装置上部に設け、
    前記ホッパー(2)の下部に、前記画像記録ユニットを
    設けたことを特徴とする請求項7の画像記録装置。
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