JPH06321215A - 細長い織物の完全自動式載置・折り畳みプロセス及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 パンティホース、ストッキング等の包装す
べき細長い織物を折り畳むための、作業工程数が少な
く、作用が迅速で、効率が高い完全自動式載置・折り畳
みプロセス及び装置を提供する。 【構成】 循環するシリコン被覆したベルトをもつ４つ
のステーションを備える。ストッキングはベルト１へ走
行し、ベルト２によって同じ方向に移送される。正しい
位置で載置アーム２９が巻き付けカード１０を巻き付け
カードマガジン１５から取り、ベルト１上のストッキン
グ３１上に載せる。ベルト２と３は液圧シリンダ装置１
１、１３によって持ち上げられる。ストッキングと巻き
付けカード１０は走行方向を変えて走行ベルト２、３を
開放することにより走行ベルト内に引き入れられ、３分
の１折り畳まれて、８個の循環するシリコン被覆された
ベルトを備えたベルト４上へ放出される。残余の折り畳
み操作はベルト４上で行われる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はパンティホース、ストッ
キング及び類似物の如き細長い織物を巻き付けカードと
共に、また必要に応じて挿入カードを用いて載置して折
り畳むためのプロセス及び前記プロセスを実施するため
の装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】包装すべき細長い織物、例えばパンティ
ホース、ストッキング及び類似物を半自動的又は自動的
に折り畳むための既知の装置は今日の需要を満たせない
多数の操作を含む。慣用の機械を用いた折り畳みと載置
の作用は遅過ぎる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は前記従
来技術の欠点を解消し、パンティホース、ストッキング
等の包装すべき細長い織物を折り畳むための、作業工程
数が少なく、作用が迅速で、効率が高い完全自動式載置
・折り畳みプロセス及び装置を提供することにある。

【０００４】本発明のプロセスとこのプロセスを実施す
る装置は、慣用のプロセス及び装置に比して、機械の作
用が迅速で、効率が高い利点がある。他の利点は従来の
機械より可変性が大きいことである。その理由はなかん
ずく色々に調節可能のホトセルを備え、また熊手部材の
変更が可能であることにある。この熊手部材の簡単な置
き換えによって右側折り畳みから左側折り畳みへの切り
換えが可能である。また、折り畳みベルトの電子的速度
制御も有利である。この制御は、巻き付けカードと共に
ストッキング型式（織物の型式）が異なる結果として起
こる滑りを防止するために必要である。その滑りは電子
制御装置によって制御される。これに関連して、更に他
の利点は載置されて包装されるべきストッキングの型式
に応じてサイクル速度を増減することができることであ
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明装置は、循環するシリコン被覆したベルトを
もつ４つのステーションを備える。ストッキングはベル
ト（１）へ走行し、ベルト（２）によって同じ方向に移
送される。正しい位置で載置アーム（２９）が巻き付け
カード（１０）を巻き付けカードマガジン（１５）から
取り、ベルト（１）上のストッキング（３１）上に載せ
る。ベルト（２）と（３）は液圧シリンダ装置（１１、
１３）によって持ち上げられる。ストッキングと巻き付
けカード（１０）は走行方向を変えて走行ベルト（２、
３）を開放することにより走行ベルト内に引き入れら
れ、３分の１折り畳まれて、８個の循環するシリコン被
覆されたベルトを備えたベルト（４）上へ放出される。
残余の折り畳み操作はベルト（４）上で行われる。これ
らは最初、第１熊手部材（５６）により、次いで折り畳
み熊手部材（５７）と調節可能の熊手部材（５８）によ
って行われ、熊手部材（５８）は１８０°変位させられ
て、右側方向の代わりに左側方向に端折り畳みを作るこ
とができる。位置決めは２つのホトセル（４９、５０）
によって行われる。端折り畳み後、ストッキングはベル
ト（６１）に移送され、このベルトは減速と加速機能を
もつ。８個の循環するシリコン被覆したベルトがストッ
キング又は靴下類を包装ステーションへ移送する。７個
の抜き取り指片（６５）がこのステーション（６１）に
設けられ、前記指片はストッキングが機械に引き込まれ
るのを防止する。全装置は電子制御（４４）され、従っ
て慣用機械に比して効率が高く、速度が速い利点があ
る。

【０００６】本発明によれば、靴下類、例えばパンティ
ホース、ストッキング及び類似物は、製造後、対応して
整列した装置によって取り上げられる。前記装置はスト
ッキングを乾燥させ、材料と色の欠陥についてそれらを
検査する。もしパンティホースが満足なものであれば、
それは本発明の装置へ移送装置によって移送される。こ
の本発明装置は１平面上で同じ高さに４つのステーショ
ンに配置され、対応する型式のストッキング等を完全自
動的に送ることができる。

【０００７】この仕事は本発明によって達成され、乾燥
と検査装置のコンベヤベルトから到来するパンティホー
ス、ストッキング又は類似物が第１の折り畳みベルトに
よって取り上げられる。このベルトは循環する無端ベル
トであり、好適にはシリコン被覆されている。前記取り
上げはホトセルを用いて行われる。前記ホトセルは制御
プログラム及び対応する電気モータと連携して、細長い
織物を折り畳みベルト１を経て同じ平面上で同じ高さに
配置された循環する折り畳みベルト２へ移送される（図
１）。滑り又は引き伸ばしは、２つの循環ベルトの速度
が均等であり、シリコン被覆をされていることによって
本発明によって排除される。最初の２つの折り畳みベル
ト上の移送又は配置作業は織物の長さに応じて電子的に
制御される。

【０００８】パンティホースが第２の折り畳みベルトに
到来した後に一定の位置にきたとき、上流側の光バリヤ
ーによって折り畳みベルト（２）、（３）は空気圧式に
持ち上げられ、空気圧式に開放される（図２）。

【０００９】この位置で、電子制御装置は巻き付けカー
ド載置アームを第１の折り畳みベルトの端に置いて、巻
き付けカードを下降させる。同時に、第２の折り畳みベ
ルトの走行方向は左側方向へ変わり、従ってパンティホ
ースを折り畳みベルト（２）と（３）間に引き入れ、そ
の結果ストッキングは無端式に循環するシリコン被覆し
た８個のベルトをもつ折り畳みベルト（４）上で最初の
３分の１が折り畳まれる（図４）。

【００１０】２つの調節可能のホトセルは折り畳みベル
ト（４）に設けられ、細長い織物の位置を決定する。パ
ンティホースの厚い端は右側折り畳みによって載置さ
れ、折り畳みベルト（４）の最初の部分で折り畳み熊手
部材により載置される（図５）。最後の右側折り畳みは
折り畳み熊手部材３で行われ、このときストッキングは
最終的に折り畳まれる（図７）。

【００１１】左側端折り目は本発明により１８０°だけ
折り畳み熊手部材３を特別に調節することにより最後の
折り畳み操作で得られる（図８）。その利点は、色彩感
と品質がパンティホース又は類似物を透明な袋に包装し
たとき、織物層が二重に過ぎないため、外側から見られ
ると同時に、同様に望ましい一層強力な色調が右側折り
畳みの場合に見られるという点にある。更に、本発明に
よるこの折り畳み熊手部材（５８）の置き直しは透明窓
の挿入を可能ならしめる。

【００１２】細長い、折り畳まれた織物は最後のベルト
の移送ベルトへ送られる。この移送ベルトは同じ高さ
で、同じ平面上に置かれる。本発明のこの移送ベルトの
機能は到来するストッキングに電子制御された減速と加
速をなすことである。それは折り畳まれたストッキング
の重量に依存する。また、この移送ベルトは折り畳まれ
た織物を包装ベルトへ移送する仕事もなす。以下、本発
明を図示の実施例につき詳述する。

【００１３】

【実施例】折り畳みシステムは２つの折り畳みステーシ
ョン（５）、（４６）及び移送ベルト（６１）からな
る。第１の折り畳みステーション（５）は３つの折り畳
みベルト（１〜３）からなり、それらの移送ベルトは包
囲されて、無端式に循環する。第２の折り畳みステーシ
ョン（４６）は折り畳みベルト（４）と移送ベルト（６
１）からなる。

【００１４】折り畳みベルトの移送ベルトは本発明によ
り表面をシリコンで被覆されている。この有利な構造に
よって、移送すべきストッキングは移送ベルト上で滑ら
ず、従って位置決めされることができる。ストッキング
は折り畳みベルト間で引き伸ばされることがなく、折り
目は作られない。折り畳みベルト（４）によるストッキ
ングの取り上げは円滑である。

【００１５】折り畳みベルト（１〜３）の循環する閉鎖
された移送ベルトは駆動・偏向ローラ（６）上で或る一
定のシステムにより固定されて、逃げ出さないようにさ
れる。そのために、ウエブ（７）が移送ベルトの下側に
置かれ、それが折り畳みベルト（１〜３）の駆動・偏向
ローラ（６）の溝内を走行する。

【００１６】折り畳みベルト（１）、（2 ）は同じ高さ
で、同じ平面内で互いに前後して置かれ、最初は同じ方
向に走行し、そのため、ストッキングは折り畳みベルト
（１）の走行運動によって折り畳みベルト（２）上へ移
送される。本発明によって、そのとき細長い織物が上流
側の光バリヤー（９）に一致した予定位置に移送され
る。巻き付けカード（１０）を挿入した後、折り畳みベ
ルト（２）は逆方向に、即ち、左側方向に走行し、巻き
付けカード（１０）を上に載せたストッキングをこのベ
ルトと折り畳みベルト（３）の間に引き入れる。ストッ
キングは、折り畳みベルト（２）と折り畳みベルト
（３）の間に引き入れられると、初めて巻き付けカード
のシート上に折り畳まれる。この最初の折り畳みの折り
畳み長さは変えることができる。

【００１７】巻き付けカードを載置したストッキングが
ベルト（１）と（２）上に置かれると夫々軸方向を支持
されたシャフト（６ａ）上に載った移送ベルト（２）と
（３）はシリンダ（１１）からなる空気圧システムによ
って持ち上げられ、上部のベルト（２）は折り畳みベル
ト（３）上に取付けられた２つの追加の小さい空気圧シ
リンダ（１２）と連携して開かれ、巻き付けカード共に
ストッキングを挿入できるようになす。巻き付けカード
の挿入後又はカードとストッキングの挿入後、２つの折
り畳みベルト（２）と（３）は再び空気圧手段で閉鎖さ
れ、巻き付けカードと共にストッキングが折り畳みベル
ト（２）と（３）からそれ相応の折り畳み形状で放出さ
れる。このとき、ストッキング又は類似物は次の折り畳
みベルト（４）の方向に巻き付けカード上に３分の１だ
け折り畳まれる（図１〜４）。

【００１８】本発明の空気圧シリンダ（１１）はベルト
（２）と（３）を、ボール・ソケット型軸受によりシャ
フト（１４）とシリンダ（１１）用の空気供給ライン
（１５）（図１１）と連結されたボール・ソケット継手
（１３）によって空気圧式に持ち上げられる。

【００１９】折り畳みベルト（１）は小型電気モータ
（１６）によって駆動される。軸線方向に据え付けられ
たモータ（１６）はシャフト（１７）を経てチェーンホ
イール（１８）と連結される。このチェーンホイール
（１８）はチェーン（１９）によって小型のチェーンホ
イール（２０）と連結される。この循環チェーン（１
９）はモータ（１６）によって折り畳みベルト（１）を
駆動する。

【００２０】折り畳みベルト（２）と（３）は小型電気
モータ（２１）と連携するチェーンホイール（２２）と
チェーン（２３）によって駆動される。第２シャフト
（２５）を駆動する齒付きベルト駆動装置（２４）は駆
動シャフト（６）上に位置する。平齒車（２６）は第２
シャフト（２５）の反対側に置かれる。この齒車は移送
ベルト（２）の駆動シャフト（６）上の第２の平齒車
（２７）（図１０）とかみ合い、従って本発明の連結構
造によってベルト（２）を駆動する。

【００２１】巻き付けカード載置ステーション（２８）
は好適なデザインに設計される。この巻き付けカード載
置ステーション（２８）は巻き付けカードマガジン（１
５）と巻き付けカード載置アーム（２９）からなる。前
記ステーションの機能は、本発明により、前進しそして
４つの吸引カップ（３２）によって巻き付けカード（１
０）をマガジン（１５）から取り出す載置アーム（２
９）のシリンダ（３０）によって行われる。４つのホー
ス（３３）は４つの吸引カップ（３２）に連結され、前
記カップは真空ポンプ（３４）に連結される。この真空
ポンプ（３４）は４つの吸引カップ（３２）による巻き
付けカード（１０）の取り上げ動作に応答して作動す
る。吸着された巻き付けカード（１０）は水平方向に第
１の折り畳みベルトの被覆された移送ベルト（１）上
へ、水平方向にそこに置かれたストッキング（３１）に
向かって移動する（図１〜３）。

【００２２】巻き付けカード載置アーム（２９）の駆動
装置（３５）はホルダー（３６）上に置かれる。近接ス
イッチ（３７）をもつ回転シリンダ駆動装置（３５）は
このホルダー（３６）上に置かれる。これらの電気接点
は回転シリンダの位置を制御する。回転シリンダ（３
５）は前記シリンダの慣性に打ち勝つばね力（２個の引
張りばね）（３８）によって支持される。回転シリンダ
（３５）の力は齒付きベルト（３９）を介して載置アー
ム（２９）に伝えられる。適切な旋回角度は２つの齒付
きベルトローラ（４０）の伝達比によって得られる。２
つの移送ベルト（２）と（３）は載置アーム（２９）が
下方へ揺動したときに開く。全載置アーム機構は第２シ
リンダ（４１）によって折り畳みベルト（２）と（３）
の方向に移動して、折り畳みベルト（２）と（３）の２
つのローラ間に巻き付けカード（１０）を押入れる。吸
着作用はこの位置で終了し、巻き付けカード（１０）が
放出される。織物の材料、ストッキング又は類似物、巻
き付けカードを作る板紙の型式と厚さに起因して、巻き
付けカードは吸着終了後に再び跳び戻ろうとする傾向を
もつ。載置アーム機構（２９）上に取付けた保持板（４
２）は引張りばね（４３）の圧力によって巻き付けカー
ド（１０）を所定位置に保持し、かくして巻き付けカー
ドの跳び戻りを防止する。折り畳みベルト（２）と
（３）は巻き付けカード（１０）とストッキング（３
１）を挿入した後閉じる。折り畳みベルト（２）と
（３）はこの位置から再び走行し始め、巻き付けカード
と共にストッキングが、移送ベルト（２）と（３）を通
過させられる。巻き付けカード（１０）とストッキング
（３１）は前のベルトの走行移動によってベルト（４）
上へ移送される。これによって細長い織物の最初の折り
畳み作業が終了する。

【００２３】細長い織物、例えばパンティホース、スト
ッキング等の厚い端は本発明の後続の工程を必要とす
る。即ち折り畳みベルトの２つの第１シャフト（６）に
加わる高圧を低下させるために、折り畳みベルト（２）
と（３）はストッキング（３１）が巻き付けカード（１
０）と共に引き入れられた後再び暫時開く。ストッキン
グ端の弾性ウエストバンドは厚い部分を成すため、この
圧力低下は必要とされる。この厚い部分は、もし前記ベ
ルトが永久的に閉ざされるならば弾性ウエストバンドが
その位置を通過するときに上部の折り畳みベルト（２）
の杜撰な保持と叩き動作をもたらす。折り畳みベルト
（２）と（３）はこの操作の後、再び閉じる。短時間の
開閉操作は電子制御プログラム装置（４４）（図９）に
よって行われる。前記プログラム装置は引張りばね（４
５）及び２つの空気圧作動シリンダ（１２）と共同して
作動する。前記シリンダはベルト（３）に永久的に取付
けられる。

【００２４】次に、細長い織物、例えばパンティホース
又は類似物は循環する折り畳みベルト（２）と（３）に
よって折り畳みベルト（４）へ移送される。折り畳みベ
ルト（４）は８個の個別の循環移送ベルト（４７）をも
ち、これらの移送ベルトも表面をシリコンで被覆されて
いる。各個別の移送ベルト（４７）は対応する駆動又は
偏向ローラ上で心出しされる。各前記ローラは、移送ベ
ルト（４７）が逃げ出るのを防止するために、８個の隆
起部分（４８）をもつ。折り畳みベルト（４）は２つの
速度段階をもつ。２つのホトセル（４９）と（５０）は
移送ベルトの下でその中心に置かれる。前記ホトセルは
電子プログラム装置（４４）と連携して、前記速度段階
を制御する。

【００２５】ストッキングは高速で折り畳みベルト
（４）へ到達し、第１ホトセル（４９）によって低速に
減速される。これは一方では、巻き付けカード（１０）
をもったストッキングの滑りを防止し、他方では、スト
ッキングの正確な位置決めを保証することを目的とす
る。これは変更可能である。光バリヤー（４９）と（５
０）は細長い織物の長さに応じて手動調節することがで
きる。第１光バリヤー（４９）はストッキングの停止に
応答でき、一方、第２光バリヤー（５０）はこの移送ベ
ルト（４）上のストッキングの移送を正確にその時点で
終了させる。

【００２６】移送ベルト（４）は小型電気モータ（５
１）によって駆動される。この軸線方向に設置されたモ
ータ（５１）はシャフト（５２）を介してチェーンホイ
ール（５３）と連結される。このチェーンホイール（５
３）はチェーン（５４）によって小型チェーンホイール
（５５）と連結される。この循環チェーンはモータ（５
１）によって折り畳みベルト（４）を駆動する。

【００２７】本発明の載置・折り畳み装置では、折り畳
み熊手部材（５６）がオーバーサイズのストッキング用
に使用され、この折り畳み熊手部材は該装置中に通常存
在するものとするか、又は変更されることができる。折
り畳み熊手部材（５６）はホース部分の最初の折り込み
をなす機能をもつ（図５）。折り畳み熊手部材（５７）
はホース部分をもう一度折り畳む（図６）。もしオーバ
ーサイズのストッキングを処理しないのであれば、折り
畳み熊手部材（５７）は折り畳み熊手部材（５６）の機
能を果たす。端折り畳みは折り畳み熊手部材（５８）に
よって行われる。この熊手部材（５８）は２つの前の熊
手部材と同様に、上方に旋回し、最後の折り畳みを完了
させる（図７）。

【００２８】このシステムは折り畳み熊手部材（５８）
を軸線方向で同じ位置に置き直す仕方で改造することに
よって変更することができる。即ち、そのとき前記熊手
部材は反対側に１８０°だけ変位した位置にあって、左
側折り畳み操作でストッキングを折り畳む（図８）。最
初の位置で、折り畳み熊手部材（５８）は右側折り目を
作る。夫々の好適な折り畳み方向は使用者の要望に基づ
いて決められる。

【００２９】ピン（５９）は折り畳み熊手部材（５８）
のシャフトの位置に設けられ、このピンは巻き付けカー
ド（１０）とストッキング（３１）の変位を防止するた
めに空気圧手段（６０）によって伸長させられる。伸長
位置で、ピン（５９）は８個の移送ベルト（４７）の直
ぐ上に直角をなして平行に置かれる。ピン（５９）は折
り畳みベルトの循環動作に応じて上方と下方の垂直方向
に動く。ピン（５９）のこれらの運動もまた、電子制御
プログラム装置（４４）によって制御される。

【００３０】ピン（５９）の運動は最初にストッキング
と巻き付けカードをその位置に一緒に保持し、次いでそ
れらを再び解放するために必要である。

【００３１】折り畳みベルト（１〜３）と（４）につき
説明した折り畳み作業は巻き付けカード（１０）の挿入
なしでも行うことができる。この場合、巻き付けカード
の代わりに挿入カードがストッキング（図３ｂ）を折り
畳みベルト（２）と（３）の間に押し入れる。折り畳み
プロセスの残余部分は図４〜８に示すように行われる。
この方法は巻き付けカード（１０）なしの折り畳みを望
む場合に選択される。

【００３２】移送ベルト（６１）は同じ高さの折り畳み
ベルト（４）に割り当てられる。これもまた、８個の循
環するシリコン被覆した移送ベルト（６２）からなり、
到着するストッキングを減速及び加速する両機能をも
つ。これは折り畳まれたストッキングの重量に依存す
る。この移送ベルト（６１）は可変速度のＤＣモータ
（６３）によって制御される。加速又は減速ベルト（６
１）上での８個の移送ベルトの心出し（６４）は折り畳
みベルト（４）の場合と同様に行われる。７個のはぎ取
り又はオーバーラン指片（６５）は夫々の場合に、折り
畳みベルト（４）から移送ベルト（６１）への移転箇所
と移送ベルト（６１）の放出箇所で８個の移送ベルト
（６２）間に置かれる。この配置と湾曲（図９）はスト
ッキング部分が駆動ローラと偏向ローラ（６６）の間に
おいて移送ベルト（６２）の掴み力によって引き伸ばさ
れるのを防止する。さもなければ、ストッキングは損傷
をうけることになる。かくして細長い織物はその箇所で
全自動的に折り畳まれ、包装される。本発明は上述した
処に限定されることなく，本発明の範囲内で種々の変更
を加えることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】ストッキングの折り畳み工程を示す平面、側面
図である。

【図２】ストッキングの次の折り畳み工程を示す平面、
側面図である。

【図３】（ａ）は巻き付けカードを挿入するストッキン
グの次の折り畳み工程の平面、側面図である。（ｂ）は
巻き付けカード紙を挿入するストッキングの他の折り畳
み工程の平面、側面図である。

【図４】巻き付けカードを挿入するストッキングの次の
折り畳み工程の平面、側面図である。

【図５】巻き付けカードを挿入するストッキングの次の
折り畳み工程の平面、側面図である。

【図６】巻き付けカードを挿入するストッキングの次の
折り畳み工程の平面、側面図である。

【図７】巻き付けカードを挿入するストッキングの次の
折り畳み工程の平面、側面図である。

【図８】巻き付けカードを挿入するストッキングの次の
折り畳み工程の平面、側面図である。

【図９】本発明の載置・折り畳みプロセス及び装置の構
成を示す側面図である。

【図１０】本発明の載置・折り畳みプロセス及び装置の
構成を示す平面図である。

【図１１】載置・折り畳みプロセス及び装置と真空ポン
プの構成を示す部分側面図である。

【図１２】本発明の載置・折り畳みプロセス及び装置の
一部の構成を示す平面図である。

【図１３】本発明の載置・折り畳みプロセス及び装置の
構成を示す側面図である。

【図１４】本発明の移送ベルトを示す側面図である。

【図１５】本発明の移送ベルトを示す平面図である。

【図１６】本発明の載置・折り畳みプロセス及び装置の
構成を示す側面図である。

【図１７】本発明の載置・折り畳みプロセス及び装置の
構成を示す平面図である。

【図１８】折り畳み熊手部材の配列を示す側面図であ
る。

【図１９】図１８のＸＸＩ−ＸＸＩ線上の断面図であ
る。

【図２０】図１８の構造に対応する平面図である。

【図２１】熊手部材とピンの相互配置を示す側面図であ
る。

【図２２】駆動・偏向ローラ上の移送ベルトを示す部分
断面図である。

【符号の説明】

１、２、３、４ 折り畳みベルト ５、４６ 折り畳みステーション ６ 駆動・偏向ローラ ９ 光バリヤー １０ 巻き付けカード １２ 空気圧シリンダ １５ マガジン ２１ 電気モータ ２４ 齒付きベルト駆動装置 ２８ 巻き付けカード載置ステーション ２９ 巻き付けカード載置アーム ３１ ストッキング ３２ 吸引カップ ３４ 真空ポンプ ３７ 近接スイッチ ４２ 保持板 ４４ 電子プログラム装置 ４７ 移送ベルト ４８ 隆起部分 ４９ 第１光バリヤー ５０ 第２光バリヤー ５６、５７、５８ 熊手部材 ６１、６２ 移送ベルト ６５ はぎ取り指片

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 巻き付けカード又は挿入カードと共にス
   トッキング、パンティホース及び類似物の如き包装すべ
   き細長い織物を完全自動的に載置し、折り畳むための載
   置・折り畳みプロセス及び装置において、 ３つの折り畳みベルト（１〜３）からなる第１の折り畳
   みステーション（５）を備え、その移送ベルトは閉鎖さ
   れており、無端型式であり、電気モータ駆動装置をもち
   かつシリコン被覆された表面をもち、かつ巻き付けカー
   ド（１０）又は挿入カードを自動的に挿入されたストッ
   キング（３１）に第１の折り目を作り；更に、巻き付け
   カードマガジン（１５）と巻き付けカード載置アーム
   （２９）とからなる巻き付けカード載置ステーション
   （２８）を備え、前記載置アームは載置アーム上の４つ
   の空気圧式に作動する吸引カップによって巻き付けカー
   ドを巻き付けカードマガジン（１５）から逐次取り出
   し、載置アーム（２９）に取付けられた保持板（４２）
   と、載置アーム（２９）に連結された回転シリンダ（３
   ５）とによって或る一定の旋回角度に回動し、かくして
   載置アーム（２９）は進行方向に水平にベルト（１）と
   （２）上に置かれたストッキング（３１）上に下がり、
   循環ベルト（２）と（３）の間にストッキングと共に巻
   き付けカードを押し込み；更に、駆動・偏向ローラ（４
   ８）上で８個の隆起部分によって心出しされる８個の無
   端型式の循環するシリコン被覆された移送ベルト（４
   ７）をもつ第２の折り畳み・載置ステーション（４６）
   を備え、このステーションは調節可能のホトセル（４
   ９）と（５０）によって制御される電気モータ駆動され
   る２つの速度段階をもち、所望の折り畳みを保証するた
   めに、３つの折り畳み熊手部材（５６〜５８）を有し、
   垂直と水平方向に動くことができる空気圧式に作動され
   るピン（５９）が巻き付けカード（１０）とストッキン
   グ（３１）を固定するために第３の折り畳み熊手部材
   （５８）に割り当てられ、ストッキングの左側折り畳み
   が１８０°だけ折り畳み熊手部材（５８）を位置変える
   ことによって右側折り畳みに加わえて行われ；更に、駆
   動・偏向ローラ（６６）上の８個の隆起部分によって心
   出しされる８個の無端型式の循環するシリコン被覆され
   た電気モータ駆動（６３）される移送ベルト（６２）を
   もつ移送ベルト（６１）を備え、これはストッキングを
   減速及び加速させるために到着するストッキングに２つ
   の機能で作用し、また、７個のはぎ取り又はオーバーラ
   ン指片（６５）をもち；すべての制御操作及び作用順序
   が電子制御プログラム装置（４４）によって制御される
   ことを特徴とする載置・折り畳みプロセス及び装置。
2. 【請求項２】 折り畳みベルト（１〜３）の循環する閉
   鎖された移送ベルトは逃げ出さないような仕方で駆動・
   偏向ローラ（６）上に据え付けられ、そのためにウエブ
   （７）が移送ベルトの下側に配置され、前記ウエブは移
   送ベルト（１〜３）の駆動・偏向ローラ（６）の溝
   （８）内を走行することを特徴とする請求項１に記載の
   載置・折り畳みプロセス及び装置。
3. 【請求項３】 上流側の光バリヤー（９）によって、ス
   トッキング又は類似物が折り畳みベルト（１）の循環運
   動によって折り畳みベルト（２）上へ移送され、そのた
   めにこれら２つのベルトは同一の高さに置かれかつ、同
   じ走行方向をもち、折り畳みベルト（２）は到達すると
   逆方向に走行し、かくして巻き付けカード（１０）をも
   つストッキングをこのベルトと折り畳みベルト（３）の
   間に引き入れ、そのためストッキングは初めて折り畳ま
   れ、前記ベルト（１）はチェーンホイール及び循環チェ
   ーンと連携する電気モータ（１６）によって駆動され、
   前記ベルト（２）と（３）はチェーンホイール及び齒付
   きベルト駆動装置と連携して電気モータ（２１）によっ
   て駆動されることを特徴とする請求項１又は２に記載の
   載置・折り畳みプロセス及び装置。
4. 【請求項４】 巻き付けカード（１０）を上に載せたス
   トッキングが置かれ、移送ベルト（２）と（３）が空気
   圧操作式シリンダ（１１）によって持ち上げられ、スト
   ッキングを引き入れるために上部のベルト（２）がこの
   ベルトに取付けられた２つの小型空気圧シリンダ（１
   ２）によって開放され、そのため前記引き入れ操作が完
   了した後２つの折り畳みベルト（２）と（３）が空気圧
   式に閉鎖され、次いでストッキングが相応の折り畳み形
   状で折り畳みベルト（２）と（３）から次の折り畳みス
   テーション（４６）へ放出されることを特徴とする載置
   ・折り畳みプロセス及び装置。
5. 【請求項５】 ストッキング端の厚い弾性ウエストバン
   ドに起因して過剰圧力がシャフト（６）に加わるのを避
   けるために、折り畳みベルト（２）と（３）は前の引き
   入れ操作の後に再び暫時開放し、次いで再び閉鎖するこ
   とを特徴とする請求項３又は４に記載の載置・折り畳み
   プロセス及び装置。