JPH06320321A - アルミ材加工用エンドミル - Google Patents
アルミ材加工用エンドミルInfo
- Publication number
- JPH06320321A JPH06320321A JP11012793A JP11012793A JPH06320321A JP H06320321 A JPH06320321 A JP H06320321A JP 11012793 A JP11012793 A JP 11012793A JP 11012793 A JP11012793 A JP 11012793A JP H06320321 A JPH06320321 A JP H06320321A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cutting
- end mill
- blade
- aluminum material
- chips
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23C—MILLING
- B23C5/00—Milling-cutters
- B23C5/02—Milling-cutters characterised by the shape of the cutter
- B23C5/10—Shank-type cutters, i.e. with an integral shaft
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23C—MILLING
- B23C2210/00—Details of milling cutters
- B23C2210/08—Side or top views of the cutting edge
- B23C2210/088—Cutting edges with a wave form
Abstract
(57)【要約】
【目的】アルミ材の切削に際して、切粉の排出を円滑に
して切削加工を容易でかつ低騒音により行うことができ
るアルミ材加工用エンドミルを提供する。 【構成】主体１の外周へ螺旋状に二条の刃体２，２を周
設し、これら刃体２，２へ間隔的に多数の溝３を刻設す
る。 【効果】切削回転数を低くして発生する騒音を可及的に
抑えることができると共に、切粉を細分化させてその排
出を容易とすることにより、刃体への切粉の溶着を防止
することができる。
して切削加工を容易でかつ低騒音により行うことができ
るアルミ材加工用エンドミルを提供する。 【構成】主体１の外周へ螺旋状に二条の刃体２，２を周
設し、これら刃体２，２へ間隔的に多数の溝３を刻設す
る。 【効果】切削回転数を低くして発生する騒音を可及的に
抑えることができると共に、切粉を細分化させてその排
出を容易とすることにより、刃体への切粉の溶着を防止
することができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、アルミ材の切削に際し
て、その加工を円滑かつ確実で、低騒音により行うこと
ができるアルミ材加工用エンドミルに関する。
て、その加工を円滑かつ確実で、低騒音により行うこと
ができるアルミ材加工用エンドミルに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、アルミサッシ材において、図３に
示すような、切り落とし加工を行う場合は、エンドミル
を用いてその切削加工することが一般的である。
示すような、切り落とし加工を行う場合は、エンドミル
を用いてその切削加工することが一般的である。
【０００３】そして、この加工にあって散液状の大量の
切削潤滑剤を用いると、この潤滑剤が各所に付着して、
後工程において該アルミサッシ材の洗滌等を行わなけれ
ばならない不都合を生ずるため、該切削潤滑剤の使用は
好まれない。
切削潤滑剤を用いると、この潤滑剤が各所に付着して、
後工程において該アルミサッシ材の洗滌等を行わなけれ
ばならない不都合を生ずるため、該切削潤滑剤の使用は
好まれない。
【０００４】しかし、切削潤滑剤を使用しないで前記し
たエンドミルによる切削加工を行うと、その刃先は短時
間で非常に高温となるため、長時間切削加工を続ける
と、切削切粉がこの刃先のポケット付近あるいは全長に
おいて溶着し、刃が目づまりを起こし、切れ味が悪くな
ったり切削不良となる。
たエンドミルによる切削加工を行うと、その刃先は短時
間で非常に高温となるため、長時間切削加工を続ける
と、切削切粉がこの刃先のポケット付近あるいは全長に
おいて溶着し、刃が目づまりを起こし、切れ味が悪くな
ったり切削不良となる。
【０００５】この現象の防止対策として、切削潤滑剤の
少量使用で足りる霧状としたオイルミストを使用した
り、エンドミルのポケットが大きくて切粉の排出性の良
好な一枚刃による、図４に示すような、エンドミル20を
用いることで前記した問題点に対処していた。
少量使用で足りる霧状としたオイルミストを使用した
り、エンドミルのポケットが大きくて切粉の排出性の良
好な一枚刃による、図４に示すような、エンドミル20を
用いることで前記した問題点に対処していた。
【０００６】この一枚刃のエンドミル20は、切粉の排出
性の良好であるため、高温となっても刃先等にその切粉
が溶着しにくい利点を有するが、一枚刃であって、その
ポケット21が大きく形成されているため刃体としての肉
身が薄くて剛性が低い上、回転当たりの送り量がそのま
ま一刃の送り量となるため、作業能率や効率向上のため
に、二枚刃のエンドミルと同じ送りにするには、刃物の
回転数を二倍にしなければならない。
性の良好であるため、高温となっても刃先等にその切粉
が溶着しにくい利点を有するが、一枚刃であって、その
ポケット21が大きく形成されているため刃体としての肉
身が薄くて剛性が低い上、回転当たりの送り量がそのま
ま一刃の送り量となるため、作業能率や効率向上のため
に、二枚刃のエンドミルと同じ送りにするには、刃物の
回転数を二倍にしなければならない。
【０００７】また、二枚刃のエンドミルは、その分ポケ
ット形状が小さくなって、大きな切り粉は、次第にこの
ポケット内に押し詰まり、排出が不能となるもので、切
削による発熱により刃体に焼き付いてしまう。
ット形状が小さくなって、大きな切り粉は、次第にこの
ポケット内に押し詰まり、排出が不能となるもので、切
削による発熱により刃体に焼き付いてしまう。
【０００８】一方、図４に示すような、剛性の低い一枚
刃のエンドミル20を用いての高速回転による切削加工
は、当然のことながら大きな切削騒音が発生するもの
で、例示すれば、この一枚刃エンドミル20の回転数が60
00 rpmで、送り速度500 mm/minにより切削加工を行った
場合は、その騒音の数値は100.5 dbと大きな値を示し、
作業者に対する労働衛生上好ましくない。
刃のエンドミル20を用いての高速回転による切削加工
は、当然のことながら大きな切削騒音が発生するもの
で、例示すれば、この一枚刃エンドミル20の回転数が60
00 rpmで、送り速度500 mm/minにより切削加工を行った
場合は、その騒音の数値は100.5 dbと大きな値を示し、
作業者に対する労働衛生上好ましくない。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記した問
題点を解決するためになされたもので、主体の外周へ螺
旋状に二条の刃体を周設し、これら刃体へ間隔的に多数
の溝を刻設することにより、アルミ材の切削に際して、
切粉の排出を円滑にして切削加工を容易でかつ低騒音に
より行うことができるアルミ材加工用エンドミルを提供
することを目的としている。
題点を解決するためになされたもので、主体の外周へ螺
旋状に二条の刃体を周設し、これら刃体へ間隔的に多数
の溝を刻設することにより、アルミ材の切削に際して、
切粉の排出を円滑にして切削加工を容易でかつ低騒音に
より行うことができるアルミ材加工用エンドミルを提供
することを目的としている。
【００１０】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ための本発明の手段は、主体と、該主体の外周へ螺旋状
に周設した二条の刃体と、これら刃体へ間隔的に多数刻
設した溝と、を備えさせたアルミ材加工用エンドミルの
構成にある。
ための本発明の手段は、主体と、該主体の外周へ螺旋状
に周設した二条の刃体と、これら刃体へ間隔的に多数刻
設した溝と、を備えさせたアルミ材加工用エンドミルの
構成にある。
【００１１】
【作用】前記のように構成される本発明は以下に述べる
作用を奏する。
作用を奏する。
【００１２】このエンドミルによりアルミ材へ切り込ま
せると、その切粉は、二条の刃体に刻設された溝により
細かく切断されて、刃体に溶着することなく連続的に排
出される。
せると、その切粉は、二条の刃体に刻設された溝により
細かく切断されて、刃体に溶着することなく連続的に排
出される。
【００１３】また、二枚刃であるため、エンドミルの回
転数を通常の半分の低速で行えて、前記した溝との相乗
効果で切削抵抗が軽減して低騒音の切削となる。
転数を通常の半分の低速で行えて、前記した溝との相乗
効果で切削抵抗が軽減して低騒音の切削となる。
【００１４】
【実施例】次に、本発明に関するアルミ材加工用エンド
ミルの一実施例を図面に基づいて説明する。
ミルの一実施例を図面に基づいて説明する。
【００１５】図１および図２においてＡは、本発明実施
例のアルミ材加工用エンドミルで、図３に示すような、
アルミサッシ材ｂに切り落とし等の切削加工を施す際に
用いるものであって、主体１と、二条の刃体２，２と、
溝３とにより基本的に構成される。
例のアルミ材加工用エンドミルで、図３に示すような、
アルミサッシ材ｂに切り落とし等の切削加工を施す際に
用いるものであって、主体１と、二条の刃体２，２と、
溝３とにより基本的に構成される。
【００１６】そして、前記した主体１は、高速度鋼や超
硬材等により円柱状に成形して、その一端部に加工機の
主軸（図示せず）へ着脱自在に取り付けるシャンク部４
を設けてある。
硬材等により円柱状に成形して、その一端部に加工機の
主軸（図示せず）へ着脱自在に取り付けるシャンク部４
を設けてある。
【００１７】前記した刃体２は、主体１の外周へ螺旋状
に二条を周設してあって、右刃で、35°の右ねじれを有
しているもので、該刃体２，２に対応して切粉を排出す
る二条のポケット５，５を設けてある。
に二条を周設してあって、右刃で、35°の右ねじれを有
しているもので、該刃体２，２に対応して切粉を排出す
る二条のポケット５，５を設けてある。
【００１８】前記した溝３は、刃体２，２へ間隔的に多
数刻設してあるもので、その刻設方向は、主体１におけ
る軸方向に対して直交するように設けてある。
数刻設してあるもので、その刻設方向は、主体１におけ
る軸方向に対して直交するように設けてある。
【００１９】このエンドミルＡによるアルミサッシ材ｂ
の切削加工は、切削装置等の加工機におけるバイス（図
示せず）へアルミサッシ材ｂを固定し、加工機の主軸へ
そのシャンク部４を固着した後、該エンドミルＡをアル
ミサッシ材ｂへ切り込ませると、エンドミルＡの送りに
伴って二条の刃体２，２により切削されると共に、その
切粉は、二条の刃体２，２に刻設された多数の溝３，３
…により細かく切断されるので、二条のポケット５，５
から詰まることなく円滑に外部へ連続して排出される。
の切削加工は、切削装置等の加工機におけるバイス（図
示せず）へアルミサッシ材ｂを固定し、加工機の主軸へ
そのシャンク部４を固着した後、該エンドミルＡをアル
ミサッシ材ｂへ切り込ませると、エンドミルＡの送りに
伴って二条の刃体２，２により切削されると共に、その
切粉は、二条の刃体２，２に刻設された多数の溝３，３
…により細かく切断されるので、二条のポケット５，５
から詰まることなく円滑に外部へ連続して排出される。
【００２０】したがって、この切粉は刃体２，２あるい
はポケット５，５に停滞してこれらと溶着することなが
ない。
はポケット５，５に停滞してこれらと溶着することなが
ない。
【００２１】また、二枚刃構成であるため、エンドミル
Ａの回転数を通常の半分の低速で行えて、前記した溝
３，３…との相乗効果で切削抵抗が軽減するもので、回
転数3000 rpmで、送り速度500 mm/minにより切削加工を
したときに計測した騒音値は、86.0dbと低騒音の切削と
なり、作業者に与える騒音影響は大幅に低減できて快適
に作業が行なえた。
Ａの回転数を通常の半分の低速で行えて、前記した溝
３，３…との相乗効果で切削抵抗が軽減するもので、回
転数3000 rpmで、送り速度500 mm/minにより切削加工を
したときに計測した騒音値は、86.0dbと低騒音の切削と
なり、作業者に与える騒音影響は大幅に低減できて快適
に作業が行なえた。
【００２２】
【発明の効果】前述のように構成される本発明のアルミ
材加工用エンドミルは、切削回転数を低くして発生する
騒音を可及的に抑えることができると共に、切粉を細分
化させてその排出を容易とすることにより、刃体への切
粉の溶着を防止することができる特有の効果を奏するも
のである。
材加工用エンドミルは、切削回転数を低くして発生する
騒音を可及的に抑えることができると共に、切粉を細分
化させてその排出を容易とすることにより、刃体への切
粉の溶着を防止することができる特有の効果を奏するも
のである。
【図１】本発明に関するアルミ材加工用エンドミルを示
す正面図である。
す正面図である。
【図２】図１における底面図である。
【図３】図１におけるエンドミルで切削加工するアルミ
サッシ材の一部を示す斜視図である
サッシ材の一部を示す斜視図である
【図４】従来のエンドミルを示す正面図である。
１ 主体 ２ 刃体 ３ 溝
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成５年１１月１日
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に関するアルミ材加工用エンドミルを示
す正面図である。
す正面図である。
【図２】図１における低面図である。
【図３】図１におけるエンドミルで切削加工するアルミ
サッシ材の一部を示す斜視図である。
サッシ材の一部を示す斜視図である。
【図４】従来のエンドミルを示す正面図である。
【符号の説明】 １ 主体 ２ 刃体 ３ 溝
Claims (1)
- 【請求項１】 主体と、該主体の外周へ螺旋状に周設し
た二条の刃体と、これら刃体へ間隔的に多数刻設した溝
とを備えさせたことを特徴とするアルミサッシ加工用エ
ンドミル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11012793A JPH06320321A (ja) | 1993-05-12 | 1993-05-12 | アルミ材加工用エンドミル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11012793A JPH06320321A (ja) | 1993-05-12 | 1993-05-12 | アルミ材加工用エンドミル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06320321A true JPH06320321A (ja) | 1994-11-22 |
Family
ID=14527716
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11012793A Pending JPH06320321A (ja) | 1993-05-12 | 1993-05-12 | アルミ材加工用エンドミル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06320321A (ja) |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH01127214A (ja) * | 1987-11-12 | 1989-05-19 | O S G Kk | 荒削りエンドミル |
| JPH04310308A (ja) * | 1991-04-04 | 1992-11-02 | Hitachi Tool Eng Ltd | エンドミル |
| JP3117523B2 (ja) * | 1992-01-09 | 2000-12-18 | 住友ベークライト株式会社 | 気相法炭素繊維の製造方法 |
-
1993
- 1993-05-12 JP JP11012793A patent/JPH06320321A/ja active Pending
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH01127214A (ja) * | 1987-11-12 | 1989-05-19 | O S G Kk | 荒削りエンドミル |
| JPH04310308A (ja) * | 1991-04-04 | 1992-11-02 | Hitachi Tool Eng Ltd | エンドミル |
| JP3117523B2 (ja) * | 1992-01-09 | 2000-12-18 | 住友ベークライト株式会社 | 気相法炭素繊維の製造方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19980224 |