JPH0780718A - エンドミル - Google Patents
エンドミルInfo
- Publication number
- JPH0780718A JPH0780718A JP25383893A JP25383893A JPH0780718A JP H0780718 A JPH0780718 A JP H0780718A JP 25383893 A JP25383893 A JP 25383893A JP 25383893 A JP25383893 A JP 25383893A JP H0780718 A JPH0780718 A JP H0780718A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cutting
- groove
- tool
- oil
- end mill
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B23—MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- B23C—MILLING
- B23C5/00—Milling-cutters
- B23C5/02—Milling-cutters characterised by the shape of the cutter
- B23C5/10—Shank-type cutters, i.e. with an integral shaft
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Milling Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 工具製造が容易であり、外部から切削液を供
給する汎用的な湿式切削における切削性を良好にしたエ
ンドミルを提供する。 【構成】 切れ刃を形成するにげ面および／またはすく
い面に刃先稜線に対して略平行に幅０．３ｍｍ以下の溝
を少なくとも１本以上設けたことにより、該溝に切削液
がたまり、かつ表面張力により、切れ刃自体の保油性が
良好となるため、汎用的な湿式切削において、切削性を
良好にする。
給する汎用的な湿式切削における切削性を良好にしたエ
ンドミルを提供する。 【構成】 切れ刃を形成するにげ面および／またはすく
い面に刃先稜線に対して略平行に幅０．３ｍｍ以下の溝
を少なくとも１本以上設けたことにより、該溝に切削液
がたまり、かつ表面張力により、切れ刃自体の保油性が
良好となるため、汎用的な湿式切削において、切削性を
良好にする。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、マシニングセンター等
の工作機械に用い、とくに切削液を使用する湿式切削に
おいて効果のあるエンドミルに関するものである。
の工作機械に用い、とくに切削液を使用する湿式切削に
おいて効果のあるエンドミルに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】マシニングセンター等の工作機械に用い
て、鋼材をはじめ一般材料を切削するこの種の切削工具
として、オイルホール付きエンドミルがある。これは、
ねじれた刃溝に沿ってオイルホールを設けたものであ
り、工具内部を通り、切削油を供給することにより、切
削性を向上させたものである。しかしながら、上記オイ
ルホール付きエンドミルの場合、切削油が部分的に供給
されるため、実際、工具と加工物との間に切削油が行き
渡らない場合があった。また、オイルホールをねじれた
刃溝に沿って設けなければならないため、素材加工およ
び工具製造上、工数が非常に多く必要であり、かつ技術
を要するという問題があった。
て、鋼材をはじめ一般材料を切削するこの種の切削工具
として、オイルホール付きエンドミルがある。これは、
ねじれた刃溝に沿ってオイルホールを設けたものであ
り、工具内部を通り、切削油を供給することにより、切
削性を向上させたものである。しかしながら、上記オイ
ルホール付きエンドミルの場合、切削油が部分的に供給
されるため、実際、工具と加工物との間に切削油が行き
渡らない場合があった。また、オイルホールをねじれた
刃溝に沿って設けなければならないため、素材加工およ
び工具製造上、工数が非常に多く必要であり、かつ技術
を要するという問題があった。
【０００３】さらに、切削液の供給出口の位置を変えた
り、数を増加させる等の工夫がなされていたが、素材加
工および工具製造上、一層困難が強いられることになっ
た。なおさらに、工具内部を通り、切削液を供給するた
め、特別な機械または工具ホルダーが必要となり、汎用
的に使用することができなかった。そこで、実開昭６０
−１０９７１１に示される主切れ刃近傍に切削油溝を有
するエンドミルがあり、これは、構成が簡単で、かつ上
記オイルホール付きのエンドミルよりエンドミルの製作
を容易にしたものである。
り、数を増加させる等の工夫がなされていたが、素材加
工および工具製造上、一層困難が強いられることになっ
た。なおさらに、工具内部を通り、切削液を供給するた
め、特別な機械または工具ホルダーが必要となり、汎用
的に使用することができなかった。そこで、実開昭６０
−１０９７１１に示される主切れ刃近傍に切削油溝を有
するエンドミルがあり、これは、構成が簡単で、かつ上
記オイルホール付きのエンドミルよりエンドミルの製作
を容易にしたものである。
【０００４】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、エン
ドミルは回転工具であるため、切削油が主切れ刃近傍の
溝を通り、工具先端部に到達するまでに切削油が飛散
し、結果的に切削油が部分的に供給されることになり、
工具と加工物との間に切削油が行き渡らない場合があっ
た。また、切削油溝の形状を複雑にすることで、切削油
の飛散を若干抑制することはできるが、オイルホール付
きエンドミルと同等以上に工具製造上、困難が強いられ
ることになった。さらに、切削溝が主切れ刃近傍に設け
てあるため、刃先強度が低下し、チッピングや欠けを誘
発し、工具寿命に問題があった。
ドミルは回転工具であるため、切削油が主切れ刃近傍の
溝を通り、工具先端部に到達するまでに切削油が飛散
し、結果的に切削油が部分的に供給されることになり、
工具と加工物との間に切削油が行き渡らない場合があっ
た。また、切削油溝の形状を複雑にすることで、切削油
の飛散を若干抑制することはできるが、オイルホール付
きエンドミルと同等以上に工具製造上、困難が強いられ
ることになった。さらに、切削溝が主切れ刃近傍に設け
てあるため、刃先強度が低下し、チッピングや欠けを誘
発し、工具寿命に問題があった。
【０００５】
【本発明の目的】本発明は以上の問題を解決するために
なされたものであり、工具製造が容易であり、外部から
切削液を供給する汎用的な湿式切削における切削性を良
好にしたエンドミルを提供するものである。
なされたものであり、工具製造が容易であり、外部から
切削液を供給する汎用的な湿式切削における切削性を良
好にしたエンドミルを提供するものである。
【０００６】
【問題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、切れ刃を形成するにげ面および／また
はすくい面に刃先稜線に対して略平行に幅０．３ｍｍ以
下の溝を少なくとも１本以上設けたものである。ただ
し、加工形状により、外周刃またはエンド刃において、
全体的または部分的に溝を設けなくてもよい。また、溝
の形状についてとくに指定しないが、工具製造面を考慮
すると、半円状、Ｕ字状またはＶ字状が望ましい。ここ
で、該溝は、切削液を通すためのものではなく、あくま
でも表面張力により、切れ刃が切削に関与する時間、切
削液を溜め、切れ刃の保油性を良好にするために設けた
ものであり、そのため、溝幅を０．３ｍｍ以下に設定し
た。
達成するために、切れ刃を形成するにげ面および／また
はすくい面に刃先稜線に対して略平行に幅０．３ｍｍ以
下の溝を少なくとも１本以上設けたものである。ただ
し、加工形状により、外周刃またはエンド刃において、
全体的または部分的に溝を設けなくてもよい。また、溝
の形状についてとくに指定しないが、工具製造面を考慮
すると、半円状、Ｕ字状またはＶ字状が望ましい。ここ
で、該溝は、切削液を通すためのものではなく、あくま
でも表面張力により、切れ刃が切削に関与する時間、切
削液を溜め、切れ刃の保油性を良好にするために設けた
ものであり、そのため、溝幅を０．３ｍｍ以下に設定し
た。
【０００７】
【作用】本発明を適用することにより、工具製造が容易
であり、汎用的な湿式切削において、刃先稜線に対して
略平行に設けた溝に切削液が溜まり、表面張力により、
切れ刃自体の保油性が良好となるため、切削性が一層良
好になった。また、工具製造上、最終工程において溝を
設けることができ、種々の工具形状に対応が可能となっ
た。さらに、該溝を刃先稜線近傍に設けることにより、
より一層効果があり、異常摩耗進行を抑制することもで
きた。なおさらに、溝の影響により、切削抵抗が軽減で
き、湿式切削だけでなく、乾式切削においても切削性が
良好になることはいうまでもない。
であり、汎用的な湿式切削において、刃先稜線に対して
略平行に設けた溝に切削液が溜まり、表面張力により、
切れ刃自体の保油性が良好となるため、切削性が一層良
好になった。また、工具製造上、最終工程において溝を
設けることができ、種々の工具形状に対応が可能となっ
た。さらに、該溝を刃先稜線近傍に設けることにより、
より一層効果があり、異常摩耗進行を抑制することもで
きた。なおさらに、溝の影響により、切削抵抗が軽減で
き、湿式切削だけでなく、乾式切削においても切削性が
良好になることはいうまでもない。
【０００８】
【実施例】図１〜３は本発明の一実施例であり、外周切
れ刃を形成するにげ面およびすくい面に刃先稜線に平行
して溝幅０．１ｍｍの半円状の溝を各３本ずつ設けたエ
ンドミルである。図４に本発明品と従来品との切削性能
比較を示す。被削材ＳＳ４００材を外部から切削液を供
給する汎用的な湿式切削を行った結果である。従来品で
ある通常のスケア刃のエンドミルは切削油の供給が不十
分であり、多量の煙霧が発生し、工具外周摩耗の進行が
早く、かつ溶着を起こし、３ｍ切削時点で寿命となった
のに対し、本発明品は切削液の保油性が良好であり、か
つ切削抵抗も小さく、さらには該溝により、摩耗進行が
抑制され、７ｍ切削後においても切削可能であった。
れ刃を形成するにげ面およびすくい面に刃先稜線に平行
して溝幅０．１ｍｍの半円状の溝を各３本ずつ設けたエ
ンドミルである。図４に本発明品と従来品との切削性能
比較を示す。被削材ＳＳ４００材を外部から切削液を供
給する汎用的な湿式切削を行った結果である。従来品で
ある通常のスケア刃のエンドミルは切削油の供給が不十
分であり、多量の煙霧が発生し、工具外周摩耗の進行が
早く、かつ溶着を起こし、３ｍ切削時点で寿命となった
のに対し、本発明品は切削液の保油性が良好であり、か
つ切削抵抗も小さく、さらには該溝により、摩耗進行が
抑制され、７ｍ切削後においても切削可能であった。
【０００９】
【発明の効果】以上のように本発明を適用することによ
り、切れ刃自体の保油性が良好となり、かつ切削抵抗も
軽減でき、汎用的な湿式切削において、切削性が向上し
良好な切削が可能となったのである。また、工具製造が
容易であり、製造コストも問題にならない。
り、切れ刃自体の保油性が良好となり、かつ切削抵抗も
軽減でき、汎用的な湿式切削において、切削性が向上し
良好な切削が可能となったのである。また、工具製造が
容易であり、製造コストも問題にならない。
【図１】図１は本発明の一実施例を示し、その側面図で
ある。
ある。
【図２】図２は本発明の一実施例を示し、その正面図で
ある。
ある。
【図３】図３は本発明の一実施例を示し、その刃部軸直
角断面の拡大図である。
角断面の拡大図である。
１ 工具本体 ２ 外周切れ刃 ３ すくい面 ４ にげ面 ５ 溝
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成６年４月２５日
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図１】図１は本発明の一実施例を示し、その側面図で
ある。
ある。
【図２】図２は本発明の一実施例を示し、その正面図で
ある。
ある。
【図３】図３は本発明の一実施例を示し、その刃部軸直
角断面の拡大図である。
角断面の拡大図である。
【図４】図４は本発明品と従来品との比較を示す説明図
である。
である。
【符号の説明】 １ 工具本体 ２ 外周切れ刃 ３ すくい面 ４ にげ面 ５ 溝
Claims (1)
- 【請求項１】 工具本体の外周にねじれた切れ刃を有し
たエンドミルにおいて、切れ刃を形成するにげ面および
／またはすくい面に刃先稜線に対して略平行に幅０．３
ｍｍ以下の溝を少なくとも１本以上設けたことを特徴と
するエンドミル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25383893A JPH0780718A (ja) | 1993-09-16 | 1993-09-16 | エンドミル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25383893A JPH0780718A (ja) | 1993-09-16 | 1993-09-16 | エンドミル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0780718A true JPH0780718A (ja) | 1995-03-28 |
Family
ID=17256841
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25383893A Pending JPH0780718A (ja) | 1993-09-16 | 1993-09-16 | エンドミル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0780718A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005040947A (ja) * | 2004-11-04 | 2005-02-17 | Mitsubishi Materials Corp | ソリッドエンドミル |
| JP2012011471A (ja) * | 2010-06-29 | 2012-01-19 | Mitsubishi Materials Corp | 切削加工用インサート |
| JP2012210672A (ja) * | 2011-03-31 | 2012-11-01 | Mitsubishi Materials Corp | すぐれた耐摩耗性を発揮するエンドミル |
| JP2012210673A (ja) * | 2011-03-31 | 2012-11-01 | Mitsubishi Materials Corp | すぐれた耐摩耗性を発揮するエンドミル |
| JP2013146819A (ja) * | 2012-01-19 | 2013-08-01 | Denso Corp | 切削工具 |
-
1993
- 1993-09-16 JP JP25383893A patent/JPH0780718A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2005040947A (ja) * | 2004-11-04 | 2005-02-17 | Mitsubishi Materials Corp | ソリッドエンドミル |
| JP2012011471A (ja) * | 2010-06-29 | 2012-01-19 | Mitsubishi Materials Corp | 切削加工用インサート |
| JP2012210672A (ja) * | 2011-03-31 | 2012-11-01 | Mitsubishi Materials Corp | すぐれた耐摩耗性を発揮するエンドミル |
| JP2012210673A (ja) * | 2011-03-31 | 2012-11-01 | Mitsubishi Materials Corp | すぐれた耐摩耗性を発揮するエンドミル |
| JP2013146819A (ja) * | 2012-01-19 | 2013-08-01 | Denso Corp | 切削工具 |
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