JPH0631988B2 - 楽音発生装置 - Google Patents

楽音発生装置

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JPH0631988B2
JPH0631988B2 JP59077971A JP7797184A JPH0631988B2 JP H0631988 B2 JPH0631988 B2 JP H0631988B2 JP 59077971 A JP59077971 A JP 59077971A JP 7797184 A JP7797184 A JP 7797184A JP H0631988 B2 JPH0631988 B2 JP H0631988B2
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大輔 森
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は電子楽器のデジタル音源に関するものである。
従来例の構成とその問題点 近年、デジタル技術が電子楽器に応用され始めている。
第1図に従来例の構成を示す。出力制御部1は、読み幅
指示部2から指示された読み幅Lに従って波形メモリ部
3からデジタル楽音波形データをL個毎に読み込みかつ
基準クロック発生部4から指示される出力タイミング信
号に従ってこれを出力するようになされていた。例え
ば、Lが整数のみの場合には、基準クロックはいわゆる
音階クロックと呼ばれる出力すべき音高の音名に対応し
た速さ(周波数)で出力タイミングを指示する方法で楽
音が合成される。
また、基準クロックが出力すべき音高の音名によらず一
定の速さ(周波数)の場合には、楽音の音高を形成する
ためにLは少数部を有する方法により楽音が合成されて
いる。
しかしながらこのような構成により試聴に耐える品質の
音を出力するためには、波形メモリ部3に記憶すべきデ
ジタル楽音波形データの量は、通常必要とされるPCM
(Pulse Code Modulation)データのLMAX倍の量を必要
としていた。但し、LMAXは読み幅Lの最大値とする。
即ち、例えば読み幅1で再生するのに必要とする周波数
帯域の最高周波数をs/2とすればPCMサンプリング時の
周波数はとすべきであるが、これを読み幅2で再生
する場合、アンチエイリアスフィルタ(即ちs/4カッ
トオフ)を必要とする為に、そのようなフィルタを予め
実施してしまうと読み幅1で再生する時の再生周波数帯
域をs/4に制限してしまうことになり、それを防ぐ為
に、PCMサンプリング時の周波数を2倍にとっておく
必要が生じることになるからである。
このように従来の構成によれば、波形メモリ部に記憶さ
せた波形データを読みだして所望の音高の楽音を形成し
ようとした場合に、出力楽音の波形形状が音高により著
しく変化することを防ぐためには、いわゆるサンプリン
グ周波数を高くしなければならず、また、これに起因し
て多量の波形メモリを必要とするという問題点を有して
いた。
発明の目的 本発明はかかる点に鑑み、波形メモリを多量に必要とせ
ずに、音高によらず著しい波形形状の変化のない楽音を
発生することができる楽音発生装置を提供することを目
的とする。
発明の構成 本発明は、楽音の波形データを記憶する波形メモリ部
と、出力すべき音高に対応した波形データの読み幅情報
を指示する読み幅指示部と、前記波形メモリ部に記憶さ
れた波形データに従って予め定めた特定の波形データに
関してのみ有意味な値を有する読み出しアドレス変更に
関する情報を記憶するアドレスメモリ部と、波形データ
の出力タイミングを指示する基準クロック発生部と、現
在のアドレスと前記読み幅情報と前記読み出しアドレス
変更に関する情報とから決定されるアドレスを出力して
前記波形メモリ部から波形データを読み込みかつ前記出
力タイミングに従って波形データを出力する出力制御部
とから構成される。
本発明は上記した構成により、出力制御部は現在のアド
レスと読み幅情報とを単に加算するだけでなく、波形デ
ータの形状に対応して予め定めた読みだしアドレス変更
に関する情報に従って新たな読みだしアドレスを決定す
るようにしたので、読みだし出力される波形データによ
る波形形状が音高により著しく変化する波形データの読
みだしがアドレス変更に関する情報により防止されるこ
ととなる。
実施例の説明 第2図は本発明の一実施例における楽音発生装置のブロ
ック図である。
第2図において、5は楽音の波形データを記憶する波形
メモリ部、6は前記波形データの読み幅を指示する読み
幅指示部、7は前記波形データの読み出しアドレスに関
する情報を記憶するアドレスメモリ部、8は楽音波形の
出力タイミングを指示する基準クロック発生部、9は波
形メモリ部5から前記波形データを読み幅指示部6から
指示される前記波形データの読み幅に従って読み込みか
つ前記出力タイミングに従って出力する出力制御部であ
る。
以上のように構成された本実施例について、以下その動
作を説明する。
まず、読み幅指定部6は出力する音程に対応する読み幅
Lを出力制御部9へ出力する。
L=1の時、出力制御部9は波形メモリ部5に記憶され
ている波形データを先頭番地(アドレス0)から1個毎
に順次読み込みながら出力タイミング信号に従って出力
する。
L≠1の時、出力制御部9はアドレス0からアドレスを
Lづつインクリメントしながらアドレスメモリ部7内の
変更アドレス情報を参照し、アドレス変更の必要がなけ
ればインクリメントにより得られたアドレスにある波形
データを読み込み、これを出力タイミング信号に従って
出力する。上述の変更アドレス情報の参照の結果アドレ
ス変更の必要があればインクリメントしたアドレスから
Kだけアドレスをインクリメントして得られるアドレス
にある波形データを読み込み、これを出力タイミング信
号に従って出力する。
出力制御部9の動作について以下にさらに詳細に述べ
る。波形メモリ部5に、第3図(a)に示すような波形
データを記憶しているものとする。
L=2の時、即ちL=1の時の1オクターブ上の音階の
楽音を形成する場合、L=2に従って順次に、アドレス
0,2,4,6…のように波形データを波形メモリ部5
から読みだすと、第3図(b)のようになり、これで
は、出力楽音波形の形状が変化してしまうために音量や
音色がL=1の場合(第3図(a))に比べて著しく異
なってしまう。
そこで、例えば読みだしアドレス変更に関する情報の値
Kをアドレスメモリ部7に、アドレス0から順次に、値
0、0、0、0、0、0、1、0…として記憶させてお
くことにより、出力制御部9はL=2を累算しながらア
ドレスを出力するが、アドレスメモリ部7のアドレス
0、2、4に記憶された読みだしアドレス変更に関する
情報値Kを順次に読みだしながら記憶された値K=0に
従って読みだしアドレスが変更されないまま、波形メモ
リ部5のアドレス0、2、4に記憶された波形データを
順次に読みだしながら、基準クロック発生部8から出力
されるタイミングに合わせてそれぞれの波形データを出
力する。
次に、アドレスメモリ部7のアドレス6にはK=1が記
憶されているため、出力制御部9はアドレスをK(=
1)だけインクリメントしたアドレス7に記憶された波
形データを波形メモリ部5から読みだして、出力タイミ
ングに合わせて出力する。以下同様の動作により、以下
に示すようなアドレスの波形データが読みだし出力され
て、第3図(c)に示すような波形形状の楽音が形成さ
れて、第3図(a)に示すオリジナルの波形形状に近い
楽音が形成されることになる。
アドレス0,2,4,7,9,11,13,15,…… 以上の動作によれば、例えば第3図(a)に示す波形デー
タを第3図(b)のようでなく、第3図(c)のように出力す
ることができる。
以上のように、本実施例によればアドレスメモリ部7に
変更アドレス情報を記憶させておくことにより、出力波
形に著しい波形変化がないように波形メモリ部5に記憶
させたPCM波形データをそのまま利用することができ
る。
なお、本実施例における1オクターブ内の各音程の音を
実現するためには、公知の技術であるクロック変化ある
いは読み幅の小数化を実施することにより可能とできる
ことは言うまでもない。
発明の効果 以上のように本発明によれば、出力制御部は現在のアド
レスと読み幅情報とを単に加算するだけでなく、波形デ
ータの形状に対応して予め定めた読みだしアドレス変更
に関する情報に従って新たな読みだしアドレスを決定す
るようにしたので、読みだし出力される波形データによ
る波形形状が音高により著しく変化しないように読みだ
しアドレス変更に関する情報を予め定めておくことによ
り、多量の波形メモリを必要とせずに出力される波形形
状のばらつきを小さくすることができるという効果を有
している。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の楽音発生装置の構成図、第2図は本発明
の一実施例における楽音発生装置の構成図、第3図(a)
〜(c)は波形データ及びその出力例を示す図である。 5……波形メモリ部、6……読み幅指示部、7……アド
レスメモリ部、8……基準クロック発生部、9……出力
制御部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】楽音の波形データを記憶する波形メモリ部
    と、 出力すべき音高に対応した前記波形データの読み幅情報
    を指示する読み幅指示部と、 前記波形メモリ部に記憶された前記波形データに従って
    予め定めた特定の波形データに関してのみ有意味な値を
    有する読み出しアドレス変更に関する情報を記憶するア
    ドレスメモリ部と、 波形データの出力タイミングを指示する基準クロック発
    生部と、 現在のアドレスと前記読み幅情報と前記読み出しアドレ
    ス変更に関する情報とから決定されるアドレスを出力し
    て前記波形メモリ部から波形データを読み込みかつ前記
    出力タイミングに従って波形データを出力する出力制御
    部とから構成される楽音発生装置。
JP59077971A 1984-04-18 1984-04-18 楽音発生装置 Expired - Lifetime JPH0631988B2 (ja)

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JPS60221798A JPS60221798A (ja) 1985-11-06
JPH0631988B2 true JPH0631988B2 (ja) 1994-04-27

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2650242B2 (ja) * 1985-07-22 1997-09-03 カシオ計算機株式会社 音声録音装置

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5461512A (en) * 1977-10-26 1979-05-17 Nippon Gakki Seizo Kk Electronic instrument
JPS5461511A (en) * 1977-10-26 1979-05-17 Nippon Gakki Seizo Kk Electronic instrument

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JPS5461512A (en) * 1977-10-26 1979-05-17 Nippon Gakki Seizo Kk Electronic instrument
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