JPH06319679A - カバー式内視鏡 - Google Patents

カバー式内視鏡

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JPH06319679A
JPH06319679A JP5109504A JP10950493A JPH06319679A JP H06319679 A JPH06319679 A JP H06319679A JP 5109504 A JP5109504 A JP 5109504A JP 10950493 A JP10950493 A JP 10950493A JP H06319679 A JPH06319679 A JP H06319679A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】カバー用内視鏡の内視鏡カバーへの挿抜を容易
にすると共に、カバー用内視鏡の湾曲部を形成する樹脂
カバーの磨耗・劣化を防止するカバー式内視鏡を提供す
ること。 【構成】カバー用内視鏡4の湾曲部17の先端部及び後
端部に外径よりもわずかに大きくなるように金属、或
は、硬質な樹脂などの部材で形成した突起部材20を配
設して膨大部を設けたことにより、このカバー用内視鏡
4を内視鏡カバー3に挿入する際、前記突起部材20が
内視鏡カバー3の挿入部カバー外皮31を外側に押し拡
げ、挿入部カバー外皮31とカバー用内視鏡4の樹脂カ
バー42とが接触すること無く、摩擦抵抗を大幅に軽減
してスムースに挿入される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カバー用内視鏡を内視
鏡カバーに挿入して使用する際の挿入性及び抜去性を向
上させるカバー式内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、内視鏡は医療分野などにおいて広
く用いられている。特に、医療分野で使用される内視鏡
は、生体内に挿入したとき、挿入部の先端部に設けた観
察窓が患部の汚物、粘液などの付着により汚れて、充分
に観察できなくなることがある。そのため、内視鏡には
手元側での操作により、観察窓に送液して洗浄したり、
その後の残水を送気にて吹飛ばしたりする送気・送水機
能を設けている。
【0003】また、内視鏡には不用な汚物、粘液などを
吸引して排出する吸引管路を設けているものや、生検鉗
子による組織の採取や処置具による治療処置などを行う
ための鉗子チャンネル(処置具チャンネル)を設けてい
るものもある。
【0004】このように、医療分野で使用される内視鏡
は、患者の体腔内に挿入されたとき挿入部や先端部に体
液などが付着するので、一度患者に使用した内視鏡に洗
浄や滅菌処理などを施して感染症などを確実に防ぐよう
にする必要があった。
【0005】特に、上述の管路は、患者の体腔内で開口
する先端開口部から挿入部内を挿通する管路を介して体
外部に連通しているため、この先端開口部を含む管路内
を完全に洗浄、消毒しなければならないが、ユーザが管
路内の洗浄、消毒などの処理を完全に行うためには作業
が煩わしく時間がかかるので内視鏡の使用効率を低下さ
せる要因となっていた。
【0006】そのため、最近では内視鏡自体をカバー
(以下内視鏡カバーと記載)で覆い体腔内に挿入する一
方、床例毎にこの内視鏡カバーを廃棄することで使用後
の内視鏡の洗浄、消毒を簡略化するようにした、いわゆ
る、カバー式内視鏡が採用されている。このカバー式内
視鏡は、患者の体腔内に開口する先端開口部及び各管路
を内視鏡カバー側に設け、患者の体腔内で開口させる必
要の無い観察手段、照明手段をカバー用内視鏡側に設け
ている。
【0007】すなわち、内視鏡検査を行う際に、カバー
用内視鏡を内視鏡カバーに挿通して体腔内の検査・処置
などを行なうので、検査・処置中に内視鏡が不潔になる
ことが無く、検査・処置終了後に内視鏡カバーを廃棄す
ることで洗浄、消毒の簡略化を図っている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、内視鏡
カバーに挿入するカバー用内視鏡の挿入部分には複数の
関節駒を連設すると共に、この関節駒に柔軟な樹脂カバ
ーを被覆して形成した湾曲部を設けているため、カバー
用内視鏡を内視鏡カバーに挿入する際、前記湾曲部を形
成している柔軟な樹脂カバー外表面と内視鏡カバーの挿
入部カバー部の内表面とが接触して挿入されていた。
【0009】このため、樹脂カバー外表面と挿入部カバ
ー部の内表面との摩擦抵抗力が大きくなると、内視鏡カ
バーへのカバー用内視鏡の挿入性が悪化したり、挿入困
難などの問題が発生する虞れがあった。
【0010】さらに、内視鏡カバーに繰り返し挿抜する
ようになっているカバー用内視鏡の湾曲部を形成する樹
脂カバーが前述の摩擦抵抗力によって摩耗・劣化する虞
れがあった。
【0011】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、カバー用内視鏡の内視鏡カバーへの挿抜を容易に
すると共に、カバー用内視鏡の湾曲部を形成する樹脂カ
バーの磨耗・劣化を防止するカバー式内視鏡を提供する
ことを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のカバー式内視鏡
は、内視鏡カバーと、この内視鏡カバーに挿入して使用
するカバー用内視鏡とを備えるカバー式内視鏡であっ
て、前記カバー用内視鏡の湾曲部先端部近傍及び湾曲部
後端部近傍に湾曲部の最大径より大径な膨大部を設け
た。
【0013】
【作用】この構成で、カバー用内視鏡を内視鏡カバーに
挿抜するとき、カバー用内視鏡の湾曲部先端部近傍及び
湾曲部後端部近傍に設けた膨大部が内視鏡カバーの内周
面に接触して挿入・抜去される。
【0014】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1ないし図6は本発明の一実施例に係り、図1
はカバー式内視鏡を用いた内視鏡装置の概略構成を示す
説明図、図2は内視鏡カバーの構成を示す説明図、図3
はカバー用内視鏡の構成を示す斜視図、図4はカバー用
内視鏡の湾曲部の主要構成を示す断面図、図5はカバー
用内視鏡と突起部材との関係を示す説明図、図6はカバ
ー用内視鏡を内視鏡カバーに挿入する状態を示す説明図
である。
【0015】なお、本実施例において、使用する内視鏡
は電子内視鏡であり、内視鏡カバーはチャンネル付きの
ものとする。
【0016】図1に示すように内視鏡装置1は、カバー
式内視鏡2を有する装置であり、カバー式内視鏡2は、
内視鏡カバー3と、この内視鏡カバー3に挿抜するカバ
ー用内視鏡4とから構成されている。そして、内視鏡装
置1には前記カバー式内視鏡2と接続される各種周辺機
器などを内設したカート5と、このカバー式内視鏡2を
保持するカバー保持具6とが備えられている。
【0017】前記カート5には、例えば、光源装置7,
ビデオプロセッサ8、流体制御装置9、内視鏡カバー3
にカバー用内視鏡4を挿入する際に使用する内視鏡カバ
ー拡張器(以下拡張器と記載)10などが収納され、こ
のカート5の上面部にはビデオプロセッサ8からの映像
信号を受けて内視鏡画像を表示するモニタ11が載置さ
れている。
【0018】カバー用内視鏡4は、細長の内視鏡挿入部
14の手元側基端部に太径の把持部を兼ねた操作部12
を連設し、この操作部12の側部からユニバーサルコー
ド13を延出し、このユニバーサルコード13の端部に
コネクタ19を配設している。
【0019】光源装置7は、カバー用内視鏡4に照明光
を供給するものであり、光源装置7とカバー用内視鏡4
とはコネクタ19を介して着脱自在に接続可能となって
いる。
【0020】ビデオプロセッサ8は、前記コネクタ19
の側部から延出する信号ケーブル21を介してカバー用
内視鏡4と着脱自在に接続可能であり、カバー用内視鏡
4に内蔵された撮像手段の駆動及び撮像手段から出力さ
れる信号の処理を行い、標準的な映像信号に変換してモ
ニタ11へ出力するようになっている。
【0021】拡張器10は、内視鏡カバー内に空気を送
り込んで内視鏡カバー3を拡張するものであり、この拡
張器10から内視鏡かバー3に空気を送り込む拡張チュ
ーブ34を延出している。
【0022】カバー保持具6は、カバー用内視鏡4を内
視鏡カバー3に挿入、或は、抜去する際に、内視鏡カバ
ー3の基端側を保持するものである。
【0023】流体制御装置9は、送気制御弁35,送水
制御弁36,吸引制御弁37を有し、送気・送水・吸引
をこれらの制御弁で制御するようになっている。なお、
送気制御弁35,送水制御弁36,吸引制御弁37は、
それぞれ挿入部カバー部22に延出する送気管路26,
送水管路27,吸引管路28と接続されている。そし
て、吸引制御弁37には吸引チューブ38が接続され、
その端部には図示しない吸引器が接続され、内視鏡先端
部より不用な体液などの吸引を行うようになっている。
また、送水制御弁36には送水チューブ39が接続され
ており、その先端部には送水タンク33が接続されてい
る。さらに、流体制御装置9からは2本の送気チューブ
40が延出しており、送気制御弁35と送水タンク33
とに接続されている。
【0024】内視鏡カバー3は、軟性の挿入部カバー部
22と、薄肉で軟らかな、例えば、塩化ビニルなどの高
分子材料で形成された操作部カバー部23及びユニバー
サルコードカバー部24とから構成されており、挿入部
カバー部22が内視鏡挿入部14を,操作部カバー部2
3が操作部12を,ユニバーサルコードカバー部24が
ユニバーサルコード13をそれぞれ被覆している。
【0025】図2に示すように内視鏡カバー3の挿入部
カバー部22は、先端部29にカバー外皮31、チャン
ネルチューブ45及び送水チューブ39(図示せず),
送気チューブ40(図示せず)や仕切り部材32を取り
つけている。そして、カバー外皮31の基端側には図1
に示す口体部30が接続されている。
【0026】また、挿入部カバー部22のカバー外皮3
1に覆われた内部には仕切り部材32によってカバー用
内視鏡4を挿入するための内視鏡挿入チャンネル25が
形成されている。
【0027】なお、挿入部カバー部22の先端部29に
は対物カバーレンズ52や照明カバーレンズ53が配設
されると共に、体腔内への開口となるチャンネルチュー
ブの開口部43や送気・送水ノズル44が配設されてい
る。
【0028】図3に示すようにカバー用内視鏡4は、先
端部16、湾曲部17、可撓管部18で挿入部を構成す
る一方、この挿入部全長にわたって連続する一平面部1
5を形成して略D字形状の断面形状を成すように形成さ
れ、この平面部15が内視鏡カバー3の仕切り部材32
に沿って内視鏡カバー3に挿入されるようになってい
る。
【0029】また、湾曲部先端部及び湾曲部後端部には
後述する膨大部を形成する突起部材20が配設されてい
る。なお、カバー用内視鏡4の先端面には対物レンズ5
4及び照明レンズ55が配設されている。
【0030】図4に示すようにカバー用内視鏡4の湾曲
部17は、複数の関節駒46が互いに回動自在に連設さ
れており、図示しない牽引ワイヤを進退させることによ
って湾曲動作するようになっている。そして、この関節
駒46の外側にブレード47及びウレタンゴムやフッ素
ゴムなどの柔軟な樹脂からなる樹脂カバー42を被覆し
ている。
【0031】図5に示すようにカバー用内視鏡4の湾曲
部17を形成している樹脂カバー42の先端側部とカバ
ー用内視鏡4の先端部16とは糸巻き接着部48で固定
され、樹脂カバー48の後端側部と可撓管部18とは糸
巻き接着部48で固定されている。
【0032】さらに、この樹脂カバー42を固定してい
る糸巻き接着部48の先端側及び後端側には湾曲部17
の平面部15以外の円弧部分の外径よりもわずかに大き
くなるように金属、或は、硬質な樹脂などの部材で形成
した突起部材20が配設されるようになっている。
【0033】なお、前記突起部材20は、カバー用内視
鏡4の先端部16及び可撓管部18に接着などの手段で
固定されるようになっている。また、突起部材20の外
表面は、内視鏡カバー3の挿入部カバー外皮31の内周
面と接触するので、滑り性のよい表面仕上げとなってお
り、挿入部カバー外皮31に傷を付けることなくスムー
スに挿抜されるように端面全周に面取りを施している。
【0034】上述のカバー式内視鏡の作用を説明する。
図6に示すようにカバー用内視鏡4の湾曲部17の先端
部近傍及び後端部近傍に突起部材20を配設して膨大部
を設けたことにより、このカバー用内視鏡4を内視鏡カ
バー3に挿入する際、前記突起部材20が内視鏡カバー
3の挿入部カバー外皮31を外側に押し拡げる。また、
前記突起部材20が挿入部カバー外皮31を長手方向に
引張ることにより、挿入部カバー外皮31とカバー用内
視鏡4の樹脂カバー42とが接触することがない。さら
に、突起部材20は、挿入部外皮31に対して滑り性の
良い部材で形成されている。この結果、カバー用内視鏡
4が内視鏡鏡カバー3に挿入するとき、突起部20がカ
バー外皮を押し広げ、樹脂カバー42とカバー外皮31
とが接触することなくスムースに挿入されていく。
【0035】このように、カバー用内視鏡の湾曲部先端
部近傍及び湾曲部後端部近傍に膨大部を形成することに
よって、カバー用内視鏡の湾曲部を形成する樹脂カバー
と挿入部カバー部を形成するカバー外皮とが接触するこ
と無くスムースに挿入することができる。
【0036】また、カバー用内視鏡の先端部,湾曲部,
可撓管部にわたって形成した段差のない同一平面部を内
視鏡カバーに設けた仕切り部材に沿って挿入することに
よって挿入安定性を向上させることができる。
【0037】さらに、カバー用内視鏡を内視鏡カバーか
ら抜去する際にも突起部材が上述と同様の効果をするこ
とによりスムースに抜去することができる。
【0038】又、カバー用内視鏡の湾曲部を形成する樹
脂カバーと挿入部カバー部を形成するカバー外皮とを接
触させること無くカバー用内視鏡を挿抜することができ
ることによって、カバー用内視鏡の内視鏡カバーへの挿
抜によるカバー用内視鏡の樹脂カバーが摩耗・劣化する
ことを防止することができる。
【0039】なお、突起部材20を配設して膨大部を形
成する代わりに、図7に示すように樹脂カバー42を固
定する糸巻き接着部48の接着剤を湾曲部17の外径よ
り大きくなるように盛り上げて突起部20aを形成して
もよい。このとき、糸巻き接着部48が樹脂カバー42
の全周に形成されることから接着剤で形成する突起部2
0aも同様に全周に形成される。
【0040】また、カバー用内視鏡4の挿入性を向上さ
せるために、湾曲部17の湾曲部先端部近傍及び湾曲部
後端部近傍に膨大部を設ける構成に限定されることな
く、図8(a)に示すように先端部16の外径を一様に
湾曲部17の外径より大きくすると共に可撓管部18に
突起部材20を配設したり、図8(b)に示すように湾
曲部17を形成する樹脂カバー42を固定する湾曲部先
端部及び湾曲部後端部に形成した糸巻き接着部48の位
置から少し離れた位置に突起部材20を配設しても同様
の作用及び効果を得ることができる。
【0041】さらに、内視鏡カバーの内部に配設してい
る仕切り部材32を樹脂カバー42と同様に柔軟な樹脂
で形成することによって、カバー用内視鏡挿入時の摩擦
抵抗を低減することができる。
【0042】又、前記突起部材20及び突起部20aで
形成する膨大部の凸部の高さは、湾曲部17の外径値よ
り0.2〜0.5ミリ程度大きくすることが好ましい。
【0043】ところで、図9に示すようにカバー用内視
鏡4の先端面には対物レンズ54,照明レンズ55が組
み込まれており、内視鏡カバー3の先端面には対物レン
ズ54に対応するように対物カバーレンズ52が配設さ
れ,照明レンズ55に対応するように照明カバーレンズ
53が配設されている。そして、カバー用内視鏡4を内
視鏡カバー3に挿入したとき、先端部16とカバー先端
部29とを当接させて位置決めされるようになってい
る。
【0044】しかしながら、カバー用内視鏡4の対物レ
ンズ54及びその対物レンズ54に隣接する照明レンズ
55の前方に配設される各々のカバーレンズ52,53
との間に隙間が生じる場合は、照明レンズ55から照射
された照明光が対物カバーレンズ52の内面で反射して
対物レンズ内に入射して、いわゆる、フレアーを発生す
るという問題がある。
【0045】このとき、カバー用内視鏡4に設けた対物
レンズ54の先端面を内視鏡カバー3の対物カバーレン
ズ52の内側面に密着させることによってフレアーの発
生を防ぐことができるが、対物レンズ54と対物カバー
レンズ52との視野面が直接接触することによってレン
ズ面に傷を付けて観察に支障をきたす虞れがあった。
【0046】このため、図9及び図10に示すようにカ
バー用内視鏡4の対物レンズ54の外周面に光を遮光す
る、例えば、黒色の環状体からなるフレアー絞り56を
設けている。すなわち、カバー用内視鏡4を内視鏡カバ
ー3に挿入し、カバー用内視鏡4の先端部16が内視鏡
カバー3の先端部29に当接したとき、対物レンズ54
に取り付けたフレアー絞り56が対物カバーレンズ52
に当接するよう構成している。
【0047】このように、対物レンズの前面にフレアー
絞りを設けることにより、対物レンズの視野表面と対物
カバーレンズとの間に所定のすき間が設けることができ
るのでカバー用内視鏡を内視鏡カバーに挿入する際に対
物レンズ及び対物カバーレンズへ傷を付けることを防止
することができると共に、照明レンズから照射された光
をフレアー絞りによって遮光することができるのでフレ
アーの発生を防止することができる。
【0048】また、図9に示すように内視鏡カバーのカ
バー先端部に設ける対物カバーレンズを平面ガラス体と
し、照明カバーレンズを凹レンズで構成している。通常
の凹凸レンズの組み合わせでは光学的性能を満足させる
ためレンズの位置精度に高い精度が要求されるが、対物
光学系において対物カバーレンズを平面ガラス体とする
ことによって対物カバーレンズに対するカバー用内視鏡
の対物レンズの相対位置がカバー用内視鏡と内視鏡カバ
ーとの組み合わせ取り付け許容値内で誤差が生じても、
視野画像が大きく歪まないようにすることができる。
【0049】さらに、照明光学系において照明カバーレ
ンズを凹レンズにすることにより、カバー用内視鏡の照
明レンズから照射される照明光の照射角が拡大され、対
物光学系の視野角の範囲を照明光が照らすようにしてい
る。
【0050】なお、本実施例において照明カバーレンズ
53を先端面及びその反対面を凹面で図示しているが、
両面、或は、どちらか一方の面を凸面、或は、平面で形
成しても良い。
【0051】また、内視鏡カバー3の先端部29に組み
込まれるカバーレンズも対物カバーレンズ52と照明カ
バーレンズ53とをそれぞれ別体のレンズを配設するの
ではなく、一体(一枚)的に形成したレンズを配設する
ようにしても良い。この場合、前述したフレア絞り56
によりフレアーの発生を抑えられ、照明光学系の位置す
る部位だけを凹凸形状に成形することで同様の効果を得
ることができる。
【0052】さらに、フレアー絞り56は、カバー用内
視鏡4の対物レンズ54に取り付ける構成に限定される
ことなく、内視鏡カバー側に取り付けても良く、フレア
ー絞り56の形状も完全な環状体形状ではなく、対物光
学系と照明光学系との間に配設するような形状及び構成
であっても良い。
【0053】又、前記実施例において、カバー用内視鏡
4の先端部内には比較的容積の大きい撮像素子50が内
蔵され、その後方から細径の信号ケーブル21を延出し
ているため、この撮像素子50と信号ケーブル21との
接続部では径方向の寸法が大きく変化する。このため、
図4に示すようにカバー用内視鏡4の先端部16、もし
くは、湾曲部17の関節駒46における外径変化部49
を円弧側部分に設けることによって、カバー用内視鏡4
の先端部16、湾曲部17、そして可撓管部18にわた
って設けられる平面部15をほぼ同一平面としている。
【0054】更に、本実施例は撮像素子を対物光学系に
備えた電子式内視鏡で説明したが、対物光学系をファイ
バー束で構成するファイバー式の内視鏡であっても良
い。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、カバー用内視鏡の内視
鏡カバーへの挿抜を容易にすると共に、カバー用内視鏡
の湾曲部を形成する樹脂カバーの磨耗・劣化を防止する
カバー式内視鏡を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1ないし図6は本発明の一実施例に係り、図
1はカバー式内視鏡を用いた内視鏡装置の概略構成を示
す説明図
【図2】内視鏡カバーの構成を示す説明図
【図3】カバー用内視鏡の構成を示す斜視図
【図4】カバー用内視鏡の湾曲部の主要構成を示す断面
【図5】カバー用内視鏡と突起部材との関係を示す説明
【図6】カバー用内視鏡を内視鏡カバーに挿入する状態
を示す説明図
【図7】カバー用内視鏡の膨大部の第1変形例を示す断
面図
【図8】カバー用内視鏡の膨大部の第2変形例を示す斜
視図
【図9】カバー式内視鏡の先端部の概略構成を示す断面
【図10】カバー用内視鏡の先端部を示す説明図
【符号の説明】
2…カバー式内視鏡 3…内視鏡カバー 4…カバー用内視鏡 17…湾曲部 20…膨大部(突起部材)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内視鏡カバーと、この内視鏡カバーに挿
    入して使用するカバー用内視鏡とを備えるカバー式内視
    鏡において、 前記カバー用内視鏡の湾曲部先端部近傍及び湾曲部後端
    部近傍に湾曲部の最大径より大径な膨大部を設けたこと
    を特徴とするカバー式内視鏡。
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