JPH0631952A - 熱転写プリンタ - Google Patents
熱転写プリンタInfo
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- JPH0631952A JPH0631952A JP18941492A JP18941492A JPH0631952A JP H0631952 A JPH0631952 A JP H0631952A JP 18941492 A JP18941492 A JP 18941492A JP 18941492 A JP18941492 A JP 18941492A JP H0631952 A JPH0631952 A JP H0631952A
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- JP
- Japan
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- intermediate transfer
- roller
- ink
- pressure
- pressure roller
- Prior art date
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 中間転写体から用紙への一時記録像の再転写
を大きな圧力を必要としないで行うことができ、部品や
フレームの強度を従来のものより低下させることによ
り、全体を小形化でき、しかも安価に製造すること。 【構成】 サーマルヘッド3に対向するようにプラテン
ローラ11を配設するとともに、プレッシャローラ8に
対向するようにバックアップローラ12を配設し、プラ
テンローラ8およびバックアップローラ12にベルト状
に形成された中間転写体10を走行可能に巻回し、プレ
ッシャローラ8内にヒータ2Bを内蔵し、このヒータ2
Bによりプレッシャローラ8に直接接触する用紙9が用
紙9に対向する部位の中間転写体10より高温にし、一
次記録像をなすインク13と用紙9の接着力をインク1
3と中間転写体10の接着力より大きくして、中間転写
体10から用紙9への再転写をプレッシャローラ8によ
り大きな圧力を与えなくとも行えるようにしたもの。
を大きな圧力を必要としないで行うことができ、部品や
フレームの強度を従来のものより低下させることによ
り、全体を小形化でき、しかも安価に製造すること。 【構成】 サーマルヘッド3に対向するようにプラテン
ローラ11を配設するとともに、プレッシャローラ8に
対向するようにバックアップローラ12を配設し、プラ
テンローラ8およびバックアップローラ12にベルト状
に形成された中間転写体10を走行可能に巻回し、プレ
ッシャローラ8内にヒータ2Bを内蔵し、このヒータ2
Bによりプレッシャローラ8に直接接触する用紙9が用
紙9に対向する部位の中間転写体10より高温にし、一
次記録像をなすインク13と用紙9の接着力をインク1
3と中間転写体10の接着力より大きくして、中間転写
体10から用紙9への再転写をプレッシャローラ8によ
り大きな圧力を与えなくとも行えるようにしたもの。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インクリボンのインク
をサーマルヘッドの熱によって用紙に転写して印字を行
う熱転写プリンタに係り、特に、サーマルヘッドにより
インクリボンのインクを中間転写体に転写して一次記録
像を形成し、この一次記録像を用紙に再転写することに
より所望の印字を行なう中間転写式の熱転写プリンタに
関するものである。
をサーマルヘッドの熱によって用紙に転写して印字を行
う熱転写プリンタに係り、特に、サーマルヘッドにより
インクリボンのインクを中間転写体に転写して一次記録
像を形成し、この一次記録像を用紙に再転写することに
より所望の印字を行なう中間転写式の熱転写プリンタに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、プラテンに対して用紙および
インクリボンを介してサーマルヘッドを圧接させた状態
において印字を行なう熱転写プリンタが多く用いられて
おり、このような熱転写プリンタにおいて、ボンド紙等
の表面粗さの粗い用紙に印字を行なう場合は、前記サー
マルヘッドを強い圧接力で圧接させる必要があるが、前
記サーマルヘッドの圧接力には、その精密構造ゆえに限
界がある。そこで、サーマルヘッドの発熱によりインク
リボンのインクを部分的に溶融して中間転写体に転写す
ることにより中間転写体上に一次記録像を形成し、この
中間転写体上の一次記録像を、強い圧接力をもって中間
転写体を用紙に圧接させるプレッシャローラにより用紙
に転写する中間転写式の熱転写プリンタが用いられてい
る。
インクリボンを介してサーマルヘッドを圧接させた状態
において印字を行なう熱転写プリンタが多く用いられて
おり、このような熱転写プリンタにおいて、ボンド紙等
の表面粗さの粗い用紙に印字を行なう場合は、前記サー
マルヘッドを強い圧接力で圧接させる必要があるが、前
記サーマルヘッドの圧接力には、その精密構造ゆえに限
界がある。そこで、サーマルヘッドの発熱によりインク
リボンのインクを部分的に溶融して中間転写体に転写す
ることにより中間転写体上に一次記録像を形成し、この
中間転写体上の一次記録像を、強い圧接力をもって中間
転写体を用紙に圧接させるプレッシャローラにより用紙
に転写する中間転写式の熱転写プリンタが用いられてい
る。
【0003】図3はこのような従来の中間転写式の熱転
写プリンタの概略を示したもので、このプリンタには、
中間転写体を構成する円筒状の中間転写ローラ1が回転
駆動自在に配設されており、この中間転写ローラ1の内
側には、この中間転写ローラ1を所定温度に加熱するた
めのヒータ2が内蔵されている。また、前記中間転写ロ
ーラ1の近傍には、サーマルヘッド3が配設されてい
る。このサーマルヘッド3は、直線状に整列配置された
複数の発熱素子4が中間転写ローラ1の中央部に対向す
るように配設されており、このサーマルヘッド3の両側
には、ボビン5にインクリボン6を巻回してなりこのイ
ンクリボン6を前記中間転写ローラ1とサーマルヘッド
3との間にほぼ直線状に案内する1対のリボンロール
7,7が配設されている。また、前記中間転写ローラ1
の前記サーマルヘッド3に対して直径方向対称位置に
は、前記中間転写ローラ1に対して強い圧接力で圧接さ
れるプレッシャローラ8が回転自在に配設されており、
前記中間転写ローラ1とプレッシャローラ8との間に普
通紙等の所定の用紙9を挿入し、前記中間転写ローラ1
を回転駆動させることにより、前記用紙9を前記中間転
写ローラ1とプレッシャローラ8との間に挟持してイン
クリボン6の走行方向と逆方向に搬送するようになされ
ている。
写プリンタの概略を示したもので、このプリンタには、
中間転写体を構成する円筒状の中間転写ローラ1が回転
駆動自在に配設されており、この中間転写ローラ1の内
側には、この中間転写ローラ1を所定温度に加熱するた
めのヒータ2が内蔵されている。また、前記中間転写ロ
ーラ1の近傍には、サーマルヘッド3が配設されてい
る。このサーマルヘッド3は、直線状に整列配置された
複数の発熱素子4が中間転写ローラ1の中央部に対向す
るように配設されており、このサーマルヘッド3の両側
には、ボビン5にインクリボン6を巻回してなりこのイ
ンクリボン6を前記中間転写ローラ1とサーマルヘッド
3との間にほぼ直線状に案内する1対のリボンロール
7,7が配設されている。また、前記中間転写ローラ1
の前記サーマルヘッド3に対して直径方向対称位置に
は、前記中間転写ローラ1に対して強い圧接力で圧接さ
れるプレッシャローラ8が回転自在に配設されており、
前記中間転写ローラ1とプレッシャローラ8との間に普
通紙等の所定の用紙9を挿入し、前記中間転写ローラ1
を回転駆動させることにより、前記用紙9を前記中間転
写ローラ1とプレッシャローラ8との間に挟持してイン
クリボン6の走行方向と逆方向に搬送するようになされ
ている。
【0004】また、前記印字に使用されるインクリボン
6としては、例えば、樹脂からなるベースフィルムの表
面にワックス系の成分に着色剤を混合してなるインクを
積層することにより構成されている。
6としては、例えば、樹脂からなるベースフィルムの表
面にワックス系の成分に着色剤を混合してなるインクを
積層することにより構成されている。
【0005】前述した従来の熱転写プリンタによれば、
中間転写ローラ1とプレッシャローラ8との間に用紙9
を挿入した状態において、プレッシャローラ8を中間転
写ローラ1に強い圧接力で圧接させるとともに、サーマ
ルヘッド3を中間転写ローラ1に圧接させ、この状態に
おいて、中間転写ローラ1を回転駆動させることにより
用紙9を搬送するとともに、リボンロール7によりイン
クリボン6を所定速度で巻取りながら、前記サーマルヘ
ッド3を所望の印字信号に基づいて駆動する。これによ
り、サーマルヘッド3が発熱してインクリボン6のイン
クが部分的に溶融され、中間転写ローラ1の表面に転写
されて一次記録像を形成する。このとき、中間転写ロー
ラ1の表面に形成される一次記録像は前記中間転写ロー
ラ1上に保持されていればよく、また、中間転写ローラ
1の印字面の表面が平滑なためサーマルヘッド3を中間
転写ローラ1にそれ程強い圧力で圧接させる必要はな
い。そして、前記中間転写ローラ1のヒータ2により中
間転写ローラ1に転写されたインクを一定温度に加熱し
てインクにある程度の粘性を生じさせている状態におい
て、前記プレッシャローラ8の圧接力により、中間転写
ローラ1の一次記録像を用紙9に再転写して用紙9に所
望の印字を行なうことができる。これにより、プレッシ
ャローラ8により強い圧接力で用紙9に再転写されるの
で、ボンド紙等の表面粗さの粗い用紙9に対しても印字
を行なうことができる。
中間転写ローラ1とプレッシャローラ8との間に用紙9
を挿入した状態において、プレッシャローラ8を中間転
写ローラ1に強い圧接力で圧接させるとともに、サーマ
ルヘッド3を中間転写ローラ1に圧接させ、この状態に
おいて、中間転写ローラ1を回転駆動させることにより
用紙9を搬送するとともに、リボンロール7によりイン
クリボン6を所定速度で巻取りながら、前記サーマルヘ
ッド3を所望の印字信号に基づいて駆動する。これによ
り、サーマルヘッド3が発熱してインクリボン6のイン
クが部分的に溶融され、中間転写ローラ1の表面に転写
されて一次記録像を形成する。このとき、中間転写ロー
ラ1の表面に形成される一次記録像は前記中間転写ロー
ラ1上に保持されていればよく、また、中間転写ローラ
1の印字面の表面が平滑なためサーマルヘッド3を中間
転写ローラ1にそれ程強い圧力で圧接させる必要はな
い。そして、前記中間転写ローラ1のヒータ2により中
間転写ローラ1に転写されたインクを一定温度に加熱し
てインクにある程度の粘性を生じさせている状態におい
て、前記プレッシャローラ8の圧接力により、中間転写
ローラ1の一次記録像を用紙9に再転写して用紙9に所
望の印字を行なうことができる。これにより、プレッシ
ャローラ8により強い圧接力で用紙9に再転写されるの
で、ボンド紙等の表面粗さの粗い用紙9に対しても印字
を行なうことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した従
来のものにおいては、中間転写ローラ1から用紙9への
一次記録像の再転写の際には、中間転写体たる中間転写
ローラ1を内蔵しているヒータ2により加熱している。
したがって、一次記録像を用紙9に再転写するときイン
クからなる一次記録像そのものは中間転写ローラ1側が
暖められており、用紙9側は冷えた状態になっている。
そして、インクの接着性ということを考えると、暖めら
れている中間転写ローラ1側の方が冷えた用紙9側より
粘度が高いため中間転写ローラ1への接着性の方が用紙
9への接着性より高くなっている。そこで、従来は、こ
の接着性のハンディを埋め、中間転写ローラ1から用紙
9への一時記録像の転写を良好に行うため、プレッシャ
ローラ8により中間転写ローラ1および用紙9に大きな
圧力を加えて中間転写ローラ1から用紙9へインクから
なる一次記録像を再転写させていた。この再転写に要す
る圧力は、発明者の実験によれば、10kg/cm程度
の加重が必要であった。
来のものにおいては、中間転写ローラ1から用紙9への
一次記録像の再転写の際には、中間転写体たる中間転写
ローラ1を内蔵しているヒータ2により加熱している。
したがって、一次記録像を用紙9に再転写するときイン
クからなる一次記録像そのものは中間転写ローラ1側が
暖められており、用紙9側は冷えた状態になっている。
そして、インクの接着性ということを考えると、暖めら
れている中間転写ローラ1側の方が冷えた用紙9側より
粘度が高いため中間転写ローラ1への接着性の方が用紙
9への接着性より高くなっている。そこで、従来は、こ
の接着性のハンディを埋め、中間転写ローラ1から用紙
9への一時記録像の転写を良好に行うため、プレッシャ
ローラ8により中間転写ローラ1および用紙9に大きな
圧力を加えて中間転写ローラ1から用紙9へインクから
なる一次記録像を再転写させていた。この再転写に要す
る圧力は、発明者の実験によれば、10kg/cm程度
の加重が必要であった。
【0007】すなわち、インクの接着性に頼ることな
く、中間転写ロール1の表面粗さと用紙9の表面粗さの
違いからくるインクと中間転写ローラ1との接着力なら
びにインクと用紙9との接着力とのバランスに持ち込ん
で中間転写ローラ1から用紙9へ再転写していた。よっ
て、前述したような大きな圧力が必要となっていた。
く、中間転写ロール1の表面粗さと用紙9の表面粗さの
違いからくるインクと中間転写ローラ1との接着力なら
びにインクと用紙9との接着力とのバランスに持ち込ん
で中間転写ローラ1から用紙9へ再転写していた。よっ
て、前述したような大きな圧力が必要となっていた。
【0008】このような大きな圧力に耐える構造とする
ため、部品やフレームの強度を強くせざるを得ず、熱転
写プリンタそのものが大きくなるばかりでなく、重量も
重くなり、コストも高くなっていた。
ため、部品やフレームの強度を強くせざるを得ず、熱転
写プリンタそのものが大きくなるばかりでなく、重量も
重くなり、コストも高くなっていた。
【0009】本発明は、前記した点に鑑みなされたもの
で、中間転写体から用紙への一時記録像の再転写を大き
な圧力を必要としないで行うことができ、部品やフレー
ムの強度を従来のものより低下させることにより、全体
を小形化でき、しかも安価に製造することができる熱転
写プリンタを提供することを目的としている。
で、中間転写体から用紙への一時記録像の再転写を大き
な圧力を必要としないで行うことができ、部品やフレー
ムの強度を従来のものより低下させることにより、全体
を小形化でき、しかも安価に製造することができる熱転
写プリンタを提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ため本発明の熱転写プリンタは、発熱素子が形成された
サーマルヘッドと中間転写体との間にインクリボンを介
装させ、前記中間転写体に圧接されるプレッシャローラ
を配設し、前記サーマルヘッドによりインクリボンのイ
ンクを前記中間転写体に転写して一次記録像を形成し、
前記中間転写体と前記プレッシャローラとの間に挿入さ
れる用紙に、前記中間転写体の一次記録像を前記プレッ
シャローラの圧接力により転写して所望の印字を行なう
熱転写プリンタにおいて、前記サーマルヘッドに対向す
るようにプラテンローラを配設するとともに、前記プレ
ッシャローラに対向するようにバックアップローラを配
設し、前記プラテンローラおよびバックアップローラに
ベルト状に形成された中間転写体を走行可能に巻回し、
前記プレッシャローラ内にヒータを内蔵したことを特徴
としている。
ため本発明の熱転写プリンタは、発熱素子が形成された
サーマルヘッドと中間転写体との間にインクリボンを介
装させ、前記中間転写体に圧接されるプレッシャローラ
を配設し、前記サーマルヘッドによりインクリボンのイ
ンクを前記中間転写体に転写して一次記録像を形成し、
前記中間転写体と前記プレッシャローラとの間に挿入さ
れる用紙に、前記中間転写体の一次記録像を前記プレッ
シャローラの圧接力により転写して所望の印字を行なう
熱転写プリンタにおいて、前記サーマルヘッドに対向す
るようにプラテンローラを配設するとともに、前記プレ
ッシャローラに対向するようにバックアップローラを配
設し、前記プラテンローラおよびバックアップローラに
ベルト状に形成された中間転写体を走行可能に巻回し、
前記プレッシャローラ内にヒータを内蔵したことを特徴
としている。
【0011】
【作用】本発明によれば、プレッシャローラ内に配設し
たヒータによりプレッシャローラに直接接触する用紙が
用紙に対向する部位の中間転写体より高温になるため、
一次記録像をなすインクと用紙の接着力がインクと中間
転写体の接着力より大きくなるため中間転写体から用紙
への再転写をプレッシャローラにより大きな圧力を与え
なくとも行うことができる。
たヒータによりプレッシャローラに直接接触する用紙が
用紙に対向する部位の中間転写体より高温になるため、
一次記録像をなすインクと用紙の接着力がインクと中間
転写体の接着力より大きくなるため中間転写体から用紙
への再転写をプレッシャローラにより大きな圧力を与え
なくとも行うことができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例により説明
する。なお、前述した従来のものと同一の構成について
は、図面中に同一の番号を付し、その説明は省略する。
する。なお、前述した従来のものと同一の構成について
は、図面中に同一の番号を付し、その説明は省略する。
【0013】図1は本発明に係る熱転写プリンタの実施
例を示すものであり、この熱転写プリンタにおける中間
転写体は、シート状の無端ベルトからなる中間転写ベル
ト10により構成されている。
例を示すものであり、この熱転写プリンタにおける中間
転写体は、シート状の無端ベルトからなる中間転写ベル
ト10により構成されている。
【0014】矢印で示す方向に進退しうるサーマルヘッ
ド3の発熱素子4にインクリボン6を介して対向するよ
うに円筒形のプラテンローラ11が配設されており、こ
のプラテンローラ11内には、プラテンローラ11を加
熱するためのヒータ2Aが配設されている。また、中間
転写ベルト10と用紙9を圧接させるために矢印で示す
方向に進退しうるプレッシャローラ8に用紙9を介して
対向するように円筒形のバックアップローラ12が配設
されており、このバックアップローラ12内には、バッ
クアップローラ12を加熱するためのヒータは配設され
ていない。そして、前記プラテンローラ11およびバッ
クアップローラ12の外周には、前記中間転写ベルト1
0が緊張状態で巻回されている。したがって、前記プレ
ッシャローラ8およびバックアップローラ12間には、
中間転写ベルト10および用紙9が介装されることにな
る。前記中間転写ベルト10の材質としては、インク層
からなる一次記録像を一次的に保持でき、しかも表面が
平滑であればよいので、ゴムシート、プラスチックシー
ト、金属シートなど、あるいはこれらの組み合わせによ
り構成することができる。
ド3の発熱素子4にインクリボン6を介して対向するよ
うに円筒形のプラテンローラ11が配設されており、こ
のプラテンローラ11内には、プラテンローラ11を加
熱するためのヒータ2Aが配設されている。また、中間
転写ベルト10と用紙9を圧接させるために矢印で示す
方向に進退しうるプレッシャローラ8に用紙9を介して
対向するように円筒形のバックアップローラ12が配設
されており、このバックアップローラ12内には、バッ
クアップローラ12を加熱するためのヒータは配設され
ていない。そして、前記プラテンローラ11およびバッ
クアップローラ12の外周には、前記中間転写ベルト1
0が緊張状態で巻回されている。したがって、前記プレ
ッシャローラ8およびバックアップローラ12間には、
中間転写ベルト10および用紙9が介装されることにな
る。前記中間転写ベルト10の材質としては、インク層
からなる一次記録像を一次的に保持でき、しかも表面が
平滑であればよいので、ゴムシート、プラスチックシー
ト、金属シートなど、あるいはこれらの組み合わせによ
り構成することができる。
【0015】前記プレッシャローラ8内には、プレッシ
ャローラ8を加熱するためのヒータ2Bが配設されてお
り、このヒータ2Bによりプレッシャローラ8の表面
は、再転写に最適でしかもインクが溶けない40℃から
70℃程度の温度に加熱されるようになっている。
ャローラ8を加熱するためのヒータ2Bが配設されてお
り、このヒータ2Bによりプレッシャローラ8の表面
は、再転写に最適でしかもインクが溶けない40℃から
70℃程度の温度に加熱されるようになっている。
【0016】前記プラテンローラ11およびバックアッ
プローラ12のいずれか一方は、図示しない駆動手段と
接続され、回転駆動されるようになっており、このプラ
テンローラ11またはバックアップローラ12の回転に
より、中間転写ベルト10は、図1に矢印で示す方向に
走行されるようになっている。また、前記インクリボン
6ならびに前記用紙9は、それぞれ図示しない搬送手段
により矢印で示す方向に走行されるようになっている。
なお、前記インクリボン6、中間転写ベルト10および
用紙9は、相対速度が生じないように等速で走行されて
いる。
プローラ12のいずれか一方は、図示しない駆動手段と
接続され、回転駆動されるようになっており、このプラ
テンローラ11またはバックアップローラ12の回転に
より、中間転写ベルト10は、図1に矢印で示す方向に
走行されるようになっている。また、前記インクリボン
6ならびに前記用紙9は、それぞれ図示しない搬送手段
により矢印で示す方向に走行されるようになっている。
なお、前記インクリボン6、中間転写ベルト10および
用紙9は、相対速度が生じないように等速で走行されて
いる。
【0017】つぎに、前述した構成からなる本実施例の
作用について説明する。
作用について説明する。
【0018】プレッシャローラ8とバックアップローラ
12との間に用紙9を挿入した状態において、プレッシ
ャローラ8を用紙9および中間転写ベルト10を介して
バックアップローラ12に強い圧接力で圧接させるとと
もに、サーマルヘッド3をインクリボン6および中間転
写ベルト10を介してバックアップローラ12に圧接さ
せ、この状態において、前記中間転写ベルト10および
用紙9を搬送するとともに、巻取り側のリボンロール7
にインクリボン6を前記中間転写ベルト10および用紙
9と等速で巻取りながら、前記サーマルヘッド3を所望
の印字信号に基づいて駆動する。これにより、サーマル
ヘッド3の発熱素子4が発熱してインクリボン6のイン
クが部分的に溶融され、中間転写ベルト10の表面に転
写されて中間転写ベルト10の表面にインクからなる一
次記録像が形成される。このとき、中間転写ベルト10
の表面に形成される一次記録像は中間転写ベルト10上
に保持されていればよく、また、中間転写ベルト10の
印字面の表面が平滑なためサーマルヘッド3を中間転写
ベルト10にそれ程強い圧力で圧接させる必要はない。
12との間に用紙9を挿入した状態において、プレッシ
ャローラ8を用紙9および中間転写ベルト10を介して
バックアップローラ12に強い圧接力で圧接させるとと
もに、サーマルヘッド3をインクリボン6および中間転
写ベルト10を介してバックアップローラ12に圧接さ
せ、この状態において、前記中間転写ベルト10および
用紙9を搬送するとともに、巻取り側のリボンロール7
にインクリボン6を前記中間転写ベルト10および用紙
9と等速で巻取りながら、前記サーマルヘッド3を所望
の印字信号に基づいて駆動する。これにより、サーマル
ヘッド3の発熱素子4が発熱してインクリボン6のイン
クが部分的に溶融され、中間転写ベルト10の表面に転
写されて中間転写ベルト10の表面にインクからなる一
次記録像が形成される。このとき、中間転写ベルト10
の表面に形成される一次記録像は中間転写ベルト10上
に保持されていればよく、また、中間転写ベルト10の
印字面の表面が平滑なためサーマルヘッド3を中間転写
ベルト10にそれ程強い圧力で圧接させる必要はない。
【0019】そして、一次転写像が保持されている部位
の中間転写ベルト10がプレッシャローラ8およびバッ
クアップローラ12間に臨み、用紙9と圧接されるよう
になると、用紙9側となるプレッシャローラ8がヒータ
2Bにより加熱されているのに対し、中間転写ベルト1
0側となるバックアップローラ12は加熱されていない
ので、図2に詳示するように、一次転写像を構成するイ
ンク13が転写される用紙9側が暖められ、インク13
が保持されている中間転写ベルト10の方は冷えた状態
にある。この状態において、インク13を挟んで中間転
写ベルト10と用紙9が圧接されると、用紙9の方が中
間転写ベルト10より温度が高いため、インク13とし
ては、中間転写ベルト10との接着力よりも用紙9との
接着力の方が大きくなるため、インク13が用紙9に転
写されやすくなる。
の中間転写ベルト10がプレッシャローラ8およびバッ
クアップローラ12間に臨み、用紙9と圧接されるよう
になると、用紙9側となるプレッシャローラ8がヒータ
2Bにより加熱されているのに対し、中間転写ベルト1
0側となるバックアップローラ12は加熱されていない
ので、図2に詳示するように、一次転写像を構成するイ
ンク13が転写される用紙9側が暖められ、インク13
が保持されている中間転写ベルト10の方は冷えた状態
にある。この状態において、インク13を挟んで中間転
写ベルト10と用紙9が圧接されると、用紙9の方が中
間転写ベルト10より温度が高いため、インク13とし
ては、中間転写ベルト10との接着力よりも用紙9との
接着力の方が大きくなるため、インク13が用紙9に転
写されやすくなる。
【0020】しかしながら、インク13は、もともと中
間転写ベルト10に保持されているし、また、中間転写
ベルト10と比較して用紙9の表面粗さが粗いため、中
間転写ベルト10上の一次記録像を用紙9に再転写する
には最低限の圧力をプレッシャローラ8により加重しな
ければならない。この圧力は、インク13の材質により
大きく変化するが、発明者の実験によれば、大体1kg
/cmから5kg/cm程度あれば充分である。
間転写ベルト10に保持されているし、また、中間転写
ベルト10と比較して用紙9の表面粗さが粗いため、中
間転写ベルト10上の一次記録像を用紙9に再転写する
には最低限の圧力をプレッシャローラ8により加重しな
ければならない。この圧力は、インク13の材質により
大きく変化するが、発明者の実験によれば、大体1kg
/cmから5kg/cm程度あれば充分である。
【0021】前述したようにして、中間転写ベルト10
が矢印方向へ走行するとともに、用紙9が矢印方向に走
行することにより、中間転写ベルト10上の一次記録像
が用紙9に再転写され、最終的に印字物(用紙9)を得
ることができる。
が矢印方向へ走行するとともに、用紙9が矢印方向に走
行することにより、中間転写ベルト10上の一次記録像
が用紙9に再転写され、最終的に印字物(用紙9)を得
ることができる。
【0022】そして、1枚の用紙9への印字が終了した
ら、プレッシャローラ8を用紙9から離間せしめたうえ
で、用紙9を排出すればよい。
ら、プレッシャローラ8を用紙9から離間せしめたうえ
で、用紙9を排出すればよい。
【0023】本実施例によれば、インク13が転写され
る用紙9側が暖められ、インク13が保持されている中
間転写ベルト10の方は冷えた状態にあるので、インク
13としては、中間転写ベルト10との接着力よりも用
紙9との接着力の方が大きくなるため、インク13が用
紙9に転写されやすくなる。したがって、プレッシャロ
ーラ8による中間転写ローラ1および用紙9への押圧力
を小さくでき、これにより、部品やフレームの強度をそ
れほど強くしなくても済み、熱転写プリンタの全体を小
形化して、重量を軽くできるばかりでなく、安価に製造
することができる。
る用紙9側が暖められ、インク13が保持されている中
間転写ベルト10の方は冷えた状態にあるので、インク
13としては、中間転写ベルト10との接着力よりも用
紙9との接着力の方が大きくなるため、インク13が用
紙9に転写されやすくなる。したがって、プレッシャロ
ーラ8による中間転写ローラ1および用紙9への押圧力
を小さくでき、これにより、部品やフレームの強度をそ
れほど強くしなくても済み、熱転写プリンタの全体を小
形化して、重量を軽くできるばかりでなく、安価に製造
することができる。
【0024】なお、本発明は前記実施例のものに限定さ
れるものではなく、必要に応じて種々変更することが可
能である。
れるものではなく、必要に応じて種々変更することが可
能である。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明の熱転写プリ
ンタは、中間転写体から用紙への一時記録像の再転写を
大きな圧力を必要としないで行うことができ、部品やフ
レームの強度を従来のものより低下させることにより、
全体を小形化でき、しかも安価に製造することができる
という効果を奏することができる。
ンタは、中間転写体から用紙への一時記録像の再転写を
大きな圧力を必要としないで行うことができ、部品やフ
レームの強度を従来のものより低下させることにより、
全体を小形化でき、しかも安価に製造することができる
という効果を奏することができる。
【図1】本発明に係る熱転写プリンタの実施例を示す概
略構成図
略構成図
【図2】図1のA部の拡大図
【図3】従来の中間転写式の熱転写プリンタを示す概略
構成図
構成図
2A,2B ヒータ 3 サーマルヘッド 4 発熱素子 6 インクリボン 8 プレッシャローラ 9 用紙 10 中間転写ベルト 11 プラテンローラ 12 バックアップローラ 13 インク
Claims (1)
- 【請求項1】 発熱素子が形成されたサーマルヘッドと
中間転写体との間にインクリボンを介装させ、前記中間
転写体に圧接されるプレッシャローラを配設し、前記サ
ーマルヘッドによりインクリボンのインクを前記中間転
写体に転写して一次記録像を形成し、前記中間転写体と
前記プレッシャローラとの間に挿入される用紙に、前記
中間転写体の一次記録像を前記プレッシャローラの圧接
力により転写して所望の印字を行なう熱転写プリンタに
おいて、前記サーマルヘッドに対向するようにプラテン
ローラを配設するとともに、前記プレッシャローラに対
向するようにバックアップローラを配設し、前記プラテ
ンローラおよびバックアップローラにベルト状に形成さ
れた中間転写体を走行可能に巻回し、前記プレッシャロ
ーラ内にヒータを内蔵したことを特徴とする熱転写プリ
ンタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18941492A JPH0631952A (ja) | 1992-07-16 | 1992-07-16 | 熱転写プリンタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18941492A JPH0631952A (ja) | 1992-07-16 | 1992-07-16 | 熱転写プリンタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0631952A true JPH0631952A (ja) | 1994-02-08 |
Family
ID=16240873
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18941492A Pending JPH0631952A (ja) | 1992-07-16 | 1992-07-16 | 熱転写プリンタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0631952A (ja) |
-
1992
- 1992-07-16 JP JP18941492A patent/JPH0631952A/ja active Pending
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