JPH06319452A - 紅茶飲料の製法 - Google Patents

紅茶飲料の製法

Info

Publication number
JPH06319452A
JPH06319452A JP13114693A JP13114693A JPH06319452A JP H06319452 A JPH06319452 A JP H06319452A JP 13114693 A JP13114693 A JP 13114693A JP 13114693 A JP13114693 A JP 13114693A JP H06319452 A JPH06319452 A JP H06319452A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
black tea
leaves
pure water
flavor
color tone
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP13114693A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Ito
健司 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kanebo Ltd filed Critical Kanebo Ltd
Priority to JP13114693A priority Critical patent/JPH06319452A/ja
Publication of JPH06319452A publication Critical patent/JPH06319452A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Tea And Coffee (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 電気伝導率1.0μs/cm(25℃)以下
の純水を用い、60℃以下で、紅茶葉から有効成分を抽
出することを特徴とする。 【効果】 香気成分の抽出効率を高め、更に、紅茶の香
気成分の飛散を抑制して紅茶の香りの持続性を高めるこ
とができ、また、抽出液の色調を良好にすることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紅茶葉から紅茶抽出液
を得るに際し、香気成分の抽出効率を高め、更に、紅茶
の香気成分の飛散を抑制して紅茶の香りの持続性を高め
ることができ、また、抽出液の色調を良好たらしめるこ
とができる紅茶飲料の製法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、密封容器入り紅茶飲料には、熱水
に紅茶葉を浸漬させて撹拌した後、紅茶葉を除去して得
られる抽出液が用いられている。しかしながら、熱水に
よる抽出では、抽出液に含まれる揮発性の高い香気成分
が抽出後ただちに飛散してしまい、紅茶の香りがなくな
ってしまうという欠点がある。また、抽出に用いる水は
水道水あるいはイオン交換水が一般的であるが、これら
の水には殺菌のための塩素や除去しきれなかった金属イ
オン等が含まれているため、抽出液の風味が好ましくな
かったり、紅茶のタンニンと金属イオンが結合して沈殿
物が生じ、抽出液の色調が好ましくないものになるとい
う欠点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みなされたものであって、その目的とするとこ
ろは、(1)香気成分を多く含有すること、(2)香気
成分の飛散を抑制し、紅茶の香りの持続性を高めるこ
と、及び(3)抽出液の色調を良好にすることを満足す
る紅茶飲料の製法を提供するにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、電気伝導
率1.0μs/cm(25℃)以下の純水を用い、60
℃以下で、紅茶葉から有効成分を抽出することを特徴と
する紅茶飲料の製法によって達成される。
【0005】次に、本発明を詳しく説明する。本発明に
用いる紅茶葉は、一般に飲料に使用されているものでよ
く、中でも、セイロン及びダージリンが、品質が安定し
ていて、かつ、茶葉中の有効成分が多い点で好ましい。
【0006】本発明の紅茶飲料の製法は、例えば、次の
ようにして行う。すなわち、まず、紅茶葉と純水とを混
合し、抽出を行う。
【0007】本発明に用いる抽出溶媒は、電気伝導率が
1.0μs/cm(25℃)以下の純水であることが必
要である。また、電気伝導率は好ましくは0.1μs/
cm以下、より好ましくは0.05μs/cm以下であ
る。電気伝導率が1.0μs/cmを越えるものは、金
属イオン等の不純物により香気成分の抽出効率が低下す
るため、抽出液の香りが弱くなり、また、沈殿物が生じ
てしまう。上記純水の調製は、例えば、採水をフィルタ
ーにかけ、有機物、鉄分、微生物等を除去し、更に、イ
オン交換樹脂により電解質を極限まで除去することによ
って行うことが好適である。
【0008】また、上記純水の水温は、60℃以下、好
ましくは30℃以下にする。このようにすることによ
り、揮発性の高い香気成分の飛散を防ぐことができる。
また、紅茶葉と純水との割合は、紅茶葉1重量部に対し
て純水5〜100重量部とすることが好適である。
【0009】また、抽出工程においては、撹拌操作を行
うことが香気成分の抽出効率を高める点で好ましい。撹
拌操作は、撹拌機能を有する抽出機を用いて行うことが
好適である。このとき、撹拌回転数は、5〜100r.p.
m.とするのが好ましい。回転数が、5r.p.m.未満では、
抽出効率が低下する傾向にあり、逆に、100r.p.m.を
越えると、香気成分の飛散が大きくなる傾向が見られ
る。
【0010】また、抽出時間は、好ましくは2〜90分
間、より好ましくは50〜80分間である。抽出時間が
2分未満では、抽出効率が低下し、逆に、90分を越え
ると、混合液が長時間空気と接触するため香気成分が酸
化されて劣化する傾向にある。
【0011】続いて、上記混合液を、濾過あるいは遠心
分離等により固液分離を行い、紅茶葉を除去して、抽出
液を得る。上述のようにして得られた紅茶抽出液を、そ
のまま、あるいは、砂糖、ミルク等を添加して紅茶飲料
とする。更に、このようにして得られた紅茶飲料は、例
えば、缶に充填、密封し、殺菌すると、常温で保存が可
能な缶入り紅茶飲料となる。
【0012】このようにして得られた缶入り紅茶飲料
は、60℃以下で特定の純水で抽出した抽出液を用いる
ことにより、香気成分の含有量を増大させることができ
ると共に、香気成分の飛散を抑制できるので、香りの保
持性は著しく向上する。また、本発明の製法を用いる
と、沈殿物が生じることがなく、色調の良好な抽出液を
得ることが可能になる。また、その色調は経時的に変化
することがほとんどなく、長期的に安定である。
【0013】
【発明の効果】以上のように、本発明の紅茶飲料の製法
は、(1)熱水を用いて抽出した場合には保持できない
揮発性の高い香気成分を含有させる、(2)香気成分の
飛散を抑制し、紅茶の香りの持続性を高める、及び
(3)紅茶飲料の色調を良好にするという効果を有す
る。
【0014】次に、本発明を実施例を挙げて具体的に説
明する。 (実施例1)紅茶葉(セイロン茶)50g及び30℃の
純水(電気伝導率0.05μs/cm(25℃))20
00gが入った容器を30℃に保った恒温水槽に収容
し、撹拌回転数を40r.p.m.として、65分間抽出を行
った。次に、紅茶葉を除去するため、混合液を金属フィ
ルターで濾過した後、遠心分離(600r.p.m., 5分
間)を行い、上清液を回収し、抽出液とした。この抽出
液を用いて、表1に示した配合で紅茶飲料を調合した
後、缶に充填、密封して、115℃、20分間の殺菌処
理を行い、缶入り紅茶飲料とした。
【0015】(実施例2〜4)各々、表1に示す抽出条
件とする他は、実施例1と同様にして缶入り紅茶飲料を
調製した。
【0016】(比較例1)電気伝導率が1.7μs/c
m(25℃)の純水を用いる他は、実施例1と同様にし
て缶入り紅茶飲料を調製した。
【0017】(比較例2)抽出温度を90℃とする他
は、実施例1と同様にして缶入り紅茶飲料を調製した。
【0018】実施例1〜4及び比較例1〜3の缶入り紅
茶飲料について、専門パネラー25名で、調合直後の香
りと色調及び常温3ヵ月保存後の香りについて官能評価
を行った。その結果を表1にあわせて示す。
【0019】
【表1】
【0020】表1の結果より、実施例の紅茶飲料の香り
は、紅茶感に富んだ良好なものであった。また、色調も
良好で、かつ、沈殿の発生も認められなかった。一方、
比較例の紅茶飲料は、香り、色調共満足するものが得ら
れなかった。更に、実施例の紅茶飲料は、常温で3ヵ月
保存した後の紅茶の香りも強く、比較例1〜2よりも香
気成分の持続性がはるかに優れていることが認められ
た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気伝導率1.0μs/cm(25℃)
    以下の純水を用い、60℃以下で、紅茶葉から有効成分
    を抽出することを特徴とする紅茶飲料の製法。
JP13114693A 1993-05-07 1993-05-07 紅茶飲料の製法 Pending JPH06319452A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13114693A JPH06319452A (ja) 1993-05-07 1993-05-07 紅茶飲料の製法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13114693A JPH06319452A (ja) 1993-05-07 1993-05-07 紅茶飲料の製法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06319452A true JPH06319452A (ja) 1994-11-22

Family

ID=15051083

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13114693A Pending JPH06319452A (ja) 1993-05-07 1993-05-07 紅茶飲料の製法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06319452A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI375520B (en) Enriched coffee extract and manufacturing method
CN102984951B (zh) 绿茶提取物
WO2007049660A1 (ja) コーヒーエキスの製造方法
CN102006781A (zh) 发酵茶饮料的制造方法
JP4117717B2 (ja) アルコール含有香味液及びアルコール飲料
JP2007167005A (ja) 茶抽出物の調製方法
JP4744661B2 (ja) 低アルコール飲料の製造方法
JP4473265B2 (ja) 機能性水
JP2005040068A (ja) コーヒー飲料の製造方法
CA1209847A (en) Beverage clouding agent based on carnauba wax
JP4692909B2 (ja) 緑色茶ペースト及び緑色茶飲料の製造方法
JPH06319452A (ja) 紅茶飲料の製法
CA1290609C (en) Treatment of vegetable extracts
US4344972A (en) Herbal center drop and process for its preparation
JP4111414B2 (ja) 密封容器入り緑茶飲料及びその製造方法
JP3648122B2 (ja) 茶類飲料の製造方法
JP4008135B2 (ja) 抹茶入り茶類飲料の製造方法
JP2007006809A (ja) 茶飲料の製造方法
JP2004307709A (ja) オリーブ抽出油の製造方法
JP3498256B2 (ja) コーヒー飲料の製造方法
JP3496178B2 (ja) モロヘイヤエキスの製造方法及びモロヘイヤ含有飲料の製造方法
JP3447191B2 (ja) 清澄緑茶飲料の製造方法
JPH05336885A (ja) 保存性を有する茶飲料の製造方法
JP3165977B2 (ja) 液状濃縮コーヒーの製造方法
JPH03108446A (ja) コーヒー飲料の製造法