JPH06319119A - 高品位テレビジョン受信機 - Google Patents

高品位テレビジョン受信機

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JPH06319119A
JPH06319119A JP12790693A JP12790693A JPH06319119A JP H06319119 A JPH06319119 A JP H06319119A JP 12790693 A JP12790693 A JP 12790693A JP 12790693 A JP12790693 A JP 12790693A JP H06319119 A JPH06319119 A JP H06319119A
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JP
Japan
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signal
frame
processing
motion
circuit
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JP12790693A
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Inventor
Masahiro Kitaura
正博 北浦
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高品位テレビジョン信号のデコード処理時
に、静止画系に比べてS/Nの悪い動画系での処理領域
を狭めて処理し、視覚的にS/Nの良好な画像を得る装
置を提供すること。 【構成】 フレーム間内挿回路120おいて、内挿の基
準とするフレームに対して、1フレーム後の信号と、1
フレーム前の信号と、1フレーム前と1フレーム後の信
号とを合成した信号との3つの信号の内から1つの信号
を、動き検出回路18からの制御信号に応じて選択す
る。そして、選択した信号を前記基準とするフレーム信
号へ内挿処理する。これにより、従来動画処理していた
領域の一部を準静止画系処理することができ、動画系で
の処理領域を最小にできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高品位テレビジョン受信
機に関し、特に高品位テレビジョン信号のデコード処理
時に、静止画系に比べてS/Nの悪い動画系での処理領
域を狭めて処理し視覚的にS/Nの良好な画像を得る高
品位テレビジョン受信機を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】高品位テレビジョン信号を圧縮して衛星
放送で伝送可能にするMUSE方式が提案され、試験放
送が行なわれている。
【0003】MUSE方式については、各種文献に記載
されているので(例えば、日経エレクトロニクス社刊の
「日経エレクトロニクス」1987年11月2日号のP
189〜P212「衛星を使うハイビジョン放送の伝送
方式MUSE」等)、ここでは詳細な説明は省略する。
【0004】MUSE方式の輝度信号(Y信号)は、送
信側では現信号を48. 6MHZ のサンプリング周波数
でAD変換される。
【0005】図12はMUSE信号の周波数スペクトラ
ムを示す図である。静止画部分は、図12(A)に示す
ように20〜22MHzの帯域を有する高品位テレビジ
ョン信号(輝度信号)が、まずフィールド間オフセット
サブサンプリングされて、図12(B)に示すスペクト
ルとなる。さらにサンプリング周波数を32. 4MHz
に変換され、フレーム間オフセットサンプリングされて
図12(C)に示すスペクトラムとなる。一方、動画部
分は、16. 2MHzに帯域制限された後、32. 4M
Hzにサンプリング周波数変換され、ラインオフセット
サブサンプリングされる。これを図12(D)に示す。
このようにして帯域圧縮した信号を、DA変換しアナロ
グ信号に戻して伝送している。
【0006】伝送されるMUSE信号は、図12
(C),(D)に示すように、図12(A)に示す元の
信号の8. 1MHz以上の高域信号が、8. 1MHz帯
域内に折り返され、伝送ベースバンド帯域幅である8.
1MHz帯域に圧縮処理されているものである。
【0007】この帯域圧縮されたMUSE信号を受信、
復調するのが、高品位テレビジョン受信機(MUSEデ
コーダ)である。
【0008】図13は従来の高品位テレビジョン受信機
を示すブロック図である。主に、高品位テレビジョン受
信機における輝度信号処理の部分を示している。図13
において、前記MUSE信号が入力端子1へ入来する。
この入来したMUSE信号は、AD変換器(2)へ供給
され、16. 2MHzのクロック信号で、再サンプリン
グされてディジタル信号となる。
【0009】AD変換器(2)出力信号は、ディエンフ
ァシス回路(3)へ供給される。ディエンファシス処理
された信号は、切り替えスイッチ(4),(6)と1フ
レーム遅延器(5)とによりフレーム間内挿処理が行わ
れる。
【0010】図14にフレーム間内挿処理をモデル化し
た図を示す。ディエンファシス出力のMUSE信号は同
図(ア)のようにライン間でオフセットしている。フレ
ーム間においても同様にオフセットしており、1フレー
ム前の信号(エ)とは逆の位相関係になっている。
【0011】現在フレーム(フィールド)信号(ア)と
1フレーム前の信号(エ)は、切り替えスイッチ(4)
において、フレーム間サブサンプルクロックS1により
画素ごとに切り替えられ、フレーム間で内挿された信号
(イ)と成る。フレーム間内挿信号(イ)は、1フレー
ム遅延器(5)により1フレーム遅延される。1フレー
ム遅延器(5)からは1フレーム前のフレーム間内挿信
号(ウ)が出力されている。(ウ)の内挿信号は、現在
フィールドと1フレーム前の信号が内挿された(イ)が
1フレーム遅れたものであるので、1フレーム前の信号
と2フレーム前の信号が内挿されたものである。切り替
えスイッチ(6)は、この1フレーム前の内挿信号
(ウ)より1フレーム前の信号と2フレーム前の信号と
を分離するものである。切り替えスイッチ(6)で分離
された1フレーム前の信号(エ)は切り替えスイッチ
(4)に入力されて再度巡回する。切り替えスイッチ
(6)で分離されたもう一方の2フレーム前の信号
(オ)は、減算器(7)に入力されて2フレーム間の差
分信号を得る。
【0012】1フレーム遅延器(5)においては、伝送
されてくる動きベクトル信号により遅延量が可変され
る。1フレーム遅延器(5)をさらに詳しくしたものが
図15である。フレーム間動きベクトル信号M1(コン
トロール信号分離回路(15)から供給される)は、垂
直動きベクトル信号と水平動きベクトル信号とからな
り、図15においてはこれを分離して記述している。垂
直の動きベクトル補正では、(5−3)の水平周期遅延
線と、水平周期単位の遅延量を切り替える切り替えスイ
ッチ(5−5)により、水平周期単位に遅延量が可変さ
れる。また、水平の動きベクトル補正では、画素単位
(ここでは32. 4MHzレート)の遅延線であるシフ
トレジスタ(5−6)と、画素単位の遅延量を切り替え
る切り替えスイッチ(5−7)により、画素単位の遅延
量が可変される。尚、垂直水平の動きベクトル信号が0
のとき固定遅延器(5−2)と前記垂直水平の可変遅延
量と合わせて1フレームとなる。
【0013】図13にもどって、切り替えスイッチ
(4)の出力信号(現在フィールド信号と1フレーム前
の信号とを内挿した)は、静止画処理系の12MHz低
域通過フィルタ(10)に入力される。12MHz低域
通過フィルタ(10)の出力は、サンプリング周波数変
換器(11)により、32. 4MHzより24. 3MH
zにレート変換される。
【0014】24. 3MHzにレート変換された信号
は、フィールド間内挿回路(12)によりフィールド間
で内挿処理が行われ、信号帯域が広帯域化されて48.
6MHzレートになる。内挿位相は、フィールド間サブ
サンプル制御回路(17)より得られるフィールド間サ
ブサンプルクロックにより制御される。また、内挿の際
の動きベクトル信号は、コントロール信号分離回路より
得られるM2である。このフィールド間内挿は、本発明
の本質部分ではないので、フィールド間内挿の詳細につ
いては前記文献等を参考にして戴きたい。
【0015】フィールド間内挿回路(12)の出力に得
られた信号が、静止画領域の信号であり図12(A)に
示す帯域信号が再現されている。
【0016】一方動画領域は、ディエンファシス回路
(3)の出力である16. 2MHzレートの現在フィー
ルド信号に、フィールド内内挿回路(8)で同一フィー
ルドの画素により内挿処理して、32. 4MHzレート
を得ている。内挿処理位相は、フレーム間サブサンプル
制御回路(16)から得られるサブサンプルクロックS
1で制御される。
【0017】32. 4MHzレートになった動画系の信
号は、サンプリング周波数変換回路(9)で静止画領域
信号と同一の48. 6MHzレートに変換される。
【0018】内挿処理が行われた静止画系と動画系の2
つの信号は、混合器(13)において、動き検出回路
(18a)により検出された動き検出信号に応じて適応
混合される。この混合器(13)から得られる信号がM
USEデコード信号である。
【0019】ここまでの説明では輝度信号についてであ
るが、色信号についても基本的に同じである。但し、3
2. 4MHzレートになった動画系のフィールド内内挿
信号と、静止画系のフレーム間内挿信号とは、それ以降
サンプリングレートが64.8MHzレートになる。
【0020】前記フレーム間動きベクトル信号M1は、
コントロール信号として送信側から伝送されてくるもの
であり、コントロール信号分離回路(15)により分離
される。またフィールド間動きベクトル信号M2は、前
記フレーム間動きベクトル信号M1より生成される。
【0021】サブサンプルクロックS1は、前記コント
ロール信号分離回路(15)で分離される輝度信号と色
信号のサブサンプル制御信号により16. 2MHzクロ
ックを制御して得られる。またフィールド間サブサンプ
ルクロックS2は、前記コントロール信号分離回路(1
5)で分離されるフィールド間サブサンプル制御信号に
より、24. 3MHzクロックを制御して得られる。
【0022】前記動き検出回路(18a)の詳細なブロ
ック図を図16に示す。入力端(18−6)に切り替え
スイッチ(4)から、現在フィールドと1フレーム前の
信号からなるフレーム間内挿信号が入力される。符号反
転器(18−7)は、この1画素ごとに現在フィールド
と1フレーム前の信号になっている内のいずれかの画素
の符号を反転する。4MHzLPF(18−8)は、フ
レーム間の折返しのない帯域を通過させる。この際、隣
合う画素間が加算されるため、その出力に1フレーム間
の差分信号が得られる。1フレーム間の差分信号は、第
2の非線形処理回路(18−9)により絶対値化された
上で、図7に示す非線形処理がなされる。この非線形の
内容は、の領域からなる。の領域は静止画系と
判断される部分で、不感帯の幅はノイズの影響を考慮し
ている。の領域は動画系処理と静止画系処理が混合す
る部分である。の領域は差分信号がはっきりしてお
り、完全動画と判断される。第2の非線形処理回路(1
8−9)の出力に得られた信号が、1フレーム間動き検
出信号である。
【0023】入力端(18−1)には、減算器(7)に
得られる2フレーム間差分信号が供給される。(18−
2)の第1の非線形処理回路は、差分信号を絶対値化し
て、図7の非線形処理を行う。これは、1フレーム間差
分信号に施された処理と同様の処理であるが、不感帯の
幅等の設定が2フレーム間での動き検出として最適に設
定されている。非線形処理回路(18−2)の出力に得
られる2フレーム間動き検出信号は、周波数帯域も広帯
域で正確な動き検出信号であるが、時間方向に離れてい
るため、1フレーム前の領域に抜けが生じる。このため
1フレーム遅延器(18−5)と最大値回路(18−1
3)とにより、時間方向に領域を拡大し、1フレーム前
の抜けを補う。但し、フレーム間内挿する信号処理にと
っては、2フレーム以前の動き検出信号は不要である。
このためレベル検出器(18−11)と1フレーム遅延
器(18−12)と切り替えスイッチ(18−3)によ
り、2フレーム以前の動き検出を削除する。
【0024】この動き検出部分を、時間と動画像の位置
関係をモデル化した図であるを図17をも交えて説明す
る。この図17はフレーム単位(#3,#2,#1)に
動画像の位置が移動し、このときの2フレーム間及び1
フレーム間の動き検出信号の状態を示してある。図の
(a)は、第1の非線形処理回路(18−2)出力に得
られる信号である。フレーム間とフィールド間の内挿処
理は、フレーム番号#2と#1との間で行われるので、
位置x1部分の2フレーム間動き検出は不要である。同
図(b)に示す1フレーム間動き検出信号のうちの、入
力端(18−10)に設定された値以上の部分をレベル
検出器(18−11)で検出し、検出した信号部分を1
フレーム遅延器(18−12)で1フレーム遅延させ
て、同図(c)に示す信号を得る。(c)に示す信号で
(a)に示す2フレーム間動き検出信号を、切り替えス
イッチ(18−3)において禁止する。すなわち、スイ
ッチを未検出値が設定されている側の入力端(18−
4)に切り替える。この操作により最大値検出回路(1
8−13)の出力は、(d)の2フレーム間の動き検出
信号となる。
【0025】最大値検出回路(18−14)は、2フレ
ーム間の動き検出信号(d)と1フレーム間の動き検出
信号(b)との合成信号を出力する。最大値検出回路
(18−14)の出力は、さらにブロック(18−1
5)でフィールド間領域拡大が行われる。これはフィー
ルド間での信号処理に対応して、動き検出信号の抜けを
補うものである。
【0026】フィールド間領域拡大回路(18−15)
の出力(18−16)に得られる信号が最終的な動き検
出信号であり、図13に示す混合器(13)を制御す
る。
【0027】次に、従来技術の内挿処理の時間軸位相に
ついて詳しく述べる。図18に内挿処理の時間軸位相を
示す。動画系の信号は、現在フィールド信号n1をフィ
ールド内内挿するので、その時間軸位相はn1にある。
静止画系は、基本的に位相は考えられないが、動いてい
るものを動き検出が誤って静止画系処理した場合、n1
〜n4の4フィールド間に渡って処理される位相は、n
3とn2の間にあるものと考えることが出来る。また、
画像が平行移動した場合に掛けられる動きベクトル補正
では、1フレーム前のn3の画像位相を現在フィールド
n1の画像位相にベクトル補正して、フレーム間内挿
(FI)がなされる。また、1フィールド前には、n2
にn4がフレーム間内挿(FI’)されており、フレー
ム間内挿されたn2はフィールド間の動きベクトル補正
された上でn1にフィールド間内挿(fi)される。す
なわち、動きベクトル補正時の内挿処理は、画像の位相
を現在フィールド位相に補正して内挿するため、時間軸
位相は現在フィールド位相となる。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】従来技術例において
は、図18に示したように静止画系の中心位相(重心)
と、動画系及び動きベクトル処理時の時間軸位相とが
1. 5フィールドの位相差があるため、動きにちぐはぐ
な現象があった。この現象は本来同一方向に動く画像
が、動き検出が誤り、動画像を静止画系で処理する部分
(時間軸位相1. 5フィールド前)と、動き検出が捕ら
えて、動画系で処理する部分(時間軸位相は現在フィー
ルド)との間で起きるもので、大変不自然な現象であっ
た。
【0029】この問題を解決する方法として、本発明人
による特願平1−157994号「高品位テレビジョン
受信機」,特願平2−171962号「高品位テレビジ
ョン受信機」において、動きベクトル補正時と動画系の
内挿位相を、1フレーム前または1フィールド前に揃え
て静止画系の中心位相(重心)との位相差を0. 5フィ
ールドとすることにより、実用上解消された。さらに上
記2つの出願内容については、LSIを開発し、当社発
売のMUSEデコーダとMUSEーNTSCコンバータ
として商品化され、その実用性が確認されている。本発
明においても時間軸位相差を最小にして、内挿処理の時
間軸位相を1フレーム前に揃えることが前提となってい
る。
【0030】次に、従来例の動き検出信号は、図17
(e)に示すように2フレーム間に渡っている。このと
き、動画系信号は位置x3の部分であるので、x2の部
分は不要な動き検出信号である。この不要な動き検出部
分の多くは、アンカバードバックグランドの部分であ
り、さらに、動画系は1フィールドのみ処理されるため
S/Nが悪く折返し妨害を生じていた。このように従来
例においては、S/Nが悪く折返し妨害を生じる動画系
のフィールド内内挿領域が広く、画質劣化を招いてい
た。アンカバードバックグランド部分とは、建物の前を
自動車が通過する場合の自動車に隠されていた建物の部
分のように、動画に隠されていた静止画部分のことであ
る。
【0031】本発明が解決しようとする課題は、S/N
の悪い動画系の処理領域を最小限とすることにより、上
記画質劣化の問題点を改善するためにはどのような手段
を講じればよいかという点である。
【0032】また、従来静止画系においても十分なS/
Nが得られておらず、静止画系においてもさらなるS/
N向上を図る必要があり、これについても本発明の解決
しようとする課題である。
【0033】
【課題を解決するための手段】動き適応処理による不自
然な現象は、前述したように、動きベクトル処理時の静
止画系の時間軸位相と、動画系の時間軸位相とを1フレ
ーム前に揃えることにより、動画信号を静止画系で処理
した場合の時間軸の中心位相(重心)との位相差を最小
にして解決される。
【0034】動き適応処理の時間軸位相を1フレーム前
に揃えることにより、1フレーム前を基準にしてフレー
ム間内挿を行うことができる。フレーム間の内挿処理を
行うにあたって、内挿の基準とするフレームに対して、
1フレーム後の信号と、1フレーム前の信号と、1フレ
ーム前と1フレーム後の信号とを合成した信号との内か
ら選択し、前記基準とするフレーム信号へ前記選択され
た信号を内挿処理する。(図1のフレーム間内挿回路
(120))
【0035】動き適応処理する場合は、前記基準とする
フレーム信号に対して、1フレーム前の信号と1フレー
ム後の信号とを動きベクトル補正して基準とするフレー
ムの画像位相に合わせて動きベクトル補正処理する。
(図1の動きベクトル補正処理回路(121))
【0036】前記内挿信号を選択するにあたっては、少
なくとも基準のフレームとその前後のフレームとの1フ
レーム間の差分信号と、基準フレームの前後間での2フ
レーム間の差分信号とにより得られた動き検出信号によ
り、前記フレーム間内挿信号の選択を制御する(図2の
動き検出回路(18))。これにより動画系で処理する
領域が最小限となり、前記課題が解決される。
【0037】また、静止領域においては、3フレーム間
に渡って処理するためS/N向上が得られる。
【0038】
【実施例】図1及び図2は本発明の高品位テレビジョン
受信機(MUSEデコーダ)の一実施例を示すブロック
図である。図13と同一ブロックは同一符号を付して示
す。なお、図1と図2とは、一つのつながった図を図面
サイズの関係で分図したものである。
【0039】本実施例は、ディエンファシス回路(3)
の出力信号までは従来例と同様である。ディエンファシ
スされた信号は、フレーム間逆ベクトル処理回路(10
1)で、現在のフレーム間動きベクトル信号M1aによ
り、送られて来る動きベクトル補正値の方向とは逆方向
に補正される。
【0040】図3にフレーム間逆ベクトル処理回路(1
01)の内部構成を示す。基本的には図15に示す動き
ベクトル補正回路の可変遅延線部分と同じである。但
し、補正方向を逆方向に振るために符号反転器(101
−9),(101−6)で垂直及び水平動きベクトル信
号の符号を反転する。符号が反転された垂直動きベクト
ル補正信号は、1水平周期単位の遅延線(101−2)
と1水平周期単位の異なる遅延量を切り替える切り替え
スイッチ(101−3)から構成される垂直可変遅延線
の遅延量を制御する。符号が反転した水平動きベクトル
補正信号では、画素単位の遅延線であるシフトレジスタ
(101−4)と1水平周期単位の異なる遅延を切り替
える切り替えスイッチ(101−5)から構成される水
平可変遅延線の遅延量を制御する。
【0041】図1にもどって、フレーム間逆動きベクト
ル補正された信号は、切り替えスイッチ(4),(6)
と1フレーム遅延器(5)とにより、いったんフレーム
間内挿される。フレーム間内挿処理については、図14
においてモデル化した従来例と同様である。ただ、1フ
レーム遅延器(5)で行われる動きベクトル補正は、1
フレーム前のフレーム間動きベクトル信号M1bで正方
向に行われる。
【0042】ここまでの動きベクトル補正の作用は、切
り替えスイッチ(4)の(0)側入力を(ア),(1)
側入力を(エ)とし,切り替えスイッチ(6)の(0)
側出力を(オ)とする(図14と同様)と図19に示す
ものとなる。図19の現在フレーム信号(ア)は逆方向
への動きベクトル補正が掛けられた値である。図19の
1フレーム前の信号(エ)は、逆方向の動きベクトル補
正と正方向の動きベクトル補正の両補正回路を通過する
ため動きベクトル補正は相殺され0となる。図19の2
フレーム前の信号(オ)は、1フレーム前の補正が相殺
された信号に1フレーム遅延器(5)で再度補正される
ので、正方向に動きベクトル補正された値である。この
図19より、1フレーム前に動きベクトル処理時の時間
軸の位相が揃えられたことがわかる。
【0043】ブロック(101),(4)〜(7)が動
きベクトル補正処理回路(121)を構成している。
【0044】図1に示す信号線(イ)の部分の第1のフ
レーム間内挿信号(a)と、信号線(ウ)の部分の第2
のフレーム間内挿信号(b)は、動き検出回路(18)
に入力されて1フレーム間の動き検出信号と成って出力
される。また、減算器(7)の出力に得られる2フレー
ム間差分信号も、動き検出回路(18)に入力されて、
2フレーム間動き検出信号と成って出力される。動き検
出回路(18)は、後で詳細に説明する。
【0045】現在フレーム信号(ア),2フレーム前の
信号(オ),1フレーム前の信号(エ)は、図1遅延器
(106),(107),(108)で、その後の処理
で画像位相が合うように遅延量が調整される。
【0046】静止画系のフレーム間内挿は、加算器(1
09),切り替えスイッチ(110),(111)とで
行う。ブロック(106)〜(111)がフレーム間内
挿回路(120)を構成する。
【0047】画素単位のフレーム間内挿は、切り替えス
イッチ(111)で行われ、入力(0)側の1フレーム
前の信号に、入力(1)側の信号が内挿される。切り替
えスイッチ(111)の入力(1)側の信号は、切り替
えスイッチ(110)で、遅延器(106)と遅延器
(107)との各出力信号と、その2つの出力信号を加
算器(109)で加算し1/2した信号の3信号から、
制御信号L1aとL1bにより切り替えられたものであ
る。このフレーム間内挿処理については、動き検出回路
(18)で得られる制御信号L1a,L1b、そのほか
の動き検出信号とともにさらに詳しく後述する。
【0048】切り替えスイッチ(111)で内挿された
信号は、従来例と同様に図2に示す12MHz低域通過
フィルタ(10)でフィルタリングされた後、サンプリ
ング周波数変換器(11)で、32. 4MHzから2
4. 3MHzレートに変換される。24. 3MHzレー
トに変換された信号は、フィールド間内挿回路(12)
で1フィールド前の信号に、サブサンプルクロックS2
によって制御されて内挿される。内挿の際に、フィール
ド間動きベクトル信号M2により動きベクトル補正が行
われる。フィールド間内挿された信号は、信号レートが
2倍の48. 6MHzレートになる。このフィールド間
内挿された信号が静止画系の出力信号である。
【0049】動画系は、まず、図1の切り替えスイッチ
(6)の出力である1フレーム前の信号を図2のフィー
ルド内内挿回路(8)により、同一フィールド信号より
内挿処理して、16. 2MHzから32. 4MHzレー
トの信号を得る。32. 4MHzレートになった信号
は、サンプリング周波数変換器(9)で、48. 6MH
zレートに変換される。これが動画系の出力信号であ
る。
【0050】得られた静止画系と動画系の信号は、第1
の混合器(112)で第1の動き検出信号により動き適
応混合される。さらに、第1の混合器(112)の出力
と静止画系の信号とが、第2の混合器(13)で第2の
動き検出信号により動き適応混合される。
【0051】ここで、前記した動きベクトル制御信号M
1a,M1b,M2は、図1のコントロール信号分離回
路(15)においてMUSE信号から抜き取られた信号
である。抜き取られたフレーム間動きベクトル信号がM
1aで、フレーム間逆ベクトル処理回路(101)に入
力される。さらにM1aを1フレーム遅延器(102)
で1フレーム遅延したものがM1bで、1フレーム遅延
器(5)に入力される。本実施例での時間軸位相は、1
フレーム前を基準にしているため、フレーム間逆ベクト
ル処理以降にかかるコントロール信号は、1フレーム遅
延させる必要がある。フィールド間動きベクトル補正信
号であるM2も1フレーム遅延器(103)で遅延させ
た上で図2のフィールド間内挿回路(12)に入力され
る。また、内挿位相情報を持つフレーム間及びフィール
ド間サブサンプルクロックS1,S2についても同様
に、コントロール信号分離回路で分離されるサブサンプ
ルコントロール信号を1フレーム遅延器(104),
(105)で1フレーム遅延させた上で生成する。
【0052】本実施例の信号の内挿処理系は以上の構成
からなり、特にフレーム間の内挿処理に特徴を持つもの
である。そのフレーム間の内挿処理について図4と図5
を用いて詳しく説明する。
【0053】図4は時間軸で本発明のフレーム間内挿を
モデル化した図である。1フィールドを1コマとして、
フィールド番号をn1からn6とし、現在フィールドを
n1として時間の流れを示したものである。フレーム間
内挿処理は、1フレーム前n3を基準にして、n1から
n3に内挿するFI1、n5からn3に内挿するFI
2、(n1+n5)/2からn3に内挿するFI3の3
つの内挿処理から最適なものを選択する。この選択は図
1に示す切り替えスイッチ(110)で行われる。そし
て、切り替えスイッチ(111)でn3フィールド(1
フレーム前の信号)にフレーム間内挿される。1フィー
ルド前には、n4を中心としてn2からn6の間で同様
にフレーム間内挿されている。そして、n3への内挿の
1フレーム前にフレーム間内挿されたn4を、n3にフ
ィールド間内挿(図4のfI)する。内挿処理の時間軸
の方向(図4の内挿の矢印)は、動きベクトル補正時の
方向を示している。これより図5に示すように、動きベ
クトル補正時の静止画系の時間軸位相と動画系の時間軸
位相とはn3に、静止画系を動画系で処理した場合の中
心位相(重心)は、n3とn4の間に来る。
【0054】前記した通りフレーム間内挿は、FI1,
FI2,FI3,の3モードからなる。この3モードを
制御するのが、動き検出回路(18)で得られる制御信
号L1a,L1bであり、この制御について次に説明す
る。
【0055】動き検出回路(18)の内部構造を示した
ものが図6である。従来例と同一ブロックについては、
同一番号を付す。本実施例の動き検出回路での、1フレ
ーム間動き検出信号は、現在フレームと1フレーム前と
の差分より得られる第1の1フレーム間動き検出信号
と、1フレーム前と2フレーム前との差分より得られる
第2の1フレーム間動き検出信号の両信号と2フレーム
間動き検出信号とを組み合わせたものである。
【0056】2フレーム間動き検出信号は、基本的に従
来と同じであるが、切り替えスイッチ(18−3)の位
置が異なっている。図1の減算器(7)より得られる2
フレーム間差分信号は、図6の第1の非線形処理回路
(18−2)において、絶対値化され図7の入出力特性
を持った非線形処理が行われる。非線形処理が行われた
信号は、1フレーム遅延器(18−5)と最大値回路
(18−13)により、時間方向の領域拡大が行われ
る。この際1フレーム遅延器(18−5)により1フレ
ーム遅延される信号は、切り替えスイッチ(18−3)
により、1フレーム間の動き検出で制御(制御信号L1
bで制御)されて、未検出値と切り替えられる。これは
不要に時間方向の領域拡大を避けるためである。前記最
大値回路(18−13)出力に得られる信号が2フレー
ム間動き検出信号(略称MD2)である。
【0057】入力端(18−6)に入来する第1の1フ
レーム間内挿信号(a)は、符号反転器(18−7)に
より、現在フレームかまたは1フレーム前いずれかの符
号を反転する。すなわち、画素ごとに符号を反転する。
そして、4MHz低域通過フィルタ(18−8)で静止
画のフレーム間の折り返しが存在しない範囲を抜き取
る。この際、隣合う画素どうしの演算が行われ、1フレ
ーム間の差分信号が得られる。1フレーム間の差分信号
は、第2の非線形処理回路(18−9)により絶対値化
されて前記図7に示す非線形処理がなされる。この非線
形処理回路(18−9)の出力に得られる信号が、第1
の1フレーム間動き検出信号(略称MD1a)である。
【0058】入力端(18−101)に入来する第2の
1フレーム間内挿信号(b)は、符号反転器(18−1
02)と4MHz低域通過フィルタ(18−103)と
第3の非線形処理回路(18−104)において、MD
1aを得たのと同様に処理されて第2の1フレーム間動
き検出信号(略称MD1b)を得る。
【0059】前記MD1aとMD1bとは、最大値回路
(18−105)により合成される。合成された1フレ
ーム検出信号は、さらに最大値回路(18−14)によ
り前記MD2と合成される。そして、フィールド間領域
拡大回路(18−15)で時間方向へ領域拡大される。
出力端(18−16)に得られる信号が、図2に示す第
2の混合器(13)を制御する第2の動き検出信号であ
る。
【0060】図20に2フレーム間動き検出信号MD2
と1フレーム間動き検出信号MD1aとMD1bの動き
の検出(○)未検出(×)に対する内挿処理内容を示
す。前記出力端(18−16)に得られる第2の動き検
出信号は、図20のケース8が未検出でそれ以外が検出
となり、第2の混合器(13)を制御する。ここでは、
説明を簡略化するるため混合器(13),(112)を
切り替えスイッチのような2値的なものとする。よっ
て、混合器(13),(112)は動き検出信号が検出
の場合、入力(1)側に切り替わり、動き検出信号が未
検出の場合、入力(0)側に切り替わる。一例として、
図20のケース1の「処理MI」の場合は、混合器(1
12),(13)とも入力(1)側に切り替わってい
る。
【0061】図2に示す第1の混合器(112)を制御
する第1の動き検出信号は、図6の最小値回路(18−
106)から出力されるMD1aとMD1bの内の最小
値が、切り替えスイッチ(18−107)と、フィール
ド間領域拡大回路(18−112)を経て出力端(18
−113)に得られる。
【0062】切り替えスイッチ(18−107)は、論
理回路(18−109)とレベル検出器(18−1
1),(18−108),(18−114)により制御
される。各レベル検出器は、MD2,MD1a,MD1
bの各動き検出信号が、入力端(18−10),(18
−108),(18−115)に設定された値以上のと
きに出力がHi(図20の検出○に相当)となる。レベ
ル検出器に設定される値は、ノイズの影響を受けない範
囲でできるだけ感度を高くするように設定される。
【0063】論理回路(18−109)は、レベル検出
器出力に得られたL2,L1a,L1bより、図20の
ケース1,4,5の動画系の処理となるケースで出力が
Hiとなる。そして、切り替えスイッチ(18−10
7)を入力(1)側に制御する。
【0064】図1の切り替えスイッチ(110)は、前
記レベル検出器で得られたL1a,L1bにより制御さ
れ、図20に示すように内挿モードFI1,FI2,F
I3(ケース2、3、6、7)の1つを選択する。ま
た、前記切り替えスイッチ(18−3)は、L1bによ
り制御され、時間方向への領域拡大を制限する。
【0065】ここまでで得られた動き検出信号MD2,
MD1a,MD1b,第2の動き検出信号,第1の動き
検出信号をフレーム単位にモデル化した図を図8に示
す。(a)は第一の非線形処理回路(18−2)に得ら
れる2フレーム間の動き検出信号で、それを時間方向へ
領域拡大したものが(d)である。この際に(d)の×
の箇所に不要に領域拡大を避けるため、(c)のL1b
により(a)の動き信号を制限している。これが前記図
6に示す切り替えスイッチ(18−3)の役割である。
(e)がMD1aとMD1bの最小値である。第2の混
合器(13)を制御する出力端(18−16)に現れる
第2の動き検出信号は(f)の波形となる。そして第1
の混合器(112)を制御する出力端(18−113)
に現れる第1の動き検出信号は(g)となる。(g)の
波形は、L1aとL1bがHiとなる部分で論理回路
(18−111)で制御されて(f)の波形が出力され
たものである。
【0066】次に以上からなる内挿処理と動き検出処理
とが、どの様に動画パターンに作用するかを図9〜図1
1に示し、各パターンについて説明する。図9〜図11
はフレーム単位に動画像の位置を示したもので、前記図
8、図17と同様の図面であり、フレーム番号#2の動
画処理部分の表示を加えたものである。
【0067】(イ)動画パターン1 このパターンは、一定方向に動画像が移動している場合
である。この場合図に示すように動画系処理のMI(図
20、ケース1)になる領域は位置x2の部分だけであ
る。位置x1とx3の部分は、フレーム間内挿モードの
FI1とFI2の準静止画(図20、ケース2、ケース
3)として処理される。
【0068】(ロ)動画パターン2 このパターンは、2フレーム周期で揺らぐ場合である。
MD2は未検出になり、動きの検出は1フレーム間での
動き検出MD1aとMD1bのみに現れる。動画系処理
部分は、x1とx2の部分となり動画系処理MI(図2
0、ケース5)となる。(この場合は従来と同様の処理
となる。)
【0069】(ハ)動画パターン3 このパターンは、動画像が動き始めた場合である(止ま
るときも同様)。動画系処理となる部分は全くなく、F
I2の準静止処理(図20、ケース2)となる。
【0070】(ニ)動画パターン4 このパターンは、動画像が1フレーム間で検出できない
高域信号の場合である。2フレーム間動き検出信号MD
2により処理され、動画系処理MI(図20、ケース
4)となる。(この場合は従来と同様の処理になる。)
【0071】(ホ)動画パターン5 このパターンは、一定方向の動画で2フレーム検出が低
感度の場合である。MD2に検出されず、MD1aとM
D1bにより検出されて、内挿モードがFI1とFI2
の準静止画処理(図20、ケース6、ケース7)と動画
系処理MI(図20、ケース5)とからなる。
【0072】以上のパターンに図20のケース1から7
までの処理が含まれている。準静止画処理されるケース
が本発明による改善点である。上記のパターンに含まれ
ていないケース8は、MD2,MD1a,MD1bの各
動き検出で未検出となった場合で、完全静止画処理の内
挿モードFI3となる。このFI3は現在フレームと2
フレーム前の信号を平均化して内挿するため、従来の静
止画よりもS/Nの良い画像が得られる。
【0073】また、前記したように1フレーム間動き検
出は、動画パターン4のように高域信号時、動き検出で
きない場合があるが、今後動画帯域が12MHz以上に
広帯域化されると4MHz以下に折り返し、高域信号の
検出精度が向上するものと考えられる。将来動画帯域が
さらに広帯域化されると本発明の効果が上がる。
【0074】なお、実施例においては混合器(13),
(112)を2値的なスイッチとして考えたが、4bi
t(混合割合が16段階)程度の混合器を用いてもよ
い。
【0075】以上の説明においては輝度信号を中心に説
明した。色信号についても基本的に同じである。異なる
点は、サンプリング周波数変換が32. 4MHzから6
4.8MHzに変換される点とフィールド間内挿処理の
処理方法である。この点は本発明の本質部分ではない。
また、サンプリング構造から色信号の1フレーム検出は
得られないが、輝度信号と色信号間には相関関係が強く
代用でき、本発明の動き検出回路の基本的考え方が適用
できる。
【0076】
【発明の効果】本発明になる高品位テレビジョン受信機
は、動画系と静止画系との時間軸位相を実用上問題とな
らないように揃えることと、動画系処理と準静止画系処
理と完全静止画系処理との3系統の処理にしたこと(従
来と同様のフィールド内内挿と、フレーム間の内挿処理
を行うにあたっては、内挿の基準とするフレームに対し
て、1フレーム後の信号と、1フレーム前の信号と、1
フレーム前と1フレーム後の信号とを合成した信号との
内から選択し、前記基準とするフレーム信号へ前記選択
された信号を内挿処理する。これにより、前記3系統の
処理(完全静止領域においては、3フレーム間に渡って
処理)が得られる)とにより、以下の効果を有する。
【0077】(イ)本発明は準静止画系処理を設けたこ
とにより、静止画系に比べてS/Nの悪い動画系での処
理領域が従来の方式に比べて1/2以下となり、視覚的
にS/Nの良好な画像が得られる。
【0078】(ロ)準静止画系処理でのフレーム間内挿
は、1フレーム後の信号との内挿か、1フレーム前の信
号との内挿かのどちらかであり、時間的に見て片方向の
みの内挿であるので、時間軸に対してインパルス性のノ
イズが時間方向に広がらないため、視覚的にノイズの抑
圧効果がある。
【0079】(ハ)画像が1フレームだけ不連続な動き
をしても、動画系に処理される領域は、1フレームだけ
であり、時間方向に動画系に処理される領域が広がら
ず、折返し妨害及びS/Nが良好である。
【0080】(ニ)2−3方式でフィルム映像を高品位
テレビジョン信号に変換した場合、動きの不自然さ(ジ
ャダー)が生じるが、そのような信号においても、不用
意に動画領域として処理しないため、良好な画質が得ら
れる。
【0081】(ホ)2フレーム間動き検出信号と2種類
の1フレーム間動き検出の3系統の動き情報により、動
き検出の精度が向上した。さらに、準静止処理領域を設
定したことにより、対ノイズ性が良好になったため、動
き検出感度を上げることができ、コントラストのない信
号においても正確に動き検出できる。
【0082】(ヘ)1フレーム前を動き適応処理の中心
位相(重心)としたため、動きベクトル処理と動き検出
の誤検出及び未検出処理にともなう、動きの不自然な現
象(ちぐはぐな動き)が軽減する。
【0083】本発明による主な効果は以上からなり、動
き適応処理から来るさまざまな問題を解決する利点を有
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図である。
【図2】本発明の一実施例を示す図(図1につながる
図)である。
【図3】実施例のフレーム間逆動きベクトル処理回路の
構成図である。
【図4】実施例の内挿処理を時間軸でモデル化した図で
ある。
【図5】実施例の信号処理の時間軸位相をモデル化した
図である。
【図6】実施例の動き検出回路の構成図である。
【図7】非線形処理回路の特性図である。
【図8】実施例の動き検出信号をモデル化した図であ
る。
【図9】動画パターンに対する実施例のフレーム間内挿
処理をモデル化した図である。
【図10】動画パターンに対する実施例のフレーム間内
挿処理をモデル化した図である。
【図11】動画パターンに対する実施例のフレーム間内
挿処理をモデル化した図である。
【図12】MUSE信号のスペクトルを示す図である。
【図13】従来のMUSEデコード処理回路を示す図で
ある。
【図14】従来のフレーム間内挿をモデル化した図であ
る。
【図15】従来の1フレーム遅延器を示す図である。
【図16】従来の動き検出回路の構成図である。
【図17】従来の動き検出をモデル化した図である。
【図18】従来の内挿処理を時間軸でモデル化した図で
ある。
【図19】実施例の動きベクトル補正の作用を表した図
である。
【図20】実施例の動き検出信号による処理内容を表し
た図である。
【符号の説明】
13 第2の混合器 18 動き検出回路 112 第1の混合器 120 フレーム間内挿回路 121 動きベクトル補正処理回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィールド間とフレーム間でオフセットサ
    ンプリングして帯域圧縮され、且つ動き補正用の動きベ
    クトル信号とサンプル点位相情報を具備した動き補正サ
    ブサンプル伝送信号を受信、復調する高品位テレビ受信
    機であり、復調過程で動きベクトル処理時の静止画系の
    時間軸位相と、動画系の時間軸位相とを1フレーム前に
    揃える処理を行う高品位テレビ受信機において、 フレーム間の内挿処理を行うにあたって、内挿の基準と
    する基準フレーム信号に対して、1フレーム後の信号
    と、1フレーム前の信号と、前記1フレーム前の信号と
    前記1フレーム後の信号とを合成した信号との3つの信
    号の内から1つの信号を選択して、前記基準フレーム信
    号へ前記選択された信号を内挿処理するフレーム間内挿
    回路と、 前記基準フレーム信号に対して1フレーム前の信号と1
    フレーム後の信号とを動きベクトル補正して、前記2つ
    のフレームの信号の画像位相を前記基準フレーム信号の
    画像位相に合わせて動きベクトル補正処理する動きベク
    トル補正処理回路と、 少なくとも、前記基準フレーム信号とその前後のフレー
    ム信号との2つの1フレーム間の差分信号と、前記基準
    フレームの前後フレーム間での2フレーム間の差分信号
    との3つの差分信号により動き検出信号を得、その動き
    検出信号により前記フレーム間内挿回路での内挿信号の
    選択を制御する動き検出回路と、 前記動きベクトル補正処理回路の出力信号をフィールド
    内内挿した動画系の処理信号と、前記フレーム間内挿回
    路の出力信号をフィールド間内挿した静止画系の処理信
    号とを前記動き検出信号に応じて適応混合する第1の混
    合器と、 前記第1の混合器の出力信号と、前記静止画系の処理信
    号とを前記動き検出信号に応じて適応混合する第2の混
    合器とを設けたことを特徴とする高品位テレビジョン受
    信機。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7705918B2 (en) 2008-08-04 2010-04-27 Kabushiki Kaisha Toshiba Noise reduction apparatus and noise reduction method

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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