JPH06165133A - Museデコーダ - Google Patents

Museデコーダ

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JPH06165133A
JPH06165133A JP4332420A JP33242092A JPH06165133A JP H06165133 A JPH06165133 A JP H06165133A JP 4332420 A JP4332420 A JP 4332420A JP 33242092 A JP33242092 A JP 33242092A JP H06165133 A JPH06165133 A JP H06165133A
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JP
Japan
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signal
field
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inter
circuit
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JP4332420A
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Inventor
Takeshi Yanagisawa
毅 柳澤
Tomoaki Uchida
友昭 打田
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Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 帯域圧縮された信号であるMUSE信号を元
の広帯域なテレビジョン信号に復調するMUSEデコー
ダに関する。特に、フレーム間補間時のみならず、フィ
ールド間補間時にも垂直・水平の両方向の動き補正を行
うことにより、極めて良好な静止画像を得ることを目的
としている。 【構成】 フィールド間内挿における垂直方向の動き補
正は、垂直動きベクトルにより、フィールドメモリ15
での遅延量をライン単位で増減させ、そのメモリ15で
の遅延量と遅延器20との合計遅延量を制御する。これ
により、1フィールド前の信号である内挿データ(係数
器24の出力)の垂直位相を現フィールドの信号の垂直
位相と一致させ、動き補正を行う。位相の一致した2つ
の信号を用いて、セレクタ25でフィールド間内挿(補
間)を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、帯域圧縮された信号で
あるMUSE信号を元の広帯域なテレビジョン信号に復
調するMUSEデコーダに関する。そして、この発明は
特に、フレーム間補間(内挿)時のみならず、フィール
ド間補間(内挿)時にも垂直・水平の両方向の動き補正
を行うことにより、極めて良好な静止画像を得ることが
できるMUSEデコーダを提供することを目的としてい
る。
【0002】
【従来の技術】高品位テレビジョン信号を帯域圧縮して
衛星放送で伝送可能にするMUSE方式による試験放送
が現在行われている。
【0003】MUSEは、Multiple Sub-Nyquist Sam
pling Encoding の略であり、日本放送協会(NHK)
が開発した方式である。MUSE信号は、4フィールド
で一巡するオフセットサブサンプリングにより帯域圧縮
され、かつ画像の動き量と方向を示す動きベクトルを少
なくとも含んだコントロール信号を有するテレビジョン
信号である。MUSE方式の詳細については、各種文献
(日経エレクトロニクス:1987年11月2日号の
「衛星を使うハイビジョン放送方式MUSE」等)に記
載されているので、ここでは省略する。
【0004】図6は、MUSE信号を元の広帯域なテレ
ビジョン信号に復調するための従来のMUSEデコーダ
のブロック図である。
【0005】MUSE信号は、入力端子11に供給さ
れ、A/D変換器12により16MHzレートのデジタ
ル信号に変換される。変換された信号は、フレーム間内
挿回路13に入力される。フレーム間内挿回路13は、
セレクタ14、フィールドメモリ15及びフィールドメ
モリ16により構成される。
【0006】セレクタ14の入力端子14aより入力さ
れた信号はセレクタ14の共通端子14cを介しフィー
ルドメモリ15に書き込まれる。フィールドメモリ15
より読み出された信号は、フィールドメモリ16に書き
込まれる。そして、フィールドメモリ16より読み出さ
れた信号は、セレクタ14の入力端子14bに供給され
る。入力端子14bに供給される信号は、入力端子14
aに供給される信号に対して2フィールド(即ち1フレ
ーム)遅延された信号である(フィールドメモリ15、
16により2フィールド遅延される)。そこで、コント
ロール信号検出回路30によりMUSE信号から検出さ
れたコントロール信号に含まれるフレーム間サブサンプ
ル位相により生成したフレーム間サブサンプルパルスに
より、セレクタ14を制御し、入力端子14a、14b
に供給された信号(現フィールドの信号及び2フィール
ド前の信号)を交互に出力するようにする。こうして、
内挿回路13はフレーム間内挿を行い、32MHzレー
トの信号として出力する。
【0007】フレーム間内挿回路13より出力された信
号は、フィールド間内挿回路18及びサブサンプル回路
26に供給される。
【0008】フィールド間内挿回路18はフレーム間内
挿回路13と共に静止画処理回路を成す。フィールド間
内挿回路18は、フィールドメモリ19、1ライン遅延
器21、加算器22、係数器24及びセレクタ25によ
り構成される。
【0009】前記のフレーム間内挿された信号は、フィ
ールドメモリ19及びセレクタ25の入力端子25aに
供給される。フィールドメモリ19の出力は1ライン遅
延器21及び加算器22に供給され、1ライン遅延器2
1の出力もまた加算器22に供給される。そして、加算
器22の出力は係数器24により1/2倍され、セレク
タ25の入力端子25bに供給される。
【0010】ここで、フィールドメモリ19に入力され
る信号に対して出力される信号が、562ライン遅延す
るようにフィールドメモリ19を制御する。その結果、
セレクタ25の入力端子25bには、フィールド間内挿
回路18に入来した信号に対して、562ライン遅延し
た信号と563ライン遅延した信号との平均をとった信
号が供給される。この信号を内挿データとし、セレクタ
25の入力端子25aに入力された信号と内挿データと
が交互に、入力された信号の2倍の周波数でセレクタ2
5より出力されるようにセレクタ25を制御する。この
制御は、コントロール信号検出回路30により検出した
コントロール信号中に含まれるフィールド間サブサンプ
ル位相により生成したフィールド間サブサンプルパルス
により行う。こうして、フィールド間内挿処理がなされ
る。
【0011】前述のように、入力端子25aには、現フ
ィールドとその2フィールド前の信号との2つの信号が
交互にフレーム間内挿回路13より供給される。一方、
入力端子25bには、フレーム間内挿回路13の出力信
号よりさらに1フィールド前の信号、即ち、現フィール
ドの信号に対し1フィールド前の信号と3フィールド前
の信号とが交互に供給される。よって、出力端子25c
には4フィールド間のデータで構成された信号が静止画
信号として出力される。
【0012】次に、サブサンプル回路26及びフィール
ド内内挿回路27は動画処理回路である。フレーム間内
挿回路13の出力がサブサンプル回路26に入力され
る。フレーム間内挿された信号は、現フィールドの信号
とその2フィールド前の信号とにより構成されているた
め、サブサンプル回路26により現フィールドの信号の
みを抽出し、その信号に内挿回路27によってフィール
ド内内挿処理を施し動画信号を得ている。
【0013】静止画信号と動画信号とはそれぞれ混合器
28に入力され、動き量検出回路29の出力により混合
割合が制御されて混合される。そして、出力端子31よ
り出力される。
【0014】動き量検出回路29は、現フィールドの信
号に対し1フレーム及び2フレーム前の信号との差分値
を求め、それを基に動き量を検出し、混合器28へ出力
する。
【0015】ここで、MUSE方式では、カメラのパン
・チルト等により画像全体がある一定方向に移動した場
合、1フレーム前の画像との相関により画像の移動速度
を求め、その速度を水平・垂直の動きベクトルとして、
送信側でコントロール信号中に含め伝送している。水平
動きベクトルは、1フレーム間の画像の水平移動量、垂
直動きベクトルは、1フィールド間の画像の垂直移動量
を表す。そして、MUSEデコーダでは、内挿処理を行
うに当たり、この水平・垂直の動きベクトルをコントロ
ール信号検出回路30により検出し動き補正を行ってい
る。
【0016】フレーム間内挿回路13における動き補正
処理は、フィールドメモリ16の遅延量を変えることに
より、1フレーム前のデータの位相を現フィールドのデ
ータの位相と合わせることにより行う。その際、水平・
垂直の動きベクトルの双方を用いる。水平動きベクトル
は、1フレーム間の移動量を示すものであり、この水平
動きベクトルをそのまま用いてフィールドメモリ16の
遅延量を制御し、水平方向の動き補正を行う。垂直動き
ベクトルは1フィールド間の移動量を示すものであるた
め、1フィールド前の垂直動きベクトルと現在の垂直動
きベクトルとを加算することにより1フレーム間の移動
量を求め、その値でフィールドメモリ16の遅延量を制
御し、垂直方向の動き補正を行う。
【0017】動き量検出回路29では、動き量の検出に
際し、現フィールドの信号と、上述のフィールドメモリ
16で動き補正された信号とを用いるため、画像全体が
ある一定方向に移動した場合は動き量が検出されず、こ
の場合、動き量検出回路29は、混合器28の出力が完
全に静止画処理された信号となるように混合器28を制
御する。
【0018】また、フィールド間内挿回路18において
内挿処理を行う際も動き補正が施される。この場合、フ
ィールドメモリ19の遅延量を変化させることにより内
挿データを現フィールドの画像の位相に合わせ動き補正
を行う。ただし、フィールド間内挿における動き補正は
水平方向の補正のみ行う。その際、コントロール信号検
出回路30で検出した水平動きベクトルから1フィール
ド間の移動量を求め、その値でフィールドメモリ19で
の遅延量を制御する。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】図6に示す従来のMU
SEデコーダでは、フレーム間内挿処理時、水平・垂直
の動きベクトルの両方を用いて動き補正を行い、フィー
ルド間内挿処理時には水平動きベクトルのみを用い動き
補正を行っている。このため、フレーム間内挿時のみ垂
直方向の動き補正が行われることになる。その結果、画
像データの動き量が検出されずに静止画信号として処理
される場合にもかかわらず、フィールド間内挿処理は、
垂直方向の位相が完全には一致していないデータにより
内挿処理が行われるため、完全な静止画を得ることがで
きなかった。
【0020】この発明が解決しようとする課題は、良好
な静止画を得ることができるMUSEデコーダとするに
は、どのような手段を講じればよいかという点にある。
【0021】
【課題を解決するための手段】そこで、上記課題を解決
するために本発明は、
【0022】4フィールドで一巡するオフセットサブサ
ンプリングにより帯域圧縮され、かつ画像の動き量と方
向を示す動きベクトルを少なくとも含んだコントロール
信号を有するテレビジョン信号を元の広帯域なテレビジ
ョン信号に復調するMUSEデコーダであり、
【0023】フレーム間内挿回路及びフィールド間内挿
回路を有する静止画処理回路と、
【0024】動画処理回路と、
【0025】前記コントロール信号中の前記動きベクト
ルを検出するコントロール信号検出回路と、
【0026】動き量検出回路と、
【0027】前記動き量検出回路の出力に応じ前記静止
画処理回路の出力と前記動画処理回路の出力とを適応混
合して出力する混合回路とを具備し、
【0028】前記フレーム間内挿回路は、前記コントロ
ール信号検出回路から出力される前記動きベクトルによ
り水平及び垂直の両方向に動き補正を行うMUSEデコ
ーダにおいて、
【0029】前記フィールド間内挿回路を、前記コント
ロール信号検出回路から出力される前記動きベクトルに
より水平及び垂直の両方向に動き補正を行う回路とした
ことを特徴とするMUSEデコーダを提供するものであ
る。
【0030】
【実施例】本発明のMUSEデコーダは、フィールド間
内挿時にも水平・垂直両方向の動きベクトルを用い動き
補正を行うようにし、良好な静止画を得るようにしたも
のである。
【0031】図1は本発明によるMUSEデコーダの一
実施例のブロック図である。図6の従来例と同一部分に
は同一の符号を付し、その部分の具体的説明は省略す
る。
【0032】図1に示す実施例においては、フレーム間
内挿回路13aのセレクタ14の出力信号及びフィール
ドメモリ15の出力信号が、それぞれフィールド間内挿
回路18aに入力される。セレクタ14の出力信号は、
セレクタ25の入力端子25aに供給され、フィールド
メモリ15からの出力信号は、遅延量可変の遅延器20
に供給される。遅延器20の出力は1ライン遅延器21
及び加算器22に供給され、1ライン遅延器21の出力
もまた加算器22に供給される。そして、加算器22の
出力は係数器24により1/2倍され、セレクタ25の
入力端子25bに供給される。フィールドメモリ15に
は、垂直の動きベクトルがコントロール信号検出回路3
0から供給される。その他の構成は従来例と同一であ
る。
【0033】この実施例では、フレーム間内挿処理は、
フィールドメモリ15及び16を用い従来例と同様に水
平・垂直両方向の動き補正を施して行う。フィールド間
内挿処理は、フィールドメモリ15及び遅延器20を用
い、新たに水平・垂直両方向の動き補正を施して行う。
【0034】次に、内挿処理について説明する。まず、
水平・垂直とも動き補正を行わずにフレーム間、フィー
ルド間内挿を行う場合は、フィールドメモリ15,16
での遅延量の合計が1フレーム(1125ライン)とな
るようフィールドメモリ15及び16を制御し、セレク
タ14でフレーム間内挿を行う。また、フィールド間内
挿は、フィールドメモリ15及び遅延器20での遅延量
が562ラインとなるように制御し、加算器22と係数
器24とにより、セレクタ25の入力端子25aに入力
される信号に対して562ライン前の信号と563ライ
ン前の信号との平均を求め、セレクタ25でフィールド
間内挿を行う。
【0035】水平方向の動き補正は、従来例と同様にフ
レーム間内挿時、フィールド間内挿時にそれぞれ行う。
フレーム間内挿時の水平方向の動き補正は、フィールド
メモリ16における遅延量を水平動きベクトルによりデ
ータ単位で増減させ、セレクタ14の入力端子14aの
入力信号の現フィールドの信号と、入力端子14bの入
力信号とで、1フレーム前の信号である内挿データの位
相を一致させることにより行う。フィールド間内挿時に
おける水平方向の動き補正は、水平動きベクトルより1
フィールド間の移動量を求め、その値により遅延器20
での遅延量をデータ単位で増減させることにより同様に
行う。
【0036】垂直方向の動き補正は、垂直動きベクトル
を用い、フィールドメモリ15及び16に同時に動き補
正を施す。
【0037】本実施例のポイントであるフィールド間内
挿における垂直方向の動き補正は、垂直動きベクトルに
より、フィールドメモリ15での遅延量をライン単位で
増減させ、遅延器20との合計遅延量を制御し、1フィ
ールド前の信号である内挿データの位相を現フィールド
の信号の位相と一致させて行う。位相の一致した2つの
信号を用いて、セレクタ25でフィールド間内挿を行
う。
【0038】ここで、フレーム間内挿処理側のフィール
ドメモリ15及び16に垂直動きベクトルで毎フィール
ドごとに動き補正を施すため、フィールドメモリ16で
垂直動き補正が施される信号は、既に1フィールド前に
フィールドメモリ15において動き補正が施された信号
である。従って、フィールドメモリ15及び16におい
て、2フィールド間の動きベクトルにより垂直方向の動
き補正が施されることになり、この信号を内挿信号とし
てセレクタ14でフレーム間内挿を行う。これは、前述
した従来例において、現在の垂直動きベクトルと1フィ
ールド前の垂直動きベクトルを加算し、フレーム単位で
フィールドメモリ16において動き補正を施しているこ
とに他ならない。
【0039】図2は、画面全体が1フレーム(2フィー
ルド)当り2ラインずつ画面下方に移動する場合のフィ
ールド間内挿及びフレーム間内挿の様子を示している。
画面全体が1フレーム当り2ラインずつ画面下方に移動
するため、図2に黒い菱形で記した2つの走査線は同一
の内容の信号となる。従って、現フィールドの信号に対
して563ライン前の信号と564ライン前の信号を用
いてフィールド間内挿を施し、1127ライン前の信号
を用いてフレーム間内挿を施せば、完全な静止画が得ら
れる。そこで、フィールドメモリ15と遅延器20との
合計遅延量が563ラインとなるように、さらに、フィ
ールドメモリ15及び16における合計遅延量を112
7ライン(1フレーム+2ライン)となるように垂直動
きベクトルにより制御し、フィールド間、フレーム間内
挿を行う。
【0040】画面全体の垂直方向の移動速度がその他の
速度の場合であっても同様にして制御すれば対応でき
る。また、画面全体が水平・垂直にある一定の速度で移
動している場合(斜め方向への移動)で、水平・垂直方
向動き補正を同時に行う場合は、上述した水平・垂直そ
れぞれの動きベクトルによる補正を複合的に行うことに
より実現できる。
【0041】次に、図3に他の実施例を示す。図6と同
一部分には同一の符号を付す。従来例に対して異なる点
は、フィールド間内挿回路18bにセレクタ23を設
け、フィールドメモリ19に垂直動きベクトルを供給す
るようにした点であり、以下、フィールド間内挿回路1
8bについて説明する。
【0042】フィールド間内挿回路18bでは、フレー
ム間内挿回路13から入力された信号は、フィールドメ
モリ19及びセレクタ25の入力端子25aに供給され
る。フィールドメモリ19の出力は1ライン遅延器2
1、加算器22及びセレクタ23の入力端子23aに供
給される。1ライン遅延器21の出力は加算器22に供
給される。そして、加算器22の出力レベルは係数器2
4により1/2にされ、セレクタ23の入力端子23b
に供給される。また、セレクタ23の出力は、セレクタ
25の入力端子25bに供給される。コントロール信号
検出回路30によって検出された水平・垂直の動きベク
トルにより、フィールドメモリ19によって動き補正を
施し、セレクタ25でフィールド間内挿を行う。
【0043】水平・垂直とも動きベクトルによる動き補
正を行わない場合、フィールドメモリ19での遅延量が
562ライン分の遅延となるように制御する。そして、
セレクタ23を、入力端子23bに入来した信号が常に
出力されるように制御し、セレクタ25の入力端子25
bには、フィールド間内挿回路18bに入力された信号
よりも562ライン遅延した信号と563ライン遅延し
た信号との加算平均をとった信号を供給する。入力端子
25aと25bとに入力された信号が、セレクタ25よ
り交互に出力されるようにセレクタ25を制御しフィー
ルド間内挿を行う。
【0044】画面全体が水平方向のみに、ある速度で平
行移動している場合(垂直方向の動き補正を行う必要が
ない場合)、水平方向の動き補正を行うため、水平動き
ベクトルによりフィールドメモリ19の遅延量をデータ
単位で562ラインより増減させる。その他は、上述し
た水平・垂直とも動きベクトルが0の場合と同様に制御
し、内挿信号(セレクタ23の出力)の水平位相を、セ
レクタ25の入力端子25aに入力される現フィールド
の信号の水平位相と一致させて動き補正を行った後、フ
ィールド間内挿を行う。
【0045】画面全体が垂直方向のみにある一定速度で
移動している場合(水平方向の動き補正を行う必要がな
い場合)、垂直方向の動き補正を行うため、垂直動きベ
クトルによりフィールドメモリ19の遅延量をライン単
位で増減させる。また、セレクタ23切り換えも垂直動
きベクトルにより制御する。
【0046】図4は、画面全体が1フレーム(2フィー
ルド)当り1ラインづつ画面下方に移動する場合のフィ
ールド間内挿の様子を示している。画面全体が1フレー
ム当り1ラインずつ画面下方に移動するため、図4に黒
丸印で記した3つの走査線は同一の内容の信号となり、
現フィールドの信号に対して563ライン前の信号のみ
を用いてフィールド間内挿を施せば完全な静止画が得ら
れる。そこで、フィールドメモリ19の遅延量が563
ラインとなるようにし、セレクタ23の入力端子23a
に入力された信号、即ち、フィールドメモリ19よりの
出力信号のみがセレクタ23より出力されるように制御
し、セレクタ25を用いフィールド間内挿を行う。
【0047】図5は、画面全体が1フレーム当り4ライ
ンずつ画面上方に移動する場合のフィールド間内挿の様
子を示している。この場合、図5に黒い四角印で記した
走査線は同一の内容の信号となる。そこで、フィールド
メモリ19での遅延量が560ラインとなるように制御
し、加算器22には560ライン遅延した信号と561
ライン遅延した信号を入力する。そして、セレクタ23
より、入力端子23bに入力された信号、即ち、560
ライン遅延と561ライン遅延の信号の加算平均をとっ
た信号のみが出力されるようし、セレクタ25において
現フィールドの信号とフィールド間内挿を行う。
【0048】画面全体の垂直方向の移動速度がその他の
速度の場合、また、画面全体が水平・垂直にある一定の
速度で移動している場合(斜め方向への移動)も、同様
に実現できる。
【0049】なお、図3に示す実施例は、図1に示す実
施例よりも従来例との構成上の差が少なく、容易に実現
できる。
【0050】
【発明の効果】以上の通り、本発明になるMUSEデコ
ーダは、フレーム間内挿(補間)時のみならずフィール
ド間内挿(補間)時にも垂直・水平の両方向の動き補正
を行うことにより、より完全に近い静止画を得ることが
可能となり、極めて良好な画像を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例を示すブロック図である。
【図2】図1に示す実施例の動作を説明図である。
【図3】他の実施例を示すブロック図である。
【図4】図3に示す実施例の動作を説明図である。
【図5】図3に示す実施例の動作を説明図である。
【図6】従来例を示す図である。
【符号の説明】 11 入力端子 12 A/D変換器 13,13a フレーム間内挿回路 14,23,25 セレクタ 15,16,19 フィールドメモリ 18a,18b フィールド間内挿回路 20 遅延器 21 1ライン遅延器 22 加算器 24 係数器 26 サブサンプル回路 27 フィールド内内挿回路 28 混合器 29 動き量検出回路 30 コントロール信号検出回路 31 出力端子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】4フィールドで一巡するオフセットサブサ
    ンプリングにより帯域圧縮され、かつ画像の動き量と方
    向を示す動きベクトルを少なくとも含んだコントロール
    信号を有するテレビジョン信号を元の広帯域なテレビジ
    ョン信号に復調するMUSEデコーダであり、 フレーム間内挿回路及びフィールド間内挿回路を有する
    静止画処理回路と、 動画処理回路と、 前記コントロール信号中の前記動きベクトルを検出する
    コントロール信号検出回路と、 動き量検出回路と、 前記動き量検出回路の出力に応じ前記静止画処理回路の
    出力と前記動画処理回路の出力とを適応混合して出力す
    る混合回路とを具備し、 前記フレーム間内挿回路は、前記コントロール信号検出
    回路から出力される前記動きベクトルにより水平及び垂
    直の両方向に動き補正を行うMUSEデコーダにおい
    て、 前記フィールド間内挿回路を、前記コントロール信号検
    出回路から出力される前記動きベクトルにより水平及び
    垂直の両方向に動き補正を行う回路としたことを特徴と
    するMUSEデコーダ。
  2. 【請求項2】請求項1記載のMUSEデコーダにおい
    て、前記フィールド間内挿回路は、 前記フレーム間内挿回路の出力を入力信号とする遅延量
    可変の第1の遅延器と、 前記第1の遅延器の出力を入力信号とする第2の遅延器
    と、 前記第1及び第2の遅延器の出力を加算する加算器と、 前記加算器の出力のレベルを1/2にする係数器と、 前記係数器の出力または前記第1の遅延器の出力のどち
    らかを選択出力する第1のセレクタと、 前記第1のセレクタの出力または前記第1の遅延器への
    入力信号のどちらかを選択出力する第2のセレクタとを
    有し、 前記コントロール信号検出回路から出力される前記動き
    ベクトルにより、前記第1の遅延器の遅延量と、前記第
    1のセレクタとを制御することを特徴とするMUSEデ
    コーダ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3835102A1 (de) * 1987-10-15 1989-04-27 Nissan Motor Sales Testeinrichtung fuer kraftfahrzeuge
US7949205B2 (en) 2002-10-22 2011-05-24 Trident Microsystems (Far East) Ltd. Image processing unit with fall-back

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