JPH06101840B2 - 高品位テレビジョン受信機 - Google Patents

高品位テレビジョン受信機

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JPH06101840B2
JPH06101840B2 JP17196290A JP17196290A JPH06101840B2 JP H06101840 B2 JPH06101840 B2 JP H06101840B2 JP 17196290 A JP17196290 A JP 17196290A JP 17196290 A JP17196290 A JP 17196290A JP H06101840 B2 JPH06101840 B2 JP H06101840B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は高品位テレビジョン受信機に係り、特に高品位
テレビジョン信号のデコード処理方式に関するものであ
る。
(従来の技術) 高品位テレビジョン信号を帯域圧縮して衛星放送で伝送
可能にするMUSE方式が提案され、実験放送が行われてい
る。
MUSEはmultiple sub−Nyquist smapling encodingの略
であり、NHK(日本放送協会)が開発した方式である。
MUSE方式については、各種文献に記載れているので(例
えば、日経マグロウヒル社刊の「日経エレクトロニク
ス」1987年11月2日号のp189〜p212「衛星を使うハイビ
ジョン放送の伝送方式MUSE」等)で、ここでは詳細な説
明は省略する。
MUSE方式の輝度信号(Y信号)は、送信側では原信号を
48.6MHzのサンプリング周波数でAD変換される。
第6図はMUSE信号の周波数スペクトラム特性を示す図で
ある。
静止画部分は、第6図(A)に示すように20〜22MHzの
帯域を有する高品位テレビ信号(輝度信号)が、まずフ
ィールド間オフセット・サンプリングされ、第6図
(B)に示すスペクトルとなる。
さらにサンプリング周波数を32.4MHzに変換されて、フ
レーム間オフセット・サンプリングされて第6図(C)
に示すスペクトルとなる。
一方、動画部分は、16.2MHzに帯域制限された後、32.4M
Hzにサンプリング周波数変換され、ライン・オフセット
・サブサンプリングされる。これを第6図(D)に示
す。
この様にして、帯域圧縮した信号を、DA変換してアナロ
グ信号に戻してMUSE信号として伝送している。
このMUSE信号は、第6図(C),(D)に示すように、
第6図(A)における8.1MHz以上の高域成分が8.1MHz帯
域内に折り返し、伝送ベースバンド帯域幅を8.1MHz帯域
内に圧縮処理されているものである。
この帯域圧縮されたMUSE信号を受信,復調するのが、高
品位テレビジョン受信機(MUSEデコーダ)である。
第7図は従来の高品位テレビジョン受信機を示すブロッ
ク図である。主に、高品位テレビジョン受信機における
輝度信号処理の部分を示している。
第7図において、前記MUSE信号が、入力端子1へ入来す
る。この入力信号は、AD変換器2へ供給され、16.2MHz
のクロック信号で、再サンプリングされてデジタル信号
となる。
前記AD変換器2の出力信号は、ディエンファシス回路3
へ供給される。
前記ディエンファシス回路3の出力信号は、ノイズリデ
ューサ回路4へ供給され、ノイズ成分を低減される。
前記ノイズリデューサ回路4の出力信号は、フレーム間
内挿回路5へ供給される。フレーム間内挿回路5は、さ
らに切り換えスイッチ6及び1フレーム遅延器7で構成
されている。
フレーム間/ライン間オフセットされた信号が伝送され
てくるので、受信機(デコーダ)側では、サンプリング
してある点(標本点)のデータから、サンプリングして
いない点(内挿点)のデータを作る必要があり、これが
内挿処理である。
フレーム間内挿処理は、切り換えスイッチ6の端子6aに
供給される現在のフィールド信号(ノイズリデューサ回
路4の出力信号)と、端子6bに供給される1フレーム前
の信号(1フレーム遅延器7の出力信号)を、標本点と
内挿点の位相情報を持ったフレーム間サブサンプルクロ
ックS1(16.2MHz)で画素単位に切り換え、現在のフィ
ールド信号に1フレーム前の信号を内挿し、32.4MHzの
データ周期の出力信号を得ている。
このMUSE方式の輝度信号(Y信号)は、2フレーム間で
サンプリング・ポイントが一巡する2フレーム相関信号
である。このためノイズリデューサ回路4では、1フレ
ーム遅延器7を2回通った2フレーム前の信号とディエ
ンファシス回路3の出力信号とで2フレーム相関をとっ
てノイズ低減を行っている。
なお、前記フレーム間内挿回路5中の1フレーム遅延器
7は、動きベクトル信号M1により後述する動きベクトル
補正の動作を行っている。
前記フレーム間内挿回路5の出力信号は、静止画系処理
回路8及び動画系処理回路9へ供給されている。
静止画系処理回路8は、さらに低域通過フィルタ10,サ
ンプリング周波数変換回路11,フィールド間内挿回路12
で構成されている。
フレーム間内挿された信号は、12MHz以下の周波数帯域
を通過させる低域通過フィルタ10を通り、サンプリング
周波数変換回路11でサンプリング周波数を32.4MHzから2
4.3MHzに変換され、フィールド間内挿回路12でフィール
ド間内挿処理されて、48.6MHzレートのデータとなる。
フィールド間内挿の動作については、後呈詳述する。
一方、動画系処理回路9は、フィールド内内挿回路13,
サンプリング周波数変換回路14で構成されている。フィ
ールド内内挿回路13で、現在のフィールド信号を内挿位
相情報を持ったフレーム間サブサンプルクロックS1(1
6.2MHz)により内挿処理がなされ、32.4MHzレートとな
り、サンプリング周波数変換回路14により32.4MHzから4
8.6MHzに変換される。
前記静止画系処理回路8及び前記動画系処理回路9の出
力信号は、それぞれ混合器15へ供給され、動き検出信号
Mdにより混合割合が制御されて混合される。
前記混合器15の出力信号は、低減すげ替え回路17へ供給
され、前記第6図(C)に示している折り返し成分を含
まない0〜4MHzの低域周波数帯域を前記ディエンファシ
ス回路3の出力信号にすげ替えられる。
前記低減すげ替え回路17の出力信号は、出力端子18へ供
給され、輝度信号出力が得られる。
前記低域すべ替え回路17によるすげ替え処理は、水平周
波数0〜4MHzの帯域をすげ替えることにより、フィール
ド間内挿フィルタが簡単化される。
第8図はフィールド間内挿フィルタの2次元周波数特性
を示す図である。横軸は水平周波数(MHz),縦軸は垂
直周波数(サイクル/画面高)を表している。
この第8図におけるの特性を有するフィルタは、簡単
化されたフィールド間内挿フィルタであり、水平方向へ
の変化の無い1次元のフィルタであり、垂直周波数が11
25/4(サイクル/画面高)以上で減衰しており、垂直解
像度が低下している。
低減すげ替え処理は、第8図におけるの特性を有する
水平周波数0〜4MHzの帯域の信号において、前記ディエ
ンファシス回路3の出力信号にすげ替えるので、トータ
ルとして+の特性に補正でき、垂直解像度を向上さ
せることが出来る。
又、後述する動き検出ミスが生じた場合にも、すげ替え
信号が混合器15を通過しないため、その弊害が、0〜4M
Hzのすげ替え帯域において軽減される。
又、第7図において前記AD変換器2の出力信号は、ディ
エンファシス回路3へ供給されると共に、コントロール
信号分離回路19へも供給されている。
前記コントロール信号分離回路19は、伝送されてくるコ
ントロール信号中より水平、垂直方向の動きを表す動き
ベクトル信号M1を分離し、その端子19aより出力してい
る。
又、フレーム間のサンプリング位相情報を表すフレーム
間サブサンプルコントロール信号を分離し、その端子19
bより出力している。
同様に、フィールド間のサブサンプル位相情報を表すフ
ィールド間サブサンプルコントロール信号を分離し、そ
の端子19cより出力している。
又、フレーム間の動きベクトル信号から変換したフィー
ルド間の動きベクトル信号M2を、その端子19dより出力
している。
前記コントロール信号分離回路19の端子19aより出力さ
れる動きベクトル信号M1は、前記の如く1フレーム遅延
器7へ供給され、動きベクトル補正に利用される。
前記コントロール信号分離回路19の端子19bより出力さ
れるフレーム間サブサンプルコントロール信号は、フレ
ーム間サブサンプル制御回路20へ供給される。
前記フレーム間サブサンプル制御回路20は、16.2MHzク
ロックを前記フレーム間サブサンプルコントロール信号
により制御して、フレーム間サブサンプルクロックS1
(16.2MHz)を出力し、前記切り換えスイッチ6及びフ
ィールド内内挿回路13へ供給している。
同様に、前記コントロール信号分離回路19の端子19cよ
り出力されるフィールド間サブサンプルコントロール信
号は、フィールド間サブサンプル制御回路21へ供給され
る。
前記フィールド間サブサンプル制御回路21は、24.3MHz
クロックを前記フィールド間サブサンプルコントロール
信号により制御して、フィールド間サブサンプルクロッ
クS2(24.3MHz)を出力し、前記フィールド間内挿回路1
2へ供給している。
又、前記ディエンファシス回路3の出力信号は、前記ノ
イズデューサ回路4へ供給されると共に、動き検出回路
22へも供給されている。
動き検出回路22は、例えば、現在,1フレーム前,2フレー
ム前等の信号により動き(変化)成分を検出し、動き検
出信号Mdとして、前記混合器15へ供給している。
ここで、動きベクトル補正について詳細に説明する。
前記1フレーム遅延器7は、前記コントロール信号分離
回路19より供給される動きベクトル信号M1により遅延量
を可変され、動きベクトル補正を行う。
MUSE方式は、パンニング、チルトの様に画面が平行移動
した時、動きベクトル補正をしている。これは動きベク
トル信号(水平,垂直動きベクトル信号)により1フレ
ーム前のデータの位置を水平,垂直方向に動かすことに
より行っている。
従って、画面の平行移動時は、画面が動いているにもか
かわらず静止画像として処理でき、フレーム間、フィー
ルド間内挿することにより高解像度が得られる。
第9図は第7図における1フレーム遅延器7の内部構造
を示す図である。
第9図において、入力端子23より前記第7図における切
り換えスイッチ6の出力信号である、フレーム間内挿さ
れた1フレーム前の信号と現フィールド信号が入力し、
固定遅延器24へ供給されて所定の時間だけ遅延される。
前記固定遅延器24の出力信号は、多段遅延器25へ供給さ
れている。
前記多段遅延器25は、図に示す如く1H(水平周期)の遅
延時間を有する遅延器を多段に縦続接続したものであ
る。
前記多段遅延器25の1H単位の各出力信号は、遅延してい
ない信号と共に切り換えスイッチ26へ供給されている。
切り換えスイッチ26は、入力端子27より供給される垂直
動きベクトル信号によって切り換え動作を行い、遅延時
間を選択することにより、垂直の動きベクトル補正を行
っている。
前記切り換えスイッチ26の出力信号は、シフトレジスタ
28へ供給されている。
シフトレジスタ28は、画素単位(32.4MHzデータレー
ト)の複数の出力端を有しており、この各出力端より得
られる出力信号は、切り換えスイッチ29へそれぞれ供給
されている。
切り換えスイッチ29は、入力端子30より供給される水平
動きベクトル信号によって切り換え動作を行い、遅延時
間を選択することにより、水平の動きベクトル補正を行
っている。
その結果、動きベクトル補正された信号が、出力端子31
より得られ、第7図におけるノイズリデューサ回路4及
び切り換えスイッチ6の入力端子6bへ供給されている。
動きベクトル処理がされない場合(動きベクトル信号が
0状態)には、第9図における入力端子23から出力端子
31までのトータル遅延時間は、丁度1フレームとなる様
に設定されている。
さて、ここで第7図におけるフィールド間内挿回路12に
ついて説明する。
第10図はフィールド間内挿回路の内部構成を示すブロッ
ク図、第11図はフィールド間内挿を説明するための図で
あり、併せて説明する。
第10図において、第7図のサンプリング周波数変換回路
11の出力信号が、入力端子32を介して入来し、切り換え
スイッチ33を介して出力端子34より出力されると同時
に、1フィールド遅延器35へも供給されている。
1フィールド遅延器35は、入力信号に562H(Hは水平周
期)の遅延を施し、その出力信号を1H遅延器36及び加算
器37へ供給している。
1H遅延器36は、1フィールド遅延器35の出力信号である
562H遅延した信号を、さらに1H遅延して563H遅延した信
号を出力している。
加算器37は、前記1H遅延器36の入力信号と出力信号、即
ち、562H遅延信号と563H遅延信号を加算して、係数器38
へ供給している。
係数器38は、入力信号を1/2倍してフィールド間動きベ
クトル補正回路39へ供給している。
これは、第11図に示す様に、1フレーム前のフィールド
n3における562H前の走査線Aと563H前の走査線Bが加算
平均化されて、現在フィールドn4の走査線Cに、内挿処
理されるものである。
第10図に示すA,B,Cのポイントは、第11図におけるA,B,C
の各走査線位相に対応している。
フィールド間動きベクトル補正回路39は、多段可変遅延
線からなり、制御端子40より入力するフィールド間の動
きベクトル信号M2により制御され、フィールド間動きベ
クトル補正を行っている。
フィールド間の動きベクトル補正は、第11図に示すよう
に、1フィールド前のn3画像を現在フィールドn4の画像
位相に一致するように動き補正する。
フィールド間動きベクトル補正回路39の出力信号は、切
り換えスイッチ33の端子33bに供給されている。
切り換えスイッチ33は、その端子33aに供給される入力
端子32よりの信号と、その端子33bに供給されるフィー
ルド間動きベクトル補正回路39の出力信号を、制御端子
41に供給されるフィールド間の内挿位相情報を有するフ
ィールド間サブサンプルクロックS2(24.3MHz)によっ
て切り換え制御される。
以上のフレーム間、フィールド間の動きベクトル処理に
より、4フィールド間に渡って内挿される画像位相が現
在のフィールド信号位相に一致し、静止領域で高帯域に
処理される。
(発明が解決しようとする課題) しかし、前記従来例のデコード処理構成では、同一画面
上で動き検出回路22が動き検出ミス(又は、検出が不十
分)が発生し、動画信号を静止画系で処理する個所と、
動画信号の検出が完全で動画系で処理する個所とが同時
に生じた場合、処理される動画信号が、特に同一方向へ
動き、その動く速度が変動する時、両処理系で速度変動
位相差を生じていた。
これは、場合によっては、同一方向へ動く物が、互いに
逆方向へ動く様に、ゆらいで見えることがあり、視覚上
ちぐはぐな動きに見え不自然な現象であった。
受信機(デコーダ)側の動き検出回路の機能が完全であ
れば、即ち、送信(エンコーダ)側の動き検出回路にマ
ッチングすれば、前記速度変動位相差による不自然な現
象は生じない。
しかし、受信機(デコーダ)側では信号がフレーム間で
オフセットされているため、送信(エンコーダ)側で行
われている様な完全な1フレーム間の動き検出が出来
ず、前記速度変動位相差に起因する弊害を無くすことは
非常に困難である。
第12図は動き検出ミスが生じた場合の静止画系と動画系
の時間軸位相差を示す図である。
n1〜n4は各フィールド番号を表しており、n4が現在のフ
ィールドであり、n3が1フィールド前、n2が2フィール
ド(1フレーム)前である。
第12図(A)において、前記の如く静止画系ではフレー
ム間,フィールド間内挿処理がn1〜n4の4フィールド
(4V)に渡って行われ、n1〜n4の4枚の画像が重ねられ
ている。
よって、静止画系の中心位相は、フィールドn2とn3の中
間に存在している。
一方、動画系のフィールド内内挿位相は現在のフィール
ドn4にある。
従って、第12図(A)より明らかな様に、静止画系の中
心位相と動画系の位相との位相差は、1.5フィールド
(1.5V)となり、最大位相差は3フィールド(3V)とな
る。
この位相差が前記した動画信号の速度変動位相差の原因
であり、これが解決すべき第1の課題である。
これを解決するために、動画形成を1フィールド遅延さ
せれば、前記速度変動位相差は0.5フィールドと最小に
なる様に考えられる。
しかし、画面の平行移動時は、前記の如く動きベクトル
補正がかけられ、第12図(B)に示す様に1フレーム前
の画像が、図中の矢印の如く動きベクトル補正されて、
現在のフィールドの画像位相に一致している。
さらにフィールド間についても同様に、1フィールド前
の画像が矢印の如く現在のフィールドの画像位相に、動
きベクトル補正されている。
従って、動きベクトル補正時の静止画系位相は、現在の
フィールドn4となり、動画系処理を1フィールド遅延す
ると、前記時間軸位相差は1フィールドとなり、前記速
度変動位相差が残留する。またこのとき、画像が不連続
な動きをきたし、前記第1の課題は簡単には解決できな
い。
次に、前記第1の課題を解決または軽減するために低減
すげ替え処理がなされている。しかし、低減すげ替え処
理には、次のような不具合があった。
低減すげ替え回路17で0〜4MHzの低減周波数帯域を前記
ディエンファシス回路3の出力信号に全部(すげ替え量
100%)すげ替えれば、最高の垂直解像度が得られる
が、その反面前記ディエンファシス回路3の出力信号は
ノイズリデューサ回路4を通っていない信号であり、フ
レーム間,フィールド間の内挿処理をされていない信号
なので、S/N比(信号対雑音比)が悪化するという不具
合が生じてしまう。
S/N比を良くするために、前記すげ替え量を少なくする
と垂直解像度が不十分となり、S/N比と垂直解像度の両
立が困難であった。これが解決すべき第2の課題であ
る。
本発明は以上の点に着目してなされたもので、1フィー
ルド前の画像位相に現在のフィールド信号の画像位相を
一致させる様に動きベクトル補正をしたものであり、さ
らに動画系の信号を1フィールド前の信号により処理
し、静止画系と動画系の時間軸位相を一致させて、動画
信号が誤って静止画系で処理された場合の時間軸の中心
位相との位相差を最小にして、低域すげ替え処理を無く
した構成とするものであり、簡単な回路構成で動き適応
処理における不自然さを解決し、さらに従来の如く地域
すげ替え処理を行うことなく、フィールド間内挿2次元
フィルタを使用して垂直解像度を向上させているので、
出力信号のSN比(信号対雑音比)が悪化するという問題
点も解決できる高品位テレビジョン受信機を提供するこ
とを目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 以上の目的を達成するために、フィールド間とフレーム
間でオフセットサンプリングして帯域圧縮され、且つ動
き補正用の動きベクトル信号とサンプル点位相情報を具
備した動き補正サブサンプル伝送信号を受信,復調する
高品位テレビジョン受信機において、画像の動き成分を
検出する動き検出回路と、m(mは正の整数)フィール
ド間に渡る画像成分を動きベクトル補正をかけて内挿す
る静止画系処理回路と、1フィールド信号成分でのフィ
ールド内内挿処理をする動画系処理回路と、前記静止画
系処理回路の出力信号及び動画系処理回路の出力信号と
を混合し、その混合割合を前記動き検出回路の出力信号
により制御する混合器とを有して構成され、m/2−1フ
ィールド前の画像成分を動画系処理回路へ入力し、且つ
m/2−1フィールド前の画像位相へと動きベクトル補正
をかけることを特徴とする高品位テレビジョン受像機を
提供するものである。
(実施例) 第1図は本発明の高品位テレビジョン受信機の実施例を
示すブロック図である。第7図と同一部分は同一符号を
付して示す。
第7図に示す従来例との位違は、フレーム間内挿回路43
及び静止画系処理回路延器44の内部の構成を従来例と変
更した点と、従来例における低域すげ替え回路17を削除
した点、1フィールド遅延器47,48及びフレーム間サブ
サンプル制御回路53を設けてフィールド内内挿回路13及
びフィールド間内挿フィルタ52が1フィールド遅延した
位相のサブサンプルクロックで内挿位相が制御される様
にした点であり、以下主に相違する点のみの動作を説明
する。
従来例で説明した通り、静止画系処理回路ではm(mは
正の整数)フィールド間に渡る画像成分を動きベクトル
補正をかけて内挿している。
本発明の原理は、m/2−1フィールド前の信号で動画系
処理を行ない、前記動きベクトル補正がけけられた場合
には、フィールド間の動きベクトル補正に対して逆方向
に動きベクトル補正をかけて、動画系と静止画系の位相
を、m/2−1フィールド前の画像位相に一致させる点で
ある。
以下、m=4の場合、即ち、m/2−1=1フィールド前
の画像位相に一致させる場合につき説明する。
本発明においては、第7図に示す従来例の1フレーム遅
延器7を563H遅延する1フィールド遅延器45と562H遅延
する1フィールド遅延器46に分割し、フレーム間の動き
ベクトル補正を1フィールド遅延器46で行なっている。
この1フィールド遅延器46は、前記第9図の多段可変遅
延線の構成となっており、動きベクトル補正がされてい
ないときに丁度562H遅延する。
動画系処理回路9は、前記1フィールド遅延器45の出力
信号をフィールド内内挿する構成としている。
フィールド内の内挿位相は、前記コントロール信号分離
回路19の端子19bに出力されるフレーム間サブサンプル
コントロール信号を、1フィールド遅延器47で1フィー
ルド遅延した信号をフレーム間サブサンプル制御回路53
に入力し、この信号で16.2MHzクロック制御して得られ
るフィールド間サブサンプルクロック3で制御される。
また、静止画系処理回路44は、切り換えスイッチ6でフ
レーム間内挿された現在のフィールド信号と、前記1フ
ィールド遅延器45出力の1フィールド前の信号とを、両
系統とも同様に低域通過フィルタ10及び49で12MHz以上
を減衰し、その上でサンプリング周波数変換回路11及び
50で24.3MHzレートに変換し、フィールド間内挿回路51
でフィールド間内挿される。
さらにフィールド間内挿回路51は、1H遅延器36と、加算
器37と、加算器出力を1/2倍する係数器38と、フィール
ド間逆ベクトル補正回路42と、フィールド間内挿フィー
ルド52とにより構成されている。
静止画系のフィールド間内挿ふぃるた52は、前記コント
ロール信号分離回路19の端子19cに出力されるフィール
ド間サブサンプルコントロール信号を、1フィールド遅
延器48で1フィールド遅延した信号をフィールド間サブ
サンプル制御回路21に入力し、この信号で24.3MHzクロ
ックを制御して得られるフィールド間サブサンプルクロ
ックS4で内挿位相が制御される。
即ち、1フィールド前の位相を持ったフィールド間サブ
サンプルクロックS4で内挿位相が制御されることとな
る。
第2図は本発明のフィールド間内挿を説明するための図
である。
第1図におけるフィールド間内挿回路51内に示すD,E,F
のポイントは、第2図におけるD,E,Fの各走査線位相に
対応している。
本発明のフィールド間の内挿は、現在フィールド信号の
D,Eの走査線を加算平均化し、フィールド間逆ベクトル
補正回路42で1フィールド前の画像位相に動き補正をか
けて、フィールド間内挿フィルタ52で内挿される。
本発明においては、現在フィールドの方を動きベクトル
補正して1フィールド前の画像に位相を一致させてい
る。従来例のフィールド間の動き補正とは逆方向であ
り、フィールド間逆ベクトル補正回路42ではフィールド
間動きベクトル信号の符号を反転して、多段可変遅延線
を制御する構成となっている。
第3図はフィールド間逆ベクトル補正回路の内部構成を
示す図である。これは多段可変遅延線の動作をしてい
る。
第3図において、入力端子54より前記第1図における係
数器38の出力信号である、フレーム間内挿された1フレ
ーム前の信号と現フィールド信号が入力し、シフトレジ
スタ55へ供給されている。
シフトレジスタ55は、入力信号を24.3MHzレート単位で
遅延し、画素単位の複数の出力端子Q0〜Qnから出力信号
を、切り換えスイッチ56へそれぞれ供給している。
切り換えスイッチ56は、入力端子57より供給されるフィ
ールド間動きベクトル信号を符号反転器58で符号反転さ
れた信号によって切り換え動作を行い、遅延時間を選択
することにより、フィールド間の動きベクトル補正を行
っている。
切り換えスイッチ56は、フィールド間動きベクトル信号
により制御されるが、本発明では符号反転器3で符号を
反転しているため、フィールド間動きベクトル信号がも
っとも大きい値のとき、最小の遅延量となるシフトレジ
スタの出力を選択する。
その結果、動きベクトル補正された信号が、出力端子59
より得られ、第1図におけるフィールド間内挿フィルタ
52へ供給されている。
第4図は本発明の動きベクトル補正時の時間軸位相を示
す図である。
第12図(B)に示す従来例における正方向の動きベクト
ル補正は、現在のフィールドn4の画像に位相を一致させ
ているのに対して、第4図は1フィールド前n3の画像を
基準として、現在のフィールドn4の画像を負方向に動き
ベクトル補正するものである。
従って、本発明の動きベクトル補正の方向は、従来例と
逆方向となる。
第4図において、矢印は動きベクトル補正の方向を表
し、n1〜n4はフィールド番号であり、n4は現在のフィー
ルドである。
1フィールド遅延器45出力信号をフィールド内内挿して
いる動画系の位相は1フィールド前のn3フィールドとな
る。
動きベクトル時の静止画系の位相は、フレーム間内挿で
n1からn3へと、n2からn4へ正方向へ動きベクトル補正が
行なわれ、さらにフレーム間内挿されたn4をn3にフィー
ルド間内挿されるため、1フィールド前のn3フィールド
に位相が一致する。
従って、動き検出が不十分で静止画系で動き信号が処理
された場合の位相と、動画系及び動きベクトル時の静止
画系の位相との位相差は、0.5フィールド差と最小位相
差になる。
以上説明の如く、第1図に示す本発明の高品位テレビジ
ョン受信機は、動きベクトル補正時を含めた静止画系と
動画系の時間軸位相差を最小とすることができ、動き検
出ミスが発生し、動画信号が誤って静止画系で処理され
た場合でも、静止画系と動画系の位相差を最小にでき、
前記第1の課題を解決したものである。
第5図は第1図におけるフィールド間内挿フィルタの2
次元周波数特性を示す図である。
本発明第1図のフィールド間内挿フィルタ52は、2次元
内挿フィルタ化しており、垂直がD,E,Fのポイントの3
走査線からなるため、低域すげ替え処理した場合の帯域
である第8図+の帯域に近い特徴となる。
又、この内挿フィルタの垂直及び水平のタップ数を増加
させ、第5図のようなフィルタ特性を実現することによ
り、さらに折返しを抑えて高帯域なフィールド間内挿が
実現できる。
従って、フィールド間内挿を2次元内挿フィルタ化する
ことにより、低減すげ替え処理が不要となり、前記第2
の課題が解決できる。
又、上記の説明はm=4の場合で、1フィールド前の画
像位相に一致させる実施例につき説明したが、一般的に
はm/2−1フィールド前の画像位相に一致させれば良い
ことは勿論である。
(発明の効果) 本発明の高品位テレビジョン受信機は以上のような構成
からなるものであり、m/2フィールド前の画像位相に現
在のフィールド信号の画像位相を一致させる様に動きベ
クトル補正をしたものであり、さらに動画系の信号をm/
2フィールド前の信号により処理し、静止画系と動画系
の時間軸位相を一致させて、動画信号が誤って静止画系
で処理された場合の時間軸の中心位相との位相差を最小
にして、低減すげ替え処理を無くした構成としたもので
あり、簡単な回路構成で動き適応処理における不自然さ
を解決し、さらに従来の如く低域すげ替え処理を行うこ
となく、フィールド間内挿に2次元フィルタを使用して
垂直解像度を向上させているので、出力信号のSN比(信
号対雑音比)が悪化するという問題点も解決できる等実
用上優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の高品位テレビジョン受信機の実施例を
示すブロック図、第2図は本発明のフィールド間内挿を
説明するための図、第3図はフィールド間逆ベクトル補
正回路の内部構成を示す図、第4図は本発明の動きベク
トル補正時の時間軸位相を示す図、第5図は第1図にお
けるフィールド間内挿フィルタの2次元周波数特性を示
す図、第6図はMUSE信号の周波数スペクトラム特性を示
す図、第7図は従来の高品位テレビジョン受信機を示す
ブロック図、第8図は第7図におけるフィールド間内挿
フィルタの2次元周波数特性を示す図、第9図は第7図
における1フレーム遅延器の内部構成を示すブロック
図、第10図はフィールド間内挿回路の内部構成を示すブ
ロック図、第11図はフィールド間内挿を説明するための
図、第12図は動きベクトル補正時の時間軸位相を示す図
である。 1,23,27,30,32,54,57…入力端子、2…AD変換器、3…
ディエンファシス回路、4…ノイズリデューサ回路、5,
43…フレーム間内挿回路、6,26,29,33,56…切り換えス
イッチ、7…1フレーム遅延器、8,44…静止画系処理回
路、9…動画系処理回路、10,49…低域通過フィルタ、1
1,14,50…サンプリング周波数変換回路、12,51…フィー
ルド間内挿回路、13…フィールド内内挿回路15…混合
器、17…低域すげ替え回路、18,31,34,59…出力端子、1
9…コントロール信号分離回路、20,53…フレーム間サブ
サンプル制御回路、21…フィールド間サブサンプル制御
回路、22…動き検出回路、24…固定遅延器、25…多段遅
延器、28,55…シフトレジスタ、35,45,46,47,48…1フ
ィールド遅延器、36…1H遅延器、37…加算器、38…係数
器、39…フィールド間動きベクトル補正回路、40,41…
制御端子、42…フィールド間逆ベクトル補正回路、52…
フィールド間内挿フィルタ、58…符号反転器、Md…動き
検出信号、M1,M2…動きベクトル信号、S1,S3…フレーム
間サブサンプルクロック、S2,S4…フィールド間サブサ
ンプルクロック、n1〜n4…フィールド番号。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィールド間とフレーム間でオフセットサ
    ンプリングして帯域圧縮され、且つ動き補正用の動きベ
    クトル信号とサンプル点位相情報を具備した動き補正サ
    ブサンプル伝送信号を受信,復調する高品位テレビジョ
    ン受信機において、 画像の動き成分を検出する動き検出回路と、 m(mは正の整数)フィールド間に渡る画像成分を動き
    ベクトル補正をかけて内挿する静止画系処理回路と、 1フィールド信号成分でのフィールド内内挿処理をする
    動画系処理回路と、 前記静止画系処理回路の出力信号及び動画系処理回路の
    出力信号とを混合処理し、その混合割合を前記動き検出
    回路の出力信号により制御する混合器とを有して構成さ
    れ、 m/2−1フィールド前の画像成分を動画系処理回路へ入
    力し、且つm/2−1フィールド前の画像位相へと動きベ
    クトル補正をかけることを特徴とする高品位テレビジョ
    ン受信機。
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