JPH0631899Y2 - 魚釣用スピニングリ−ル - Google Patents

魚釣用スピニングリ−ル

Info

Publication number
JPH0631899Y2
JPH0631899Y2 JP9722087U JP9722087U JPH0631899Y2 JP H0631899 Y2 JPH0631899 Y2 JP H0631899Y2 JP 9722087 U JP9722087 U JP 9722087U JP 9722087 U JP9722087 U JP 9722087U JP H0631899 Y2 JPH0631899 Y2 JP H0631899Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fixed
reel
force
case
spool
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP9722087U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS643568U (ja
Inventor
錦也 横川
貞男 半田
三郎 野瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mamiya OP Co Ltd
Original Assignee
Mamiya OP Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mamiya OP Co Ltd filed Critical Mamiya OP Co Ltd
Priority to JP9722087U priority Critical patent/JPH0631899Y2/ja
Publication of JPS643568U publication Critical patent/JPS643568U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0631899Y2 publication Critical patent/JPH0631899Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は魚釣用スピニングリールに関し、詳しくはリア
ドラッグ機構を装備したスピニングリールに関する。
(従来の技術) 従来の魚釣用スピニングリールにおけるリアドラッグ機
構は回動摘まみを操作して摩擦板相互の面圧を調整し、
ドラッグ力(トルク)を強弱調整するようになってい
る。
そのために、上述した如き摩擦板による機械式のドラッ
グ機構は次のような不具合を有する。
締付け量と設定トルクとは比例しない。
即ち、締付け量が最終近くになってトルクが急激に増大
し、初期の締付け段階ではトルクが得られにくい。
トルク設定値の強弱により設定時の締付け力が変わ
る。
即ち、トルク値を「強」にしようとした時は大きい力を
必要とされる。
設定トルクが長期使用及び作動中に、摩擦熱によって
変化しやすい。
設定トルクに対し初動トルク(起動トルク)として大
きい力が必要とされる。
摩擦部材には摩擦係数の高・低があるため、トルクに
ムラが生じやすい。
以上の如き不具合により、釣り操作に支障をきたし、魚
と思い通りのやりとりをすることが出来にくいといった
不便さを有する。
そこで、本件出願人は上述した如き不便を解決するもの
として電流制御によってドラッグ力を調整する新規なド
ラッグ機構を開発(特願昭61-311491号として提案済)
したが、この機能にも問題が無いわけではない。
何故ならば、上記機能は励磁コイルに電流を流し、それ
によって生じる磁力によって密閉ケース内に充填されて
いる磁性粉粒を連結させるもので、励磁コイルに電流を
流す電源(バッテリー)の容量が0になったり、或いは
電気関係部分にトラブルが生じて通電出来ない状態とな
ったような場合には上記機構は全く作動しなくなり、ス
ピニングリールそのものがリールとして機能しなくなる
ものである。
(考案の目的) 本考案は上述した如き事情に鑑み、電源,配線等の電気
系統にトラブルが生じた場合でも、リールの機能を維持
し得るドラッグ機構を備えたスピニングリールを提供す
ることにある。
(考案の構成) 上記目的を達成するために本考案が講じた技術的手段
は、ハンドルの回動によってフライヤーが回転し、スプ
ールが前後摺動するスピニングリールであって、リール
本体のギヤボックス後部に磁性材料で構成した密閉ケー
スを固着し、そのケース内に回転筒を軸支すると共に、
回転筒外側に回転板を固着し、回転板の径方向外側に間
隔をおいて励磁コイルを密閉ケース内面に固着し、且つ
回転板と密閉ケース内面との間の空隙に磁性粉粒を装填
し、更にスプールが固着されたリールシャフトを滑り子
を貫通して後方に突出し、その突出部を回転筒に対し軸
方向摺動自在で周方向には一体回転する如く嵌着係合
し、前記密閉ケースに磁石を接合固着し、励磁コイルは
リード線を介して電流制御を行なうコントロール部に接
続した構成とする。
(作用) 上記構成によれば、電源のスイッチをOFFとした状態の
もとで密閉ケースに固着した磁石の磁力によって磁性粉
粒が鎖状に連結され、その磁性粉粒間の連結力及び磁性
粉粒と回転板との摩擦力により回転板と密閉ケースとが
係合一体化され、所定のドラッグ力が付与される。
そして、上記磁石の磁力によって発揮されるドラッグ力
よりも弱いドラッグ力、例えば無負荷の状態とする場合
は磁石の磁力を打ち消す方向の電流を流し、逆にドラ
ッグ力を強くする場合は電流制御によって電流を流
し、ドラッグ力を調整する。その摩擦係合力は励磁コイ
ルに流れる電流に比例して増減し、回転板と密閉ケース
との係合力以上の外力がスプールに作用した時は回転板
と密閉ケースとの間でスリップし、スプールは逆転して
釣糸が繰り出される。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明すると、1
はリール本体で、駆動機構を内装するギヤボックス2
と、ギヤボックスの一側壁より連続して突出形成された
脚部3より成り、ギヤボックス2の左右側板に渉ってメ
インギヤ4が横架軸承されると共に、ギヤボックス2の
前端に同一体に連設形成した前面板5の窓孔5′内に装
着したベアリング6によってピニオンギヤシャフト7が
回転可能状態に軸承され、そのピニオンギヤシャフト7
のギヤ部7′がメインギヤ4と噛合し、ハンドル8の回
動によりメインギヤ4を介してピニオンギヤシャフト7
が回転するようになっている。
上記ピニオンギヤシャフト7の内側孔は円形孔とし、そ
のシャフト7内にリールシャフト9が貫挿通され、リー
ルシャフト9の後部はメインギヤ4の回転に連係して作
動する滑り子10に係着され、先端にはスプール11が定着
固定されており、滑り子10の作動によってリールシャフ
ト9が前後摺動し、スプール11が前後往復動を行なうよ
うにしてある。
又、上記リールシャフト9の後端はギヤボックス2の後
部に連結固着したドラッグ機構をを構成する密閉ケース
12内に貫挿通され、その密閉ケース12はカバー13で被覆
保護されている。
密閉ケース12は磁性材料から成る前後二分割した枠体に
よって形成され、その密閉ケース12の内部に回転筒14が
ベアリング15で回転可能に軸承されており、回転筒14の
外側には回転板16が一体回転する如く固着されている。
又、上記密閉ケース12の外側にはリング状の磁石21が接
着又はネジ止め手段等を介して接合固着され、その磁石
21及び密閉ケース12は外ケース22で包被されている。
上記回転筒14の内側孔は小判形孔とし、リールシャフト
9後部の小判形軸部9′を嵌合して軸方向にスライド
し、周方向には係合して一体回転するようにしてある。
尚、リールシャフト9と回転筒14との係合はスプライン
嵌合とするも勿論良いものである。
又、回転板16の径方向外側に間隔をおいて環状の励磁コ
イル17が密閉ケース12の内側面に固着され、且つ回転板
16と密閉ケース12との間の空隙に磁性粉粒18が装填され
ている。この磁性粉粒18は前後のベアリング15の内側に
装着された防塵シール19によって外部に流出しないよう
にしてある。
又、上記励磁コイル17はその外周面を電気的に絶縁され
ており、且つ回転板16と対向する面に効果的に磁束が生
じるように磁性体が固着されている。更に、励磁コイル
17にはリード線20が接続され、そのリード線20の端部は
電源に接続された電流制御を行なうコントロール部(図
示省略)に接続されている。
励磁コイル17へ流れる電流を制御するコントロール部の
形態としては、回転摘まみ、或いはスライドレバー等が
挙げられる。
図中、23はフライヤーである。
次に、上述したスピニングリールの作動について説明す
ると、先づ電源のスイッチをOFFにするが、電気系統
のトラブルにより同様の状態となった時は、リールシャ
フト9に回転筒14を介し係合一体化した回転板には磁石
21の磁力によって発生する係合力が作用し、その結果ス
プール11に磁石21の係合力以上の逆回転の力が作用すれ
ば自由に逆転することになり、係合力以下の力の範囲で
はスプール11の逆転が止められて釣糸の繰り出しはスト
ップされる。
その状態から電源のスイッチをONし、且つコントロー
ル部を所定の電流値にセットすると、その電流値に比例
した係合力が磁石21の磁力にプラスされて密閉ケース12
と回転板16との間に発生し、スプール11の逆転に制動力
が働くことになる。そして、コントロール部で設定した
ドラッグ力(係合力)よりも大きな外力が釣糸を介して
スプール11に作用した場合は、回転板16は密閉ケース12
との係合力が切れて逆回転(スリップ)可能となり、そ
れによりスプール11は逆転して釣糸が繰り出されること
になる。又、スプール11の逆回転に対する制動力はコン
トロール部を操作して励磁コイル17へ流れる電流を制御
することにより所望のドラッグ力に設定することが出来
る。即ち、励磁コイル17に電流が流れるとコイルが励磁
され、そのコイルの励磁により発生した磁束に沿って磁
性粉粒が鎖状に連結される。
そして、この磁性粉粒間の連結力及び磁性粉粒と回転板
16との摩擦力の強弱がスプール11の逆転に働くドラッグ
力を決定し、そのトルク(ドラッグ力)は励磁コイル17
へ流れる電流と正比例的関係にあり、トルクの強・弱調
整を容易に行なうことが出来る。
しかも、励磁電流を一定に保持すると設定トルク(ドラ
ッグ力)は一定に保持され、長期に渉って安定したドラ
ッグ効果を保持できる。
又、密閉ケース12の軸方向外側に接合固着した磁石21の
磁束によって発揮されるドラッグ力よりも弱いドラッグ
力、例えば無負荷の状態(即ち、密閉ケースと回転板と
の係合が切り離された状態)とする場合は、励磁コイル
17に、磁石21に生じる磁束の方向と逆の方向の磁束が生
じるように電流を流し、磁石21の磁束に沿って鎖状に連
結している磁性粉粒18相互を切り離し、回転板16と密閉
ケース12との係合を解除する。
逆にドラッグ力を磁石21の磁束によって生じるドラッグ
力よりも強くする場合は、励磁コイル17に、磁石21に生
じる磁束の方向と同じ方向の磁束が生じるように電流を
流し、磁石21によって生じる磁束に、コイルが励磁され
ることで生じる磁束が加わって強力な磁束となり、磁性
粉粒18間の連結力も増大してドラッグ力が増大される。
そして、そのドラッグ力の増減は励磁コイル17に流す電
流の方向と流れる電流に比例して発生される。
(考案の効果) 本考案の魚釣用スピニングリールは以上詳述した如き構
成としたものであるから摩擦板による機械的なリアドラ
ッグ機構を備えたスピニングリールと比較して次のよう
な効果を発揮する。
電流制御によってドラッグ力(トルク)を可変するた
め、該ドラッグ力は励磁電流に比例して可変され、ドラ
ッグ力の調整を容易に行なうことができる。
設定するドラッグ力の強弱に関係なく、設定時の調整
力は電流制御を行なう回動摘まみ、或いはスライドレバ
ーによって一定であるため調整を非常に楽に行なうこと
が出来る。
ドラッグ力(トルク)を発生するものが半固体ともい
うべき磁性粉粒であり、磁束に沿って鎖状に連結する力
であるため、励磁電流を一定に保てばドラッグ力は設定
状態を維持し、設定トルクが変化することがない。
設定トルクに対し初動トルク(起動トルク)が同じで
あるため、安定した釣り操作が出来る。
密閉ケースに磁石を接合固着したので電源及び配線等
の電気系統にトラブルが生じた場合でも、磁石の磁力で
一定のドラッグ力が付与され、リールとしての機能を維
持できる。
上記磁石の磁力を使用頻度の多いドラッグ力が発生さ
れるものに設定すれば、電流を流すことなく使用でき、
節電タイプとして効果的に使用できる。
依って、実用性,操作性に優れた魚釣用スピニングリー
ルを提供できる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示し、第1図は一部切欠正面
図、第2図は第1図の(2)-(2)線に沿える断面図であ
る。 図中、1:リール本体、2:ギヤボックス 11:スプール 7:ピニオンギアシャフト 12:密閉ケース、14:回転筒 16:回転板、17:励磁コイル 18:磁性粉粒、20:リード線 21:磁石

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハンドルの回動によってフライヤーが回転
    し、スプールが前後摺動するスピニングリールであっ
    て、リール本体のギヤボックス後部に磁性材料で構成し
    た密閉ケースを固着し、そのケース内に回転筒を軸支す
    ると共に、回転筒外側に回転板を固着し、回転板の径方
    向外側に間隔をおいて励磁コイルを密閉ケース内面に固
    着し、且つ回転板と密閉ケース内面との間の空隙に磁性
    粉粒を装填し、更にスプールが固着されたリールシャフ
    トを滑り子を貫通して後方に突出し、その突出部を回転
    筒に対し軸方向摺動自在で周方向には一体回転する如く
    嵌着係合し、前記密閉ケースの軸方向外側に磁石を接合
    固着し、励磁コイルはリード線を介して電流制御を行う
    コントロール部に接続した魚釣用リール。
JP9722087U 1987-06-24 1987-06-24 魚釣用スピニングリ−ル Expired - Lifetime JPH0631899Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9722087U JPH0631899Y2 (ja) 1987-06-24 1987-06-24 魚釣用スピニングリ−ル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9722087U JPH0631899Y2 (ja) 1987-06-24 1987-06-24 魚釣用スピニングリ−ル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS643568U JPS643568U (ja) 1989-01-10
JPH0631899Y2 true JPH0631899Y2 (ja) 1994-08-24

Family

ID=31322499

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9722087U Expired - Lifetime JPH0631899Y2 (ja) 1987-06-24 1987-06-24 魚釣用スピニングリ−ル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0631899Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS643568U (ja) 1989-01-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0631899Y2 (ja) 魚釣用スピニングリ−ル
JP2006230359A (ja) 両軸受リール
JPH0631900Y2 (ja) 両軸受リ−ル
JPS63137632A (ja) 両軸受リ−ル
JP6449718B2 (ja) 魚釣用リール
JPS63296640A (ja) 魚釣用スピニングリ−ル
JPS63164830A (ja) 魚釣用スピニングリ−ル
JPS63164828A (ja) 魚釣用スピニングリ−ル
JPS62278929A (ja) 魚釣リ−ル
JPS63164831A (ja) 魚釣用スピニングリ−ル
JP4144894B2 (ja) 魚釣用電動リール
JPH0434693Y2 (ja)
JP2530816Y2 (ja) 電動リール
JPS63137631A (ja) 魚釣用電動リ−ル
JPS63160536A (ja) 魚釣用スピニングリ−ル
JPS602077B2 (ja) ミシンの下糸張力調節装置
JP3235138B2 (ja) トルク伝達可変装置
JP2000107865A (ja) 電動溶接機におけるモ―タ一体型駆動ユニット
JPH0518944Y2 (ja)
JPS63304932A (ja) 魚釣用スピニングリ−ル
JP4144895B2 (ja) 魚釣用電動リール
JP3381501B2 (ja) 魚釣用リール
JPH0216629Y2 (ja)
JP2566138Y2 (ja) 電磁式の摩擦クラッチ又は摩擦ブレ−キ
JP3473857B2 (ja) 電動リール