JPH0434693Y2 - - Google Patents

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JPH0434693Y2
JPH0434693Y2 JP16873186U JP16873186U JPH0434693Y2 JP H0434693 Y2 JPH0434693 Y2 JP H0434693Y2 JP 16873186 U JP16873186 U JP 16873186U JP 16873186 U JP16873186 U JP 16873186U JP H0434693 Y2 JPH0434693 Y2 JP H0434693Y2
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clutch
core shaft
clutch case
rotates
magnetic
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【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> この考案は、魚釣りの釣り糸のリールに取り付
けて、釣り糸を繰り出す時スプールの回転トルク
を微細にかつ連続的に調節することができるクラ
ツチ装置に関する。
<従来の技術> 従来のリールは、釣り糸を回いたスプールの回
転トルクの調節は、手動の場合、回転軸に取り付
けたクラツチ板面に押圧摺動して、その摩擦抵抗
によつて回転トルクを変化させる摺動部によつて
行なつていた。
そして、押圧力の調節は懸装したバネの伸縮に
よつて行なつていたので、摺動力にムラが生じて
大まかな調節しかできず、微細で連続的な調節は
出来なかつた。また、最近では一部で電磁石を利
用した電磁クラツチ方式が採用されるようになつ
たが、電源の電池が不可欠であるので、軽装を旨
とする魚釣り竿に余分の重量を加重する上に、消
耗品であるので経済性が悪い憾みがあつた。
<考案が解決しようとする問題点> 以上のような従来の欠点をなくして、微細なト
ルクの調節が可能であり、かつ消耗部分の全くな
い経済性に優れたリールのトルク調節クラツチ装
置を得るところにこの考案の目的がある。
<問題点を解決するための手段> このような目的を達成するためのこの考案の構
成を、第1〜3図に示す実施例について説明す
る。
この考案は、フレーム1に設けた軸受2,3に
嵌挿して回動する芯軸4にスプール5を取り付け
るとともに、当該芯軸4に、軸芯に直角に軸と一
体に回動するクラツチ板6を固着し、該クラツチ
板6と磁性鉄粉7を封入したパウダーギヤツプ8
を形成した非磁性体製のクラツチケース9の回動
軸受け10を、芯軸4に互いに滑回動するように
取り付け、前記クラツチケース9の外周近傍に前
記パウダーギヤツプ8を挟んで対応する位置に相
互の距離を調節し得るように永久磁石21,22
を配置し、前記芯軸4に互いに滑回動するように
取り付けた回動軸受け10に、手回しハンドル1
2により回動力を伝達される主歯車13と噛合す
る小歯車14を取り付けた魚釣り用リールのクラ
ツチ装置である。
<作用> この考案は以上の構成により、手回しハンドル
12を回すと、主歯車13が回転し、それと噛合
した小歯車14が回動し、非磁性体製のクラツチ
ケース9を取り付けた中空軸10が回動する。
そして、前記クラツチケース9は、外部の永久
磁石21,22が離れたところにあるときは、内
部の磁性鉄粉7は、クラツチケース9の回転とと
もに回転するので遠心力によつて、クラツチケー
ス9に付いて回転するに過ぎず、回転駆動力はク
ラツチケース9までで中断され、クラツチ板6に
は伝達されないから、軸4は回転しないため、ス
プール5も回転しない。
而して、永久磁石21,22が、パウダーギヤ
ツプ8に接近して位置するように調節するとき
は、パウダーギヤツプ8内の磁性鉄粉7は、永久
磁石21,22の磁場によつて磁化されて、クラ
ツチケース9と、クラツチ板6は結着して一体と
なつて回転するため、回転トルクが軸4に伝達さ
れて、芯軸4に固着されたスプール5も回転す
る。
<実施例> 以下図面に基づいて、この考案の実施例を説明
すると、4はフレーム1に設けた軸受2,3に嵌
挿して回動する芯軸で、スプール5を固定的に取
り付けてある。16はフレーム1に軸着した駆動
回転軸で、主歯車13を取付けてあり、一端に手
回し用のハンドル12を取り付けてある。10は
前記クラツチケース9の回動軸受けで、芯軸4に
互いに滑回動し、当該主歯車13と噛合する小歯
車14を取り付けてある。歯車14に直結した非
磁性体製のクラツチケース9は、円筒状をなし、
中心部に前記回動軸受け10を形成してあり、内
部に磁性鉄粉7を封入して、パウダーギヤツプ8
を介して、芯軸4に直角に固着した円板状のクラ
ツチ板6を内蔵してある。そして、磁性鉄粉7が
磁化されないときは、前記芯軸4と前記小歯車1
4を一体に固着したクラツチケース9の回動軸受
け10とは、互いに滑回動し得るように取り付け
てある。
しかして、当該パウダーギヤツプ8を挟んで対
応する位置に、相互の距離を近接したり遠ざけた
り調節し得るように、つまみ19により回転する
ねじ20に螺着したりホルダー17,18に永久
磁石21,22を取付けてある。
この実施例は以上の構成により、ハンドル12
を手で持つて回すと、手動軸16に直結した主歯
車13が回転し、当該主歯車13と噛合した小歯
車14が回動し、当該小歯車14が固着されてい
る磁気クラツチ部Dのクラツチケース9の回動軸
受け10が回動する。
即ち、ハンドル12を回すと、主歯車13、小
歯車14を介してクラツチケース9が回転するこ
とになる。
磁気クラツチ部Dは、クラツチケース9とクラ
ツチ板6と、これらの間のパウダーギヤツプ8及
びその中に封入されている磁性鉄粉7からなつて
いる。
そして、クラツチケース9は、外部の永久磁石
21,22が離れたところにあるときは、永久磁
石の磁場がパウダーギヤツプ8に及ぼさないの
で、内部の磁性鉄粉7は、クラツチケース9の回
転とともに回転するので遠心力によつて、パウダ
ーギヤツプ8内で円周方向に押圧されて、クラツ
チケース9に付いて回転するに過ぎない。即ち、
回転駆動力はクラツチケース9を空転させるだけ
で、クラツチ板6には伝達されない。
従つて、軸4は回転しないため、スプール5も
回転しない。
而して、つまみ19のついたねじ20に螺着し
たホルダー17,18に取り付けた外部の永久磁
石21,22がつまみ19を回わすことによつ
て、パウダーギヤツプ8に接近して位置するよう
に調節するときは、パウダーギヤツプ8内の磁性
鉄粉7は、永久磁石21,22の磁場によつて磁
化されて、結束し固形化するので、クラツチケー
ス9と、クラツチ板6は結着して一体となつて回
転するため、回転トルクが軸4に伝達されて、芯
軸4に固着されたスプール5も回転する。
このように、永久磁石21,22を前記移動装
置によつて、クラツチケース9との距離を接近さ
せたり、遠ざけたりして磁性鉄粉7の磁化力を変
化させることによつて、クラツチケース9とクラ
ツチ板6との結合度合を調節することができるの
で、磁気クラツチ部D内でクラツチをオンした
り、オフしたりして、スプール5にハンドル12
の回転力を伝達したり、またはしなかつたりでき
る。また、永久磁石21,22の近接距離を適当
に選ぶことによつて、クラツチ板6にスリツプし
ながら、回転トルクを伝導することもできる、所
謂半クラツチの動作も容易に実現できるのであ
る。
逆に、磁気クラツチ部Dによるブレーキを適度
に調節してかけておくと、釣り糸を投入時、繰り
出した釣り糸の引つ張り力と、スプール5の回転
慣性によつて過回転して、釣り糸が弛んだり、も
つれたりするのを防止することができる。
以上のとおり、この考案は手動リールに適用で
きることは勿論、電動モータを使用した電動リー
ルについても適用することができる。
以上本考案を、リールのスプールの回転中空軸
に適用した実施例について説明したが、それ以外
の回転軸についても同様に適用して、同様の効果
を奏することができる。
以上本考案の代表的と思われる実施例について
説明したが、本考案は必ずしもこれらの実施例構
造のみに限定されるものではなく、本考案にいう
構成要件を備えかつ、本考案にいう目的を達成
し、以下にいう効果を有する範囲内において適宜
改変して実施することができるものである。
<考案の効果> この考案は上記の構成であるから、パウダーギ
ヤツプを挟んで相対応する永久磁石の距離を調節
つまみを回わして、近付けたり、遠ざけたりする
ことによつて、磁気クラツチ部内の磁性鉄粉を帯
磁させたり、脱磁させたりして、凝集力を調節で
きるので、それに応じて、クラツチ板と、クラツ
チケースとの結合力が強弱に変化できて、ハンド
ルの駆動回転トルクが、主歯車から、小歯車を経
て、クラツチ板とクラツチケースの結合力の強弱
の変化に応じて、芯軸に伝達され、スプールの回
動が自由に調節できる。この際、永久磁石による
磁場の変化と伝達トルクの関係がほぼ比例的であ
るので、広い範囲にわたつて、一部スリツプする
半クラツチの状態を連続的に自由に現出すること
ができる効果があり、デリケートな魚釣りに好適
である。
しかもこの考案では永久磁石の磁力を利用して
いるので、摺動部分が無くクラツチ部の機能がス
ムーズに発揮でき、また消耗部品が無いので経済
的にも優れ、かつ、軽重量であるので軽装を旨と
する釣り人には最適である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の全体を示す一部切欠き断面
図、第2図は第1図の要部一部拡大断面図、第3
図は第2図におけるA−A矢視磁気クラツチ部の
要部の説明図である。 図中1はフレーム、2,3は軸受、4は芯軸、
5はスプール、6はクラツチ板、7は磁気鉄粉、
8はパウダーギヤツプ、9はクラツチケース、1
0はクラツチケースの回動軸受け、12は手回し
ハンドル、13は主歯車、14は小歯車、21,
22は永久磁石である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. フレーム1に設けた軸受2,3に嵌挿して回動
    する芯軸4にスプール5を取り付けるとともに、
    前記芯軸4に直角に、芯軸4と一体に回動する円
    板状のクラツチ板6を固着し、該クラツチ板6と
    磁性鉄粉7を封入したパウダーギヤツプ8を形成
    した非磁性体製のクラツチケース9の回動軸受け
    10を、前記芯軸4に互いに滑回動するごとく取
    り付け、前記クラツチケース9の外周近傍に前記
    パウダーギヤツプ8を挟んで対峙する位置に相互
    の距離を調節し得るように永久磁石21,22を
    配置し、前記クラツチケース9の回動軸受け10
    に、手回しハンドル12により回動力を伝達され
    る主歯車13と噛合する小歯車14を取り付けた
    魚釣り用のリールのクラツチ装置。
JP16873186U 1986-10-31 1986-10-31 Expired JPH0434693Y2 (ja)

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JP16873186U JPH0434693Y2 (ja) 1986-10-31 1986-10-31

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JP16873186U JPH0434693Y2 (ja) 1986-10-31 1986-10-31

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JPS6375172U JPS6375172U (ja) 1988-05-19
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ID=31101879

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JP4584108B2 (ja) * 2005-10-14 2010-11-17 株式会社東和電機製作所 魚釣り機およびその制御方法
JP6416693B2 (ja) * 2015-05-19 2018-10-31 グローブライド株式会社 魚釣用リール
JP6449718B2 (ja) * 2015-05-19 2019-01-09 グローブライド株式会社 魚釣用リール
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