JP6449718B2 - 魚釣用リール - Google Patents
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図1及び図2は、本発明に係る魚釣用リールの第1の実施形態を示す図であり、図1は内部構成を示した断面図、図2は図1に示す魚釣用リールの主要部の拡大図である。
なお、本発明は、このような構成に限定されることはない。たとえば、ハンドル5に与えられた巻き取り駆動力は、従動ギアやドライブギアを介しスプール3に伝わるが、磁気制動手段40は、その間の任意の場所に配置可能である。したがって、本発明でいうところの巻取駆動部材には、スプール軸、ギアやプーリ等の駆動力伝達部材、ハンドルが含まれる。
以下、本実施形態の磁気制動手段40について説明する。
本実施形態の磁場発生手段は、外部電源から電流の供給を受けて異なる磁場を発生させる励磁コイル51を備えている。前記励磁コイル51は、スプール軸21を中心軸として円筒形状に巻回されるコイルであり、純鉄等の磁性材料で形成された励磁ヨーク52に装着されている。この場合、励磁ヨーク52は、断面L字型となった環状の周壁52aを備えており、側板を構成する右枠体7Bに固定されている。そして、励磁コイル51は、励磁ヨーク52の環状の周壁52aの内側に固定され、収容部材43の径方向外方に配設された状態となっている。すなわち、スプール3のフランジ部の外側面3bに対向する(密着する)ようにして磁気反応摩擦材を収容した収容部材43を配設するとともに、収容部材43の径方向外方に励磁コイル51を配設しており、これにより磁気制動手段40及び磁場発生手段50を軸方向にコンパクト化することが可能となる。
前記励磁コイル51に対して電流を通電すると、励磁コイルは磁束を発生し磁気回路を形成する。この磁気回路は、スプールヨーク41、制動板45,47、及び励磁ヨーク52を一周するように形成され、前記第1制動板45、第2制動板47の間に強力な磁場を発生させ、各制動板の間で磁気反応摩擦材が鎖状に連結する。
励磁コイル51の通電状態(磁気反応摩擦材の鎖状連結状態)において、釣糸に張力が作用してスプール3に逆回転方向の力が作用した場合、スプール3と一体的な第1制動板45と、スプール軸21と一体的な第2制動板47は摩擦連結され、そして巻き取り駆動機構20を介して一方向クラッチ35でハンドル軸5Aは逆転止めされているので、励磁コイル51への制御電流値に応じてスプール3の制動状態を調節できる。
上記した実施形態では、両側板間に回転自在に支持されたスプール軸21の回りの径方向内方に磁気制動手段40を配設し、その径方向外方に磁場発生手段50を配設したが、これらを逆に配設しても良い。
本実施形態の磁場発生手段は、磁気制動手段40Aに対して径方向内側に配設されており、外部電源から電流の供給を受けて異なる磁場を発生させる励磁コイル51Aを備えている。前記励磁コイル51Aは、スプール軸21を中心軸として円筒形状に巻回されるコイルであり、純鉄等の磁性材料で形成された励磁ヨーク52Aに装着されている。この場合、励磁ヨーク52Aは、断面L字型となった環状の周壁52Bを備えており、リール本体を構成する右枠体7Bに固定されている。前記励磁コイル51Aは、環状の周壁52Bの径方向外側に固定され、収容部材43Aの径方向内方に配設された状態となっている。
このように、径方向の外側に磁気制動手段40Aを配設し、その径方向内方に磁場発生手段50Aを配設しても、上記した実施形態と同様な作用効果が得られる。
本実施形態の磁気制動手段40Bは、スプール3のフランジ部3Aの外側面3bに対して被着され略カップ状に形成された収容部材43Dを備えている。収容部材43Dは収容空間S1を備えており、環状の周壁43Eの端面をフランジ部3Aの外側面3bに当て付けた状態でスプール3に対して固定されている。収容部材43Dには、スプール軸21に回り止め固定された軸ヨーク47Dが挿通する開口43bが形成されると共に、軸ヨーク47Dとの間に軸受27Aを配設する環状突起43Fが形成されており、収容部材43Dは、スプール軸21に対して相対回転可能な関係となっている。また、収容空間S1内には、軸ヨーク47Dの一部、及び軸ヨーク47Dに一体化されると共に径方向に延びた輪帯状の制動板保持部材47Eが配設されている。
本実施形態の磁場発生手段は、磁気制動手段40Bに対して軸方向外方に配設されており、外部電源から電流の供給を受けて異なる磁場を発生させる励磁コイル51Bを備えている。前記励磁コイル51Bは、スプール軸21を中心軸として円筒形状に巻回されるコイルであり、純鉄等の磁性材料で形成された励磁ヨーク52Cに装着されている。この場合、励磁ヨーク52Cは、断面L字型となった環状の周壁52Dを備えており、リール本体を構成する右枠体7Bに固定されている。前記励磁コイル51Bは、環状の周壁52Dの内面に固定され、収容部材43Dの軸方向外方に配設された状態となっている。
上述した実施形態では、磁気制動手段として、磁気反応摩擦材(MR流体、磁性紛体など)を収容部材の密閉された収容空間に封入し、これに対して磁場を加えることでスプール3に対する制動力を調整するように構成していたが、磁気制動手段については、密閉された収容空間を具備する収容部材を配設しない構成であっても良い。たとえば、ヒステリシスブレーキによる非接触タイプで制動力を加えるもの、或いは、電磁アクチュエータによる接触摩擦によって制動力を加えるもので構成することが可能である。この場合、いずれのタイプの磁気制動手段80も、図5に示すように、その構成要素がスプール3のフランジ部3Aの外側面3bに対して対向(一部の構成要素が外側面3bに対して取着されている構成を含む)していれば良く、これによりカバー体15とスプール3のフランジ部3Aの外側面(円形の外側面)3bとの間のスペースSを軸方向に縮小してリール本体を小型化することが可能となる。
上記した実施形態では、磁場発生手段は励磁コイルによって構成したが、永久磁石によって構成しても良い。この場合、永久磁石による磁場の強度が調整できるように、リール本体内に永久磁石の位置をシフトさせる移動機構、及び、移動機構を駆動する操作部材を配設すれば良い。また、磁気反応摩擦材は、磁場の強度でその粘度が調整できる公知の流体を適宜使用しても良い。
1A,1B 側板
3 スプール
3A フランジ部
3b 外側面
20 巻き取り駆動機構
21 スプール軸
40,40A,40B 磁気制動手段
50,50A,50B 磁場発生手段
Claims (8)
- リール本体の左右側板間に回転自在に支持され、釣糸が巻回される釣糸巻回胴部の両側にフランジ部が形成されたスプールと、
前記左右側板間に前記スプールとは独立して回転自在に支持される巻取駆動部材と、
前記左右側板の一方の側板とスプールのフランジ部の外側面との間に配設され、回転する前記スプールに対する結合力を調整してスプールに作用する制動力を磁場の大きさによって調整可能にする磁気制動手段と、
前記リール本体に装着され、前記磁気制動手段に対して異なる磁場を付与可能な磁場発生手段と、
を備え、
前記磁気制動手段は、前記フランジ部の外側面と対向して配設されることを特徴とする魚釣用リール。 - 前記磁気制動手段は、密閉空間を有する収容部材と、前記収容部材内に密封され、前記磁場発生手段によって発生される磁場の大きさに応じて結合力が変化する磁気反応摩擦材と、前記収容部材内に配設され、前記磁気反応摩擦材に対する剪断応力によってスプールに対して制動力を付与する複数枚の制動板と、
を有することを特徴とする請求項1に記載の魚釣用リール。 - 前記収容部材は、前記スプールのフランジ部の外側面に取着されており、
前記複数枚の制動板は、前記スプールと共に一体回転可能なスプール側制動板と、前記巻取駆動部材と共に一体回転可能な巻取駆動部材側制動板とを備え、これら制動板を対向配置したことを特徴とする請求項2に記載の魚釣用リール。 - 前記磁場発生手段は、前記側板に対して固定される励磁コイルを備えていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の魚釣用リール。
- 前記スプール側制動板は、前記スプールのフランジ部の外側面に対して軸方向に突出した環状に形成され、
前記巻取駆動部材側制動板は、前記環状に形成されたスプール側制動板と対向配置されるように環状に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の魚釣用リール。 - 前記磁場発生手段は、前記収容部材の軸方向外方で、前記側板に対して固定される励磁コイルを備えていることを特徴とする請求項5に記載の魚釣用リール。
- 前記スプールのフランジ部の外側面には、凹所が形成されており、
前記凹所内に、前記収容部材の少なくとも一部が収容されていることを特徴とする請求項2から6のいずれか1項に記載の魚釣用リール。 - 前記磁気制動手段及び磁場発生手段は、前記スプールを回転駆動するハンドルが装着される側板側に配設されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の魚釣用リール。
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