JP6449718B2 - 魚釣用リール - Google Patents

魚釣用リール Download PDF

Info

Publication number
JP6449718B2
JP6449718B2 JP2015101560A JP2015101560A JP6449718B2 JP 6449718 B2 JP6449718 B2 JP 6449718B2 JP 2015101560 A JP2015101560 A JP 2015101560A JP 2015101560 A JP2015101560 A JP 2015101560A JP 6449718 B2 JP6449718 B2 JP 6449718B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spool
magnetic
braking
magnetic field
plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015101560A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016214123A (ja
Inventor
悠 安田
悠 安田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Globeride Inc
Original Assignee
Globeride Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Globeride Inc filed Critical Globeride Inc
Priority to JP2015101560A priority Critical patent/JP6449718B2/ja
Publication of JP2016214123A publication Critical patent/JP2016214123A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6449718B2 publication Critical patent/JP6449718B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、魚釣用リールに関し、詳細には、磁場の大きさによってスプールに対する制動力を調整する磁気制動手段を備えた魚釣用リールに関する。
従来、魚釣用リールには、スプールに対して制動力を付与する制動装置が設けられている。制動装置については様々な方式が存在しており、その中には、例えば、特許文献1に開示されているように、磁場の大きさを調整することでスプールに対する制動力を変更するものが知られている。
前記特許文献1に開示された制動装置は、磁気反応摩擦材である磁性紛体を充填した密封ケースをリール本体の反ハンドル側の外カバーとスプールとの間の空間に軸受によって回転可能に支持しており、パウダブレーキ方式とも称されている。前記密封ケースには、スプール軸が挿通されるように、スプール側に向けて突出管部が形成されており、この突出管部がスプールのフランジの中央部分に形成された貫通孔に嵌入されることで密封ケースは前記空間内においてスプールと共に一体回転可能となっている。
そして、前記密封ケース内には、スプール軸が密封ケースとの間に配設された軸受を介して回転可能に挿通されており、そのスプール軸には、磁性紛体を充填した密封ケース内に収納されるように制動板(回転板)が取り付けられている。また、制動板の径方向外側には、隙間を介して環状の励磁コイルが設けられており、励磁コイルに電流を流すことで磁性紛体は励磁によって発生する磁束に沿って鎖状に連結して固体状となり、密封ケースと制動板との間に摩擦抵抗が生じて制動力(ドラグ力)を生じさせる。すなわち、制動板は、固体状になった磁性紛体に対して剪断応力を作用させながら回転することから、これがスプール軸に対して制動力を付与することとなる。この場合、励磁コイルに流れる電流値は、制御部によって制御されるようになっており、発生する磁場の大きさを調整することで、制動力が調整可能となっている。
なお、上記したように、密封ケースに磁気反応摩擦材を収容して、磁場を加えるとともにその磁場の大きさを調整することで制動力を調整する制動装置は、磁気反応摩擦材として、上記した磁性紛状体以外にも、たとえばポリアルファーオレフィンやグリスなどをベースオイルにし、ここに直径が1〜10ミクロン程度の鉄粉を混ぜた磁気粘性流体(Magnetorheological Fluid;MR流体とも称される)を用いることも知られている。
実開平01−087669号
上記した従来の磁気制動手段による制動装置は、制動力を生じさせる磁気反応摩擦材を収容する密封ケースを、リール本体の外カバーとフレーム(側枠)との間の空間に配設しているため、ある程度のスペースが必要とされ、リール本体を小型化することができないという問題がある。また、スプールと密封ケースとの間には、フレーム(側枠)が介在しているため、スプールと制動部分を強固に固定することが難しく、結果としてスプールに対して大きな制動力を作用させることができないという問題がある。
本発明は、上記した問題に着目してなされたものであり、リール本体を小型化して、スプールに対して大きな制動力を作用させることを可能にする磁気制動手段を組み込んだ魚釣用リールを提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明に係る魚釣用リールは、リール本体の左右側板間に回転自在に支持され、釣糸が巻回される釣糸巻回胴部の両側にフランジ部が形成されたスプールと、前記左右側板間に前記スプールとは独立して回転自在に支持される巻取駆動部材と、前記左右側板の一方の側板とスプールのフランジ部の外側面との間に配設され、回転する前記スプールに対する結合力を調整してスプールに作用する制動力を磁場の大きさによって調整可能にする磁気制動手段と、前記リール本体に装着され、前記磁気制動手段に対して異なる磁場を付与可能な磁場発生手段と、を備え、前記磁気制動手段は、前記フランジ部の外側面と対向して配設されることを特徴とする。
上記した構成の魚釣用リールでは、スプールに対して制動力を付与する磁気制動手段が前記フランジ部の外側面と対向しており、磁気制動手段とフランジ部の外側面の間に、両者を仕切る側枠(フレーム)等が介在しないことから、従来のように、スプールと外カバーとの間に、磁気制動手段用の大きなスペースを設置する必要が無くなり、リール本体を可及的に小型化することが可能となる。また、両者を仕切るための側枠等を設けないことから、構造を簡略化してスプールと磁気制動手段を強固に接続することができ、大きな制動力を作用させることが可能となる。
上記した構成において、スプールは、巻取駆動部材に対して相対回転可能な関係となっている。巻取駆動部材として、スプールを回転自在に支持するスプール軸や、スプールに回転トルクを与える駆動部材(ギア等)、ユーザが操作する等が挙げられる。前記スプールに対して制動力を付与する磁気制動手段は、スプールとスプール軸との間、或いは、スプールと巻取駆動部材との間に配設されて、回転するスプールに対して制動力を付与する構成となっていれば良い。磁気制動手段は、釣糸の張力に対して制動力が十分大きい状態では、巻取駆動部材の回転は、そのままスプールに伝達され、制動力が小さい状態では、スプールは巻取駆動部材の回転に対して滑るようになる。
また、上記した磁気制動手段は、スプールと巻取駆動部材との間に配設されて、磁場の大きさに応じてスプールに対する制動力の大きさを変化させる方式であれば良く、上述したように、磁気反応摩擦材(磁性紛体、MR流体など)によるもの、或いは、磁気反応摩擦材を用いることなく、磁場の強弱によって制動力の大きさを変化させるものが含まれる。また、磁場発生手段は、磁気制動手段に対して、可変される磁場を提供できる構成であれば良く、例えば、通電する電流量を制御することで磁場の大きさを調整する励磁コイルによるもの、磁気制動手段に対する位置を変化させることで磁場の大きさを調整する永久磁石によるものが含まれる。
本発明によれば、リール本体を小型化して大きな制動力を作用させることを可能にする磁気制動手段を組み込んだ魚釣用リールを提供することができる。
本発明に係る魚釣用リールの第1の実施形態を示す図であり、内部構成を示した断面図。 図1に示す魚釣用リールの主要部の拡大図。 図1に示す魚釣用リールの変形例を示した主要部の拡大図。 本発明に係る魚釣用リールの第2の実施形態を示す図であり、主要部の拡大図。 本発明に係る魚釣用リールの第3の実施形態を示す図であり、内部構成の概略を示した断面図。
以下、本発明に係る魚釣用リールの実施形態について説明する。
図1及び図2は、本発明に係る魚釣用リールの第1の実施形態を示す図であり、図1は内部構成を示した断面図、図2は図1に示す魚釣用リールの主要部の拡大図である。
本実施形態に係る魚釣用リールのリール本体1は、左側板1A、右側板1B、及び両側板1A,1B間に回転自在に支持したスプール3を備えている。本実施形態では、右側板1B側にハンドル5を設けており、ハンドル5を巻き取り操作することで前記スプール3を回転駆動する構成となっている(右ハンドル式)。
前記リール本体1は、左右の側板1A,1Bを構成するフレーム7を備えている。このフレーム7は、例えば、アルミニウム合金の金属材等によって一体形成されており、前記左側板(反ハンドル側の側板)1Aそのものを構成すると共に、後述するカバー体15を装着した状態で右側板1Bを構成している。すなわち、フレーム7は、左側板7Aと右枠体7Bを備えており、左側板7Aが前記リール本体1の左側板1Aを構成し、右枠体7Bにカバー体15を装着することで前記リール本体1の右側板1Bを構成している。
前記フレーム7は、左側板7Aと右枠体7Bとを連結する連結部を備えている。この連結部は、例えば、スプール3の前方及び後方に設けるとともに、スプールの下方に設けることができ(連結部7C)、これらの連結部は、前記左側板7A及び右枠体7Bと共に一体形成されている。なお、前記連結部7Cには、釣竿のリールシートに装着されるリール脚8が一体的に装着されている(リール脚はフレームと一体形成されていてもよい)。
前記フレーム7の左側板7Aは、外周形状が側面視円形状に構成されており、左側板7Aには、スプール3のフランジ部3Aが収容される環状の凹所7aが形成されている(凹所7aの内径は、スプール3のフランジ部3Aの外径よりも僅かに大きく形成されている)。また、左側板7Aの中心領域には、凹部7bが形成されており、その凹所7b内には軸受10が配設され、スプール3の中央部を挿通するスプール軸(巻取駆動部材)21の左側端部を回転自在に支持している。
前記フレーム7の右枠体7Bは、スプール3が挿脱できるようにリング状に形成されている。この右枠体7Bには、カバー体15が止めビス16によって被着されており、カバー体15とスプール3のフランジ部3Aの外側面(円形の外側面)3bとの間にはスペースSが形成されている。このスペースS内には、ハンドル5の回転駆動力をスプール3に伝達する巻き取り駆動機構、磁気制動手段、及び磁場発生手段が配設されている。なお、リング状に形成された右枠体7Bの一部には、略半円状に膨出する膨出部7Dが形成されており、その部分に後述するドライブギアが収容できるように構成されている。
前記スプール3は、釣糸が巻回される釣糸巻回胴部3Bと、その両側に形成された前記フランジ部3Aとを備えている。スプール3の中心部は、スプール軸21が挿通されるように貫通孔3Cが形成されており、貫通孔3C内には、スプール3とスプール軸21との間に軸受17が配設されて、スプール3は、スプール軸21に対して相対回転可能に支持されている。
前記右枠体7Bに被着されるカバー体15は、前記スペースSが生じるように凹状に形成されている。この場合、カバー体15は、基本的に側面視で円形状に構成されているが、ハンドル5の巻き取り効率を向上するために、ハンドル軸5Aには大きいドライブギアを装着するようにしている。このドライブギアは、上記したように、右枠体7Bに形成された膨出部7Dに収容されることから、カバー体15には、この膨出部7Dを覆うように膨出部15Aが形成されている。
次に、上記したスペースS内に配設される巻き取り駆動機構、磁気制動手段、及び磁場発生手段について説明する。
上記したように、ハンドル5を回転操作すると、その回転駆動力は、巻き取り駆動機構20を介してスプール軸21に伝達され、スプール軸21の回転駆動力は、スプール軸21とスプール3との間に配設される磁気制動手段40によって生じる制動力によってスプール3に伝達される。本実施形態の巻き取り駆動機構20には、ハンドルの巻き取り駆動力をスプール側に伝達するに際して、高速巻き取り状態/低速巻き取り状態を切り換える公知の変速装置20Aが組み込まれている。
前記変速装置20Aは、前記スプール軸21に並設される高速従動ギア22、低速従動ギア23と、それぞれのギアに噛合され、前記ハンドル5が装着された筒状のハンドル軸5Aに並設された高速ドライブギア24、低速ドライブギア25とを備えている。なお、スプール軸21は、カバー体15に配設される軸受26、及び、上記した軸受10によって左右側板間に回転自在に支持されている。また、ハンドル軸5Aは、カバー体15に配設される軸受28,29によって回転自在に支持されている。
前記変速装置20Aは、ハンドル軸5A内に軸方向に移動可能に配設され、複数のバネ部材30a,30bの付勢力によって位置決めされる切り換えシャフト30と、切り換えシャフト30の軸方向移動によって、高速ドライブギア24及び低速ドライブギア25に対して選択的に係合して高速巻き取り状態/低速巻き取り状態に切り換える切換部材31と、前記ハンドル軸5A周りに回動可能に装着され、切り換えシャフト30を軸方向に駆動させる切換レバー33とを備えており、切換レバー33を所定角度回動操作することにより、切り換えシャフト30が軸方向に移動され、切換部材31が高速ドライブギア24又は低速ドライブギア25に係合してスプール3の巻き取りスピードが変更されるようになっている。
また、前記ハンドル軸5Aには、カバー体15との間に公知の一方向クラッチ35が配設されており、ハンドル5の釣糸巻き取り方向の回転を許容し、逆回転を阻止している。なお、本発明の巻き取り駆動機構20は、この実施形態に限らず、スプール軸に直接ハンドル軸を取り付けるような構成でも実現可能である。また、駆動源としてモータやエンジン等を用い、巻き取り駆動機構がその駆動源からトルクを伝達しても良い。
前記スペースS内に配設される磁気制動手段40は、上記した巻き取り駆動機構20(変速装置20A)を介して回転駆動されるスプール軸21とスプール3との間に配設されている。
なお、本発明は、このような構成に限定されることはない。たとえば、ハンドル5に与えられた巻き取り駆動力は、従動ギアやドライブギアを介しスプール3に伝わるが、磁気制動手段40は、その間の任意の場所に配置可能である。したがって、本発明でいうところの巻取駆動部材には、スプール軸、ギアやプーリ等の駆動力伝達部材、ハンドルが含まれる。
以下、本実施形態の磁気制動手段40について説明する。
本実施形態の磁気制動手段40は、磁場の大きさに応じて結合力が変化する磁気反応摩擦材であるMR流体を有する構成であり、このような磁気反応摩擦材を収容した収容部材を、スプール3とスプール軸21との間に配設し、前記磁気反応摩擦材に対する剪断応力によってスプール3に対して所望の制動力を付与するよう構成されている。前記磁気制動手段40は、前記スプール3のフランジ部3Aの外側面と対向して配設されており、両者の間にはリール本体を構成する枠体等が介在しない構成となっている。本実施形態の構成では、前記フランジ部3Aの外側面に環状の凹所3aが形成されており、凹所3aの底面(フランジ部の外側面となる)3bに磁気制動手段40を構成する円板状のスプールヨーク41が固定されている。すなわち、磁気制動手段40の構成部材がフランジ部3Aの外側面3bに密着して配設されており、両者の間に間隙が存在しない状態で対向している。
前記円板状のスプールヨーク41は、フランジ部3Aの輪帯状の周縁面3cに当て付くと共に、凹所3a内に入り込むように屈曲部41aが形成されており、屈曲することで形成された当接面41bがフランジ部3Aの凹所3aの底面3bに密着して固定されている。また、スプールヨーク41の中心部分には、前記スプール軸21を挿通させる開口41cが形成されると共に、その周囲には環状壁部41dが形成されており、環状壁部41dがスプール3の開口内壁部3dに圧入された状態でスプールヨーク41はスプールのフランジ部3Aの外側面3bに密着、固定されている。なお、前記スプールヨーク41は、磁気回路が形成可能な材料、たとえば純鉄等の強磁性体によって構成されている。
前記磁気制動手段40は、前記スプールヨーク41に被着される収容部材43を備えている。収容部材43は収容空間(密閉空間)S1を備えた略カップ形状に形成されており、開口側に形成されたフランジ部43aを前記スプールヨーク41の屈曲部41aの段差に圧入することでスプールヨーク41に対して固定されている。収容部材43には、前記スプール軸21が挿通する開口43bが形成されると共に、スプール軸21との間に前記軸受27を配設する環状突起43cが形成されており、スプール軸21に対して相対回転可能な関係となっている。なお、前記収容部材43は、アルミニウムや樹脂材料等、非磁性材料によって構成されている。
前記収容部材43の収容空間S1内には、磁気反応摩擦材(MR流体)が密封されると共に、磁気反応摩擦材に対する剪断応力によってスプール3に対して制動力を付与する制動板が配設されている。この場合、磁気反応摩擦材は、そこに付与される磁場の大きさによってその結合力が変化する特性を備えており、制動板が回転することによって生じる剪断応力の大きさが変わることでスプール3に対する制動力が調整可能となっている。すなわち、後述する磁場発生手段によって生じる磁場の大きさを可変制御することによって、スプール3に対する制動力が調整される。
本実施形態の制動板は、スプールに対して大きな制動力が作用するように多板式に構成されている。以下、制動板の構成について説明する。
前記収容部材43の内周面には、2枚の円板状の制動板(スプール側制動板;第1制動板)45が、スペーサ45aを介在して一体的に固定(収容部材に固定)されている。前記第1制動板45は、純鉄等の強磁性材料によって構成され、前記スペーサ45aは、アルミニウム等の非磁性材料によって構成されている。この場合、前記スペーサ45aは、2枚の第1制動板45の間、一方の第1制動板45と収容部材43の内壁面との間、及び、他方の第1制動板45とスプールヨーク41の内面との間に、以下の第2制動板47が入り込んで所定の隙間を維持できる厚さに形成されている。
前記収容部材43に挿通されるスプール軸21には、前記スペーサ45aによって維持される間隔に制動板(巻取駆動部材側制動板;第2制動板)47が回り止め固定されている。この場合、第2制動板47間には、スペーサ47aが介在されており、このスペーサ47aは、第2制動板を所定の間隔で維持できる厚さに形成されている。前記第2制動板47は、純鉄等の強磁性材料によって構成され、前記スペーサ47aは、アルミニウム等の非磁性材料によって構成されている。
上記のように、本実施形態における制動板は、スプール側の第1制動板45が2枚、巻取駆動部材側の第2制動板47が3枚で構成される多板式となっており、これにより、収容部材43の収容空間S1内に密封される磁気反応摩擦材に対して大きな制動力を生じさせることが可能となっている。なお、スプール軸21とスプールヨーク41との間、及び、スプール軸21と収容部材43との間には、環状の弾性シール材48a,48bが配設されており、収容部材43の収容空間S1内を密封している。
前記リール本体には、上記した構成の磁気制動手段40に対して異なる強度の磁場を付与する磁場発生手段50が装着されている。
本実施形態の磁場発生手段は、外部電源から電流の供給を受けて異なる磁場を発生させる励磁コイル51を備えている。前記励磁コイル51は、スプール軸21を中心軸として円筒形状に巻回されるコイルであり、純鉄等の磁性材料で形成された励磁ヨーク52に装着されている。この場合、励磁ヨーク52は、断面L字型となった環状の周壁52aを備えており、側板を構成する右枠体7Bに固定されている。そして、励磁コイル51は、励磁ヨーク52の環状の周壁52aの内側に固定され、収容部材43の径方向外方に配設された状態となっている。すなわち、スプール3のフランジ部の外側面3bに対向する(密着する)ようにして磁気反応摩擦材を収容した収容部材43を配設するとともに、収容部材43の径方向外方に励磁コイル51を配設しており、これにより磁気制動手段40及び磁場発生手段50を軸方向にコンパクト化することが可能となる。
上記のように、励磁コイル51が、断面L字型となった環状の励磁ヨーク52の周壁52aの内側に固定され、かつ、収容部材43の径方向外方に配設されることで、励磁コイルに通電した際、スプールヨーク41から励磁ヨーク52に亘って磁気回路を形成することができ、前記収容部材43に配設された制動板を横切る磁場(スプール軸方向に沿った磁場)を発生させる。この場合、前記スペースS内には、励磁コイル用の駆動回路を装着した制御基板55が配設されており、駆動回路に対して外部電源(図示せず)から供給される電流値を制御することにより、励磁コイル51で発生する磁場の強さ(前記制動板を通過する磁場の強度)を調整することが可能となっている。なお、励磁コイル51に対する電流量は、リール本体の外部に装着した操作部材、たとえばカバー体15に対して回動可能な操作レバー57を配設し、その回動位置に応じて印加電流を可変制御することで調整される。
次に、上記した構成の魚釣用リールの作用及び効果について説明する。
前記励磁コイル51に対して電流を通電すると、励磁コイルは磁束を発生し磁気回路を形成する。この磁気回路は、スプールヨーク41、制動板45,47、及び励磁ヨーク52を一周するように形成され、前記第1制動板45、第2制動板47の間に強力な磁場を発生させ、各制動板の間で磁気反応摩擦材が鎖状に連結する。
この状態でハンドルを回転操作すると、前記巻き取り駆動機構20の一部である従動ギア22,23を介して一体回転するスプール軸21が回転駆動される。このとき、スプール軸21に回り止め固定された第2制動板47が回転駆動され、磁気反応摩擦材には剪断応力が作用して、第1制動板45を介して収容部材43と一体回転するスプール3に摩擦トルクを伝達する。この摩擦トルクは、磁気反応摩擦材に働く磁束密度の大きさ、すなわち励磁コイル51に通電する電流の大きさによって調整することができ、これにより、スプール3に対して所望の制動力を付与した状態での巻き取りをすることが可能となる。この場合、制動板は多板で構成されているため、各制動板間で発生する剪断応力が大きくなり、大きな制動力を生じさせることが可能となる。
次に、釣糸の繰り出し(魚のヒット等)に伴うスプール3の逆回転に制動力を付与する制動状態について説明する。
励磁コイル51の通電状態(磁気反応摩擦材の鎖状連結状態)において、釣糸に張力が作用してスプール3に逆回転方向の力が作用した場合、スプール3と一体的な第1制動板45と、スプール軸21と一体的な第2制動板47は摩擦連結され、そして巻き取り駆動機構20を介して一方向クラッチ35でハンドル軸5Aは逆転止めされているので、励磁コイル51への制御電流値に応じてスプール3の制動状態を調節できる。
上記した構成の魚釣用リールによれば、スプール3に対して制動力を付与する磁気制動手段40がフランジ部3Aの外側面3bと対向しており、磁気制動手段40とフランジ部3Aの外側面3bの間に、両者を仕切る側枠(フレーム)等が介在しないことから、従来のように、スプール3と外カバー15との間に、磁気制動手段用の大きなスペースを設置する必要が無く、構造も簡略化されるため、リール本体1を可及的に小型化することが可能となる。また、磁場発生手段50は、収容部材43の径方向外方で励磁コイル51を配設した構成であるため、磁気制動手段と磁場発生手段を軸方向にコンパクト化して配設することが可能となる。
特に、本実施形態では、フランジ部3Aの外側面に、直接、磁気制動手段40を構成するスプールヨーク41を固定している(フランジ部3Aの外側面3bと磁気制動手段40は密着した状態となっている)ため、リール本体を小型化することができ、更には、フランジ部の外側面に環状の凹所3aを形成し、その凹所3aの底面(フランジ部の外側面となる)3bに磁気制動手段40を構成する円板状のスプールヨーク41を固定しているため、リール本体をより小型化することが可能となる。
また、フランジ部3Aの外側面3bに対向するようにして磁気制動手段40を配設しており、制動部分を大きく確保することができるため、スプールに対して大きな制動力を作用させることが可能となる。特に、フランジ部3Aの外側面3bに対して磁気制動手段40の構成部材を密着するように取り付けたことで、取り付け部分をフランジ部3Aの比較的外径側に配置することができるため、十分な強度を確保することができ、大きな制動力(トルク)を作用させることが可能となる。
また、本実施形態では、励磁コイル51は、フレーム7に固定されているため、外部から励磁コイル51に容易に給電することができる。通常、電源あるいは電源ケーブルはフレーム7に保持されるが、励磁コイル51とフレーム7の間に可動部がないため、防水対策を施すのが容易になり、電気的に信頼性が高いという効果がある。また、密閉された収容空間に励磁コイルを取り付ける構成に比べ、回転部分にブラシ等で給電する必要が無いため、摺動摩擦の発生を無くすことができるという効果がある。
なお、上記した構成において、スプール3のフランジ部3Aの径方向外周部の環状部3eによって磁気制動手段40及び磁場発生手段50を覆うようにしても良い。このようにすることで、スプール3と励磁ヨーク52との間に生じる隙間を覆うことができ、水滴や埃などの異物の混入を効果的に防止することが可能となる。また、釣糸がスプール軸21に巻きつくことで発生する故障を未然に防止することができる。
図3は、上記した実施形態の変形例を示す図である。
上記した実施形態では、両側板間に回転自在に支持されたスプール軸21の回りの径方向内方に磁気制動手段40を配設し、その径方向外方に磁場発生手段50を配設したが、これらを逆に配設しても良い。
すなわち、前記実施形態と同様、フランジ部3Aの外側面に形成された環状の凹所3aには、磁気制動手段40Aを構成する円板状のスプールヨーク41が密着して固定されている。磁気制動手段40Aは、スプールヨーク41に被着され、収容空間S1を備えた断面L字型で中央領域が開口したカップ状に形成された収容部材43Aと、スプール軸21に回り止め固定された純鉄等の強磁性材料からなる円板状の保持部43Bとを備えており、保持部43Bには、アルミニウム等の非磁性材料からなる外カバー側に向けて軸方向に突出する環状の突起(制動板保持部)43Cが一体的に形成されている。これらの収容部材43A、及び、保持部43B及び突起43Cは、磁気反応摩擦材(MR流体)を密封する収容空間S1を規定しており、この収容空間S1内には、磁気反応摩擦材に対する剪断応力によってスプール3に対して制動力を付与する制動板が配設されている。
前記収容部材43Aの環状壁の内面には、所定間隔をおいて純鉄等の強磁性材料からなる2枚の円板状の制動板(スプール側制動板;第1制動板)45Aが固定されている。また、前記環状の突起43Cの外面には、前記2枚の第1制動板45Aの間、及び、一方の制動板45Aと収容部材43Aの内面との間に1枚ずつ、純鉄等の強磁性材料からなる合計2枚の制動板(巻取駆動部材側制動板;第2制動板)47Aがスプール軸21と一体回転可能に回り止め固定されており、これらが相互に所定間隔をおいて隣接して配設されている。これら複数枚の制動板45A,47Aは、上記した実施形態と同様、磁気反応摩擦材が密封された収容空間S1内で磁気反応摩擦材に対して大きな制動力を生じさせることが可能となっている。
なお、各制動板間には、上記した実施形態と同様、スペーサを介在してその間隔を維持するようにしても良い。また、前記スプールヨーク41とスプール軸21との間、及び、収容部43Aと環状の突起43Cとの間には、環状の弾性シール部材48A,48Bが配設されており、収容部材43Aの収容空間S1内を密封している。さらに、スプール軸21には、スプール3を回転可能に支持する軸受18が配設されている。
前記リール本体には、上記した構成の磁気制動手段40Aに対して異なる強度の磁場を付与する磁場発生手段50Aが装着されている。
本実施形態の磁場発生手段は、磁気制動手段40Aに対して径方向内側に配設されており、外部電源から電流の供給を受けて異なる磁場を発生させる励磁コイル51Aを備えている。前記励磁コイル51Aは、スプール軸21を中心軸として円筒形状に巻回されるコイルであり、純鉄等の磁性材料で形成された励磁ヨーク52Aに装着されている。この場合、励磁ヨーク52Aは、断面L字型となった環状の周壁52Bを備えており、リール本体を構成する右枠体7Bに固定されている。前記励磁コイル51Aは、環状の周壁52Bの径方向外側に固定され、収容部材43Aの径方向内方に配設された状態となっている。
このような構成では、励磁コイル51Aに通電すると、スプールヨーク41から励磁ヨーク52Aに亘って磁気回路が形成され、前記収容部材43Aの内部には、スプール軸方向に沿った磁場を発生させることが可能となる。
このように、径方向の外側に磁気制動手段40Aを配設し、その径方向内方に磁場発生手段50Aを配設しても、上記した実施形態と同様な作用効果が得られる。
図4は、本発明に係る魚釣用リールの第2の実施形態を示す図である。
本実施形態の磁気制動手段40Bは、スプール3のフランジ部3Aの外側面3bに対して被着され略カップ状に形成された収容部材43Dを備えている。収容部材43Dは収容空間S1を備えており、環状の周壁43Eの端面をフランジ部3Aの外側面3bに当て付けた状態でスプール3に対して固定されている。収容部材43Dには、スプール軸21に回り止め固定された軸ヨーク47Dが挿通する開口43bが形成されると共に、軸ヨーク47Dとの間に軸受27Aを配設する環状突起43Fが形成されており、収容部材43Dは、スプール軸21に対して相対回転可能な関係となっている。また、収容空間S1内には、軸ヨーク47Dの一部、及び軸ヨーク47Dに一体化されると共に径方向に延びた輪帯状の制動板保持部材47Eが配設されている。
前記収容部材43Dの収容空間S1内には、磁気反応摩擦材(MR流体)が密封されると共に、磁気反応摩擦材に対する剪断応力によってスプール3に対して制動力を付与する制動板が配設されている。この場合、制動板は多板式に構成されており、スプールのフランジ部3Aの外側面3bに別体として固定され、軸方向に突出した4枚の環状の制動板(スプール側制動板;第1制動板)45Bと、前記制動板保持部材47Eに固定され、第1制動板45B間の隙間、第1制動板45Bと収容部材43Dの環状の周壁43Eとの間の隙間、第1制動板45Bと軸ヨーク47Dとの間の隙間に配置される5枚の環状の制動板(巻取駆動部材側制動板;第2制動板)47Bとを備えており、これらがスプールのフランジ部の外側面に同心状に交互に配列されている。なお、スプール3、収容部材43D、前記制動板保持部材47Eはアルミ等の非磁性材料から構成される。また、第1制動板45B、第2制動板47B、軸ヨーク47Dは純鉄などの強磁性材料から構成される。
前記複数枚の制動板45B,47Bは、上記した実施形態と同様、磁気反応摩擦材が密封された収容空間S1内で磁気反応摩擦材に対して大きな制動力を生じさせることが可能となっている。なお、各制動板間には、上記した実施形態と同様、スペーサを介在してその間隔を維持するようにしても良い。また、前記スプール3Aとスプール軸21との間、及び、収容部材43Dと軸ヨーク47Dとの間には、Oリング48C,48Dが配設されており、収容部材43Dの収容空間S1内を密封している。
前記リール本体には、上記した構成の磁気制動手段40Bに対して異なる強度の磁場を付与する磁場発生手段50Bが装着されている。
本実施形態の磁場発生手段は、磁気制動手段40Bに対して軸方向外方に配設されており、外部電源から電流の供給を受けて異なる磁場を発生させる励磁コイル51Bを備えている。前記励磁コイル51Bは、スプール軸21を中心軸として円筒形状に巻回されるコイルであり、純鉄等の磁性材料で形成された励磁ヨーク52Cに装着されている。この場合、励磁ヨーク52Cは、断面L字型となった環状の周壁52Dを備えており、リール本体を構成する右枠体7Bに固定されている。前記励磁コイル51Bは、環状の周壁52Dの内面に固定され、収容部材43Dの軸方向外方に配設された状態となっている。
このような構成では、励磁コイル51Bに通電すると、励磁ヨーク52Cに沿って磁気回路が形成され、前記収容部材43Dの内部には、スプール軸方向と直交する方向(制動板45B,47Bを横切る方向)に沿った磁場を発生させることが可能となる。
本実施形態によれば、第1制動板45B及び第2制動板47Bがそれぞれ環状に形成され、径方向に隙間を介して対向している(同心状に配列されている)ため、上記した実施形態の構成よりも制動板の精度が出し易くなる。すなわち、上記した形状の制動板については、旋盤等によって容易に加工することができ、径方向の寸法については、ゲージ等によって管理できるため、精度が出易くなり、制動板間の隙間の幅についても管理し易く、隙間を狭くしても接触することがなくなる。これにより、制動板同士の隙間を狭くすることで磁束密度を上げることができ、大きな制動力を作用させることが可能となる。
また、上記した制動板の配列によれば、収容部材43Dを外すことで、それぞれの制動板45B,47Bを分解することなく、スプール側とスプール軸側を分解することが可能となり、メンテナンス時の作業性の向上や問題発生時の原因を特定し易くなる。
さらに、励磁コイル51Bは、制動板45B,47Bと略同径で軸方向に沿って併設することができるため、それぞれの部材をデッドスペース無く配置することができ、また、形成される磁気回路も小型化することができるため、リール本体を効率的に小型化することが可能となる。
なお、本実施形態では、第1制動板45Bは、スプールのフランジ部3Aに固定したが、フランジ部3Aの外側面3bに、同様な形状の制動板(同心状に配列された制動板)が設けられたヨーク部材を取着する構成であっても良い。
図5は、本発明に係る魚釣用リールの第3の実施形態を示す図であり、内部構成の概略を示した断面図である。
上述した実施形態では、磁気制動手段として、磁気反応摩擦材(MR流体、磁性紛体など)を収容部材の密閉された収容空間に封入し、これに対して磁場を加えることでスプール3に対する制動力を調整するように構成していたが、磁気制動手段については、密閉された収容空間を具備する収容部材を配設しない構成であっても良い。たとえば、ヒステリシスブレーキによる非接触タイプで制動力を加えるもの、或いは、電磁アクチュエータによる接触摩擦によって制動力を加えるもので構成することが可能である。この場合、いずれのタイプの磁気制動手段80も、図5に示すように、その構成要素がスプール3のフランジ部3Aの外側面3bに対して対向(一部の構成要素が外側面3bに対して取着されている構成を含む)していれば良く、これによりカバー体15とスプール3のフランジ部3Aの外側面(円形の外側面)3bとの間のスペースSを軸方向に縮小してリール本体を小型化することが可能となる。
なお、磁場発生手段90については、上述した実施形態と同様、制動板に対して異なる磁場を付与できるように、制御基板55によって印加電流が制御される励磁コイルを含むもので構成することが可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記した実施形態に限定されることはなく、種々変形することが可能である。
上記した実施形態では、磁場発生手段は励磁コイルによって構成したが、永久磁石によって構成しても良い。この場合、永久磁石による磁場の強度が調整できるように、リール本体内に永久磁石の位置をシフトさせる移動機構、及び、移動機構を駆動する操作部材を配設すれば良い。また、磁気反応摩擦材は、磁場の強度でその粘度が調整できる公知の流体を適宜使用しても良い。
上記した実施形態では、磁気制動手段、及び、磁場発生手段をハンドル側の側板内に配設することで、反ハンドル側の側板を握持、保持し易い形状に構成していたが、これらの部材に関しては、反ハンドル側の側板に配設しても良い。また、上記した実施形態では、スプール3を手動で巻き取る形式の魚釣用リールについて説明したが、スプールを駆動モータによって回転駆動する電動タイプの魚釣用リールに適用することが可能である。このような構成では、駆動モータを駆動する外部電源からの電力を励磁コイルに供給することが可能である。
また、スプールを回転駆動するための巻き取り駆動機構の構成については適宜変形することが可能であり、スプールに対して制動力を付与する磁気制動手段についても、上記した実施形態のように、スプール3とスプール軸21との間に配設されていても良いし、スプール3とスプール軸に対して回転自在に配設される駆動部材(例えば、巻き取り駆動機構の構成要素であるギア等)との間に配設されていても良い。すなわち、磁気制動手段については、磁場の強度に応じて、回転するスプールに対して制動力を付与可能な構成であれば良い。さらに、磁気制動手段については、その構成部材がスプールのフランジ部の外側面に対して対向していれば良く、その構成要素の配置や具体的な形状についても適宜変形することが可能である。
1 リール本体
1A,1B 側板
3 スプール
3A フランジ部
3b 外側面
20 巻き取り駆動機構
21 スプール軸
40,40A,40B 磁気制動手段
50,50A,50B 磁場発生手段

Claims (8)

  1. リール本体の左右側板間に回転自在に支持され、釣糸が巻回される釣糸巻回胴部の両側にフランジ部が形成されたスプールと、
    前記左右側板間に前記スプールとは独立して回転自在に支持される巻取駆動部材と、
    前記左右側板の一方の側板とスプールのフランジ部の外側面との間に配設され、回転する前記スプールに対する結合力を調整してスプールに作用する制動力を磁場の大きさによって調整可能にする磁気制動手段と、
    前記リール本体に装着され、前記磁気制動手段に対して異なる磁場を付与可能な磁場発生手段と、
    を備え、
    前記磁気制動手段は、前記フランジ部の外側面と対向して配設されることを特徴とする魚釣用リール。
  2. 前記磁気制動手段は、密閉空間を有する収容部材と、前記収容部材内に密封され、前記磁場発生手段によって発生される磁場の大きさに応じて結合力が変化する磁気反応摩擦材と、前記収容部材内に配設され、前記磁気反応摩擦材に対する剪断応力によってスプールに対して制動力を付与する複数枚の制動板と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の魚釣用リール。
  3. 前記収容部材は、前記スプールのフランジ部の外側面に取着されており、
    前記複数枚の制動板は、前記スプールと共に一体回転可能なスプール側制動板と、前記巻取駆動部材と共に一体回転可能な巻取駆動部材側制動板とを備え、これら制動板を対向配置したことを特徴とする請求項2に記載の魚釣用リール。
  4. 前記磁場発生手段は、前記側板に対して固定される励磁コイルを備えていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の魚釣用リール。
  5. 前記スプール側制動板は、前記スプールのフランジ部の外側面に対して軸方向に突出した環状に形成され、
    前記巻取駆動部材側制動板は、前記環状に形成されたスプール側制動板と対向配置されるように環状に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の魚釣用リール。
  6. 前記磁場発生手段は、前記収容部材の軸方向外方で、前記側板に対して固定される励磁コイルを備えていることを特徴とする請求項5に記載の魚釣用リール。
  7. 前記スプールのフランジ部の外側面には、凹所が形成されており、
    前記凹所内に、前記収容部材の少なくとも一部が収容されていることを特徴とする請求項2から6のいずれか1項に記載の魚釣用リール。
  8. 前記磁気制動手段及び磁場発生手段は、前記スプールを回転駆動するハンドルが装着される側板側に配設されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の魚釣用リール。
JP2015101560A 2015-05-19 2015-05-19 魚釣用リール Active JP6449718B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015101560A JP6449718B2 (ja) 2015-05-19 2015-05-19 魚釣用リール

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015101560A JP6449718B2 (ja) 2015-05-19 2015-05-19 魚釣用リール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016214123A JP2016214123A (ja) 2016-12-22
JP6449718B2 true JP6449718B2 (ja) 2019-01-09

Family

ID=57577500

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015101560A Active JP6449718B2 (ja) 2015-05-19 2015-05-19 魚釣用リール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6449718B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102530555B1 (ko) * 2020-12-07 2023-05-23 주식회사 주호레포츠 유체 저항을 이용한 낚시릴의 드랙장치
WO2023095426A1 (ja) * 2021-11-24 2023-06-01 住友重機械工業株式会社 リール装置
CN216753296U (zh) * 2022-01-07 2022-06-17 宁波泽超渔具有限公司 一种自动解除的水滴轮阻尼结构

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56144030A (en) * 1980-04-11 1981-11-10 Daiwa Seiko Co Brake apparatus of fishing reel
JPS59113077U (ja) * 1983-06-17 1984-07-31 ダイワ精工株式会社 魚釣用リ−ルのバツクラツシユ防止装置
JPH0434693Y2 (ja) * 1986-10-31 1992-08-18
JPS63137632A (ja) * 1986-11-28 1988-06-09 株式会社 オリムピツク 両軸受リ−ル
JPH0631900Y2 (ja) * 1987-07-06 1994-08-24 マミヤ・オーピー株式会社 両軸受リ−ル

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016214123A (ja) 2016-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5750280B2 (ja) 構造物の制振装置
JP6686966B2 (ja) 回転式アクチュエータ
JP5692606B2 (ja) 回転式アクチュエータ
JP6449718B2 (ja) 魚釣用リール
JP5907164B2 (ja) 電磁クラッチ
JP2015217720A (ja) ドア開閉装置
JP5766480B2 (ja) 減速機付きモータ装置
JP2017099180A (ja) 回転電機、および、それを用いたシフトバイワイヤシステム
WO2014076867A1 (ja) クラッチ機構
JP6416693B2 (ja) 魚釣用リール
JP2002340059A (ja) モータ用励磁作動型電磁ブレーキ
JP2023032404A (ja) スプールを制動する制動装置及びこれを備えた魚釣用リール
JP6453708B2 (ja) 魚釣用リール
JP2010154689A (ja) 減速機付き電動機
US20160285352A1 (en) Magnetic brake having reduced-notching hysteresis
JP2022523633A (ja) アーマチュアを解放するカラーを備える回転結合装置
JP2013032101A (ja) インホイールモータ
JP7162112B2 (ja) 磁気粘性流体装置
JP2013245816A (ja) 動力伝達装置
KR20090088154A (ko) 영구자석과 전자석의 복합 적용 방식을 이용한 강성 발생장치 및 이를 구비하는 로봇 머니퓰레이터의 조인트
JP5228606B2 (ja) 負荷装置
JP6223930B2 (ja) 磁性流体を用いたドラグ機構を有する魚釣用リール
JP6696875B2 (ja) 魚釣用リール
JP2005051905A (ja) 簡易負荷装置
JP2013127297A (ja) デファレンシャル装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180125

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180822

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180913

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181025

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181115

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181206

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6449718

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250