JPH06318545A - 化合物半導体ウェハ - Google Patents

化合物半導体ウェハ

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JPH06318545A
JPH06318545A JP23236091A JP23236091A JPH06318545A JP H06318545 A JPH06318545 A JP H06318545A JP 23236091 A JP23236091 A JP 23236091A JP 23236091 A JP23236091 A JP 23236091A JP H06318545 A JPH06318545 A JP H06318545A
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JP
Japan
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buffer layer
wafer
compound semiconductor
carrier concentration
layer
Prior art date
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Application number
JP23236091A
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English (en)
Inventor
Toyoaki Imaizumi
豊明 今泉
Hironobu Sawato
広信 沢渡
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Eneos Corp
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Japan Energy Corp
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  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
  • Junction Field-Effect Transistors (AREA)
  • Recrystallisation Techniques (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 育成された化合物半導体単結晶を1100℃
以上融点未満の温度で熱処理を行った後、毎分15〜3
0℃の速度で冷却した後ウエハに加工され、その表面に
バッファ層と動作層がエピタキシャル成長されてなる化
合物半導体ウエハにおいて、上記バッファ層を、そのキ
ャリア濃度をN、厚さをdとしたときにNとdの積N・
dが2.4×1011/cm2 よりも大きく6×1011/cm2
よりも小さくなるように形成した。 【効果】 C−V特性における残留容量が小さく、かつ
FETを作成したときのゲート耐圧が高くデバイス特性
の均一性の良好な化合物半導体ウエハを得ることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は化合物半導体ウエハの製
造方法に関し、特に単結晶育成後に熱処理を施した半絶
縁性化合物半導体ウエハ上にN型エピタキシャル層を成
長させてなるデバイス用基板の製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】化合物半導体単結晶は、光素子として発
光ダイオード、レーザダイオード、受光素子などに、ま
た高速電子デバイスとしてはFET(電界効果トランジ
スタ)などの基板として用いられる。また光素子、FE
Tを同一基板上に形成するOEICなどの基板としても
化合物半導体単結晶は有望である。従来、化合物半導体
単結晶を製造する方法としては、当該結晶の融液に種結
晶を浸漬してこれを引き上げて行き単結晶を育成する方
法や、あるいは、当該結晶の融液を徐々に固化させ単結
晶を育成する方法がある。
【0003】しかし、このような各種の単結晶の育成法
は、それぞれ差異はあるものの、基本的には結晶と融液
の間に温度勾配を生じさせ、融液から結晶を固化させる
ものである。そのため、結晶成長が起こっている固液界
面は融点にあっても、既に結晶が成長した部分は常に融
点より低温にさらされていることになる。従って、上述
の化合物半導体単結晶の育成法は本質的に育成結晶内の
特性が不均一となることが避けられないものである。そ
のため、このような化合物半導体単結晶を用いたデバイ
スでは単結晶ウエハ内でデバイス特性のバラツキが大き
く、特にディスクリートの高周波FETやディジタルI
Cなどでは、このバラツキが原因となっていて、歩留り
が低下し、化合物半導体デバイスの本格的な普及を妨げ
る一因となっている。
【0004】そこで、結晶の特性のバラツキを低減させ
るため、単結晶のインゴットをアニールする方法がRu
msbyらによって考案され、その後このインゴットア
ニール法については様々な方法が考案されてきた(特開
昭62−216999号、特開昭62−21800号)
が、十分な効果が得られていない。一方、本出願人は、
デバイス特性のばらつきがABエッチャントで現出する
微小欠陥たる卵状ピットの密度と深く関わりがあること
を見出し、更に高い温度でアニールすることにより、結
晶中の微小欠陥を大幅に低減させて、デバイス特性を向
上させるようにした技術を先に提案した(特願平1−5
02602号)。具体的には育成された化合物半導体単
結晶を1100℃以上融点未満の温度で熱処理を行った
後、毎分15〜30℃の速度で冷却することにより、A
Bエッチャントによる卵状ピットの密度を5×104cm-
2以下にするというものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記先願発明は、その
明細書で明らかにされているように、確かにGaAsの
デバイス特性を向上させ得るものの、更に詳しく調べて
みると、解決すべき課題を残していることがわかった。
例えば、上述したような熱処理を施した単結晶を用いて
FETを作成する場合、基板上に動作層としてN型エピ
タキシャル層を成長させるが、一般には動作層が基板結
晶からの不純物の拡散や表面欠陥等の影響を受けないよ
うに基板と動作層との間に高抵抗かつ高純度のバッファ
層を設ける。しかるに、本発明者らが詳しく調べたとこ
ろ、バッファ層を介在させているにもかかわらず、基板
結晶が動作層の容量−電圧特性さらには作成されたFE
Tの特性に大きく影響していることを発見した。
【0006】すなわち、先願発明により得られたウエハ
上に、キャリア濃度が1×1013/cm3以下であるアン
ドープ・バッファ層を2μm、またこのバッファ層の上
にFETの動作層となるN型エピタキシャル成長層を
0.15μm、それぞれクロライドCVD法により形成
した後、水銀プローブ(電極径0.5mm)による容量−
電圧特性(以下、C−V特性と略す)を調べたところ、
図1に示すように、3V付近で容量が充分に減少せず、
6pF程度の残留容量が存在していることがわかった。
また、C−V特性からキャリア濃度を計算したところ、
図2に示すように、深さ2.5μm付近で急激に増大し
ていることが明らかになった。
【0007】この発明の目的は、リーク電流を増加させ
ることなく、C−V特性における残留容量が小さく、し
かもFETを作成したときのゲート耐圧が高くかつデバ
イス特性の均一性の良好な化合物半導体ウエハの製造方
法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、アンドー
プ・バッファ層とN型エピタキシャル成長層からなる動
作層を形成してなるウエハの容量が充分に減少しない理
由について検討した。通常、N型半導体では、その表面
にショットキ電極を形成して負の電圧を印加すると、電
圧の大きさに比例して空乏層が拡がって行くため、容量
は次第に減少して決して増大することはない。本発明者
らは、動作層を形成したウエハが図1に示すようなC−
V特性を有するのは、基板とバッファ層との界面近傍が
P型に変質しているかもしくは基板結晶が熱変性してい
るためではないかと考えた。
【0009】そこで、まずアンドープ・バッファ層とN
型エピタキシャル成長層からなる動作層を形成したウエ
ハの表面の動作層のみエッチングで除去した後、バッフ
ァ層の表面に水銀プローブを当ててC−V特性を調べ
た。その結果、印加電圧が正の方向に増大するに従って
容量が減少するP型半導体の特性を示すことを見出し
た。また、そのキャリア濃度を測定したところ、図3に
示すようなプロファイルが得られた。同図よりバッファ
層の厚みである表面から2μmまでの範囲は空乏層が拡
がってしまっているためキャリア濃度は不明であるが、
バッファ層と基板との界面から深部においては、ホール
濃度1×1015/cm3でほぼ一定のプロファイルになっ
ていることが分かる。
【0010】なお、ここで使用したウエハのバッファ層
のエレクトロン濃度は1×1013/cm3以下であること
は、同一の条件でバッファ層を100μmエピタキシャ
ル成長させたウエハについて、空乏層による影響のない
状態でホール測定することで確認した。ちなみに、上記
ウエハのバッファ層の移動度は、77Kにて150,0
00cm2/V・sであった。
【0011】次に、基板結晶がエピタキシャル成長中に
熱変性しているか否か調べた。アンドープ・バッファ層
とN型エピタキシャル成長層からなる動作層を形成した
ウエハの表面の動作層とバッファ層をエッチングにより
除去して基板を露出させてから、C−V特性の測定とホ
ール測定を行なった。その結果、C−V特性の測定で
は、容量の値が充分に小さく残留容量が存在しないこ
と、またホール測定では基板の抵抗率が1×108Ω・c
m以上あり、エピタキシャル成長前後における測定値の
変化はなかった。これより、基板結晶がエピタキシャル
成長中に熱変性していないことが分かった。
【0012】以上の考察から、アンドープ・バッファ層
とN型エピタキシャル成長層からなる動作層を形成して
なるウエハの容量が充分に減少しないのは、結晶を高温
でアニールしているため、高温の平衡状態で存在する高
濃度の点欠陥等が基板とバッファ層との界面に残存して
P型半導体の特性を呈するのが原因である。そして、こ
の原因はバッファ層のドナー濃度を高めてアクセプとし
て作用する点欠陥を補償してやれば取り除くことができ
るのでないかとの結論に達した。
【0013】そこで、本発明者らは、育成されたGaA
s単結晶を、1100℃以上融点未満の温度で行った
後、毎分15〜30℃の速度で冷却した後ウエハに加工
したそのウエハの表面に、バッファ層のドナー濃度と厚
みを変えてバッファ層のエピタキシャル成長を行なっ
た。その結果、バッファ層のキャリア濃度をN、厚さを
dとしたときにNとdの積N・dが、2.4×1010
cm2<N・d<6×1011/cm2なる範囲にあれば、リー
ク電流を増加させることなく、C−V特性における残留
容量が小さく、しかもFETを作成したときのゲート耐
圧が高くかつデバイス特性の均一性の良好なウエハが得
られることを見出した。
【0014】本発明は、上記のような知見に基づいてな
されたもので、育成された化合物半導体単結晶を110
0℃以上融点未満の温度で熱処理を行った後、毎分15
〜30℃の速度で冷却した後ウエハに加工され、その表
面にバッファ層と動作層がエピタキシャル成長されてな
る化合物半導体ウエハにおいて、上記バッファ層を、そ
のキャリア濃度をN、厚さをdとしたときにNとdの積
N・dが2.4×1010/cm2よりも大きく6×1011
/cm2よりも小さくなるように形成することを提案する
ものである。ただし、上記バッファ層のキャリア濃度は
その上のN型動作層のキャリア濃度よりも低く、バッフ
ァ層の厚さの下限は3000Åで上限は100μmであ
る。
【0015】
【作用】バッファ層のキャリア濃度Nと厚さdとの積N
・dが2.4×1010/cm2よりも小さいと基板とバッ
ファ層との界面近傍がP型に変質してしまい、N・dが
6×1011/cm2よりも大きいとキャリア濃度曲線の急
峻性(steepness)が劣化して、キャリア濃度
Nが1014/cm3以下になる位置(深さ)として0.8
μm以下を保証できなくなる。しかるに、上記した手段
によれば、バッファ層を、そのキャリア濃度をN、厚さ
をdとしたときにNとdの積N・dが2.4×1010
cm2よりも大きく6×1011/cm2よりも小さくなるよう
に形成するため、C−V特性における残留容量が小さ
く、かつFETを作成したときのゲート耐圧が高くデバ
イス特性の均一性の良好な化合物半導体ウエハを得るこ
とができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明をGaAsウエハの製造に適用
した実施例について詳細に説明する。先ず、液体封止チ
ョクラルスキー法により直径2インチのGaAs単結晶
を育成した後、この結晶をインゴットのまま石英アンプ
ル内に真空封入した。これを電気炉内に設置し、115
0℃で10時間保持した後、約20℃/minの速度で室
温まで冷却した。アンプルから取出したインゴットを薄
板状に切断し、通常の研磨加工法により、鏡面ウエハと
した。
【0017】(実施例1)上記GaAsウエハ上に、ク
ロライドCVD法により成長温度700℃で、キャリア
濃度が1×1015/cm3となるようにシリコンをドープ
したN型GaAsバッファ層を3μmの厚みにエピタキ
シャル成長させた後、シリコンを3×1017/cm3ドー
プした動作層を0.15μmの厚みにエピタキシャル成
長させた。
【0018】(実施例2)上記と同一のウエハ上にキャ
リア濃度が1×1015/cm3となるようにシリコンをド
ープしたN型GaAsバッファ層を2.5μmの厚みに
エピタキシャル成長させた後、シリコンを3×1017
cm3ドープした動作層を0.15μmの厚みにエピタキ
シャル成長させた。
【0019】(比較例1)上記と同一のウエハ上にキャ
リア濃度が6×1014/cm3となるようにシリコンをド
ープしたN型GaAsバッファ層を3μmの厚みにエピ
タキシャル成長させた後、シリコンを3×1017/cm3
ドープした動作層を0.15μmの厚みにエピタキシャ
ル成長させた。
【0020】(比較例2)上記と同一のウエハ上にキャ
リア濃度が3×1015/cm3となるようにシリコンをド
ープしたN型GaAsバッファ層を3μmの厚みにエピ
タキシャル成長させた後、シリコンを3×1017/cm3
ドープした動作層を0.15μmの厚みにエピタキシャ
ル成長させた。
【0021】これらのウエハのC−V特性の評価を水銀
プローブを用いて行なった。その結果を図6,図8,図
4,図10に示す。また、各ウエハについて測定したキ
ャリア濃度分布を図7,図9,図5,図11に示す。こ
れらの測定結果より、比較例1のエピタキシャルウエハ
は残留容量が6〜8pFと大きくかつ基板とバッファ層
との界面近傍でP型化している。一方、比較例2のエピ
タキシャルウエハは残留容量が2〜4pFと比較的小さ
くかつP型化していないが、キャリア濃度曲線の急峻性
(steepness)がよくない。これに対し、実施
例1と実施例2のエピタキシャルウエハは残留容量が2
pF以下と非常に小さくかつP型化せず、しかもキャリ
ア濃度曲線の急峻性が良好であり、デバイス用基板とし
て好適であることが分かる。
【0022】さらに、上記各実施例1のエピタキシャル
ウエハとキャリア濃度が1×1013/cm3以下のバッフ
ァ層を有する従来のウエハ上に、それぞれゲート長0.
5μm、ゲート幅280μmのMESFETをウエハ全
面に作成し、デバイス特性を評価した。その結果を図1
2に示す。図12において、実線Aは上記実施例のエピ
タキシャルウエハ上に形成したFETのゲート・ソース
間電流−電圧特性、一点鎖線Bは従来のウエハ上に形成
したFETのゲート・ソース間電流−電圧特性である。
同図より、ゲート・ソース間電流Igsが0.3μAで
あるゲート・ソース間電圧Vgsが、キャリア濃度が1
×1013/cm3以下のバッファ層を有する従来のウエハ
上に形成されたFETでは5Vであったものが、本発明
のウエハ上に形成されたFETでは8Vと高くなってお
り、ゲート耐圧が改善されていることが分かる。
【0023】また、上記ウエハ上のN型GaAs動作層
のみをエッチングで除去してバッファ層を露出させ、そ
の表面に一対のインジウムパッドを圧着させ、パッド間
に100Vの交流電圧を印加してリーク電流を測定し
た。その結果、ウエハ面内で6〜30μAであり、キャ
リア濃度が1×1013/cm3以下のバッファ層を有する
従来のウエハにおけるリーク電流200μAにひけをと
らず、FET用の基板として充分に使用に耐え得るもの
であった。
【0024】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明は、育成さ
れた化合物半導体単結晶を薄板状に1100℃以上融点
未満の温度で熱処理を行った後、毎分15〜30℃の速
度で冷却した後ウエハに加工され、その表面にバッファ
層と動作層がエピタキシャル成長されてなる化合物半導
体ウエハにおいて、上記バッファ層を、そのキャリア濃
度をN、厚さをdとしたときにNとdの積N・dが2.
4×1010/cm2よりも大きく6×1011/cm2よりも小
さくなるように形成したので、C−V特性における残留
容量が小さく、かつFETを作成したときのゲート耐圧
が高くデバイス特性の均一性の良好な化合物半導体ウエ
ハを得ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】バッファ層をアンドープ(1×1013/cm3
下)とした従来のエピタキシャルウエハのC−V特性を
示す図である。
【図2】従来のエピタキシャルウエハのキャリア濃度分
布を示す図である。
【図3】従来のエピタキシャルウエハの動作層を除去し
たときのキャリア濃度分布を示す図である。
【図4】バッファ層のキャリア濃度を6×1014/c
m3、厚さを3μmとしたエピタキシャルウエハのC−V
特性を示す図である。
【図5】バッファ層のキャリア濃度を6×1014/c
m3、厚さを3μmとしたエピタキシャルウエハのキャリ
ア濃度分布を示す図である。
【図6】バッファ層のキャリア濃度を1×1015/c
m3、厚さを3μmとしたエピタキシャルウエハのC−V
特性を示す図である。
【図7】バッファ層のキャリア濃度を1×1015/c
m3、厚さを3μmとしたエピタキシャルウエハのキャリ
ア濃度分布を示す図である。
【図8】バッファ層のキャリア濃度を1×1015/c
m3、厚さを2.5μmとしたエピタキシャルウエハのC
−V特性を示す図である。
【図9】バッファ層のキャリア濃度を1×1015/c
m3、厚さを2.5μmとしたエピタキシャルウエハのキ
ャリア濃度分布を示す図である。
【図10】バッファ層のキャリア濃度を3×1015/cm
3、厚さを3μmとしたエピタキシャルウエハのC−V
特性を示す図である。
【図11】バッファ層のキャリア濃度を3×1015/cm
3、厚さを3μmとしたエピタキシャルウエハのキャリ
ア濃度分布を示す図である。
【図12】本発明と従来のエピタキシャルウエハ上に形
成したFETのゲート・ソース間電流−電圧特性を示す
図である。
【手続補正書】
【提出日】平成3年10月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】そこで、本発明者らは、育成されたGaA
s単結晶を、1100℃以上融点未満の温度で行った
後、毎分15〜30℃の速度で冷却した後ウエハに加工
したそのウエハの表面に、バッファ層のドナー濃度と厚
みを変えてバッファ層のエピタキシャル成長を行なっ
た。その結果、バッファ層のキャリア濃度をN、厚さを
dとしたときにNとdの積N・dが、2.4×1011
cm2 <N・d<6×1011/cm2なる範囲にあれば、リー
ク電流を増加させることなく、C−V特性における残留
容量が小さく、しかもFETを作成したときのゲート耐
圧が高くかつデバイス特性の均一性の良好なウエハが得
られることを見出した。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】本発明は、上記のような知見に基づいてな
されたもので、育成された化合物半導体単結晶を110
0℃以上融点未満の温度で熱処理を行った後、毎分15
〜30℃の速度で冷却した後ウエハに加工され、その表
面にバッファ層と動作層がエピタキシャル成長されてな
る化合物半導体ウエハにおいて、上記バッファ層を、そ
のキャリア濃度をN、厚さをdとしたときにNとdの積
N・dが2.4×1011/cm2 よりも大きく6×1011
/cm2よりも小さくなるように形成することを提案する
ものである。ただし、上記バッファ層のキャリア濃度は
その上のN型動作層のキャリア濃度よりも低く、バッフ
ァ層の厚さの下限は3000Åで上限は100μmであ
る。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】
【作用】バッファ層のキャリア濃度Nと厚さdとの積N
・dが2.4×1011/cm2 よりも小さいと基板とバッ
ファ層との界面近傍がP型に変質してしまい、N・dが
6×1011/cm2よりも大きいとキャリア濃度曲線の急
峻性(steepness)が劣化して、キャリア濃度
Nが1014/cm3以下になる位置(深さ)として0.8
μm以下を保証できなくなる。しかるに、上記した手段
によれば、バッファ層を、そのキャリア濃度をN、厚さ
をdとしたときにNとdの積N・dが2.4×1011
cm2 よりも大きく6×1011/cm2よりも小さくなるよう
に形成するため、C−V特性における残留容量が小さ
く、かつFETを作成したときのゲート耐圧が高くデバ
イス特性の均一性の良好な化合物半導体ウエハを得るこ
とができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明は、育成さ
れた化合物半導体単結晶を薄板状に1100℃以上融点
未満の温度で熱処理を行った後、毎分15〜30℃の速
度で冷却した後ウエハに加工され、その表面にバッファ
層と動作層がエピタキシャル成長されてなる化合物半導
体ウエハにおいて、上記バッファ層を、そのキャリア濃
度をN、厚さをdとしたときにNとdの積N・dが2.
4×1011/cm2 よりも大きく6×1011/cm2よりも小
さくなるように形成したので、C−V特性における残留
容量が小さく、かつFETを作成したときのゲート耐圧
が高くデバイス特性の均一性の良好な化合物半導体ウエ
ハを得ることができるという効果がある。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 育成された化合物半導体単結晶を110
    0℃以上融点未満の温度で熱処理を行った後、毎分15
    〜30℃の速度で冷却した後ウエハに加工され、その表
    面にバッファ層と動作層がエピタキシャル成長されてな
    る化合物半導体ウエハであって、上記バッファ層が、そ
    のキャリア濃度をN、厚さをdとしたときにNとdの積
    N・dが2.4×1010/cm2よりも大きく6×1011
    /cm2よりも小さくなるように形成されていることを特
    徴とする化合物半導体ウエハ。
JP23236091A 1991-08-20 1991-08-20 化合物半導体ウェハ Pending JPH06318545A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007096348A (ja) * 2001-02-23 2007-04-12 Fuji Electric Device Technology Co Ltd 半導体装置の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007096348A (ja) * 2001-02-23 2007-04-12 Fuji Electric Device Technology Co Ltd 半導体装置の製造方法

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