JPH06318530A - コンデンサユニット及び電力変換装置 - Google Patents

コンデンサユニット及び電力変換装置

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JPH06318530A
JPH06318530A JP5105466A JP10546693A JPH06318530A JP H06318530 A JPH06318530 A JP H06318530A JP 5105466 A JP5105466 A JP 5105466A JP 10546693 A JP10546693 A JP 10546693A JP H06318530 A JPH06318530 A JP H06318530A
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fuse
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terminals
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Abstract

(57)【要約】 【目的】複数のコンデンサとヒューズを接続する導体リ
アクタンスを減らす。 【構成】電解コンデンサ1,2の端子の向きを揃えてヒ
ューズ10の片側に一列に並べ、電解コンデンサ3,4の
端子の向きを揃え電解コンデンサ1,2の端子と逆向き
にしてヒューズ10の他側に並べる。正側導体5と負側導
体6を平行にして2列の電解コンデンサの間に設ける。
正側導体5の端子導体5c,5dを電解コンデンサ1,
2の正側端子1a,2aに接続し、負側導体6の端子導
体6c,6dは、電解コンデンサ3,4の負側端子3
b,4bに接続する。電解コンデンサ1,2の負側端子
を正側中間接続導体8Aで接続し、電解コンデンサ3,
4の正側端子は負側中間接続導体8Bで接続し、これら
の導体でヒューズ10を接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、半導体電力変
換装置の直流側の平滑用などに使われるコンデンサユニ
ット及び電力変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、例えば、電力変換装置の
直流側の平滑用として使われるコンデンサは、端子間に
印加される電圧は低いが、静電容量が大きいことが要求
されるので、単位体積当りの静電容量の大きいアルミニ
ウム電解コンデンサが直並列に接続して使用される。
【0003】図9は、電力変換装置の直流回路の平滑用
に使われる従来のコンデンサバンク43が接続された主回
路単線結線図を示す。
【0004】図9において、交流電源41の負荷側には、
この交流電源41から供給される電力を直流電力に変換す
るコンバータ回路42が接続され、このコンバータ回路42
の負荷側には、後述するコンデンサユニットが直並列に
接続されたコンデンサバンク43と、直流電力を所定の電
圧と周波数の交流電力に変換するインバータ回路44が接
続されている。このインバータ回路44の負荷側には、例
えば、三相誘導電動機などの負荷45が接続されている。
【0005】このように構成された電力変換装置におい
ては、コンバータ回路42の順変換で得られた直流に含ま
れる脈流は、コンデンサバンク43への充電と、このコン
デンサバンク43からの放電で平滑となる。したがって、
コンデンサバンク43には、このときの充放電の脈流電流
が流れるので、このコンデンサバンク43の静電容量は、
直流電圧の平滑率や脈動電流供給率で決められる。
【0006】また、コンデンサバンク43は、後述するコ
ンデンサユニットが直並列に接続されて構成されてお
り、一つのコンデンサユニット内の電解コンデンサの絶
縁が破壊されて短絡した際に流れる事故電流によって爆
発や発火等の二次災害に波及することを防ぐために、各
コンデンサユニット毎に高速限流ヒューズが接続されて
いる。
【0007】図10は、上述したコンデンサバンク43を構
成する従来のコンデンサユニットの一例を示す接続図、
図11は、図10で示したコンデンサバンク43を構成する従
来のコンデンサユニットの組立例を示す正面図、図12は
図11の前面である。
【0008】図11及び図12において、左右前後に2列に
配置された電解コンデンサ1,2,3,4のうち、左側
の電解コンデンサ1,2の負側端子1b,2bは、上部
が前方に折り曲げられてL形に形成された銅材の正側中
間導体51で接続されている。
【0009】同じく、右側の電解コンデンサ3,4の正
側端子3a,4aも正側中間導体51と同一品の負側中間
導体52で接続されている。さらに、これらの正側中間導
体51、負側中間導体52の上端には、L字形に形成された
接続導体53A,53Bの片側が接続され、この接続導体53
A,53Bの他端には、高速限流ヒューズ10が接続されて
いる。
【0010】左側の電解コンデンサ1,2の正側端子1
a,2aは、右側が後方に折り曲げられた銅材の正側導
体5で接続され、この正側導体5の上端には正側入力端
子P1が形成され、下端には正側出力端子P2が形成さ
れている。右側の電解コンデンサ3,4の負側端子3
b,4bも、正側導体55と同一品の負側導体56で接続さ
れ、この負側導体56の上端には、負側入力端子N1が形
成され、下端には負側出力端子N2が形成されている。
【0011】このうち、正側入力端子P1と負側入力端
子N1は、図9で示したコンバータ回路42にそれぞれ接
続され、正側出力端子P2と負側出力端子N2は、同じ
く図9で示したインバータ回路44の入力側に接続されて
いる。
【0012】ところで、図9に示した電力変換装置のイ
ンバータ回路44を構成する半導体デバイスには、出力特
性の高性能化及び出力フィルタ回路の小形化や低騒音化
のため、高周波PWM動作を行うので、GTOやトラン
ジスタなどの高速スイッチングデバイスが用いられ、こ
の高速スイッチングデバイスで構成する正極側と負極側
のアームをON・OFFして、PWM波形を作ってい
る。
【0013】例えば、正極側の高速スイッチングデバイ
スがONしているときには、コンデンサバンク43からイ
ンバータ回路44の正極側の高速スイッチングデバイスを
介して負荷45に電流が流れる。この状態で正極側の高速
スイッチングデバイスをONからOFFにターンオフ時
間(Δt)で切り替える。
【0014】すると、電流はターンオフ時間(Δt)後
に零になるが、このターンオフ時間(Δt)が長けれ
ば、電流が零になるまでに電圧が所定の電圧に上昇する
ので、スイッチング損失(電圧×電流)が大きくなる。
すなわち、このターンオフ時間(Δt)を短くすれば、
損失は少くなり、スイッチング周波数も高くすることが
可能となる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
構成されたコンデンサユニット及びこのコンデンサユニ
ットでなる電力変換装置においては、コンデンサバンク
43を構成する電解コンデンサ1〜4を接続する導体によ
る配線及び高速限流ヒューズ10を接続するための配線の
リアクタンス(L)により、 V=L(di/dt) のサージ電圧が発生し、半導体デバイスの耐電圧値を超
えるだけでなく、高いサージ電圧は、高周波ノイズとし
ての自己の高速スイッチングデバイスや他の装置の信号
系統も誤動作させるおそれもある。
【0016】図9では、コンバータとインバータを備え
た電力変換装置の直流リンク用電解コンデンサのときで
あるが、交流側に取り付けるフィルムコンデンサでも、
同様に配線のリアクタンスの影響がある。さらに、電力
変換装置に限らず、電解コンデンサ或いはフィルムコン
デンサ等を取り付ける装置及びモジュール等において
も、配線のリアクタンスの影響が発生する。
【0017】そこで、本発明は、上述した問題点に鑑み
なされたものであって、保護用ヒューズを接続した平滑
回路の導体のリアクタンスを低減することのできるコン
デンサユニット及び電力変換装置を提供することを目的
とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、並列接続されたコンデンサがヒューズを介して直列
接続されたコンデンサユニットにおいて、ヒューズの片
側に接続される第1のコンデンサ群の端子を揃えてヒュ
ーズの片側に配置し、ヒューズの他側に接続される第2
のコンデンサ群の端子を第1のコンデンサ群の端子と逆
向きに揃えてヒューズの他側に配置し、第1,第2のコ
ンデンサ群の間に、第1のコンデンサ群の片側の端子に
接続される第1の外部接続導体と、第2のコンデンサ群
の片側の端子に接続される第2の外部接続導体を平行に
設け、第1のコンデンサ群の他側の端子をヒューズを介
して接続したことを特徴とする。
【0019】また、請求項2に記載の発明は、ヒューズ
を介して直列接続されたコンデンサが並列接続されたコ
ンデンサユニットにおいて、ヒューズの片側に接続され
る第1のコンデンサ群の端子を揃えてヒューズの片側に
配置し、ヒューズの他側に接続される第2のコンデンサ
群の端子を第1のコンデンサ群の端子と逆向きに揃えて
ヒューズの他側に配置し、第1,第2のコンデンサ群の
間に、第1のコンデンサ群の片側の端子に接続される第
1の外部接続導体と、第2のコンデンサ群の片側の端子
に接続される第2の外部接続導体を平行に設け、第1の
コンデンサ群の他側の端子をヒューズを介して接続した
ことを特徴とする。
【0020】また、請求項3に記載の発明は、ヒューズ
を介して直列接続されたコンデンサが並列接続されたコ
ンデンサユニットにおいて、ヒューズの片側に接続され
る第1のコンデンサ群の端子を揃えてヒューズの片側に
配置し、ヒューズの他側に接続される第2のコンデンサ
群の端子を第1のコンデンサ群の端子と逆向きに揃えて
ヒューズの他側に配置し、第1,第2のコンデンサ群の
間に、第1のコンデンサ群と第2のコンデンサ群の片側
の端子に接続される第1の外部接続導体と、第2のコン
デンサ群の他側の端子にヒューズを介して接続される第
2の外部接続導体を平行に設けたことを特徴とする。
【0021】さらに、請求項4に記載の発明は、並列接
続されたコンデンサがヒューズを介して直列接続された
コンデンサユニットを備えた電力変換装置において、ヒ
ューズの片側に接続される第1のコンデンサ群の端子を
揃えてヒューズの片側に配置し、ヒューズの他側に接続
される第2のコンデンサ群の端子を第1のコンデンサ群
の端子と逆向きに揃えてヒューズの他側に配置し、第
1,第2のコンデンサ群の間に、第1のコンデンサ群の
片側の端子に接続される第1の外部接続導体と、第2の
コンデンサ群の片側の端子に接続される第2の外部接続
導体を平行に設けたことを特徴とする。
【0022】
【作用】第1,第2の外部接続導体に流れる電流と、第
1,第2の外部接続導体とコンデンサ及びヒューズ間を
接続する導体に流れる電流は、隣接配設された導体間に
おいて方向が逆向きとなる。
【0023】
【実施例】以下、本発明のコンデンサユニット及び電力
変換装置の一実施例を図面を参照して説明する。
【0024】図1は、請求項1に記載の発明のコンデン
サユニットの構成を示す正面図で、従来の技術で示した
図11に対応し、図2は図1の前面図で同じく図12に対応
する図である。したがって、接続も従来の技術で示した
図10と同一であり、図10,図11及び図12と同一の要素に
は、同一符号を付してその説明を省略する。
【0025】図1の正面図において、左右前後に配置さ
れた電解コンデンサ1,2,3,4のうち、左側の電解
コンデンサ1,2は、正側端子1a,2aが下側となる
ように上下に配置されている。
【0026】一方、右側の電解コンデンサ3,4は、左
側の電解コンデンサ1,2に対して正側端子3a,4a
が逆向きになるように(すなわち、上側となるように)
配置されている。つまり、図2では、電解コンデンサ
1,2は、手前側に正側端子1a,2aが配置され、右
側の電解コンデンサ3,4は、手前側に負側端子3b,
4bが配置されている。
【0027】このように配置した電解コンデンサ1,
2,3,4の端子の上部には、銅板でπ(パイ)形に形
成された後、図2においてL字形に曲げ加工された正側
導体5及び負側導体6が平行に近接して配置されてい
る。このうち、正側導体5から分岐した片側の端子導体
5cの先端は、電解コンデンサ1の正側端子1aに接続
され、他側から分岐した端子導体5dの先端は、電解コ
ンデンサ2の正側端子2aに接続されている。一方、負
側導体6から分岐した片側の端子導体6cの先端は、電
解コンデンサ3の負側端子3bに接続され、他側から分
岐した端子導体6dの先端は、電解コンデンサ4の負側
端子4bに接続されている。
【0028】さらに、電解コンデンサ1の負側端子1b
には、L字形に形成された正側中間導体7Aの左端が接
続され、電解コンデンサ2の負側端子2bには、正側中
間導体7Aと同一品の正側中間導体7Bの左端が接続さ
れている。これらの正側中間導体7A,7Bの右端に
は、正側導体5の前面にこの正側導体5と平行に配置さ
れた正側中間接続導体8Aが接続されている。同様に、
電解コンデンサ3の正側端子3aと電解コンデンサ4の
正側端子4aにも、正側中間導体7A,7Bと同一品の
負側中間導体7C,7Dの右端が接続されている。これ
らの負側中間導体7C,7Dの左端には、負側導体6の
前面にこの負側導体6と平行に配置された正側中間接続
導体8Aと同一品の負側中間接続導体8Bが接続されて
いる。正側中間接続導体8Aの中央部右側面と負側中間
接続導体8Bの中央部左側面との間には、高速限流ヒュ
ーズ10が接続されている。
【0029】正側導体5の上端には、正側入力端子P1
が形成され、正側導体5の下端には、正側出力端子P2
が形成されている。同様に、負側導体6の上端には、負
側入力端子N1が形成され、負側導体6の下端には、負
側出力端子N2が形成されている。これらの正側入力端
子P1と負側入力端子N1は、図9,図10で示したコン
バータ回路42に接続され、正側入力端子P2と負側出力
端子N2は、同じく図9,図10で示したインバータ回路
44に接続される。
【0030】このように構成されたコンデンサユニット
においては、正側入力端子P1から正側導体5と電解コ
ンデンサ1,2を経て高速限流ヒューズ10に流入し、電
解コンデンサ3,4を経て負側導体6の負側入力端子N
1に流出する電流は、図1に示すように隣接する導体間
において等しく、且つ、方向が逆向きとなる。
【0031】すなわち、図1及び図2において正側入力
端子P1から正側導体5を矢印A1に示すように流入す
る電流は、図1の矢印A2,A3,A4及び図2の矢印
A18に示すように分流して端子導体5c,4dを経て電
解コンデンサ1,2の正側端子1a,2aから、各電解
コンデンサ1,2に流入する。これらの電解コンデンサ
1,2に流入した電流は、各負側端子1b,2bから各
正側中間導体7A,7Bを経て左側の正側中間接続導体
8Aに矢印A5,A6及び図2の矢印A19に示すように
流れるが、この矢印A5,A6及び矢印A19で示す電流
の向きは、正側中間導体7A,7Bに対して平行に配設
された端子導体5c,5dに流れる矢印A3,A4,A
18で示す電流と逆向きとなる。
【0032】また、正側中間接続導体8Aに流れる電流
は、矢印A6,A7に示すように、上下端から中央部に
流れた後、高速限流ヒューズ10の左側から右側に流れ、
さらに、右側の負側中間接続導体8Bの中央部から、矢
印A8,A9に示すように上下に分流するが、この負側
中間接続導体8Bを矢印A8,A9に示すように分流す
る電流の向きは、左側の正側中間接続導体8Aを矢印A
6,A7に示すように高速限流ヒューズ10に流入する電
流と逆で、且つ、その値は等しい。
【0033】同様に、矢印A8,A9に示すように負側
中間接続導体8B分流し、負側中間導体7C,7Dと上
下の電解コンデンサ3,4の正側端子3a,4aから各
電解コンデンサ3,4に矢印A10,A11及び図2の矢印
A20に示すように流入した電流は、各電解コンデンサ
3,4の負側端子3b,4bから端子導体6c,6dか
ら矢印A12,A13及び図2の矢印A21に示すように負側
導体6に流入するが、矢印A10,A11及び矢印A20で示
すように負側中間導体7C,7Dを流れる電流は、端子
導体6c,6dから矢印A12,A13及び図2の矢印A21
で示すように負側導体6に流入する電流と向きが逆とな
る。
【0034】さらに、矢印A13,A21に示すように負側
導体6に流入した電流は、矢印A14及び図2の記号A17
に示すように負側入力端子N1の方向に流れるが、この
電流は、正側導体5を流れる矢印A2及び図2の記号A
16で示す電流と向きが逆となり、端子導体6cから矢印
A12に示すように負側導体6に流入した電流と、端子導
体6dから矢印A13に示すように負側導体6に流入し矢
印A14で示すように上方に向って流れ、矢印A15に示す
ように合流して負側入力端子N1に流れる電流は、正側
入力端子P1から矢印A1に示すように正側導体5に流
入する前述した電流と向きが逆となる。
【0035】この結果、図9及び図10で示したコンバー
タ回路42とインバータ回路44とで充放電されてコンデン
サユニット内を流れる脈流は、このコンデンサユニット
の内部において平行に配設された各導体を逆向きに流れ
るので、コンデンサユニットの内部のリアクタンスを大
幅に減すことができる。
【0036】したがって、このように構成されたコンデ
ンサユニットが組み込まれた電力変換装置においては、
インバータ回路を構成するスイッチングデバイスのO
N,OFF動作時のターンオフ時間(Δt)とコンデン
サユニット内の配線のリアクタンスLとで発生するサー
ジ電圧を減らすことができる。したがって、インバータ
回路に組み込むスイッチングデバイスの耐電圧値を上げ
ることなく、ターンオフの時間を短縮することができ、
スイッチング損失を減らすことができる。
【0037】なお、上記実施例では、並列に接続される
電解コンデンサが2個のときで説明したが、3個のとき
には、正側中間接続導体8Aと負側中間接続導体8Bの
長さを約2倍とし、正側導体5と負側導体6も約2倍弱
に伸ばして、これらの導体から分岐する端子導体を増や
すことで対応することができ、4個並列のときも同様で
ある。
【0038】図3は、請求項2に記載の発明のコンデン
サユニットの構成を示す正面図で、図1に対応する図、
図4は図3の前面図で図2に対応する図である。但し、
接続図は図5に示すように、高速限流ヒューズ10A,10
Bの2個となり、片側は、電解コンデンサ1,3間に、
他側は電解コンデンサ2,4間に接続され、電解コンデ
ンサ1,高速限流ヒューズ10A,電解コンデンサ3が直
列に接続され、電解コンデンサ2,高速限流ヒューズ10
B,電解コンデンサ4が直列に接続された後、これらが
並列に接続されている。
【0039】図3及び図4において、図1及び図2と異
なる点は、図1の高速限流ヒューズ10の両側に接続され
ている正側中間接続導体8Aと負側中間接続導体8Bが
省略され、L字形に形成された正側中間導体7Aと負側
中間導体7Cの間に高速限流ヒューズ10Aが直接接続さ
れ、同じく、正側中間導体7Bと負側中間導体7Dの間
に高速限流ヒューズ10Bが直接接続されている。
【0040】この結果、高速限流ヒューズは1個増えた
のに対し、接続導体は2本減少して構造が簡単となるだ
けでなく、図3,図4の矢印B1〜B14に示すように、
各導体及び端子を流れる電流の方向も図1,図2で示し
たコンデンサユニットと同様に互いに平行で隣接された
電路において逆向きとなるので、リアクタンスと電路の
発熱量、すなわち損失も更に減少する。
【0041】次に、図7及び図8は、請求項3に記載の
発明のコンデンサユニットの構成を示す図で、このう
ち、図7(a)は図1及び図3に対応する正面図、図7
(b)は、図7(a)の右側面図、図8(a)は、図
2,図4に対応する前面図、図6は、図5に対応する接
続図で、4個の電解コンデンサが高速限流ヒューズにそ
れぞれ直列に接続された後並列接続された場合を示す。
【0042】図7及び図8(a)において、図1,図
2,図3,図4の負側導体6に対応する負側導体16の前
端には、図1〜図4に示した端子導体6c,6dに対応
する端子導体16c,16dが右側に折曲形成されている
他、これらの端子導体16c,16dの各上部から左側に折
曲した端子導体16c,16bが形成されている。これらの
端子導体16a,16b,16c,16dの先端は、各電解コン
デンサ1,2,3,4の負側端子1b,2b,3b,4
bに接続されている。
【0043】一方、図1〜図4の正側導体5に対応する
正側導体15は、図8(a)の部分右側面を示す図8
(b)に示すように、前端に上方から端子導体15a,15
b,15c,15dが形成されている。また、各電解コンデ
ンサ1,2,3,4の正側端子1a,2a,3a,4a
には、図1〜図4で示した正側中間導体7A,7B及び
負側中間導体7C,7Dと比べて左右方向の長さ短い正
側中間導体17A,17B,17C,17Dの片端が接続され、
これらの正側中間導体17A,17B,17C,17Dの他端
は,各高速限流ヒューズ10A,10B,10C,10Dの片側
に接続され、この高速限流ヒューズ10A,10B,10C,
10Dの他側は、正側導体15の上方に突出して形成された
前述の端子導体15a,15b,15c,15dの上端に接続さ
れている。
【0044】このように構成されたコンデンサユニット
においても、図1〜図4で示したコンデンサユニットと
同様に各接続導体や各端子導体を流れる電流は、図7
(a)の矢印で示すように隣接間において向きが逆とな
るので、リアクタンスを減らすことができる。
【0045】なお、上記実施例においては、平滑用コン
デンサに電解コンデンサを使ったときで説明したが、コ
ンデンサの種別に関係なく、例えば、プラスチックフィ
ルムコンデンサを使ってもよく、さらに、電力変換装置
に組み込まれたときで説明したが、組み込まれる装置の
如何にかかわらず適用することができ、例えば、電源の
入・切や遮断・投入時のサージ電圧の抑制用として適用
することもできる。
【0046】したがって、このようなコンデンサユニッ
トを電力変換装置などに組み込んだときには、装置の総
合効率を上げることができ、主回路に使用される機器の
サージ電圧による絶縁破壊を防ぐこともできる。
【0047】
【発明の効果】以上、請求項1に記載の発明によれば、
並列接続されたコンデンサがヒューズを介して直列接続
されたコンデンサユニットにおいて、ヒューズの片側に
接続される第1のコンデンサ群の端子を揃えてヒューズ
の片側に配置し、ヒューズの他側に接続される第2のコ
ンデンサ群の端子を第1のコンデンサ群の端子と逆向き
に揃えてヒューズの他側に配置し、第1,第2のコンデ
ンサ群の間に、第1のコンデンサ群の片側の端子に接続
される第1の外部接続導体と、第2のコンデンサ群の片
側の端子に接続される第2の外部接続導体を平行に設
け、第1のコンデンサ群の他側の端子をヒューズを介し
て接続することで、第1,第2の外部接続導体に流れる
電流と、第1,第2の外部接続導体とコンデンサ及びヒ
ューズを接続する導体に流れる電流を、隣接配設された
導体間において方向を逆向きとしたので、導体のリアク
タンスを減らすことのできるコンデンサユニットを得る
ことができる。
【0048】また、請求項2に記載の発明によれば、ヒ
ューズを介して直列接続されたコンデンサが並列接続さ
れたコンデンサユニットにおいて、ヒューズの片側に接
続される第1のコンデンサ群の端子を揃えてヒューズの
片側に配置し、ヒューズの他側に接続される第2のコン
デンサ群の端子を第1のコンデンサ群の端子と逆向きに
揃えてヒューズの他側に配置し、第1,第2のコンデン
サ群の間に、第1のコンデンサ群の片側の端子に接続さ
れる第1の外部接続導体と、第2のコンデンサ群の片側
の端子に接続される第2の外部接続導体を平行に設け、
第1のコンデンサ群の他側の端子をヒューズを介して接
続するこで、第1,第2の外部接続導体に流れる電流
と、第1,第2の外部接続導体とコンデンサ及びヒュー
ズを接続する導体に流れる電流を、隣接配設された導体
間において方向を逆向きとしたので、導体のリアクタン
スを減らすことのできるコンデンサユニットを得ること
ができる。
【0049】また、請求項3に記載の発明によれば、ヒ
ューズを介して直列接続されたコンデンサが並列接続さ
れたコンデンサユニットにおいて、ヒューズの片側に接
続される第1のコンデンサ群の端子を揃えてヒューズの
片側に配置し、ヒューズの他側に接続される第2のコン
デンサ群の端子を第1のコンデンサ群の端子と逆向きに
揃えてヒューズの他側に配置し、第1,第2のコンデン
サ群の間に、第1のコンデンサ群と第2のコンデンサ群
の片側の端子に接続される第1の外部接続導体と、第2
のコンデンサ群の他側の端子にヒューズを介して接続さ
れる第2の外部接続導体を平行に設けることで、第1,
第2の外部接続導体に流れる電流と、第1,第2の外部
接続導体とコンデンサ及びヒューズを接続する導体に流
れる電流を、隣接配設された導体間において方向を逆向
きとしたので、導体のリアクタンスを減らすことのでき
るコンデンサユニットを得ることができる。
【0050】さらに、請求項4に記載の発明によれば、
並列接続されたコンデンサがヒューズを介して直列接続
されたコンデンサユニットを備えた電力変換装置におい
て、ヒューズの片側に接続される第1のコンデンサ群の
端子を揃えてヒューズの片側に配置し、ヒューズの他側
に接続される第2のコンデンサ群の端子を第1のコンデ
ンサ群の端子と逆向きに揃えてヒューズの他側に配置
し、第1,第2のコンデンサ群の間に、第1のコンデン
サ群の片側の端子に接続される第1の外部接続導体と、
第2のコンデンサ群の片側の端子に接続される第2の外
部接続導体を平行に設けることで、第1,第2の外部接
続導体に流れる電流と、第1,第2の外部接続導体とコ
ンデンサ及びヒューズを接続する導体に流れる電流を、
隣接配設された導体間において方向を逆向きとしたの
で、導体のリアクタンスを減らすことのできるコンデン
サユニットを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に記載の発明のコンデンサユニットの
一実施例を示す正面図。
【図2】図1の前面図。
【図3】請求項2に記載の発明のコンデンサユニットの
一実施例を示す正面図。
【図4】図3の前面図。
【図5】請求項2に記載の発明のコンデンサユニットの
一実施例を示す接続図。
【図6】請求項3に記載の発明のコンデンサユニットの
一実施例を示す接続図。
【図7】(a)は、請求項3に記載の発明のコンデンサ
ユニットの一実施例を示す正面図。(b)は、(a)の
右側面図。
【図8】(a)は、図7(a)の前面図。(b)は,図
7(a)の部分右側面図。
【図9】従来のコンデンサユニットが接続された電力変
換装置の一例を示す主回路単線結線図。
【図10】従来のコンデンサユニットの一例を示す接続
図。
【図11】従来のコンデンサユニットの一例を示す正面
図。
【図12】図11の前面図。
【符号の説明】
1,2,3,4…電解コンデンサ、5,15…正側導体、
5c,5d,6c,6d…端子導体、6,16…負側導
体、7A,7B…正側中間導体、7C,7D…負側中間
導体、8A…正側中間接続導体、8B…負側中間接続導
体、10,10A,10B,10C,10D…高速限流ヒューズ、
P1…正側入力端子、P2…正側出力端子、N1…負側
入力端子、N2…負側出力端子。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 並列接続されたコンデンサがヒューズを
    介して直列接続されたコンデンサユニットにおいて、前
    記ヒューズの片側に接続される第1のコンデンサ群の端
    子を揃えて前記ヒューズの片側に配置し、前記ヒューズ
    の他側に接続される第2のコンデンサ群の端子を前記第
    1のコンデンサ群の端子と逆向きに揃えて前記ヒューズ
    の他側に配置し、前記第1,第2のコンデンサ群の間
    に、前記第1のコンデンサ群の片側の端子に接続される
    第1の外部接続導体と、前記第2のコンデンサ群の片側
    の端子に接続される第2の外部接続導体を平行に設け、
    前記第1のコンデンサ群の他側の端子を前記ヒューズを
    介して接続したことを特徴とするコンデンサユニット。
  2. 【請求項2】 ヒューズを介して直列接続されたコンデ
    ンサが並列接続されたコンデンサユニットにおいて、前
    記ヒューズの片側に接続される第1のコンデンサ群の端
    子を揃えて前記ヒューズの片側に配置し、前記ヒューズ
    の他側に接続される第2のコンデンサ群の端子を前記第
    1のコンデンサ群の端子と逆向きに揃えて前記ヒューズ
    の他側に配置し、前記第1,第2のコンデンサ群の間
    に、前記第1のコンデンサ群の片側の端子に接続される
    第1の外部接続導体と、前記第2のコンデンサ群の片側
    の端子に接続される第2の外部接続導体を平行に設け、
    前記第1のコンデンサ群の他側の端子を前記ヒューズを
    介して接続したことを特徴とするコンデンサユニット。
  3. 【請求項3】 ヒューズを介して直列接続されたコンデ
    ンサが並列接続されたコンデンサユニットにおいて、前
    記ヒューズの片側に接続される第1のコンデンサ群の端
    子を揃えて前記ヒューズの片側に配置し、前記ヒューズ
    の他側に接続される第2のコンデンサ群の端子を前記第
    1のコンデンサ群の端子と逆向きに揃えて前記ヒューズ
    の他側に配置し、前記第1,第2のコンデンサ群の間
    に、前記第1のコンデンサ群と前記第2のコンデンサ群
    の片側の端子に接続される第1の外部接続導体と、前記
    第2のコンデンサ群の他側の端子に前記ヒューズを介し
    て接続される第2の外部接続導体を平行に設けたことを
    特徴とするコンデンサユニット。
  4. 【請求項4】 並列接続されたコンデンサがヒューズを
    介して直列接続されたコンデンサユニットを備えた電力
    変換装置において、前記ヒューズの片側に接続される第
    1のコンデンサ群の端子を揃えて前記ヒューズの片側に
    配置し、前記ヒューズの他側に接続される第2のコンデ
    ンサ群の端子を前記第1のコンデンサ群の端子と逆向き
    に揃えて前記ヒューズの他側に配置し、前記第1,第2
    のコンデンサ群の間に、前記第1のコンデンサ群の片側
    の端子に接続される第1の外部接続導体と、前記第2の
    コンデンサ群の片側の端子に接続される第2の外部接続
    導体を平行に設けたことを特徴とする電力変換装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004165309A (ja) * 2002-11-12 2004-06-10 Mitsubishi Electric Corp コンデンサユニット及びこのコンデンサユニットを有する半導体電力変換装置
JP2015018856A (ja) * 2013-07-09 2015-01-29 株式会社Ihi 半導体パワーモジュール

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