JP3390679B2 - インバータ装置 - Google Patents

インバータ装置

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JP3390679B2
JP3390679B2 JP32532098A JP32532098A JP3390679B2 JP 3390679 B2 JP3390679 B2 JP 3390679B2 JP 32532098 A JP32532098 A JP 32532098A JP 32532098 A JP32532098 A JP 32532098A JP 3390679 B2 JP3390679 B2 JP 3390679B2
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誠 椋木
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インバータ装置、
特に、臨界電圧上昇率が規定されない、あるいは具体的
に1kV/μsを超える臨界電圧上昇率を有する自己消
弧型半導体素子、例えばゲート転流型ターンオフサイリ
スタ等を適用した3レベルインバータ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の大容量インバータ装置を構成する
ために適用された自己消弧型半導体素子は例えばGTO
(ゲートターンオフサイリスタ)、IGBT(絶縁ゲー
ト型バイポーラトランジスタ)などが挙げられる。最近
になってゲート転流型ターンオフサイリスタ(以下GC
Tと云う)が開発された。現在のGCTの最大定格は
4.5kV、4.0kAであり、ウエハー口径は4インチ
である。これはゲート回路からGCTに導通しているオ
ン電流とほぼ同じ値でかつ急峻なゲートオフ電流を流す
ことにより、非常に短い時間でのターンオフ動作が可能
であり、製品毎のスイッチングばらつき時間を非常に小
さくできる。
【0003】また、原理上GCTは主電流を全てゲート
ドライブ回路に転流させる、ターンオフゲイン1近傍で
ターンオフ動作が可能である。従って、従来のGTOが
持つ臨界電圧上昇率の規定はGCTに対して意味を持た
なくなり、これはスナバコンデンサが原理上不要になる
ことを意味している。また、ターンオン時にもGCTに
ハイゲートオン電流を流すことにより、電流上昇率に対
する耐量の大幅な向上が期待できる。市場からのインバ
ータ装置の更なる大容量化、小型化、低コスト化、高信
頼度化の要求に同時に答えるために、GTOを臨界電圧
上昇率が規定されないGCTに置換した3レベル大容量
インバータ装置が主流になりつつある。
【0004】3レベルインバータ装置は,3つの電位即
ち電位P、Nと中間の電位Cを有する直流電圧回路と、
電位P、電位Cもしくは電位Nを出力することができる
3レベルインバータブリッジとを有するインバータ装置
である。図1にインバータ装置の3レベルインバータブ
リッジを示す回路構成を、図6にその具体的な簡易構造
を示す。詳細は、出願中の特願平10−019410号
「インバータ装置」に開示されている。
【0005】まず、図1の回路構成において、1は電位
P、電位Cおよび電位N(電位Pと電位C、電位Cと電
位Nの各電位差はE(V))を持つ直流電圧回路、2a
〜2dは自己消弧型半導体素子としてのGCTで、それ
ぞれ直列接続されている。3a〜3dはフリーホイール
ダイオードで、それぞれ前記GCT2a〜2dに逆並列
接続されている。13a、13bは直列接続されてGC
T2b、2cの直列体に逆並列接続されたクランプダイ
オードである。クランプダイオード13a、13bの直
列接続点は、電位Cの端子に接続されている。4a、4
bはアノードリアクトルで、4aはGCT2aのアノー
ドと電位Pの端子との間に、また4bはGCT2dのカ
ソードと電位Nの端子との間にそれぞれ接続されてい
る。
【0006】5a、5bはリセットダイオード、7a、
7bはクランプコンデンサで、リセットダイオード5a
とクランプコンデンサ7aとを直列接続してGCT2a
のアノードと電位Cの端子との間に、またリセットダイ
オード5bとクランプコンデンサ7bとを直列接続して
GCT2dのカソードと電位Cの端子との間にそれぞれ
接続されている。6a、6bはリセット抵抗で、6aは
リセットダイオード5aとクランプコンデンサ7aとの
直列接続点と電位Pの端子との間に、また6bはリセッ
トダイオード5bとクランプコンデンサ7bとの直列接
続点と電位Nの端子との間にそれぞれ接続されている。
なお、OUTは図示しない負荷に接続される出力端子で
ある。
【0007】また、図6の簡易構造において、GCT2
a〜2dと、フリーホイールダイオード3a〜3dと、
クランプダイオード13a、13bはそれぞれ分離さ
れ、かつ口径の等しい別個の半導体パッケージとして構
成されている。また、リセットダイオード5a、5bは
フリーホイールダイオード3a〜3d、あるいはクラン
プダイオード13a、13bの口径より小さい半導体パ
ッケージとして構成されている。6a、6bはリセット
抵抗としての水冷抵抗器、8a〜8oは冷却フィン、4
a、4bはアノードリアクトル、7a、7bはクランプ
コンデンサである。9はGCT2a〜2dと、フリーホ
イールダイオード3a〜3dと、クランプダイオード1
3a、13bの10個の半導体パッケージを積み重ねた
ものと、各半導体パッケージの間にそれぞれ介装された
冷却フィン8a〜8kとを共締めして構成された第1の
圧接構造体、10はリセットダイオード5a、5bとリ
セット抵抗6a、6bとを重ね合わせたものと、それぞ
れの間及び両外側に設けられた冷却フィン8l〜8oと
絶縁物14a、14bとを共締めして構成された第2の
圧接構造体である。11a〜11oは電気的接続手段で
あり、例えば幅広な銅ブスバーなどにより形成されてい
るものである。
【0008】次に回路動作について図7から図10を用
いて説明する。3レベルインバータの回路動作について
は、GCT2aとGCT2bに関する動作と、GCT2
dとGCT2cに関する動作とは全く対称となる。そこ
で、ここではGCT2aとGCT2bに関する回路動作
を説明し、GCT2dとGCT2cに関する回路動作の
説明は省略する。まず、GCT2aのスイッチング動作
について図7、図8を用いて説明する。なお、各図にお
いて、電流経路の変化を示すために、それぞれに(1)
〜(4)あるいは(1)〜(5)の符号を付けて同じ回
路を示しているが、回路要素の符号は(1)のみに付
し、その他の回路には付していない。GCT2aがスイ
ッチングする場合は電流値I(A)を持つ負荷電流につ
いてGCT2a、2bとクランプダイオード13a、G
CT2bとの転流動作を考慮すれば良い。
【0009】図7(1)に矢印で示すように、負荷電流
が流れているGCT2a、2bのオン状態からGCT2
aがターンオフした直後の負荷電流は、図7(2)に矢
印で示すように、リセットダイオード5a→クランプコ
ンデンサ7a→クランプダイオード13aにバイパスさ
れる。この時のGCT2aの電流変化率、即ちバイパス
経路への転流速度をdil/dt(A/s)、クランプ
コンデンサ7aの静電容量をC(F)、GCT2aのア
ノード端子からカソード端子までのバイパス経路内に存
在する浮遊インダクタンスをL1(H)、クランプダイ
オード13a、リセットダイオード5aの電流変化率d
i1/dtに対する順回復電圧(過渡オン電圧)を各々
VC(V)、VR(V)とすれば、GCT2aに印加さ
れるスパイク電圧の最大値VDSP1(V)は式1で表
現できる。
【0010】 VDSP1=1/C・∫i1dt+L1・di1/dt+VC+VR…(式1)
【0011】その後、図7(3)に電流経路を矢印で示
しているように、GCT2aの電流がゼロになれば、負
荷電流はすべてクランプダイオード13aに転流する。
また、アノードリアクトル4aの蓄積エネルギーは、ク
ランプコンデンサ7aに回収される。アノードリアクト
ル4aの電流がゼロ(A)になると、GCT2aのター
ンオフ動作は終了する。その後、クランプコンデンサ7
aは、図7(4)に矢印で示すように、直流電圧回路1
に対してリセット抵抗6aを介して電圧E(V)になる
まで放電される。
【0012】図8(1)に示すGCT2aのオフ状態か
らターンオンした直後は、図8(2)に矢印で示すよう
に、クランプダイオード13aを導通している負荷電流
の値まで直流電圧回路1から電流が供給される。また、
その電流には図8(3)に矢印で示すように、クランプ
ダイオード13aの逆回復電流の最大値が重畳される。
クランプダイオード13aのオフ状態が確立すると、図
8(4)に矢印で示すように、アノードリアクトル4a
に過剰に蓄積されたクランプダイオード13aの逆回復
電流によるエネルギーはクランプコンデンサ7aに回収
される。アノードリアクトル4aの電流が負荷電流I
(A)に等しくなれば、GCT2aのターンオン動作は
終了する。クランプコンデンサ7aは、図8(5)に矢
印で示すように、直流電圧回路1に対してリセット抵抗
6aを介して電圧E(V)になるまで放電される。
【0013】次に、GCT2bのスイッチング動作につ
いて図9、図10を用いて説明する。GCT2bがスイ
ッチングする場合は、電流値I(A)の負荷電流につい
てGCT2b、クランプダイオード13aとフリーホイ
ールダイオード3c、3dとの転流動作を考慮すれば良
い。
【0014】図9(1)に矢印で電流経路を示すよう
に、GCT2b、クランプダイオード13aのオン状態
からGCT2bがターンオフした直後の負荷電流は、図
9(2)に矢印で示すように、クランプコンデンサ7b
→リセットダイオード5b→フリーホイールダイオード
3d→フリーホイールダイオード3cにバイパスされ
る。この時のGCT2bの電流変化率、即ちバイパス経
路への転流速度をdi1/dt(A/s)、クランプコ
ンデンサ7bの静電容量をC(F)、GCT2bのカソ
ード端子からクランプダイオード13aのアノード端子
までのバイパス経路内に存在する浮遊インダクタンスを
L2(H)、フリーホイールダイオード3c、3d、ク
ランプダイオード13a、リセットダイオード5bの、
電流変化率di1/dtに対する順回復電圧(過渡オン
電圧)を各々VF(V)、VC(V)、VR(V)とす
れば、GCT2bに印加されるスパイク電圧の最大値V
DSP2は式2で表現できる。
【0015】 VDSP2=1/C・∫i1dt+L2・di1/dt+2VF+VC+VR … (式2)
【0016】この後、図9(3)に矢印で電流経路を示
すように、GCT2bの電流がゼロ(A)になると、負
荷電流はリセットダイオード5bからアノードリアクト
ル4bへ転流する。この転流は、クランプコンデンサ7
bの充電電圧と直流電圧回路1の電圧E(V)との差電
圧により行なわれるため、アノードリアクトル4bに蓄
積された負荷電流によるエネルギーと同じエネルギーが
クランプコンデンサ7bに蓄積される。アノードリアク
トル4bの電流が、負荷電流I(A)に等しくなればタ
ーンオフ動作は終了する。クランプコンデンサ7bは、
図9(4)に矢印で示すように、直流電圧回路1に対し
てリセット抵抗6bを介して電圧E(V)になるまで放
電される。
【0017】図10(1)に矢印で電流経路を示すよう
に、GCT2bのオフ状態からターンオンした直後は、
図10(2)に矢印で示すように、フリーホイールダイ
オード3c、3dを導通している負荷電流の値まで直流
電圧回路1から電流が供給される。また、その電流には
図10(3)に矢印で示すように、フリーホイールダイ
オード3c、3dの逆回復電流の最大値が重畳される。
フリーホイールダイオード3c、3dのオフ状態が確立
すれば、図10(4)に矢印で示すように、アノードリ
アクトル4bに過剰に蓄積されたフリーホイールダイオ
ード3c、3dの逆回復電流によるエネルギーはクラン
プコンデンサ7bに回収される。アノードリアクトル4
bの電流がゼロ(A)になれば、GCT2bのターンオ
ン動作は終了する。クランプコンデンサ7bは、図10
(5)に矢印で示すように、直流電圧回路1に対してリ
セット抵抗6bを介して電圧E(V)になるまで放電さ
れる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】図11に図7(2)で
示したGCT2aのターンオフ時のバイパス経路を、図
12に図9(2)で示したGCT2bのターンオフ時の
バイパス経路をそれぞれ太線ラインで示す。GCTの遮
断能力を向上させ、装置の大容量化を実現するには,バ
イパス経路内に存在する浮遊インダクタンスを可能な限
り小さくすることが課題となる。また、電気的に接合さ
れた銅ブスバーにより回路動作に支障をきたすことがな
いよう十分に配慮して銅ブスバーを接続しなければなら
ない。
【0019】図6の従来の簡易構造に示すように、GC
T2aのカソード側からフリーホイールダイオード3b
のカソード側を銅ブスバー11aで接続し、かつ、フリ
ーホイールダイオード3bのカソード側からクランプダ
イオード13aのカソード側を銅ブスバー11bで接続
し、同様に、GCT2dのアノード側からフリーホイー
ルダイオード3cのアノード側を銅ブスバー11jで接
続し、かつ、フリーホイールダイオード3cのアノード
側からクランプダイオード13bのアノード側を銅ブス
バー11iで接続した場合、図7(1)に示すGCT2
a、2bのオン状態から図7(2)に示すGCT2aが
ターンオフした直後,図11に太線ラインで示すバイパ
ス経路となるが、銅ブスバー11a,11bにはGCT
2aがターンオフするまで負荷電流が流れていたため、
急峻に電流方向が変化することにより銅ブスバー11
a、11bに誘起電圧が発生する。銅ブスバー11aの
誘起電圧によるエネルギーは,ターンオフしたGCT2
aで消費され,銅ブスバー11bの誘起電圧によるエネ
ルギーは、銅ブスバー11b→冷却フィン8e→GCT
2b→冷却フィン8d→フリーホイールダイオード3b
→銅ブスバー11bに循環電流を流すこととなる。その
循環電流経路を図13に太線ラインで示す。
【0020】また、循環電流の減衰時間はGCT2bの
オン電圧,フリーホイールダイオード3bの順電圧と銅
ブスバー11bのインダクタンス値で決まる。仮にGC
T2bのオン電圧を5V、フリーホイールダイオード3
bの順電圧を5V,銅ブスバー11bのインダクタンス
値を0.2μHとすると、減衰速度は50A/μsとな
り,4000Aを遮断した場合、GCT2bには(負荷
電流+4000)Aが重畳され負荷電流値に戻るまで8
0μsもかかることとなる。このように、GCT2bに
は、負荷電流と循環電流の総和が流れており、減衰時間
内にGCT2bがターンオフした場合、GCT2bの電
流責務は非常に厳しいものとなり、遮断失敗の可能性が
ある。よって、装置の大容量化が困難となる。
【0021】次に、第2の圧接構造体10でリセットダ
イオード5a、5bとリセット抵抗6a、6bと冷却フ
ィン8l〜8oと絶縁物14a、14bを共締めした場
合、リセット抵抗6a、6bのため、図11に太線ライ
ンで示すGCT2aのターンオフ時のバイパス経路内に
存在する浮遊インダクタンスと図12に太線ラインで示
すGCT2bのターンオフ時のバイパス経路内に存在す
る浮遊インダクタンスが大きくなり、前記スパイク電圧
VDSP1、VDSP2が高くなる。即ち、リセット抵
抗6a,6bの厚み分だけクランプコンデンサ7a,7
bに接続した銅ブスバー11f、11eまたは11e,
11mの距離が広がり、それらの相互インダクタンスに
よる浮遊インダクタンス低減効果は薄くなる。よって、
GCTのターンオフ時の電流責務が厳しいものとなり、
装置の大容量化が困難となる。
【0022】また、第2の圧接構造体10にクランプコ
ンデンサ7a、7bを共締めしない場合、図11に太線
ラインで示すGCT2aのターンオフ時のバイパス経路
内に存在する浮遊インダクタンスと図12に太線ライン
で示すGCT2bのターンオフ時のバイパス経路内に存
在する浮遊インダクタンスが大きくなり、前記スパイク
電圧VDSP1、VDSP2が高くなる。すなわち、ク
ランプコンデンサが離れる分だけクランプコンデンサ7
a,7bに接続した銅ブスバー11f、11eまたは1
1e,11mが必要となる。よって、GCT2a、2b
のターンオフ時の電流責務が厳しいものとなり、装置の
大容量化が困難となる。
【0023】次に、電位Cの端子に接続された銅ブスバ
ー11eの配線インダクタンスが大きい場合、図7のG
CT2aのターンオフ時の転流動作により、銅ブスバー
11eの配線インダクタンスに誘起電圧が発生し、GC
T2aのターンオフ時には関係のないクランプコンデン
サ7bの放電がリセット抵抗6bを通して行われ,最終
的に直流電圧回路1に対してリセットダイオード5bを
介して電圧E(V)になるまで充電される。また、図8
のGCT2aのターンオン時には転流動作により、銅ブ
スバー11eの配線インダクタンスに誘起電圧が発生
し、GCT2aのターンオン時には関係のないクランプ
コンデンサ7bの充電がリセットダイオード5bを通し
て行われ,最終的に直流電圧回路1に対してリセット抵
抗6bを介して電圧E(V)になるまで放電される。
【0024】また、図9のGCT2bのターンオフ時
に,転流動作により銅ブスバー11eの配線インダクタ
ンスに誘起電圧が発生し、GCT2bのターンオフ時に
は関係のないクランプコンデンサ7aの放電がリセット
抵抗6aを通して行われ,最終的に直流電圧回路1に対
してリセットダイオード5aを介して電圧E(V)にな
るまで充電される。また、図10のGCT2bのターン
オン時には転流動作により銅ブスバー11eの配線イン
ダクタンスに誘起電圧が発生し、GCT2bのターンオ
ン時には関係のないクランプコンデンサ7aの充電がリ
セットダイオード5aを通して行われ,最終的に直流電
圧回路1に対してリセット抵抗6aを介して電圧E
(V)になるまで放電される。以上、全ての転流動作に
おいて関係のないクランプコンデンサの充放電が行わ
れ、リセット抵抗の発生ロスが大きくなり、装置効率の
低下を招くこととなる。したがって、電位Cの端子に接
続された銅ブスバーの配線インダクタンスを可能な限り
小さくすることが望ましい。
【0025】本発明は、上記の問題点を解消するために
なされたもので、GTOの定格と同等あるいはそれを超
える定格を有し、かつ高い臨界電圧上昇率耐量を有する
GCTを用いて、大容量化,高効率化を同時に実現する
インバータ装置を提供することを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明のインバータ装置
は、電位P、Nと中間電位Cの3つの電位を有する直流
電圧回路と、前記各電位を出力することができる3レベ
ルインバータブリッジとを有するインバータ装置であっ
て、前記3レベルインバータブリッジは直列接続された
第1〜第4のGCTと、前記各GCTに逆並列接続され
た第1〜第4のフリーホイールダイオードと、前記直流
電圧回路の電位Cの端子と第2のGCTのアノード端子
との間に接続された第1のクランプダイオードと、第3
のGCTのカソード端子と前記直流電圧回路の電位Cの
端子との間に接続された第2のクランプダイオードと、
前記直流電圧回路の電位Pの端子と第1のGCTのアノ
ード端子との間に接続された第1のアノードリアクトル
と、第1のアノードリアクトルに並列接続された第1の
リセットダイオードと第1のリセット抵抗から構成され
る第1の直列接続体と、第1のリセットダイオードと第
1のリセット抵抗との接続点と前記直流電圧回路の電位
Cの端子との間に接続され、第1のリセット抵抗を介し
てのみ前記直流電圧回路へ放電できる第1のクランプコ
ンデンサと、第4のGCTのカソード端子と前記直流電
圧回路の電位Nの端子との間に接続された第2のアノー
ドリアクトルと、第2のアノードリアクトルに並列接続
された第2のリセットダイオードと第2のリセット抵抗
から構成される第2の直列接続体と、第2のリセットダ
イオードと第2のリセット抵抗との接続点と前記直流電
圧回路の電位Cの端子との間に接続され、第2のリセッ
ト抵抗を介してのみ前記直流電圧回路へ放電できる第2
のクランプコンデンサと、第2のGCTと第3のGCT
との接続点に設けられた出力端子とを有するブリッジ回
路により構成されるものにおいて、前記各GCTと各フ
リーホイールダイオードと第1、第2のクランプダイオ
ードとをそれぞれ別個の半導体パッケージとして構成
し、かつ各半導体パッケージの間に、それぞれ導電体と
して機能する冷却フィンを介装すると共に、それらを通
電方向に圧接して共締めすることにより圧接構造体を形
成し、前記圧接構造体の第1のGCTのカソード側と第
1のクランプダイオードのカソード側、第2のフリーホ
イールダイオードのカソード側と第1のクランプダイオ
ードのカソード側、第4のGCTのアノード側と第2の
クランプダイオードのアノード側及び第3のフリーホイ
ールダイオードのアノード側と第2のクランプダイオー
ドのアノード側をそれぞれ銅ブスバーで接続するように
したものである。
【0027】また、本発明のインバータ装置は,電位
P、Nと中間電位Cの3つの電位を有する直流電圧回路
と、前記各電位を出力することができる3レベルインバ
ータブリッジとを有するインバータ装置であって、前記
3レベルインバータブリッジは直列接続された第1〜第
4のGCTと、前記各GCTに逆並列接続された第1〜
第4のフリーホイールダイオードと、前記直流電圧回路
の電位Cの端子と第2のGCTのアノード端子との間に
接続された第1のクランプダイオードと、第3のGCT
のカソード端子と前記直流電圧回路の電位Cの端子との
間に接続された第2のクランプダイオードと、前記直流
電圧回路の電位Pの端子と第1のGCTのアノード端子
との間に接続された第1のアノードリアクトルと、第1
のアノードリアクトルに並列接続された第1のリセット
ダイオードと第1のリセット抵抗から構成される第1の
直列接続体と、第1のリセットダイオードと第1のリセ
ット抵抗との接続点と前記直流電圧回路の電位Cの端子
との間に接続され、第1のリセット抵抗を介してのみ前
記直流電圧回路へ放電できる第1のクランプコンデンサ
と、第4のGCTのカソード端子と前記直流電圧回路の
電位Nの端子との間に接続された第2のアノードリアク
トルと、第2のアノードリアクトルに並列接続された第
2のリセットダイオードと第2のリセット抵抗から構成
される第2の直列接続体と、第2のリセットダイオード
と第2のリセット抵抗との接続点と前記直流電圧回路の
電位Cの端子との間に接続され、第2のリセット抵抗を
介してのみ前記直流電圧回路へ放電できる第2のクラン
プコンデンサと、第2のGCTと第3のGCTとの接続
点に設けられた出力端子とを有するブリッジ回路により
構成されるものにおいて、前記各GCTと各フリーホイ
ールダイオードと第1、第2のクランプダイオードをそ
れぞれ別個の半導体パッケージとして構成し、かつ各半
導体パッケージの間に、それぞれ導電体として機能する
冷却フィンを介装し、それらを通電方向に圧接して共締
めされた第1の圧接構造体及び第1、第2のリセットダ
イオードと、各リセットダイオードに結合され、導電体
として機能する冷却フィンとをリセット抵抗を介するこ
となく、その通電方向に圧接して共締めされた第2の圧
接構造体を備えたものである。
【0028】また、本発明のインバータ装置は、前記
2の圧接構造体が第1、第2のクランプコンデンサをも
共締めして構成されるものである。
【0029】また、本発明のインバータ装置は,電位
P、Nと中間電位Cの3つの電位を有する直流電圧回路
と、前記各電位を出力することができる3レベルインバ
ータブリッジとを有するインバータ装置であって、前記
3レベルインバータブリッジは、直列接続された第1〜
第4のGCTと、前記各GCTに逆並列接続された第1
〜第4のフリーホイールダイオードと、前記直流電圧回
路の電位Cの端子と第2のGCTのアノード端子との間
に接続された第1のクランプダイオードと、第3のGC
Tのカソード端子と前記直流電圧回路の電位Cの端子と
の間に接続された第2のクランプダイオードと、前記直
流電圧回路の電位Pの端子と第1のGCTのアノード端
子との間に接続された第1のアノードリアクトルと、第
1のアノードリアクトルに並列接続された第1のリセッ
トダイオードと第1のリセット抵抗から構成される第1
の直列接続体と、第1のリセットダイオードと第1のリ
セット抵抗との接続点と前記直流電圧回路の電位Cの端
子との間に接続され、第1のリセット抵抗を介してのみ
前記直流電圧回路へ放電できる第1のクランプコンデン
サと、第4のGCTのカソード端子と前記直流電圧回路
の電位Nの端子との間に接続された第2のアノードリア
クトルと、第2のアノードリアクトルに並列接続された
第2のリセットダイオードと第2のリセット抵抗から構
成される第2の直列接続体と、第2のリセットダイオー
ドと第2のリセット抵抗との接続点と前記直流電圧回路
の電位Cの端子との間に接続され、第2のリセット抵抗
を介してのみ前記直流電圧回路へ放電できる第2のクラ
ンプコンデンサと、第2のGCTと第3のGCTとの接
続点に設けられた出力端子とを有するブリッジ回路によ
り構成されるものにおいて、前記各GCTと各フリーホ
イールダイオードと第1、第2のクランプダイオードを
それぞれ別個の半導体パッケージとして構成し、かつ各
半導体パッケージの間に、それぞれ導電体として機能す
る冷却フィンを介装し、それらを通電方向に圧接して共
締めされた第1の圧接構造体及び第1のリセットダイオ
ードとリセット抵抗、第2のリセットダイオードとリセ
ット抵抗を、それぞれの間に導電体として機能する冷却
フィンを介装し、通電方向に圧接して共締めされた第2
の圧接構造体並びに両圧接構造体と前記直流電圧回路と
を前記ブリッジ回路を構成するように接続する複数の銅
ブスバーを備えると共に、第1の圧接構造体及び第2の
圧接構造体と前記直流電圧回路の電位Cの端子とを接続
する銅ブスバーを並列接続された2つの銅ブスバーで構
成し、一方の銅ブスバーは電位Pの端子に接続された銅
ブスバーに近接配置し、他方の銅ブスバーは電位Nの端
子に接続された銅ブスバーに近接配置するようにしたも
のである。
【0030】
【発明の実施の形態】実施の形態1.以下、この発明に
よるインバータ装置の第1の実施の形態を図を用いて説
明する。図1はインバータ装置の3レベルインバータブ
リッジを示す回路構成を示すものであり、図2はこの発
明によるインバータ装置の第1の実施の形態である3レ
ベルインバータブリッジの具体的な簡易構造を示すもの
である。
【0031】図1において、1は電位P、電位Cおよび
電位N(電位Pと電位C、電位Cと電位Nの各電位差は
E(V))を持つ直流電圧回路、2a〜2dは自己消弧
型半導体素子としてのGCTで、それぞれ直列接続され
ている。3a〜3dはフリーホイールダイオードで、そ
れぞれGCT2a〜2dに逆並列接続されている。13
a、13bは直列接続されてGCT2b、2cの直列体
に逆並列接続されたクランプダイオードである。クラン
プダイオード13a、13bの直列接続点は、電位Cの
端子に接続されている。4a、4bはアノードリアクト
ルで、4aはGCT2aのアノードと電位Pの端子との
間に、また4bはGCT2dのカソードと電位Nの端子
との間にそれぞれ接続されている。
【0032】5a、5bはリセットダイオード、7a、
7bはクランプコンデンサで、リセットダイオード5a
とクランプコンデンサ7aとを直列接続してGCT2a
のアノードと電位Cの端子との間に、またリセットダイ
オード5bとクランプコンデンサ7bとを直列接続して
GCT2dのカソードと電位Cの端子との間にそれぞれ
接続されている。6a、6bはリセット抵抗で、6aは
リセットダイオード5aとクランプコンデンサ7aとの
直列接続点と電位Pの端子との間に、また6bはリセッ
トダイオード5bとクランプコンデンサ7bとの直列接
続点と電位Nの端子との間にそれぞれ接続されている。
なお、OUTは図示しない負荷に接続される出力端子で
ある。
【0033】また、図2において、GCT2a〜2dと
フリーホイールダイオード3a〜3dとクランプダイオ
ード13a、13bはそれぞれ分離され、かつ口径の等
しい別個の半導体パッケージとして構成されている。ま
た、リセットダイオード5a、5bはフリーホイールダ
イオード3a〜3d、あるいはクランプダイオード13
a、13bの口径より小さい半導体パッケージとして構
成されている。6a、6bはリセット抵抗としての水冷
抵抗器、8a〜8oは導電体として機能し、接続導体を
兼ねる冷却フィン、4a、4bはアノードリアクトル、
7a、7bはクランプコンデンサである。
【0034】9はGCT2a〜2dと、フリーホイール
ダイオード3a〜3dと、クランプダイオード13a、
13bの10個の半導体パッケージを積み重ねたもの
と、各半導体パッケージの間にそれぞれ介装された冷却
フィン8a〜8kとを共締めして構成された第1の圧接
構造体、10はリセットダイオード5a、5bとリセッ
ト抵抗6a、6bとを重ね合わせたものと、それぞれの
間及び両外側に設けられた冷却フィン8l〜8oと、絶
縁物14a、14bとを共締めして構成された第2の圧
接構造体、11a〜11oは電気的接続手段であり、例
えば幅広な銅ブスバーなどにより形成されているもので
ある。
【0035】銅ブスバー11aによってGCT2aのカ
ソード側とクランプダイオード13aのカソード側とを
接続し,銅ブスバー11bによってフリーホイールダイ
オード3bのカソード側とクランプダイオード13aの
カソード側とを接続している。同様に、銅ブスバー11
jによってGCT2dのアノード側とクランプダイオー
ド13bのアノード側とを接続し,銅ブスバー11iに
よってフリーホイールダイオード3cのアノード側とク
ランプダイオード13bのアノード側とを接続すること
で、GCT2a,2bのオン状態からGCT2aがター
ンオフした直後,GCT2aのカソード側とクランプダ
イオード13aのカソード側との間の銅ブスバー11a
で発生する誘起電圧によるエネルギーがGCT2aで消
費され、GCT2bには銅ブスバー11aで発生する誘
起電圧による循環電流の重畳は行われず、通常の負荷電
流を遮断することとなる。また、GCT2c,2dのオ
ン状態からGCT2dがターンオフした場合も同様であ
る。
【0036】一方、第1の圧接構造体と第2の圧接構造
体との接続は、銅ブスバー11cによってフリーホイー
ルダイオード3aのカソード側と冷却フィン8l、即ち
リセットダイオード5aのアノード側とを接続し、銅ブ
スバー11eが絶縁物14a、14bの間を通ってクラ
ンプダイオード13aのカソード側とクランプコンデン
サ7a、7bの接続点及び電位Cの端子とを接続し、銅
ブスバー11kによってフリーホイールダイオード3d
のアノード側と冷却フィン8o、即ちリセットダイオー
ド5bのカソード側とを接続している。
【0037】また、アノードリアクトル4aは銅ブスバ
ー11hと11gとによって冷却フィン8l、即ちリセ
ットダイオード5aのアノード側と、電位Pの端子とに
接続され、電位Pの端子は銅ブスバー11dによってリ
セット抵抗6aの一端に接続されている。更に、アノー
ドリアクトル4bは銅ブスバー11oと11nとによっ
て冷却フィン8o、即ちリセットダイオード5bのカソ
ード側と、電位Nの端子とに接続され、電位Nの端子は
銅ブスバー11lによってリセット抵抗6bの一端に接
続されている。また、クランプコンデンサ7aの他端は
銅ブスバー11fによってリセット抵抗6aの他端に接
続され、クランプコンデンサ7bの他端は銅ブスバー1
1mによってリセット抵抗6bの他端に接続されてい
る。
【0038】実施の形態2.次に、この発明によるイン
バータ装置の第2の実施の形態を図を用いて説明する。
図3は第2の実施の形態である具体的な簡易構造を示す
ものである。図3において、図2に示す第1の実施の形
態と同一または相当部分には同一符号を付して説明を省
略する。図2と異なるところは第2の圧接構造体10
と、アノードリアクトル4a、4b、リセット抵抗6
a、6b、クランプコンデンサ7a、7bである。第2
の圧接構造体10はリセットダイオード5a、5bと冷
却フィン8l、8oと絶縁物14a、14bとをそれぞ
れ図示のように積み重ねた状態で共締めして構成され、
リセット抵抗6a、6bはそれぞれ冷却フィン8m、8
nと結合された上、銅ブスバー11d、11lによって
アノードリアクトル4a、4bに接続され、クランプコ
ンデンサ7a、7bの他端は、それぞれ銅ブスバー11
f、11mによってリセットダイオード5aのカソード
側及び5bのアノード側に接続されている。
【0039】第2の圧接構造体10をリセットダイオー
ド5a、5bと冷却フィン8l,8oと絶縁物14a、
14bとを共締めすることによって構成し、リセット抵
抗6a、6bを共締めしないことで、GCT2aのター
ンオフ時のバイパス経路内に存在する浮遊インダクタン
スL1(H)とGCT2bのターンオフ時のバイパス経
路内に存在する浮遊インダクタンスL2(H)を可能な
限り小さくする。即ち、クランプコンデンサ7a,7b
に接続した銅ブスバー11f、11eまたは11e,1
1mの距離を小さくし、それらの相互インダクタンスに
よる浮遊インダクタンス低減効果を高め,スパイク電圧
を抑制するものである。
【0040】実施の形態3.次に、この発明によるイン
バータ装置の第3の実施の形態を図を用いて説明する。
図4は第3の実施の形態である具体的な簡易構造を示す
ものである。図4において、図3に示す第2の実施の形
態と同一または相当部分には同一符号を付して説明を省
略する。図3と異なるところは第2の圧接構造体10
で、図3における絶縁物14a、14bの位置に絶縁物
に代えてクランプコンデンサ7a,7bを配置し、リセ
ットダイオード5a、5b及び冷却フィン8l,8oと
共締めして第2の圧接構造体10を構成するものであ
る。
【0041】第2の圧接構造体10にクランプコンデン
サ7a,7bを共締めすることで、GCT2aのターン
オフ時のバイパス経路内に存在する浮遊インダクタンス
L1(H)とGCT2bのターンオフ時のバイパス経路
内に存在する浮遊インダクタンスL2(H)を小さく
し、スパイク電圧を抑制するものである。
【0042】実施の形態4.次に、この発明によるイン
バータ装置の第4の実施の形態を図を用いて説明する。
図5は第4の実施の形態である具体的な簡易構造を示す
ものである。図5において、図2に示す第1の実施の形
態と同一または相当部分には同一符号を付して説明を省
略する。図2と異なるところは、電位Cの端子に接続さ
れる図2の銅ブスバー11eを並列接続された2つの銅
ブスバーで構成し、一方の銅ブスバー11eは絶縁物1
4aとブロック12に挟まれる形で電位Pの端子に接続
された銅ブスバー11dに近接配置し、他方の銅ブスバ
ー11pは絶縁物14bとブロック12に挟まれる形で
電位Nの端子に接続された銅ブスバー11lに近接配置
して、銅ブスバー11e及び11pの配線インダクタン
スを可能な限り小さくするようにしている。
【0043】この場合、ブロック12は圧接に耐える構
造物であればどのようなものでもよく,例えば鉄ブロッ
ク、絶縁ブロック等が適用可能である。この実施の形態
は、GCT2aのターンオフ時,ターンオン時に関係の
ないクランプコンデンサ7bの充放電を最小とし、リセ
ット抵抗6bの発生ロスを抑え、装置の高効率化を可能
にするものである。また、同様にGCT2bのターンオ
フ時,ターンオン時に関係のないクランプコンデンサ7
aの充放電を最小とし、リセット抵抗6aの発生ロスを
抑えるものである。
【0044】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明のインバ
ータ装置によれば、圧接構造体のGCT2aのカソード
側と第1のクランプダイオードのカソード側、第2のフ
リーホイールダイオードのカソード側と第1のクランプ
ダイオードのカソード側、GCT2dのアノード側と第
2のクランプダイオードのアノード側及び第3のフリー
ホイールダイオードのアノード側と第2のクランプダイ
オードのアノード側をそれぞれ銅ブスバーで接続するよ
うにしたため、GCT2a,2bのオン状態からGCT
2aがターンオフした直後,GCT2aのカソード側と
クランプダイオード13aのカソード側との間の銅ブス
バー11aで発生する誘起電圧によるエネルギーがGC
T2aのターンオフ時に消費され、GCT2bには銅ブ
スバー11aで発生する誘起電圧による循環電流の重畳
は行われないため、通常の負荷電流を通流することとな
り、装置の大容量化を可能にするものである。また、G
CT2c,2dのオン状態からGCT2dがターンオフ
した場合も同様の効果が得られるものである。
【0045】また、本発明のインバータ装置によれば、
第2の圧接構造体が第1、第2のリセットダイオード
と、各リセットダイオードに結合され、導電体として機
能する冷却フィンとをリセット抵抗を介することなく共
締めするようにしたため、クランプコンデンサ7a,7
bに接続した銅ブスバー11f、11eまたは11e,
11mの距離を小さくすることができ、それらの相互イ
ンダクタンスによる浮遊インダクタンスを低減してスパ
イク電圧を抑制することができるものである。
【0046】また、本発明のインバータ装置によれば、
第2の圧接構造体が第1、第2のリセットダイオード
と、各リセットダイオードに結合され、導電体として機
能する冷却フィンと、第1、第2のクランプコンデンサ
とを共締めして構成されているため、GCT2aのター
ンオフ時のバイパス経路内に存在する浮遊インダクタン
スL1(H)とGCT2bのターンオフ時のバイパス経
路内に存在する浮遊インダクタンスL2(H)を小さく
することができ、スパイク電圧を抑制することができる
ものである。
【0047】また、本発明のインバータ装置によれば、
第1の圧接構造体及び第2の圧接構造体と直流電圧回路
の電位Cの端子とを接続する銅ブスバーを並列接続され
た2つの銅ブスバーで構成し、一方の銅ブスバーは電位
Pの端子に接続された銅ブスバーに近接配置し、他方の
銅ブスバーは電位Nの端子に接続された銅ブスバーに近
接配置するようにしたため、往復電流による相互インダ
クタンスを大きくして、電位Cの端子に接続された銅ブ
スバーの配線インダクタンスを可能な限り小さくするこ
とができ、GCT2aのターンオフ時,ターンオン時に
関係のないクランプコンデンサ7bの充放電を抑制し、
リセット抵抗6bの発生ロスを抑えるので装置の高効率
化を可能にするものである。また、同様にGCT2bの
ターンオフ時,ターンオン時にも、関係のないクランプ
コンデンサ7aの充放電を最小として、リセット抵抗6
aの発生ロスを抑えることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 3レベルインバータブリッジの回路構成を示
す図である。
【図2】 本発明の実施の形態1における3レベルイン
バータブリッジの簡易構造を示す図である。
【図3】 本発明の実施の形態2における3レベルイン
バータブリッジの簡易構造を示す図である。
【図4】 本発明の実施の形態3における3レベルイン
バータブリッジの簡易構造を示す図である。
【図5】 本発明の実施の形態4における3レベルイン
バータブリッジの簡易構造を示す図である。
【図6】 従来の3レベルインバータブリッジの簡易構
造を示す図である。
【図7】 従来のインバータ装置における3レベルイン
バータブリッジの回路動作を示す図である。
【図8】 従来のインバータ装置における3レベルイン
バータブリッジの回路動作を示す図である。
【図9】 従来のインバータ装置における3レベルイン
バータブリッジの回路動作を示す図である。
【図10】 従来インバータ装置における3レベルイン
バータブリッジの回路動作を示す図である。
【図11】 図6の3レベルインバータブリッジのバイ
パス経路を示す図である。
【図12】 図6の3レベルインバータブリッジのバイ
パス経路を示す図である。
【図13】 図6の3レベルインバータブリッジの循環
電流経路を示す図である。
【符号の説明】
1 直流電圧回路、2a〜2d GCT、3a〜3d
フリーホイールダイオード、4a,4b アノードリア
クトル、5a,5b リセットダイオード、6a,6b
リセット抵抗、7a,7b クランプコンデンサ、8
a〜8o 冷却フィン、9 第1の圧接構造体、10
第2の圧接構造体、11a〜11p 銅ブスバー、13
a,13b クランプダイオード。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 7/48 H02M 7/515 H02M 7/5387

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電位P、Nと中間電位Cの3つの電位を
    有する直流電圧回路と、前記各電位を出力することがで
    きる3レベルインバータブリッジとを有するインバータ
    装置であって、前記3レベルインバータブリッジは、直
    列接続された第1〜第4の自己消弧型半導体素子と、前
    記各自己消弧型半導体素子に逆並列接続された第1〜第
    4のフリーホイールダイオードと、前記直流電圧回路の
    電位Cの端子と第2の自己消弧型半導体素子のアノード
    端子との間に接続された第1のクランプダイオードと、
    第3の自己消弧型半導体素子のカソード端子と前記直流
    電圧回路の電位Cの端子との間に接続された第2のクラ
    ンプダイオードと、前記直流電圧回路の電位Pの端子と
    第1の自己消弧型半導体素子のアノード端子との間に接
    続された第1のアノードリアクトルと、第1のアノード
    リアクトルに並列接続された第1のリセットダイオード
    と第1のリセット抵抗から構成される第1の直列接続体
    と、第1のリセットダイオードと第1のリセット抵抗と
    の接続点と前記直流電圧回路の電位Cの端子との間に接
    続され、第1のリセット抵抗を介してのみ前記直流電圧
    回路へ放電できる第1のクランプコンデンサと、第4の
    自己消弧型半導体素子のカソード端子と前記直流電圧回
    路の電位Nの端子との間に接続された第2のアノードリ
    アクトルと、第2のアノードリアクトルに並列接続され
    た第2のリセットダイオードと第2のリセット抵抗から
    構成される第2の直列接続体と、第2のリセットダイオ
    ードと第2のリセット抵抗との接続点と前記直流電圧回
    路の電位Cの端子との間に接続され、第2のリセット抵
    抗を介してのみ前記直流電圧回路へ放電できる第2のク
    ランプコンデンサと、第2の自己消弧型半導体素子と第
    3の自己消弧型半導体素子との接続点に設けられた出力
    端子とを有するブリッジ回路により構成されるものにお
    いて、前記各自己消弧型半導体素子と各フリーホイール
    ダイオードと第1、第2のクランプダイオードをそれぞ
    れ別個の半導体パッケージとして構成し、かつ各半導体
    パッケージの間に、それぞれ導電体として機能する冷却
    フィンを介装すると共に、それらを通電方向に圧接して
    共締めすることにより圧接構造体を形成し、前記圧接構
    造体の第1の自己消弧型半導体素子のカソード側と第1
    のクランプダイオードのカソード側、第2のフリーホイ
    ールダイオードのカソード側と第1のクランプダイオー
    ドのカソード側、第4の自己消弧型半導体素子のアノー
    ド側と第2のクランプダイオードのアノード側及び第3
    のフリーホイールダイオードのアノード側と第2のクラ
    ンプダイオードのアノード側をそれぞれ銅ブスバーで接
    続するようにしたことを特徴とするインバータ装置。
  2. 【請求項2】 電位P、Nと中間電位Cの3つの電位を
    有する直流電圧回路と、前記各電位を出力することがで
    きる3レベルインバータブリッジとを有するインバータ
    装置であって、前記3レベルインバータブリッジは、直
    列接続された第1〜第4の自己消弧型半導体素子と、前
    記各自己消弧型半導体素子に逆並列接続された第1〜第
    4のフリーホイールダイオードと、前記直流電圧回路の
    電位Cの端子と第2の自己消弧型半導体素子のアノード
    端子との間に接続された第1のクランプダイオードと、
    第3の自己消弧型半導体素子のカソード端子と前記直流
    電圧回路の電位Cの端子との間に接続された第2のクラ
    ンプダイオードと、前記直流電圧回路の電位Pの端子と
    第1の自己消弧型半導体素子のアノード端子との間に接
    続された第1のアノードリアクトルと、第1のアノード
    リアクトルに並列接続された第1のリセットダイオード
    と第1のリセット抵抗から構成される第1の直列接続体
    と、第1のリセットダイオードと第1のリセット抵抗と
    の接続点と前記直流電圧回路の電位Cの端子との間に接
    続され、第1のリセット抵抗を介してのみ前記直流電圧
    回路へ放電できる第1のクランプコンデンサと、第4の
    自己消弧型半導体素子のカソード端子と前記直流電圧回
    路の電位Nの端子との間に接続された第2のアノードリ
    アクトルと、第2のアノードリアクトルに並列接続され
    た第2のリセットダイオードと第2のリセット抵抗から
    構成される第2の直列接続体と、第2のリセットダイオ
    ードと第2のリセット抵抗との接続点と前記直流電圧回
    路の電位Cの端子との間に接続され、第2のリセット抵
    抗を介してのみ前記直流電圧回路へ放電できる第2のク
    ランプコンデンサと、第2の自己消弧型半導体素子と第
    3の自己消弧型半導体素子との接続点に設けられた出力
    端子とを有するブリッジ回路により構成されるものにお
    いて、前記各自己消弧型半導体素子と各フリーホイール
    ダイオードと第1、第2のクランプダイオードをそれぞ
    れ別個の半導体パッケージとして構成し、かつ各半導体
    パッケージの間に、それぞれ導電体として機能する冷却
    フィンを介装し、それらを通電方向に圧接して共締めさ
    れた第1の圧接構造体及び第1、第2のリセットダイオ
    ードと、各リセットダイオードに結合され、導電体とし
    て機能する冷却フィンとをリセット抵抗を介することな
    く、その通電方向に圧接して共締めされた第2の圧接構
    造体を備えたことを特徴とするインバータ装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の圧接構造体は、第1、第2の
    クランプコンデンサをも共締めして構成することを特徴
    とする請求項2記載のインバータ装置。
  4. 【請求項4】 電位P、Nと中間電位Cの3つの電位を
    有する直流電圧回路と、前記各電位を出力することがで
    きる3レベルインバータブリッジとを有するインバータ
    装置であって、前記3レベルインバータブリッジは、直
    列接続された第1〜第4の自己消弧型半導体素子と、前
    記各自己消弧型半導体素子に逆並列接続された第1〜第
    4のフリーホイールダイオードと、前記直流電圧回路の
    電位Cの端子と第2の自己消弧型半導体素子のアノード
    端子との間に接続された第1のクランプダイオードと、
    第3の自己消弧型半導体素子のカソード端子と前記直流
    電圧回路の電位Cの端子との間に接続された第2のクラ
    ンプダイオードと、前記直流電圧回路の電位Pの端子と
    第1の自己消弧型半導体素子のアノード端子との間に接
    続された第1のアノードリアクトルと、第1のアノード
    リアクトルに並列接続された第1のリセットダイオード
    と第1のリセット抵抗から構成される第1の直列接続体
    と、第1のリセットダイオードと第1のリセット抵抗と
    の接続点と前記直流電圧回路の電位Cの端子との間に接
    続され、第1のリセット抵抗を介してのみ前記直流電圧
    回路へ放電できる第1のクランプコンデンサと、第4の
    自己消弧型半導体素子のカソード端子と前記直流電圧回
    路の電位Nの端子との間に接続された第2のアノードリ
    アクトルと、第2のアノードリアクトルに並列接続され
    た第2のリセットダイオードと第2のリセット抵抗から
    構成される第2の直列接続体と、第2のリセットダイオ
    ードと第2のリセット抵抗との接続点と前記直流電圧回
    路の電位Cの端子との間に接続され、第2のリセット抵
    抗を介してのみ前記直流電圧回路へ放電できる第2のク
    ランプコンデンサと、第2の自己消弧型半導体素子と第
    3の自己消弧型半導体素子との接続点に設けられた出力
    端子とを有するブリッジ回路により構成されるものにお
    いて、前記各自己消弧型半導体素子と各フリーホイール
    ダイオードと第1、第2のクランプダイオードをそれぞ
    れ別個の半導体パッケージとして構成し、かつ各半導体
    パッケージの間に、それぞれ導電体として機能する冷却
    フィンを介装し、それらを通電方向に圧接して共締めさ
    れた第1の圧接構造体及び第1のリセットダイオードと
    リセット抵抗、第2のリセットダイオードとリセット抵
    抗を、それぞれの間に導電体として機能する冷却フィン
    を介装し、通電方向に圧接して共締めされた第2の圧接
    構造体並びに両圧接構造体と前記直流電圧回路とを前記
    ブリッジ回路を構成するように接続する銅ブスバーを備
    えると共に、第1の圧接構造体及び第2の圧接構造体と
    前記直流電圧回路の電位Cの端子とを接続する銅ブスバ
    ーを並列接続された2つの銅ブスバーで構成し、一方の
    銅ブスバーは電位Pの端子に接続された銅ブスバーに近
    接配置し、他方の銅ブスバーは電位Nの端子に接続され
    た銅ブスバーに近接配置するようにしたことを特徴とす
    るインバータ装置。
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