JP3535341B2 - 圧接型半導体装置 - Google Patents

圧接型半導体装置

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JP3535341B2
JP3535341B2 JP06982097A JP6982097A JP3535341B2 JP 3535341 B2 JP3535341 B2 JP 3535341B2 JP 06982097 A JP06982097 A JP 06982097A JP 6982097 A JP6982097 A JP 6982097A JP 3535341 B2 JP3535341 B2 JP 3535341B2
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和博 倉地
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は圧接型半導体装置に
関し、特にゲート転流型ターンオフサイリスタ(GC
T)に関する。
【0002】
【従来の技術】ゲート転流型ターンオフサイリスタ(以
後、GCTサイリスタと呼称)は、ゲートターンオフサ
イリスタ(以後、GTOと呼称)と異なり、ゲート逆電
流の上昇率をGTOサイリスタの100倍程度に高め、
主電流をすべてゲート回路に流して(転流して)ターン
オフ動作を行うものである。
【0003】図8および図9に、GCTサイリスタ90
の断面構成および平面構成を示す。なお、図8は、図9
に示す矢印方向からGCTサイリスタ90を見た正面図
である。従って、図9の線A−Aに関する縦断面図が図
8にあたる。
【0004】図8において、GCTサイリスタ90の各
セグメントが形成された半導体基板28の下側表面の外
周部側に位置する面上に、ゲート電極29aが形成され
ており、さらにゲート電極29aよりも内側の半導体基
板28の下側表面上には、各セグメントの位置に対応し
て各カソード電極29bが形成されている。
【0005】半導体基板28の下側表面上のカソード電
極29bの下には、カソード歪緩衝板30およびカソー
ドポスト電極31が順に配設されている。一方、半導体
基板28の図示しないアノード電極の表面(カソード電
極29bと反対側の面)上には、アノード歪緩衝板32
およびアノードポスト電極33が順に配設されている。
【0006】また、半導体基板28のゲート電極29a
の表面に接するようにリング状ゲート電極34が配設さ
れており、リング状金属板からなるゲート端子板38
が、その内周端縁面がリングゲート電極34と摺動可能
になるように、同電極34に対して接触・配置されてい
る。
【0007】そして、ゲート端子板38とともに、リン
グ状ゲート電極34をゲート電極29aに対して押圧す
るための皿バネあるいは波バネのようなリング状の弾性
体35が配設されている。なお、弾性体35はリング状
絶縁体36を介してゲート端子板38を押圧する構成と
なっている。
【0008】また、リング状ゲート電極34をカソード
歪緩衝板30およびカソードポスト電極31から絶縁す
るための絶縁シート等からなる絶縁体37が、カソード
歪緩衝板30およびカソードポスト電極31の壁面に沿
って配設されている。
【0009】カソードポスト電極31の端縁部にはカソ
ードフランジ26が固着され、アノードポスト電極33
にはアノードフランジ40が固着されている。そして、
カソードフランジ26とアノードフランジ40との間に
は、GCTサイリスタ90の主要部を取り囲むように、
セラミック等の絶縁物で構成された絶縁筒41が配設さ
れている。絶縁筒41は、ゲート端子板38を挟んで上
下に分割されているとともに、沿面距離を長くするため
の突起部42を有した構成である。従って、ゲート端子
板38の外周側部分は絶縁筒41の側面から外部に突出
することになる。なお、絶縁筒41はゲート端子板38
の上下表面に気密に固着されている。
【0010】そして、絶縁筒41の下側端面に固着され
た接続板43aがカソードフランジ26と気密に固着さ
れ、絶縁筒41の上側端面に固着された接続板43bが
アノードフランジ40と気密に固着されており、これに
よってGCTサイリスタ90が密閉されたパッケージ構
造になっている。なお、この内部は、不活性ガスで置換
されている。
【0011】また、ゲート端子板38の端縁部には、取
り付け穴21が所定の間隔で複数個設けられている。図
9に示すように、GCTサイリスタ90の外観は円盤形
状であり、カソードポスト電極31、カソードフランジ
26、ゲート端子板38が順に同心円状に配設されてい
る。
【0012】ここで、図10にGCTサイリスタのゲー
トとカソード間に、ゲートターンオン制御電流を発生さ
せるゲートドライバGDの外観図を示す。また、図11
にゲートドライバGDにGCTサイリスタ90を取り付
けた状態の断面図を示す。
【0013】図10および図11において、ゲートドラ
イバ回路部15からは、ゲートドライバ回路部15とG
CTサイリスタ90とを電気的に接続するための、回路
パターンが形成された接続基板70が延在している。
【0014】図10において、接続基板70にはGCT
サイリスタ90を挿入するサイリスタ挿入部71ととも
に、GCTサイリスタ90のゲート端子板38を固定す
るためのネジ穴21Aが設けられている。GCTサイリ
スタ90は、サイリスタ挿入部71にカソードポスト電
極31が下側になるように挿入され、ゲート端子板38
の取り付け穴21とネジ穴21Aの位置を合わせ、ネジ
止めで固定される。
【0015】図11はGCTサイリスタ90をゲートド
ライバGDに取り付けた状態を模式的に表した図であ
り、図10の線B−Bに関する縦断面図が図11にあた
る。なお、図11においては接続基板70の構成のみを
断面図として示している。
【0016】図11において、接続基板70はゲートリ
ード基板72、カソードリード基板73、両基板72と
73とを絶縁するための絶縁体74とを有している。こ
のような多層基板構造を設けたのは、ゲートドライバ回
路部15の内部インダクタンスを低減するためである。
なお、カソードリード基板73およびゲートリード基板
72は、ゲートターンオン制御電流の伝達経路となる。
【0017】また、カソードポスト電極31およびアノ
ードポスト電極33の外部には、両者を互いに向き合う
方向に付勢し、カソード歪緩衝板30およびアノード歪
緩衝板32を半導体基板28に圧接するためのカソード
スタック電極SKおよびアノードスタックSAが配置さ
れている。
【0018】以上のように、GCTサイリスタ90は、
半導体基板28上に形成されたゲート電極29a側から
延在するリング状ないし円盤状のゲート端子板38を有
しており、当該ゲート端子板38の外周部分を直接ゲー
トドライバGDの接続基板70にネジ75で固定してい
た。
【0019】ここで、GCTサイリスタとゲートドライ
バの動作について説明する。図12にGCTサイリスタ
と、それを動作させるための回路構成を示す。図12に
おいて、各参照符号3はGCTサイリスタであり、この
GCTサイリスタ3のゲート電極3Gとカソード電極3
Kのノード13との間に、ゲートドライバ4(駆動制御
手段)が接続される。なお、ゲートドライバ4は先に説
明したゲートドライバ回路部15と実質的に同じであ
る。
【0020】ゲートドライバ4は、その駆動電源4a
(電源電圧VGD(例えば20V))、コンデンサ4b、
インダクタンス4C、トランジスタ4dから成る。
【0021】このゲートドライバ4は、GCTサイリス
タ3をターンオンさせるためのターンオン制御電流IG
を発生して、配線経路ないしラインL1を介してこの電
流Iをゲート電極3Gに印加する。これに応じて、G
CTサイリスタ3はオン状態となる。また、符号11は
ノードであり、9は同装置10を駆動するための電源、
すなわち主回路用電源(電源電圧VDD)である。
【0022】他方、符号1は、GCTサイリスタ3がタ
ーンオンした時に流れる主電流ないし陽極電流IAの上
昇率dIA/dtを抑制するためのインダクタンスであ
り、2は、GCTサイリスタ3がターンオフした時にイ
ンダクタンス1に発生するエネルギーを還流させるため
の還流用ダイオードである。
【0023】符号5は、アノード電極3Aのノード11
とカソード電極3Kのノード12との間にGCTサイリ
スタ3に対して並列に接続されており、かつGCTサイ
リスタ3がターンオフした時にアノード・カソード電極
間電圧VAKの上昇に伴って発生するピーク電圧のみを抑
制するためのピーク電圧抑制回路である。同回路5は、
上記電圧VAKがターンオフ時にGCTサイリスタ3の電
圧阻止能力に応じて定まる所定の電圧値に所定の時間だ
け上記電圧VAKを保持ないしクランプする機能を有す
る。
【0024】なお、従来のGTOサイリスタでは、ター
ンオフ時に、主電流IAより分流してゲートドライバ4
側へ流入していたが、GCTサイリスタではゲート逆電
流IGQの変化率ないし上昇率(勾配)dIGQ/dtの絶
対値を出来る限り大きくして(理想的には、|dIGQ
dt|は∞)、主電流IAの全てをゲート逆電流IGQ
してゲートドライバ4を介してノード12へ流すことと
する。すなわち、主電流IAとゲート逆電流IGQとの比
の絶対値で定まるターンオフゲインG(=|IA/IGQ
|)を1以下(G≦1)に設定することで、主電流IA
の全てを、ターンオン制御電流IGとは逆方向に、アノ
ード電極3Aからゲート電極3Gを介してゲートドライ
バ4及びノード12側へと転流させ、以てGCTサイリ
スタ3をターンオフさせる。このとき、アノード電極3
Aからカソード電極3Kへ向けて直接GCTサイリスタ
3内部を流れるカソード電流IKは、直ちに全く流れな
くなる。その意味で、本方式は、主電流IAの分流では
なくて、「主電流IAの転流」を実現しているのであ
る。
【0025】ここで、ゲートドライバ4の駆動電源(主
電源)4aの電源電圧値VGDと、ループR1のインダク
タンス値との関係に応じて、上昇率dIGQ/dtの値を
変化させることができるので、両者4(4a)、R1の
値を適切に設定することで、上昇率|dIGQ/dt|を
限りなく∞値に近い極めて大きな値に設定してやれば、
極めて短時間で主電流IAを全てゲートドライバ4側へ
転流させることができる。
【0026】他方、そのようなゲート逆電流IGQの転流
をゲートドライバ4単独で以て実現することは、当該ド
ライバ4の駆動電源4aがとりうる電源電圧値VGDに限
界があるため容易でないが、その反面、ゲートドライバ
4の駆動電源電圧VGDを設定可能な実用値に設定してお
き、ゲートターンオフゲインGを1以下とするために必
要な上昇率dIGQ/dtの絶対値を実現しうるループR
1の内部インダクタンスの値を設定することは、現実に
可能である。
【0027】そこで、ゲート電極3Gからゲートドライ
バ4までのラインL1と、ゲートドライバ4と、ゲート
ドライバ4からノード13を介してカソード電極3Kま
でのラインL2と、ゲート・カソード電極間のGCTサ
イリスタ3内部の経路とからなるループないし経路R1
内の(浮遊)内部インダクタンスの値を、ターンオフゲ
インGを1以下とするのに必要な値にまで低減させるこ
とが求められる。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
従来のGCTサイリスタ90においては、ゲート逆電流
の上昇率(dIGQ/dt)を増加させるために、ゲート
電極をリング状にすること、および、GCTサイリスタ
のゲート端子板とゲートドライバとの接触面積を広くし
て、ゲートドライバとGCTサイリスタとの間のトータ
ルインダクタンスを低減する構成としている。
【0029】しかし、ゲート端子板38はゲートドライ
バGDの接続基板70にネジ止めで固定される構造であ
ったので、ネジの締め加減やネジ穴の配置によっては、
ゲート端子板38が接続基板70に均一に接触しないと
いう状態になり、接触が不十分な部分からは主電流をゲ
ート回路に転流することができず、ターンオフ失敗によ
る素子破壊につながる可能性があった。また、複数のネ
ジを使用するので作業性が悪いという問題もあった。
【0030】本発明は上記のような問題点を解消するた
めになされたもので、主電流を確実にゲート回路に転流
することができるとともに、ゲートドライバへの取り付
けが容易にできる圧接型半導体装置を提供する。
【0031】
【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1記
載の圧接型半導体装置は、一方主面の外周端縁部に沿っ
てゲート電極が形成され、該ゲート電極の内側にカソー
ド電極が形成され、他方主面にアノード電極が形成され
た半導体基板と、一方端面が前記ゲート電極に接触する
リング状ゲート電極と、前記カソード電極に電気的に接
続されるカソードポスト電極と、前記アノード電極に電
気的に接続されるアノードポスト電極と、前記カソード
ポスト電極および前記アノードポスト電極を取り囲むよ
うに配設され、少なくとも前記半導体基板および前記リ
ング状ゲート電極を内包する電気絶縁性の絶縁筒と、内
周端縁部が前記リング状ゲート電極に電気的に接続さ
れ、外周端縁部が前記絶縁筒の側面から突出するゲート
端子板とを備え、前記カソードポスト電極および前記ア
ノードポスト電極の外側にそれぞれ配設された、カソー
ドスタック電極およびアノードスタック電極によって、
前記カソードポスト電極および前記アノードポスト電極
を互いに向き合う方向に付勢し、両者を前記カソード電
極および前記アノード電極に圧接するとともに、前記ゲ
ート電極と前記カソード電極間に、ゲートターンオン制
御電流を発生させるゲートドライバが前記ゲート端子板
および前記カソードポスト電極に電気的に接続される圧
接型半導体装置において、前記ゲートドライバが、前記
ゲート端子板に直接に接触し、前記ゲートターンオン制
御電流の伝達経路となるゲートリード基板を有し、前記
圧接型半導体装置が、前記カソードポスト電極および前
記アノードポスト電極の圧接に伴って、前記ゲート端子
板の外周端縁部を前記ゲートリード基板に圧接するゲー
ト端子板圧接手段をさらに備えている。
【0032】本発明に係る請求項2記載の圧接型半導体
装置は、前記ゲートドライバが、前記カソードポスト電
極および前記アノードポスト電極の圧接に伴って、前記
カソードポスト電極の端面に圧接され、前記ゲートター
ンオン制御電流の伝達経路となるカソードリード基板を
さらに有し、前記ゲートリード基板およびカソードリー
ド基板は積層されて積層体を構成し、前記積層体は、前
記カソードポスト電極側を挿入した場合に、前記カソー
ドポスト電極の端面が底面部となる前記カソードリード
基板に接触し、前記ゲート端子板の外周端縁部が、周縁
部となる前記ゲートリード基板上に接触する寸法を有し
た有底孔である挿入部を有し、前記ゲート端子板圧接手
段は、その内周直径が、前記絶縁筒を取り囲む大きさに
設定された電気絶縁性の絶縁円筒体であって、前記アノ
ードスタック電極は、少なくとも前記絶縁円筒体の外周
までを覆う寸法を有し、前記カソードポスト電極および
前記アノードポスト電極の圧接の際に、前記絶縁円筒体
が前記ゲート端子板の外周端縁部と前記ゲートリード基
板とを圧接するものである。
【0033】本発明に係る請求項3記載の圧接型半導体
装置は、前記絶縁円筒体が、少なくとも軸方向に可撓性
を有している。
【0034】本発明に係る請求項4記載の圧接型半導体
装置は、前記絶縁円筒体が、少なくとも一部分に、軸方
向に可撓性を有する部材を備えた多層構造体である。
【0035】本発明に係る請求項5記載の圧接型半導体
装置は、前記絶縁円筒体が、前記アノードスタック電極
の所定位置に固着されている。
【0036】本発明に係る請求項6記載の圧接型半導体
装置は、一方主面の外周端縁部に沿ってゲート電極が形
成され、該ゲート電極の内側にカソード電極が形成さ
れ、他方主面にアノード電極が形成された半導体基板
と、一方端面が前記ゲート電極に接触するリング状ゲー
ト電極と、前記カソード電極に電気的に接続されるカソ
ードポスト電極と、前記アノード電極に電気的に接続さ
れるアノードポスト電極と、前記カソードポスト電極お
よび前記アノードポスト電極を取り囲むように配設さ
れ、少なくとも前記半導体基板および前記リング状ゲー
ト電極を内包する電気絶縁性の絶縁筒と、内周端縁部が
前記リング状ゲート電極に電気的に接続され、外周端縁
部が前記絶縁筒の側面から突出するゲート端子板とを備
え、前記カソードポスト電極および前記アノードポスト
電極の外側にそれぞれ配設された、カソードスタック電
極およびアノードスタック電極によって、前記カソード
ポスト電極および前記アノードポスト電極を互いに向き
合う方向に付勢し、両者を前記カソード電極および前記
アノード電極に圧接するとともに、前記ゲート電極と前
記カソード電極間に、ゲートターンオン制御電流を発生
させるゲートドライバが前記ゲート端子板および前記カ
ソードポスト電極に電気的に接続される圧接型半導体装
置において、前記ゲートドライバが、前記ゲート端子板
に直接に接触し、前記ゲートターンオン制御電流の伝達
経路となるゲートリード基板を有し、前記ゲート端子板
が、その外周端縁部がバネ性を有するように折り曲げら
れた折り曲げ部を有している。
【0037】本発明に係る請求項7記載の圧接型半導体
装置は、前記ゲートドライバが、前記カソードポスト電
極および前記アノードポスト電極の圧接に伴って、前記
カソードポスト電極の端面に圧接され、前記ゲートター
ンオン制御電流の伝達経路となるカソードリード基板を
さらに有し、前記ゲートリード基板およびカソードリー
ド基板は積層されて積層体を構成し、前記積層体が、前
記カソードポスト電極側を挿入した場合に、前記カソー
ドポスト電極の端面が底面部となる前記カソードリード
基板に接触し、前記ゲート端子板の外周端縁部が、周縁
部となる前記ゲートリード基板上に接触する寸法を有し
た有底孔である挿入部を有し、前記ゲート端子板が、バ
ネ性を有する前記外周端縁部が、前記カソードポスト電
極および前記アノードポスト電極の圧接に伴って前記ゲ
ートリード基板に押圧されるものである。
【0038】本発明に係る請求項8記載の圧接型半導体
装置は、前記ゲート端子板が、バネ性を有する前記外周
端縁部に所定の間隔で形成された複数の切り込みによっ
て規定される可撓片を複数備えている。
【0039】
【発明の実施の形態】
<実施の形態1> <装置構成>図1に本発明に係る圧接型半導体装置の実
施の形態1として、ゲート転流型ターンオフサイリスタ
(以後、GCTサイリスタと呼称)100の断面構成を
示す。
【0040】図1において、GCTサイリスタ100の
各セグメントが形成された半導体基板28の下側表面の
外周部側に位置する面上にゲート電極29aが形成され
ており、さらにゲート電極29aよりも内側の半導体基
板28の下側表面上には、各セグメントの位置に対応し
て各カソード電極29bが形成されている。
【0041】半導体基板28の下側表面上のカソード電
極29bの下には、カソード歪緩衝板30およびカソー
ドポスト電極31が順に配設されている。一方、半導体
基板28の図示しないアノード電極の表面(カソード電
極29bと反対側の面)上には、アノード歪緩衝板32
およびアノードポスト電極33が順に配設されている。
【0042】また、半導体基板28のゲート電極29a
の表面に接するようにリング状ゲート電極34が配設さ
れており、リング状金属板からなるゲート端子板38A
が、その内周端縁面がリングゲート電極34と摺動可能
になるように、同電極34に対して接触・配置されてい
る。
【0043】そして、ゲート端子板38Aとともに、リ
ング状ゲート電極34をゲート電極29aに対して押圧
するための皿バネあるいは波バネのようなリング状の弾
性体35が配設されている。なお、弾性体35はリング
状絶縁体36を介してゲート端子板38Aを押圧する構
成となっている。
【0044】また、リング状ゲート電極34をカソード
歪緩衝板30およびカソードポスト電極31から絶縁す
るための絶縁シート等からなる絶縁体37が、カソード
歪緩衝板30およびカソードポスト電極31の壁面に沿
って配設されている。
【0045】カソードポスト電極31の端縁部にはカソ
ードフランジ26が固着され、アノードポスト電極33
にはアノードフランジ40が固着されている。そして、
カソードフランジ26とアノードフランジ40との間に
は、GCTサイリスタ100の主要部を取り囲むよう
に、セラミック等の絶縁物で構成された絶縁筒41が配
設されている。絶縁筒41は、ゲート端子板38Aを挟
んで上下に分割されているとともに、沿面距離を長くす
るための突起部42を有した構成である。従って、ゲー
ト端子板38Aの外周側部分は絶縁筒41の側面から外
部に突出することになる。なお、絶縁筒41はゲート端
子板38Aの上下表面に気密に固着されている。ここ
で、ゲート端子板38Aは、絶縁筒41の突起部42の
外周よりもさらに外側に突出するような直径を有するリ
ング状金属板で形成されている。
【0046】そして、絶縁筒41の下側端面に固着され
た接続板43aがカソードフランジ26と気密に固着さ
れ、絶縁筒41の上側端面に固着された接続板43bが
アノードフランジ40と気密に固着されており、これに
よってGCTサイリスタ100が密閉されたパッケージ
構造になっている。なお、この内部は、不活性ガスで置
換されている。
【0047】次に、ゲートドライバGD1の構成、およ
びゲートドライバGD1にGCTサイリスタ100を取
り付けた状態を図2を用いて説明する。
【0048】図2はGCTサイリスタ100をゲートド
ライバGD1に取り付けた状態を模式的に表した図であ
る。
【0049】図2に示すようにゲートドライバGD1
は、ゲートドライバ回路部15と、当該ゲートドライバ
回路部15とGCTサイリスタ100とを電気的に接続
するための、回路パターンが形成された接続基板10と
を備えている。接続基板10はゲートドライバ回路部1
5内にも延在している。
【0050】図2において、接続基板10にはGCTサ
イリスタ100を挿入するサイリスタ挿入部9が形成さ
れ、その平面視形状は図10を用いて説明したゲートド
ライバGDとほぼ同様であるので図示は省略する。GC
Tサイリスタ100は、サイリスタ挿入部9にカソード
ポスト電極31側を下にして挿入される。
【0051】ここで、接続基板10の構成について説明
する。接続基板10は、最下部に位置するカソードリー
ド基板101、当該カソードリード基板101の上部に
配設された絶縁体102、当該絶縁体102の上部に配
設されたゲートリード基板103を備えている。そし
て、ゲートリード基板103および絶縁体102を貫通
し、カソードリード基板101の所定深さに達するよう
に開口部が設けられ、それがサイリスタ挿入部9となっ
ている。サイリスタ挿入部9の直径は、少なくともGC
Tサイリスタ100のカソードフランジ26を収容でき
る大きさに設定される。また、その深さはGCTサイリ
スタ100を挿入した状態でゲート端子板38Aがゲー
トリード基板103に接触する深さに設定される。な
お、カソードリード基板101およびゲートリード基板
103は、ゲートターンオン制御電流の伝達経路とな
る。
【0052】ゲートドライバGD1はGCTサイリスタ
100をサイリスタ挿入部9に挿入した状態で、カソー
ドスタック電極SK1の上に載置される。そして、GC
Tサイリスタ100を取り囲むように絶縁円筒体(ゲー
ト端子板圧接手段)50を配設する。なお、カソードス
タック電極SK1およびアノードスタックSA1は、カ
ソードポスト電極31およびアノードポスト電極33を
互いに向き合う方向に付勢し、カソード歪緩衝板30お
よびアノード歪緩衝板32を半導体基板28に圧接する
ためのものである。
【0053】絶縁円筒体50は、その内側にGCTサイ
リスタ100を収容できるように、その内周直径が少な
くとも絶縁筒41の外周直径より大きく形成されてい
る。そして、その高さは、GCTサイリスタ100のサ
イリスタ挿入部9に収容されない部分を完全に収容する
高さに設定される。
【0054】そして、絶縁円筒体50は、その一方の端
面がゲート端子板38Aの端縁部に接触しており、カソ
ードスタック電極SK1およびアノスタックSA1によ
るGCTサイリスタ100の押圧により、ゲート端子板
38Aの端縁部が均等な力でゲートリード基板103に
押し付けられることになる。
【0055】なお、ゲート端子板38Aは、その外周端
縁部が絶縁円筒体50の端面に確実に接触しなければな
らないので、その外周直径は、少なくとも絶縁円筒体5
0の外周と同程度にする必要がある。またアノードスタ
ック電極SA1は、少なくとも絶縁円筒体50の外周ま
でを覆う大きさが必要である。
【0056】絶縁円筒体50は可撓性を有した部材で形
成されることが望ましい。すなわち、可撓性を有さない
部材、例えばセラミックスなどで形成すると、製造時の
寸法公差で、GCTサイリスタ100を収容してさらに
余るような高さになった場合、カソードスタック電極S
K1およびアノードスタック電極SA1でGCTサイリ
スタ100を押圧しても、圧力は絶縁円筒体50にのみ
加わり、カソードポスト電極31およびアノードポスト
電極33は押圧されないことになる。しかし、可撓性を
有していれば、圧力によって高さが縮み、カソードポス
ト電極31およびアノードポスト電極33を押圧するこ
とが可能になる。また、絶縁円筒体50によりカソード
スタック電極SK1およびアノードスタック電極SA1
から加わる力が多少緩和されるので、ゲートドライバG
D1の接続基板10に加わる圧力を緩和できる。
【0057】絶縁円筒体50の材質としては、ゴムなど
が使用される。ゴムの種類としては、強度的にも、耐熱
的にも優れたもの、例えば真空シールに使用されるよう
なニトリルゴムやシリコンゴムなどを使用する。
【0058】なお、以上説明した絶縁円筒体50は、そ
の材質としてゴムのみを使用した例を示したが、複数の
材質を用いることで可撓性を持たせるようにしても良
い。
【0059】図3に複数の材質で構成された絶縁円筒体
50Aを示す。図3において、絶縁円筒体50Aはガラ
スエポキシ樹脂522を間に挟んで、両側端面がゴム5
21となった多層構造を有している。ガラスエポキシ樹
脂522は可撓性を有していないが、ゴム521の存在
により絶縁円筒体50A全体としては可撓性を有するこ
とになる。ここで、ガラスエポキシ樹脂522とゴム5
21とは、接着剤を使用して接合すれば良い。
【0060】なお、ガラスエポキシ樹脂はコスト的に安
価であり、加工も容易であるので、大型化する傾向にあ
る圧接型半導体装置に適している。
【0061】図4に複数の材質で構成された絶縁円筒体
50Bを示す。図4において、皿バネなどの弾性体53
3を円筒中央に配設し、その両側にガラスエポキシ樹脂
532を配設し、さらにその両側にゴム531を配設し
た多層構造を有している。ゴム531だけでも十分に可
撓性を有しているが、弾性体533の存在によりさらに
可撓性を向上させることができる。
【0062】また、図2を用いた説明では、絶縁円筒体
50は独立した存在であったが、アノードスタック電極
SA1に固着されていても良い。すなわち、GCTサイ
リスタ100を囲むように配設する場合、絶縁円筒体5
0が独立していると位置合わせに時間がかかるという問
題がある。装置の小型化のために、絶縁円筒体50の内
周直径と絶縁筒41の外周直径の差は小さく設定してあ
る。従って、絶縁円筒体50の内周と絶縁筒41の外周
とが接触しないように絶縁円筒体50を配設するには時
間がかかる。しかし、予めアノードスタック電極SA1
に固着させておけば、組み立て時には位置合わせをする
必要がなくなり製造工程を簡略化できる。
【0063】<特徴的作用効果>以上説明したように、
絶縁円筒体50の一方の端面がゲート端子板38Aの端
縁部に接触するように、ゲート端子板38Aの外周直径
を大きくし、カソードスタック電極SK1およびアノー
ドスタック電極SA1によるGCTサイリスタ100の
押圧に際して、絶縁円筒体50の端面によりゲート端子
板38Aを押圧することで、ゲート端子板38Aの端縁
部が均等な力でゲートリード基板103に押し付けられ
ることになり、ゲート端子板38Aがゲートリード基板
103に確実に接触することになる。従って、接触不良
に起因する主電流の損失を防止して、主電流をゲート回
路に転流することができ、ターンオフ失敗による素子破
壊を防止することができる。
【0064】また、ゲート端子板38Aのゲートリード
基板103への取り付けが簡単にでき、作業性が向上し
て製造コストを低減することができる。
【0065】<実施の形態2> <装置構成>図5に本発明に係る圧接型半導体装置の実
施の形態2として、GCTサイリスタ200の断面構成
を示す。
【0066】なお、図5において、図1を用いて説明し
たGCTサイリスタ100と同様の構成については同一
の符号を付し、重複する説明は省略する。
【0067】図5において、半導体基板28のゲート電
極29aの表面に接するようにリング状ゲート電極34
が配設されており、当該リング状ゲート電極34にはゲ
ート端子板39が摺動可能に接触・配置されている。
【0068】ゲート端子板39はリング状金属板であ
り、その外周端縁部がカソード側に曲率を有して折れ曲
がっている。図5において、ゲート端子板39の外周端
縁部は曲率を有して上方(アノード方向)に突出した曲
部39aを有し、曲部39aより外側の最端縁部39b
は裾広がりに緩やかに傾斜している。このような構成に
よりゲート端子板39の外周端縁部がバネ性を有するこ
とになる。
【0069】次に、ゲートドライバGD1にGCTサイ
リスタ200を取り付けた状態を図6を用いて説明す
る。なお、図6において、図2に示す構成と同様の構成
については同一の符号を付し、重複する説明は省略す
る。
【0070】図6において、GCTサイリスタ200を
サイリスタ挿入部9にカソードポスト電極31側を下に
して挿入すると、ゲート端子板39の最端縁部39
ゲートリード基板103に接触する。そして、この状態
でカソードスタック電極SK1およびアノードスタック
電極SA1によりGCTサイリスタ200を押圧する
と、バネ性を有したゲート端子板39の外周端縁部が広
がりながらゲートリード基板103に押し付けられ、最
端縁部39bがゲートリード基板103に確実に接触す
ることになる。
【0071】<変形例> なお、ゲート端子板39の外周端縁部に径方向に切り込
み部を設けることで、バネ性をより高めた構成にするこ
とができる。
【0072】図7に示すようにゲート端子板39の最端
縁部39bに所定の間隔で切り込み部39cを設け、切
り込み部39cに挟まれた部分の可撓性を高めて可撓片
39dを形成する。
【0073】このような構成とすることで、カソードス
タック電極SK1およびアノードスタック電極SA1に
より押圧された場合に外周端縁部が広がり易くなり、ゲ
ートリード基板103との接触がより確実になるという
効果を有している。
【0074】<特徴的作用効果>以上説明したように、
ゲート端子板39の外周端縁部をバネ性を有した構造と
し、カソードスタック電極SK1およびアノードスタッ
ク電極SA1による押圧でゲートリード基板103と電
気的に接続するので、ゲート端子板39の端縁部が均等
な力でゲートリード基板103に押し付けられることに
なり、ゲート端子板39がゲートリード基板103に確
実に接触することになる。従って、接触不良に起因する
主電流の損失を防止して、主電流をゲート回路に転流す
ることができ、ターンオフ失敗による素子破壊を防止す
ることができる。
【0075】また、ゲートリード基板103との接続の
ための構成が簡単であり、部品点数も少なく、作業性が
向上して製造コストを低減することができる。
【0076】
【発明の効果】本発明に係る請求項1記載の圧接型半導
体装置によれば、ゲート端子板圧接手段によって、カソ
ードポスト電極およびアノードポスト電極の圧接に伴っ
て、ゲート端子板の外周端縁部をゲートリード基板に圧
接するので、ゲート端子板の外周端縁部がゲートリード
基板に確実に接触することになり、接触不良に起因する
主電流の損失を防止して、主電流をゲート回路に転流す
ることができ、ターンオフ失敗による素子破壊を防止す
ることができる。
【0077】本発明に係る請求項2記載の圧接型半導体
装置によれば、絶縁円筒体によって、カソードポスト電
極およびアノードポスト電極の圧接に伴って、ゲート端
子板の外周端縁部をゲートリード基板に圧接するので、
ゲート端子板の外周端縁部がゲートリード基板に均等な
圧力で確実に接触することになり、接触不良に起因する
主電流の損失を防止して、主電流をゲート回路に転流す
ることができ、ターンオフ失敗による素子破壊を防止す
ることができる。また、ゲート端子板のゲートリード基
板への取り付けは、絶縁円筒体を配置するだけで済むの
で、ネジ止めでゲート端子板をゲートリード基板に取り
付けるような構成に比べて、取り付けが簡単であり、作
業性が向上して製造コストを低減することができる。
【0078】本発明に係る請求項3記載の圧接型半導体
装置によれば、絶縁円筒体が、少なくとも軸方向に可撓
性を有しているので、製造時の寸法公差により高さが若
干高くなった場合でも、カソードスタック電極およびア
ノードスタック電極により押圧されることで高さが縮む
ので、絶縁円筒体の存在によりカソードポスト電極およ
びアノードポスト電極が押圧されないと言った不具合が
防止される。また、絶縁円筒体によりカソードスタック
電極およびアノードスタック電極から加わる力が多少緩
和されるので、ゲートドライバのカソードリード基板お
よびゲートリード基板に加わる圧力を緩和でき、両者に
過度の圧力がかかることによる不具合を防止できる。
【0079】本発明に係る請求項4記載の圧接型半導体
装置によれば、絶縁円筒体は、軸方向に可撓性を有した
部材を少なくとも一部分に備えていれば、カソードスタ
ック電極およびアノードスタック電極により押圧される
ことで高さが縮むので、絶縁円筒体の存在によりカソー
ドポスト電極およびアノードポスト電極が押圧されない
と言った不具合が防止される。また、可撓性を有した部
材が高価である場合でも、絶縁円筒体全体の製造コスト
を低減することができる。
【0080】本発明に係る請求項5記載の圧接型半導体
装置によれば、絶縁円筒体がアノードスタック電極の所
定位置に固着されているので、絶縁円筒体の位置合わせ
にかかる時間を低減することができる。
【0081】本発明に係る請求項6記載の圧接型半導体
装置によれば、ゲート端子板の外周端縁部をバネ性を有
した構造とし、カソードスタック電極およびアノードス
タック電極による押圧でゲートリード基板と電気的に接
続するので、ゲート端子板の端縁部が均等な力でゲート
リード基板に押し付けられることになり、ゲート端子板
がゲートリード基板に確実に接触することになる。従っ
て、接触不良に起因する主電流の損失を防止して、主電
流をゲート回路に転流することができ、ターンオフ失敗
による素子破壊を防止することができる。また、ゲート
リード基板との接続のための構成が簡単であり、部品点
数も少なく、作業性が向上して製造コストを低減するこ
とができる。
【0082】本発明に係る請求項7記載の圧接型半導体
装置によれば、カソードスタック電極およびアノードス
タック電極による押圧でゲート端子板とゲートリード基
板とを電気的に接続するための具体的な構成を得ること
ができ、接触不良に起因する主電流の損失を防止して、
主電流をゲート回路に転流することができ、ターンオフ
失敗による素子破壊を防止した圧接型半導体装置を実現
することができる。
【0083】本発明に係る請求項8記載の圧接型半導体
装置によれば、ゲート端子板が、その外周端縁部に可撓
片を複数備えているので、ゲート端子板の外周端縁部の
バネ性をより高めることができ、ゲート端子板とゲート
リード基板との接触がより確実になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る圧接型半導体装置の実施の形態
1の構成を説明する断面図である。
【図2】 本発明に係る圧接型半導体装置の実施の形態
1の圧接状態を示す図である。
【図3】 絶縁円筒体の構成の一例を示す斜視図であ
る。
【図4】 絶縁円筒体の構成の一例を示す斜視図であ
る。
【図5】 本発明に係る圧接型半導体装置の実施の形態
2の構成を説明する断面図である。
【図6】 本発明に係る圧接型半導体装置の実施の形態
2の圧接状態を示す図である。
【図7】 本発明に係る圧接型半導体装置の実施の形態
2の変形例の構成を説明する断面図である。
【図8】 従来の圧接型半導体装置の構成を説明する断
面図である。
【図9】 従来の圧接型半導体装置の構成を説明する平
面図である。
【図10】 ゲートドライバの構成を示す平面図であ
る。
【図11】 ゲートドライバの構成を示す断面図であ
る。
【図12】 GCTサイリスタの動作を説明する回路図
である。
【符号の説明】
9 サイリスタ挿入部、10 接続基板、28 半導体
基板、31 カソードポスト電極、33 アノードポス
ト電極、34 リング状ゲート電極、38A,39 ゲ
ート端子板、39a 曲部、39b 最端縁部、39c
切り込み部、39d 可撓片、41 絶縁筒、50
絶縁円筒体、101 カソードリード基板、102 絶
縁体、103 ゲートリード基板、GD1 ゲートドラ
イバ、SA1 アノードスタック電極、SK1 カソー
ドスタック電極。

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方主面の外周端縁部に沿ってゲート電
    極が形成され、該ゲート電極の内側にカソード電極が形
    成され、他方主面にアノード電極が形成された半導体基
    板と、 一方端面が前記ゲート電極に接触するリング状ゲート電
    極と、 前記カソード電極に電気的に接続されるカソードポスト
    電極と、 前記アノード電極に電気的に接続されるアノードポスト
    電極と、 前記カソードポスト電極および前記アノードポスト電極
    を取り囲むように配設され、少なくとも前記半導体基板
    および前記リング状ゲート電極を内包する電気絶縁性の
    絶縁筒と、 内周端縁部が前記リング状ゲート電極に電気的に接続さ
    れ、外周端縁部が前記絶縁筒の側面から突出するゲート
    端子板とを備え、 前記カソードポスト電極および前記アノードポスト電極
    の外側にそれぞれ配設された、カソードスタック電極お
    よびアノードスタック電極によって、前記カソードポス
    ト電極および前記アノードポスト電極を互いに向き合う
    方向に付勢し、両者を前記カソード電極および前記アノ
    ード電極に圧接するとともに、前記ゲート電極と前記カ
    ソード電極間に、ゲートターンオン制御電流を発生させ
    るゲートドライバが前記ゲート端子板および前記カソー
    ドポスト電極に電気的に接続される圧接型半導体装置に
    おいて、 前記ゲートドライバは、 前記ゲート端子板に直接に接触し、前記ゲートターンオ
    ン制御電流の伝達経路となるゲートリード基板を有し、 前記圧接型半導体装置は、 前記カソードポスト電極および前記アノードポスト電極
    の圧接に伴って、前記ゲート端子板の外周端縁部を前記
    ゲートリード基板に圧接するゲート端子板圧接手段をさ
    らに備えることを特徴とする圧接型半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記ゲートドライバは、 前記カソードポスト電極および前記アノードポスト電極
    の圧接に伴って、前記カソードポスト電極の端面に圧接
    され、前記ゲートターンオン制御電流の伝達経路となる
    カソードリード基板をさらに有し、 前記ゲートリード基板およびカソードリード基板は積層
    されて積層体を構成し、 前記積層体は、 前記カソードポスト電極側を挿入した場合に、前記カソ
    ードポスト電極の端面が底面部となる前記カソードリー
    ド基板に接触し、前記ゲート端子板の外周端縁部が、周
    縁部となる前記ゲートリード基板上に接触する寸法を有
    した有底孔である挿入部を有し、 前記ゲート端子板圧接手段は、 その内周直径が、前記絶縁筒を取り囲む大きさに設定さ
    れた電気絶縁性の絶縁円筒体であって、 前記アノードスタック電極は、少なくとも前記絶縁円筒
    体の外周までを覆う寸法を有し、 前記カソードポスト電極および前記アノードポスト電極
    の圧接の際に、前記絶縁円筒体が前記ゲート端子板の外
    周端縁部と前記ゲートリード基板とを圧接する、請求項
    1記載の圧接型半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記絶縁円筒体は、少なくとも軸方向に
    可撓性を有する、請求項2記載の圧接型半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記絶縁円筒体は、少なくとも一部分
    に、軸方向に可撓性を有する部材を備えた多層構造体で
    ある、請求項3記載の圧接型半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記絶縁円筒体は、前記アノードスタッ
    ク電極の所定位置に固着されている請求項3記載の圧接
    型半導体装置。
  6. 【請求項6】 一方主面の外周端縁部に沿ってゲート電
    極が形成され、該ゲート電極の内側にカソード電極が形
    成され、他方主面にアノード電極が形成された半導体基
    板と、 一方端面が前記ゲート電極に接触するリング状ゲート電
    極と、 前記カソード電極に電気的に接続されるカソードポスト
    電極と、 前記アノード電極に電気的に接続されるアノードポスト
    電極と、 前記カソードポスト電極および前記アノードポスト電極
    を取り囲むように配設され、少なくとも前記半導体基板
    および前記リング状ゲート電極を内包する電気絶縁性の
    絶縁筒と、 内周端縁部が前記リング状ゲート電極に電気的に接続さ
    れ、外周端縁部が前記絶縁筒の側面から突出するゲート
    端子板とを備え、 前記カソードポスト電極および前記アノードポスト電極
    の外側にそれぞれ配設された、カソードスタック電極お
    よびアノードスタック電極によって、前記カソードポス
    ト電極および前記アノードポスト電極を互いに向き合う
    方向に付勢し、両者を前記カソード電極および前記アノ
    ード電極に圧接するとともに、前記ゲート電極と前記カ
    ソード電極間に、ゲートターンオン制御電流を発生させ
    るゲートドライバが前記ゲート端子板および前記カソー
    ドポスト電極に電気的に接続される圧接型半導体装置に
    おいて、 前記ゲートドライバは、 前記ゲート端子板に直接に接触し、前記ゲートターンオ
    ン制御電流の伝達経路となるゲートリード基板を有し、 前記ゲート端子板は、 その外周端縁部がバネ性を有するように折り曲げられた
    折り曲げ部を有することを特徴とする圧接型半導体装
    置。
  7. 【請求項7】 前記ゲートドライバは、 前記カソードポスト電極および前記アノードポスト電極
    の圧接に伴って、前記カソードポスト電極の端面に圧接
    され、前記ゲートターンオン制御電流の伝達経路となる
    カソードリード基板をさらに有し、 前記ゲートリード基板およびカソードリード基板は積層
    されて積層体を構成し、 前記積層体は、 前記カソードポスト電極側を挿入した場合に、前記カソ
    ードポスト電極の端面が底面部となる前記カソードリー
    ド基板に接触し、前記ゲート端子板の外周端縁部が、周
    縁部となる前記ゲートリード基板上に接触する寸法を有
    した有底孔である挿入部を有し、 前記ゲート端子板は、 バネ性を有する前記外周端縁部が、前記カソードポスト
    電極および前記アノードポスト電極の圧接に伴って前記
    ゲートリード基板に押圧される、請求項6記載の圧接型
    半導体装置。
  8. 【請求項8】 前記ゲート端子板は、 バネ性を有する前記外周端縁部に所定の間隔で形成され
    た複数の切り込みによって規定される可撓片を複数備え
    る、請求項7記載の圧接型半導体装置。
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