JPH0631828A - 繊維強化合成樹脂管の製造方法 - Google Patents

繊維強化合成樹脂管の製造方法

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JPH0631828A
JPH0631828A JP4191808A JP19180892A JPH0631828A JP H0631828 A JPH0631828 A JP H0631828A JP 4191808 A JP4191808 A JP 4191808A JP 19180892 A JP19180892 A JP 19180892A JP H0631828 A JPH0631828 A JP H0631828A
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Hirohiko Yano
博彦 矢野
Shigeyuki Ito
重幸 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 下り勾配に配管される排水管は、その内面に
凹凸を設けて表面を粗くする必要があるが、管体の材質
が繊維強化合成樹脂の場合、設備費が安価に済む製造方
法を提供する。 【構成】 1は周方向に回転しつつ軸方向に移動する芯
型、2は紙製のスペーサー、4は剥離性フイルム、5は
樹脂含浸強化繊維、6はレジンモルタル層形成材料、7
は樹脂含浸強化繊維である。樹脂含浸強化繊維5等を芯
型1に巻回する前に、スペーサー2を巻回して芯型1上
に凹凸条3、3・・を形成し、この凹凸条3、3・・上
に樹脂含浸強化繊維を巻回し、硬化して管体とした後、
剥離性フイルム4とスペーサー2とを除去すれば、得ら
れた管体の内面には、凹凸条3、3に対応する凹凸条が
形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として下り勾配を付
して配管される排水管等に用いて好適な繊維強化合成樹
脂管の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、流速の調整が必要な高勾配の地形
に配管される排水管(以下「傾斜管」という)は、その
内面が滑性に富む曲面の場合は、その中を流れる流体に
加速度が付加され、管体内面の摩耗が激しくなって寿命
が短くなるので、肉厚を厚くしなければならず、コスト
高を招き、また、仮に、肉厚を厚くしたとしても、下流
側の接続管に無理な流体圧が加わって接続部が離れた
り、或いは、排水管の直下に集水枡があると、その枡に
急速で落下する水圧により枡底に窪みが形成され、溜水
ができて以降の流れが円滑に進行せず、甚だしいとき
は、枡そのものを破壊することもあった。そして、繊維
強化合成樹脂管の場合も例外ではなかった。
【0003】ところで、繊維強化合成樹脂管の製造方法
としては、例えば周方向に回転しつつ軸方向に移動する
芯型上に、硬化性樹脂含浸強化繊維を螺旋状に巻回し、
樹脂を硬化して繊維強化合成樹脂管を製造する所謂フィ
ラメントワィインディング法(以下「FW法」という)
が一般的である。
【0004】そこで、この問題点を解決する手段として
は、繊維強化合成樹脂製傾斜管の内面に、凹凸を付して
粗面となし、流体の流れを減勢させる技術が知られてい
る。
【0005】
【本発明が解決しようとする課題】ところが、FW法で
管体内面に凹凸を付す為には、芯型の表面にこれに対応
した凹凸条が刻まれたものを使用する必要があり、この
特製の芯型は、無論通常のFW法には使用出来ないばか
りでなく、凹凸形状の異なるものを成形するときには、
その都度それに対応した凹凸条を有する芯型を用意する
必要があり、設備コストが嵩むという問題点があった。
【0006】本発明は、叙上の如き従来技術の欠点を解
消し、傾斜管等に用いられる繊維強化合成樹脂管を、F
W法を用いて製造する場合に、同じ芯型で、内面が平滑
な通常の繊維強化合成樹脂管のみならず、内面に種々の
凹凸条を形成することもできる繊維強化合成樹脂管の製
造方法を提供することを目的としてなされたものであ
る。
【0007】
【課題を解決する為の手段】本発明は、「芯型上に、硬
化性樹脂含浸強化繊維を螺旋状に巻回して繊維強化合成
樹脂管を製造する方法に於いて、予め芯型上に強化繊維
の巻回ピッチよりも短い幅を有するスペーサーを剥離可
能に巻回して凹凸条を形成し、その上から強化繊維を螺
旋状に巻回することを特徴とする繊維強化合成樹脂管の
製造方法」をその要旨とするものである。
【0008】即ち、通常のFW法に用いる芯型上に、樹
脂含浸強化繊維を巻回するに先立って、スペーサーを螺
旋状に間隔を隔てて巻回することにより、該芯型上に螺
旋状の凹凸条を着脱自在に形成し、もって、その上に形
成される繊維強化合成樹脂層の内面に、この凹凸条に対
応した凹凸条を形成して粗面とすることを骨子とするも
のである。
【0009】本発明の繊維強化合成樹脂管の製造方法
は、FW法を用いるものであり、これには従来種々の方
法が知られている。即ち、芯型を周方向に回転しつつ軸
方向に移動させて巻回成形する方法、芯型を定位置で回
転しつつ、強化繊維巻付け装置を成形方向に移動させて
巻回成形する方法、固定された芯型上に、強化繊維巻付
け装置を成形方向及び周方向に移動させて巻回成形する
方法、回転するマンドレルに対して無端スチールベルト
を螺旋状に隣接して巻付けて形成した筒状芯型に巻回成
形し、硬化後に無端スチールベルトをマンドレルの軸方
向の空洞部を通過させて再度巻回開始位置に戻るように
したドルストホルム機を用いる方法等であるが、本発明
では、上記いづれの方法もその対象とすることができ
る。
【0010】本発明においては、芯型上に強化繊維を巻
回する前段階に於いて、予め芯型上に該強化繊維の巻回
ピッチよりも短い幅を有するスペーサーを巻回して凹凸
条を形成する必要がある。ところで、ここでいう強化繊
維の巻回ピッチとは、図3に示すように、例えば芯型a
を周方向に回転しつつ軸方向(図面では右方向)に移動
させて巻回成形する方法では、芯型aが周方向に一回転
して、軸方向に進行した距離D1となる。そして、強化
繊維b(仮想線で示す)は螺旋状に隣接して巻付けられ
るように、芯型aの移動が設定されているので、強化繊
維bの幅とほぼ等しい距離となる。ここで、スペーサー
cを巻回する場合、D1よりも短い幅のD2のものを用
いるのは、無論芯型a上に凹凸条d、d・・を形成する
為である。
【0011】本発明製造方法に用いるスペーサーとして
は、紙、合成樹脂、合成ゴム或いはこれらの複合体から
なる長尺帯状のものが挙げられ、その上に形成される繊
維強化合成樹脂層の硬化後に、該合成樹脂層からの剥離
がし易いもの、芯型表面にフィットし易いように弾性を
具備したもの等が好適である。
【0012】
【作用】本発明の繊維強化合成樹脂管の製造方法は、所
謂FW法による製造方法を採用して、繊維強化合成樹脂
層の成形に先立って、スペーサーを巻回することにより
芯型表面に螺旋状の凹凸条を形成するようにしたので、
スペーサーの幅、厚みを適宜のものに設定することによ
り、芯型に任意の凹凸条を形成することができ、しかも
このスペーサーは、成形後管体から剥離するようにした
ので、一個の芯型で、通常の平滑な内面を有する管体の
みならず、種々の凹凸条を有する管体を成形することが
できる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
詳細に説明する。図1は、本発明の一実施例を示す図面
であって、本実施例では、芯型を周方向に回転しつつ軸
方向に移動させて巻回成形するFW法を採用した。
【0014】図において、1は芯型であって、矢印A方
向に回転しつつ矢印B方向に進行する装置である。2
は、芯型1上に最初に巻回されるスペーサーであって、
幅70mm、厚み1.5mmの紙製帯状体からなり、ス
ペーサーの各間隔は10mmとした。従って、芯型1上
に形成された凹凸条3、3・・の巻回ピッチは80mm
となる。
【0015】4は、剥離性フイルムであって、熱可塑性
樹脂フイルムからなり、スペーサー2よりも広幅の帯状
体からなる。この剥離性フイルム4は、芯型1やスペー
サー2と、成形される樹脂管との剥離性を具備させ、ま
た、芯型1とスペーサー2との界面に、樹脂が入り込ま
ないようにする為に用いるものである。スペーサー2が
繊維強化合成樹脂層との剥離性に富むものであれば、敢
えて必要としない。
【0016】5は、この剥離性フイルム4上に、巻回ピ
ッチ80mmで巻回される熱硬化性樹脂含浸強化繊維で
あり、硬化後は、繊維強化合成樹脂内層を形成する。6
は、熱硬化性樹脂含浸強化繊維5の上に巻回されるレジ
ンモルタル層形成材料であり、硬化後はレジンモルタル
からなる中間層を形成する。
【0017】7は、レジンモルタル層形成材料6の上に
巻回される熱硬化性樹脂含浸強化繊維であり、硬化後
は、繊維強化合成樹脂外層を形成する。このようにして
各成形材料を巻回した後、図示しない硬化炉中を通過さ
せて、樹脂を硬化させ成形を完了する。
【0018】上述のようにして成形された繊維強化合成
樹脂管P1は、図2に示すように繊維強化合成樹脂内層
51、レジンモルタル層61、繊維強化合成樹脂外層7
1の三層構造からなる複合管となる。
【0019】成形装置から連続的に成形されてくる繊維
強化合成樹脂管P1は、適宜定尺に切断される。そして
その後は、管体内面に付着しているスペーサー2、剥離
性フイルム4等を、管体内部から剥離除去する。
【0020】かくして得られた繊維強化合成樹脂管P2
は、図4に示すように、スペーサー2により形成された
凹凸条3、3・・に対応する凸凹条31、31・・が管
体内面に螺旋状に形成されたものとなる。
【0021】
【発明の効果】本発明の繊維強化合成樹脂管の製造方法
は、所謂FW法による製造方法であって、繊維強化合成
樹脂層の成形に先立って、スペーサーを巻回することに
より芯型表面に螺旋状の凹凸条を形成するようにしたの
で、スペーサーの幅、厚みを適宜のものに設定すること
により、芯型に任意の凹凸条を形成することができ、し
かもこのスペーサーは、成形後管体から剥離するように
したので、一個の芯型で、通常の平滑な内面を有する管
体のみならず、種々の凹凸条を有する管体を成形するこ
とができる。また、既設の芯型をそのまま利用すること
もできる。
【0022】従って、製造設備費の逓減を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す一部切欠正面図であ
る。
【図2】同上の製造方法により製造された直後の樹脂管
の管壁の拡大断面図である。
【図3】本発明製造方法に於けるスペーサーと成形材料
との寸法関係を示すための説明図である。
【図4】図1に示す製造方法により得られた繊維強化合
成樹脂管の一部切欠斜視図である。
【符号の説明】
1、a 芯型 2、c スペーサー 3、d 凹凸条 4 剥離性フイルム 5、7 熱硬化性樹脂含浸強化繊維 6 レジンモルタル層形成材料 31 凹凸条 51 繊維強化合成樹脂内層 61 レジンモルタル層 71 繊維強化合成樹脂外層 P1、P2 繊維強化合成樹脂管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 105:06

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯型上に、硬化性樹脂含浸強化繊維を螺
    旋状に巻回して繊維強化合成樹脂管を製造する方法に於
    いて、予め芯型上に強化繊維の巻回ピッチよりも短い幅
    を有するスペーサーを剥離可能に巻回して凹凸条を形成
    し、その上から強化繊維を螺旋状に巻回することを特徴
    とする繊維強化合成樹脂管の製造方法。
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