JP2828574B2 - 樹脂含浸繊維複合体製補強筋の製造方法 - Google Patents

樹脂含浸繊維複合体製補強筋の製造方法

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JP2828574B2 JP5282781A JP28278193A JP2828574B2 JP 2828574 B2 JP2828574 B2 JP 2828574B2 JP 5282781 A JP5282781 A JP 5282781A JP 28278193 A JP28278193 A JP 28278193A JP 2828574 B2 JP2828574 B2 JP 2828574B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コンクリート内に配
設される補強筋に係り、特に、軽量化及び防錆性に優れ
樹脂含浸繊維複合体製補強筋の製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、コンクリート内に配設され
て、コンクリートを補強する補強筋として、鋼製ものに
代えて樹脂含浸繊維複合体製のものが使用されつつあ
る。この種の樹脂含浸繊維複合体製補強筋は、炭素繊
維、ガラス繊維等の無機質繊維やアラミド繊維、ポリエ
ステル繊維等の化学繊維を、熱可塑性樹脂または熱硬化
性樹脂からなるバインダーによって一体化したもので、
鋼製のものと比較して、軽量であり、かつ防錆性に優れ
ているため、塩害等の心配がなく、また、磁性に影響を
与えることがないため、リニアモータカー等の軌道の構
築への利用に期待されている。ところで、上記樹脂含浸
繊維複合体製の補強筋は、その表面とコンクリートとの
食い付き性が乏しい、つまり、補強筋とコンクリートと
の接着力が弱いという問題があった。
【0003】このため、従来より、この補強筋の外周面
に凹凸を形成することにより、コンクリートとの食い付
き性が良好な補強筋及びその製造方法が開発されてい
る。ここで、この種の樹脂含浸繊維複合体製の補強筋及
びその製造方法として、特開平2−92624号及び実
開昭62−140115号に示された次のような技術が
知られている。 (1)特開平2−92624号には、樹脂が含浸された
強化繊維を引き揃えて棒状に形成し、この棒状に形成し
た棒材の外周を、樹脂の未硬化状態にて、周面に溝部が
形成された一対のローラによって挾持することにより、
凹凸を形成することが示されている。 (2)実開昭62−140115号には、補強繊維の連
続繊維束を一方向に束状に引き揃え、熱硬化性の樹脂を
含浸した後、引抜用の金型に通し、樹脂を硬化させて棒
状の芯体を作り、この芯体に、所望の太さの、補強繊維
の連続繊維束を、所望の角度で、かつ所望の間隔で螺旋
状に巻き付け、その後、熱硬化性樹脂を含浸し、加熱し
て樹脂を硬化させ、ふしを形成することが示されてい
る。 そして、これら(1)あるいは(2)の技術によれば、
いずれも、その外周面に凹凸が形成されて、コンクリー
トとの食い付き性が向上された補強筋を得ることができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
(1)あるいは(2)の技術にあっては、それぞれ次の
ような問題点があった。 (1)の技術の問題点 外周側から強制的にローラを押し付けて補強筋の外周に
凸部を形成する方式であるので、内部の繊維へ大きな押
圧力がかかり、繊維の切断あるいは繊維の配向の乱れを
生じさせてしまい、補強筋の強度が低下し、コンクリー
トを確実に補強することができなくなってしまう恐れが
あった。 (2)の技術の問題点 ふしとなる補強繊維を芯体へ巻き付けて、熱硬化性樹脂
を含浸させる際に、この樹脂が、ふしとなる補強繊維へ
確実に含浸されずらく、特に、ふしとなる補強繊維と芯
体との間へ十分に樹脂が行き渡らなかった場合、芯体と
ふしとの接着強度が不十分となってしまう恐れがあっ
た。したがって、コンクリートへ埋設された補強筋へ、
長手方向へ力が作用した際に、芯体からふしが外れ、芯
体が擦り抜けてしまう恐れがあった。
【0005】この発明は、上記事情に鑑みてなされたも
ので、コンクリートとの食い付き性に優れた高強度な
脂含浸繊維複合体製補強筋を容易に製造することが可能
な樹脂含浸繊維複合体製補強筋の製造方法を提供するこ
とを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の樹脂含浸繊維複合体製補強筋の製造方法
は、樹脂含浸繊維を棒状に束ね、該樹脂含浸繊維に含浸
されている樹脂をバインダーとして一体化させることに
より繊維強化棒材を成形し、該繊維強化棒材の外周に、
前記樹脂含浸繊維に含浸されている樹脂に対して相溶性
を有する未硬化状態の樹脂を被覆して樹脂層を形成し、
前記樹脂強化棒材と同心円の円弧状に形成されかつ円周
の半分よりも僅かに短い周長を有する凹部が形成された
一対の金型を、前記樹脂強化棒材を介してかつ長手方向
へ所定寸法の間隔をあけて互いに押し付けて、未硬化状
態の前記樹脂層の樹脂を金型の凹部からはみ出させるこ
とにより、前記樹脂層に、前記金型同士の間にて樹脂強
化棒材の長手方向へ沿って突出された線状突起と、前記
金型の凹部による押圧箇所の間にて樹脂強化棒材の円周
方向へ亙って突出された環状突起とからなる凹凸を形成
し、その後、前記樹脂層を硬化させることを特徴として
いる。
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
【作用】そして、この発明によれば、極めて容易に、繊
維強化棒材の外周に、凹凸を有する樹脂層が被覆され、
コンクリートとの食い付き性が高められた補強筋が製造
される。 また、繊維強化棒材の外周に被覆した樹脂層に
凹凸を形成するので、強化繊維へ無理な力を加えてこの
強化繊維を切断したり配向を乱したりして強度を低下さ
せることがない。 また、繊維強化棒材のバインダーとし
て用いる樹脂と相溶性を有する樹脂によって繊維強化棒
材の外周を被覆して樹脂層を形成するので、繊維強化棒
材と樹脂層とが高強度に結合される。 また、長手方向へ
間隔をあけてかつ円周方向へ環状に形成された複数の環
状突起と、長手方向へ沿って形成された線状突起とから
なる凹凸が樹脂層に形成されて、コンクリートとの長手
方向の食い付き性及びコンクリートとの円周方向の食い
付き性がそれぞれ向上された補強筋が製造される。
【0011】
【0012】
【実施例】以下、本発明の樹脂含浸繊維複合体製補強筋
の製造方法の実施例を図によって説明する。まず、本発
明の樹脂含浸繊維複合体製補強筋の製造方法によって製
造された補強筋の構成及び形状を図1から図3によって
説明する。図において、符号1は、樹脂含浸繊維複合体
製補強筋であり、この補強筋1は、棒状に成形された強
化繊維棒材2と、この強化繊維棒材2の外周を覆うよう
に設けられた樹脂層3とから構成されている。強化繊維
棒材2は、強化繊維を、熱可塑性樹脂または熱硬化性樹
脂からなるバインダーによって一体化したもので、約6
0〜70%が強化繊維によって形成されている。
【0013】また、樹脂層3には、その外周に、円周方
向へ突出された複数の環状突起4、4…が長手方向へ所
定間隔をあけて形成されており、これら環状突起4、4
…の間には、長手方向へ沿って突出された線状突起5、
5…が、対向位置にそれぞれ形成されている。ここで、
熱可塑性樹脂としては、メタクリル樹脂、ポリアミド樹
脂、酢酸セルロース、塩化ビニル、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリエ
ステル、ポリエーテルエーテルケトン、ポリフェニレン
サルファイド等が用いられる。また、熱硬化性樹脂とし
ては、エポキシ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、架橋メ
タクリル樹脂、フェノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹
脂、フラン樹脂等が好適に用いられる。
【0014】さらに、強化繊維としては、炭素繊維、ガ
ラス繊維等の無機質繊維、あるいはアラミッド繊維、ポ
リエステル繊維等の化学繊維の長繊維または連続繊維等
が用いられる。また、樹脂層3に用いる樹脂としては、
強化繊維棒材2を成形する際に、バインダーとして用い
た上記樹脂と相溶性を有する樹脂が用いられる。
【0015】次に、上記の樹脂含浸繊維複合体製補強筋
1を製造する製造方法を、各装置の構成とともに説明す
る。なお、ここでは、熱可塑性樹脂を用いる場合につい
て説明する。まず、バインダーが含浸された強化繊維か
らなる樹脂含浸繊維2a、2a…を引き揃えて、図4中
矢印イ方向へ、図示しない引取り装置によって引取る。
このようにすると、引取り装置によって引取られる樹脂
含浸繊維2a、2a…が、加熱成形装置12へ引き込ま
れる。この加熱成形装置12は、引き込まれた樹脂含浸
繊維2a、2a…を加熱して、バインダーを溶融させ、
その後、引き抜き型を通すことにより、樹脂含浸繊維2
a、2a…を棒状にまとめるもので、この加熱成形装置
12に通された樹脂含浸繊維2a、2a…は、棒状にま
とめられて送り出され、その後、バインダーが硬化する
ことにより、棒状に成形された繊維強化棒材2とされ
る。
【0016】そして、この加熱成形装置12によって成
形された繊維強化棒材2は、クロスヘッド13へ引き込
まれ、このクロスヘッド13によって、その外周側に溶
融樹脂が被覆される。このクロスヘッド13は、クロス
ヘッド本体14と、このクロスヘッド本体14に取り付
けられたガイド部材15とから構成されたもので、クロ
スヘッド本体14には、その中心に、前記繊維強化棒材
2が挿通される、それぞれ径の異なる孔部16、17、
18が形成されており、中間部に形成された孔部17に
は、溶融樹脂供給路19が連通されている。
【0017】また、前記ガイド部材15は、クロスヘッ
ド14の側面に固定されるフランジ部21と、クロスヘ
ッド本体14の上流側の孔部18へ嵌合され、さらに、
その先端部が、クロスヘッド本体14の中間部に形成さ
れた孔部17内に配置される筒部22とを一体に成形し
たものであり、筒部22には、前記樹脂強化繊維2が挿
通されてガイドされるようになっている。即ち、このよ
うに構成されたクロスヘッド13によれば、押出機(図
示略)から押し出される溶融樹脂を、溶融樹脂供給路1
9を通して、ガイド部材15の筒部22の先端部外周と
クロスヘッド本体14の中間部に形成された孔部17と
からなる環状流路23へ送り込み、さらに、この環状流
路23から、繊維強化棒材2と孔部16との間へ環状に
送り出すようになっている。そして、上記のように、外
周に溶融樹脂、つまり、未硬化状態の樹脂層3が被覆さ
れた状態にて、クロスヘッド13から送り出された繊維
強化棒材2は、凹凸成形装置31によって、樹脂層3に
凹凸が形成される。
【0018】また、この凹凸成形装置31は、上下に設
けられて、互いに近接離間される金型32、33から構
成されたもので、それぞれの金型32、33は、図5に
示すように、繊維強化棒材2と略同心円の円弧状に形成
された凹部34、34を有している。これら金型32、
33に形成された凹部34、34は、それぞれその内周
の長さが、円周の1/2よりも僅かに短くされている。
そして、これら金型32、33を、互いに近接する方向
(図5中矢印ロ、ロ方向)へ移動させることにより、こ
れら金型32、33の凹部34、34によって、繊維強
化棒材2に被覆された樹脂層3が押圧されるようになっ
ている。
【0019】ここで、この凹凸成形装置31では、それ
ぞれの金型32、33を、寸法L1の隙間を有する位置
(凹部が同心円となる位置)まで近接させることによ
り、樹脂層3を押圧するようになっており(図5参
照)、さらに、金型32、33による樹脂層3の押圧を
所定間隔毎に、つまり、これら金型32、33による樹
脂層3の押圧箇所同士の間に、寸法L2の隙間があくよ
うに押圧するようになっている(図4参照)。
【0020】そして、この凹凸成形装置31の金型3
2、33によって樹脂層3が押圧されると、金型32、
33による樹脂層3の押圧箇所の樹脂が、金型32、3
3の凹部34、34の外周へ押し出され、これにより、
金型32、33同士の隙間寸法L1と同一寸法の巾の線
状突起5、5…が対向位置に形成されるとともに、隣合
う押圧箇所同士の隙間寸法L2と同一寸法の巾の環状突
起4、4…が円周方向へ形成される。その後、これら線
状突起5、5…及び環状突起4、4…が形成された樹脂
層3が硬化されることにより、樹脂含浸繊維複合体製補
強筋1が完成される。
【0021】以上、説明したように、上記樹脂含浸繊維
複合体製補強筋の製造方法によれば、極めて容易に、長
手方向へ間隔をあけて複数の環状突起4、4…が形成さ
れ、かつ、これら環状突起4、4…間にて、長手方向へ
沿って線状突起5、5…が形成されて、これら環状突起
4、4…及び線状突起5、5…によってコンクリートと
の食い付き性が高められた樹脂含浸繊維複合体製補強筋
1を製造することができる。
【0022】また、繊維強化棒材2の外周に被覆した樹
脂層3に、環状突起4、4…及び線状突起5、5…から
なる凹凸を形成するものであるので、繊維硬化棒材2を
押圧して強制的に凹凸を形成する従来方式によって製造
された補強筋と比較して、強化繊維へ無理な力を加えて
しまいこの強化繊維を切断したり、配向を乱したりして
強度を低下させてしまうようなことのない、高強度な補
強筋を製造することができる。また、繊維強化棒材2の
バインダーとして用いる樹脂に対して相溶性を有する樹
脂によって繊維強化棒材2の外周を被覆して樹脂層3を
形成するものであるので、繊維強化棒材2と凹凸を有す
る樹脂層3とを高強度にて結合させることができる。
【0023】そして、この樹脂含浸繊維複合体製補強筋
の製造方法によって製造された補強筋1によれば、長手
方向へ間隔をあけて形成された複数の環状突起4、4…
によって、コンクリートとの長手方向の食い付き性を向
上させることができるとともに、長手方向へ沿って形成
された線状突起5、5…によって、コンクリートとの円
周方向の食い付き性も向上させることができる。したが
って、この補強筋1をコンクリートへ配筋した際に、こ
の補強筋1の滑り抜けを確実に防止することができる。
そして、この補強筋1が配設されたコンクリート構造物
によれば、補強筋1が強化繊維と樹脂とによって形成さ
れているので、軽量化が図れるとともに防錆性を向上さ
せることができ、さらに、鋼製のものと比較して磁性に
影響を与えることがなく、例えば、リニアモータカー等
の軌道のコンクリート構造物に用いて好適である。
【0024】なお、上記実施例の加熱成形装置12、ク
ロスヘッド13、凹凸成形装置31等の具体的な構成及
び構造は、実施例に限定されることはない。ここで、凹
凸成形装置31として用いる金型としては、図6に示す
ように、断面円弧状の溝部41を有する複数の押圧部4
2、42…が円周方向へ所定寸法L2の隙間をあけて形
成された押圧歯車43を用いても良い。即ち、この押圧
歯車43を上下に、互いに近接した状態に配置させて、
これら押圧歯車43同士の間へ、樹脂層3が被覆された
繊維強化棒材2を引き込んだ状態にて、この繊維強化棒
材2を引っ張りながら、前記押圧歯車43を、繊維強化
棒材2の引っ張り方向へ回動させることにより、前記金
型32、33による環状突起4、4…及び線状突起5、
5…の成形と同様の凹凸を樹脂層3に形成することがで
きる。
【0025】また、上記実施例では、強化繊維を一体化
させるバインダーとして、熱硬化性の樹脂を用いたが、
熱硬化性の樹脂の代わりに、熱可塑性の樹脂を用いる場
合は、樹脂層3に用いる樹脂として、熱可塑性の樹脂と
相溶性を有する樹脂を用いるのは勿論である。なおま
た、バインダーあるいは樹脂層3の樹脂として用いる例
えばナイロン等の樹脂は、重合の際に、湿気を嫌うた
め、繊維強化棒材2の成形あるいは樹脂層3の被覆を、
空気との遮断下において行なうことが好ましい。また、
この繊維強化棒材2の成形方法としては、上記実施例に
限定されることなく、強化繊維を、溶融樹脂中にデッピ
ングした後に、引き抜き型へ通して棒状に成形するよう
にしても良い。
【0026】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の樹脂含
浸繊維複合体製補強筋の製造方法によれば、下記の効果
を得ることができる。この発明によれば、極めて容易
に、繊維強化棒材の外周に、凹凸を有する樹脂層が被覆
されて、コンクリートとの食い付き性が高められた補強
筋を製造することができる。 また、繊維強化棒材の外周
に被覆する樹脂層に凹凸を形成するので、繊維硬化棒材
を押圧して強制的に凹凸を形成する従来方式と比較し
て、強化繊維へ無理な力を加えてしまいこの強化繊維を
切断したり配向を乱したりして強度を低下させることが
なく、極めて高強度な繊維強化棒材を有する補強筋を製
造することができる。 また、繊維強化棒材のバインダー
として用いる樹脂と相溶性を有する樹脂によって繊維強
化棒材の外周を被覆して樹脂層を形成するので、繊維強
化棒材と樹脂層とを高強度にて結合させることができ
る。 さらに、長手方向へ間隔をあけてかつ円周方向へ環
状に形成された複数の環状突起と、長手方向へ沿って形
成された線状突起とからなる凹凸が樹脂層に形成され
て、コンクリートとの長手方向の食い付き性及びコンク
リートとの円周方向の食い付き性がそれぞれ向上された
補強筋を製造することができる。
【0027】
【0028】
【0029】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の樹脂含浸繊維複合体製補強筋
の構造及び形状を説明する樹脂含浸繊維複合体製補強筋
の側面図である。
【図2】本発明の実施例の樹脂含浸繊維複合体製補強筋
の構成及び形状を説明する樹脂含浸繊維複合体製補強筋
の平面図である。
【図3】本発明の実施例の樹脂含浸繊維複合体製補強筋
の構成及び形状を説明する樹脂含浸繊維複合体製補強筋
の断面図である。
【図4】本発明の実施例の樹脂含浸繊維複合体製補強筋
の製造方法を説明する樹脂含浸繊維複合体製補強筋及び
その周辺装置の概略側面図である。
【図5】本発明の実施例の樹脂含浸繊維複合体製補強筋
の製造に用いられる凹凸成形装置の概略正面図である。
【図6】本発明の実施例の樹脂含浸繊維複合体製補強筋
の製造に用いられる他の凹凸成形装置を構成する押圧歯
車の斜視図である。
【符号の説明】
1 樹脂含浸繊維複合体製補強筋 2 繊維強化棒材 3 樹脂層 4 環状突起 5 線状突起 34 凹部 32、33 金型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 70/06 E04C 5/07

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂含浸繊維を棒状に束ね、該樹脂含浸
    繊維に含浸されている樹脂をバインダーとして一体化さ
    せることにより繊維強化棒材を成形し、 該繊維強化棒材の外周に、前記樹脂含浸繊維に含浸され
    ている樹脂に対して相溶性を有する未硬化状態の樹脂を
    被覆して樹脂層を形成し、 前記樹脂強化棒材と同心円の円弧状に形成されかつ円周
    の半分よりも僅かに短い周長を有する凹部が形成された
    一対の金型を、前記樹脂強化棒材を介してかつ長手方向
    へ所定寸法の間隔をあけて互いに押し付けて、未硬化状
    態の前記樹脂層の樹脂を金型の凹部からはみ出させるこ
    とにより、前記樹脂層に、前記金型同士の間にて樹脂強
    化棒材の長手方向へ沿って突出された線状突起と、前記
    金型の凹部による押圧箇所の間にて樹脂強化棒材の円周
    方向へ亙って突出された環状突起とからなる凹凸を形成
    し、 その後、前記樹脂層を硬化させることを特徴とする樹脂
    含浸繊維複合体製補強筋の製造方法。
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