JP2659110B2 - 繊維強化樹脂複合管及びその製造方法 - Google Patents

繊維強化樹脂複合管及びその製造方法

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弘 海田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は繊維強化熱硬化性樹脂か
らなる中間層を有する三層構造の繊維強化樹脂複合管及
びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、繊維強化樹脂複合管として、熱可
塑性樹脂からなる管状芯材の外周面に、繊維強化熱硬化
性樹脂からなる中間層が被覆され、中間層の外周面に熱
可塑性樹脂からなる外層が被覆された三層構造のものが
知られている。この従来の三層構造のものは、中間層が
樹脂含浸された多数本の均一な補強繊維が芯材の軸方向
に引揃えられて形成されたり、あるいはさらにその上に
補強繊維が巻付けられて形成されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、中間層
が均一な補強繊維が芯材の軸方向に引揃えられて形成さ
れている場合は、例えば管の中央部に管を押しつぶす如
く断面方向の圧縮集中荷重がかかると、管が変形し局部
的に応力集中が生じて各補強繊維が分離し、管が折損し
やすい問題点があった。とくに、中間層の厚みが薄肉の
場合には補強繊維がきわめて分離しやすいことから、薄
肉で十分な強度の管が得難い問題点があった。
【0004】又、中間層が芯材の軸方向に引揃えられた
補強繊維の上にさらに補強繊維が巻付けられている場合
は、上記問題点を解消した強度的に十分なものとなる反
面、製造に際して、補強繊維の巻付け装置と巻付け工程
が必要となり、作業性が低下する問題点があった。本発
明はかかる従来の問題点を解消した繊維強化樹脂複合管
及びその製造方法を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明繊維強化樹脂複合管は、熱可塑性樹脂からな
る管状芯材の外周面に、繊維強化熱硬化性樹脂からなる
中間層が被覆され、中間層の外周面に熱可塑性樹脂から
なる外層が被覆された繊維強化樹脂複合管において、中
間層が樹脂含浸された多数本の補強繊維とこれより嵩高
のバルキー補強繊維とが交互に芯材の軸方向に引揃えら
れて互いに絡み合って一体形成されたものである。
【0006】又、本発明繊維強化樹脂複合管の製造方法
は、熱可塑性樹脂を押出成形して管状芯材を形成し、多
数本の補強繊維とこれより嵩高のバルキー補強繊維を交
互に引揃えて熱硬化性樹脂を含浸させ、これら補強繊維
を芯材外周面に軸方向に沿って被覆した後、引抜き成形
金型、硬化炉に導き加熱硬化して芯材外周面に中間層を
形成し、中間層の外周面に熱可塑性樹脂を押出被覆して
外層を形成するものである。
【0007】
【作用】本発明によれば、中間層において、多数本の補
強繊維とこれより嵩高のバルキー補強繊維とが交互に芯
材の軸方向に引揃えられていることから、補強繊維がバ
ルキー補強繊維間に絡み合って密着されて強固に一体化
され、断面方向の圧縮荷重に対する補強繊維の分離を防
止できる。
【0008】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明について説
明する。まず、図1を参照しながら本発明繊維強化樹脂
複合管について説明する。図面において、1は管状芯材
であって、熱可塑性樹脂から作製され、一般に断面円形
状となされている。芯材1は一般にはABS樹脂から作
製されるが、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエ
チレン等の他の熱可塑性樹脂から作製されてもよい。芯
材1は後述の如く押出成形により作製されている。
【0009】2は中間層であって、芯材1の外周面に被
覆形成されている。中間層2は繊維強化熱硬化性樹脂か
らなり、具体的には樹脂含浸された多数本の補強繊維2
1とこれより嵩高のバルキー補強繊維22とが交互に引
揃えられ、これらの補強繊維束が芯材1の軸方向に沿う
ようにして被覆されて形成されている。補強繊維21と
バルキー補強繊維22は、図1(ロ)の如く、相隣るバ
ルキー補強繊維22間に2本の補強繊維21が中間層2
の内外面に位置するように引揃えられていると強度面で
好ましい。又、中間層2の厚みは複合管の径によっても
異なるが、一般に1.5mm以下の薄肉状となされ、管
全体を薄肉状としうるようになされている。
【0010】上記補強繊維21とバルキー補強繊維22
は、ロービング、ヤーン等のガラス繊維、炭素繊維、ア
ラミド繊維あるいはこれらの適宜混合繊維等が使用され
る。バルキー補強繊維22は、例えばロービング補強繊
維21の製造工程において、繊維に高圧エアーを吹き付
けて各細繊維を部分的に分散して綿状にした嵩高のもの
が使用される。中間層2においてこのバルキー補強繊維
22の綿状部分と補強繊維21とが互いに絡み合って接
合されている。
【0011】又、上記熱硬化性樹脂としては、不飽和ポ
リエステル樹脂、ビニル・エステル樹脂、エポキシ樹
脂、フェノール樹脂、ウレタン樹脂等が使用される。こ
の熱硬化性樹脂には、硬化剤、光重合開始剤、促進剤、
顔料等が適宜配合されればよい。
【0012】3は外層であって、中間層2の外周面に被
覆形成されている。外層3はポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリ塩化ビニル、ABS樹脂等の熱可塑性樹脂か
ら形成されている。外層3は一般に押出成形により中間
層2の外周面に形成されている。
【0013】次に、図2を参照しながら本発明繊維強化
樹脂複合管の製造方法について説明する。まず、押出機
4により熱可塑性樹脂を管状に押出成形し、冷却槽5に
導き冷却して芯材1とし、この芯材1を引取機6により
引取る。熱可塑性樹脂としてはABS樹脂等既述した樹
脂が使用される。一般に芯材1は断面円形の管状に押出
成形する。
【0014】次いで、多数本の補強繊維21とこれより
嵩高のバルキー補強繊維22を交互に引揃え、上記芯材
1と共に中間層形成装置7に導入する。この中間層形成
装置7では、補強繊維21とバルキー補強繊維22に熱
硬化性樹脂を含浸させ、これら補強繊維束を芯材1の軸
方向に沿うようにして被覆し、余分な樹脂を絞り除去す
る。このとき、補強繊維21がバルキー補強繊維22の
綿状部分に絡み合って接合される。又、相隣るバルキー
補強繊維22間に2本の補強繊維21を設けて引揃え、
芯材1の外周面に被覆形成する中間層の内外面に補強繊
維21が位置するようにしておくと高強度の管が得られ
好ましい。
【0015】補強繊維21、バルキー補強繊維22とし
てはガラス繊維ロービング等既述した繊維が使用され
る。例えば、補強繊維21としてガラス繊維ロービング
(セントラル硝子製#900)、バルキー補強繊維22
としてガラス繊維バルキーロービング(旭ファイバーグ
ラス製#1460)等が使用される。熱硬化性樹脂とし
ては不飽和ポリエステル樹脂等既述した樹脂が使用さ
れ、触媒としてメチルエチルケトンパーオキサイド、促
進剤として6%ナフテン酸コバルトが使用される。
【0016】次いで、上記中間層を被覆形成した芯材1
を複数の引抜き成形金型8と硬化炉9に導き、加熱硬化
する。このとき、補強繊維21とバルキー補強繊維22
とは互いに絡み合ったまま一体化されて強固な中間層が
形成される。次いで、上記芯材1を押出機10に導入
し、芯材1の中間層の外周面に熱可塑性樹脂を押出被覆
する。この熱可塑性樹脂としてはポリエチレン等既述し
た樹脂が使用される。続いて、冷却槽11により冷却
し、引取機12により引取り、切断機13により所定長
さに切断する。
【0017】なお、本発明繊維強化樹脂複合管の製造方
法は図2の如く連続的に行うが、場合によっては適宜工
程ごとに分けて製造してもよい。
【0018】
【発明の効果】以上詳述した如く、本発明繊維強化樹脂
複合管は、中間層が樹脂含浸された多数本の補強繊維と
これより嵩高のバルキー補強繊維とが交互に芯材の軸方
向に引揃えられて互いに絡み合って形成されているの
で、断面方向の圧縮荷重がかかっても繊維が分離せず、
強度を向上させることができ、中間層を薄肉とし、管全
体を薄肉状とした強度のある複合管とすることができ
る。
【0019】又、本発明繊維強化樹脂複合管の製造方法
は、多数本の補強繊維とこれより嵩高のバルキー補強繊
維を交互に引揃えて熱硬化性樹脂を含浸させ、これら補
強繊維を芯材外周面に軸方向に沿って被覆するので、管
の強度を上げるために従来の如く補強繊維の巻付け装置
や巻付け工程がいらず、作業性を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明繊維強化樹脂複合管の一実施例を示し、
(イ)は全体断面図、(ロ)は要部拡大断面図である。
【図2】本発明繊維強化樹脂複合管の製造方法を示す工
程説明図である。
【符号の説明】
1 芯材 2 中間層 21 補強繊維 22 バルキー補強繊維 3 外層

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂からなる管状芯材の外周面
    に、繊維強化熱硬化性樹脂からなる中間層が被覆され、
    中間層の外周面に熱可塑性樹脂からなる外層が被覆され
    た繊維強化樹脂複合管において、中間層が樹脂含浸され
    た多数本の補強繊維とこれより嵩高のバルキー補強繊維
    とが交互に芯材の軸方向に引揃えられて互いに絡み合っ
    て一体形成された繊維強化樹脂複合管。
  2. 【請求項2】 熱可塑性樹脂を押出成形して管状芯材を
    形成し、多数本の補強繊維とこれより嵩高のバルキー補
    強繊維を交互に引揃えて熱硬化性樹脂を含浸させ、これ
    ら補強繊維を芯材外周面に軸方向に沿って被覆した後、
    引抜き成形金型、硬化炉に導き加熱硬化して芯材外周面
    に中間層を形成し、中間層の外周面に熱可塑性樹脂を押
    出被覆して外層を形成する繊維強化樹脂複合管の製造方
    法。
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