JPH06317276A - リショルム型コンプレッサの入力軸軸受構造 - Google Patents

リショルム型コンプレッサの入力軸軸受構造

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JPH06317276A
JPH06317276A JP13110793A JP13110793A JPH06317276A JP H06317276 A JPH06317276 A JP H06317276A JP 13110793 A JP13110793 A JP 13110793A JP 13110793 A JP13110793 A JP 13110793A JP H06317276 A JPH06317276 A JP H06317276A
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JP
Japan
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input shaft
increasing device
bearing
speed increasing
pulley
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Application number
JP13110793A
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English (en)
Inventor
Yuichi Iguchi
雄一 井口
Shigeru Takabe
茂 高部
Yoshiyuki Miyagi
嘉幸 宮城
Yasuo Tanaka
保雄 田中
Koji Asaumi
皓二 浅海
Hiroyuki Sugimoto
博之 杉本
Takeshi Goto
剛 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
IHI Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
IHI Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 入力軸の支持を適切に行なって振動の発生を
防止する。 【構成】 入力軸13を支持する増速装置側軸受16を
入力軸13のスラスト方向の移動を拘束するアンギュラ
玉軸受24とすると共に、プーリ側軸受15を入力軸1
3のスラスト方向の移動を許容し得る円筒コロ軸受25
とし、増速装置側軸受16を基準位置として固定するこ
とにより摩耗を防止してリショルム型コンプレッサ23
の寿命を延長する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リショルム型コンプレ
ッサの入力軸軸受構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2及び図3はリショルム型コンプレッ
サ23の概要を示すもので、周面に複数の螺旋状の山部
1aを有する雄ロータ1と、周面に前記雄ロータ1の山
部1aと噛み合う複数の螺旋状の谷部2aを有する雌ロ
ータ2とを互に噛み合わせた状態でケーシング3内部に
回転可能に収容し、前記雄ロータ1と雌ロータ2を図2
中の矢印方向に回転することにより、軸心方向一端側か
ら空気4を吸込み、該空気4を雄ロータ1と雌ロータ2
の間で圧縮して他端側から軸と直角方向に吐出させるよ
うにしたものであり、前記雄ロータ1及び雌ロータ2
は、軸心方向の両端部に突設した雄ロータ側軸5,6及
び雌ロータ側軸7,8を軸受9,10及び11,12を
介してケーシング3に支持されている。
【0003】前記ケーシング3の空吸込み側とは反対側
の端部には、入力軸13が一端をケーシング3の外に露
出して設けており、該入力軸13の外側端部にダンパー
プーリ14が取り付けられている。
【0004】入力軸13のダンパープーリ14側の端部
はプーリ側軸受15によって回転自在に支持されてお
り、また入力軸13のケーシング3内側端部は、増速装
置側軸受16によって回転自在に支持されている。
【0005】前記入力軸13のケーシング3内側端部
と、前記ロータ側軸5,7との間には、増速装置17が
配設されている。増速装置17は、入力軸13のケーシ
ング3内側端部に固定された増速ギヤ18と、前記雌ロ
ータ2の雌ロータ側軸7に固定されて前記増速ギヤ18
に噛合する増速ピニオン19と、該増速ピニオン19の
ボス部20に固定した雌ロータタイミングギヤ21と、
雄ロータ側軸5に固定され前記雌ロータタイミングギヤ
21と噛み合う雄ロータタイミングギヤ22とから構成
されている。また、上述のダンパープーリ14はエンジ
ンの出力軸にベルトを介して連結され、エンジンの出力
軸の回転をトルク変動を吸収して入力軸13に伝達する
ようになっている。
【0006】前記リショルム型コンプレッサ23を実施
するとき、入力軸13を回転支持するプーリ側軸受15
及び増速装置側軸受16は、ラジアル方向には拘束力を
有し、スラスト方向には余り拘束力を持たない通常の玉
軸受を採用するようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したリショルム型
コンプレッサ23においては、両ロータ1,2の一端側
から空気を吸込んで増速装置17側に向けて圧縮し、増
速装置17側から軸と直角方向に吐出させる構成を有し
ているために、増速装置17側に向かって温度が上昇す
ることになり、よって入力軸13もダンパープーリ14
側端に対して増速装置17側端の温度が高くなってい
る。
【0008】しかしながら、前記リショルム型コンプレ
ッサ23において、入力軸13の支持を前記したような
通常の玉軸受からなるプーリ側軸受15及び増速装置側
軸受16で支持するようにした場合、入力軸13とケー
シング3との熱膨張の差によって応力が発生する可能性
があり、また、この問題の発生を防止するべく前記プー
リ側軸受15及び増速装置側軸受16の取付支持を軸方
向にある程度余裕を持たせるようにすることが考えられ
るが、増速装置側軸受16が軸方向に移動すると、摩耗
によって増速装置17の増速ギヤ18との間に隙間が発
生し易くなり、振動発生の原因となる問題を生じてい
た。また、従来のリショルム型コンプレッサ23におけ
る入力軸13の軸受構造では、ダンパープーリ14の幅
方向中心S 1とプーリ側軸受15の幅方向中心S2とがず
れているために、ダンパプーリ14に作用する荷重によ
って入力軸13のダンパープーリ14側端部にモーメン
トが作用する問題も有していた。
【0009】本発明は上述の実情に鑑みてなしたもの
で、入力軸の支持を適切に行なって応力の発生及び振動
の発生を防止し得るようにしたリショルム型コンプレッ
サの入力軸軸受構造を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、ケーシング内
に設けられた入力軸と、前記ケーシングの外に露出した
前記入力軸の一端に固定されたダンパープーリと、前記
入力軸の他端側に配設した増速装置と、該増速装置に連
結され互いに噛み合って回転により反増速装置側から空
気を吸入して圧縮し増速装置側から圧縮空気を軸と直角
方向に吐出する雄ロータおよび雌ロータと、前記入力軸
のダンパープーリ側端部を回転自在に支持するプーリ側
軸受と、前記入力軸の増速装置側端部を回転自在に支持
する増速装置側軸受とを備えたルショルム形過給機の入
力軸軸受構造であって、前記増速装置側軸受を入力軸の
スラスト方向の移動を拘束するアンギュラ玉軸受にて構
成すると共に、プーリ側軸受を入力軸のスラスト方向の
移動を許容し得る円筒コロ軸受にて構成したことを特徴
とするリショルム型コンプレッサの入力軸軸受構造、に
係るものである。
【0011】
【作用】従って本発明では、入力軸を支持する増速装置
側軸受を入力軸のスラスト方向の移動を拘束するアンギ
ュラ玉軸受とすると共に、プーリ側軸受を入力軸のスラ
スト方向の移動を許容し得る円筒コロ軸受としたので、
温度が高くなりしかも増速装置との連結を行なっている
増速装置側軸受を基準位置として移動させないように
し、熱膨張による変形をプーリ側軸受のスラスト方向の
自由な移動によって吸収させることができ、よって増速
装置側軸受の摩耗による振動の発生を抑え得る。
【0012】
【実施例】以下本発明の実施例を図面を参照しつつ説明
する。
【0013】図1は本発明の一実施例を示すもので、図
2及び図3と同一の符号を付した部分は同一物を表わし
ている。
【0014】図中23は前述した図2及び図3と同形式
のリショルム型コンプレッサであり、ケーシング3の空
気吸込み側と反対側の端部には、入力軸13がケーシン
グ3の外に露出して設けられており、該入力軸13の外
側端部にダンパープーリ14が取り付けられて図示しな
いエンジンの出力軸によりベルト等を介して駆動される
ようになっており、入力軸13は増速装置17を介して
図2及び図3の雌ロータ2及び雄ロータ1を回転駆動す
るようになっている。
【0015】前記入力軸13をケーシング3に支持する
増速装置側軸受16を入力軸13のスラスト方向の移動
を拘束できるアンギュラ玉軸受24によって構成し、ま
たプーリ側軸受15を入力軸13のスラスト方向の移動
を許容し得る円筒コロ軸受25によって構成する。な
お、前記増速装置側軸受16は背面組合せ式の二個のア
ンギュラ玉軸受24を用いた場合を示しており、図示の
場合、増速装置側軸受16とケーシング3との間に、相
互間の熱膨張差による隙間を防止し、増速装置側軸受1
6の軸方向の位置を固定するための樹脂26を充填する
ようにしている。
【0016】また、ダンパープーリ14の幅方向中心S
1とプーリー側軸受15の幅方向中心S2とが一致するよ
うに、前記プーリ側軸受15を配置し、ダンパプーリ1
4に作用する荷重によって入力軸13のダンパープーリ
14側端部にモーメントが作用するのを防止している。
尚、27はトルク変動を吸収するためのゴムダンパ、2
8は軸方向のスライドを可能にするニードルベアリング
を示す。
【0017】上記構成において、ダンパープーリ14に
より入力軸13を回転駆動すると、該入力軸13の回転
が増速装置17の増速ギヤ18を回転させて図2及び図
3の雌ロータ2及び雄ロータ1を所要の回転比で駆動
し、両ロータ1,2の増速装置17から離れた側の端部
から空気を吸込んで増速装置17側に向けて圧縮し、増
速装置17側から軸と直角方向に吐出する。この時、圧
縮により増速装置17側に向かって温度が上昇すること
になるので、入力軸13もダンパープーリ14側端に対
して増速装置17側端の温度が高くなる。
【0018】しかし、本発明では、前記したように増速
装置側軸受16を入力軸13のスラスト方向の移動を拘
束できるアンギュラ玉軸受24とすると共に、プーリ側
軸受15を入力軸13のスラスト方向の移動を許容し得
る円筒コロ軸受25としているので、温度が高くしかも
増速装置17との連結が行なわれる増速装置側軸受16
を基準位置としてケーシング3に対して位置が固定さ
れ、熱膨張による変形はプーリ側軸受15の円筒コロ軸
受25が軸方向に自由にスライドすることによって吸収
することができ、よって応力の発生をなくすことができ
ると共に、高温側である増速装置側軸受16の摩耗の発
生を防止して、増速装置17との間に隙間が生じること
による振動の発生を抑えて、リショルム型コンプレッサ
の寿命を延長させることができる。
【0019】尚、本発明のリショルム型コンプレッサの
入力軸軸受構造は、上述の実施例にのみ限定されるもの
ではなく、増速装置側軸受は背面組合せ式の二個のアン
ギュラ玉軸受以外のものでも良いこと、その他、本発明
の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得る
ことは勿論である。
【0020】
【発明の効果】上記した本発明のリショルム型コンプレ
ッサの入力軸軸受構造によれば、入力軸を支持する増速
装置側軸受を入力軸のスラスト方向の移動を拘束できる
アンギュラ玉軸受とすると共に、プーリ側軸受を入力軸
のスラスト方向の移動を許容し得る円筒コロ軸受とした
ことにより、温度が高くしかも増速装置との連結が行な
われる増速装置側軸受を基準位置として移動を拘束し、
熱膨張による変形をプーリ側軸受のスラスト方向の自由
な移動によって吸収することができ、よって応力の発生
を防止することができると共に、高温側の軸受の摩耗に
よる振動の発生を抑えて、リショルム型コンプレッサの
寿命を延長させることができる優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す切断平面図である。
【図2】従来例を示す概略斜視図である。
【図3】従来例を示す概略切断平面図である。
【符号の説明】
1 雄ロータ 2 雌ロータ 3 ケーシング 4 空気 13 入力軸 14 ダンパープーリ 15 プーリ側軸受 16 増速装置側軸受 17 増速装置 23 リショルム型コンプレッサ 24 アンギュラ玉軸受 25 円筒コロ軸受
フロントページの続き (72)発明者 高部 茂 東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川島 播磨重工業株式会社東二テクニカルセンタ ー内 (72)発明者 宮城 嘉幸 東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川島 播磨重工業株式会社東二テクニカルセンタ ー内 (72)発明者 田中 保雄 東京都江東区豊洲三丁目1番15号 石川島 播磨重工業株式会社東二テクニカルセンタ ー内 (72)発明者 浅海 皓二 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 杉本 博之 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 後藤 剛 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング内に設けられた入力軸と、前
    記ケーシングの外に露出した前記入力軸の一端に固定さ
    れたダンパープーリと、前記入力軸の他端側に配設した
    増速装置と、該増速装置に連結され互いに噛み合って回
    転により反増速装置側から空気を吸入して圧縮し増速装
    置側から圧縮空気を軸と直角方向に吐出する雄ロータお
    よび雌ロータと、前記入力軸のダンパープーリ側端部を
    回転自在に支持するプーリ側軸受と、前記入力軸の増速
    装置側端部を回転自在に支持する増速装置側軸受とを備
    えたルショルム形過給機の入力軸軸受構造であって、前
    記増速装置側軸受を入力軸のスラスト方向の移動を拘束
    するアンギュラ玉軸受にて構成すると共に、プーリ側軸
    受を入力軸のスラスト方向の移動を許容し得る円筒コロ
    軸受にて構成したことを特徴とするリショルム型コンプ
    レッサの入力軸軸受構造。
JP13110793A 1993-05-08 1993-05-08 リショルム型コンプレッサの入力軸軸受構造 Pending JPH06317276A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103114996A (zh) * 2012-11-15 2013-05-22 福建雪人压缩机科技有限公司 一种带齿轮增速的螺杆压缩机

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