JPH0631634A - 微粉末の除去方法 - Google Patents

微粉末の除去方法

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JPH0631634A
JPH0631634A JP18952992A JP18952992A JPH0631634A JP H0631634 A JPH0631634 A JP H0631634A JP 18952992 A JP18952992 A JP 18952992A JP 18952992 A JP18952992 A JP 18952992A JP H0631634 A JPH0631634 A JP H0631634A
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JP
Japan
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fine powder
film
glass
thin glass
generated during
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Application number
JP18952992A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Takuma
裕晃 宅間
Hideshi Kamibayashi
秀史 上林
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Rohm Co Ltd
Original Assignee
Rohm Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガラスの加工工程で発生する微粉末が付着し
ないガラス製品をうるため、加工工程の途中で発生する
微粉末を完全に除去する方法を提供する。 【構成】 ガラス加工時に発生する微粉末5の付着した
加工部材1の表面に液状樹脂を塗布して皮膜6を形成
し、固化させたのち剥離することにより微粉末を樹脂に
巻き込んで除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガラス加工時に発生する
微粉末の除去方法に関する。さらに詳しくは薄板ガラス
をマスキングしたのちサンドブラスターで切断加工した
際に、支持板や薄板ガラスのマスク上などに付着してい
る微粉末を除去する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、薄板ガラスを切断加工して特
定形状の薄板ガラスを作製する方法として、薄板ガラス
を支持板上に固定したのち特定形状のマスクを貼り付
け、マスク部分を残してその他の部分をサンドブラスタ
ーにより削除し、特定形状の薄板ガラスを作製する方法
が用いられている。
【0003】前記加工方法において、削り取られた薄板
ガラスの破片や薄板ガラスの加工の際に一部削り取られ
た支持板が微粉末となって支持板などに付着し、前記微
粉末はそののちえられる薄板ガラス製品にも付着し易
い。
【0004】そこで、従来は前記薄板ガラス製品に付着
したガラスや金属の微粉末を取り除くため、薄板ガラス
製品を溶液や水などに浸し、超音波を併用した洗浄処理
を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、超音波で洗浄
するために特別の設備が必要になる。しかも、超音波洗
浄処理を行うと、超音波洗浄処理により微粉末は一旦浮
きあがるが、剥れた微粉末は溶液中を浮遊し、薄板ガラ
スなどに再付着することが多く、一旦製品に付着した微
粉末を完全に除去することは難しく清浄な溶液に代えて
何回も繰り返さなければならないという問題がある。
【0006】本発明は、前記のような問題を解決し、サ
ンドブラスターのように微粉末の発生し易いガラス加工
工程で発生した微粉末が簡単に、しかも完全に除去でき
る微粉末の除去方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の微粉末の除去方
法は、ガラス加工時に発生する微粉末が付着した加工部
材の表面に液状の樹脂皮膜材料を塗布して皮膜を形成
し、固化したのち剥離することによって、前記微粉末を
前記固化した皮膜と共に除去することを特徴とする。
【0008】
【作用】本発明においては、微粉末が付着した加工部材
の表面に液状の樹脂皮膜材料が塗布され、加工部材表面
に付着した微粉末の周囲を取り囲み、皮膜が固化すると
き微粉末を取り込んで固化する。そののち、固化した皮
膜を剥離することにより、微粉末は皮膜と共に除去さ
れ、微粉末は固化した皮膜に完全にトラップされている
ため、再度他の部分に付着することがなく完全に除去さ
れる。
【0009】さらに、液状の樹脂皮膜材料を塗布するた
め、加工物表面が複雑な形状をしていても、凹部に流れ
込み完全に除去できる。
【0010】
【実施例】本発明で、除去の対象となる微粉末が発生す
る加工方法は、サンドブラスターによる加工方法に限ら
れず、ダイサーによる切削加工、ウェハ、ガラスなどの
研削、研磨加工なども含まれるが、ここではサンドブラ
スターによる薄板ガラスの切断加工を例にとって図面に
基づき説明する。
【0011】図1は薄板ガラス加工により付着した微粉
末を除去する工程説明図である。まず、支持板1に薄板
ガラス2を接着剤3で接着し、加工しようとする特定形
状に形成されたマスク4が表面に被着された状態で、サ
ンドブラスト工程により、表面からアルミナなどの粉末
を吹き付ける。その結果マスク4の被着部分はアルミナ
などの粉末の衝撃がマスク4により吸収され損耗しない
が、マスク4のない部分はアルミナなどの粉末により削
り取られ、図1(a) に示すように薄板ガラスが切断分離
され、支持板1の一部も削り取られて凹部が形成され、
この加工の際飛び散ったガラスなどの微粉末5がその表
面に付着する。
【0012】つぎに、薄板ガラス2が切断加工されて支
持板1に接着された状態で支持板1の表面に、適度の粘
性を有し、適宜の手段により固化しうる液状の樹脂皮膜
材料が塗布され、皮膜6が形成される(図1(b) 参
照)。この液状の樹脂皮膜材料についてはあとでさらに
詳述する。適度の粘性を有する樹脂皮膜材料は、凹部な
どにも流れ込み、微粉末も巻き込むように支持板1の表
面を覆い、表面に皮膜6が形成される。塗布される皮膜
の厚さはのちの剥離のし易さから0.5 〜1mm程度が好ま
しい。
【0013】つぎに、前述の皮膜6を固化したのち、図
1(c) に示すように固化した皮膜6を剥離する。皮膜6
の固化法は使用された樹脂皮膜材料の性質に応じて選択
される。樹脂皮膜材料が塗布される際微粉末を巻き込む
ように皮膜材料が流れ込んでいるため、樹脂皮膜材料が
固化するときも微粉末を中に巻き込んだまま固化する。
そのため、樹脂皮膜材料が固化したのち、その一端から
皮膜が剥離される(図1(c) 参照)と、微粉末も皮膜6
の中に巻き込まれたまま支持板1や薄板ガラス板2およ
びマスク4から剥離される。そののち、マスク4が剥離
され、水溶性接着剤のばあいは水、ワックスなどのばあ
いはトリクレン溶液などに入れて接着剤が溶かされ、加
工された薄板ガラス2が分離されるが、支持板1などに
付着していた微粉末は完全に除去されているため、接着
剤を溶かす溶液などに支持板1などが浸漬されても微粉
末が溶液中に遊離することがなく、薄板ガラスに再付着
することもない。
【0014】前述の微粉末の除去に使用される液状の樹
脂皮膜材料は、凹凸を有する支持板1の細部にも浸透し
やすく、一方簡単に周囲に流れ出さない程度の粘度を有
する必要がある。また、この樹脂皮膜材料は、適宜の手
段により固化しうると共に、固化したのちある程度の弾
性を有し、ある程度曲げや引張力にも強い材料であるこ
とが好ましい。すなわち、固化後に皮膜6を支持板1よ
り剥離する際には、皮膜を一端から引張って剥離するの
で、剥離の途中で皮膜6が切れたり、折れたりしないよ
うに適度の弾性や抗張力があることが好ましい。また前
記皮膜は、支持板であるガラスや金属との接着力が余り
強くなく、容易に剥離できる程度の接着力を有すること
が好ましい。
【0015】このように、液状の樹脂皮膜材料として
は、凹部にも侵入可能で、かつ、タレないような適度な
粘性(たとえば30〜100 ポイズ)を有し、これを加工部
材に塗布して固化した皮膜が加工部材から容易に剥離で
きる程度の接着力(たとえば1〜3kg/25mm2 )を有
し、かつ、該剥離時に引きちぎれずに一体的に剥離でき
る程度の柔軟性、引張強度(たとえば30〜50kg/cm2
を有するものが用いられる。
【0016】このような液状の樹脂皮膜材料としては、
皮膜形成性樹脂を水または水性媒体に溶解、懸濁または
乳化したものが使用できる。この材料は塗布後乾燥する
ことによって固化皮膜を形成するものである。前記皮膜
形成性樹脂としては、たとえばポリビニルアルコール
(PVA)、ポリビニルピロリドン(PVP)、カルボ
キシメチルセルロース(CMC)、酢酸ビニル樹脂など
があげられる。柔軟な皮膜をうるために軟化剤や可塑剤
などを配合してもよい。この樹脂皮膜材料の具体例とし
て、たとえば化粧品として用いられるパック(たとえ
ば、花王(株)製のソフィーナモイスチャーパック)や
換気扇用のパック(たとえば、リンレイ(株)製の換気
扇リパック)、シリコン樹脂(たとえば、東レ・ダウコ
ーニング(株)製のJCR 6101 )などを用いることが
できる。
【0017】また、前記液状の樹脂皮膜材料としては、
加熱処理、紫外線照射、常温乾燥などの手段により硬化
する硬化性液状樹脂を主成分とする非溶剤タイプの塗布
組成物も使用できる(たとえば、シリコン樹脂)。柔軟
な皮膜(たとえば、硬さ:針入度100 〜200 )を形成す
るために、架橋密度の低い硬化物を与えるものが好まし
い。
【0018】このように、液状の樹脂皮膜材料を塗布
し、固化せしめ、剥離するという比較的簡単で単純な作
業により、ガラス、金属などの微粉末を除去することが
でき、えられる製品に前記微粉末が付着することがな
く、微粉末除去の面倒な作業が不要となる。
【0019】前述の方法では、薄板ガラスをサンドブラ
スターにより加工するばあいの微粉末の除去方法の例に
ついて記載したが、本発明の微粉末の除去方法は、前述
の方法以外のカッタで切断するガラスの加工法などによ
り発生した微粉末であっても容易に除去することがで
き、種々のガラス加工方法にも適用することができる。
【0020】
【発明の効果】本発明の微粉末の除去方法によれば、ガ
ラス加工時に発生する微粉末を簡単な方法でほぼ完全に
除去でき、溶液などに入れて超音波洗浄する必要がない
ので、溶液内に浮遊した微粉末が再付着することがな
い。そのため、完全に清浄な加工ガラスが容易にえら
れ、工数の削減ができ製品のコストを引き下げられる。
【0021】また、高価な洗浄設備が不要となり、その
面からもコストダウンができる。さらに、薬品処理する
必要がなく、有機溶剤など危険物指定薬品を使用する必
要がなく、安全の面からも作業が容易となり、大きな効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガラス加工時に発生する微粉末の除去
方法を説明する各工程図である。
【符号の説明】
1 支持板 2 薄膜ガラス 5 微粉末 6 皮膜

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス加工時に発生する微粉末が付着し
    た加工部材の表面に液状の樹脂皮膜材料を塗布して皮膜
    を形成し、固化したのち剥離することによって、前記微
    粉末を前記固化した皮膜と共に除去することを特徴とす
    る微粉末の除去方法。
JP18952992A 1992-07-16 1992-07-16 微粉末の除去方法 Pending JPH0631634A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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