JPH0631598U - トイレットペーパーホルダー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 片手で簡単に紙を引き出し、そのまま切除で
きるトイレットペーパーホルダーを提供する。 【構成】 回動自在にペーパー７の支軸５を縦部材３で
支持する。そのペーパー７の底面下に延びる受板４を設
ける。受板４の先端に刃９を装置する。受板４の先端部
に突出し、その後方へ後退運動自在な安全板１１を設け
る。安全板１１の先端は刃９よりも先に突出し、後退し
たとき刃９が露出する。安全板１１の後端面は俯角に傾
斜している。この傾斜面に接するように底を傾斜させた
倒立台形状の可動台座１５をペーパー７の直下に装着す
る。この装着状態は上下動自在になっている。上昇する
可動台座１５でペーパー７の回転を阻止する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、トイレ用ロールペーパーの切り取り部分に特徴を有するトイレッ トペーパーホルダーに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の一般的なトイレットペーパーホルダーは、ロールペーパーの上面を覆う ようにペーパーの巻き半径曲率に合せて曲成した金属板がロールペーパーの上面 に添設装着してある。そして、その先端縁部でペーパーを切り取るようにしてい る。先端は安全性を考慮して刃を形成していない。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

したがって、叙述従来のロールペーパーホルダーでは、ペーパーを片手で切れ ない、ペーパーの取り付けに際して金属板を片手で支持するために手間が掛る、 ペーパーの先端を引き出すのに苦労する、といった欠点があった。これらは何れ も、ロールペーパーが回転自在であることに加え、ペーパーを断つための金属板 がペーパー上面を覆う構造になっていることに原因があった。

【０００４】 本考案は上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は片手で簡単にロ ールペーパーを切断できるトイレットペーパーホルダーを提供するにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために本考案のペーパーホルダーは、一端にてトイレット ペーパーの軸心を回転自在に支える支軸の他端部を回動自在に支持した縦部材と 、上記支軸よりも下方においてトイレットペーパーの底面下にほぼ水平に延びる 受板と、該受板の先端に水平に突出させて固定した刃と、該刃の先端面の前後に 移動自在で、かつ後端部を俯角に傾斜させて上記受板に装着した安全板と、該安 全板の後端傾斜面に接する底部を該傾斜に合せて斜めに形成した可動台座とから なり、上記安全板が上記刃の後方へ移動したときに該可動台座がトイレットペー パーの外周に接して該トイレットペーパーの回転を阻止する方向に移動するので ある。また、安全板が確実に移動するように前記安全板は平面をコの字形に形成 し、その平行な両側部の後端は俯角に傾斜形成したのである。更に安全性を向上 させる目的で前記の刃は鋸歯状のように形成したのである。

【０００６】

【作用】

受板の先端に固定した刃を安全板で隠蔽している。可動台座がロールペーパー の荷重を受けて押し下げられており、そのときに可動台座底面の傾斜部分によっ て、安全板後端部の傾斜面は受板の前方へ押圧付勢され、結果的に安全板が刃を 隠蔽している。

【０００７】 ロールペーパーを引き下げ、安全板をペーパーで押すことにより、安全板は可 動台座をその後端部傾斜面で押し上げながら後退して刃がでてくるので、出てき た刃にてペーパーを切断する。すなわち、ロールペーパーを引き下げながら、そ のまま後方へ押し当てるとき、ペーパーを露出する刃で切断する。また、このと き、安全板が工法に移動して可動台座がトイレットペーパーの外周に接してその 移転を阻止するので、ペーパーが空回りすることなく片手で切り取ることができ る。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の好適な実施例について図面を参照にして詳細に説明する。図１ に本考案のペーパーホルダー１の側面を示している。ペーパーホルダー１は壁に 取り付け易いように、縦部材３と水平な受板４とを一体にＬ形に組み、縦部材３ の中間位置に支軸５が回動自在に嵌着してある。支軸５の一端は縦部材３の穴に 嵌着できるように曲げてあり、この曲げた部分を縦部材３側面の穴に遊嵌してい る。そして、他端部にてロールペーパー７の軸心を支持している。したがって、 支軸５は縦部材３に嵌着した端部側を回動軸に自在に回動運動できる状態になっ ている。この回動軸側において、支軸５と縦部材３との間には例えば巻きバネ（ 図示しない）が係止され、支軸５を常時下方へ付勢している。一方、受板４の先 端には刃９を固定し、その上下に安全板１１を突出させて刃を安全板１１内に隠 蔽している。

【０００９】 安全板１１および刃９については更に図２の（イ）（ロ）に断面で示して説明 する。受板４の全部は上から前方へ抜ける空洞に構成し、先端部には上下に平行 なスリット１３を抜いている。そして、スリット１３の中間位置にあって、受板 ４の前方に突出するように刃９を受板４先端に固定している。また、安全板１１ の先端はスリット１３を通る断面コ字状であって、かつ後端部は俯角方向へ傾斜 させた形状になっている。図３に示す如く、安全板１１は先端部の断面がコ字状 になっているほか、そのフリクションロスを軽減し、確実な挙動を得るように平 面もコ字状になっており、平面視したときの両側部後端を俯角方向へ傾斜させて いるものである。このような安全板１１の前部は図４に示す如く、受板４の前部 にあるスリット１３に挿通させたとき、図２のような組合わせになって、すなわ ち安全板１１の先端がスリット１３の内側から外側へ突出し、受板先端にある刃 ９の上下を覆うものである。また、図４の如く、刃９はロールペーパー７の幅と 同幅の刃長を有し、安全性を考慮して鋸歯状にギザギザな歯面になっている。更 に、受板４の前部空洞内に倒立台形に形成した可動台座１５を装着している。

【００１０】 可動台座１５は受板４の前部空洞内に上から挿入したときに安全板１１の後端 傾斜面に接する底面を同傾斜面の斜角に合せた倒立台形であって上面にはゴム等 の摩擦係数が高い材質のシートが貼着されている（図示しない）。。図２（イ） に示す如く、ロールペーパー７は可動台座１５の上に乗っている。すなわち、可 動台座１５の上面でロールペーパー７を支承し、ペーパー７の荷重あるいはバネ の付勢力によって台座１５を押し下げている。そのとき、可動台座１５の前後へ の動きは受板４が規制しているので、可動台座１５は下方へ移動し、その傾斜面 が安全板１１を前方へ押して安全板１１が刃を隠蔽するように突出している。し かし、ロールペーパー７を引き出して、ペーパー７の引き出した部分にて安全板 １１を押し戻すとき、安全板１１の後端傾斜面が可動台座１５の斜面を押し、こ の斜面が俯角方向への傾斜角であるゆえに、可動台座１５を押し上げて安全板１ １が後退する。この後退に伴って刃９が露出するとともに、上昇する可動台座１ ５とペーパー７との摩擦力、並びに可動台座１５とペーパー７の自重およびバネ の付勢力とによってペーパー７の回転が阻止されるため、片手で容易にペーパー ７を切断できる。この場合、ペーパー７が切取られてロール径が小さくなった場 合であってもバネの付勢力により最後まで切取時におけるペーパー７の回転を阻 止することができる。

【００１１】

【考案の効果】

以上詳細に説明したように、本考案のトイレットペーパーホルダーによれば、 片手でペーパーを引き出し、そのままペーパーホルダー側に押すようにすればペ ーパーの回転が阻止されて容易に切断できる。したがって、ペーパーを蔽うカバ ー等もなく、従来のペーパーホルダーに比べてペーパーの引き出しや切断が容易 である。また、ペーパーが切断したとき、安全板は可動台座上のロールペーパー の自重で前進方向へ移動し、刃を覆うので安全性も確保しており、更に刃面を鋸 歯状にすれば、平刃に比較して手を深く切り込む恐れを減少させるものである。 更に安全板を平面コの字形にしている場合には、軽量化と相俟って上下の面接触 部分が著しく減るので、前後への動きが向上する利点がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のトイレットペーパーホルダーの側面図
である。

【図２】（イ）そのペーパー切断箇所の通常状態を部分
的に示す部分縦断面図である。 （ロ）そのペーパー切断箇所にてペーパーを切断すると
きの状態を示す部分縦断面図である。

【図３】安全板の斜視図である。

【図４】受板の刃の部分を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ ペーパーホルダー ３ 縦部材 ４ 受板 ５ 支軸 ７ ロールペーパー ９ 刃 １１ 安全版 １３ スリット １５ 可動台座

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 一端にてトイレットペーパーの軸心を回
   転自在に支える支軸の他端部を回動自在に支持した縦部
   材と、上記支軸よりも下方においてトイレットペーパー
   の底面下にほぼ水平に延びる受板と、該受板の先端に水
   平に突出させて固定した刃と、該刃の先端面の前後に移
   動自在で、かつ後端部を俯角に傾斜させて上記受板に装
   着した安全板と、該安全板の後端傾斜面に接する底部を
   該傾斜に合せて斜めに形成した可動台座とからなり、上
   記安全板が上記刃の後方へ移動したときに該可動台座が
   トイレットペーパーの外周に接して該トイレットペーパ
   ーの回転を阻止する方向に移動することを特徴とするト
   イレットペーパーホルダー。
2. 【請求項２】 前記安全板は平面をコの字形に形成し、
   その平行な両側部の後端は俯角に傾斜形成したことを特
   徴とする請求項１記載のトイレットペーパーホルダー。
3. 【請求項３】 前記の刃は鋸歯状のように形成したこと
   を特徴とする請求項１記載のトイレットペーパーホルダ
   ー。