JP3079963U - トイレットペーパのホルダ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 トイレットペーパホルダから軸をなくして、
セットを簡単にする。 【解決手段】 壁取付板１から前方にロール受け２を突
出させ、その中にトイレットペーパロール３を受容させ
る。ロール受け２は、トイレットペーパロールの形状に
適合するよう半円形断面を形成している。ロール受け２
の前縁にカッタ５を形成する。取付板１の上部には、金
属製の蓋４を回動自在に枢支する。ペーパロールをセッ
トするには、蓋４を持ち上げて、ロール受け２の中にロ
ール３を入れ、紙の先端を手前に引き出した状態で蓋４
を下ろしておく。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、ペーパロールのセットが簡単にできるホルダに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のトイレットペーパのホルダは、ペーパロールの中心穴に軸を通し、その 軸の両端をホルダで支え、紙の先を引くと軸の周りにロールが回転して、紙が引 き出されるようになっている。このものでは、紙がなくなったときは、ホルダか ら軸を外し、残った芯を取り除いて、軸を新しいロールに通し、再びホルダに支 持させる必要があり、かなり手間がかかる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

この考案は、トイレットペーパホルダから軸をなくして、セットを簡単にする ことを課題とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

この考案のトイレットペーパのホルダは、中心軸を水平にしてトイレットペー パロールの下部外周面を載せるロール受けを有する。（請求項１）。ロール受け の上に載せたトイレットペーパロールは、紙の先端を引くと、ロール受けの上で 回転し、紙が引き出される。このものでは、トイレットペーパロールをロール受 けの上に置くだけでセットが完了し、従来のように中心に軸を通す必要がないの で、使い易く便利である。

【０００５】 ロール受けは、コ字形断面のトレーのような形状にしてもよいが、ペーパロー ルの外周面に適合するような円弧状断面に形成することが好ましい（請求項２） 。このように円弧状にすれば、すべりがよくなり、紙の先をを引いたときロール が回転しやすく、紙がスムースに引き出される。

【０００６】 ロール受けは、金属やプラスチック、紙等、摩擦の少ない板ないしシート状の もので作ってもよい。ロール受けを、板ではなく、ペーパロールの中心軸に平行 に相互に間隔を存して配置された複数のローラの集合体から構成してもよい（請 求項３）。このようにローラの集合体でロール受けを作れば、ペーパロールが回 転するとき、ローラも回転するので、摩擦が少なくなり、紙の引出しがよりスム ースになる。

【０００７】 このようにロール受けをローラの集合体で作ったとき、紙粉がローラの間から 下に落ちる欠点があるが、これを防止するには、ロール受けを筐体の中に収める とよい（請求項４）。

【０００８】

【考案の実施の形態】

図１に示すトーレットペーパホルダは、壁取付板１の前方にロール受け２が突 出しており、その中にペーパロール３を受容するようになっている。ロール受け ２は図２に示すように、ペーパロールの形状に適合するよう半円形断面を形成し ている。取付板１の上部には、金属製の蓋４が回動自在に枢支されており、普段 、蓋はトイレットペーパロールの上にもたれかかっている。ロール受け２の前縁 にはカッタ５を形成する。

【０００９】 ペーパロールをセットするには、蓋４を持ち上げて、ロール受け２の中にロー ル３を入れ、紙の先端を手前に引き出した状態で蓋４を下ろしておく。この状態 で、紙の先端を引けば、ロール３がロール受け２の中で回転し、紙が順次引き出 される。ロール３の回転方向を図２に矢印で示す。引き出した紙は、カッタ５に 当てるようにして引き裂く。紙を使い切ったら、ロール受け２の中に残っている ロール芯３ａを取り除き、新しいロール３を入れれば、また直ぐに使えるように なる。

【００１０】 この実施例では、ロール受け２は取付板１と共にプラスチックで一体成型され る。プラスチックでなく、金属や木材で作ることもできる。なお、蓋４は特に設 けなくてもよい。

【００１１】 図３および図４に示すトーレットペーパホルダは、ロール受け１２が複数のロ ーラ１６で構成されたものである。壁取付板１１から突出する左右一対の側板１ ８の間に、複数（この場合５本）のローラ１６を回転自在に支持する。符号１７ はローラ１６の内部に通された固定軸であり、ローラ１６は固定軸１７を中心と して回転する。これら５本のローラ１６は、ペーパロール３の外周面に適合する ように、円周面上に間隔を存して配置する。

【００１２】 このようにペーパロール３をローラ１６で受けるようにすれば、ロール３が回 転するときに、ローラ１６が回り、摩擦が少なくなってロール３がスムースに回 転する。したがって、紙の先を引けば、紙がスムースに引き出される。

【００１３】 なお、図１と同様、取付板１１に金属の蓋１４を回動自在に枢支する。このも のでは、蓋１４の前縁をカッタ１５として使用する。

【００１４】 図５のホルダは、ローラ２６を備えたロール受け２２を筐体２９の中に収めた ものである。このように筐体に収めれば、使用中に出る紙の粉が外に落ちること がない。筐体２９は上部に蓋２４を有し、蓋の前縁にカッタ２５を形成する。な お、ローラ２６は、中央の２本は低い位置に、外側の２本は高い位置にあるが、 全部のローラを同一高さに配置してもよい。符号２８はローラ２６を支持する側 板である。なお、蓋２４または筐体２９の前面を透明に形成し、中のペーパロー ルの残量が見えるようにすると便利である。

【００１５】 図６のホルダは、蓋付の筐体３９だけで構成したものであり、筐体の下部がコ の字形断面のロール受け３２を構成している。このようなものでも、紙の先を引 っ張ったとき、ロールがスムーズではないが回転するので、紙の取り出しに支障 はない。

【図面の簡単な説明】

【図１】 ペーパホルダの斜視図である。

【図２】 図１のホルダの横断面図である。

【図３】 ローラ受けを備えたペーパホルダの横断面図
である。

【図４】 図３のＡ−Ａ水平断面図である。

【図５】 ローラ受けを筐体に収めたホルダの断面図で
ある。

【図６】 筐体だけで構成されるホルダの断面図であ
る。

【符号の説明】

２、１２、２２、３２ ロール受け ３ トイレットペーパロール １６、２６ ローラ ２９、３９ 筐体

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 中心軸を水平にしてトイレットペーパロ
   ールの下部外周面を載せるロール受けを有するトイレッ
   トペーパのホルダ。
2. 【請求項２】 該ロール受けが、該ペーパロールの外周
   面に適合するよう、円弧状断面を形成している請求項１
   に記載のトイレットペーパのホルダ。
3. 【請求項３】 該ロール受けが、該ペーパロールの中心
   軸に平行に相互に間隔を存して配置された複数のローラ
   の集合体からなる請求項１または２に記載のトイレット
   ペーパのホルダ。
4. 【請求項４】 該ロール受けが筐体の中に収められてい
   る請求項３に記載のトイレットペーパのホルダ。