JPH064797Y2 - トイレツトペ−パ−ホルダ− - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 Ａ．考案の目的 ａ．産業上の利用分野 本案は、トイレットペーパーホルダーに関するものであ
る。

ｂ．従来の技術とその問題点 従来、提供されているトイレットペーパーホルダーにあ
っては、トイレットペーパーの芯部分に軸を貫通せし
め、この軸を利用してホルダーに装着する構造になって
おり、このため、トイレットペーパーの装着に手間がか
かり不便である。

加えて、使用に際してホルダーより引き出したトイレッ
トペーパーを所定長さに切断する際、どうしても両手を
使用しなければならない。

また、和服着用で和式トイレ（デパート等の大半）を使
用の時、汚れを防ぐのに片手で裾をつかむため、従来の
ペーパーホルダーでは片手でペーパーを切断しずらく、
この点でも不便である。

特に、手の不自由な人にとっては深刻な問題となってい
る。

Ｂ．考案の構成 ａ．問題を解決しようとする手段 本願では、下記の構成のものによって、上述した問題を
解決しようとするものである。

すなわち、本願のものは 縦板状の基板２の左右辺には左右の支持板３，４が連設
され、上記左右の支持板３，４の前方下辺に回転自在に
前方支持軸６が支持され、また、上記左右の支持板３，
４の後方下辺に、上記前方支持軸６よりは少しく上方位
置を以って回転自在に後方支持軸７が支持され、上記前
方支持軸６と上記後方支持軸７との間における前方支持
軸６の近傍にカッター８が配設され、上記左右の支持板
３，４の上辺中央部を支点にして前後方向に起伏自在に
上方押さえ板９が連設されているトイレットペーパーホ
ルダーである。

ｂ．考案の実施例 １は本案のトイレットペーパーホルダーである。

なお、上記トイレットペーパーホルダー１は、木材、合
成樹脂、軽金属等で構成されている。

２は正面方形の縦板状の基板で、この基板２の左右辺に
は左右の支持板３，４が連設されている。

この場合、これら左右の支持板３，４間の間隔は、公知
のロール状のトイレットペーパー５を当該トイレットペ
ーパー５の軸心５Ａを横にして挿入できる寸法に構成さ
れている。

また、上記左右の支持板３，４は上前方部３Ａ，３Ｂ
は、ほぼトイレットペーパー５の外周に沿うよう湾曲し
た形状に構成されている。

６は上記左右の支持板３，４の前方下辺に回転自在に支
持された前方支持軸、７は上記左右の支持板３，４の後
方下辺に、上記前方支持軸６よりは少しく上方位置に以
って回転自在に支持された後方支持軸である。

これら前後の支持軸６，７は、横架状態の上記トイレッ
トペーパー５を下方から受け止めた状態で支持するが、
上記前方支持軸６は当該トイレットペーパー５の最下端
部分５Ｂ位置に近く、また、上記後方支持軸７は当該ト
イレットペーパー５の最下端部分５Ｂより少しく上方の
位置をもって配設されていることになる。

８は上記前方支持軸６と上記後方支持軸７との間におけ
る前方支持軸６の近傍に配設されたカッターで、細かい
鋸刃８Ａが後方に向けて形成されている。

９は上記左右の支持板３，４の上辺中央部を支点にして
前後方向に起伏自在に連設された上方押さえ板で、この
上方押さえ板９は、ほぼトイレットペーパー５の外周に
沿うよう湾曲した形状に構成されている。

９Ａは鋸刃状のカッターである。

１０は上記左右の支持板３，４の前方部分に斜めＵ字状
に刻設された軸受で、この軸受１０は上記トイレットペ
ーパー５の軸心部に挿入されたトイレットペーパー用軸
５Ｃの両端が係脱することになる。

１１は上記左右の支持板３，４の上方部分にＵ字状に刻
設された軸受で、使用しないトイレットペーパー用軸５
Ｃの両端が係脱することになる。

なお、上記左右の支持板３，４や上方押さえ板９には、
ほどよい趣味感を惹起する図柄、彫刻１２などを表示す
ることもできる。

ｃ．作用 効果と共に説明する。

Ｃ．考案の効果 イ．上記基板２を利用し、所望する壁面に取付ける。

上記上方押さえ板９を上方へ上げておき上記トイレット
ペーパー５を前方支持軸６、後方支持軸７の上にセット
する。

上記トイレットペーパー５の引き出した先端を上記カッ
ター８と上記後方支持軸７の間に位置せしめ、更に下方
に引き出しておく。これで、使用の準備が終了すること
になる。

ロ．上記トイレットペーパー５のセットが、片手で所謂
ワンタッチで簡単に行うことができる。

ハ．使用に際して、トイレットペーパー５を所定長さに
切断する場合、当該トイレットペーパーの先端を指先で
支持し上記カッター８に当てるようにして引っ張ること
で、片手で簡単に切断することができる。

ニ．従来通りトイレットペーパー用軸５Ｃを使用したい
場合は、上記軸受１１を使用することもできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は正面図、 第２図は右側面図、 第３図はＡ−Ａ線断面図、 第４図は他の実施例を示す右側面図である。 １……トイレットペーパーホルダー、 ２……基板、 ３，４……支持板、 ５……トイレットペーパー、 ６，７……支持軸、 ８……カッター、 ９……上方押さえ板。

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】縦板状の基板２の左右辺には左右の支持板
   ３，４が連設され、上記左右の支持板３，４の前方下辺
   に回転自在に前方支持軸６が支持され、また、上記左右
   の支持板３，４の後方下辺に、上記前方支持軸６よりは
   少しく上方位置を以って回転自在に後方支持軸７が支持
   され、上記前方支持軸６と上記後方支持軸７との間にお
   ける前方支持軸６の近傍にカッター８が配設され、上記
   左右の支持板３，４の上辺中央部を支点にして前後方向
   に起伏自在に上方押さえ板９が連設されていることを特
   徴とするトイレットペーパーホルダー。
2. 【請求項２】上記左右の支持板３，４の前方部分に斜め
   Ｕ字状に刻設された軸受１０にはトイレットペーパー５
   の軸心部に挿入されたトイレットペーパー用軸５Ｃの両
   端が係脱し、また、上記左右の支持板３，４の上方部分
   にＵ字状に刻設された軸受１１には、使用しないトイレ
   ットペーパー用軸５Ｃの両端が係脱するようにした実用
   新案登録請求の範囲第１項記載のトイレットペーパーホ
   ルダー。
3. 【請求項３】上記左右の支持板３，４や上方押さえ板９
   には、ほどよい趣味感を惹起する図柄、彫刻などを表示
   した実用新案登録請求の範囲第１項あるいは第２項記載
   のトイレットペーパーホルダー。