JPH06315808A - ナット及び工具ホルダー - Google Patents
ナット及び工具ホルダーInfo
- Publication number
- JPH06315808A JPH06315808A JP10694593A JP10694593A JPH06315808A JP H06315808 A JPH06315808 A JP H06315808A JP 10694593 A JP10694593 A JP 10694593A JP 10694593 A JP10694593 A JP 10694593A JP H06315808 A JPH06315808 A JP H06315808A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- nut
- collar
- main body
- screw
- collet
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Gripping On Spindles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 小さな回転力で大きな締付力を得る。
【構成】 円筒状の内鍔5Aを有するナット体5 と、該内
鍔5Aと反対側のナット本体5 端面に固着されるナットカ
ラー7 と、前記内鍔5Aとナットカラー7 の対向対面間に
回転自在に嵌着された多数のローラスクリュー8 と、該
ローラスクリュー8 列の外側で各ローラスクリュー8 に
係合する雌ねじ部9Aを有するリングスクリュー9 とから
なり、各ローラスクリュー8 の雄ねじ部8Aを、工具ホル
ダー本体3の雄ねじ部4 等に係合する。
鍔5Aと反対側のナット本体5 端面に固着されるナットカ
ラー7 と、前記内鍔5Aとナットカラー7 の対向対面間に
回転自在に嵌着された多数のローラスクリュー8 と、該
ローラスクリュー8 列の外側で各ローラスクリュー8 に
係合する雌ねじ部9Aを有するリングスクリュー9 とから
なり、各ローラスクリュー8 の雄ねじ部8Aを、工具ホル
ダー本体3の雄ねじ部4 等に係合する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ナット及び該ナットが
装着されている工具ホルダーに関するものである。
装着されている工具ホルダーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】工具ホルダーに採用されるナットには、
通常の雌ねじ部を有するねじタイプと、ローラタイプ
(特開昭61−103709号公報参照) と、ボールねじタイプ
が知られている。前記ローラタイプのナットは、円筒状
ナット本体の内周に、ナット本体の軸線方向と平行に多
数の小径ローラを案内筒を介して嵌装したものである。
また、ボールねじタイプのナットは、ナット本体の内周
面に設けたらせん溝に小径ボールを多数嵌装したもので
ある。
通常の雌ねじ部を有するねじタイプと、ローラタイプ
(特開昭61−103709号公報参照) と、ボールねじタイプ
が知られている。前記ローラタイプのナットは、円筒状
ナット本体の内周に、ナット本体の軸線方向と平行に多
数の小径ローラを案内筒を介して嵌装したものである。
また、ボールねじタイプのナットは、ナット本体の内周
面に設けたらせん溝に小径ボールを多数嵌装したもので
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のねじ
タイプでは、大きなナット回転力を要するにもかかわら
ず締付力が弱いという欠点があり、ローラタイプの場合
は均一な締付力が得られないので均一にコレットを縮径
変形させることができないうえ、スリーブ交換を要する
という難点がある。また、ボールねじタイプでは、ボー
ルの脱落が生じるのでマスターコレットの交換ができ
ず、したがって工具の大きさが変わる度毎にスリーブ交
換が不可欠であるなどの問題がある。
タイプでは、大きなナット回転力を要するにもかかわら
ず締付力が弱いという欠点があり、ローラタイプの場合
は均一な締付力が得られないので均一にコレットを縮径
変形させることができないうえ、スリーブ交換を要する
という難点がある。また、ボールねじタイプでは、ボー
ルの脱落が生じるのでマスターコレットの交換ができ
ず、したがって工具の大きさが変わる度毎にスリーブ交
換が不可欠であるなどの問題がある。
【0004】本発明は、上述のような実状に鑑みてなさ
れたもので、その目的とするところは、小さなナット回
転力で大きな締付力が得られるナット及び、このナット
を用いてマスターコレット自体の交換が可能な工具ホル
ダーを提供するにある。
れたもので、その目的とするところは、小さなナット回
転力で大きな締付力が得られるナット及び、このナット
を用いてマスターコレット自体の交換が可能な工具ホル
ダーを提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記目的を
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発
明に係るナットは、円筒状の内鍔付ナット本体と、ナッ
ト本体の内鍔と反対側の端面に固着されるナットカラー
と、前記内鍔とナットカラーとにより回転自在に軸支さ
れる多数のローラスクリューとから成り、前記ローラス
クリューは、同一円周上に等ピッチでかつナット本体の
軸線と平行に嵌装されていることを特徴としている。
達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発
明に係るナットは、円筒状の内鍔付ナット本体と、ナッ
ト本体の内鍔と反対側の端面に固着されるナットカラー
と、前記内鍔とナットカラーとにより回転自在に軸支さ
れる多数のローラスクリューとから成り、前記ローラス
クリューは、同一円周上に等ピッチでかつナット本体の
軸線と平行に嵌装されていることを特徴としている。
【0006】また、本発明ナットは、前記各ローラスク
リュー列の外側で各ローラスクリューに係合する雌ねじ
部を有するリングスクリューを備えていることを特徴と
している。そして、本発明に係る工具ホルダーは、前記
ナット本体内鍔内周面にコレット係合リングが係脱可能
に装着された請求項1又は2記載のナットと、一端外周
に前記ナットのローラスクリューが係合する雄ねじ部を
有すると共に内周にコレットを嵌脱自在とし他端にテー
パシャンク部を有する工具ホルダー本体と、前記ナット
カラーとホルダー本体との間に嵌装されたスリップ防止
リング及びその付勢ばねとからなり、前記コレット外端
部外周面とコレット係合リングが相対回転自在に連結さ
れていることを特徴としている。
リュー列の外側で各ローラスクリューに係合する雌ねじ
部を有するリングスクリューを備えていることを特徴と
している。そして、本発明に係る工具ホルダーは、前記
ナット本体内鍔内周面にコレット係合リングが係脱可能
に装着された請求項1又は2記載のナットと、一端外周
に前記ナットのローラスクリューが係合する雄ねじ部を
有すると共に内周にコレットを嵌脱自在とし他端にテー
パシャンク部を有する工具ホルダー本体と、前記ナット
カラーとホルダー本体との間に嵌装されたスリップ防止
リング及びその付勢ばねとからなり、前記コレット外端
部外周面とコレット係合リングが相対回転自在に連結さ
れていることを特徴としている。
【0007】
【作用】本発明ナットによれば、雄ねじに螺合した場
合、雄ねじとこれに接する各ローラスクリューとの接触
は、相互のねじ面による線接触であるから、ナット本体
の回転力が小さくても大きな締付力が得られる。また、
リングスクリューを各ローラスクリューに螺合させるこ
とにより、雄ねじに螺合させるとき、各ローラスクリュ
ーのねじ部の位置がリングスクリューによって揃えられ
ているため、ナットを容易に雄ねじに螺合させることが
でる。
合、雄ねじとこれに接する各ローラスクリューとの接触
は、相互のねじ面による線接触であるから、ナット本体
の回転力が小さくても大きな締付力が得られる。また、
リングスクリューを各ローラスクリューに螺合させるこ
とにより、雄ねじに螺合させるとき、各ローラスクリュ
ーのねじ部の位置がリングスクリューによって揃えられ
ているため、ナットを容易に雄ねじに螺合させることが
でる。
【0008】そして、本発明工具ホルダーによれば、ナ
ットを小さな回転力で回しても大きな締付力が得られる
ので、コレットを大きな力でホルダー本体と工具の間に
強力に押込むことができ、ホルダー本体に工具を確実強
固に保持させることが可能である。また、スリップ防止
リングをナットカラーに付勢ばねにより押付けているの
で、ナットが緩むことがない。さらに、工具のサイズが
異なる場合に、コレットの交換が容易であり、ローラス
クリューが脱落することがなく、作業性が良い。
ットを小さな回転力で回しても大きな締付力が得られる
ので、コレットを大きな力でホルダー本体と工具の間に
強力に押込むことができ、ホルダー本体に工具を確実強
固に保持させることが可能である。また、スリップ防止
リングをナットカラーに付勢ばねにより押付けているの
で、ナットが緩むことがない。さらに、工具のサイズが
異なる場合に、コレットの交換が容易であり、ローラス
クリューが脱落することがなく、作業性が良い。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図面において、1 はナットで工具ホルダ2 のホルダ
ー本体3 の先端外周に設けられている雄ねじ部4 に螺合
される。ナット1 は、円筒状の内鍔5A付ナット本体5
と、ナット本体5 の内鍔5Aと反対側の端面にボルト6 に
より固着されたリング状のナットカラー7 と、該カラー
7と前記内鍔5Aの対向面間に回転自在に軸支される多数
のローラスクリュー8 と、リングスクリュー9 及びロー
ラスクリュー8 の軸方向端と内鍔5A、ナットカラー7 間
に介装された軸支ボール10とから成っている。
る。図面において、1 はナットで工具ホルダ2 のホルダ
ー本体3 の先端外周に設けられている雄ねじ部4 に螺合
される。ナット1 は、円筒状の内鍔5A付ナット本体5
と、ナット本体5 の内鍔5Aと反対側の端面にボルト6 に
より固着されたリング状のナットカラー7 と、該カラー
7と前記内鍔5Aの対向面間に回転自在に軸支される多数
のローラスクリュー8 と、リングスクリュー9 及びロー
ラスクリュー8 の軸方向端と内鍔5A、ナットカラー7 間
に介装された軸支ボール10とから成っている。
【0010】前記ナット本体5 の内鍔5Aと、ナットカラ
ー7 の対向面には、夫々同一円周上に等ピッチで12個の
ローラスクリュー8 の軸支孔11,12 が設けられ、該各軸
支孔底は半球面状のボール座13,14 が形成され、ローラ
スクリュー8 の両軸部8Aが嵌合されて該軸部8A端面に形
成された半球面状のボール座15と前記ボール座13,14間
に前記ボール10が嵌入され、大きな締付力が生じてもロ
ーラスクリュー8 が軽く回転するようにしてある。
ー7 の対向面には、夫々同一円周上に等ピッチで12個の
ローラスクリュー8 の軸支孔11,12 が設けられ、該各軸
支孔底は半球面状のボール座13,14 が形成され、ローラ
スクリュー8 の両軸部8Aが嵌合されて該軸部8A端面に形
成された半球面状のボール座15と前記ボール座13,14間
に前記ボール10が嵌入され、大きな締付力が生じてもロ
ーラスクリュー8 が軽く回転するようにしてある。
【0011】また、ナット本体5 には、外周面に回転具
嵌合用六角孔16が複数設けられ、内鍔5A内周面に断面半
円形の係止ボール嵌装周溝17が設けられており、該周溝
17に通じるボール挿入孔18が外周面に開口している。そ
して、図5に示すように、ボール挿入孔18はねじ孔とし
て栓体19が螺着され、係止ボール20が脱落しないように
なっている。
嵌合用六角孔16が複数設けられ、内鍔5A内周面に断面半
円形の係止ボール嵌装周溝17が設けられており、該周溝
17に通じるボール挿入孔18が外周面に開口している。そ
して、図5に示すように、ボール挿入孔18はねじ孔とし
て栓体19が螺着され、係止ボール20が脱落しないように
なっている。
【0012】なお、ナット本体5 の内鍔5A内周面には、
外周面に断面が前記周溝17と同形同寸の係止ボール嵌装
周溝21を備えたコレット係合リング22が嵌合され、両周
溝17,21 で形成された円形断面空間に、前記係止ボール
20が嵌入され、ナット本体5とコレット係合リング22
が、相互に回転自在で軸方向に拘束された状態で連結さ
れている。
外周面に断面が前記周溝17と同形同寸の係止ボール嵌装
周溝21を備えたコレット係合リング22が嵌合され、両周
溝17,21 で形成された円形断面空間に、前記係止ボール
20が嵌入され、ナット本体5とコレット係合リング22
が、相互に回転自在で軸方向に拘束された状態で連結さ
れている。
【0013】また、ナット本体5 の内鍔5A側端面には、
軸線方向に回転バランス調整用ねじ孔23が、同一円周上
に等ピッチで多数設けられている。前記リングスクリュ
ー9 は、内周面に雌ねじ部9Aを備え、該雌ねじ部9Aのリ
ード角、ピッチ及びねじ山形状・寸法は、ローラスクリ
ュー8 の雄ねじ部8B及びホルダー本体3 の雄ねじ部4 と
全く同じとされ、三者が完全に噛合するように形成され
ている。そして、各ローラスクリュー8 列の外周側にお
いて、各ローラスクリュー8 にリングスクリュー9 を噛
合させることにより、各ローラスクリュー8のねじ部8B
の位置が揃えられ、ホルダー本体3 の雄ねじ部4 への螺
合を容易にしてある。
軸線方向に回転バランス調整用ねじ孔23が、同一円周上
に等ピッチで多数設けられている。前記リングスクリュ
ー9 は、内周面に雌ねじ部9Aを備え、該雌ねじ部9Aのリ
ード角、ピッチ及びねじ山形状・寸法は、ローラスクリ
ュー8 の雄ねじ部8B及びホルダー本体3 の雄ねじ部4 と
全く同じとされ、三者が完全に噛合するように形成され
ている。そして、各ローラスクリュー8 列の外周側にお
いて、各ローラスクリュー8 にリングスクリュー9 を噛
合させることにより、各ローラスクリュー8のねじ部8B
の位置が揃えられ、ホルダー本体3 の雄ねじ部4 への螺
合を容易にしてある。
【0014】前記コレット係合リング22の内周面には、
コレット係止突条24及びテーパ面25が設けられている。
前記工具ホルダ2 のホルダー本体3 は、図6に示すよう
に、先端部には前記雄ねじ部4 を備えると共に、コレッ
ト嵌着用テーパ孔26を有し、他端部には先細りテーパ状
のシャンク部27が形成され、先端部側にはフランジ部28
が形成されており、該フランジ部28と前記シャンク部27
の間の外周にマニピュレータ用把持部29が設けられてい
る。
コレット係止突条24及びテーパ面25が設けられている。
前記工具ホルダ2 のホルダー本体3 は、図6に示すよう
に、先端部には前記雄ねじ部4 を備えると共に、コレッ
ト嵌着用テーパ孔26を有し、他端部には先細りテーパ状
のシャンク部27が形成され、先端部側にはフランジ部28
が形成されており、該フランジ部28と前記シャンク部27
の間の外周にマニピュレータ用把持部29が設けられてい
る。
【0015】そして、前記テーパ孔26には、スプリング
コレット30が嵌脱自在に嵌装されている。また、図6に
示すように、前記フランジ部28の雄ねじ部4 側端面には
複数のねじ孔31が設けられ、皿ばねからなる付勢ばね32
がねじ33により取付けられており、該付勢ばね32には断
面L形のカバーリング34が嵌装され、該リング34と前記
ナットカラー7 の間にスリップ防止リング35 (摩擦材)
が嵌装されて、該リング35が付勢ばね32によりナットカ
ラー7 に押付けられ、ナット1 の緩み止め機能が付与さ
れている。
コレット30が嵌脱自在に嵌装されている。また、図6に
示すように、前記フランジ部28の雄ねじ部4 側端面には
複数のねじ孔31が設けられ、皿ばねからなる付勢ばね32
がねじ33により取付けられており、該付勢ばね32には断
面L形のカバーリング34が嵌装され、該リング34と前記
ナットカラー7 の間にスリップ防止リング35 (摩擦材)
が嵌装されて、該リング35が付勢ばね32によりナットカ
ラー7 に押付けられ、ナット1 の緩み止め機能が付与さ
れている。
【0016】前記スプリングコレット30は、先端部外周
面にリング係合周溝36及び先細りテーパ面37が、前記コ
レット係合リング22の前記突条24及びテーパ面25に嵌合
可能に設けられており、先端部を縮径させることによ
り、容易に嵌合・離脱ができ、サイズの異なるコレット
に交換可能となっている。上記実施例において、ナット
1 にはスプリングコレット30がコレット係合リング22を
介して取付けられているので、これをホルダー本体3 に
装着する場合、スプリングコレット30をテーパ孔26に挿
入すると共に、ナット本体5 を雄ねじ部4に被せて、各
ローラスクリュー8 の雄ねじ部8Bを噛合させた後、ナッ
ト本体5 を回転させることにより、ローラスクリュー8
は自転しながらホルダー本体3 の外周を公転して螺進
し、図6に示す螺合状態になる。なお、このとき、リン
グスクリュー9はナット1の螺進方向と逆方向に移動す
る。
面にリング係合周溝36及び先細りテーパ面37が、前記コ
レット係合リング22の前記突条24及びテーパ面25に嵌合
可能に設けられており、先端部を縮径させることによ
り、容易に嵌合・離脱ができ、サイズの異なるコレット
に交換可能となっている。上記実施例において、ナット
1 にはスプリングコレット30がコレット係合リング22を
介して取付けられているので、これをホルダー本体3 に
装着する場合、スプリングコレット30をテーパ孔26に挿
入すると共に、ナット本体5 を雄ねじ部4に被せて、各
ローラスクリュー8 の雄ねじ部8Bを噛合させた後、ナッ
ト本体5 を回転させることにより、ローラスクリュー8
は自転しながらホルダー本体3 の外周を公転して螺進
し、図6に示す螺合状態になる。なお、このとき、リン
グスクリュー9はナット1の螺進方向と逆方向に移動す
る。
【0017】そして、ナット1のナットカラー7 の端面
には、スリップ防止リング35が付勢ばね32により押圧さ
れているので、ナット1 は自然に回転することなく、緩
むことはない。したがって、スプリングコレット30は軸
線方向に強力に押動され、該コレット30内に挿入された
工具を強固に締付ける。また、ナット1 を回転させる
と、ローラスクリュー8 はホルダー本体3 の雄ねじ部4
及びリングスクリュー9 のねじ面を転動するため、小さ
な回転力で軽々と回転させることができ、大きな締付力
を発生させることができる。なお、スプリングコレット
30を別のサイズのものと交換する場合は、前述とは逆の
動作で、ナット1 をねじ戻してホルダー本体3 から取り
外し、スプリングコレット30の先端部を縮径させること
により、コレット係合リング22から容易に外すことがで
きる。
には、スリップ防止リング35が付勢ばね32により押圧さ
れているので、ナット1 は自然に回転することなく、緩
むことはない。したがって、スプリングコレット30は軸
線方向に強力に押動され、該コレット30内に挿入された
工具を強固に締付ける。また、ナット1 を回転させる
と、ローラスクリュー8 はホルダー本体3 の雄ねじ部4
及びリングスクリュー9 のねじ面を転動するため、小さ
な回転力で軽々と回転させることができ、大きな締付力
を発生させることができる。なお、スプリングコレット
30を別のサイズのものと交換する場合は、前述とは逆の
動作で、ナット1 をねじ戻してホルダー本体3 から取り
外し、スプリングコレット30の先端部を縮径させること
により、コレット係合リング22から容易に外すことがで
きる。
【0018】本発明ナット1 は、上記実施例に限定され
るものではなく、また、コレット係合リング22のないも
のを作成して、通常の雄ねじに螺合させることができ、
この場合ボール嵌装用の周溝17を省略でき、さらに、リ
ングスクリュー9 は必要に応じて装着すればよく、省略
することができるほか、種々な機器の締結用等として利
用できる。
るものではなく、また、コレット係合リング22のないも
のを作成して、通常の雄ねじに螺合させることができ、
この場合ボール嵌装用の周溝17を省略でき、さらに、リ
ングスクリュー9 は必要に応じて装着すればよく、省略
することができるほか、種々な機器の締結用等として利
用できる。
【0019】
【発明の効果】本発明に係るナットは、上述のように、
円筒状の内鍔付ナット本体と、ナット本体の内鍔と反対
側の端面に固着されるナットカラーと、前記内鍔とナッ
トカラーとにより回転自在に軸支される多数のローラス
クリューとから成り、前記ローラスクリューは、同一円
周上に等ピッチでかつナット本体の軸線と平行に嵌装さ
れていることを特徴とするものであるから、小さな回転
力で軽々と螺合でき、かつ大きな締付力を得ることがで
きる。
円筒状の内鍔付ナット本体と、ナット本体の内鍔と反対
側の端面に固着されるナットカラーと、前記内鍔とナッ
トカラーとにより回転自在に軸支される多数のローラス
クリューとから成り、前記ローラスクリューは、同一円
周上に等ピッチでかつナット本体の軸線と平行に嵌装さ
れていることを特徴とするものであるから、小さな回転
力で軽々と螺合でき、かつ大きな締付力を得ることがで
きる。
【0020】また、本発明ナットは、前記各ローラスク
リュー列の外側で各ローラスクリューに係合する雌ねじ
部を有するリングスクリューを備えていることを特徴と
するものであるから、ナットの雄ねじ部への螺合を容易
にかつ円滑に行なうことができる。そして、本発明に係
る工具ホルダは、前記ナット本体内鍔内周面にコレット
係合リングが係脱可能に装着された請求項1又は2記載
のナットと、一端外周に前記ナットのローラスクリュー
が係合する雄ねじ部を有すると共に内周にコレットを嵌
脱自在とし他端にテーパシャンク部を有する工具ホルダ
ー本体と、前記ナットカラーとホルダー本体との間に嵌
装されたスリップ防止リング及びその付勢ばねとからな
り、前記コレット外端部外周面とコレット係合リングが
相対回転自在に連結されていることを特徴とするもので
あるから、マスターコレット自体の交換が可能で、しか
もナットはホルダー本体から取り外してもスクリュー等
が脱落することがなく、非常に簡単にかつ短時間でコレ
ット交換を行なうことができ、さらに、スリップ防止リ
ングによって、ナットが緩んで外れるのを防止すること
ができ、工具ホルダの安全性を確保できる。
リュー列の外側で各ローラスクリューに係合する雌ねじ
部を有するリングスクリューを備えていることを特徴と
するものであるから、ナットの雄ねじ部への螺合を容易
にかつ円滑に行なうことができる。そして、本発明に係
る工具ホルダは、前記ナット本体内鍔内周面にコレット
係合リングが係脱可能に装着された請求項1又は2記載
のナットと、一端外周に前記ナットのローラスクリュー
が係合する雄ねじ部を有すると共に内周にコレットを嵌
脱自在とし他端にテーパシャンク部を有する工具ホルダ
ー本体と、前記ナットカラーとホルダー本体との間に嵌
装されたスリップ防止リング及びその付勢ばねとからな
り、前記コレット外端部外周面とコレット係合リングが
相対回転自在に連結されていることを特徴とするもので
あるから、マスターコレット自体の交換が可能で、しか
もナットはホルダー本体から取り外してもスクリュー等
が脱落することがなく、非常に簡単にかつ短時間でコレ
ット交換を行なうことができ、さらに、スリップ防止リ
ングによって、ナットが緩んで外れるのを防止すること
ができ、工具ホルダの安全性を確保できる。
【図1】本発明ナットの実施例を示す一部破断正面図で
ある。
ある。
【図2】図1の下面図である。
【図3】図1のA−A線断面図である。
【図4】同実施例のローラスクリューの拡大断面図であ
る。
る。
【図5】同実施例のナット本体の一部破断部分図であ
る。
る。
【図6】本発明工具ホルダの実施例を示す一部破断正面
図である。
図である。
【図7】図6のB−B線断面図である。
1 ナット 2 工具ホルダ 3 ホルダー本体 4 雄ねじ部 5 ナット本体 5A 内鍔 7 ナットカラー 8 ローラスクリュー 9 リングスクリュー 22 コレット係合リング 27 テーパシャンク部 30 スプリングコレット 32 付勢ばね 35 スリップ防止リング
Claims (3)
- 【請求項1】 円筒状の内鍔付ナット本体と、ナット本
体の内鍔と反対側の端面に固着されるナットカラーと、
前記内鍔とナットカラーとにより回転自在に軸支される
多数のローラスクリューとから成り、前記ローラスクリ
ューは、同一円周上に等ピッチでかつナット本体の軸線
と平行に嵌装されていることを特徴とするナット。 - 【請求項2】 前記各ローラスクリュー列の外側で各ロ
ーラスクリューに係合する雌ねじ部を有するリングスク
リューを備えていることを特徴とする請求項1のナッ
ト。 - 【請求項3】 前記ナット本体内鍔内周面にコレット係
合リングが係脱可能に装着された請求項1又は2記載の
ナットと、一端外周に前記ナットのローラスクリューが
係合する雄ねじ部を有すると共に内周にコレットを嵌脱
自在とし他端にテーパシャンク部を有する工具ホルダー
本体と、前記ナットカラーとホルダー本体との間に嵌装
されたスリップ防止リング及びその付勢ばねとからな
り、前記コレット外端部外周面とコレット係合リングが
相対回転自在に連結されていることを特徴とする工具ホ
ルダー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10694593A JPH06315808A (ja) | 1993-05-07 | 1993-05-07 | ナット及び工具ホルダー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10694593A JPH06315808A (ja) | 1993-05-07 | 1993-05-07 | ナット及び工具ホルダー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06315808A true JPH06315808A (ja) | 1994-11-15 |
Family
ID=14446518
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10694593A Pending JPH06315808A (ja) | 1993-05-07 | 1993-05-07 | ナット及び工具ホルダー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06315808A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013129011A (ja) * | 2011-12-21 | 2013-07-04 | Toshiba Mach Co Ltd | 工具ホルダ |
-
1993
- 1993-05-07 JP JP10694593A patent/JPH06315808A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013129011A (ja) * | 2011-12-21 | 2013-07-04 | Toshiba Mach Co Ltd | 工具ホルダ |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH04365504A (ja) | 工具用チャック | |
US6923451B2 (en) | Tool holder | |
JPH0283105A (ja) | 締め付け具 | |
JPH0321847Y2 (ja) | ||
US11267054B2 (en) | Chucking apparatus for chucking an object, in particular a tool, tool holding fixture and machine tool | |
JPH06315808A (ja) | ナット及び工具ホルダー | |
JP4321994B2 (ja) | 締付用ナット及びこれを備えた工具ホルダ、並びにスパナ | |
WO1995007161A1 (fr) | Mandrin | |
JP4303848B2 (ja) | 直動駆動機構のシール装置 | |
JP3175390U (ja) | ロックナット | |
JP4273377B2 (ja) | ドリルチャック及びチャック装置 | |
JPH0716096Y2 (ja) | 成形ロールの抜止装置 | |
JPH0224567Y2 (ja) | ||
JPH0141444B2 (ja) | ||
JPH0768473A (ja) | スパナ | |
JPH0651243B2 (ja) | 締め付け具 | |
GB2598451A (en) | Fastener | |
JP3600265B2 (ja) | ボルト又はナットの締付・弛緩装置 | |
KR950009952B1 (ko) | 공구용 척 | |
JPH0435050Y2 (ja) | ||
JPH04360703A (ja) | 軸等の固定構造 | |
JPS5933594Y2 (ja) | リングの着脱具 | |
JPH085024Y2 (ja) | スパナ | |
JPS6236576Y2 (ja) | ||
JPH091469A (ja) | ナット回し工具 |