JPH0631570B2 - 船外機用気化器 - Google Patents

船外機用気化器

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JPH0631570B2
JPH0631570B2 JP62162661A JP16266187A JPH0631570B2 JP H0631570 B2 JPH0631570 B2 JP H0631570B2 JP 62162661 A JP62162661 A JP 62162661A JP 16266187 A JP16266187 A JP 16266187A JP H0631570 B2 JPH0631570 B2 JP H0631570B2
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勝彦 筒井
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Keihin Seiki Manufacturing Co Ltd
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B61/00Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing
    • F02B61/04Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers
    • F02B61/045Adaptations of engines for driving vehicles or for driving propellers; Combinations of engines with gearing for driving propellers for outboard marine engines

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は機関へ供給する混合気の量及び濃度を調整,制
御する気化器に関し、特に船外機機関に搭載される船外
機用気化器に関するものである。
〔従来の技術〕
船外機用気化器は、船に装着される船外機に搭載される
ものであり、特に船外機は水面上を高速で走行すること
から船体の波による揺れまたは急速旋回によって激しい
振動を受ける。また、船外機は一般的には船体に自在に
取り付け、取り外しが可能なるもので、船外機はひんば
んに持ち運びされるものである。
以上のことから、船外機用気化器は振動及び重力の変化
に伴なう液面の変動時においても液面の変動が比較的少
なく、更には気化器本体を90度近く傾斜させても、吸気
道あるいは気化器本体の外部へ浮子室内の燃料が漏洩す
ることのない構造を要求されるものであり、この為に、
液面の上方にバッファープレートを設けて振動による波
立ち防止を図ったり、液面上室の容積を液面下の浮子室
容積に比較して大容積としたり、さらにはエヤーベント
通路を気化器本体の上部において引き回わして穿設する
ものであった。
〔発明が解決しようとする問題点〕
かかる従来の船外機用気化器によると次の不具合を有す
る。
気化器本体にバッファープレートを取り付けるには、
バッファープレートを各別に用意して、それらをビスあ
るいはカシメによって気化器本体に取り付けるもので、
これによると、バッファープレートの部品点数が増える
とともに取り付け工数が増加し、気化器の製造コスト高
を招来し、さらには取りつけ時にネジ締め、カシメ時に
切粉の発生の恐れがあり、これら切粉の除去を確実に実
施する必要がある。
液面上室の室容積は液面下の浮子室容積に比較して充
分大容積に取ることが望ましいが、気化器本体を吸気道
が貫通していることから液面上室の室容積を自由に大容
積に設定することが困難である。
エヤーベント通路は気化器本体の中心部に開口するの
が望ましいが気化器本体の中心部には吸気道が貫通して
いることから単一の孔にてエヤーベント通路を気化器の
中心部に穿設することが困難である。
従って、通路を複雑に引きまわして気化器の全方向傾斜
時においても燃料が外部へ漏洩するのを防止したもの
で、これによると通路の設計的自由度が低く、しかもそ
の加工が複雑で、特に交叉する通路には閉塞の為のプラ
グ打ちが必要となる。
傾斜時において、液面上室の室容積を仮に確保でき、
傾斜時の燃料をそこに貯溜できたとしても、原位置へ気
化器を復帰した際、一気に原液面へ燃料が戻るもので、
これによると浮子室内に大きな液面変化が生じ、機関運
転性能上好ましくない。
燃料通路、エヤー通路は気化器本体に複雑に交叉して
穿設され、さらにこれら各通路に燃料ノズル,燃料ジェ
ット,空気ジェット、が装着されるものであり、これら
通路の清浄が困難なものである。
各通路は気化器本体の成形時において鋳抜き形成する
ことが困難であり、加工にて通路をあけることから加工
工数が増加し、気化器の製造コスト高を招来する。
〔問題点を解決する為の手段〕
本発明になる船外機用気化器は前記不具合点を解決する
為に次の如くとしたものである。
即ち、内部を吸気道が貫通し、吸気道より上方に設けた
上方取付端部と、吸気道より下方に設けた下方取付端部
との間に下方取付端部を含む下方凹部と上方取付端部を
含む上方凹部とに区分する仕切壁を設けた気化器本体
と; 上方取付端部に対応して配置され、上方凹部を閉塞して
燃料回避室を形成するカバーと; 下方取付端部に対応して配置され、下方凹部を閉塞して
浮子室を形成する浮子室本体と; 仕切壁に穿設されて燃料回避室と浮子室とを連通する貫
通孔と; 上方取付端部と略同一平面の気化器本体上に開口するス
ローエヤー導入路,メーンエヤー導入路,スロー混合気
通路に連らなるスロー混合気溝と; スロー混合気溝にあって、絞り弁に対応して吸気道内へ
穿設されるバイパス孔と、バイパス孔より機関側の吸気
道内へ開口されるパイロットアウトレット孔と; 気化器本体の上方取付端部に対応して配置され、スロー
エヤー導入路,メーンエヤー導入路、に空気を供給する
エヤー通路を備え、スロー混合気溝を閉塞するととも
に、燃料回避室に開口するエヤーベント通路を有するカ
バーと;により溝成したものである。
〔作用〕
かかる船外機用気化器によると、浮子室内の液面の波立
ちは仕切壁によって抑止されるもので、気化器本体の傾
斜時においては、浮子室内の燃料は各貫通孔を介して燃
料回避室内へ流入するので、吸気道内への燃料の漏洩は
なく、しかもエヤーベント通路の開口を気化器本体の略
中心部へ配置したので気化器本体外部への燃料漏れもな
いものである。
また、気化器本体の上方取付端部と略同一平面上に、ス
ローエヤー導入路,メーンエヤー導入路,スロー混合気
溝を開口したので、これら各路及び溝は気化器本体の鋳
抜き形成時に同時に鋳抜くことができるとともに気化器
本体の上方,下方が開放されるので清浄が容易なもので
ある。
〔実施例〕
以下、本発明の船外機用気化器の一実施例を第1図から
第5図によって説明する。
1は内部を吸気道2が貫通した気化器本体であり、気化
器本体1には、吸気道2より下方の位置に(図において
下方)下方取付端部3が設けられ、吸気道2より上方の
位置に上方取付端部4が設けられる。
また、気化器本体1には、下方取付端部3を含む下方凹
部5と、上方取付端部4を含む上方凹部6とに区分する
仕切壁7が設けられるもので、この仕切壁7は、後述す
る浮子室内に形成される液面B−Bと略平行であって、
且つ液面B−Bと略平行で吸気道2の中心を通る線A−
Aより液面B−B側に下方位置で、しかも液面B−Bよ
り吸気道2側へ上方に配置されるものである。
8は気化器本体1の下方凹部5に対応して配置された浮
子室本体であって、下方凹部5と協同して浮子室9を形
成する。この浮子室9内にはフロート10が配置されて図
示せぬフロートアーム,バルブシート,フロートバルブ
によって燃料導入路を開閉制御して浮子室9内に一定な
る液面B−Bを形成する。
11は吸気道2の略中心部に開口するメーンノズルであ
り、これにはエヤーブリード12が穿設されるとともに、
その周囲に主ウエル13形成され、主燃料ジェット14にて
制御された燃料が流れる。
また、15は低速燃料ノズルであってエヤーブリード16と
低速燃料ジェット17を備え、その周囲に低速ウエル18が
形成される。気化器本体1の上方取付端部4と略同一平
面の気化器本体1には主ウエル13に連らなるメーンエヤ
ー導入路19と、低速ウエル18に連らなるスローエヤー導
入路20が開口するとともに、低速燃料ノズル15にて制御
された低速混合気が流れるスロー混合気通路21に連らな
るスロー混合気溝22が穿設される。
23は、気化器本体1の上方凹部6に対応して上方取付端
部4上に配置されたカバーであって、このカバー23によ
って気化器本体1に燃料回避室24が形成される。そし
て、このカバー23にはエヤーベント通路25が穿設される
もので、このエヤーベント通路25の燃料回避室24への一
端の開口は、メーンノズル11の軸心C−Cの延長上の近
傍であって、他端はカバー23より大気へ開放される。
さらにカバー23には、大気に開口される直線状のエヤー
通路26が穿設され、このエヤー通路26よりスローエヤー
導入路20に連絡される第1エヤー通路27と、メーンエヤ
ー導入路19に連絡される第2エヤー通路28が分岐され、
さらに第1エヤー通路27にスローエヤージェット29が配
置され、第2エヤー通路28にメーンエヤージェット30が
配置され、また前記仕切壁には、下方凹部5と上方凹部
6(燃料回避室)とを連絡する貫通孔が穿設されるもの
で、31は、メーンノズル11の略中心Dを通る吸気道2の
長手軸心方向X−Xより一側(第4図においてX−Xよ
り上側)で、且つメーンノズル11の略中心Dを通り軸心
線X−Xに略直交する軸心線Y−Yよりエヤークリーナ
ー側(第4図において左側)に穿設された第1貫通孔、
32は軸心線X−Xより他側(第4図においてX−Xより
下側)で、且つY−Yよりエヤークリーナー側に穿設さ
れた第2貫通孔、33は軸心線X−Xより一側で且つY−
Yよりエンジン側(第4図においてY−Yより右側)に
穿設された第3貫通孔、34は軸心線X−Xより他側で且
つY−Yよりエンジン側に穿設された第4貫通孔であ
る。
スロー混合気溝22内には吸気道2に貫通するバイパス孔
35とパイロットアウトレット孔36とが穿設されるもので
あり、このバイパス孔35は、吸気道2に軸37にて、回動
自在に支持された絞り弁38に対応して穿設され、パイロ
ットアウトレット孔36はバイパス孔35よりエンジン側
(第1図において右側)に穿設される。
次にその作用について説明する。
まず、機関の低速運転状態においては、絞り弁38よりエ
ンジン側の吸気道を2内に大なる負圧が生起するもの
で、バイパス孔35,パイロットアウトレット孔36にこの
負圧が作用する。これによると、空気はエヤー通路26よ
り第1エヤー通路27に流れ、その空気量をスローエヤー
ジェット29にて制御されて、スローエヤー導入路20を介
して低速ウエル18内に流入する。この空気はエヤーブリ
ード16を介して低速燃料ノズル15内に流入し、低速燃料
ジェット17にて制御された燃料と混合し、この低速混合
気はスロー混合気通路21からスロー混合気溝22内に流入
し、バイパス孔35及びパイロットアウトレット孔36より
吸気道2内へ吸出されて機関へ供給され、もって機関の
低速運転を満足するものである。
そして、機関の中,高速運転状態になると、絞り弁38は
低速運転状態に比して開放されるもので、メーンノズル
11に大なる負圧が作用する。これによると、空気はエヤ
ー通路26より第2エヤー通路28に流れ、その空気量をメ
ーンエヤージェット30にて制御されて、メーンエヤー導
入路19を介して主ウエル13内に流入する。この空気はエ
ヤーブリード12を介してメーンノズル11内に流入し、主
燃料ジェット14にて制御された燃料と混合し、この混合
気はメーンノズル11の先端より吸気道2内へ吸出されて
機関へ供給され、もって機関の中,高速運転を満足す
る。
そして、気化器の水平状態においては、液面は図のB−
Bの状態にある。かかる状態において、前述の如く機関
が運転されて液面に波立ちが生じると、その液面は仕切
壁7の下面に衝突する。従って波面が仕切壁7以上に増
長されることがなく液面は一定以上の波立ちを抑止され
る。
尚、かかる状態で各貫通孔31,32,33,34を通して液面
の一部は燃料回避室24内に流入するが浮子室9内に貯溜
される燃料量に比し極く微少なるものである。
一方、エヤーベント通路25においても、液面B−Bの波
立ちは一度仕切壁7にて抑止されたのでエヤーベント通
路25内への燃料の流入はないものである。
次いで気化器が水平状態において急加速,急減速あるい
は左右の旋回を行なうと、液面はその受ける重力変化に
よって浮子室9内にあって傾斜面を形成する。具体的に
は、第1図におけるイ−イ,ロ−ロ線であり、第2図に
おけるハ−ハ,ニ−ニ線である。例えば、機関の急加速
運転時について説明すると、液面B−Bは加速時の重力
を受けて第1図において左上りの傾斜となるが、液面の
左上りの過程において、浮子室9内の燃料は第1,第2
貫通孔31,32を介して燃料回避室24内に流入する。これ
によると、燃料回避室24内には浮子室9と連続する傾斜
面ロ−ロが形成されるもので、メーンノズル11の吸気道
2への開口端部は傾斜面ロ−ロ上にあるとともに傾斜面
ロ−ロ下にメーンノズル11の流入端部の主燃料ジェット
14を没入し得るものであり、一方エヤーベント通路25も
また傾斜面ロ−ロ上に配置できたものである。
また、機関の旋回運転時について説明すると、液面B−
Bは旋回時の重力を受けて第2図において左上りの傾斜
ニ−ニとなる。この液面の左上りの過程において、浮子
室9内の燃料は、第1,第3貫通孔31,33を介して燃料
回避室24内に流入する。これによって燃料回避室24内に
浮子室9と連続する傾斜液面ニ−ニが形成されるもの
で、メーンノズル11の吸気道2への開口端部は傾斜面ニ
−ニ上にあるとともに傾斜面ニ−ニ下にメーンノズル11
の主燃料ジェット14を没入し得るものであり、一方エヤ
ーベント通路25もまた傾斜面ニ−ニ上に配置できたもの
である。
尚、前述した以外の他の傾斜面、イ−イ,ハ−ハにおい
ても図により明らかな如く、各通路より吸気道2及び気
化器本体1外へ浮子室9内の燃料が溢流することはな
い。
次に、機関を停止して船外機を運搬する際について説明
すると、あらゆる方向に液面は変動するが、特に代表的
な例として、第1図のホ−ホ,ヘ−ヘ、第2図のト−
ト,チ−チ、の如き液面となる。
かかる各傾斜面を注目すると、浮子室内に開口する各燃
料の入口及び燃料回避室24に開口するエヤーベント通路
は前記傾斜液面上に配置することができたので、燃料が
吸気道2及び気化器本体1外へ溢流することがない。
尚、第6図に示されたものはエヤーベント通路25の大気
側への開口をカバー23のエヤーベント通路25より気化器
本体1の吸気道2に開口するエヤーベント通路25Aに連
絡したもので、これによると燃料回避室24への異物の流
入を阻止できるものである。この燃料回避室24への異物
の流入を阻止することができることは、燃料回避室24と
浮子室9とが貫通孔31,32,33,34によって常に連絡さ
れており、浮子室内への異物の進入を防止できるので特
に効果的である。(第1図と同一構造のものは説明を省
略する。) また、第7図に示されたものは、パイロットアウトレッ
ト孔36の孔の有効面積を調整したものであり、具体的に
は先端テーパー状のパイロットスクリュー40をカバー23
に螺着し、パイロットスクリュー40のテーパー状の先端
をパイロットアウトレット孔36内に挿入したものであ
り、パイロットスクリュー40を螺動することによってパ
イロットアウトレット孔36の有効面積を制御し、混合気
量を調整することができ、機関の低速運転時におけるる
混合気制御を容易としたものである。
また、第8,9,10図に示されるものは、パイロットア
ウトレット孔36より供給される混合気量を制御する他の
例を示すものであり、気化器本体1の上方取付端部4と
略同一平面上の気化器本体1に穿設されたスロー混合気
溝22に隔壁41を設け、スロー混合気溝22の内部をバイパ
ス室42とパイロットアウトレット室43とに区分し、前記
バイパス室42にバイパス孔35が穿設され、パイロットア
ウトレット室43にパイロットアウトレット孔36が穿設さ
れる。
一方、気化器本体1の上方取付端部4上に配置されるカ
バー23にはバイパス室42とパイロットアウトレット室43
とを連絡するパイロット通路44が配置され、このパイロ
ット通路44に設けたシート部45に対応して、先端テーパ
ー状のパイロットスクリュー46をカバー23に螺着する。
従ってパイロットスクリュー46を螺動することによって
シート部45の有効面積を可変制御し得るものでパイロッ
トアウトレット孔36より吸気道2内へ供給されるスロー
混合気量を調整し得るものである。
尚、バイパス室42,パイロットアウトレット室43の上部
はカバー23の下面にて閉塞される。かかる側によると、
特にカバー23のパイロット通路44にシート部45を設けた
のでシート部の強度を増加し得る。これはシート部45の
肉厚を自在に設定し得ることによるものであり、さらに
このシート部45の清掃はカバー23を外した後にパイロッ
トスクリュー40を外せば両側が開放されるので極めて容
易に且つ確実に実施できるものである。
また、第11,12,13図に示すのは特に気化器のアイシン
グを防止したもので、気化器本体1の上方取付端部4と
略同一平面の気化器本体上にスロー混合気溝22の外周部
を囲繞するヒーター収納孔47が穿設されるものであり、
該ヒーター収納孔47内には正温度特性を有するヒーター
素子等のヒーター48が配置され、このヒーター48にはカ
バー23を通る導線にて電流が付与される。かかる構造に
よると、ヒーター48の収納において他の機能を有するカ
バー23にて収納させたのでヒーター48の収納の自由度が
高く、格別な閉塞板を用意する必要はなく安価なアイシ
ング防止を可能としたものである。
〔発明の効果〕
以上の如く、本発明になる船外機用気化器によると、仕
切壁によって液面の波立ちを抑止できたので、各別バッ
ファープレートを用いることなく液面を安定化でき性能
向上を図ることができる。
また、エヤーベント通路には仕切壁によって一度波立ち
が抑止されたので直接的に燃料が進入することもなく、
エヤーベント通路の燃料による閉塞がなく性能の安定化
を図ることができ、さらには燃料回避室の室容積は浮子
室と仕切壁によって各別に仕切ってカバーとによって形
成されたので自在に設定することができ完全に燃料の溢
流を阻止できたものである。
また、液面上室に相当する燃料回避室の室容積は吸気道
の上方部に渡って燃料回避室を形成できるので傾斜液面
の位置は燃料回避室の室容積を選定することによって適
正に設定できるもので完全な燃料の漏洩防止を図ること
ができる。
また、エヤーベント通路からの傾斜時における燃料の漏
洩を完全に且つ確実に防止できる。
これはカバーに設けた燃料回避室へのエヤーベント通路
の開口をメーンノズルの軸心上の近傍に持つことによる
もので、気化器本体には何等のエヤーベントの為の通路
を必要とせず、且つメーンノズルの中心にエヤーベント
通路の開口をもってきたので傾斜時の燃料漏れがない。
また、傾斜状態から水平状態に気化器を復帰した際、燃
料回避室内に貯溜された燃料は各貫通孔より徐々に浮子
室内へ流入するので浮子室内における液面の変動が緩徐
に行なうことができ大きな液面変化による性能不具合を
生じさせることがない。また気化器本体の加工コストの
低減が図られる。これは気化器本体及びカバーに形成さ
れる各通路が直接的であるので成形時に鋳抜きが可能と
なるからであり、さらには各通路の端部が部品単体時に
おいてそれぞれ開口される。これはカバーにて各通路、
溝を閉塞したことによるもので、これによれば特にカバ
ー、気化器本体の清浄時において袋孔がないので清掃が
容易に行なえるものである。
【図面の簡単な説明】
図は本発明になる船外機用気化器の一実施例を示すもの
で第1図は縦断面図、第2図は第1図のII−II線での縦
断面図、第3図は第1図のIII−III線での横断面図であ
り、第4図は気化器本体を上方よりみた平面図、第5図
はカバーの平面図であり、第14図は第5図のXIV−XIV線
での縦断面図である。第6図はエヤーベント通路の他の
実施例を示す縦断面図、第7図はパイロットスクリュー
を配置した例を示す縦断面図、第8図はパイロットスク
リューの他の実施例を示す縦断面図、第9図は第8図の
気化器本体の上部平面図、第10図は第8図のカバーの上
部平面図、第11図はスロー混合気溝の他の例を示す気化
器本体の上部平面図、第12図は第11図に示される気化器
本体上に配置されたカバーの上部平面図、第13図は第1
図XIII−XIII線においてカバーを取り付けた状態におけ
る縦断面図である。 1……気化器本体 2……吸気道 5……下方凹部 6……上方凹部 7……仕切壁 12……メーンノズル 19……メーンエヤー導入路 20……スローエヤー導入路 22……スロー混合気溝 23……カバー 24……燃料回避室 25……エヤーベント通路 26……エヤー通路 29……スローエヤージェット 30……メーンエヤージェット 35……バイパス孔 36……パイロットアウトレット孔 38……絞り弁 40……パイロットスクリュー 41……隔壁 42……バイパス室 43……パイロットアウトレット室 44……パイロット通路 46……パイロットスクリュー 47……ヒーター収納孔 48……ヒーター

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部を吸気道が貫通し、吸気道より上方に
    設けた上方取付端部と、吸気道より下方に設けた下方取
    付端部との間に下方取付端部を含む下方凹部と上方取付
    端部を含む上方凹部とに区分する仕切壁を設けた気化器
    本体と; 上方取付端部に対応して配置され、上方凹部を閉塞して
    燃料回避室を形成するカバーと; 下方取付端部に対応して配置され、下方凹部を閉塞して
    浮子室を形成する浮子室本体と; 仕切壁に穿設されて燃料回避室と浮子室とを連通する貫
    通孔と; 上方取付端部と略同一平面の気化器本体上に開口するス
    ローエヤー導入路,メーンエヤー導入路,スロー混合気
    通路に連らなるスロー混合気溝と; スロー混合気溝にあって、絞り弁に対応して吸気道内へ
    穿設されるバイパス孔と、パイパス孔より機関側の吸気
    道内へ開口されるパイロットアウトレット孔と; 気化器本体の上方取付端部に対応して配置され、スロー
    エヤー導入路,メーンエヤー導入路、に空気を供給する
    エヤー通路を備え、スロー混合気溝を閉塞するととも
    に、燃料回避室に開口するエヤーベント通路を有するカ
    バーと;よりなる船外機用気化器。
  2. 【請求項2】前記仕切壁を浮子室内に形成される液面B
    −Bと略平行に設けるとともに、液面B−Bと略平行で
    吸気道の中心を通る線A−Aより液面B−B側に下方位
    置で、且つ液面B−Bより吸気道側の上方位置に配置し
    てなる特許請求の範囲第1項記載の船外機用気化器。
  3. 【請求項3】前記貫通孔を、吸気道に開口するメーンノ
    ズルの略中心を通る吸気道の長手軸心方向X−Xより一
    側で且つメーンノズルの略中心を通り前記軸心方向X−
    Xに略直交する軸心線Y−Yよりエヤークリーナー側に
    下方凹部と上方凹部とを連絡する第1貫通孔と、軸心線
    X−Xより他側で且つ軸心線Y−Yよりエヤークリーナ
    ー側に下方凹部と上方凹部とを連絡する第2貫通孔と、
    軸心線X−Xより一側で且つ軸心線Y−Yよりエンジン
    側に下方凹部と上方凹部とを連絡する第3貫通孔と、軸
    心線X−Xより他側で且つ軸心線Y−Yよりエンジン側
    に下方凹部と上方凹部とを連絡する第4貫通孔とを穿設
    してなる特許請求の範囲第1項記載の船外機用気化器。
  4. 【請求項4】前記エヤーベント通路の大気側開放端をカ
    バーより直接大気へ開口してなる特許請求の範囲第1項
    記載の船外機用気化器。
  5. 【請求項5】前記エヤーベント通路の大気側開放端を気
    化器本体を介して吸気道へ開口してなる特許請求の範囲
    第1項記載の船外機用気化器。
  6. 【請求項6】前記エヤーベント通路の燃料回避室への開
    口をメーンノズルの軸心C−C上の近傍に開口してなる
    特許請求の範囲第1項記載の船外機用気化器。
  7. 【請求項7】内部を吸気道が貫通し、吸気道より上方に
    設けた上方取付端部と、吸気道より下方に設けた下方取
    付端部との間に下方取付端部を含む下方凹部と上方取付
    端部を含む上方凹部とに区分する仕切壁を設けた気化器
    本体と; 上方取付端部に対応して配置され、上方凹部を閉塞して
    燃料回避室を形成するカバーと; 下方取付端部に対応して配置され、下方凹部を閉塞して
    浮子室を形成する浮子室本体と; 仕切壁に穿設されて燃料回避室と浮子室とを連通する貫
    通孔と; 上方取付端部と略同一平面の気化器本体上に開口するス
    ローエヤー導入路,メーンエヤー導入路,スロー混合気
    通路に連らなるスロー混合気溝と; スロー混合気溝にあって、絞り弁に対応して吸気道内へ
    穿設されるバイパス孔と、バイパス孔より機関側の吸気
    道内へ開口されるパイロットアウトレット孔と; 気化器本体の上方取付端部に対応して配置され、スロー
    エヤー導入路,メーンエヤー導入路、に空気を供給する
    エヤー通路を備え、スロー混合気溝を閉塞するととも
    に、燃料回避室に開口するエヤーベント通路を有するカ
    バーと; カバーに設けたエヤー通路を直線状の単一通路とし、該
    エヤー通路よりスローエヤー通路のスローエヤー導入路
    に連絡される第1エヤー通路と、メーンエヤー通路のメ
    ーンエヤー導入路に連絡される第2エヤー通路とを分岐
    してなる船外機用気化器。
  8. 【請求項8】内部を吸気道が貫通し、吸気道より上方に
    設けた上方取付端部と、吸気道より下方に設けた下方取
    付端部との間に下方取付端部を含む下方凹部と上方取付
    端部を含む上方凹部とに区分する仕切壁を設けた気化器
    本体と; 上方取付端部に対応して配置され、上方凹部を閉塞して
    燃料回避室を形成するカバーと; 下方取付端部に対応して配置され、下方凹部を閉塞して
    浮子室を形成する浮子室本体と; 仕切壁に穿設されて燃料回避室と浮子室とを連通する貫
    通孔と; 上方取付端部と略同一平面の気化器本体上に開口するス
    ローエヤー導入路,メーンエヤー導入路,スロー混合気
    通路に連らなるスロー混合気溝と; スロー混合気溝にあって、絞り弁に対応して吸気道内へ
    穿設されるバイパス孔と、バイパス孔より機関側の吸気
    道内へ開口されるパイロットアウトレット孔と; 気化器本体の上方取付端部に対応して配置され、スロー
    エヤー導入路,メーンエヤー導入路、に空気を供給する
    エヤー通路を備え、スロー混合溝を閉塞するとともに、
    燃料回避室に開口するエヤーベント通路を有するカバー
    と、カバーに設けたエヤー通路を直線状の単一通路と
    し、該エヤー通路よりスローエヤー通路のエヤー導入路
    に連絡される第1エヤー通路と、メーンエヤー通路のエ
    ヤー導入路に連絡される第2エヤー通路とを分岐し、前
    記第1エヤー通路にスローエヤージエットを配置し、第
    2エヤー通路にメーンエヤージエットを配置してなる船
    外機用気化器。
  9. 【請求項9】内部を吸気道が貫通し、吸気道より上方に
    設けた上方取付端部と、吸気道より下方に設けた下方取
    付端部との間に下方取付端部を含む下方凹部と上方取付
    端部を含む上方凹部とに区分する仕切壁を設けた気化器
    本体と; 上方取付端部に対応して配置され、上方凹部を閉塞して
    燃料回避室を形成するカバーと; 下方取付端部に対応して配置され、下方凹部を閉塞して
    浮子室を形成する浮子室本体と; 仕切壁に穿設されて燃料回避室と浮子室とを連通する貫
    通孔と; 上方取付端部と略同一平面の気化器本体上に開口するス
    ローエヤー導入路,メーンエヤー導入路,スロー混合気
    通路に連らなるスロー混合気溝と; スロー混合気溝にあって、絞り弁に対応して吸気道内へ
    穿設されるバイパス孔と、バイパス孔より機関側の吸気
    道内へ開口されるパイロットアウトレット孔と; 気化器本体の上方取付端部に対応して配置され、スロー
    エヤー導入路,メーンエヤー導入路、に空気を供給する
    エヤー通路を備え、スロー混合気溝を閉塞するととも
    に、燃料回避室に開口するエヤーベント通路を有し、さ
    らにパイロットアウトレット孔に対応して配置されてパ
    イロットアウトレット孔の面積を制御するパイロットス
    クリューを螺着せるカバーと;よりなる船外機用気化
    器。
  10. 【請求項10】内部を吸気道が貫通し、吸気道より上方
    に設けた上方取付端部と、吸気道より下方に設けた下方
    取付端部との間に下方取付端部を含む下方凹部と上方取
    付端部を含む上方凹部とに区分する仕切壁を設けた気化
    器本体と; 上方取付端部に対応して配置され、上方凹部を閉塞して
    燃料回避室を形成するカバーと; 下方取付端部に対応して配置され、下方凹部を閉塞して
    浮子室を形成する浮子室本体と; 仕切壁に穿設されて燃料回避室と浮子室とを連通する貫
    通孔と; 上方取付端部と略同一平面の気化器本体上に開口するス
    ローエヤー導入路,メーンエヤー導入路,スロー混合気
    通路に連らなるスロー混合気溝と; スロー混合気溝の溝内部をバイパス室とパイロットアウ
    トレット室とに区分する隔壁と; バイパス室にあって、絞り弁に対応して吸気道内へ穿設
    されるバイパス孔と、パイロットアウトレット室にあっ
    てバイパス孔より機関側の吸気道内へ開口されるパイロ
    ットアウトレット孔と; 気化器本体の上方取付端部に対応して配置され、スロー
    エヤー導入路,メーンエヤー導入路、に空気を供給する
    エヤー通路を備え、スロー混合気溝を閉塞するととも
    に、燃料回避室に開口するエヤーベント通路を有し、さ
    らにバイパス室とパイロットアウトレット室とを連絡す
    るパイロット通路の通路面積を可変制御するパイロット
    スクリューを螺着せるカバーと;よりなる船外機用気化
    器。
  11. 【請求項11】内部を吸気道が貫通し、吸気道より上方
    に設けた上方取付端部と、吸気道より下方に設けた下方
    取付端部との間に下方取付端部を含む下方凹部と上方取
    付端部を含む上方凹部とに区分する仕切壁を設けた気化
    器本体と; 上方取付端部に対応して配置され、上方凹部を閉塞して
    燃料回避室を形成するカバーと; 下方取付端部に対応して配置され、下方凹部を閉塞して
    浮子室を形成する浮子室本体と; 仕切壁に穿設されて燃料回避室と浮子室とを連通する貫
    通孔と; 上方取付端部と略同一平面の気化器本体上に開口するス
    ローエヤー導入路,メーンエヤー導入路,スロー混合気
    通路に連らなるスロー混合気溝、スロー混合気溝の周囲
    に穿設されヒーターを収納するヒーター収納孔と; スロー混合気溝にあって、絞り弁に対応して吸気道内へ
    穿設されるバイパス孔と、バイパス孔より機関側の吸気
    道内へ開口されるパイロットアウトレット孔と; 気化器本体の上方取付端部に対応して配置され、スロー
    エヤー導入路,メーンエヤー導入路、に空気を供給する
    エヤー通路を備え、スロー混合気溝、ヒーター収納孔を
    閉塞するとともに、燃料回避室に開口するエヤーベント
    通路を有するカバーと;とよなる船外機用気化器。
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