JP2657691B2 - 気化器 - Google Patents
気化器Info
- Publication number
- JP2657691B2 JP2657691B2 JP1010000A JP1000089A JP2657691B2 JP 2657691 B2 JP2657691 B2 JP 2657691B2 JP 1010000 A JP1010000 A JP 1010000A JP 1000089 A JP1000089 A JP 1000089A JP 2657691 B2 JP2657691 B2 JP 2657691B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- throttle valve
- bypass hole
- intake passage
- fully closed
- fuel
- Prior art date
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- Expired - Fee Related
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- Control Of The Air-Fuel Ratio Of Carburetors (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、船外機等に用いて好適な気化器に関する。
[従来の技術] 気化器においては、低負荷やアイドリング時で絞り弁
が少ししか開いていない時に、燃料を供給するためのバ
イパス孔を備えている。
が少ししか開いていない時に、燃料を供給するためのバ
イパス孔を備えている。
従来のバイパス孔は、全閉ないし全閉近傍位置にある
絞り弁の外周縁部が相対する吸気通路壁面に設けられる
丸孔状にて構成される。このバイパス孔は、燃料収容室
に連通し、絞り弁が全閉側から開きその外周縁部が吸気
下流側から該バイパス孔を吸気上流側に向けて連通する
ことにて該バイパス孔に作用する吸気負圧により燃料を
吸い出される。
絞り弁の外周縁部が相対する吸気通路壁面に設けられる
丸孔状にて構成される。このバイパス孔は、燃料収容室
に連通し、絞り弁が全閉側から開きその外周縁部が吸気
下流側から該バイパス孔を吸気上流側に向けて連通する
ことにて該バイパス孔に作用する吸気負圧により燃料を
吸い出される。
[発明が解決しようとする課題] 然しながら、従来の気化器にあっては、丸孔状のバイ
パス孔が絞り弁の移動方向に沿う1又2以上の複数位置
に不連続的に設けられている。このため、絞り弁が全閉
側から徐々に開き、その外周縁部がそれらのバイパス孔
を横切る前後で、絞り弁より吸気下流側に開口する該バ
イパス孔の開口面積が不連続的に変化し、該バイパス孔
から吸い出される燃料はステップ状に急増又は急減して
しまう。
パス孔が絞り弁の移動方向に沿う1又2以上の複数位置
に不連続的に設けられている。このため、絞り弁が全閉
側から徐々に開き、その外周縁部がそれらのバイパス孔
を横切る前後で、絞り弁より吸気下流側に開口する該バ
イパス孔の開口面積が不連続的に変化し、該バイパス孔
から吸い出される燃料はステップ状に急増又は急減して
しまう。
従って、低負荷やアイドリング時に絞り弁開度を調整
しても、空燃比を一定の直線又は曲線に沿って連続的に
変化させることができない。このことは、例えば空気密
度が変化する夏冬等の環境変化に際し、低負荷やアイド
リング時に空燃比を最適設定し、安定した燃焼状態を確
保することを困難とする。
しても、空燃比を一定の直線又は曲線に沿って連続的に
変化させることができない。このことは、例えば空気密
度が変化する夏冬等の環境変化に際し、低負荷やアイド
リング時に空燃比を最適設定し、安定した燃焼状態を確
保することを困難とする。
本発明は、低負荷やアイドリング時に、バイパス孔に
対する絞り弁の位置変更により、空燃比を一定の直線又
は曲線に沿って連続的に適切に変化させ得るように燃料
を吸気通路に供給することを目的とする。
対する絞り弁の位置変更により、空燃比を一定の直線又
は曲線に沿って連続的に適切に変化させ得るように燃料
を吸気通路に供給することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は、全閉位置ないし全閉近傍位置にある絞り弁
の外周縁部が相対する吸気通路壁面に、燃料収容室から
スロー通路を介して流れる燃料を吸気通路に供給するバ
イパス孔を開口して構成される気化器において、バイパ
ス孔が水平に延在する吸気通路の上部で、絞り弁が略全
閉状態で絞り弁にかかる位置にて、絞り弁の移動方向に
長い長孔状に開口してなるようにしたものである。
の外周縁部が相対する吸気通路壁面に、燃料収容室から
スロー通路を介して流れる燃料を吸気通路に供給するバ
イパス孔を開口して構成される気化器において、バイパ
ス孔が水平に延在する吸気通路の上部で、絞り弁が略全
閉状態で絞り弁にかかる位置にて、絞り弁の移動方向に
長い長孔状に開口してなるようにしたものである。
[作用] 本発明によれば、以下の如くの作用がある。
絞り弁が全閉近傍の絞り弁端部と吸気通路に形成され
た狭い空間を通過する流速の速い空気により、バイパス
孔から確実に吸気通路に燃料を供給する。
た狭い空間を通過する流速の速い空気により、バイパス
孔から確実に吸気通路に燃料を供給する。
バイパス孔が水平に延在する吸気通路の上部に開口し
流速の速い空気にさらされるため、燃料はすぐ気化し液
膜化せず適切な空燃比が得られる。
流速の速い空気にさらされるため、燃料はすぐ気化し液
膜化せず適切な空燃比が得られる。
長孔状のバイパス孔が絞り弁の移動方向に沿って長く
連続的に設けられる。このため、絞り弁が全閉側から徐
々に開き、その外周縁部が該バイパス孔を横切る時、絞
り弁より吸気下流側に開口する該バイパス孔の開口面積
は該バイパス孔の形状に基づいて連続的に変化する。こ
れにより、該バイパス孔から吸い出される燃料は一定の
直線又は曲線に沿う如くに滑らかに増減する。従って、
低負荷やアイドリング時に、バイパス孔に対する絞り弁
の位置変更により、空燃比を一定の直線又は曲線に沿っ
て連続的に変化させることができる。このことは、例え
ば空気密度が変化する夏冬等の環境変化に際し、低負荷
やアイドリング時に空燃比を最適設定し、安定した燃焼
状態を確保することを容易とする。
連続的に設けられる。このため、絞り弁が全閉側から徐
々に開き、その外周縁部が該バイパス孔を横切る時、絞
り弁より吸気下流側に開口する該バイパス孔の開口面積
は該バイパス孔の形状に基づいて連続的に変化する。こ
れにより、該バイパス孔から吸い出される燃料は一定の
直線又は曲線に沿う如くに滑らかに増減する。従って、
低負荷やアイドリング時に、バイパス孔に対する絞り弁
の位置変更により、空燃比を一定の直線又は曲線に沿っ
て連続的に変化させることができる。このことは、例え
ば空気密度が変化する夏冬等の環境変化に際し、低負荷
やアイドリング時に空燃比を最適設定し、安定した燃焼
状態を確保することを容易とする。
[実施例] 第1図は本発明の一実施例が適用された船外機用エン
ジンを示す要部断面図、第2図(A)、(B)、(C)
はバイパス孔の形状を示す模式図、第3図は絞り弁開度
θと燃料供給量qの関係を示す線図である。
ジンを示す要部断面図、第2図(A)、(B)、(C)
はバイパス孔の形状を示す模式図、第3図は絞り弁開度
θと燃料供給量qの関係を示す線図である。
エンジン10は、クランク軸11が縦置き配置される2サ
イクルエンジンであり、クランクケース12に吸気マニホ
ールド13を介して気化器14を接続している。
イクルエンジンであり、クランクケース12に吸気マニホ
ールド13を介して気化器14を接続している。
気化器14は、吸気通路15を備え、この吸気通路15にチ
ョーク弁16及び絞り弁17を配置し、かつベンチュリ部18
を形成している。
ョーク弁16及び絞り弁17を配置し、かつベンチュリ部18
を形成している。
気化器14は、燃料収容室(フロート室)19を備え、こ
の燃料収容室19に主ジェット20と主ノズル21を備えてい
る。主ノズル21はベンチュリ部18に開口している。主ジ
ェット20は、スロー通路22を介して、バイパス孔23に連
通されている。バイパス孔23は、全閉位置ないし全閉近
傍位置にある絞り弁17の外周縁部が相対する吸気通路15
の壁面に開口している。すなわち、バイパス孔23は燃料
収容室19からスロー通路22を介して流れた燃料を吸気通
路15に供給する。
の燃料収容室19に主ジェット20と主ノズル21を備えてい
る。主ノズル21はベンチュリ部18に開口している。主ジ
ェット20は、スロー通路22を介して、バイパス孔23に連
通されている。バイパス孔23は、全閉位置ないし全閉近
傍位置にある絞り弁17の外周縁部が相対する吸気通路15
の壁面に開口している。すなわち、バイパス孔23は燃料
収容室19からスロー通路22を介して流れた燃料を吸気通
路15に供給する。
尚、気化器14の吸気通路15と、エンジン10のクランク
室10Aとは、吸気マニホールド13の内部のリード弁24を
介して相互に連通可能とされている。
室10Aとは、吸気マニホールド13の内部のリード弁24を
介して相互に連通可能とされている。
然るに、この実施例にあっては、上記バイパス孔23
が、水平に延在する吸気通路15の上部で、絞り弁17が略
全閉状態で絞り弁17にかかる位置にて、絞り弁17の移動
方向に長い、例えば第2図(A)に示す如くの形状を与
えられている。
が、水平に延在する吸気通路15の上部で、絞り弁17が略
全閉状態で絞り弁17にかかる位置にて、絞り弁17の移動
方向に長い、例えば第2図(A)に示す如くの形状を与
えられている。
次に、上記実施例の作用について説明する。
絞り弁17が全閉近傍の絞り弁17端部と吸気通路15に形
成された狭い空間を通過する流速の速い空気により、バ
イパス孔23から確実に吸気通路15に燃料を供給する。
成された狭い空間を通過する流速の速い空気により、バ
イパス孔23から確実に吸気通路15に燃料を供給する。
バイパス孔23が水平に延在する吸気通路15の上部に開
口し流速の速い空気にさらされるため、燃料はすぐ気化
し液膜化せず適切な空燃比が得られる。
口し流速の速い空気にさらされるため、燃料はすぐ気化
し液膜化せず適切な空燃比が得られる。
エンジン10の低負荷やアイドリング時には、絞り弁17
が全閉位置ないし全閉近傍位置にあることから、絞り弁
17の外周縁部が相対するバイパス孔23が負圧領域下に位
置し、燃料収容室19の燃料がスロー通路22を介して該バ
イパス孔23から吸気通路15へ供給される。
が全閉位置ないし全閉近傍位置にあることから、絞り弁
17の外周縁部が相対するバイパス孔23が負圧領域下に位
置し、燃料収容室19の燃料がスロー通路22を介して該バ
イパス孔23から吸気通路15へ供給される。
エンジン10の中・高負荷時には、吸気通路15を流れる
吸入空気量が多くなり、主ジェット20によって計量され
た燃料が主ノズル21から吸気通路15に供給される。
吸入空気量が多くなり、主ジェット20によって計量され
た燃料が主ノズル21から吸気通路15に供給される。
然して、エンジン10にあっては、長孔状のバイパス孔
23が絞り弁17の移動方向に沿って長く連続的に設けられ
る。このため、上述の低負荷やアイドリング時に、絞り
弁17が全閉側から徐々に開き、その外周縁部が該バイパ
ス孔23を横切る時、絞り弁17より吸気下流側に開口する
該バイパス孔23の開口面積は該バイパス孔23の形状に基
づいて連続的に変化する。これにより、該バイパス孔23
から吸い出される燃料は例えば第3図(A)に示す如く
の一定の直線又は曲線に沿う如くに滑らかに増減する。
第3図において、横軸は絞り弁開度θ、縦軸は燃料供給
量qである。
23が絞り弁17の移動方向に沿って長く連続的に設けられ
る。このため、上述の低負荷やアイドリング時に、絞り
弁17が全閉側から徐々に開き、その外周縁部が該バイパ
ス孔23を横切る時、絞り弁17より吸気下流側に開口する
該バイパス孔23の開口面積は該バイパス孔23の形状に基
づいて連続的に変化する。これにより、該バイパス孔23
から吸い出される燃料は例えば第3図(A)に示す如く
の一定の直線又は曲線に沿う如くに滑らかに増減する。
第3図において、横軸は絞り弁開度θ、縦軸は燃料供給
量qである。
従って、低負荷やアイドリング時に、バイパス孔23に
対する絞り弁17の位置変更により、空燃比を一定の直線
又は曲線に沿って連続的に変化させることができる。こ
のことは、例えば空気密度が変化する夏冬等の環境変化
に際し、低負荷やアイドリング時に空燃比を最適設定
し、安定した燃焼状態を確保することを容易とする。
対する絞り弁17の位置変更により、空燃比を一定の直線
又は曲線に沿って連続的に変化させることができる。こ
のことは、例えば空気密度が変化する夏冬等の環境変化
に際し、低負荷やアイドリング時に空燃比を最適設定
し、安定した燃焼状態を確保することを容易とする。
尚、本発明の実施において、バイパス孔の長孔形状
は、第2図(A)の他、第2図(B)、(C)の如くの
いかなる形状であっても良く、この形状の選択により第
3図の燃料供給特性をいかようにも設定できる。
は、第2図(A)の他、第2図(B)、(C)の如くの
いかなる形状であっても良く、この形状の選択により第
3図の燃料供給特性をいかようにも設定できる。
[発明の効果] 以上のように本発明によれば、低負荷やアイドリング
時に、バイパス孔に対する絞り弁の位置変更により、空
燃比を一定の直線又は曲線に沿って連続的に適切に変化
させ得るように燃料を吸気通路に供給することができ
る。
時に、バイパス孔に対する絞り弁の位置変更により、空
燃比を一定の直線又は曲線に沿って連続的に適切に変化
させ得るように燃料を吸気通路に供給することができ
る。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の一実施例が適用された船外機用エンジ
ンを示す要部断面図、第2図(A)、(B)、(C)は
バイパス孔の形状を示す模式図、第3図絞り弁開度θと
燃料供給量qの関係を示す線図である。 10……エンジン、 14……気化器、 15……吸気通路、 17……絞り弁、 19……燃料収容室、 22……スロー通路、 23……バイパス孔。
ンを示す要部断面図、第2図(A)、(B)、(C)は
バイパス孔の形状を示す模式図、第3図絞り弁開度θと
燃料供給量qの関係を示す線図である。 10……エンジン、 14……気化器、 15……吸気通路、 17……絞り弁、 19……燃料収容室、 22……スロー通路、 23……バイパス孔。
Claims (1)
- 【請求項1】全閉位置ないし全閉近傍位置にある絞り弁
の外周縁部が相対する吸気通路壁面に、燃料収容室から
スロー通路を介して流れる燃料を吸気通路に供給するバ
イパス孔を開口して構成される気化器において、 バイパス孔が水平に延在する吸気通路の上部で、絞り弁
が略全閉状態で絞り弁にかかる位置にて、絞り弁の移動
方向に長い長孔状に開口してなることを特徴とする気化
器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1010000A JP2657691B2 (ja) | 1989-01-20 | 1989-01-20 | 気化器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1010000A JP2657691B2 (ja) | 1989-01-20 | 1989-01-20 | 気化器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02191857A JPH02191857A (ja) | 1990-07-27 |
JP2657691B2 true JP2657691B2 (ja) | 1997-09-24 |
Family
ID=11738159
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1010000A Expired - Fee Related JP2657691B2 (ja) | 1989-01-20 | 1989-01-20 | 気化器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2657691B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS51123434A (en) * | 1975-04-19 | 1976-10-28 | Toyota Motor Corp | Correction device of carburetter |
-
1989
- 1989-01-20 JP JP1010000A patent/JP2657691B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02191857A (ja) | 1990-07-27 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |