JPH06315414A - スチームヘアブラシ - Google Patents

スチームヘアブラシ

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JPH06315414A
JPH06315414A JP15578193A JP15578193A JPH06315414A JP H06315414 A JPH06315414 A JP H06315414A JP 15578193 A JP15578193 A JP 15578193A JP 15578193 A JP15578193 A JP 15578193A JP H06315414 A JPH06315414 A JP H06315414A
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JP
Japan
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steam
hairbrush
hair
hole
generating mechanism
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Pending
Application number
JP15578193A
Other languages
English (en)
Inventor
Miki Isogai
美樹 磯貝
Kazuhisa Aoki
和久 青木
Masayuki Hayashi
正之 林
Shigenori Kukumiya
重徳 久々宮
Kenzo Nose
健造 野瀬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP15578193A priority Critical patent/JPH06315414A/ja
Publication of JPH06315414A publication Critical patent/JPH06315414A/ja
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A45HAND OR TRAVELLING ARTICLES
    • A45DHAIRDRESSING OR SHAVING EQUIPMENT; EQUIPMENT FOR COSMETICS OR COSMETIC TREATMENTS, e.g. FOR MANICURING OR PEDICURING
    • A45D1/00Curling-tongs, i.e. tongs for use when hot; Curling-irons, i.e. irons for use when hot; Accessories therefor
    • A45D1/02Curling-tongs, i.e. tongs for use when hot; Curling-irons, i.e. irons for use when hot; Accessories therefor with means for internal heating, e.g. by liquid fuel
    • A45D1/04Curling-tongs, i.e. tongs for use when hot; Curling-irons, i.e. irons for use when hot; Accessories therefor with means for internal heating, e.g. by liquid fuel by electricity

Abstract

(57)【要約】 【目的】 毛髪にやさしく且つ毛髪の傷みに対する補修
効果を有しているものとする。 【構成】 スチーム発生機構3を内蔵するとともに、ブ
リスル40間にスチームを噴出させるスチーム孔41を
備えているヘアブラシにおいて、スチーム発生機構に3
おけるスチーム発生部とスチーム孔41との間のスチー
ム通過部に放電電極21,21を配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスチーム発生機構を内蔵
してスチームを噴出させることができるスチームヘアブ
ラシに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ヘアブラシはそのブラシ(ブリスル)で
毛髪を整髪して毛流れを整える目的で使われるものであ
るが、ブラッシングを行う時、毛髪表面のキューティク
ルを摩擦によって痛めたり、摩擦で生じる静電気のため
にヘアセットがまとまらないという事態が生じる。この
ために提供されたものがスチームヘアブラシである。ブ
リスルを備えた器体内にスチーム発生機構を内蔵して、
スチーム発生機構のスチーム発生部で生じさせたスチー
ムをブリスル間に開口するスチーム孔から噴出させるス
チームヘアブラシとしては、従来より温風を吹き出す温
風発生部も備えたものを含めると多種のものが提供され
ているが、そのスチーム発生機構は、ヒータで加熱され
た加熱部に水分を接触させることでスチームを発生させ
るものであり、発生させたスチームはそのままスチーム
孔から噴出させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近はパー
マ剤を使用したウェービーヘアやストレートで長い髪が
流行しているが、これらの人を対象に調査を行うと、年
齢を問わず、女性の約80%が自分の髪は痛んでいると
の感をもっており、実際に髪を分析すると、毛髪表面の
キューティクルが剥がれたり浮いたりしている状態を観
察できる。また、パーマ剤や毛染め剤を使用したり、シ
ャンプー剤を用いて頻繁に洗髪を行った場合、本来酸性
であるべき毛髪が、表面のキューティクルが剥離しやす
い状態であるアルカリ性に偏っているというデータもあ
る。
【0004】そして、このような痛んだ毛髪について、
上記スチームヘアブラシは、スチームを噴出しないもの
に比して、毛髪にやさしいとはいえ、傷んだ髪を補修す
ることができるものとはなっていない。本発明はこのよ
うな点に鑑み為されたものであり、その目的とするとこ
ろは毛髪によりやさしく且つ毛髪の傷みに対する補修効
果を有しているスチームヘアブラシを提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】しかして本発明は、スチ
ーム発生機構を内蔵するとともに、ブリスル間にスチー
ムを噴出させるスチーム孔を備えているヘアブラシにお
いて、スチーム発生機構におけるスチーム発生部とスチ
ーム孔との間のスチーム通過部に放電電極を配置してい
ることに特徴を有している。
【0006】
【作用】本発明によれば、スチーム孔から吐出されるス
チームは、放電電極間の放電の影響でより微細化されて
毛髪への浸透性にすぐれたものとなる上に、弱酸性とな
るために、アルカリ性となっている毛髪を本来の酸性に
戻すものである。
【0007】
【実施例】以下本発明を図示の実施例に基づいて詳述す
ると、図1〜図7に一実施例を示す。このスチームヘア
ブラシのハウジング1の把手部10内には、高圧発生手
段2及び切換スイッチ5が配設されており、把手部10
先端に連続するブリスル装着部11内には、スチーム発
生機構3が納められている。このスチーム発生機構3
は、内蔵するヒータによって加熱される加熱部30と、
ハウジング1の先端部に着脱自在とされた水タンク35
内の水を加熱部30の表面に導く吸水体31とからな
る。水タンク35に設けた図3に示すチェックバルブ3
9は内部の水が減った時に減圧状態となって加熱部30
への水の供給量が減少することを外気の導入によって防
ぐためのものである。
【0008】上記加熱部30は、図5に示すように、ヒ
ータパイプ33内に、正特性サーミスタであるヒータ3
6とこのヒータ36の両面に電極板を介して配された一
対の電気的絶縁と熱伝達のためのくさび状アルミナ板3
7,37とを圧入したものとして構成されている。ヒー
タパイプ33の根元部外周のリブ34はブリスル装着部
11内に配した時のスチーム漏れ防止のためのものであ
り、スチームがこの部分から漏れようとしても、リブ3
4間において液体となってシールの役割を果たす。
【0009】ハウジング1のブリスル装着部11の一面
には、スチーム孔71を備えた噴霧板70が配設されて
いるとともに、図2に示すように、多数の細目のブリス
ル40を多列環状に配したブリスル基板4が着脱自在に
配設されている。図中14はこのブリスル基板4の着脱
用の釦である。またブリスル基板4の中央部には、ブリ
スル基板4を貫通するとともに上記スチーム孔71に連
通する多数個のスチーム孔41が設けられている。な
お、ここで示したブリスル基板4は、ストレートヘア用
のものであり、ウェービーヘアに対しては、図6に示す
ように、太めのブリスル42を備えたブリスル基板4’
が用いられる。
【0010】いずれのブリスル基板4、4’において
も、中央部にスチーム孔41群を配置し、周囲にのみブ
リスル40,42を設けているのは、ブラッシングの際
にブリスル40,42付近は毛髪が密となってスチーム
が各毛髪に浸透しにくいことに鑑みたものであり、スチ
ーム孔41付近では毛髪が粗となるようにして、スチー
ムが浸透しやすくなるようにしている。また、これらス
チーム孔41群のうちの中央部のスチーム孔41を周部
のスチーム孔41より小さくしてある。これは全スチー
ム孔41が同じ大きさであると、中央部のスチーム孔4
1から多くのスチームが噴出するとともに周部のスチー
ム孔41からのスチームの噴出量が少なくなって、スチ
ームの発生にむらが生じ、これが火傷の原因になること
があるからであり、上記のようにスチーム孔41の大き
さを定めることで、スチーム発生が一様となってスチー
ム集中による火傷を防止している。
【0011】上記スチーム発生機構3におけるスチーム
発生部、つまり加熱部30と吸水体31との接触部で発
生させたスチームは、上記スチーム孔71,41を通じ
てブリスル40,42で囲まれた空間内に噴出する。こ
こで、図4に示すように、加熱部30の吸水体31が接
する部分である平面をブラシ面と平行となるようにして
いるのは、全体の厚みを抑えるためであり、加熱部30
の周囲に隙間を確保しているのは、スチーム孔41と逆
側で発生したスチームもスチーム孔41に送り出せるよ
うにするためである。
【0012】そして、スチーム発生部とスチーム孔7
1,41との間のスチーム通過部には前記高圧発生手段
2に接続された一対の放電電極21,21を対向配置し
てある。この放電電極21,21間でアーク放電がなさ
れると、スチーム発生部で生じてスチーム孔41に向か
うスチームは、放電中の放電電極21,21間を通過す
る際に微細化される。このように微細化されたスチーム
を噴出させながらブラッシングを行えば、毛髪への水分
の浸透性がよいために、しっとり感のある仕上がりを得
られるとともに、毛髪に対するブリスル40の通りもよ
くなって毛髪に負担をかけなくなるものであり、さらに
は放電電極21,21間のアークに晒されたスチームは
弱酸性となるために、アルカリ性となっていてキューテ
ィクルが剥離しやすい状態の毛髪を、本来の酸性(pH
値4〜5)に近づけ、毛髪のキューティクルを整えるこ
とができるものである。実際、放電スチームを噴出させ
ながら傷んだ毛髪をブラッシングした時の毛髪のキュー
ティクルの状態を観察すると、使用前の傷んだ毛髪のキ
ューティクルが、使用後は浮きや剥がれのない状態とな
ることが確かめられている。この結果、毛髪のしっとり
感やサラサラ感、ツルツル感がよくなるという結果も出
ている。
【0013】ちなみに、通常のスチームを噴出させた場
合と、放電電極21,21間を通過させた放電スチーム
を噴出させた場合とで、各種データをとってみると、初
期状態の毛髪水分率が共に11.0%である傷んだ髪及
び通常の髪について、ブラッシングした後の毛髪水分率
を測定すると、通常のスチームを噴出させる時には、傷
んだ髪の毛髪水分率が12.6%、通常の髪の毛髪水分
率が12.4%となるのに対して、放電スチームを噴出
させた場合には、傷んだ髪の毛髪水分率が13.5%、
通常の髪の毛髪水分率が12.5%となり、傷んだ髪に
対する水分の浸透率がきわめて高いことがわかる。
【0014】またブラッシング性について測定すると、
スチームを噴出させない場合にブラッシングに要する力
を100%とする時、通常のスチームを噴出させる時に
は63%、放電スチームを噴出させる時には51%の力
でブラッシングを行うことができ、ブリスル40の通り
が良好で毛髪に負担をかけないことがわかる。さらに毛
髪の静電気の状態を観察すると、初期状態の静電気が傷
んだ髪で4kV,通常の髪で2.7kVである時、通常
のスチームを噴出させながらブラッシングを行った後
は、傷んだ髪で0.2kV、通常の髪で0.1kVとな
るのに対して、放電スチームを噴出させた時には、傷ん
だ髪で0.1kV、通常の髪で同じく0.1kVとな
り、静電気除去についても通常のスチームより傷んだ髪
に対して有効となる結果が出ている。
【0015】そしてpH値については、スチーム化する
前の水のpH値が7.1である時、通常のスチームでは
pH値が6.3であるのに対して、放電電極21,21
間を通過させたスチームのpH値は5.9となってお
り、毛髪を酸性に戻すことに有効となっていることがわ
かる。図1において、7はスチーム発生部で発生させた
スチームがブリスル装着部11の内面で結露してしまう
ことを防ぐためのヒータであり、図4に示すように、上
記噴霧板70の一端に装着されている。放電電極21を
配置する関係で、スチーム発生部からスチーム噴出孔4
1までの距離が長くなるために、噴霧板70付近の温度
が低いときわめて結露が生じ安くなるのであるが、熱良
導体で形成した噴霧板70をヒータ7で加熱すること
で、結露を防いでいるわけである。また図3における1
5,16はスチームの漏れ防止用のパッキンである。
【0016】図7に回路図を示す。切換スイッチ5は3
位置切り換え型であり、オフ位置から一段動かせば、ヒ
ータ36,7に通電され、さらに一段動かすと、高圧発
生回路2にも通電される。高圧発生回路2は、抵抗R,
ダイオードD、コンデンサC、高圧トランス20、そし
て高圧トランス20の一次側コイルと並列に所定の電圧
でオンするスイッチング素子Qが接続されている。今、
高圧回路2に電源が供給されると、コンデンサCに電荷
が充電され、スイッチング素子Qの両端電圧も上昇す
る。そしてスイッチング素子Qの両端電圧が所定電圧に
達すれば、スイッチング素子QのオンでコンデンサCに
充電された電荷がスイッチング素子Qを通じて高圧トラ
ンス20に流れ、高圧トランス20の二次側に高電圧が
生じて、放電電極21,21で空間放電する。高圧トラ
ンス20の一次側コイルと二次側コイルとの間を短絡し
ている抵抗R2 は、二次側コイルの電位を安定させるた
めのものである。図8に示すように、高圧回路2側に所
定時間毎にオンオフを繰り返すタイマーTを設けて、イ
オン化されたスチームと通常のスチームとが交互に噴出
するようにしてもよい。通常のスチームの方がイオン化
したスチームよりも毛髪の表面を濡らしてのセット力に
勝るが、この点を利用することができるために、寝癖を
直す等のセットを毛髪を傷めることなく素早く行えるこ
とになる。
【0017】図9に示す実施例は、ブリスル基板4の表
面に形成されて一端がスチーム孔41に連通し、且つ他
端がブリスル40の外側に位置している溝42を設けた
ものである。毛髪がスチーム孔41を覆ってしまってス
チームの噴出を妨げた時にスチーム圧を溝42を通じて
排出することができる。このようなスチーム圧排出手段
がない場合には、塞がれていたスチーム孔41が開放さ
れた時に内部のスチームが勢いよく吹き出して、使用者
に熱い思いをさせてしまうことがあるが、これがなくな
るものである。
【0018】図10に示すように、ブリスル装着部11
の背面側に、イオン化されていないスチームを噴出する
スチーム孔19を設けてもよい。このスチーム孔19
は、上記スチーム圧排出手段として働くだけでなく、毛
髪を巻き付けた時、イオン化されておらずにセット力が
高い通常のスチームも毛髪に供給することになる。図1
1に示す実施例は、スチーム孔41が形成された部分の
内壁、つまり最も結露が生じやすい部分に結露防止用の
加熱手段7を配置して、結露防止を少ない熱容量で効果
的に行えるようにしたものである。図12に示すよう
に、スチーム発生機構3における加熱部30と、スチー
ム孔41の内壁側とを熱良導体77で接続してもよい。
この場合、別途加熱手段7を必要とするなく結露防止を
行うことができる。
【0019】図13は、放電電極21,21間で放電す
る際に生じる電界によって点灯するネオンランプ8を設
けた例を示している。ネオンランプ8への配線を行わず
とも、動作状態の表示を行えるものであり、配線が必要
な場合に比して、電気的接続部のトラブルが生じること
がないものとなっている。図14に示す例では、その動
作状態表示を、一端面が放電電極21,21に対向し且
つ他端面がハウジング1表面に臨んでいる光ファイバ9
によって行っている。断続的に光輝く放電アーク光で動
作状態表示を行うために、動作表示だけでなく、放電を
利用したスチームヘアブラシであることを利用者に訴え
ることができる。
【0020】なお、このスチームヘアブラシにおいて
は、水タンク35内の水が無くなれば、スチーム発生及
び放電が共に停止するようにしてある。これはスチーム
発生機構3におけるヒータとして正特性サーミスタ(P
CT)を用いることで、図15に示すように、定常のス
チーム発生時と、水タンク35内の水が無くなって空焚
きとなった時とのヒータ電力Wに差が生じるようにし
て、ヒータ電力Wが所定値Woまで下がれば、前記切換
スイッチ5の位置にかかわらず、ヒータへの通電及び高
圧発生装置2の作動を停止するようにして、空焚き及び
空放電が生じるのを防いでいる。
【0021】図16に示す実施例は、把手部10内にモ
ータと軸流ファンとからなる送風装置90を設けて、ス
チーム発生機構3側に送風を行うとともに、送風装置9
0とスチーム発生機構3との間にヒータブロック91を
配して、送風装置90とヒータブロック91とに通電す
ることで、スチーム孔41から温風を吐出することもで
きるようにしてある。イオン化されたスチームによる毛
髪の修復作用は温風が加わっても変わりはないが、温風
の吐出によってセット機能がアップする。したがって、
毛髪のセットを行いつつ毛髪の修復が可能となる。
【0022】ところで、水タンク35に設けたチェック
バルブ39が壊れたりして、水タンク35内の水が多量
に加熱部30に漏れ出た場合、加熱部30に通電した状
態でブリスル40を上にしてスチームヘアブラシを置い
ておくと、加熱部30付近に溜まった水が熱湯となり、
スチームヘアブラシを取り上げた時、この熱湯がスチー
ム孔41からこぼれ出て火傷するおそれがある。そし
て、漏れ出た水を排出するための水抜き孔をハウジング
1に設けた時には、この水抜き孔から噴出するスチーム
が火傷を招いてしまうおそれがある。
【0023】図17及び図18に示す実施例は、上記の
点に鑑みたもので、ハウジング1におけるブリスル40
と反対側となるところに加熱部30と外部とをつなぐ水
抜き孔37,17を設けるとともに、ハウジング1の内
面側の水抜き孔17一帯を不織布や布からなるフェルト
部材18で覆っている。図中81はフェルト部材18の
固定用であり且つ他の部分に水がまわることを防いでい
るパッキン、82は吸水体31と同様に耐熱性フェルト
材で形成された保水フェルト部材である。
【0024】水タンク35の故障で多量の水が加熱部3
0に流れ込んだ時、ポリエステルやアクリルレーヨンか
らなる上記フェルト部材18は、水抜き孔37及び水抜
き孔17を通じて上記水を排出することを妨げない。従
って、加熱部30に熱湯がたまってしまうことがなく、
熱湯による火傷を防ぐことができる。また、通常のスチ
ーム発生時には、フェルト部材18表面でスチームが結
露するとともに結露水でフェルト部材18に生じる水膜
がスチームの通過を防ぐために、水抜き孔17からスチ
ームが外部に出ていくことがない。
【0025】また図19に示す実施例は、ハウジング1
におけるブリスル40と反対側となるところに加熱部3
0と外部とをつなぐ排水口50,51を設けるととも
に、排水口50と加熱部30とは水抜き溝52によって
連通している。水抜き溝52は内側のハウジング1と水
タンク35の境目においてタンクパッキン53を跨いで
形成され、その断面積はスチーム孔41の断面積よりも
小さくなっている。本実施例では0.8mm2 以下にす
るのが望ましい。また外側と内側のハウジング1の間に
おいて排水口50,51の近傍には防水パッキン54が
設けてある。
【0026】このものではブリスル40を上にしてスチ
ームヘアブラシを置いておくと、水タンク35の故障で
多量の水が加熱部30に流れ込んだ時、この水が水頭圧
によって水抜き溝52を通って排水口50,51から外
部に放出される。従って、加熱部30に熱湯がたまって
しまうことがなく、熱湯による火傷を防ぐことができ
る。また通常のスチーム発生時には、水抜き溝52が狭
くて長いうえに水タンク35の側壁35aと接している
ので、排水口50,51に達する前にスチームが温度が
低下するとともに結露して水膜となり、排水口50,5
1からスチームが外部に出ていくことがない。
【0027】図20(a)に示す実施例では、加熱部3
0の取手部10側の基部周辺で噴霧板70の裏側にフェ
ルトやスポンジ等で形成される吸水材55が設けてあ
る。吸水材55は表面積が大きくなるように数段に折り
曲げられて形成されており、そのために短時間で水を多
くの水を吸収できるようになっている。このものでは図
20(b)のようにスチームヘアブラシを正立させた状
態で置いておくと、水タンク35の故障で多量の水が加
熱部30に流れ込んだ時や加熱部30周辺に気化されな
いスチーム(つまり水)が存在する時には、吸水材55
によってこれらの水が吸収され、スチーム孔41から水
が排出されることがない。
【0028】図21に示す実施例では、噴霧板70の内
側面に多孔質材料で形成されるマスキング部材56を設
け、全スチーム孔71を覆うようにしてある。このマス
キング部材56を形成する多孔質材料には例えば連続発
泡フェルトなどがあり、平均孔径5〜6μmのものを用
いる。よって放電電極21,21が配されたスチーム通
過部を経たスチーム、つまり平均粒径が2〜3μmのイ
オン化されたスチームのみがマスキング部材56を通過
することができ、平均粒径が約8μmの通常のスチーム
や気化されないスチーム(つまり水)はマスキング部材
56を通過することができないようになっている。
【0029】このものではイオン化されたスチームのみ
が通過することができるマスキング部材56でスチーム
孔71を覆ったので、水タンク35の故障で多量の水が
加熱部30に流れ込んだ時、その水がスチーム孔71か
ら排出されることがない。図22に示す実施例では、噴
霧板70の外側面に上記マスキング部材56を設け、全
スチーム孔71を覆うようにしてある。
【0030】このものではマスキング部材56を容易に
脱着することができるので、長期使用でマスキング部材
56の孔が水垢等によってふさがれても、簡単に別のマ
スキング部材56に交換することができる。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明においては、スチー
ム発生機構におけるスチーム発生部とスチーム孔との間
に放電電極を配置していることから、スチーム孔から吐
出されるスチームは、放電電極間の放電の影響でより微
細化されて毛髪への浸透性にすぐれたものとなる上に、
弱酸性となるために、アルカリ性となっている毛髪を本
来の酸性に戻すものであり、傷んだ髪にも優しいブラッ
シングを行えるとともに、傷んだ髪の補修効果も有して
いるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例を示すもので、(a)は水平断面図、(b)
は縦断面図である。
【図2】(a)は同上の正面図、(b)は側面図である。
【図3】同上の縦断面図である。
【図4】同上の横断面図である。
【図5】加熱部の拡大断面図である。
【図6】他のブリスル基板を示しており、(a)は正面
図、(b)は側面図である。
【図7】同上の回路図である。
【図8】他の回路図である。
【図9】他例を示すもので、(a)は正面図、(b)は平面図
である。
【図10】別の実施例の横断面図である。
【図11】他の実施例の縦断面図である。
【図12】更に他の実施例の縦断面図である。
【図13】別の実施例を示すもので、(a)はハウジング
分割時の正面図、(b)は側面図である。
【図14】別の実施例を示すもので、(a)はハウジング
分割時の正面図、(b)は破断側面図である。
【図15】スチーム発生量とヒータ電力との相関を示す
特性図である。
【図16】更に他の実施例の水平断面図である。
【図17】別の実施例の縦断面図である。
【図18】(a)は同上の拡大断面図、(b)は同上のパッキ
ンとフェルト部材の斜視図である。
【図19】別の実施例の縦断面図である。
【図20】別の実施例の(a)は縦断面図、(b)は正立状態
の側面図である。
【図21】別の実施例の縦断面図である。
【図22】別の実施例の縦断面図である。
【符号の説明】
3 スチーム発生機構 21 放電電極 40 ブリスル 41 スチーム孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久々宮 重徳 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 野瀬 健造 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スチーム発生機構を内蔵するとともに、
    ブリスル間にスチームを噴出させるスチーム孔を備えて
    いるヘアブラシにおいて、スチーム発生機構におけるス
    チーム発生部とスチーム孔との間のスチーム通過部に放
    電電極を配置していることを特徴とするスチームヘアブ
    ラシ。
  2. 【請求項2】 スチーム孔が設けられた部分の内壁に結
    露防止用加熱手段を備えていることを特徴とする請求項
    1記載のスチームヘアブラシ。
  3. 【請求項3】 スチーム圧を逃がす排出手段を備えてい
    ることを特徴とする請求項1記載のスチームヘアブラ
    シ。
  4. 【請求項4】 空焚き検出手段と空焚き検出手段の出力
    にてスチーム発生機構及び放電電極を停止させる制御手
    段を備えていることを特徴とするスチームヘアブラシ。
  5. 【請求項5】 ブリスルはスチーム孔群の周囲に配設し
    ていることを特徴とする請求項1記載のスチームヘアブ
    ラシ。
  6. 【請求項6】 スチーム孔は中央部が小、周囲が大とな
    っていることを特徴とする請求項1記載のスチームヘア
    ブラシ。
  7. 【請求項7】 放電電極の動作と非動作とを切り換える
    切換手段を備えていることを特徴とする請求項1記載の
    スチームヘアブラシ。
  8. 【請求項8】 切換手段がタイマーであることを特徴と
    する請求項7記載のスチームヘアブラシ。
  9. 【請求項9】 放電電極が配されたスチーム通過部を経
    ることなくスチームを噴出させるスチーム孔をブリスル
    が設けられた面と逆の面に備えていることを特徴とする
    請求項1記載のスチームヘアブラシ。
  10. 【請求項10】 温風送風手段を備えていることを特徴
    とする請求項1記載のスチームヘアブラシ。
  11. 【請求項11】 放電電極の近傍に放電時に生じる電界
    で点灯するネオンランプを配設していることを特徴とす
    る請求項1記載のスチームヘアブラシ。
  12. 【請求項12】 一端面を放電電極に向けるとともに他
    端面を表示部に位置させた光ファイバを備えていること
    を特徴とする請求項1記載のスチームヘアブラシ。
  13. 【請求項13】 スチーム発生機構を内蔵するハウジン
    グは、ブリスルの反対側の部分にフェルト部材で覆われ
    た水抜き孔を備えていることを特徴とする請求項1記載
    のスチームヘアブラシ。
  14. 【請求項14】 スチーム発生機構を内蔵するハウジン
    グは、ブリスルの反対側の部分に水抜き溝でスチーム発
    生機構周辺と連通される排水孔を備えていることを特徴
    とする請求項1記載のスチームヘアブラシ。
  15. 【請求項15】 スチーム発生機構周辺においてハウジ
    ング内に吸水材を備えていることを特徴とする請求項1
    記載のスチームヘアブラシ。
  16. 【請求項16】 放電電極が配されたスチーム通過部を
    経たスチームのみを通過させるマスキング部材でスチー
    ム孔を覆っていることを特徴とする請求項1記載のスチ
    ームヘアブラシ。
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