JPH06315328A - シイタケに属する新規な菌株およびその菌株を用いた菌床 - Google Patents

シイタケに属する新規な菌株およびその菌株を用いた菌床

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JPH06315328A
JPH06315328A JP5073896A JP7389693A JPH06315328A JP H06315328 A JPH06315328 A JP H06315328A JP 5073896 A JP5073896 A JP 5073896A JP 7389693 A JP7389693 A JP 7389693A JP H06315328 A JPH06315328 A JP H06315328A
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shiitake
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JP5073896A
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English (en)
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Yoshihiko Yamauchi
吉彦 山内
Akihiro Fujiwara
明博 藤原
Yutaka Suzuki
豊 鈴木
Ryuzo Shishido
隆三 宍戸
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Original Assignee
Snow Brand Milk Products Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 シイタケに属する茸において、レンチナス・
エドダス(Lentinus edodes)に属する
寄託番号FERM P−13367とFERM P−14307
を親株とし、菌床栽培で栽培日数95〜120日、収率
30〜36%と短期間高収穫性に改良したことを特徴と
するシイタケ新品種に属する茸の菌株を種菌として培養
基に接種しシイタケ栽培用菌床とする。 【効果】 形状に優れ高品質なシイタケを高収量かつ短
期間に栽培することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、菌床栽培に適したシイ
タケ新品種に属する茸、特に、短期間高収穫性に改良し
たシイタケ新品種に属する茸、およびその菌株を使用し
たシイタケ栽培用菌床に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、木材資源の枯渇、後継者難等の理
由から、シイタケ栽培は従来のホダ木栽培から菌床栽培
へと転換しつつあり、その生産量は生シイタケの10〜
30%に達していると言われている。これらは全てオガ
クズ等を主体とした培養基に種菌を接種し、一定期間培
養後に発茸させる方式をとる。即ち、まずオガクズにフ
スマ、米糠等を混合した培地を容器に詰め、オートクレ
ーブ等で加熱滅菌する(培養基という。)。その後、種
菌を接種し、これを培養して菌糸を蔓延させ(接種後の
培養基を菌床という。)、ついで発生処理を施すことに
より茸を生産することが行われている。
【0003】上記菌床栽培において、種菌を用いるシイ
タケの菌株としては、(1)KB2001(品種登録済
み)、(2)北研600(品種登録済み)等が知られて
いる。(1)は、約1kgの培養基に接種し、約20〜
25℃で約4カ月間培養して完熟させ、発生期間約6〜
7カ月の間に375〜400g(37.5〜40%)の
子実体を収穫できる特色を持った菌株である。発生期間
中、菌床への水分補給と室内の湿度調節のために、散水
が行われる。(2)は、培養基に接種し、約20〜25
℃で約90日間培養した後、散水処理あるいは発生、休
養、浸水のサイクルで行う浸水処理で子実体を発生さ
せ、発生期間約3〜4カ月の間に培養基重量の約21〜
29%の子実体を収穫できる特色を持った菌株である。
何れの場合も、培養・熟成に3〜4カ月間、発生に3〜
7カ月間を要し、培養基重量の21〜40%の子実体を
収穫できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
菌株の使用は、工業的な菌床生産あるいは菌床栽培の観
点からそれぞれ以下のような問題点を有している。
【0005】即ち、いずれの菌株を用いた菌床において
も、培養期間が3〜4カ月と非常に長く、培養施設の回
転が年間3〜4回転しか行えず、多くの菌床を生産する
ためには広い培養施設が必要となる。例えば、年間10
0万個の菌床を生産すると仮定した場合、その培養施設
は約25〜34万個の菌床を置くことができる広さが必
要である。
【0006】同様に、上記の何れの菌株においても、シ
イタケ子実体を発生する期間が3〜7カ月かかり、した
がって発生施設は年間約2〜4回転しか行えず、広い発
生施設が必要となる。 しかも、培養施設ならびに発生
施設は、菌床あるいは子実体を周年生産するためには空
調設備の設置が必須であり、設備投資額も施設の広さに
比例して多額となり、これが経営を圧迫する一因となっ
ている。一方、空調設備の無い簡易施設での培養は、菌
床の培養・熟成状態にばらつきが生じ易く、また、夏期
および冬期等を経た菌床は、菌の生育状態が非常に悪
く、このような菌床からは一定量の子実体を収穫できな
いことが多い。また、空調設備の無い簡易発生施設で
は、温度が30℃を越えるような夏期にシイタケ栽培を
行うことができない。
【0007】以上より、シイタケ菌床の製造およびシイ
タケ子実体の生産を効率よく行うためには、培養期間な
らびに発生期間ができるだけ短期間であることが望まし
い。
【0008】本発明は、このような事情に鑑み、培養期
間の短縮化および均一化が可能であり、しかも子実体の
発生期間も大幅に短縮し、かつ栽培システムを簡略化す
ることで施設面積当りの生産効率を飛躍的に上げること
ができるシイタケ新品種に属する茸およびその菌株を使
用した菌床を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】一般に、シイタケを初め
とする茸は、他の微生物と同様に同じ種属でもその由
来、即ち茸の採取場所により菌の性質、例えば菌糸の生
育速度および子実体形成能力が異なることが知られてい
る。本発明者らは、培養期間ならびに発生期間が短期間
であり、菌床栽培に適する菌株が存在すると考え、各地
より採取した菌株について検討し、更にこれらを交配し
た結果、これまでよりも短期間で容易に、かつ高収穫性
の子実体を形成する新品種を得、この菌株を使用した菌
床を開発して本発明を完成した。
【0010】即ち、本発明は、レンチナス・エドダス
(Lentinus edodes)に属する菌株を親
株として交配して得られ、親株の有する帯線形成能を喪
失したことを特徴とするシイタケに属する新規な菌株で
あり、特に、シイタケに属する茸において、レンチナス
・エドダス(Lentinus edodes)に属す
る寄託番号FERM P−13367とFERM P−13495
とを親株とし、菌床栽培で栽培日数95〜120日、収
率30〜36%と短期間高収穫性に改良したことを特徴
とするシイタケ新品種に属する茸であり、また、このシ
イタケ新品種の菌株を種菌として接種したシイタケ栽培
用菌床、更に、該種菌が、液体培地にて調製した液体種
菌若しくは更に菌糸を断片化した液体種菌又はオガクズ
種菌である上記シイタケ栽培用菌床である。
【0011】尚、「菌床」とは、茸の栽培を目的として
調製された培地(培養基という。)に種菌を接種したも
の、またはその菌が蔓延したものをいう。「種菌」と
は、茸の栽培において種として使用することを目的と
し、適度な条件下で純粋に培養した菌体または培養物を
いう。「培養期間」とは、種菌接種後から菌床完熟まで
の期間、「発生期間」とは、子実体の芽出しから収穫ま
での期間をいい、培養期間と発生期間を合わせて「栽培
期間」という。「収率」とは、培養基重量に対する収穫
できるシイタケ生重量の百分率をいう。
【0012】[育種方法]本発明で取得したシイタケ菌
株の選抜は、各地より採取したシイタケ菌株あるいはこ
れらの交配株を対象に、子実体の品質および生産性、菌
床の早熟性、抗トリコデルマ性等を考慮し、オガクズ培
地で調製した菌床の栽培試験を利用して行った。
【0013】即ち、まず、カバオガクズ、フスマおよび
水を5:1:5の割合で調製したオガクズ培地をポリプ
ロピレン製のビン(800ml)に450g充填して蓋
をした後、オートクレーブにて121℃、60分間加圧
蒸気滅菌した。室温まで放冷した後、供試菌株を接種し
て温度25℃、相対湿度70%にて20〜25日間培養
してオガクズ種菌を製造した。
【0014】次に、オガクズに8〜12%となるように
フスマを混合した培地(水分65%前後)をフィルター
付きポリプロピレン製の袋に1.2kg詰め込み、12
1℃、90分間オートクレーブ滅菌した。室温で放冷
後、殺菌剤(オスバン、イセフォ−ル等)で殺菌した自
動接種機(オギワラG2型)を使用して無菌的に上記の
オガクズ種菌を約15gずつ接種し、ヒ−トシ−ラ−に
て速やかに袋を閉じて、温度22℃±1℃、相対湿度7
0±5%の条件で30日間培養(培養前期)して菌糸を
蔓延させた。次に、温度を25℃に上げてさらに30〜
60日間培養(培養後期)を続けた。培養期間の終点
(完熟点)は、菌床重量の減少率が4〜6%となり、菌
床表面の褐変度が約80%以上となることを目安に判断
した。その後、開封して菌床を取出し、温度16±1
℃、相対湿度90±5%の条件下で子実体を発生させ
た。1回目の発生が終了後、浸水処理(約18時間)を
施し、2回目の発生を連続して行い、合計3回の発生を
行って、各菌株における子実体収量および形状、栽培日
数、害菌汚染状況等について調べた。発生期間の終点
は、子実体が連続して発生しなくなった地点を目安に判
断した。
【0015】その結果、表1に示したように、各地より
採取したシイタケ菌株(便宜上その一部を示しYJS0
01〜007と称する。)は、39〜60日の短期間の
発生では、培養基重量の5〜26%という低い子実体収
率であった。
【0016】
【表1】 表1 ─────────────────────────────── 菌株 子実体 培養日数 発生日数 栽培日数 No. 収率(%) (日) (日) (日) ─────────────────────────────── YJS001 21 75 52 127 YJS002 17 75 60 135 YJS003 6 75 52 127 YJS004 5 60 39 99 YJS005 25 90 42 132 YJS006 26 90 43 133 YJS007 8 90 41 131 ─────────────────────────────── そこで、次に、YJS001〜007を親株として、常
法に基づき交配により育種を行った。即ち、親株の子実
体から担子胞子を無菌的に採取し、単胞子分離により各
々の一次菌糸を得、それらの一次菌糸をポテトデキスト
ロース寒天平板上で25℃にて対峙培養し、二次菌糸を
得た。交配率は80〜100%であった。このようにし
て取得した交配株について、上述の要領で選抜を実施し
た。結果の一部を表2に示す。表2に掲げたYJS10
1〜208はいずれもYJS001と004の交配株で
ある。
【0017】
【表2】 表2 ─────────────────────────────── 菌株 子実体 培養日数 発生日数 栽培日数 No. 収量(g) 収率(%) (日) (日) (日) ─────────────────────────────── YJS101 391 33 60 55 115 YJS201 306 26 60 43 103 YJS202 291 24 60 43 103 YJS203 285 24 60 43 103 YJS204 269 22 60 43 103 YJS205 262 22 60 38 98 YJS206 298 25 75 38 113 YJS207 250 21 60 43 103 YJS208 225 19 75 39 114 ─────────────────────────────── その結果、子実体収量が約400g/1.2kg培養基
であり、比較的害菌汚染に強い性質を有する菌株YJS
101株を選抜することができた。YJS101株は
entinus edodes SBT9052と表示
し、工業技術院生命工学工業技術研究所(旧名 工業技
術院微生物工業技術研究所)に微工研菌寄第13243
号(FERM P−13243)として寄託されてい
る。また、その親株であるYJS001及びYJS00
4はそれぞれLentinus edodes 77−
20およびLentinus edodes SBT9
054と表示し、工業技術院生命工学工業技術研究所に
FERM P−13495およびFERM P−133
67として寄託されている。
【0018】[SBT9052株の特性]SBT905
2株は、培養日数が約60〜75日、発生日数が30〜
60日であり、栽培日数では95〜120日と非常に短
く、かつ、収量も培養基重量の30〜36%と多く、そ
の子実体も傘の色、形、柄の色、長さ等、特に優れた形
状を示した。また、経代培養しながら数十回の栽培試験
を行い、菌株の安定性を調べた結果、SBT9052株
は安定性に優れていることが分かった。これらの形質は
交配親の形質の単なる加算ではなく、遺伝子構成上の特
異な組合せが生じていると考えられる。
【0019】SBT9052株の子実体の特徴を次に、
また、写生図を図4に示した。 傘 色:茶褐色 形:円形、肉厚 鱗皮:線維状で周辺に分布 ひだ:密 柄 色:肌色 形:円形でやや先太 次に、SBT9052株の菌学的性質ならびに生化学的
性質をそれぞれ以下に示す。
【0020】(1) ポテト・デキストロース寒天培地にお
ける生育状態(25℃) 7日目のコロニー直径は88mm。菌糸は白色で放射状
に伸びる。裏面は一様で変色はない。
【0021】(2) デンプン寒天培地(2%可溶性デンプ
ン、0.3%酵母エキス、1.5%寒天)における生育
状態(25℃) 7日目のコロニー直径は68mm。菌糸は白色で放射状
に伸びる。裏面は一様で変色はない。
【0022】(3) キシラン寒天培地(2%キシラン、
0.3%酵母エキス、1.5%寒天)における生育状態
(25℃) 7日目のコロニー直径は75mm。白色で密な菌糸。裏
面は一様で変色はない。
【0023】(4) フェノールオキシダーゼ検定用培地
(0.1%没食子酸添加ポテト・デキストロース寒天培
地)における生育状態(25℃) 7日目のコロニー直径は66mm。菌糸は白色で気菌糸
が多い。裏面は黄褐色になり、褐変直径は65mm。
【0024】(5) 最適生育温度ならびに各温度における
生育速度 ポテト・デキストロース寒天培地(スラント)に菌糸を
接種し、予め25℃で3〜4日培養した後、温度勾配培
養装置を使用して各温度で10日間培養し、その間、菌
糸の伸長を測定した。各温度における菌糸生育速度を図
1に示した。温度20〜28℃の範囲でよく生育し、最
適生育温度は25〜27℃付近であった。また、5℃以
下では生育は悪く、32℃以上では全く生育しなかっ
た。
【0025】(6) 高温耐性 ポテト・デキストロース寒天培地(スラント)に菌糸を
接種し、予め25℃で3〜4日培養した後、温度勾配培
養装置を使用して28.0〜40.5℃の各温度で7日
間培養し、さらに再び25℃に戻して9日間培養し、そ
の間、菌糸の伸長を測定した。32.0℃以上では菌糸
の生育が停止したが、再び25℃に戻した際には、生育
を開始した。しかし、33.0℃では最適温度における
菌糸生育速度の40%に抑制され、36.3℃以上では
菌糸の生育が停止したままであった。
【0026】(7) 最適生育pH ポテト・デキストロース液体培地を滅菌後、各pHに調
製し、直径6mmの菌糸片を接種して25℃で14日間
培養し、集菌後、乾燥して菌糸重量を測定し、各pHに
おける菌糸生育を調べた。その結果、最適生育pHは5
付近であり、また、本菌株の生育範囲はpH3.5〜7
であった。
【0027】(8) 帯線形成の有無 供試菌株の2次菌糸をそれぞれポテト・デキストロース
寒天培地の中央部に対峙して接種し、25℃、30〜4
0日間培養後、両コロニー境界部に帯線が生じるか否か
を判定した。表3に示したように、SBT9052株は
供試菌株すべてと帯線を形成した。
【0028】
【表3】 表 3 ─────────────────── 菌株No. SBT9052 ─────────────────── YJS001 + YJS002 + YJS003 + YJS004 + YJS005 + YJS006 + YJS007 + SBT9052 − ─────────────────── 注)+:帯線形成 −:帯線形成しない (9) ポリフェノールオキシダーゼ(PPO)活性 基質としてグアイアコールを添加(終濃度で1mM)し
たポテト・デキストロース液体培地40mlを滅菌後、
直径8mmの菌糸片を接種して25℃で6日間培養し
た。接種後、経時的に培養液上清の470nmにおける
吸光度を測定してポリフェノールオキシダーゼ活性を求
めた。図2に示すように培養3日目に470nmにおけ
る吸光度は1.0を越えており、本菌株は比較的PPO
活性が強い菌株である。
【0029】(10) 最適子実体形成温度 前述のように、12%フスマを添加したカバオガクズ培
地(水分65%)から調製した1.2kg菌床(培養期
間60日)を温度13〜20℃、相対湿度85%で子実
体の発生を行い、子実体収量、発生日数を比較した。本
菌株は16〜20℃の範囲で、最もよく子実体を発生
し、高温性株であった。また、発生温度が高い方が発生
日数が短かった。
【0030】[菌床の調製及び栽培方法]本発明のシイ
タケSBT9052株は、以下のような方法で菌床を調
製することができる。即ち、SBT9052株は種菌と
して従来のオガクズ菌と同様に又液体菌としても使用で
きる。液体種菌とは、例えば、滅菌済みのポテト・デキ
ストロース液体培地200ml/500ml容三角フラ
スコにシイタケSBT9052株を接種し、25℃、1
20〜150rpm(振盪数)の条件で好気的に5〜7
日間培養した培養液、あるいはその培養液をディスパー
サー処理して菌糸を分散させて製造した培養液等であ
る。この液体種菌を1.2kg培養基に10〜20ml
接種して上記の培養条件に従って培養すると、培養約6
0〜75日前後で菌床が完熱する。オガクズ種菌の場合
も全く同様である。種菌中の菌体量を目安としてコロニ
ー形成数(cfu)で表示すると、オガクズ種菌では1
〜2×104 cfu/g程度、一方、液体種菌の場合で
は0.6〜1.5x105cfu/ml程度である。
【0031】また、本発明の菌床の製造に用いる培養基
の大きさは、栽培表面積、生産効率等の観点から0.8
〜3.0kgの範囲で製造するのが実用的である。培養
基重量当りの子実体収量は、培養基の大きさに影響せず
にほぼ一定である。但し、培養基が大きくなるに連れ
て、一個の子実体が大きくなる傾向を示す。培養基の運
搬、子実体の採取等の作業性を考慮すると、培養基の大
きさは1.2〜2.5kgが好ましい。また、培養基の
密度は、0.6〜0.7g/cm3 (水分62〜65%
において)の範囲で成形するのが好ましく、それよりも
大きいと菌糸の生育が抑制される傾向があり、また、小
さいと培養基が崩れ易く、扱いにくい。また、形状は、
浸水作業のために直方体が一般的であるが、円柱形等で
あってもよい。
【0032】本発明に係る培養基に用いる培地組成は、
フスマ、コメヌカ、コーンコブ等の栄養剤、市販の培地
栄養剤等を単独あるいは二種以上を混合して、重量比で
オガクズ5に対し、栄養剤を1.5〜2の割合で混合す
るのが好ましい。使用するオガクズは、樹脂成分が少な
く、シイタケにより分解され易いものが良く、クヌギ、
コナラ、シイ、ブナ、シラカバ、マカバ、ダテカンバ等
のカバ類等の広葉樹由来のものが好ましい。また、培地
栄養剤としては、菌糸の生育ならびに子実体の発生等の
点で、フスマ、ビール酵母、ビートバルブを一種類ある
いは複数種使用するのが好ましい。培養基の水分は、菌
糸の生育に適当な62〜65%程度が好ましい。
【0033】本発明の菌床を培養するための容器は、袋
あるいはビン等、特に制限されないが、容器内への通気
性の面から、フィルターが1カ所あるいは2カ所ついた
耐熱性の透明あるいは半透明の袋が好ましい。また、培
養基には、その大きさに応じて底部に達する穴を数カ所
に設けるとよい。この穴により、培養基の滅菌効率を向
上させると共に、培養基内に種菌を効率よく拡散させる
ことができる。
【0034】また、上述の菌床を完熟させるには、培養
施設の温度は20〜25℃が好ましい。SBT9052
株は、温度20〜28℃の範囲でよく生育し、至適生育
温度は25〜27℃であること、また、菌糸生育時には
熱の発生を伴い、菌床内の温度が上昇することから、菌
糸が伸長して菌床全体を被う培養前期には、最適菌糸生
育温度より1〜4℃、好ましくは2〜3℃低い温度(湿
度65〜75%)で培養し、培養後期は最適菌糸生育温
度(湿度65〜75%)で栽培することが好ましい。前
述したように培養前期の終点は、菌床における完全な菌
糸の蔓延により判断し、培養後期の終点(完熟点)は、
菌床重量の減少率、菌床表面の褐変度によって判断でき
る。
【0035】このように調製した菌床を温度15〜20
℃、相対湿度85〜95%の条件で発生させると30〜
60日の間に子実体が集中的に発生し、その収量は約3
50〜400g/1.2kg培養基に達する。しかも、
子実体は、Mサイズ(傘径が4〜6cm)が中心(収量
の約40〜60%)となり、肉厚であり、菌床の上面あ
るいは側面に分散して発生するため傘の重なりが少な
く、品質がよい。
【0036】以上のように、SBT9052株を使用す
ると、短期間に高収量で安定的に子実体を収穫できる、
高品質のシイタケ菌床を製造できる。
【0037】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明する。
【0038】[実験例]ポテト・デキストロース寒天培
地(栄研化学)のスラントにSBT9052株を接種
し、予め25℃で3日培養した後、温度勾配培養装置を
使用して5〜37℃の各温度で10日間培養し、菌糸の
伸長を測定した。その結果、温度20〜28℃の範囲で
よく生育し、至適温度は25℃付近であった(図1)。
【0039】[実施例1] (オガクズ種菌の製造)カバオガクズ、フスマおよび水
を5:1:5の割合で混合してオガクズ培地を調製し
た。これをポリプロピレン製のビン(800ml)に4
50g充填し、蓋をしてオートクレーブにて121℃、
60分間加圧蒸気滅菌した。室温まで放冷した後、シイ
タケSBT9052株の液体種菌1.0×105 cfu
/mlを6ml接種して25℃、相対湿度70%にて2
0日間培養してオガクズ種菌を製造した。
【0040】(菌床の製造)カバオガクズ:フスマ
(5:2)から成る培地の水分を65%に調整し、フィ
ルター付きポリプロピレン製袋に培地を1.2kg詰め
込み、直方体に成形(密度0.7g/cm3)した。培
地中央部に直径2cmの穴を底部に到達するまで開け、
これをオートクレーブに入れて121℃、90分間滅菌
し、室温で一晩放冷したものを培養基とした。この培養
基に、殺菌剤(オスバン等)で殺菌した自動接種機(オ
ギワラG2型)を使用して無菌的に上記のオガクズ種菌
を約17gずつ接種し、ヒートシーラーにて速やかに袋
を閉じた。これを室温22〜25℃、湿度70%の条件
下で74日間培養した。尚、菌糸が菌床全面に蔓延する
までの期間は、27.3日であった。その後、培養後期
には、300ルクスの光を照射(12時間毎)しなが
ら、44日間培養して菌床を完熟させた。
【0041】(菌床から子実体の発生)袋を開封して菌
床を取り出し、温度16℃、湿度90%、照度300ル
クス(12時間毎)の条件下で子実体を発生させた。発
生終了後、浸水処理(約18時間)を施して2回目の発
生を連続して行い、同様にして3回目の発生を行った。
合計41日間の発生で391g/1.2kg培養基の子
実体が収穫でき、その子実体はMサイズが56%と高
く、規格外(傘径が3cm未満)はわずか7%であっ
た。このように、本実施例でSBT9052株は栽培日
数115日で収率33%と短期高収穫性であった。
【0042】[実施例2] (菌床の製造)カバオガクズとフスマを5:2の重量比
で混合して水を加え、水分含有率65%前後の培地を調
製した。この培地をフィルター付きポリプロピレン製の
袋に2.5kg詰め込んで直方体に成形(密度0.7g
/cm3)し、直径2cmの穴を底部に到達するように
開け、これをオートクレーブに入れて121℃、90分
間滅菌し、室温で放冷して得た培養基に、実施例1と同
様にオガクズ菌を約35g接種して速やかに袋の口をヒ
ートシールした。これを温度22〜25℃、湿度70%
の条件下で60日間培養した。菌糸が菌床全面に蔓延す
るまでの期間は、26.9日であった。実施例1と同様
に培養後期には、300ルクスの光を照射(12時間
毎)しながら、30日間培養して菌床を完熟させた。
【0043】(菌床から子実体の発生)袋を開封して菌
床を取り出し、温度16℃、湿度90%、照度300ル
クスの条件下で子実体を発生させた。発生終了後、浸水
処理(約18時間)を施して2回目の発生を連続して行
い、同様にして3回目の発生を行った。合計41日間の
発生で750g/2.5kg培養基の子実体が収穫で
き、その子実体はMサイズが47%であった。
【0044】このように、本実施例ではSBT9052
株は栽培日数101日で収率30%と短期高収穫性であ
った。
【0045】[実施例3]実施例1と同様に菌床を調製
し、温度22〜25℃、湿度70%の条件下で55〜8
8日間培養した。その後、袋を開封して菌床を取出し、
温度16℃、湿度90%、照度300ルクス(12時間
毎)の条件下で浸水処理を施し、連続して3回子実体を
発生させた。図3に示すように67〜74日前後培養す
ることにより、合計31〜41日間の発生で378〜3
91g/1.2kg培養基の子実体が収穫できた。この
ように本実施例でSBT9052株は栽培日数98〜1
15日の範囲で収率32〜33%が得られ短期高収穫性
であった。
【0046】[実施例4]培地にビール酵母を1%添加
した他は実施例1と同じ条件で菌床を調製し、栽培試験
を行った。合計31日間(3回)の発生で417g/
1.2kg培養基の子実体が収穫できた。子実体は、M
サイズが全体の約30%、Sサイズ(3〜4cm)が約
50%を占めた。このように本実施例でSBT9052
株は栽培日数98日で収率35%と短期高収穫性であっ
た。
【0047】[実施例5]培地にビートパルプを10%
添加した他は実施例2と同じ条件で菌床を調製し、栽培
試験を行った。合計50日間(3回)の発生で890g
/2.5kg培養基の子実体が収穫できた。子実体は、
Mサイズが約50%を占めた。このように本実施例でS
BT9052株は栽培日数110日で収率36%と短期
高収穫性であった。
【0048】[実施例6] (液体種菌の製造)ポテト・デキストロース液体培地
(Difco)200mlを500ml容三角フラスコ
に分注してシリコセンで蓋をした後、オートクレーブに
て121℃、15分間加圧蒸気滅菌した。室温まで冷却
してから、予め同培地にて前培養したシイタケSBT9
052株の培養液(1.0×105cfu/ml)を5
%(10ml)接種し、25℃、150rpm(振盪
数)の条件で好気的に120時間培養した。この培養物
をウルトラディスパーサーLK42型(ヤマト科学)を
用いて5秒間処理し、菌糸を分散させて液体種菌を製造
した。
【0049】(菌床の製造)カバオガクズ:フスマ
(5:2)から成る培地の水分を65%前後に調整し、
フィルター付きポリプロピレン製袋にこの培地を1.2
kg詰め込み、直方体に成形した(密度0.7g/cm
3)。培地中央部に直径2cmの穴を底部に到達するま
で開け、これをオートクレーブに入れて121℃、90
分間滅菌し、室温で一晩放冷したものを培養基とし、こ
れに、オ−トクレ−ブ滅菌済みの連続式分注器(ウルト
ラ・アセプト)を使用して無菌的に上記の液体種菌を1
2mlずつ接種し、ヒートシーラーにて速やかに袋に閉
じた。これらを温度22〜25℃、湿度70%の条件下
で60日間培養した。菌糸が菌床全面に蔓延するまでの
期間は16日であった。培養後期には、実施例1と同様
にして30日間培養して菌床を完熟させた。
【0050】(菌床から子実体の発生)袋を開封して菌
床を取り出し、温度16℃、湿度90%、照度300ル
クスの条件下で子実体を発生させた。発生終了後、浸水
処理(約18時間)を施して2回目の発生を連続して行
い、同様にして3回目の発生を行った。合計45日間の
発生で360g/1.2kg培養基の子実体が収穫で
き、その子実体はMサイズが51%を占めた。このよう
に本実施例でSBT9052株は栽培日数105日で収
率30%と短期高収穫性であった。
【0051】実施例1〜6の結果を表4にまとめた。
【0052】
【表4】 表 4 ─────────────────────────────────── 実施例 培地栄養剤 培養基 子 実 体 栽培日数 (kg) 収量(g) 収率(%) (日) ─────────────────────────────────── 1 フスマ 1.2 391 33 115 2 フスマ 2.5 750 30 101 3 フスマ 1.2 378 〜 391 32〜33 98 〜115 4 フスマ,ビール酵母 1.2 417 35 98 5 フスマ,ビードバルブ 2.5 890 36 110 6 フスマ 1.2 360 30 105 ───────────────────────────────────
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のシイタケ
新品種に属する茸は、レンチナス・エドダス(Lent
inus edodes)に属するFERM P−1336
7とFERM P−13495とを親株としたことにより、
菌床栽培で栽培日数95〜120日、収率30〜36%
と短期間高収穫性に改良され茸である。また、本発明の
シイタケ菌床は、上記茸の菌株であるシイタケSBT9
052株を用いて製造するために、培養期間が約60〜
75日間と非常に短く、従来用いられているシイタケ菌
株に比べ、培養期間を約20〜50日も短縮できた。こ
れにより、培養施設は年間約5回転の使用が可能とな
り、これまでのような大きな施設を持たなくても菌床の
年間製造量を確保できる。
【0054】しかも、本発明の菌床では、三次発生まで
の子実体収穫量が培養基重量の30〜36%と高収量、
かつ、その約40〜60%がMサイズであり、さらに、
発生開始後、10〜14日間に集中的に発生し、菌床の
上面および側面から比較的分散して発生するので品質の
よい子実体が収穫できる。これを浸水処理により三次発
生まで発生させても30〜60日程度で済み、従来の発
生期間(3〜7カ月間)と比較して約1/2〜1/4に
短縮できる。そのため、シイタケの計画生産がこれまで
よりも容易となり、効率的な生産が可能となる。これら
はシイタケの菌床あるいは子実体の連続生産の自動化、
高速化に大きく貢献するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】SBT9052株の培養温度と菌糸伸長速度と
の関係を示すグラフであり、該株の最適菌糸生育温度は
25℃付近であることが判る。
【図2】SBT9052株の培養時間とPPO活性との
関係を示すグラフであり、該株が比較的活性が強いこと
が判る。
【図3】本発明の実施例3における栽培試験の結果を示
し、後期培養を37〜44日実施したもの(培養日数6
7〜74日)では発生日数31〜41日で32〜33%
の収率が得られたことが判る。
【図4】SBT9052株(YJS101株)の子実体
を示し(a)は写生図、(b)は断面図を示す。(b)
中、Aは約5〜7cm、Bは約2〜2.5cm、Cは約
4〜5cm、Dは約1〜1.5cmである。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年6月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項2
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】即ち、本発明は、レンチナス・エドダス
(Lentinus edodes)に属する菌株を親
株として交配して得られ、親株の有する帯線形成能を喪
失したことを特徴とするシイタケに属する新規な菌株で
あり、特に、シイタケに属する茸において、レンチナス
・エドダス(Lentinus edodes)に属す
る寄託番号FERM P−13367とFERM P−14307
とを親株とし、菌床栽培で栽培日数95〜120日、収
率30〜36%と短期間高収穫性に改良したことを特徴
とするシイタケ新品種に属する茸であり、また、このシ
イタケ新品種の菌株を種菌として接種したシイタケ栽培
用菌床、更に、該種菌が、液体培地にて調製した液体種
菌若しくは更に菌糸を断片化した液体種菌又はオガクズ
種菌である上記シイタケ栽培用菌床である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】
【表2】 表2 ─────────────────────────────── 菌株 子実体 培養日数 発生日数 栽培日数 No. 収量(g) 収率(%) (日) (日) (日) ─────────────────────────────── YJS101 391 33 60 55 115 YJS201 306 26 60 43 103 YJS202 291 24 60 43 103 YJS203 285 24 60 43 103 YJS204 269 22 60 43 103 YJS205 262 22 60 38 98 YJS206 298 25 75 38 113 YJS207 250 21 60 43 103 YJS208 225 19 75 39 114 ─────────────────────────────── その結果、子実体収量が約400g/1.2kg培養基
であり、比較的害菌汚染に強い性質を有する菌株YJS
101株を選抜することができた。YJS101株は
entinus edodes SBT9052と表示
し、工業技術院生命工学工業技術研究所(旧名 工業技
術院微生物工業技術研究所)に微工研菌寄第13243
号(FERM P−13243)として寄託されてい
る。また、その親株であるYJS001及びYJS00
4はそれぞれLentinus edodes SBT
9056およびLentinus edodes
BT9054と表示し、工業技術院生命工学工業技術研
究所にFERM P−14307およびFERM P−
13367として寄託されている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】変更
【補正内容】
【0032】本発明に係る培養基に用いる培地組成は、
フスマ、コメヌカ、コーンコブ等の栄養剤、市販の培地
栄養剤等を単独あるいは二種以上を混合して、重量比で
オガクズ5に対し、栄養剤を1.5〜2の割合で混合す
るのが好ましい。使用するオガクズは、樹脂成分が少な
く、シイタケにより分解され易いものが良く、クヌギ、
コナラ、シイ、ブナ、シラカバ、マカバ、ダテカンバ等
のカバ類等の広葉樹由来のものが好ましい。また、培地
栄養剤としては、菌糸の生育ならびに子実体の発生等の
点で、フスマ、ビール酵母、ビートを一種類ある
いは複数種使用するのが好ましい。培養基の水分は、菌
糸の生育に適当な62〜65%程度が好ましい。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正内容】
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のシイタケ
新品種に属する茸は、レンチナス・エドダス(Lent
inus edodes)に属するFERM P−1336
7とFERM P−14307とを親株としたことにより、
菌床栽培で栽培日数95〜120日、収率30〜36%
と短期間高収穫性に改良され茸である。また、本発明の
シイタケ菌床は、上記茸の菌株であるシイタケSBT9
052株を用いて製造するために、培養期間が約60〜
75日間と非常に短く、従来用いられているシイタケ菌
株に比べ、培養期間を約20〜50日も短縮できた。こ
れにより、培養施設は年間約5回転の使用が可能とな
り、これまでのような大きな施設を持たなくても菌床の
【書類名】 受託番号変更届
【提出日】 平成6年6月30日
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宍戸 隆三 北海道札幌市白石区南郷通20丁目北3

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンチナス・エドダス(Lentinu
    s edodes)に属する菌株を親株として交配して
    得られ、親株の有する帯線形成能を喪失したことを特徴
    とするシイタケに属する新規な菌株。
  2. 【請求項2】 親株が寄託番号FERM P−13367お
    よびFERM P−13495である請求項1に記載のシイ
    タケに属する新規な菌株。
  3. 【請求項3】 栽培日数95〜120日、収率30〜3
    6%と短期間高収穫性に改良した請求項1又は2に記載
    のシイタケに属する新規な菌株。
  4. 【請求項4】 請求項1又は2に記載のシイタケに属す
    る新規な菌株を種菌として接種したシイタケ栽培用菌
    床。
  5. 【請求項5】 種菌が、液体培地にて調製した液体種菌
    若しくは更に菌糸を断片化した液体種菌又はオガクズ種
    菌である請求項4に記載のシイタケ栽培用菌床。
JP5073896A 1993-03-31 1993-03-31 シイタケに属する新規な菌株およびその菌株を用いた菌床 Pending JPH06315328A (ja)

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