JPH06315255A - 可動磁石式アクチュエータ - Google Patents
可動磁石式アクチュエータInfo
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- JPH06315255A JPH06315255A JP12035493A JP12035493A JPH06315255A JP H06315255 A JPH06315255 A JP H06315255A JP 12035493 A JP12035493 A JP 12035493A JP 12035493 A JP12035493 A JP 12035493A JP H06315255 A JPH06315255 A JP H06315255A
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Abstract
した磁石可動体を用いるとともに永久磁石の各磁極が発
生する磁束を有効利用することで、推力の向上及び効率
の向上を図る。 【構成】 同極対向された少なくとも2個の永久磁石間
5A,5Bに中間部磁性体6Aを設け、かつ両端に位置
する永久磁石5A,5Bの外側端面に端部磁性体6B,
6Cを設けて磁石可動体3を構成し、少なくとも3連の
コイル2A,2B,2Cの内側に当該磁石可動体3を移
動自在に設け、前記少なくとも3連のコイル2A,2
B,2Cを、各永久磁石5A,5Bの磁極間を境にして
相異なる方向に電流が流れる如く結線した構成である。
Description
工作機械等において電気エネルギーを電磁作用により往
復運動エネルギー等に変換させる可動磁石式アクチュエ
ータに関する。
は、図6に示す構成のものが知られている。図6の従来
例において、10は軸方向に着磁した棒状の永久磁石か
らなる磁石可動体であり、両端面に磁極を有している。
コイル11A,11Bは、磁石可動体10の端部外周側
をそれぞれ環状に周回するように巻回され、隣合う部分
に同極が発生するようになっている。なお、コイル11
A,11Bは通常磁石可動体10を軸方向に移動自在に
ガイドするためのガイド筒体12に装着される。そし
て、磁石可動体10の各端面からの磁束がそれぞれコイ
ル11A,11Bと鎖交している。
して図7の参考例がある。図7の参考例において、磁石
可動体15は同極対向配置の2個の棒状永久磁石16
A,16Bと、これらの永久磁石16A,16B間に固
着される棒状軟磁性体17とを固着一体化したものであ
り、3連のコイル18A,18B,18Cは、磁石可動
体15の外周側を周回する如く巻回され、磁石可動体1
5を構成する永久磁石16Aの左端、永久磁石16A,
16Bの同極対向端、及び永久磁石16Bの右端の磁極
からの磁束とそれぞれ鎖交するように配置されている。
これらのコイル18A,18B,18Cは永久磁石16
A,16Bの磁極間を境にして相異なる方向に電流が流
れる如く結線されている(磁極間の境は磁極と磁極の間
であれば必ずしも磁極中間位置になくともよい。)。な
お、コイル18A,18B,18Cは通常磁石可動体1
5を軸方向に移動自在にガイドするためのガイド筒体1
9に装着される。コイル18A,18B,18Cと磁石
可動体15との位置関係は、当該磁石可動体15の大部
分の可動位置において、永久磁石磁極間を境にして各コ
イルに流れる電流が相互に逆向きとなるように設定して
おく。
て、磁石可動体10,15に発生する推力は、基本的に
はフレミングの左手の法則に基づいて与えられる推力に
準ずるものである(フレミングの左手の法則はコイルに
対して適用されるが、ここではコイルが固定のため、磁
石可動体にコイルに作用する力の反力としての推力が発
生する。)。したがって、推力に寄与するのは、磁石可
動体が有する永久磁石の磁束の垂直成分(永久磁石の軸
方向に直交する成分)である。
2個の同極対向配置の永久磁石の場合について、磁束の
垂直成分がどのようになるのかそれぞれ解析してみた。
て表面磁束密度の垂直成分を磁場解析した結果を示す。
但し、永久磁石は希土類永久磁石であって、直径7mm、
長さ14mmで、永久磁石表面から0.8〜1.0mm離れた
位置を計測した。
し、両永久磁石間に長さ2mmの軟磁性体を配置した場合
において、2個の永久磁石の長手側面に沿って表面磁束
密度の垂直成分を磁場解析した結果を示す。但し、各永
久磁石は希土類永久磁石であって、直径7mm、長さ7mm
で、永久磁石表面から0.8〜1.0mm離れた位置を計測
した。
とし、両永久磁石間に長さ2mmの軟磁性体を配置し、か
つ両永久磁石の外側端面にも長さ2mmの軟磁性体をそれ
ぞれ配置した場合において、2個の永久磁石の長手側面
に沿って表面磁束密度の垂直成分を磁場解析した結果を
示す。但し、各永久磁石は希土類永久磁石であって、直
径7mm、長さ7mmで、永久磁石表面から0.8〜1.0mm
離れた位置を計測した。
可動体に発生する推力は、基本的にはフレミングの左手
の法則に基づいて与えられる推力に準ずるものであり、
コイルと鎖交する永久磁石の磁束の垂直成分(永久磁石
の軸方向に直交する成分)が多いことが望まれるが、図
6の従来例では、表面磁束密度の垂直成分は図8のよう
になり、図9及び図10の2個の永久磁石を同極対向配
置とした場合に比較して垂直成分が少ないことが判明し
た。このため図6の従来例の構成では、推力の向上に限
界がある。例えば、磁石可動体10を直径7mm、長さ1
4mmの希土類永久磁石で構成し、2個のコイル11A,
11Bの隣合う部分に同極が発生するように両コイル1
1A,11Bに合計5Wの電力を入力したとき(117
mAの電流を流したとき)に発生する推力F1は後に記
載の表に示すように165(gf)であった。
の永久磁石16A,16B間に軟磁性体17を配した磁
石可動体15を用いており、磁束密度の垂直成分は図9
に示す如くなり、同極対向の永久磁石16A,16Bの
磁極から出る磁束は1個の永久磁石の場合(図8参照)
よりも多くなり、推力の向上が可能となっている。例え
ば、図7の参考例において磁石可動体15として直径7
mm、長さ7mmの希土類永久磁石を2個用い(希土類永久
磁石の性能は従来例と同じとする)、かつ両者間に長さ
2mmの軟磁性体を配置したものを用い、図6の従来例と
同じ消費電力となるように作成したコイル18A,18
B,18Cに合計5Wの電力を入力したとき(117m
Aの電流を流したとき)に発生する推力F2は以下の表
のように215(gf)であった。ただし、図7の参考例
の場合、永久磁石16A,16Bの外側端面から出る磁
束に着目したとき、当該磁束の垂直成分がやや少ない嫌
いが有る。
いて、仮想線の如くコイルの外側に軟磁性体の円筒状ヨ
ーク20を配置すれば、永久磁石の磁束密度の垂直成分
が増加するため、推力は増大する。
個の永久磁石を同極対向配置とした磁石可動体を用いる
とともに永久磁石の各磁極が発生する磁束を有効利用す
ることで、推力の向上及び効率の向上を図った可動磁石
式アクチュエータを提供することを目的とする。
に、本発明の可動磁石式アクチュエータは、同極対向さ
れた少なくとも2個の永久磁石間に中間部磁性体を設
け、かつ両端に位置する永久磁石の外側端面に端部磁性
体を設けて磁石可動体を構成し、少なくとも3連のコイ
ルの内側に当該磁石可動体を移動自在に設け、前記少な
くとも3連のコイルを、各永久磁石の磁極間を境にして
相異なる方向に電流が流れる如く結線した構成としてい
る。
設けて、前記永久磁石の着磁方向に垂直な方向の磁束成
分を増加させるための磁気回路を構成してもよい。
磁性体を非磁性ホルダで一体化して前記磁石可動体を構
成してもよい。
ピンを設ける場合もある。
を図5の概略構成図によって説明する。この図5で、磁
石可動体3は同極対向配置の2個の円柱状永久磁石5
A,5Bと、これらの永久磁石5A,5B間に固着され
る円柱状の中間部軟磁性体6Aと、永久磁石5A,5B
の外側端面に固着される端部軟磁性体6B,6Cとを一
体化したものであり、図10に示したように、永久磁石
5A,5Bの同極対向部分のみならず永久磁石5A,5
Bの外側端部分での磁束密度の垂直成分(永久磁石の軸
方向に直交する成分)が多い構造となっている。これ
は、端部磁性体6B,6Cの存在で永久磁石外側端面か
ら出た磁束が垂直方向に曲がり易くなるからと考えられ
る。3連のコイル2A,2B,2Cは、磁石可動体3の
外周側を周回する如く巻回され、磁石可動体3を構成す
る永久磁石5Aの左端、永久磁石5A,5Bの同極対向
端、及び永久磁石5Bの右端の磁極からの磁束とそれぞ
れ鎖交するように配置されている。これらのコイル2
A,2B,2Cは永久磁石5A,5Bの磁極間を境にし
て相異なる方向に電流が流れる如く結線されている(磁
極間の境は磁極と磁極の間であれば必ずしも磁極中間位
置になくともよい。)。なお、図示は省略してあるが、
コイル2A,2B,2Cは通常磁石可動体3を軸方向に
移動自在にガイドするためのガイド筒体に装着される。
コイル2A,2B,2Cと磁石可動体3との位置関係
は、当該磁石可動体3の大部分の可動位置において、永
久磁石磁極間を境にして各コイルに流れる電流が相互に
逆向きとなるように設定しておく。
0のように2個の永久磁石を同極対向させ、永久磁石間
に中間部軟磁性体を配置するとともに両側の永久磁石の
外側端面に端部軟磁性体を配置したものである。この図
10のときは端部軟磁性体位置に相当する領域の表面磁
束密度の垂直成分は、端部軟磁性体の無い図9よりも幾
分優れている(1個の永久磁石のみの場合の図8よりも
優れていることは勿論である。)。
同極対向させかつ永久磁石間に中間部軟磁性体6Aを、
永久磁石5A,5Bの外側端面に端部軟磁性体6B,6
Cを設けた磁石可動体3は、フレミングの左手の法則に
基づく推力に寄与できる磁石可動体3の長手方向に垂直
な磁束成分をいっそう大きくでき、かつ3連のコイル2
A,2B,2Cは永久磁石の全磁極の磁束と有効に鎖交
するので、3連のコイル2A,2B,2Cに交互に逆極
性の磁界を発生する向きに電流を通電することにより、
図6の従来例では到達し得ない大きな推力を発生するこ
とができ、さらに図7の参考例の推力をも上回る推力を
発生可能である。各コイルの電流を反転させれば磁石可
動体3の推力の向きも反転する。交流電流を流した場合
には、一定周期で振動を繰り返すバイブレータとして働
く。
動体3として直径7mm、長さ7mmの希土類永久磁石を2
個用い(希土類永久磁石の性能は従来例と同じとす
る)、かつ両者間に長さ2mmの中間部軟磁性体を、各永
久磁石の外側端面に長さ2mmの端部軟磁性体をそれぞれ
配置したものを用い、図6の従来例、図7の参考例と同
じ消費電力となるように作成した3連のコイル2A,2
B,2Cに合計5Wの電力を入力したとき(117mA
の電流を流したとき)に発生する推力F3は前掲の表の
ように235(gf)であった。これは、従来例の165
(gf)の1.42倍、参考例の215(gf)の1.1倍の
推力であり、本発明の構成が推力向上に有効であること
が判る。従って、小型、小電流で大きな推力を発生可能
な可動磁石式アクチュエータを得ることができる。
タの実施例を図面に従って説明する。
す。これらの図において、1は軟磁性体の円筒状ヨーク
であり、該円筒状ヨーク1の内側に3連のコイル2A,
2B,2Cが配置され、磁石可動体3を摺動自在に案内
するためのガイド筒体4を構成する絶縁樹脂等の絶縁部
材で円筒状ヨーク1に固着されている。磁石可動体3
は、同極対向配置の2個の円柱状希土類永久磁石5A,
5Bと、これらの永久磁石5A,5B間に固着される円
柱状の中間部軟磁性体6Aと、永久磁石5A,5Bの外
側端面に固着される円柱状の端部軟磁性体6B,6Cと
からなり、それらの永久磁石5A,5B及び軟磁性体6
A,6B,6Cは接着剤等で相互に一体化されている。
前記3連のコイル2A,2B,2Cは永久磁石5A,5
Bの磁極間を境にして相異なる方向に電流が流れる如く
結線されている。すなわち、中央のコイル2Bは中間部
軟磁性体6及び永久磁石5A,5BのN極を含む端部を
囲み、両側のコイル2A,2Cは、永久磁石5A,5B
のS極及び端部軟磁性体6B,6Cを含む領域をそれぞ
れ囲むことができるようになっており、かつ中央のコイ
ル2Bに流れる電流の向きと、両側のコイル2A,2C
の電流の向きとは逆向きである(図1の各コイルに付し
たN,Sを参照)。なお、端部軟磁性体6B,6Cの肉
厚は、中間部軟磁性体6Aの1/2〜1倍程度に設定さ
れる。
B,2Cの外周側に軟磁性体の円筒状ヨーク1が設けら
れているため、磁石可動体3の表面磁束密度の垂直成分
は、図10の場合よりもさらに増大する。このため、フ
レミングの左手の法則に基づく推力に寄与できる磁石可
動体3の長手方向に垂直な磁束成分を大きくでき、磁石
可動体3の周囲を環状に巻回する3連のコイル2A,2
B,2Cに交互に逆極性の磁界を発生する向きに電流を
通電することにより、いっそう大きな推力を発生するこ
とができる。例えば、磁石可動体3として直径7mm、長
さ7mmの希土類永久磁石を2個用い(希土類永久磁石の
性能は従来例と同じとする)、かつ両者間に長さ2mmの
中間部軟磁性体を配置し、両端に端部軟磁性体を配置し
たものを用い、図6の従来例や図7の参考例と同じ消費
電力となるように作成した3連のコイル2A,2B,2
Cに合計5Wの電力を入力したとき(117mAの電流
を流したとき)に発生する推力F4は前掲の表のように
275(gf)であった。これは、軟磁性体の円筒状ヨー
ク無しの235(gf)の1.17倍となり、より一層の
推力向上が可能であることが判る。推力F4の向きは、
図1の極性では、磁石可動体3が右方向に移動する向き
であり、各コイルの電流を反転させれば磁石可動体3の
推力の向きも反転する。交流電流を流した場合には、一
定周期で振動を繰り返すバイブレータとして働く。
図1の仮想線の如く出力取り出し用ピン7を一体的に設
けて、推力を外部に伝達できるようにしてもよい。但
し、ポケットベル用等のバイブレータとして用いる場
合、ピン7は不要である。
をヨーク1の一方又は両方の端部に固定して磁石可動体
3の移動範囲を規制する構成としてもよい。この場合、
磁石可動体3は軟磁性体吸着板8に吸着状態で停止す
る。
において、磁石可動体23は、同極対向配置の2個の円
柱状希土類永久磁石5A,5Bと、これらの永久磁石5
A,5B間に配置される円柱状の中間部軟磁性体6A
と、永久磁石5A,5Bの外側端面に配置される円柱状
の端部軟磁性体6B,6Cとを円筒状の非磁性ホルダ2
4内に収納し、該ホルダ24の端部のかしめ、あるいは
各部材のホルダ24への接着等により一体化したもので
ある。また、磁石可動体23が有する端部軟磁性体6
B,6Cには非磁性ピン25が一体的に設けられてい
る。すなわち、偏平円柱状の端部軟磁性体6B,6Cの
中心部に非磁性ピン25が溶接、接着等で固着一体化さ
れている。一方、軟磁性体の円筒状ヨーク1及びガイド
筒体4の両端部に支持板28が固着され、該支持板28
の中心穴26を前記非磁性ピン25が貫通している。両
非磁性ピン25は中心穴26により摺動自在に支持され
る。そして、永久磁石5A,5Bの外側端面の磁極との
間で反発力を発生するように環状永久磁石27が両方の
支持板28の内側にそれぞれ固定されている。例えば図
3では、永久磁石5A,5Bの外側端面のS極に環状永
久磁石27のS極が対向している。なお、その他の構成
は前述の第1実施例と同じである。
2B,2Cに通電されていない状態では、磁石可動体2
3は永久磁石5A,5Bと左右の環状永久磁石27の反
発力で円筒状ヨーク1内の中間位置に復帰しており、各
コイル2A,2B,2Cに直流電流を通電することで磁
石可動体23を一方に駆動することができる。また、交
流電流を通電すれば、磁石可動体23は往復運動してバ
イブレータして動作するが、磁石可動体23はある程度
変位した所で永久磁石5A,5Bと左右の環状永久磁石
27の反発力で中間位置に戻されるため、磁石可動体2
3が支持板28や環状永久磁石27に衝突して衝撃音を
発生することを防止できる。また、永久磁石5A,5
B、各軟磁性体6A,6B,6Cをホルダ24に収納一
体化したので、それらの部品の一体化が確実で、耐久性
が向上し、長寿命化を図り得る。
において、磁石可動体23が有する端部軟磁性体6B,
6Cにはピン(非磁性でも磁性でもよい)25Aが一体
的に設けられている。すなわち、偏平円柱状の端部軟磁
性体6B,6Cの中心部にピン25Aがそれぞれ溶接、
接着等で固着一体化されてるか、あるいは端部軟磁性体
自体に一体に形成されている。一方、軟磁性体の円筒状
ヨーク1及びガイド筒体4の両端部に支持板28が固着
され、該支持板28の中心穴26を前記ピン25Aが貫
通している。両ピン25Aは中心穴26により摺動自在
に支持される。そして、端部軟磁性体6B,6Cと支持
板28の内面間に圧縮ばね29が配設されている。な
お、その他の構成は前述の第2実施例と同じである。
2B,2Cに通電されていない状態では、磁石可動体2
3は左右の圧縮ばね29の弾性力で円筒状ヨーク1内の
中間位置に復帰しており、各コイル2A,2B,2Cに
直流電流を通電することで磁石可動体23を一方に駆動
することができる。また、交流電流を通電すれば、磁石
可動体23は往復運動してバイブレータして動作する
が、磁石可動体23はある程度変位した所で圧縮ばね2
9の弾性力で中間位置に戻されるため、磁石可動体23
が支持板28に衝突して衝撃音を発生することを防止で
きる。
の永久磁石と両永久磁石間の中間部軟磁性体と両端の端
部軟磁性体とで磁石可動体を構成したが、3個以上の同
極対向の永久磁石と両永久磁石間の中間部軟磁性体と端
部位置の永久磁石の外側端面に位置する端部軟磁性体で
磁石可動体を構成してもよく、これに対応させてコイル
数も4個以上とすることができる。
1及びガイド筒体4を用いたが、角筒状等のヨーク及び
ガイド体を採用することもでき、角柱状の磁石可動体を
用いることもできる。これらの場合も各コイルは磁石可
動体の外周を周回するように巻回すればよい。
ル2A,2B,2Cをヨーク1の内周面に絶縁固定する
構造を採用することもできる。
が、本発明はこれに限定されることなく請求項の記載の
範囲内において各種の変形、変更が可能なことは当業者
には自明であろう。
式アクチュエータによれば、同極対向された少なくとも
2個の永久磁石間に中間部磁性体を設け、かつ両端に位
置する永久磁石の外側端面に端部磁性体を設けて磁石可
動体を構成したので、永久磁石の同極対向部分だけでな
く永久磁石外側端部分における磁石可動体の長手方向
(永久磁石の着磁方向)に垂直な磁束成分を充分大きく
でき、かつ磁石可動体の周囲を取り巻くように少なくと
も3連のコイルを巻回して磁石可動体の各磁極が発生す
る磁束と有効に鎖交可能としたので、前記垂直な磁束成
分と各コイルに流れる電流との間のフレミングの左手の
法則に基づいて与えられる推力を充分大きくできる。こ
のため、小型、小電流で大きな推力の可動磁石式アクチ
ュエータを実現できる。
実施例を示す正断面図である。
ある。
向に平行な面)の表面磁束密度の垂直成分(長手側面に
垂直な成分)を示すグラフである。
とした場合の長手側面の表面磁束密度の垂直成分を示す
グラフである。
対向状態としかつ両側に端部軟磁性体を配置した場合の
長手側面の表面磁束密度の垂直成分を示すグラフであ
る。
Claims (4)
- 【請求項1】 同極対向された少なくとも2個の永久磁
石間に中間部磁性体を設け、かつ両端に位置する永久磁
石の外側端面に端部磁性体を設けて磁石可動体を構成
し、少なくとも3連のコイルの内側に当該磁石可動体を
移動自在に設け、前記少なくとも3連のコイルを、各永
久磁石の磁極間を境にして相異なる方向に電流が流れる
如く結線したことを特徴とする可動磁石式アクチュエー
タ。 - 【請求項2】 前記コイル外周側に磁性体ヨークを設け
て、前記永久磁石の着磁方向に垂直な方向の磁束成分を
増加させるための磁気回路を構成した請求項1記載の可
動磁石式アクチュエータ。 - 【請求項3】 前記永久磁石、中間磁性体及び端部磁性
体を非磁性ホルダで一体化して前記磁石可動体を構成し
た請求項1又は2記載の可動磁石式アクチュエータ。 - 【請求項4】 前記磁石可動体に出力取り出し用ピンが
設けられている請求項1、2又は3記載の可動磁石式ア
クチュエータ。
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