JPH06315098A - 垂直輪郭補正装置 - Google Patents
垂直輪郭補正装置Info
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- JPH06315098A JPH06315098A JP5104317A JP10431793A JPH06315098A JP H06315098 A JPH06315098 A JP H06315098A JP 5104317 A JP5104317 A JP 5104317A JP 10431793 A JP10431793 A JP 10431793A JP H06315098 A JPH06315098 A JP H06315098A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、映像信号の垂直輪郭補正装置に関
するもので、画面の上下に無画部が存在するいわゆるレ
ターボックス形式の信号に対して、無画部と映像部の垂
直方向の境目において不自然な補正がかからず、違和感
のない画像を得ることができる垂直輪郭補正装置を提供
することを目的とする。 【構成】 入力された映像信号から垂直方向の無画部を
検出する無画部検出部５と、検出された無画部以外の映
像部において垂直輪郭を抽出する垂直高域通過フィルタ
４１のタップ長の影響を受けない範囲の垂直ワク信号を
発生する垂直ワク信号発生回路６と、発生された垂直ワ
ク信号の期間以外では設定された補正ゲインの如何にか
かわらず垂直輪郭補正をオフ（補正ゲインをゼロに）す
る垂直輪郭補正回路４から構成される。
するもので、画面の上下に無画部が存在するいわゆるレ
ターボックス形式の信号に対して、無画部と映像部の垂
直方向の境目において不自然な補正がかからず、違和感
のない画像を得ることができる垂直輪郭補正装置を提供
することを目的とする。 【構成】 入力された映像信号から垂直方向の無画部を
検出する無画部検出部５と、検出された無画部以外の映
像部において垂直輪郭を抽出する垂直高域通過フィルタ
４１のタップ長の影響を受けない範囲の垂直ワク信号を
発生する垂直ワク信号発生回路６と、発生された垂直ワ
ク信号の期間以外では設定された補正ゲインの如何にか
かわらず垂直輪郭補正をオフ（補正ゲインをゼロに）す
る垂直輪郭補正回路４から構成される。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はテレビジョン受信機にお
ける映像信号の垂直輪郭を補正する垂直輪郭補正装置に
関するものである。
ける映像信号の垂直輪郭を補正する垂直輪郭補正装置に
関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来の垂直輪郭補正装置としては、例え
ばテレビジョン画像情報工学ハンドブック（テレビジョ
ン学会編）９０３頁に示されている。テレビジョン信号
の伝送系においては、伝送の帯域が制限されているため
に、受信機で再生される画像の鮮鋭度は低下してしまっ
ている。例えば、ＮＴＳＣ方式においては、輝度信号の
帯域は４．２ＭＨｚ以下に制限されているので、輝度信
号の白黒変化時は受信機では信号の立ち上がりや立ち下
がりの傾斜がある値以上鋭くならずに、画面上では輪郭
部がややぼけて見える。
ばテレビジョン画像情報工学ハンドブック（テレビジョ
ン学会編）９０３頁に示されている。テレビジョン信号
の伝送系においては、伝送の帯域が制限されているため
に、受信機で再生される画像の鮮鋭度は低下してしまっ
ている。例えば、ＮＴＳＣ方式においては、輝度信号の
帯域は４．２ＭＨｚ以下に制限されているので、輝度信
号の白黒変化時は受信機では信号の立ち上がりや立ち下
がりの傾斜がある値以上鋭くならずに、画面上では輪郭
部がややぼけて見える。
【０００３】このような画像のぼけを改善するために、
入力映像信号の高域周波数成分を強調することにより輪
郭補正が行われている。特に、最近では水平周期遅延が
手軽に行えるようになってきているので、水平方向のみ
ならず垂直方向の輪郭を補正する輪郭補正装置がテレビ
ジョン受信機に搭載されるようになってきている。
入力映像信号の高域周波数成分を強調することにより輪
郭補正が行われている。特に、最近では水平周期遅延が
手軽に行えるようになってきているので、水平方向のみ
ならず垂直方向の輪郭を補正する輪郭補正装置がテレビ
ジョン受信機に搭載されるようになってきている。
【０００４】図６はこの従来の垂直輪郭補正装置のブロ
ック図を示すものであり、１１は映像信号の入力端子、
１２は垂直輪郭補正された信号の出力端子、１３はゲイ
ン調整用入力端子、１４は垂直方向の輪郭成分を抽出す
る垂直高域通過フィルタ、１５は輪郭成分の量を調整す
るゲイン調整器、１６は加算器である。
ック図を示すものであり、１１は映像信号の入力端子、
１２は垂直輪郭補正された信号の出力端子、１３はゲイ
ン調整用入力端子、１４は垂直方向の輪郭成分を抽出す
る垂直高域通過フィルタ、１５は輪郭成分の量を調整す
るゲイン調整器、１６は加算器である。
【０００５】以上のように構成された従来の垂直輪郭補
正装置において、その動作について説明すると、入力端
子１１に入力された映像信号は垂直高域通過フィルタ１
４に供給されて垂直方向の輪郭成分が抽出される。つぎ
に、抽出された輪郭成分はゲイン調整器１５においてゲ
イン調整用入力端子１３から与えられる所定のゲインで
振幅が調整され、垂直輪郭補正成分として加算器１６に
おいて入力映像信号に加算され、出力端子１２より垂直
輪郭補正された信号が得られる。
正装置において、その動作について説明すると、入力端
子１１に入力された映像信号は垂直高域通過フィルタ１
４に供給されて垂直方向の輪郭成分が抽出される。つぎ
に、抽出された輪郭成分はゲイン調整器１５においてゲ
イン調整用入力端子１３から与えられる所定のゲインで
振幅が調整され、垂直輪郭補正成分として加算器１６に
おいて入力映像信号に加算され、出力端子１２より垂直
輪郭補正された信号が得られる。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記のよ
うな従来の構成では、入力された映像信号が図７（ａ）
に示すように、画面の上下に無画部が存在するレターボ
ックス形式の場合に、垂直高域フィルタ１４で無画部と
映像部の境目において輪郭成分が抽出されて、図７
（ｂ）に示すような不要な垂直輪郭補正がかかっていま
うので、無画部と映像部の境目において不自然に強調さ
れてしまうという課題を有していた。
うな従来の構成では、入力された映像信号が図７（ａ）
に示すように、画面の上下に無画部が存在するレターボ
ックス形式の場合に、垂直高域フィルタ１４で無画部と
映像部の境目において輪郭成分が抽出されて、図７
（ｂ）に示すような不要な垂直輪郭補正がかかっていま
うので、無画部と映像部の境目において不自然に強調さ
れてしまうという課題を有していた。
【０００７】本発明はかかる点に鑑み、画面の上下に無
画部が存在するレターボックス形式の映像信号に対し
て、無画部と映像部の境目において不自然な補正がかか
らない垂直輪郭補正装置を提供することを目的とする。
画部が存在するレターボックス形式の映像信号に対し
て、無画部と映像部の境目において不自然な補正がかか
らない垂直輪郭補正装置を提供することを目的とする。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達す
るため、入力映像信号から垂直方向の無画部を検出する
垂直無画部検出手段と、検出された無画部以外を示す垂
直ワク信号を発生する垂直ワク信号発生手段と、発生さ
れた垂直ワク信号の期間では設定された補正ゲインに関
係なく垂直輪郭補正をオフする垂直輪郭補正手段を備え
た構成である。
るため、入力映像信号から垂直方向の無画部を検出する
垂直無画部検出手段と、検出された無画部以外を示す垂
直ワク信号を発生する垂直ワク信号発生手段と、発生さ
れた垂直ワク信号の期間では設定された補正ゲインに関
係なく垂直輪郭補正をオフする垂直輪郭補正手段を備え
た構成である。
【０００９】
【作用】本発明は前記した構成により、垂直無画部検出
手段により無画部と映像部を区分けして、それをもとに
検出された無画部以外を示す垂直ワク信号を発生する垂
直ワク信号発生手段により垂直輪郭補正手段における垂
直輪郭補正機能を設定された補正ゲインに関係なくオフ
するので、無画部と映像部の境目において不自然な補正
がかからない画像を得ることができる。
手段により無画部と映像部を区分けして、それをもとに
検出された無画部以外を示す垂直ワク信号を発生する垂
直ワク信号発生手段により垂直輪郭補正手段における垂
直輪郭補正機能を設定された補正ゲインに関係なくオフ
するので、無画部と映像部の境目において不自然な補正
がかからない画像を得ることができる。
【００１０】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。図１は本発明の一実施例における垂
直輪郭補正装置のブロック図を示すものである。
しながら説明する。図１は本発明の一実施例における垂
直輪郭補正装置のブロック図を示すものである。
【００１１】図１において、１は映像信号の入力端子、
２は垂直輪郭補正された信号の出力端子、３はゲイン調
整用入力端子、４は垂直輪郭補正回路、５は垂直無画部
検出回路、６は垂直ワク信号発生回路である。また、４
１は垂直方向の輪郭成分を抽出する垂直高域フィルタ、
４２は輪郭成分の量を調整するゲイン調整器、４３は加
算器である。
２は垂直輪郭補正された信号の出力端子、３はゲイン調
整用入力端子、４は垂直輪郭補正回路、５は垂直無画部
検出回路、６は垂直ワク信号発生回路である。また、４
１は垂直方向の輪郭成分を抽出する垂直高域フィルタ、
４２は輪郭成分の量を調整するゲイン調整器、４３は加
算器である。
【００１２】以上のように構成されたこの実施例の垂直
輪郭補正装置において、以下その動作を説明する。ま
ず、入力端子１に入力された映像信号は、垂直輪郭補正
回路４と垂直無画部検出回路５に供給される。垂直輪郭
補正回路４においては従来例と同様に、垂直高域フィル
タ４１で垂直方向の輪郭成分が抽出され、つぎに抽出さ
れた輪郭成分はゲイン調整器４２でゲイン調整用入力端
子３から与えられる所定のゲインで振幅が調整され、垂
直輪郭補正成分として加算器４３で入力映像信号に加算
され、垂直輪郭補正された信号が得られる。
輪郭補正装置において、以下その動作を説明する。ま
ず、入力端子１に入力された映像信号は、垂直輪郭補正
回路４と垂直無画部検出回路５に供給される。垂直輪郭
補正回路４においては従来例と同様に、垂直高域フィル
タ４１で垂直方向の輪郭成分が抽出され、つぎに抽出さ
れた輪郭成分はゲイン調整器４２でゲイン調整用入力端
子３から与えられる所定のゲインで振幅が調整され、垂
直輪郭補正成分として加算器４３で入力映像信号に加算
され、垂直輪郭補正された信号が得られる。
【００１３】一方、垂直無画部検出回路５において入力
された映像信号が、図２に示すように画面の上下に無画
部が存在するレターボックス形式の場合には、垂直無画
部が検出され無画部と映像部との区分けがなされた後
に、垂直ワク信号発生回路６において垂直輪郭補正回路
４で垂直輪郭成分を抽出する垂直高域フィルタ４１のタ
ップ長の広がり部分を含まないように検出された無画部
以外を示す垂直ワク信号が発生される。
された映像信号が、図２に示すように画面の上下に無画
部が存在するレターボックス形式の場合には、垂直無画
部が検出され無画部と映像部との区分けがなされた後
に、垂直ワク信号発生回路６において垂直輪郭補正回路
４で垂直輪郭成分を抽出する垂直高域フィルタ４１のタ
ップ長の広がり部分を含まないように検出された無画部
以外を示す垂直ワク信号が発生される。
【００１４】つぎに、発生された垂直ワク信号の期間で
は垂直輪郭補正回路４におけるゲイン調整器４２がゲイ
ン調整用入力端子３から与えられる補正ゲインにかかわ
らずゲインを”０”にすることにより垂直輪郭補正がオ
フされて、出力端子２からは無画部と映像部の境目にお
いて不要な垂直輪郭補正がされない映像信号が出力され
る。
は垂直輪郭補正回路４におけるゲイン調整器４２がゲイ
ン調整用入力端子３から与えられる補正ゲインにかかわ
らずゲインを”０”にすることにより垂直輪郭補正がオ
フされて、出力端子２からは無画部と映像部の境目にお
いて不要な垂直輪郭補正がされない映像信号が出力され
る。
【００１５】つぎに、垂直無画部検出回路５と垂直ワク
信号発生回路６の動作について、図面を参照しながら詳
細に説明する。図３は、図１の垂直無画部検出回路５の
構成例を示すブロック図である。
信号発生回路６の動作について、図面を参照しながら詳
細に説明する。図３は、図１の垂直無画部検出回路５の
構成例を示すブロック図である。
【００１６】図３において、Ｘは映像信号を入力する入
力端子、５１，５２は入力信号を１ライン遅延するライ
ンメモリ、５３，５４，５５は入力された１ライン中の
映像信号期間の信号レベルの平均値を求めるライン内レ
ベル平均化回路、５６はライン内レベル平均化回路の出
力信号より現ラインが無画部であるか映像部であるかを
判定するレベル差判定回路、Ｙはレベル差判定回路５６
の結果を出力する出力端子である。
力端子、５１，５２は入力信号を１ライン遅延するライ
ンメモリ、５３，５４，５５は入力された１ライン中の
映像信号期間の信号レベルの平均値を求めるライン内レ
ベル平均化回路、５６はライン内レベル平均化回路の出
力信号より現ラインが無画部であるか映像部であるかを
判定するレベル差判定回路、Ｙはレベル差判定回路５６
の結果を出力する出力端子である。
【００１７】図４は、図３のレベル差判定回路５６の構
成例を示すブロック図である。５７，５８は２つの入力
信号のレベルの差の有無を求める差分検出回路、５９は
２つの入力信号の論理積を出力する論理積回路である。
成例を示すブロック図である。５７，５８は２つの入力
信号のレベルの差の有無を求める差分検出回路、５９は
２つの入力信号の論理積を出力する論理積回路である。
【００１８】以上のように構成された本実施例の無画部
検出回路５において、Ｘに入力された信号と、ラインメ
モリ５１，５２によりそれぞれ入力信号を１ラインづつ
遅延された信号は、ライン内レベル平均化回路５３，５
４，５５に入力される。ライン内レベル平均化回路は１
ラインの映像期間の信号レベルの平均値を求める回路で
あり、連続する３ラインの信号レベルの平均値Ａ，Ｂ，
Ｃを得る。ライン内レベル平均化回路５５，５４，５３
の出力Ａ，Ｂ，Ｃはレベル差判定回路５６に入力され
る。
検出回路５において、Ｘに入力された信号と、ラインメ
モリ５１，５２によりそれぞれ入力信号を１ラインづつ
遅延された信号は、ライン内レベル平均化回路５３，５
４，５５に入力される。ライン内レベル平均化回路は１
ラインの映像期間の信号レベルの平均値を求める回路で
あり、連続する３ラインの信号レベルの平均値Ａ，Ｂ，
Ｃを得る。ライン内レベル平均化回路５５，５４，５３
の出力Ａ，Ｂ，Ｃはレベル差判定回路５６に入力され
る。
【００１９】図４において、差分検出回路５７，５８は
２つの入力信号にレベル差がある場合は”１”を、ない
場合は”０”を出力する。すなわち差分検出回路５７，
５８はそれぞれ、信号Ａと信号Ｂ，信号Ｂと信号Ｃのレ
ベル差の有無を検出する。差分検出回路５７，５８の出
力の論理積がレベル差判定回路５６の出力となる。
２つの入力信号にレベル差がある場合は”１”を、ない
場合は”０”を出力する。すなわち差分検出回路５７，
５８はそれぞれ、信号Ａと信号Ｂ，信号Ｂと信号Ｃのレ
ベル差の有無を検出する。差分検出回路５７，５８の出
力の論理積がレベル差判定回路５６の出力となる。
【００２０】すなわち、レベル差判定回路５６は連続す
る３ライン中の真ん中のラインを現ラインとし、現ライ
ンの信号レベルの平均値Ｂと上下のラインの信号レベル
の平均値Ａ，Ｃを比較して現ラインが無画部であるか映
像部であるかを判定する回路である。次に、レベル差判
定回路５６の動作を具体的な例により説明する。
る３ライン中の真ん中のラインを現ラインとし、現ライ
ンの信号レベルの平均値Ｂと上下のラインの信号レベル
の平均値Ａ，Ｃを比較して現ラインが無画部であるか映
像部であるかを判定する回路である。次に、レベル差判
定回路５６の動作を具体的な例により説明する。
【００２１】信号Ａ，Ｂ，Ｃが共に無画部の場合は、無
画部の信号のレベルは一定であるため差分検出回路５
７、５８の出力はどちらも”０”となり、レベル差判定
回路５６の出力は”０”となる。また、信号Ａ，Ｂ，Ｃ
が共に映像部の場合は、信号Ａ，Ｂ，Ｃのレベルは全て
異なると考えられるため、差分検出回路５７，５８の出
力はどちらも”１”となり、レベル差判定回路５６の出
力は”１”となる。次に、無画部と映像部の境界の場合
を図５を用いて説明する。
画部の信号のレベルは一定であるため差分検出回路５
７、５８の出力はどちらも”０”となり、レベル差判定
回路５６の出力は”０”となる。また、信号Ａ，Ｂ，Ｃ
が共に映像部の場合は、信号Ａ，Ｂ，Ｃのレベルは全て
異なると考えられるため、差分検出回路５７，５８の出
力はどちらも”１”となり、レベル差判定回路５６の出
力は”１”となる。次に、無画部と映像部の境界の場合
を図５を用いて説明する。
【００２２】図５（ａ）は無画部から映像部への境目を
示している。レベル差判定回路５６の入力が１の場合、
すなわち信号Ａ，Ｂが無画部、信号Ｃが映像部の場合
は、信号Ａ，Ｂのレベル差はないが信号Ｂ，Ｃのレベル
差があるため、差分検出回路５７の出力は”０”，差分
検出回路５８の出力は”１”となりレベル差判定回路５
６の出力は”０”となる。レベル差判定回路５６の入力
が２の場合、すなわち信号Ａが無画部、信号Ｂ，Ｃが映
像部の場合は、信号Ａ，Ｂ，Ｃのレベル差は全て異なる
ため、差分検出回路５７、５８の出力はどちらも”１”
となりレベル差判定回路５６の出力は”１”となる。
示している。レベル差判定回路５６の入力が１の場合、
すなわち信号Ａ，Ｂが無画部、信号Ｃが映像部の場合
は、信号Ａ，Ｂのレベル差はないが信号Ｂ，Ｃのレベル
差があるため、差分検出回路５７の出力は”０”，差分
検出回路５８の出力は”１”となりレベル差判定回路５
６の出力は”０”となる。レベル差判定回路５６の入力
が２の場合、すなわち信号Ａが無画部、信号Ｂ，Ｃが映
像部の場合は、信号Ａ，Ｂ，Ｃのレベル差は全て異なる
ため、差分検出回路５７、５８の出力はどちらも”１”
となりレベル差判定回路５６の出力は”１”となる。
【００２３】図５（ｂ）は映像部から無画部への境目を
示している。レベル差判定回路５６の入力が１の場合、
すなわち信号Ａ、Ｂが映像部、信号Ｃが無画部の場合
は、信号Ａ，Ｂ，Ｃのレベル差は全て異なるため、差分
検出回路５７、５８の出力はどちらも”１”となりレベ
ル差判定回路５６の出力は”１”となる。レベル差判定
回路５６の入力が２の場合、すなわち信号Ａが映像部、
信号Ｂ，Ｃが無画部の場合は、信号Ｂ，Ｃのレベル差は
ないが信号Ａ，Ｂのレベル差があるため、差分検出回路
５７の出力は”１”，差分検出回路５８の出力は”０”
となりレベル差判定回路５６の出力は”０”となる。
示している。レベル差判定回路５６の入力が１の場合、
すなわち信号Ａ、Ｂが映像部、信号Ｃが無画部の場合
は、信号Ａ，Ｂ，Ｃのレベル差は全て異なるため、差分
検出回路５７、５８の出力はどちらも”１”となりレベ
ル差判定回路５６の出力は”１”となる。レベル差判定
回路５６の入力が２の場合、すなわち信号Ａが映像部、
信号Ｂ，Ｃが無画部の場合は、信号Ｂ，Ｃのレベル差は
ないが信号Ａ，Ｂのレベル差があるため、差分検出回路
５７の出力は”１”，差分検出回路５８の出力は”０”
となりレベル差判定回路５６の出力は”０”となる。
【００２４】このように、垂直無画部検出回路５は、信
号Ｂのライン、すなわち現ラインの信号が無画部の場合
は”０”，信号部の場合は”１”を出力することにより
無画部と映像部とが識別される。
号Ｂのライン、すなわち現ラインの信号が無画部の場合
は”０”，信号部の場合は”１”を出力することにより
無画部と映像部とが識別される。
【００２５】また、例えば垂直輪郭補正回路４における
垂直高域フィルタ４１が３ラインの走査線から垂直方向
の輪郭成分を抽出する場合には、上下２ラインにタップ
長の広がりをもつために、垂直ワク信号発生回路６にお
いては垂直無画部検出回路５で検出された無画部と映像
部との識別結果から図２に示すように映像部に１ライン
分内側にした垂直ワク信号を発生して垂直輪郭補正回路
４におけるゲイン調整器４２のゲインを”０”にするよ
うに制御する。
垂直高域フィルタ４１が３ラインの走査線から垂直方向
の輪郭成分を抽出する場合には、上下２ラインにタップ
長の広がりをもつために、垂直ワク信号発生回路６にお
いては垂直無画部検出回路５で検出された無画部と映像
部との識別結果から図２に示すように映像部に１ライン
分内側にした垂直ワク信号を発生して垂直輪郭補正回路
４におけるゲイン調整器４２のゲインを”０”にするよ
うに制御する。
【００２６】以上のようにこの実施例によれば、入力さ
れた映像信号から垂直方向の無画部を検出する垂直無画
部検出回路５と検出された無画部以外を示す垂直ワク信
号を発生する垂直ワク信号発生回路６を垂直輪郭補正回
路４の補正機能をオフするように設けることにより、入
力された映像信号が画面の上下に無画部が存在するレタ
ーボックス形式の場合に無画部と映像部の境目において
不要な垂直輪郭補正がされない映像信号を得ることがで
きる。
れた映像信号から垂直方向の無画部を検出する垂直無画
部検出回路５と検出された無画部以外を示す垂直ワク信
号を発生する垂直ワク信号発生回路６を垂直輪郭補正回
路４の補正機能をオフするように設けることにより、入
力された映像信号が画面の上下に無画部が存在するレタ
ーボックス形式の場合に無画部と映像部の境目において
不要な垂直輪郭補正がされない映像信号を得ることがで
きる。
【００２７】なお、本実施例において垂直ワク信号発生
回路６から出力される無画部以外を示す垂直ワク信号の
期間においては垂直輪郭補正回路４におけるゲイン調整
器４２のゲインを”０”にするとしたが、例えば垂直輪
郭補正回路４において切り替えスイッチを設けて入力映
像信号をそのまま通過させる構成としてもよい。
回路６から出力される無画部以外を示す垂直ワク信号の
期間においては垂直輪郭補正回路４におけるゲイン調整
器４２のゲインを”０”にするとしたが、例えば垂直輪
郭補正回路４において切り替えスイッチを設けて入力映
像信号をそのまま通過させる構成としてもよい。
【００２８】また、本実施例においては、ライン内レベ
ル平均化回路は１ライン中の映像期間の信号レベルの平
均を求めるものとしたが、１ラインの信号中の任意の画
素数のレベルの平均値をライン内のレベル平均値として
もよい。また、差分検出回路は２つの入力のレベル差が
ない場合に出力を”０”としたが、ノイズ等を考慮して
２つの入力の差が設定値よりも小さい場合はレベル差が
ないとして”０”を出力する構成にしてもよい。さら
に、垂直高域フィルタ４１は３ラインの走査線から垂直
方向の輪郭成分を抽出するものとしたが、ライン数はこ
れに限ったものではない。
ル平均化回路は１ライン中の映像期間の信号レベルの平
均を求めるものとしたが、１ラインの信号中の任意の画
素数のレベルの平均値をライン内のレベル平均値として
もよい。また、差分検出回路は２つの入力のレベル差が
ない場合に出力を”０”としたが、ノイズ等を考慮して
２つの入力の差が設定値よりも小さい場合はレベル差が
ないとして”０”を出力する構成にしてもよい。さら
に、垂直高域フィルタ４１は３ラインの走査線から垂直
方向の輪郭成分を抽出するものとしたが、ライン数はこ
れに限ったものではない。
【００２９】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
いわゆるレターボックス形式の映像信号に対して、垂直
無画部を検出して映像部との区分けすることにより境目
において不要な垂直輪郭補正がかかるのを防ぐことがで
きるので、無画部と映像部の境目において不自然な輪郭
補正がかからない画像を得ることができ、その実用的効
果は大きい。
いわゆるレターボックス形式の映像信号に対して、垂直
無画部を検出して映像部との区分けすることにより境目
において不要な垂直輪郭補正がかかるのを防ぐことがで
きるので、無画部と映像部の境目において不自然な輪郭
補正がかからない画像を得ることができ、その実用的効
果は大きい。
【図１】本発明の一実施例における垂直輪郭補正装置の
ブロック図
ブロック図
【図２】同実施例の垂直ワク信号を説明するための概念
図
図
【図３】同実施例の垂直輪郭補正装置における垂直無画
部検出回路のブロック図
部検出回路のブロック図
【図４】同実施例の垂直無画部検出回路におけるレベル
差判定回路のブロック図
差判定回路のブロック図
【図５】同実施例の垂直無画部検出回路の動作を説明す
る走査線配置図
る走査線配置図
【図６】従来の垂直輪郭補正装置のブロック図
【図７】従来の垂直輪郭補正装置におけるレターボック
ス形式の映像信号に対する動作を説明するための概念図
ス形式の映像信号に対する動作を説明するための概念図
１ 映像信号入力端子 ２ 映像信号出力端子 ３ 輪郭補正ゲイン調整用入力端子 ４ 垂直輪郭補正回路 ５ 垂直無画部検出回路 ６ 垂直ワク信号発生回路
Claims (3)
- 【請求項１】入力映像信号から垂直方向の無画部を検出
する垂直無画部検出手段と、検出された無画部以外を示
す垂直ワク信号を発生する垂直ワク信号発生手段と、発
生された垂直ワク信号の期間では設定された補正ゲイン
に関係なく垂直輪郭補正をオフする垂直輪郭補正手段を
備えたことを特徴とする垂直輪郭補正装置。 - 【請求項２】垂直無画部検出手段は、現在の走査線と上
下の走査線において走査線内のレベル平均を比較するこ
とにより無画部と映像部と区分けすることを特徴とする
請求項１記載の垂直輪郭補正装置。 - 【請求項３】垂直輪郭補正手段は、入力映像信号から垂
直輪郭成分を抽出する垂直高域フィルタを有し、垂直ワ
ク信号発生手段では垂直ワク信号は、前記垂直高域フィ
ルタのタップ長の広がり部分を含まないように発生され
ることを特徴とする請求項１記載の垂直輪郭補正装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5104317A JPH06315098A (ja) | 1993-04-30 | 1993-04-30 | 垂直輪郭補正装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5104317A JPH06315098A (ja) | 1993-04-30 | 1993-04-30 | 垂直輪郭補正装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06315098A true JPH06315098A (ja) | 1994-11-08 |
Family
ID=14377564
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5104317A Pending JPH06315098A (ja) | 1993-04-30 | 1993-04-30 | 垂直輪郭補正装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06315098A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004017626A1 (ja) * | 2002-08-15 | 2004-02-26 | Sony Corporation | 映像信号処理方法及び装置 |
| JP2007053539A (ja) * | 2005-08-17 | 2007-03-01 | Pentax Corp | 輪郭強調処理ユニット |
| KR100842498B1 (ko) * | 2005-11-24 | 2008-07-01 | 가부시키가이샤 히타치세이사쿠쇼 | 영상 처리 장치 |
-
1993
- 1993-04-30 JP JP5104317A patent/JPH06315098A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004017626A1 (ja) * | 2002-08-15 | 2004-02-26 | Sony Corporation | 映像信号処理方法及び装置 |
| US7221404B2 (en) | 2002-08-15 | 2007-05-22 | Sony Corporation | Video signal processing method and device |
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