JPH063146Y2 - 2サイクルエンジンの排気制御装置 - Google Patents
2サイクルエンジンの排気制御装置Info
- Publication number
- JPH063146Y2 JPH063146Y2 JP2215688U JP2215688U JPH063146Y2 JP H063146 Y2 JPH063146 Y2 JP H063146Y2 JP 2215688 U JP2215688 U JP 2215688U JP 2215688 U JP2215688 U JP 2215688U JP H063146 Y2 JPH063146 Y2 JP H063146Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- drive shaft
- exhaust
- cap
- control device
- return spring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
- Characterised By The Charging Evacuation (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、2サイクルエンジンの排気制御装置の構造に
関するものである。
関するものである。
従来、この種の装置としては、例えば本願出願人が先に
実願昭61−1589号(実開昭62−114129
号)により提案したものがある。
実願昭61−1589号(実開昭62−114129
号)により提案したものがある。
この排気制御装置は、第4図に示したように排気通路1
の上壁1aに、2つの弁体2を、出没自在に並設し、エ
ンジンの低速回転数域で、弁体2の先端を排気口3に突
出させることにより、排気タイミングを遅らせて圧縮比
を高め、もって低速回転数域での出力向上を図り、ま
た、回転数の増大に伴って弁体2の先端を前記排気口3
から後退させることにより、排気タイミングを早めて圧
縮比を低くし、もって高速回転数域での出力向上を図っ
ている。
の上壁1aに、2つの弁体2を、出没自在に並設し、エ
ンジンの低速回転数域で、弁体2の先端を排気口3に突
出させることにより、排気タイミングを遅らせて圧縮比
を高め、もって低速回転数域での出力向上を図り、ま
た、回転数の増大に伴って弁体2の先端を前記排気口3
から後退させることにより、排気タイミングを早めて圧
縮比を低くし、もって高速回転数域での出力向上を図っ
ている。
この排気制御装置では、上記弁体2の後端部にピン2a
を貫設するとともに、第5図に拡大して示したように、
シリンダブロックのケーシング4に駆動軸5を支承さ
せ、この駆動軸に回動アーム6を固着し、該アーム6の
先端に形成したU字形切欠6aを上記ピン2aに係合さ
せている。さらに、駆動軸5の端部には、すり割5aが
形成され、このすり割5aには、リターンスプリング7
の一端7aが係止されている。一方、このリターンスプ
リング7の他端7bは、ケーシング4に配設されたキャ
ップ8の溝8aに係止されており、キャップ8を回動す
ることにより、所望の付勢力が駆動軸5に与えられる。
を貫設するとともに、第5図に拡大して示したように、
シリンダブロックのケーシング4に駆動軸5を支承さ
せ、この駆動軸に回動アーム6を固着し、該アーム6の
先端に形成したU字形切欠6aを上記ピン2aに係合さ
せている。さらに、駆動軸5の端部には、すり割5aが
形成され、このすり割5aには、リターンスプリング7
の一端7aが係止されている。一方、このリターンスプ
リング7の他端7bは、ケーシング4に配設されたキャ
ップ8の溝8aに係止されており、キャップ8を回動す
ることにより、所望の付勢力が駆動軸5に与えられる。
このような排気制御装置では、上記リターンスプリング
7の付勢力によって、弁体2が突出されている。そして
クランク軸の回転が速くなり、該クランク軸に配設され
ているガバナ式アクチュエータが作動されると、駆動軸
5がスプリング7の付勢力に抗して矢印A方向に回動さ
れ、弁体2を開成する。
7の付勢力によって、弁体2が突出されている。そして
クランク軸の回転が速くなり、該クランク軸に配設され
ているガバナ式アクチュエータが作動されると、駆動軸
5がスプリング7の付勢力に抗して矢印A方向に回動さ
れ、弁体2を開成する。
ところで、このような従来の排気制御装置にあっては、
第5図からも明らかなように駆動軸5は、その両端部で
シリンダブロックケーシング4により軸支され、またリ
ターンスプリング7は、駆動軸5の先端延長上にキャッ
プ8と駆動軸5との間に配設されている。
第5図からも明らかなように駆動軸5は、その両端部で
シリンダブロックケーシング4により軸支され、またリ
ターンスプリング7は、駆動軸5の先端延長上にキャッ
プ8と駆動軸5との間に配設されている。
したがって、このような排気制御装置は、横幅が広くな
ってしまい、装置周辺に配置される他の部品の設置スペ
ースを少なくしてしまう虞れがある。
ってしまい、装置周辺に配置される他の部品の設置スペ
ースを少なくしてしまう虞れがある。
本考案の目的は、コンパクト化、即ち横幅を狭くするこ
とができる排気制御装置を提供することにある。
とができる排気制御装置を提供することにある。
本考案の2サイクルエンジンの排気制御装置では、リタ
ーンスプリングの付勢力調整用キャップをエキゾースト
バルブ室に臨ませて取り付け、該キャップに弁体作動用
駆動軸の一端を軸支させている。
ーンスプリングの付勢力調整用キャップをエキゾースト
バルブ室に臨ませて取り付け、該キャップに弁体作動用
駆動軸の一端を軸支させている。
即ち、本考案の2サイクルエンジンの排気制御装置によ
れば、駆動軸の一端を軸支させるための軸受をシリンダ
ブロックケーシングに設置する必要がないので、その軸
受相当分の長さだけシリンダブロックケーシングを小さ
くすることができる。
れば、駆動軸の一端を軸支させるための軸受をシリンダ
ブロックケーシングに設置する必要がないので、その軸
受相当分の長さだけシリンダブロックケーシングを小さ
くすることができる。
第1図は、本考案に係る2サイクルエンジンの排気制御
装置のカバーを取り外して示した平面図である。
装置のカバーを取り外して示した平面図である。
この装置では、シリンダブロックケーシング11にエキ
ゾーストバルブ室12が形成されており、該バルブ室1
2の側壁には、後述するリターンスプリングの付勢力調
整用キャップ13が回動自在に配設されている。そし
て、このキャップ13と該キャップ13に対向するバル
ブ室12の側壁とには、プッシュ14,15を介して駆
動軸16が軸支されている。この駆動軸16の中間部に
は、回動アーム17がスクリュ18により一体的に固着
されている。この回動アーム17は、その先端に第3図
に見られるようにU字形の切欠17aを有している。そ
して、この切欠17aは、弁体2のピン2aに嵌合され
る。なお、弁体2は第4図および第5図に示した従来の
弁体と同様のもので、排気通路1の上壁2aに出没自在
に配設され、後端にピン2aを有している。さらに、回
動アーム17はその腹部に孔17bを有している。一
方、上記キャップ13は、バルブ室12側端面に孔13
aを有し、外側端面に一対の矩形溝13bを有してい
る。そして、このキャップ13は、リテーナ19によっ
てバルブ室12の側壁に定着されている。また、キャッ
プ13と回動アーム17との間の駆動軸16には、リタ
ーンスプリング20が巻回されており、該スプリング2
0の一端20aはキャップ13の孔13aに挿入され、
他端20bは回動アーム17の孔17bに挿入されてい
る。このリターンスプリング20は、矩形溝13bを摘
まんでキャップ13を一方向へ回動させることによって
付勢力が付与される。
ゾーストバルブ室12が形成されており、該バルブ室1
2の側壁には、後述するリターンスプリングの付勢力調
整用キャップ13が回動自在に配設されている。そし
て、このキャップ13と該キャップ13に対向するバル
ブ室12の側壁とには、プッシュ14,15を介して駆
動軸16が軸支されている。この駆動軸16の中間部に
は、回動アーム17がスクリュ18により一体的に固着
されている。この回動アーム17は、その先端に第3図
に見られるようにU字形の切欠17aを有している。そ
して、この切欠17aは、弁体2のピン2aに嵌合され
る。なお、弁体2は第4図および第5図に示した従来の
弁体と同様のもので、排気通路1の上壁2aに出没自在
に配設され、後端にピン2aを有している。さらに、回
動アーム17はその腹部に孔17bを有している。一
方、上記キャップ13は、バルブ室12側端面に孔13
aを有し、外側端面に一対の矩形溝13bを有してい
る。そして、このキャップ13は、リテーナ19によっ
てバルブ室12の側壁に定着されている。また、キャッ
プ13と回動アーム17との間の駆動軸16には、リタ
ーンスプリング20が巻回されており、該スプリング2
0の一端20aはキャップ13の孔13aに挿入され、
他端20bは回動アーム17の孔17bに挿入されてい
る。このリターンスプリング20は、矩形溝13bを摘
まんでキャップ13を一方向へ回動させることによって
付勢力が付与される。
なお、駆動軸16は、従来と同様に、その軸端にレバー
21を有し、該レバー21は緩衝手段22を介してロッ
ド23に連係され、該ロッド23は図示しないガバナ式
アクチュエータに連係されている。
21を有し、該レバー21は緩衝手段22を介してロッ
ド23に連係され、該ロッド23は図示しないガバナ式
アクチュエータに連係されている。
以下に上記した排気制御装置の作用について説明する、
エンジンの低回転数域においては、弁体2は、リターン
スプリング20の付勢力によって排気口3を開成した状
態に維持されている。エンジンの回転が所定数に達する
とガバナ式アクチュエータが動作し、ロッド23が引き
下げられる。これに連動し、駆動軸16はスプリング2
0の付勢力に抗して矢印A方向へ回動される。この駆動
軸16の回動力は、回動レバー17に伝達され、該回動
レバー17を作動させる。したがって回動レバー17は
ピン2aを介して一対の弁体2を後退させ、排気口3を
開成する。
エンジンの低回転数域においては、弁体2は、リターン
スプリング20の付勢力によって排気口3を開成した状
態に維持されている。エンジンの回転が所定数に達する
とガバナ式アクチュエータが動作し、ロッド23が引き
下げられる。これに連動し、駆動軸16はスプリング2
0の付勢力に抗して矢印A方向へ回動される。この駆動
軸16の回動力は、回動レバー17に伝達され、該回動
レバー17を作動させる。したがって回動レバー17は
ピン2aを介して一対の弁体2を後退させ、排気口3を
開成する。
エンジンの回転数が低下すると、リターンスプリング2
0の付勢力より、駆動軸16は矢印Aの逆方向へ回動さ
れ、弁体20は初期位置、即ち排気口3を開成する位置
に復帰される。
0の付勢力より、駆動軸16は矢印Aの逆方向へ回動さ
れ、弁体20は初期位置、即ち排気口3を開成する位置
に復帰される。
〔考案の効果〕・ 上記したように、本考案に係る2サイクルエンジンの排
気制御装置では、駆動軸の一方端をキャップに軸支させ
ている。即ち、本考案の排気制御装置によれば、駆動軸
の一方端を軸支するための軸受をシリンダブロックケー
シングに配設する必要がない。したがって装置全体の横
幅が減少でき、他の部品の設置スペースに余裕が生ず
る。
気制御装置では、駆動軸の一方端をキャップに軸支させ
ている。即ち、本考案の排気制御装置によれば、駆動軸
の一方端を軸支するための軸受をシリンダブロックケー
シングに配設する必要がない。したがって装置全体の横
幅が減少でき、他の部品の設置スペースに余裕が生ず
る。
第1図は本考案に係る排気制御装置のエキゾーストバル
ブ室のカバーを取り外して一部を断面にして示す平面
図、第2図はキャップの側面図、第3図は回動アームの
側面図、第4図は排気制御装置の一例を概念的に示す2
サイクルエンジンの要部断面図、第5図は従来の排気制
御装置の第1図相当図である。 1…排気通路、2…弁体、2a…ピン、3…排気口、1
1…シリンダブロックケーシング、12…エキゾースト
バルブ室、13…キャップ、14…ブッシュ、16…駆
動軸、17…回動アーム、17a…切欠、20…リター
ンスプリング。
ブ室のカバーを取り外して一部を断面にして示す平面
図、第2図はキャップの側面図、第3図は回動アームの
側面図、第4図は排気制御装置の一例を概念的に示す2
サイクルエンジンの要部断面図、第5図は従来の排気制
御装置の第1図相当図である。 1…排気通路、2…弁体、2a…ピン、3…排気口、1
1…シリンダブロックケーシング、12…エキゾースト
バルブ室、13…キャップ、14…ブッシュ、16…駆
動軸、17…回動アーム、17a…切欠、20…リター
ンスプリング。
Claims (1)
- 【請求項1】エキゾーストバルブ室を有するケーシング
をエンジン本体に形成し、該ケーシング内に駆動軸を配
設するとともに、該駆動軸のエンジン延長上に位置する
上記ケーシングの側壁にキャップを回動自在に配設し、
かつ該キャップと上記駆動軸とにリターンスプリングを
配設し、さらに上記駆動軸に回動アームを固設し、該回
動アームを弁体に係合させ、上記リターンスプリングの
付勢力によって上記弁体の先端を排気口に臨ませて排気
タイミングを遅らせ、上記駆動軸を上記リターンスプリ
ングの付勢力に抗して回動させ、上記弁体の先端を排気
口から後退させて排気タイミングを早める2サイクルエ
ンジンの排気制御装置において、上記駆動軸の一端を上
記ケーシングの側壁に支承させ、他端を上記キャップに
支承させたことを特徴とする2サイクルエンジンの排気
制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2215688U JPH063146Y2 (ja) | 1988-02-22 | 1988-02-22 | 2サイクルエンジンの排気制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2215688U JPH063146Y2 (ja) | 1988-02-22 | 1988-02-22 | 2サイクルエンジンの排気制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01125822U JPH01125822U (ja) | 1989-08-28 |
JPH063146Y2 true JPH063146Y2 (ja) | 1994-01-26 |
Family
ID=31240016
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2215688U Expired - Lifetime JPH063146Y2 (ja) | 1988-02-22 | 1988-02-22 | 2サイクルエンジンの排気制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH063146Y2 (ja) |
-
1988
- 1988-02-22 JP JP2215688U patent/JPH063146Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01125822U (ja) | 1989-08-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2944264B2 (ja) | 内燃機関の動弁装置 | |
US4285311A (en) | Two stroke engine having exhaust port timing control valve | |
US4788955A (en) | Apparatus for spark advance throttle control | |
JPH063146Y2 (ja) | 2サイクルエンジンの排気制御装置 | |
CA2014696A1 (en) | Dynamic valve mechanism of internal combustion engine | |
JPS63297713A (ja) | 四サイクルエンジンのバルブリフト可変装置 | |
JPS5913283Y2 (ja) | 内燃機関の動弁機構 | |
KR0167625B1 (ko) | 엔진의 밸브간극 조정장치 | |
JPH0648083Y2 (ja) | 4サイクルエンジンの動弁機構 | |
JPH03500Y2 (ja) | ||
JPS606564Y2 (ja) | 内燃機関の動弁機構 | |
JP2755021B2 (ja) | 内燃機関の動弁装置 | |
JP2783080B2 (ja) | 内燃機関の吸・排気弁作動装置 | |
JPH0144755Y2 (ja) | ||
JPS6233087Y2 (ja) | ||
JPS6132087Y2 (ja) | ||
JPS6126561Y2 (ja) | ||
JPH034730Y2 (ja) | ||
JPH0231543Y2 (ja) | ||
JPS6325291Y2 (ja) | ||
CA1296588C (en) | Apparatus for spark advance throttle control | |
JP2693673B2 (ja) | ディーゼルエンジンの吸排弁開閉機構 | |
JPH0220415Y2 (ja) | ||
JPS6386308U (ja) | ||
JP3406185B2 (ja) | エンジンのロッカシャフト装置 |