JPH06314694A - 半導体ウェハ加熱装置 - Google Patents
半導体ウェハ加熱装置Info
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- JPH06314694A JPH06314694A JP10312993A JP10312993A JPH06314694A JP H06314694 A JPH06314694 A JP H06314694A JP 10312993 A JP10312993 A JP 10312993A JP 10312993 A JP10312993 A JP 10312993A JP H06314694 A JPH06314694 A JP H06314694A
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Abstract
を備え、該板状体1の表面に半導体ウェハ6の載置面1
aを形成して半導体ウェハ加熱用ヒータを構成する。 【効果】漏れ電流が極めて小さく、機械的強度に優れ、
高い均熱性を得られ、半導体ウェハ6を汚染しにくい。
Description
おいて、シリコンウェハ等のベ−キング、加熱を行うた
めに用いられる半導体ウェハ加熱装置に関するものであ
る。
ッチング装置等ではシリコン等の半導体ウェハをヒータ
等の加熱装置を用いて加熱する必要があるが、この場合
は常温にもまして加熱装置の純度が重要になる。これ
は、温度が上がるほど、不純物が半導体ウェハ内に拡散
しやすくなるためであり、このため、半導体ウェハの加
熱装置の材質は厳しく制限されている。
については、アルカリ金属、アルカリ土類金属、重金属
などの、半導体素子に悪影響を及ばす元素を不純物と
し、これらを除いた、Si、Al、C、N、Oを主成分
として純度は、99.9%以上あることが望ましい。ゆ
えに、Fe(鉄)系のステンレス材やNi(ニッケル)
などを含む耐熱合金は使用できない。
光による間接のランプ加熱、または低純度のヒータ上に
高純度のアルミニウム板を介して半導体ウェハを載置
し、加熱する方法が取られている。
よる間接のランプ加熱は、放射による加熱であり、効率
的な加熱方法ではないため、300℃以上の加熱は困難
であった。また、光線を遮る障害物がランプと半導体ウ
ェハの間にあってはならず、設計路に制約を受けること
が多かった。さらに、半導体ウェハに温度分布が生じた
場合に、温度分布を縮めるようなコントロールが出来な
かった。
ニウム板を介して半導体ウェハを載置し、加熱する方法
では、アルミニウム板を介して加熱するため、加熱に時
間差が生じたり放熱が生じるため、均熱のコントロール
が困難であった。さらに、加熱によるアルミニウム板の
変形のため、アルミニウム板と半導体ウェハの接触圧が
変わり温度むらや半導体ウェハの反りが生じやすかっ
た。また、アルミニウム板と半導体ウェハの熱膨張率の
差から、温度上昇に伴いアルミニウム板と半導体ウェハ
が摺動し、パーティクルの発生の原因になっていた。さ
らに、これらの部品は、プラズマや弗酸などの腐食性ガ
スに晒されることが多く、アルミニウム板では腐食しや
すかった。
熱装置がなかった。
サファイア製の板状体に発熱抵抗体を内包させるととも
に、この板状体に半導体ウェハの載置面を形成して半導
体加熱装置を構成したものである。
に発熱抵抗体を埋設したり、板状体の裏面に発熱抵抗体
を備えたり、あるいは板状体の裏面側に発熱抵抗体を有
するヒータを備えることである。
する面が単結晶サファイアから成り、99.99%以上
の高純度の単結晶サファイアを得ることは容易であるた
め、この単結晶サファイアを直接半導体ウェハに接触さ
せて加熱しても高温でウエハを汚染することがない。
℃の高温にわたって高い絶縁性を持つため、漏れ電流が
極めて小さいヒータが得られる。これらのことから、ヒ
ータの発熱抵抗体形状の自由なパターン設計が可能とな
り、均熱のコントロールが可能である。
0℃に至るまでその強度を維持し、ヤング率も4.7×
105 MPaと高い値を示し、温度変化に対して安定な
ため反りなどが生じにくく常に均一にウェハに接触でき
る。さらに、単結晶サファイアは耐薬品性や対プラズマ
性に関しても優れており、エッチング装置、成膜装置等
に好適に用いることができる。
に、本発明の半導体ウェハ加熱用ヒータは、単結晶サフ
ァイアから成る板状体1の裏面に発熱抵抗体2を備え、
この発熱抵抗体2を覆うように、板状体1とベース板4
を接合してなるものである。
図3に示すような接合剤3を用いることができ、この接
合材3としては、有機接着剤、無機接着剤、ガラス付
け、メタライズ、ロウ付け、活性金属法、メッキなどを
用いることができる。なお、接合剤3の選定によって使
用温度などに限定が生じるため、用途に応じた接合方法
を用いれば良い。
ース板4を接合することもできる。この場合はベース板
4を単結晶サファイアまたは多結晶アルミナセラミック
スで形成し、板状体1とベース板4の接合面を鏡面加工
して、高温で両者を圧着すれば、単結晶サファイア同士
または単結晶サファイアと多結晶アルミナセラミックス
との間で直接融着させることができる。
どの台座5に固定して使用するが、この台座5は必ずし
も必要なものではない。
複数の電極取出部4aをベース材4に形成してあり、こ
れらの電極取出部4aを通じて発熱抵抗体2に電源7よ
り電圧を印加することによって、発熱抵抗体2が発熱
し、単結晶サファイア製の板状体1を介して載置面1a
に載置した半導体ウェハ6を加熱することができる。
度1μm以下の高精度の面とすることが可能であり、そ
のため半導体ウェハ6に対して優れた均一加熱をするこ
とができる。
タングステン(W)、白金(Pt)、ニッケル(N
i)、クロム(Cr)、窒化チタン(TiN)などやそ
の混合物が挙げられ、発熱抵抗体であれば特に材質を選
ばず、これらの発熱抵抗体2をメタライズ法等により所
定のパターンに形成すれば良い。
サファイア製の板状体1と多結晶アルミナセラミックス
製のベース材4を高温融着により直接接合し、予めベー
ス板4にパターンの形状に形成しておいた隙間8に、電
極取出部4aからペーストを流し込んで焼き付けたり、
無電解メッキを施すことによって、発熱抵抗体2を形成
したものである。この半導体加熱用ヒータは、発熱抵抗
体2の形成が容易であり量産性に優れる。
すように、Mo−Mn法によるメタライズや、Ti合金
からなる活性金属を用いて単結晶サファイア製の板状体
1とベース板4を接合し、このメタライズ層または活性
金属層を発熱抵抗体2とすることも可能である。
ずしも単結晶サファイア製の板状体1とベース板4間に
埋設する必要はない。つまり、図6に他の実施例を示す
ように、単結晶サファイア製の板状体1の載置面1aと
反対側の面に発熱抵抗体2を形成し、この下に接合剤9
を介して絶縁性のある台座5を固定することも可能であ
る。この場合、上記接合剤9としては、接着剤、ガラ
ス、シリコーン樹脂等を用いる。また、台座5として
は、絶縁処理されたアルミニウムなどの金属材、または
アルミナ、フォルステライトなどの多結晶セラミック
材、または単結晶サファイアなどを用いる。
に、多結晶アルミナセラミックスまたは単結晶サファイ
ア製のベース板4の表面に発熱抵抗体2を埋め込み、こ
れを覆うように単結晶サファイア製の板状体1を高温融
着により接合して半導体ウェハ加熱用ヒータを構成する
こともできる。
製の板状体1に直接発熱抵抗体2を備えたもののみを示
したが、これに限らず、例えば発熱抵抗体を有するヒー
タを板状体1の裏面側に備えても良いことはいうまでも
ない。
結晶サファイア製の板状体1として、EFG(Edge
−defined Film−fed Growth)
法を用いて、6インチ幅の単結晶サファイアを引き上
げ、6インチ径、0.2mm厚みの板状体1を作製し
た。このとき作製した単結晶サファイアの物性値を表
1、純度を表2に示す。
のベース板4を6インチ径、3mm厚みで作製した。こ
のベース板4に電極取出部4aを開け、目的の発熱抵抗
体形状となるように0.1mm深さで溝8を形成した
後、板状体1とベース板4の接合面を鏡面研磨し、摺合
わせた後1800℃で融着した。
(W)ペーストを内部に注入し、還元雰囲気にて焼付
け、発熱抵抗体2を形成した。なお、内部抵抗2の形成
は、無電解メッキなどに依ってもよい。
施例1と同様の単結晶サファイア製の板状体1と、単結
晶サファイア製のベース板4を形成し、Mo−Mn法に
よるメタライズ接合を行った。この場合は、Mo−Mn
メタライズに窒化チタン(TiN)などを調合して抵抗
値を調整し、このメタライズ層自体が発熱抵抗体2とな
る。
ァイア製の板状体1と多結晶アルミナセラミックス製の
ベース板4を形成し、Mo−Mn法によるメタライズ接
合を行った。この場合も、窒化チタン(TiN)などの
他の化合物で抵抗を調整したMo−Mnメタライズ層自
体が、発熱抵抗体2となる。
め、多結晶アルミナセラミックス製のベース板4の表面
にタングステン(W)の発熱抵抗体2を埋め込んだ後、
その表面に実施例1と同様の単結晶サファイア製の板状
体1を高温融着した。融着方法は、実施例1と同様に、
互いの接合面を鏡面研磨し、摺り合わせた後1800℃
の還元炉で融着した。
施例1と同様の単結晶サファイア製の板状体1裏面に発
熱抵抗体2として無電解メッキを施した後、表面をアル
マイト(酸化アルミニウム被膜)処理した高純度アルミ
ニウムの台座5に、上記板状体1をエポキシ樹脂で接着
し、200℃以下の低温型のヒータを製作した。
熱試験を行った。その条件としては、真空度は10-3T
orrとし、200℃、500℃まで加熱し、その時の
温度ばらつきで評価を行った。対照実験として、ランプ
加熱、およびアルミニウム板を用いた間接加熱を評価し
た。
は、アルカリ金属、アルカリ土類金属、重金属などの、
半導体素子に悪影響を及ばす元素を不純物とし、これら
を除いた、Si、Al、C、N、Oを主成分として、こ
れらの純度が99.9%以上あるかどうかで評価した。
のウエハ上の温度を熱電対を用いて放射状に17点測定
し、その最大値と最小値の差とした。なお、温度ばらつ
きは少なくとも20℃以下でなければならず、好適には
10℃以下が望ましい。
らつきが20℃以上と大きかったのに対し、単結晶サフ
ァイアで作製した本発明のヒータを用いた場合は、いず
れも高純度で、十分な均熱特性が得られ、半導体製造装
置内の使用にも十分耐えられることがわかった。
体2と半導体ウェハ6間を流れる電流を測定してみたと
ころ、この漏れ電流は数十〜数μAの電流値であり問題
とされるレベルではないことが確認された。
を内包する単結晶サファイア製の板状体に半導体ウェハ
の載面を形成して半導体ウェハ加熱面用ヒータを構成し
たことによって、半導体ウエハの加熱時に必要な十分な
均熱が得られ、かつ半導体ウェハを汚染しにくい特長を
もったヒータを得ることができる。
露光装置、エッチング装置等に使用されるヒータとして
好適に用いられる。さらに、特に機械的性質、摺動特性
が優れるとともに、ヒータ表面の熱膨張率を小さくでき
るため、高精度に加工したヒータを広い温度域で初期の
精度を保つことができ、加工パターンの高精度化が可能
となるなど、さまざまな特長をもった半導体ウェハ加熱
用ヒータを提供できる。
る。
す縦断面図である。
す縦断面図である。
す縦断面図である。
す縦断面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】発熱抵抗体を内包する単結晶サファイア製
板状体の表面に、半導体ウェハの載置面を形成してなる
半導体ウェハ加熱装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10312993A JP3488724B2 (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | 半導体ウェハ加熱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10312993A JP3488724B2 (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | 半導体ウェハ加熱装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06314694A true JPH06314694A (ja) | 1994-11-08 |
JP3488724B2 JP3488724B2 (ja) | 2004-01-19 |
Family
ID=14345949
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10312993A Expired - Lifetime JP3488724B2 (ja) | 1993-04-28 | 1993-04-28 | 半導体ウェハ加熱装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3488724B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009091660A (ja) * | 1996-04-19 | 2009-04-30 | Akt Kk | 被加熱型基板支持構造体 |
US9632537B2 (en) | 2013-09-23 | 2017-04-25 | Apple Inc. | Electronic component embedded in ceramic material |
US9678540B2 (en) | 2013-09-23 | 2017-06-13 | Apple Inc. | Electronic component embedded in ceramic material |
US9692113B2 (en) | 2014-02-12 | 2017-06-27 | Apple Inc. | Antenna on sapphire structure |
US10052848B2 (en) | 2012-03-06 | 2018-08-21 | Apple Inc. | Sapphire laminates |
US10324496B2 (en) | 2013-12-11 | 2019-06-18 | Apple Inc. | Cover glass arrangement for an electronic device |
-
1993
- 1993-04-28 JP JP10312993A patent/JP3488724B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009091660A (ja) * | 1996-04-19 | 2009-04-30 | Akt Kk | 被加熱型基板支持構造体 |
US10052848B2 (en) | 2012-03-06 | 2018-08-21 | Apple Inc. | Sapphire laminates |
US9632537B2 (en) | 2013-09-23 | 2017-04-25 | Apple Inc. | Electronic component embedded in ceramic material |
US9678540B2 (en) | 2013-09-23 | 2017-06-13 | Apple Inc. | Electronic component embedded in ceramic material |
US10324496B2 (en) | 2013-12-11 | 2019-06-18 | Apple Inc. | Cover glass arrangement for an electronic device |
US9692113B2 (en) | 2014-02-12 | 2017-06-27 | Apple Inc. | Antenna on sapphire structure |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3488724B2 (ja) | 2004-01-19 |
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