JPH0631384B2 - 硫化アルカリ土類金属ヒドロカルビルフェノラートを含有する添加剤コンセントレートの製造方法 - Google Patents

硫化アルカリ土類金属ヒドロカルビルフェノラートを含有する添加剤コンセントレートの製造方法

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JPH0631384B2
JPH0631384B2 JP62507103A JP50710387A JPH0631384B2 JP H0631384 B2 JPH0631384 B2 JP H0631384B2 JP 62507103 A JP62507103 A JP 62507103A JP 50710387 A JP50710387 A JP 50710387A JP H0631384 B2 JPH0631384 B2 JP H0631384B2
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    • C10PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
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    • C10M159/00Lubricating compositions characterised by the additive being of unknown or incompletely defined constitution
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は一般に硫化アルカリ土類金属ヒドロカルビルフ
ェノラート(sulphurized alkaline earth metal hydroc
arbyl phenate)、それらの製造およびそれらの潤滑油添
加剤としての使用に関する。詳しくは本発明は高い全塩
基価(TBN)および許容できる粘度を有する硫化アル
カリ土類金属ヒドロカルビルフェノラート含有組成物、
並びに低TBNを有する硫化アルカリ土類金属ヒドロカ
ルビルフェノラートからのそれらの製造に関する。
内燃機関において、燃焼室からの副生物がしばしばピス
トンにより送出され、潤滑油と混合される。これらの副
生物の多くは潤滑油内に酸性物質を形成する。これは殊
に燃焼により腐食性酸を生成する高硫黄含量の低品位燃
料で運転されるジーゼル機関において顕著である。それ
により潤滑油中へ混入される際には硫黄の酸化により生
成される硫酸、燃料中のハロゲン鉛捕捉剤から誘導され
るハロゲン化水素酸および燃焼室内の雰囲気窒素の酸化
により生成される窒素酸が含まれることができる。その
ような酸はスラッジの析出、並びにベアリングおよびエ
ンジン部品の腐食を生じ、エンジンの急速摩耗および早
い破損を生ずる。
酸性物質の中和および潤滑油中のスラッジの分散に一般
に使用される一種の化合物は硫化アルカリ金属アルキル
フェノラートであり、その金属はアルカリ土類金属例え
ばカルシウム、マグネシウムまたはバリウムである。
「普通」および「過塩基化」硫化アルカリ土類金属アル
キルフェノラートがともに使用された。「過塩基化」と
いう語はアルカリ土類金属部分の当量数とフェノール部
分の当量数との比が1より大きく、通常1.2より大き
く、4.5程度またはそれ以上であることができる硫化ア
ルカリ土類金属アルカリフェノラートを記載するために
使用される。対照的に、「普通」アルカリ土類金属アル
キルフェノラート中のアルカリ土類金属部分とフェノー
ル部分との当量比は1である。従って、「過塩基化」物
質は相当する「普通」物質中に存在するアルカリ土類金
属の20%以上の過剰を含む。このため、「過塩基化」
硫化アルカリ土類金属アルキルフェノラートは相当する
「普通」アルカリ土類金属アルキルフェノラートより大
きい酸性物質を中和する能力を有する。
従来技術に「普通」および「過塩基化」硫化金属アルキ
ルフェノラートの両方を製造する多くの方法を教示され
ている。一般に「単一石灰添加」法として示されるその
ような「過塩基化」硫化アルキルフェノラートを製造す
る1つの方法はアルキルフェノールを潤滑油の存在下
に、硫黄、ヒドロキシル化合物および過剰のアルカリ土
類金属水酸化物(アルキルフェノールの中和に必要な化
学量論比以上)と反応させて中間体生成物を形成させ、
次いで炭酸化し、ヘッデイング蒸留(未反応ヒドロキシ
ル化合物を除去するため)および濾過することを含む。
中間体生成物は粘度の著しい上昇を伴ない、次の炭酸化
は粘度を比較的低水準に低下する。中間体生成物の形成
に伴なう粘度の上昇は、反応混合物のかくはんを困難に
し、次の反応に有害になるので望ましくない。粘度のこ
の上昇は反応におけるより少量のアルカリ土類金属水酸
化物の混合により許容できる水準に制御できるけれど
も、過塩基化アルキルフェノラート生成物が必然的に低
い中和容量を有する。高中和容量生成物を達成し、同時
に中間体生成物の粘度を許容できる限界内で制御するた
めに、アルカリ土類金属水酸化物を2(一般に「二重石
灰添加」法として示される)または3個別反応段階で、
連続的炭酸化段階で添加することができる。しかし、こ
の方法には比較的長いバッチ時間が含まれる。他の方法
は中間体生成物の生成中に粘度降下剤、例えばトリデカ
ノール、2−エチルヘキサノール、または類似沸点範囲
のヒドロキシル性溶媒を使用することであるが、しかし
そのような手段はプロセスの原料コストを上昇する。mg
KOH/gで測定した従来技術法により一般に達成でき
る許容可能粘度に矛盾しない最高全塩基価(TBN)は
約300であるが、一般に従来技術のTBNは200〜
300の範囲内にある。300以上、好ましくは350
以上のTBNである高TBNを有する硫化アルカリ土類
金属アルキルフェノラート組成物を製造することが望ま
しい対象であることは明らかであろう。そのような物質
を低TBNを有する硫化アルカリ土類金属アルキルフェ
ノラートから製造することもまた望ましい対象である。
今日まで、そのような高TBNの生成物を達成すること
は、大濃度のアルカリ土類金属塩基の使用が高粘性生成
物を生じ、それが過剰の二酸化炭素を使用する次の炭酸
化の試みにより、「希釈」されるよりはむしろ不溶性に
されるので可能であるとは認められなかった。我々は硫
化アルカリ土類金属アルキルフェノラートを含む反応混
合物中へ分子中に少くとも10個の炭素原子を有する少
くとも1種のカルボン酸またはその酸誘導体を混合する
ことによりこれらの目的を達成し、それにより300以
上の、若干の場合に350以上のTBNを有し、100
0cSt以下の粘度である許容できる粘度を保持し、不溶
性を回避する組成物を達成した。
硫化アルカリ土類金属アルキルフェノラートの生成にお
けるカルボン酸の使用は新規ではない、例えばUS−A
−4,049,560号およびEP−A−0,094,814号参照。
US−A−4,049,560号には (a)1個またはそれ以上のヒドロカルビル置換基を含む
硫化フェノールまたはチオフェノール、あるいは1個ま
たはそれ以上のヒドロカルビル置換基を含むフェノール
またはチオフェノール、あるいは1個またはそれ以上の
ヒドロカルビル置換基を含む前記フェノールまたはチオ
フェノール並びに硫黄、15〜40重量%、 (b)有機スルホン酸、有機スルホナートまたは有機スル
ファート、5〜15重量%、 (c)グリコール、C〜C一価アルカノールまたはC
〜Cアルコキシアルカノール、5〜15重量%、 (d)水酸化マグネシウムまたは活性酸化マグネシウム、
2〜15重量%、 (e)C〜C18カルボン酸、それらの酸無水物、また
はアンモニウム、アミン塩、前記C〜C18カルボン
酸の第I族金属または第II族金属塩、少くとも0.1重量
%、および (f)希釈油(成分(a)および(b)中に存在するものを含
め)、少くとも10重量%、 を含む反応混合物中へ二酸化炭素を導入する方法による
過塩基化マグネシウム洗剤の製造が記載されている。
カルボン酸(成分(e))の量は好ましくは0.5〜2.0重量
%の範囲内にある。この反応により製造される生成物は
約200〜250、例えば225のTBNを有するとい
われる。
EP−A−0,094,814号には潤滑剤、および過塩基化工
程中またはその後0.1〜10重量%、好ましくは2〜6
重量%(添加剤コンセントレートの重量基準)の式: R−CH−COOH | (I) R (式中、RはC10〜C24非枝分れアルキルまたはア
ルケニル基であり、Rは水素、C〜Cアルキル基
または-CH2-COOH基である) の酸あるいはその酸無水物または塩で処理された過塩基
化アルカリ土類金属ヒドロカルビル硫化フェノラート1
0〜90重量%を含む潤滑油組成物中に混合する添加剤
コンセントレートが開示されている。
EP−A−0,094,814号の発明の目的は過塩基化添加剤
を含む多くの添加剤コンセントレートで遭遇する問題、
すなわち沈降および発泡の問題を生ずる安定性の欠如を
克服することである。EP−A−0,094,814号の問題
は、300以上のTBNを有するフェノラートを製造す
ることではなく、事実その発明の方法により製造された
フェノラートは安定性および発泡の問題を克服するけれ
ども、300未満のTBN値を有する。
カルボン酸を用いる従来技術は300以上のTBNを有
する過塩基化硫化アルカリ土類金属アルキルフェノラー
トの製造および許容できる粘度の問題を扱っていないと
結論することができる。
したがって、本発明は、硫化アルカリ土類金属ヒドロカ
ルビルフェノラートを含有する、最終潤滑油組成物用添
加剤コンセントレート(濃縮物)の製造方法を提供す
る。まず、本発明で製造する添加剤コンセントレートに
ついて説明する。該コンセントレートは、最終潤滑油組
成物用添加剤コンセントレートであって、 (a)潤滑油、 (b)(i)式(I) (式中RはC10からC24のアルキル若しくはアルケ
ニル基であり、かつRは水素、CからCのアルキ
ル基若しくはCH2-COOH基のいずれかである)を有する少
なくとも1のカルボン酸、又はその無水物、若しくはエ
ステル、又は(ii)36から100の炭素原子を含むジ
−若しくはポリカルボン酸、又はその無水物、若しくは
エステルのいずれかを、該濃縮物重量に対して2重量%
を越え40重量%未満の割合で反応させ、取り込ませる
ことにより改質した、潤滑油に可溶で硫化若しくは非硫
化の、アルカリ土類金属ハイドロカービルフェネート、
を含み、TBNが300を越え、かつ100℃における
粘度が1000cSt未満である添加剤コンセントレート
である。
コンセントレートの成分(a)は潤滑油である。潤滑油は
適当に動物油、植物油または鉱油であることができる。
適当には潤滑油は石油誘導潤滑油例えばナフテン基、パ
ラフィン基または混合基油であることができる。ソルベ
ントニュートラル油が殊に適当である。あるいは潤滑油
が合成潤滑油であることができる。適当な合成潤滑油に
は合成エステル潤滑油(それらの油にはジエステル例え
ばアジピン酸ジオクチル、セバシン酸ジオクチルおよび
アジピン酸トリデシルが含まれる)または重合炭化水素
潤滑油例えば液体ポリイソブテン類およびポリα−オレ
フィン類が含まれる。潤滑油は、適当には組成物の重量
の10〜90%、好ましくは10〜70%含まれること
ができる。
コンセントレートの成分(b)は、コンセントレートの重
量を基にして2〜35重量パーセントの(i)または
(ii)の化合物の混合により変性された潤滑油可溶性硫
化アルカリ土類金属ヒドロカルビルフェノラートであ
る。適当にはアルカリ土類金属はストロンチウム、カル
シウム、マグネシウムまたはバリウム、好ましくはカル
シウム、バリウムまたはマグネシウム、より好ましくは
カルシウムであることができる。
硫化アルカリ土類金属ヒドロカルビルフェノラートのヒ
ドロカルビルフェノラート部分は好ましくは少くとも1
種のアルキルフェノールから誘導される。アルキルフェ
ノールのアルキル基は枝分れまたは非枝分れであること
ができる。適当なアルキル基は4〜50個、好ましくは
9〜28個の炭素原子を含む。殊に適するアルキルフェ
ノールはフェノールをプロピレンテトラマーでアルキル
化することにより得られるC12−アルキルフェノール
である。
硫化アルカリ土類金属ヒドロカルビルフェノラートは
(i)または(ii)の化合物の混合により変性される。
(i)に関しては、これは式(I)を有する少くとも1
種のカルボン酸またはその酸無水物、酸塩化物またはエ
ステルである。好ましくは式(I)中のRは非枝分れア
ルキルまたはアルケニル基である。式(I)の好ましい
酸はRがC10〜C24、より好ましくはC18〜C
24直鎖アルキル基であり、Rが水素であるものであ
る。式(I)の適当な飽和カルボン酸の例にはカプリン
酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステア
リン酸、アラキドン酸、ベヘン酸およびリグノセリン酸
が含まれる。式(I)の適当な不飽和酸の例にはラウロ
レイン酸、ミリストオレイン酸、パルミトレイン酸、オ
レイン酸、ガドレイン酸、エルカ酸、リシノール酸、リ
ノール酸およびリノレン酸が含まれる。酸の混合物、例
えば菜種トップ(rape top)脂肪酸もまた使用できる。殊
に適する酸の混合物は、飽和および不飽和の酸の両方を
含めて一連の酸を含む商用銘柄のものである。そのよう
な混合物は合成的に得ることができ、または天然生成物
例えば綿油、落花生油、やし油、あまに油、パーム核
油、オリブ油、とうもろこし油、パーム油、ひまし油、
大豆油、ひまわり油、にしん油、イワシ油および牛脂か
ら誘導することができる。硫化酸および酸混合物もまた
使用できる。カルボン酸の代りまたはそれに加えて、酸
無水物、または酸のエステル誘導体、好ましくは酸無水
物を用いることができる。しかしカルボン酸またはカル
ボン酸の混合物を用いることが好ましい。式(I)の好
ましいカルボン酸はステアリン酸である。
(i)の代りまたはそれに加えて、硫化アルカリ土類金
属ヒドロカルビルフェノラートを、36〜100個の炭
素原子を含むジ−またはポリ−カルボン酸あるいはそれ
らの酸無水物、またはエステル誘導体、好ましくは酸無
水物である(ii)の混合により変性することができる。
好ましくは(ii)はポリイソブテンコハク酸またはポリ
イソブテンコハク酸無水物である。
式(I)を有する好ましいカルボン酸(類)、ジ−また
はポリカルボン酸、あるいはそれらの酸無水物、または
エステルはコンセントレートの重量を基にして10〜3
5%、より好ましくは12〜20%、例えば約16%、
重量、の量に混合される。カルボン酸またはその誘導体
10%以上を混合する利点は一般に比較的低いコンセン
トレート粘度である。
適当には、アルカリ土類金属はコンセントレートの重量
を基にして10〜20重量%の範囲内の量でコンセント
レート中に存在することができる。
適当には、硫黄はコンセントレートの重量を基にして1
〜6%、好ましくは1.5〜3%、重量、の範囲内の量で
コンセントレート中に存在することができる。
適当には、二酸化炭素はコンセントレートの重量を基に
して5〜20%、好ましくは9〜15%、重量、の範囲
内の量で組成物中に存在することができる。
好ましくは、コンセントレートのTBNは350以上、
より好ましくは400以上である。
適当には、コンセントレートは100℃で測定して1,
000cSt以下、好ましくは750cSt以下、より好まし
くは500cSt以下の粘度を有することができる。
続いて、本発明の製造方法について説明する。本発明の
製造方法は、最終潤滑油組成物用添加剤コンセントレー
トの製造方法であって、高温下で下記成分(A)〜
(F)を反応させることを含み、かつTBNが300よ
りも大きく、100℃における粘度が1000cSt未満
となるような割合で該成分(A)〜(F)を含むことを
特徴とする。
(A)最終添加剤コンセントレートのTBNよりも低い
TBNを有する硫化アルカリ土類金属ヒドロカルビルフ
ェノラート、(B)全量を最初の反応物に加えるか、又
は一部と最初の反応物に加えた後、残りを続く工程にお
いて1回又は複数回に分けて加えたアルカリ土類金属塩
基、(C)炭素原子2〜4個を有する多価アルコール、
ジ−またはトリ−(C〜C)グリコール、アルキレ
ングリコールアルキルエーテルまたはポリアルキレング
リコールアルキルエーテル、(D)潤滑油、(E)成分
(B)の添加または各添加の後に添加された二酸化炭
素、および(F)該コンセントレートの重量を基準とし
て、2重量%を越え35重量%となるのに十分な量の下
記(i)又は(ii):(i)は、 (式中、RはC10〜C24アルキルまたはアルケニル
基でありRは水素、C〜Cアルキル基または-CH2
-COOH基である) を有する少なくとも1種のカルボン酸、それらの酸無水
物、またはエステル、 (ii)は、炭素原子36〜100個を含むジ−またはポ
リ−カルボン酸、それらの酸無水物、またはエステルで
ある。
本発明の方法は、それが従来技術の低TBN生成物また
は規格外生成物を許容できる粘度を有する高TBN生成
物に品位向上する方法を与えるので有利である。さら
に、より普通の経路によるアルキルフェノールおよび硫
黄の反応を含む硫化アルカリ土類金属アルキルフェノラ
ートを製造する方法とは対照的に、本発明の方法の運転
中に硫化水素が発生されないので硫化水素の廃棄問題が
回避され、それにより環境に鋭敏な地域における製造お
よび複雑さの少ない設備の使用を可能にする。
反応混合物の成分(A)は最終生成物のTBNより低
い、すなわち一般式に300未満の、TBNを有する硫
化アルカリ土類金属ヒドロカルビルフェノラートであ
る。任意の硫化アルカリ土類金属ヒドロカルビルフェノ
ラートを用いることができる。硫化アルカリ土類金属ヒ
ドロカルビルフェノラートは炭酸化または非炭酸化物で
あることができる。硫化アルカリ土類金属ヒドロカルビ
ルフェノラートのアルカリ土類金属部分およびヒドロカ
ルビルフェノラート部分は適当に前記のとおりであるこ
とができる。硫化アルカリ土類金属ヒドロカルビルフェ
ノラートの製造法はよく知られている。あるいは非硫化
アルカリ土類金属ヒドロカルビルフェノラート形態の硫
化アルカリ土類金属ヒドロカルビルフェノラートの前駆
物質および硫黄を用いることができる。
アルカリ土類金属塩基(成分B)は、適当にはアルカリ
土類金属酸化物または水酸化物、好ましくは水酸化物で
あることができる。水酸化カルシウムを例えば消石灰の
形態で加えることができる。好ましいアルカリ土類金属
はカルシウム、マグネシウムおよひバリウムであり、カ
ルシウムがより好ましい。アルカリ土類金属塩基は30
0以上の、好ましくは350以上のTBNを有する生成
物の生成に十分な成分(A)に関する量に添加すべきで
ある。この量は、硫化アルカリ土類金属ヒドロカルビル
フェノラートの性質を含む多くの因子による。典型的に
は、成分(B)と成分(A)との重量比は、適当には0.
1〜50、好ましくは0.2〜5の範囲内にあることができ
る。アルカリ土類金属塩基(B)は初期反応物に全部を
加え、あるいは初期反応物に1部をそして残部を工程中
の次の1つまたはそれ以上の段階で1つまたはそれ以上
の部分で加えることができる。好ましくは成分(B)は
初期反応物に単一添加で添加される。
成分(C)は2〜4個の炭素原子を有する多価アルコー
ル、ジ−またはトリ−(C〜C)グリコール、アル
キレングリコールアルキルエーテル、あるいはポリアル
キレングリコールアルキルエーテルである。多価アルコ
ールは、適当には二価アルコール例えばエチレングリコ
ールまたはプロピレングリコール、あるいは三価アルコ
ール例えばグリセリンであることができる。ジ−または
トリ−(C〜C)グリコールは、適当にはジエチレ
ングリコールまたはトリエチレングリコールであること
ができる。アルキレングリコールアルキルエーテルまた
はポリアルキレングリコールアルキルエーテルは、適当
には式: R(OROR (II) (式中、RはC〜Cアルキル基であり、Rはアル
キレン基であり、Rは水素またはC〜Cアルキル
であり、xは1〜6の範囲内の整数である) のものであることができる。式(II)を有する適当な溶
媒にはエチレングリコール、ジエチレングリコール、ト
リエチレングリコールまたはテトラエチレングリコール
のモノメチルまたはジメチルエーテルが含まれる。殊に
適する溶媒はメチルジゴール(methyldigol)(CH3OCH2CH2
OCH2CH2OH)である。式(II)のグリコールおよびグリコ
ールエーテルの混合物もまた使用できる。式(II)のグ
リコールまたはグリコールエーテルを溶媒として用いる
とき、それと組合せて無機ハロゲン化物例えば塩化アン
モニウム、および低級、すなわち(C〜C)カルボ
ン酸例えば酢酸を用いることが好ましい。好ましくは成
分(C)はエチレングリコールまたはメチルジゴールで
あり、後者は塩化アンモニウムおよび酢酸との組合せで
ある。
成分(D)は添加剤コンセントレートに関して前に記載
した潤滑油である。
成分(E)は二酸化炭素であり、それは気体または固体
の形態で、好ましくは気体形態で加えることができる。
気体形態においてそれは、適当には反応混合物に吹込ま
れる。我々は一般に取込まれた二酸化炭素の量が成分
(F)の濃度の上昇とともに増加することを見出した。
二酸化炭素は成分(B)の単一添加後、成分(A)、
(B)、(C)、(D)および(F)の間の反応の終り
に添加される。
成分(F)は、添加剤コンセントレートに関して前に記
載した式(I)のカルボン酸、36〜100個の炭素原
子を含むジ−またはポリ−カルボン酸、あるいはそれら
の酸無水物、酸塩化物またはエステルである。コンセン
トレートの重量を基にして2〜35重量%を与えるため
に必要な前記の量は第1近似にコンセントレート中に誘
導される量である。この量の計算において例えばカルボ
ン酸からの水の喪失を酌量すべきである。
反応は希釈剤の存在下に行なうことができる。適当な希
釈剤は工程の操作に矛盾しない揮発性を有する、すなわ
ち、反応の終りに反応混合物から容易にストリップでき
るような揮発性を有する液体である。適当な希釈剤の例
には2−エチルエキサノール、イソオクタノール、イソ
ヘプタノールおよびトリデカノールが含まれる。
成分(A)として既に存在するものに追加の硫黄である
硫黄をさらに反応混合物に加えることができる。さらに
硫黄を添加する利点はそれがコンセントレート中の硫黄
の量を高め、それが一定の用途に望ましいことができる
ことである。一方硫黄の添加は硫化水素の発生を生じ、
それにより前記本発明の利点がある程度低下される。
好ましくは反応は、反応に対する触媒である他の成分の
存在下に行なわれる。触媒として無機ハロゲン化物を用
いることができ、それは適当には、ハロゲン化水素、ハ
ロゲン化アンモニウムまたは金属ハロゲン化物であるこ
とができる。適当には、金属ハロゲン化物の金属部分は
亜鉛、アルミニウムまたはアルカリ土類金属、好ましく
はカルシウムであることができる。ハロゲン化物中、塩
化物が好ましい。適当な触媒には塩化水素、塩化カルシ
ウム、塩化アンモニウム、塩化アルミニウムおよび塩化
亜鉛、好ましくは塩化カルシウムが含まれる。適当に
は、使用される触媒の量は2.0%w/wまでであること
ができる。
適当には、成分(A)〜(F)の反応およびまた炭酸化
反応は120〜200℃、好ましくは約130〜165
℃の範囲内の高温で行なうことができるが、しかし成分
(A)〜(F)の反応および炭酸化に対して選ばれる実
際の温度は、望むならば異なることができる。圧力は大
気圧、大気圧以下または大気圧以上であることができ
る。
コンセントレートは常法により、例えば成分(C)およ
び希釈剤(存在すれば)の蒸留的ストリッピングにより
回収することができる。
最後に、得られたコンセントレートを濾過することが好
ましい。一般に、本発明の方法は許容される粘度、すな
わち、100℃で1,000cSt以下の粘度、を有する
コンセントレートを生じ、100℃で750または50
0cSt以下の粘度を有するコンセントレートを生ずるこ
とができる。さらに、コンセントレートは一般に望まし
い粘度指数特性を有する。そのような粘度計特性はそれ
がコンセントレートの処理(濾過を含む)を容易にする
ので有利である。しかし、100℃で1,000cStよ
り高い粘度を有するコンセントレートを一般に高TBN
水準で製造することもまた可能である。そのようなコン
セントレートの濾過は問題を与え、それは濾過前に希釈
剤を加え、濾過後に希釈剤をストリップすることにより
克服することができる。あるいは、またはそれに加え
て、殊に生じたコンセントレートのTBNが高い、例え
ば約400以上である場合に、潤滑油で希釈してなお3
00以上のTBNを保持することができる。
最後の観点において、本発明は潤滑油および0.5〜12
0の範囲内のTBNを与える十分な前記添加剤コンセン
トレートを含む最終潤滑油組成物を提供する。
好ましくは最終潤滑油組成物は0.5〜100の範囲内の
TBNを与える十分な添加剤コンセントレートを含む。
最終潤滑油中に存在する添加剤コンセントレートの量は
最終使用の性質による。従って、舶用潤滑油に対し存在
するコンセントレート組成物の量は、適当には9〜10
0の範囲内のTBNを与える十分な量であることがで
き、自動車機関潤滑油に対しその量は、適当には4〜2
0の範囲内のTBNを与えれば十分であることができ
る。
最終潤滑油はまた有効量の1種またはそれ以上の他の型
の普通の潤滑油添加剤、例えば粘度指数向上剤、耐摩耗
剤、酸化防止剤、分散剤、さび止め剤、流動点降下剤な
どを含むことができ、それらは最終潤滑油組成物中へ直
接またはコンセントレート組成物の仲介により混合する
ことができる。
潤滑油組成物に混合する添加剤としての使用に加えて、
本発明の添加剤コンセントレートはまた燃料添加剤とし
て用途を見出すことができる。
本発明は次に以下の実施例を参照することによりさらに
例示される。
全実施例中に「TBN」という語が使用される。TBN
はASTM D2896の方法により測定した全塩基
価、mgKOH/gである。
全実施例中に、明らかに記載されるものを除き、C12
−アルキルフェノールから誘導された市販流化カルシウ
ムアルキルフェノラートを用いた。フェノラートは組成
物の36〜40%w/wを形成する潤滑油中の溶液とし
て供給される。その組成物は250のTBNおよび次の
組成を有する:カルシウム(9.25%w/w)、硫黄(3.
25%w/w)および二酸化炭素(4.6%w/w)。実施
例に対する「装入物」が潤滑油を含む場合、これはフェ
ノラート組成物中に既に存在するものに対する追加であ
る。
粘度はASTM D445の方法により測定した。
実施例1 硫化カルシウムアルキルフェノラートの品位向上 装入物: 潤滑油 57g 硫化カルシウムアルキルフェノラート 206g 石灰 49g ステアリン酸 70g 塩化カルシウム 4g 2−エチルヘキサノール 112g 装入物を145〜165℃/700mgHgに加熱し、その
間にエチレングリコール36gを加えた。次いでそれを
165℃/700mmHgで1時間維持した。二酸化炭素
(50g)を165℃で1時間にわたって加えた。生成
物を125℃/700mmHgに冷却した。石灰(33g)
を加えた。温度を165℃/700mmHgに上げ、この温
度で1時間保持した。二酸化炭素(25g)を165℃
で1時間にわたって加えた。次いで生成物を200℃/
10mmHgでストリップした。最後に生成物を濾過した。
濾過速度は非常に速いことが認められた。生成物437
gおよび留出物167gが得られた。
生成物をカルシウム、硫黄および二酸化炭素について分
析した。そのTBN、BPHVI50および100℃に
おける粘度を測定した。BPHVI50測定は溶解度試
験である。試験の結果はスケール1(高溶解性;合
格)、2(境界線)および3(不合格)で示される。
結果 カルシウム=13.9%w/w(装入カルシウムの生成物中
の96%保持に相当) 硫黄=1.5%w/w(装入硫黄の生成物中の100%保
持に相当) 二酸化炭素=12.3%w/w(装入COの生成物中の6
2%保持に相当) TBN=395 V100=228cSt BPHVI50=1A ステアリン酸=16%w/w この実施例は本発明の方法により低TBN生成物を許容
できる粘度を有する高TBN生成物に転化できることを
示す。
実施例2 装入物: 硫化カルシウムアルキルフェノラート:230g 潤滑油 : 26g 塩化カルシウム : 3g 方法 (a)装入物を100℃/700mmHgに加熱した。ステア
リン酸(63g)を加え、混合物を15分間かくはん
し、 (b)2−エチルヘキサノール(190g)を100〜1
10℃/700mmHgで加え、 (c)石灰(66g)を100℃/700mmHgで加え、 (d)混合物を165℃/700mmHgに加熱し、エチレン
グリコール(32g)を速やかに加え(1分)、 (e)混合物を165℃/700mmHgで5分間保持し、 (f)次いで二酸化炭素(66g)を165℃/1バール
で加え、 (g)溶媒を200℃/10mmHgで回収し、 (h)ストリップした生成物を濾過した。
生成物重量 粗生成物:398g 留出物 :236g 濾過後の生成物組成 濾過速度は速かった。
カルシウム :14.1%w/w 硫黄 :2.0%w/w CO :12.9%w/w TBN :399 V100 :825 cSt ステアリン酸:15.8%w/w 実施例3 装入物:実施例2のとおり 方法 実施例2のとおりであるが、しかし温度は段階(d)、
(e)および(f)における165℃を145℃にかえ
た。
生成物重量 粗生成物:402g 留出物 :239g 濾過後の生成物組成 カルシウム :13.9%w/w 硫黄 :1.9%w/w CO :13.9%w/w TBN :392 V100 :206 cSt ステアリン酸:15.7%w/w 実施例4 装入物:実施例2のとおり 方法 実施例2のとおりであるが、しかし温度は段階(d)、
(e)および(f)における165℃を130℃にかえ
た。
生成物重量 粗生成物:377g 留出物 :236g 濾過後の生成物組成 カルシウム :13.7%w/w 硫黄 :2.1%w/w CO :13.2%w/w TBN :380 V100 :99 cSt ステアリン酸:16.7%w/w 実施例5 装入物:実施例3のとおりであるがしかし塩化カルシウ
ムを省略した。
方法 実施例3のとおり 生成物重量 粗生成物:388g 留出物 :239g 濾過後の生成物組成 カルシウム :11.9%w/w 硫黄 :2.1%w/w CO :9.0%w/w TBN :331 V100 :98 cSt V40 :1490 cSt VI :148 ステアリン酸:16.2%w/w 濾過段階(h)は非常に困難であった。
この実施例は、実施例3と比較すると本発明の方法にお
ける触媒の使用の望ましいことを示す。触媒が存在しな
いときに低いV100が得られるけれども、これはカル
シウムおよび二酸化炭素の低い取込みを代償にして達成
され、さらに濾過が困難であった。
実施例6 装入物: 硫化カルシウムアルキルフェノラート:253g 潤滑油(100SN) :26g 塩化カルシウム :4g 2−エチルヘキサノール :190g ステアリン酸 :40g 方法 (a)装入物を120℃/700mmHgで加熱し、次いで石
灰(36g)を加え、 (b)混合物145〜165℃に加熱し、その間にエチレ
ングリコール(32g)を加え、 (c)混合物を165℃/700mmHgで1時間保持し、 (d)二酸化炭素(44g)を165℃/1バールで加
え、 (e)混合物を120℃に冷却し、石灰(25g)を加
え、 (f)混合物を165℃/700mmHgで1時間保持し、 (g)二酸化炭素(22g)を165℃/1バールで加
え、 (h)溶媒を200℃/10mmHgでストリップし、 (i)生成物を濾過した。濾過速度は速かった。
生成物重量 粗生成物:401g 留出物 :239g 濾過後の生成物組成 カルシウム :14.3%w/w 硫黄 :2.1%w/w CO :11.3%w/w TBN :405 V100 :1483 cSt ステアリン酸:10%w/w この実施例は10%w/wステアリン酸の混合により、
粘度が比較的高いけれども、高TBNコンセントレート
を製造することが可能であることを示す。
実施例7 装入物:実施例6のとおりであるが、しかしフェノラー
トを250gから268gに増加し、ステアリン酸を4
0gから51gに増加した。
方法 実施例6のとおり 生成物重量 粗生成物:396g 留出物 :234g 濾過後の生成物組成 カルシウム :14.5%w/w 硫黄 :2.2%w/w CO :13.1%w/w TBN :399 V100 :706 cSt ステアリン酸:12.9%w/w この実施例は、実施例6と比較して低い粘度を有する高
TBNコンセントレートを、コンセントレートの重量を
基にして12.9%w/wのステアリン酸含量で製造できる
ことを示す。
実施例8 装入物: 硫化カルシウムアルキルフェノラート:230g 潤滑剤(SN100) :0g 塩化カルシウム :3g 方法 (a)装入物を100℃に加熱し、次いでステアリン酸
(99g)を加え、混合物を15分間かくはんし、 (b)2−エチルヘキサノール(190g)を100〜1
10℃で加え、 (c)石灰(66g)を110℃/2″Hg真空で加え、 (d)混合物を145℃/10″Hgに加熱し、エチレング
リコール(32g)を20分間にわたり加え、 (e)混合物を145℃/10″Hgで5分間保持し、 (f)二酸化炭素(66g)を145℃で加え、 (g)生成物を200℃/30″Hgでストリップし、 (h)生成物を濾過した。濾過速度は遅かった。
生成物重量 粗生成物:398g 留出物 :209g 濾過後の生成物組成 カルシウム :11.95%w/w 硫黄 :1.65%w/w CO :11.6%w/w TBN :349 V100 :100 cSt V40 :974 cSt ステアリン酸:24.9%w/w この実施例は24.9%w/wのステアリン酸含量で低粘度
を有する高TBNコンセントレートを製造できることを
示す。
比較試験1 装入物:実施例3のとおり 方法 実施例3のとおりであるが、しかし段階(d)における
エチレングリコールの添加を省略した。
生成物重量 粗生成物:382g 留出物 :200g 濾過後の生成物組成 カルシウム :8.4%w/w 硫黄 :2.3%w/w CO :4.4%w/w TBN :239 V100 :41 cSt 段階(h)における濾過速度は遅かった。
これは本発明による実施例ではなく、成分(C)の存在
が本発明の方法の実施に必須であることを示すために包
含されている。
実施例9 装入物:実施例3のとおり 方法 実施例3のとおりであるが、しかし段階(d)における
エチレングリコールの添加を32gから16gに低下し
た。
生成物重量 粗生成物:399g 留出物 :225g 濾過後の生成物組成 カルシウム :13.7%w/w 硫黄 :2.0%w/w CO :13.5%w/w TBN :395 V100 :182 cSt ステアリン酸:15.8%w/w 段階(h)における濾過速度は遅かった。
この実施例はエチレングリコールの添加を実施例3に比
べて50%低下できることを示す。
実施例10 装入物: 硫化カルシウムアルキルフェノラート:230g 潤滑油(100SN) :26g 塩化アンモニウム :4g 酢酸 :2g 方法 実施例3のとおりであるが、しかし、段階(b)におい
て2−エチルヘキサノール(190g)の代りにメチル
ジグリコール(130g)を加え、段階(d)における
エチレングリコールの添加を省略した。
生成物重量 粗生成物:390g 留出物 :166g 濾過後の生成物組成 カルシウム :14.1%w/w 硫黄 :2.0%w/w CO :14.2%w/w TBN :398 V100 :210 cSt V40 :3821 cSt VI :170 ステアリン酸:16.2%w/w 段階(h)における濾過速度は遅かった。
この実施例はメチルジグリコールが成分(C)として有
効であることを示す。
実施例11 装入物:実施例3のとおり 方法 実施例3のとおりであるが、しかし、段階(d)におけ
る圧力は270mmHgであった。
生成物重量 粗生成物:402g 留出物 :238g 濾過後の生成物組成 カルシウム :14.0%w/w 硫黄 :1.9%w/w CO :14.4%w/w TBN :392 V100 :288 cSt ステアリン酸:15.7%w/w 実施例12 装入物:実施例3のとおり 方法 実施例3のとおりであるが、しかし、2−エチルヘキサ
ノールを190gの代りに40g用いた。
生成物重量 粗生成物:399g 留出物 : 90g 濾過後の生成物組成 カルシウム :13.9%w/w 硫黄 :1.9%w/w CO :12.1%w/w TBN :408 V100 :387 cSt V40 :7980 cSt VI :193 ステアリン酸:15.8%w/w 実施例13 装入物: 硫化カルシウムアルキルフェノラート:230g ステアリン酸 :63g 塩化カルシウム :4g C18線状α−オレフィン :26g 2−エチルヘキサノール :90g 方法 (a)混合物を145〜165℃/700mmHgに加熱し、
その間にエチレングリコール(32g)を加え、 (b)混合物を165℃/700mmHgで30分間保持し、 (c)CO(38g)を165℃/1バールで加え、 (d)混合物を120℃に冷却し、2−エチルヘキサノー
ル(100g)を加え、 (e)石灰(66g)を加え、 (f)混合物を165℃/700mmHgで5分間保持し、 (g)二酸化炭素(66g)を加え、 (h)溶媒を200℃/10mmHgでストリップすることに
より回収し、 (i)生成物を濾過した。
生成物重量 粗生成物:385g 留出物 :256g 濾過後の生成物組成 カルシウム :14.8%w/w 硫黄 :1.9%w/w CO :13.4%w/w TBN :424 V100 :583 cSt V40 :13,080 cSt VI :209 ステアリン酸:16.4%w/w 段階(i)におけ濾過速度は速かった。
この実施例は潤滑油を長炭素鎖α−オレフィン(この場
合C18)により置換できることを示す。
実施例14 装入物: C12/C22/C24アルキルフェノールの混合物か
ら誘導された 硫化カルシウムアルキルフェノラート(250TBN)
:233.5g 潤滑油(SN100) :26g 塩化カルシウム :3g 方法 (a)混合物を100℃に加熱し、ステアリン酸(63
g)を加え、混合物を15分間かくはんし、 (b)2−エチルヘキサノール(194g)を100〜1
10℃で加え、 (c)石灰(66g)を110℃/2″Hg真空で加え、 (d)混合物を145℃/10″Hgに加熱し、エチレング
リコール(32g)を20分間にわたって加え、 (e)混合物を145℃/10″Hgで5分間保持し、 (f)二酸化炭素(66g)を加え、 (g)生成物を200℃/3.0″Hgでストリップし、 (h)生成物を濾過した。
生成物重量 粗生成物:385g 留出物 :250g 濾過後の生成物組成 カルシウム :14.0%w/w 硫黄 :1.84%w/w CO :12.9%w/w TBN :401 V100 :81 cSt V40 :8385 cSt VI :186 ステアリン酸:16.4%w/w この実施例はC12/C22/C24アルキルフェノー
ルの混合物から誘導された硫化カルシウムアルキルフェ
ノラートを品位向上できることを示す。
実施例15 装入物: 硫化カルシウムアルキルフェノラート:181g 潤滑油(SN100) :50g 塩化カルシウム :4g 菜種トップ脂肪酸 :62g 2−エチルヘキサノール :190g 方法 (a)混合物を120℃に加熱し、 (b)石灰(43g)を120℃/2″Hg真空で加え、 (c)エチレングリコール(32g)を145〜165℃
/2″Hgで加え、 (d)混合物を165℃/2″Hgで1時間保持し、 (e)二酸化炭素(44g)を加え、 (f)混合物を130℃に冷却し、石灰(29g)を13
0℃/2″Hgで加え、 (g)混合物を165℃/2″Hgで1時間保持し、 (h)石灰(22g)を165℃で加え、 (i)生成物を200℃/30″Hgでストリップし、 (j)生成物を濾過した。
生成物重量 粗生成物:382g 留出物 :230g 濾過後の生成物組成 カルシウム :14.0%w/w 硫黄 :1.8%w/w CO :12.3%w/w TBN :374 V100 :176 cSt V40 :2826 cSt VI :172 カルボン酸含量:16.2%w/w この実施例は菜種トップ脂肪酸を本発明の方法に使用で
きることを示す。
実施例16 装入物: 硫化カルシウムアルキルフェノラート:230g 潤滑油(SH100) :26g 塩化カルシウム :3g 方法 実施例2のとおりであるが、しかし、段階(a)におけ
るステアリン酸(63g)の代りにトール油脂肪酸(6
3g)を用いた。
生成物重量 粗生成物:380g 留出物 :223g 濾過後の生成物組成 カルシウム :14.0%w/w 硫黄 :2.09%w/w CO :9.7%w/w TBN :380 V100 :263 cSt カルボン酸含量:16.6%w/w この実施例はトール油脂肪酸を本発明の方法に使用でき
ることを示す。
実施例17 装入物:実施例16のとおり 方法 実施例16のとおりであるが、しかし、トール油脂肪酸
(63g)の代りにSN100潤滑油(TBN=60mg
KOH/g)中のポリイソブテンコハク酸無水物(PI
BSA)52gおよびステアリン酸47gの混合物を用
いた。
生成物重量 粗生成物:390g 留出物 :219g 濾過後の生成物組成 カルシウム :13.1%w/w 硫黄 :1.8%w/w CO :12.5%w/w TBN :360 V100 :416 cSt V40 :12,690 cSt VI :164 この実施例は本発明の方法においてカルボン酸をPIB
SAにより一部置換できることを示す。
実施例18 装入物:実施例16のとおり 方法 実施例16のとおりであるが、しかしトール油脂肪酸
(63g)の代りにベヘン酸(63g)を用いた。
生成物重量 粗生成物:402g 留出物 :247g 濾過後の生成物組成 カルシウム :12.4%w/w 硫黄 :1.9%w/w CO :11.4%w/w TBN :354 V100 :141 cSt ベヘン酸 :15.7%w/w この実施例はベヘン酸を本発明の方法におけるカルボン
酸として用いることができることを示す。
実施例19 装入物:実施例15のとおりであるが、しかし、菜種ト
ップ脂肪酸(62g)の代りにパルミチン酸(56.2g)
を用いた。
方法 実施例15のとおりであるが、しかし、段階(f)、
(g)および(h)を省略した。
生成物重量 粗生成物:312g 留出物 :222g 濾過後の生成物組成 カルシウム :11.7%w/w 硫黄 :1.9%w/w CO :8.2%w/w TBN :232 V100 :70 cSt V40 :831 cSt VI :156 パルミチン酸 :18.0%w/w この実施例はパルミチン酸を本発明の方法に使用できる
ことを示す。
実施例20 装入物:実施例15のとおり 方法 実施例15のとおりであるが、しかし、段階(f)、
(g)および(h)を省略した。
生成物重量 粗生成物:334g 留出物 :234g 濾過後の生成物組成 カルシウム :11.8%w/w 硫黄 :1.8%w/w CO :10.9%w/w TBN :321 V100 :168 cSt V40 :1009 cSt VI :286 カルボン酸含量:18.6%w/w、生成物重量基準 比較試験2 装入物: 硫化カルシウムアルキルフェノラート:230g 潤滑油 :26g 塩化カルシウム :3g 方法 (a)混合物を1000℃に加熱し、2−エチルヘキサノ
ール(190g)を加え、 (b)酢酸(14g)を加え、 (c)混合物が濃厚かつ不均一になり、緑色を呈した。か
くはんは有効でなかった。反応を中断した。
この試験は本発明による実施例ではなく、単に低級カル
ボン酸、この場合酢酸、が本発明の方法に使用できない
ことを示すために含まれている。
実施例21 装入物:実施例16のとおりであるが、しかし、市販硫
化カルシウムアルキルフェノラートの代りに非炭酸化市
販硫化カルシウムC12−アルキルフェノラート(14
5TBN)を用いた。
方法: 実施例16のとおりであるが、しかし、段階(c)にお
いて石灰の量を66gから83gへ増加し、段階(f)
において二酸化炭素の量を66gから83gに増加し
た。
生成物重量 粗生成物:421g 留出物 :246g 濾過後の生成物組成 カルシウム :13.7%w/w 硫黄 :1.9%w/w CO :10.3%w/w TBN :383 V100 :137 cSt V40 :2119 cSt VI :163 カルボン酸 :15.0%w/w この実施例は低い初期TBNの非炭酸化硫化カルシウム
アルキルフェノラートを本発明の方法に使用できること
を示す。
実施例22 装入物: 炭酸化硫化カルシウムアルキルフェノラート(150T
BN) :253g ステアリン酸 :40g 2−エチルヘキサノール :90g 塩化カルシウム :4g 方法 (a)混合物を145〜165℃/700mmHgに加熱し、
その間にエチレングリコール(32g)を加え、 (b)混合物を165℃/700mmHgで30分間保持し、 (c)二酸化炭素(38g)を165℃/1バールで加
え、 (d)混合物を120℃に冷却し、2−エチルヘキサノー
ル(100g)および石灰(76g)を加え、 (e)混合物を165℃/700mmHgで60分間保持し、 (f)二酸化炭素(82g)を165℃/1バールで加
え、 (g)溶媒を200℃/10mmHgで回収し、 (h)生成物を濾過した。
生成物重量 生成物重量:390g 濾過後の生成物組成 カルシウム :14.4%w/w 硫黄 :2.3%w/w CO :11.6%w/w TBN :402 V100 :674 cSt ステアリン酸 :10.3%w/w この実施例は低(150)TBN硫化カルシウムアルキ
ルフェノラートを高TBN生成物に向上できることを示
す。
実施例23 装入物:実施例14のとおりであるが、しかし、アルキ
ルフェノールの混合物から誘導された硫化カルシウムア
ルキルフェノラートの代りにC12−アルキルフェノラ
ートから誘導された市販カルシウムアルキルフェノラー
トを用いた。
方法: 実施例14のとおりであるが、しかし、段階(b)にお
いて2−エチルヘキサノール(194g)の代りにイソ
ヘプタノール(190g)を用い、段階(d)において
エチレングリコールを速やかに(1分以内)に加えた。
生成物重量 粗生成物:402g 留出物 :229g 濾過後の生成物組成 カルシウム :13.9%w/w 硫黄 :1.9%w/w CO :12.0%w/w TBN :391 V100 :313 cSt V40 :6700 cSt VI :177 ステアリン酸 :15.7%w/w 濾過速度は遅かった。
この実施例はイソヘプタノールを本発明の方法における
溶媒として使用できることを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(C10M 159/22 125:06 129:08 125:00 125:10 129:16 129:40 129:42 129:70 129:93 129:95 145:24) C10N 10:04 20:00 Z 8217−4H 20:02 30:02 40:25 70:00 (72)発明者 クロフォード ジョン 英国 サリー シーアール3 6ビーエイ チ ケイタラム ロックスフォード ロー ド 13 サウスコット (番地なし) (72)発明者 オコーナー ショーン パトリック 英国 ノース ハンバーサイド ビヴァリ ー セイント マーティンズ コート 31 (56)参考文献 特開 昭59−25343(JP,A) 米国特許4328111(US,A)

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】最終潤滑油組成物用添加剤コンセントレー
    トの製造方法であって、高温下で下記成分(A)〜
    (F)を反応させることを含み、かつTBNが300よ
    りも大きく、100℃における粘度が1000cSt未満
    となるような割合で該成分(A)〜(F)を含むことを
    特徴とする添加剤コンセントレートの製造方法。 (A)該添加剤コンセントレートのTBNよりも低いT
    BNを有する硫化アルカリ土類金属ヒドロカルビルフェ
    ノラート、(B)全量を最初の反応物に加えるか、又は
    その一部を最初の反応物に加えた後、残りを続く工程に
    おいて1回又は複数回に分けて加えたアルカリ土類金属
    塩基、(C)炭素原子2〜4個を有する多価アルコー
    ル、ジ−またはトリ−(C〜C)グリコール、アル
    キレングリコールアルキルエーテルまたはポリアルキレ
    ングリコールアルキルエーテル、(D)潤滑油、(E)
    成分(B)の添加または各添加の後に添加された二酸化
    炭素、および(F)該コンセントレートの重量を基準と
    して、2重量%を越え35重量%となる量の下記(i)
    又は(ii):(i)は、 (式中、RはC10〜C24アルキルまたはアルケニル
    基であり、Rは水素、C〜Cアルキル基または-C
    H2-COOH基である) を有する少なくとも1種のカルボン酸、それらの酸無水
    物、またはエステル、 (ii)は、炭素原子36〜100個を含むジ−またはポ
    リ−カルボン酸、それらの酸無水物、またはエステルで
    ある。
  2. 【請求項2】潤滑油が該コンセントレートの10〜90
    重量%含まれる、請求の範囲1記載の添加剤コンセント
    レートの製造方法。
  3. 【請求項3】硫化アルカリ土類金属ヒドロカルビルフェ
    ノラートのアルカリ土類金属がカルシウム、マグネシウ
    ムまたはバリウムである、請求の範囲1または2記載の
    添加剤コンセントレートの製造方法。
  4. 【請求項4】アルカリ土類金属がカルシウムである、請
    求の範囲3記載の添加剤コンセントレートの製造方法。
  5. 【請求項5】硫化アルカリ土類金属ヒドロカルビルフェ
    ノラートのヒドロカルビルフェノラート部分が少くとも
    1種のアルキルフェノールから誘導され、アルキルフェ
    ノール、またはフェノール類のアルキル基またはアルキ
    ル基類が炭素原子9〜28個を含む、請求の範囲1〜4
    のいずれか一項に記載の添加剤コンセントレートの製造
    方法。
  6. 【請求項6】ヒドロカルビルフェノラート部分がフェノ
    ールをプロピレンテトラマーでアルキル化することによ
    り得られたC12−アルキルフェノールから誘導され
    る、請求の範囲5記載の添加剤コンセントレートの製造
    方法。
  7. 【請求項7】Rが非枝分れアルキルまたはアルケニル基
    である式(I)を有する少くとも1種のカルボン酸が混
    合される、請求の範囲1〜6のいずれか一項に記載の添
    加剤コンセントレートの製造方法。
  8. 【請求項8】式(I)のカルボン酸において、RがC
    10〜C24直鎖アルキル基であり、Rが水素であ
    る、請求の範囲7記載の添加剤コンセントレートの製造
    方法。
  9. 【請求項9】式(I)のカルボン酸の混合物が混合さ
    れ、該混合物が飽和および不飽和酸両方を含む請求の範
    囲1〜6のいずれか一項に記載の添加剤コンセントレー
    トの製造方法。
  10. 【請求項10】ステアリン酸が混合された、請求の範囲
    1〜6のいずれか一項に記載の添加剤コンセントレート
    の製造方法。
  11. 【請求項11】炭素原子36〜100個を含むジ−また
    はポリ−カルボン酸またはその酸無水物が混合された、
    請求の範囲1〜6のいずれか一項に記載の添加剤コンセ
    ントレートの製造方法。
  12. 【請求項12】ポリイソブテンコハク酸またはポリイソ
    ブテンコハク酸無水物が混合された、請求の範囲11記
    載の添加剤コンセントレートの製造方法。
  13. 【請求項13】成分(F)(i)または成分(F)(i
    i)が該コンセントレートの重量を基にして10〜35
    重量%の割合で混合された、請求の範囲1〜12のいず
    れか一項に記載の添加剤コンセントレートの製造方法。
  14. 【請求項14】成分(F)(i)または(F)(ii)が
    該コンセントレートの重量を基にして12〜20重量%
    の範囲内の割合で混合された、請求の範囲13記載の添
    加剤コンセントレートの製造方法。
  15. 【請求項15】該コンセントレートのTBNが350よ
    り高い、請求の範囲1〜14のいずれか一項に記載の添
    加剤コンセントレートの製造方法。
  16. 【請求項16】該コンセントレートのTBNが400よ
    り高い、請求の範囲15記載の添加剤コンセントレート
    の製造方法。
  17. 【請求項17】100℃における粘度が500cSt未満
    である、請求の範囲1〜16のいずれか一項に記載の添
    加剤コンセントレートの製造方法。
  18. 【請求項18】成分(B)が石灰である、請求の範囲1
    〜17のいずれか一項に記載の添加剤コンセントレート
    の製造方法。
  19. 【請求項19】成分(B)と成分(A)との重量比が0.
    2〜5の範囲内にある、請求の範囲1〜18のいずれか
    一項に記載の添加剤コンセントレートの製造方法。
  20. 【請求項20】成分(C)がエチレングリコールであ
    る、請求の範囲1〜19のいずれか一項に記載の添加剤
    コンセントレートの製造方法。
  21. 【請求項21】成分(C)がメチルジゴールである、請
    求の範囲1〜20のいずれか一項に記載の添加剤コンセ
    ントレートの製造方法。
  22. 【請求項22】二酸化炭素(成分E)が成分(B)の単
    一添加後、成分(A)〜(D)および(F)の間の反応
    の終りに添加される、請求の範囲1〜21のいずれか一
    項に記載の添加剤コンセントレートの製造方法。
  23. 【請求項23】希釈剤が存在する、請求の範囲1〜22
    のいずれか一項に記載の添加剤コンセントレートの製造
    方法。
  24. 【請求項24】成分(A)として既に存在するもの以外
    の硫黄が反応混合物に添加される、請求の範囲1〜23
    のいずれか一項に記載の添加剤コンセントレートの製造
    方法。
  25. 【請求項25】反応が触媒の存在下に行なわれる、請求
    の範囲1〜24のいずれか一項に記載の添加剤コンセン
    トレートの製造方法。
  26. 【請求項26】触媒が塩化カルシウムである、請求の範
    囲25記載の添加剤コンセントレートの製造方法。
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