JPH06312950A - キノン誘導体の製造法および中間体 - Google Patents

キノン誘導体の製造法および中間体

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JPH06312950A
JPH06312950A JP5275914A JP27591493A JPH06312950A JP H06312950 A JPH06312950 A JP H06312950A JP 5275914 A JP5275914 A JP 5275914A JP 27591493 A JP27591493 A JP 27591493A JP H06312950 A JPH06312950 A JP H06312950A
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Japan
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tetrahydro
alpha
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alkenyl
dione
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JP5275914A
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English (en)
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Kichisaburo Hamamura
吉三郎 浜村
Tetsuo Iwama
哲男 岩間
Chiaki Seki
千秋 関
Yusuke Konishi
優介 小西
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Eisai Chemical Co Ltd
Original Assignee
Eisai Chemical Co Ltd
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    • C07C50/14Quinones the quinoid structure being part of a condensed ring system containing two rings with unsaturation outside the ring system, e.g. vitamin K1
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 止血賦活ビタミンとして生体内で重要な役割
を果たすビタミンK誘導体や、うっ血性心不全等の虚血
性心疾患治療剤として有用な補酵素Q誘導体等の工業的
な新規製造法、およびその製造にあたり有用な中間体を
提供する。 【構成】 安価で入手容易な1,4−ナフトキノン、
1,4−ベンゾキノン等を用い、シクロペンタジエンと
ディールス・アルダー反応、イソプレニル化、アルキル
化、逆ディールス・アルダー反応を行うことにより、幾
何異性体を生じず高収率で一般式IIIのキノン誘導体を
製造できる。また一般式Iの1,4,4a,8a−テトラ
ヒドロ−4aα−アルケニル−1α,4α−メタノナフ
タレン−5,8−ジオン誘導体は、キノン誘導体の製造
中間体として有用である。 [R1,R2は同一または相異なる低級アルキル基または
低級アルコキシ基を意味するかまたはR1とR2で芳香環
を形成してもよい。nは0または1〜9の整数を意味す
る。] [R1,R2,nは前記と同じ、R3は低級アルキル基を
意味する。]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は止血賦活ビタミンとして
生体内で重要な役割を果たすビタミンK誘導体や、うっ
血性心不全等の虚血性心疾患治療剤として有用な補酵素
Q誘導体等の工業的な新規製造法、およびその製造にあ
たり有用な中間体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来キノン誘導体は、下記化学反応式に
示すように、2−メチル−1,4−ナフトキノン(一般
名メナジオン;R1、R2でベンゼン環を形成)あるいは
2,3−ジメトキシ−5−メチルベンゾキノン(R1
2=メトキシ基)などにハロゲン化アリル誘導体を、
フリーデル・クラフツ反応させて製造できることが知ら
れている。[式中R1、R2、nおよび[化2]で示され
る結合は前記と同様の意味を有する。]
【0003】
【化9】
【0004】また、特開昭60-56935号公報には、2−メ
チル−1,4−ナフトキノンとシクロペンタジエンから
1,4,4aα,9a−テトラヒドロ−9aα−メチル−
1α,4α−メタノアントラキノンを得、次いでハロゲ
ン化アリル誘導体と反応させて1,4,4aα,9a−テ
トラヒドロ−9aα−メチル−4aα−アルケニル−1
α,4α−メタノアントラキノンとし、さらに逆ディー
ルス・アルダー反応を行うことにより、キノン誘導体を
製造する方法が開示されている。
【0005】
【本発明が解決しようとする問題点】従来のキノン誘導
体の製造法においては、前記化学反応式[化9]に示す
ように、出発物質として2−メチル−1,4−ナフトキ
ノンあるいは2,3−ジメトキシ−5−メチルベンゾキ
ノン等を用いるが、これらは極めて高価であり、工業的
に大量に入手することは難しかった。またフリーデル・
クラフツ反応を行って製造したキノン誘導体は、アリル
基の幾何異性化が起こり、最終生成物がシス(Z)・トラ
ンス(E)異性体の混合物として得られ、しかも各異性体
の物理化学的性質が類似しているため分離・精製が非常
に困難であり、工業的あるいは経済的に十分な製法とは
言えなかった。
【0006】一方、特開昭60-56935号公報に開示されて
いる方法では、幾何異性体生成の欠点は改善されるが、
出発物質として2−メチル−1,4−ナフトキノンを利
用することに変わりはなく、原料入手上の問題は依然と
して解決されていなかった。
【0007】また特開昭60-56935号公報の方法において
は、1,4,4aα,9a−テトラヒドロ−9aα−メチ
ル−1α,4α−メタノアントラキノン等とハロゲン化
アリル誘導体を反応させる際に、金属アミド、リチウム
ジアルキルアミドまたはアルカリ金属・t-ブチレート等
の強塩基を必要とする。しかし、これらの強塩基は引火
性、腐食性、吸湿分解性、毒性、保存性などの点におい
て、工業的な大量の取り扱いは非常に困難な物質であ
る。
【0008】さらに上記公報における出発物質である
1,4,4aα,9a−テトラヒドロ−9aα−メチル−
1α,4α−メタノアントラキノン等は、2−メチル−
1,4−ナフトキノンあるいは2,3−ジメトキシ−5
−メチルベンゾキノン等とシクロペンタジエンをディー
ルス・アルダー反応させて得られる。しかしこの付加反
応は、キノンのα位のメチル基の立体障害による影響を
大きく受けるため反応が極めて遅く、上記公報の実施例
にもあるように反応終了まで4日間も要し工業的に不利
であった。
【0009】このように従来の方法では、幾何異性体生
成の欠点、原料入手上の問題点、塩基取扱上の困難性あ
るいは出発原料製造に要する時間的な問題点が解決され
ておらず、いずれも工業的製法としては不十分であっ
た。このような背景から、安価で入手容易な原料から幾
何異性体を生成せずに、かつ操作性よく短時間で目的と
するキノン誘導体を製造できる、工業的に優れたキノン
誘導体の製造法が望まれていた。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、上
記従来法の問題点の改善を目指して鋭意研究を重ねてき
た。その結果、出発原料として安価で入手容易な1,4
−ナフトキノンあるいは1,4−ベンゾキノン等を用い
てシクロペンタジエンと反応させて、1,4,4a,8a
−テトラヒドロ−1α,4α−メタノナフタレン−5,
8−ジオン誘導体(IV)とし、次いでアリル誘導体(V)と
反応させて1,4,4a,8a−テトラヒドロ−4aα−
アルケニル−1α,4α−メタノナフタレン−5,8−
ジオン誘導体(I)とし、次いでハロゲン化アルキル(R3
X)を反応させて1,4,4a,8a−テトラヒドロ−4
aα−アルケニル−8aα−アルキル−1α,4α−メタ
ノナフタレン−5,8−ジオン誘導体(II)とし、さらに
逆ディールス・アルダー反応を行うことによりキノン誘
導体(III)を、また1,4,4a,8a−テトラヒドロ−
aα−アルケニル−1α,4α−メタノナフタレン−
5,8−ジオン誘導体(I)に逆ディールス・アルダー反
応を行うことによりキノン誘導体(VI)を、それぞれ所期
の目的を達成して、幾何異性体を生成せずに、かつ高収
率でを工業的に製造できることを見い出し本発明を完成
した。本発明における反応経路の概略は、下記化学反応
式により示される。
【0011】
【化10】
【0012】したがって本発明の目的は、止血賦活ビタ
ミンとして生体内で重要な役割を果たすビタミンK誘導
体や、うっ血性心不全等の虚血性心疾患治療剤として有
用な補酵素Q誘導体等の工業的に優れた製造法、および
その製造にあたり有用な中間体を提供することにある。
【0013】ここで、本発明における1,4,4a,8a
−テトラヒドロ−1α,4α−メタノナフタレン−5,
8−ジオン誘導体(IV)は下記一般式で表される。
【0014】
【化11】
【0015】式中R1、R2は同一または相異なる低級ア
ルキル基または低級アルコキシ基を意味する。さらに詳
しくは、低級アルキル基として例えばメチル基、エチル
基、n-プロピル基、i-プロピル基、n-ブチル基、i-ブチ
ル基、t-ブチル基、アミル基、ヘキシル基等の炭素数1
〜6のアルキル基を挙げることができる。また低級アル
コキシアルキル基として例えばメトキシ基、エトキシ
基、n-プロポキシ基、i-プロポキシ基、n-ブトキシ基、
i-ブトキシ基、t-ブトキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキ
シルオキシ基等の上記低級アルキル基に酸素原子が結合
した基を挙げることができるが、メトキシ基がより好ま
しい。さらにR1とR2で芳香環を形成してもよい。1,
4,4a,8a−テトラヒドロ−1α,4α−メタノナフ
タレン−5,8−ジオン誘導体(IV)としてさらに具体的
には、例えば下記化合物を挙げることができるが、本発
明における1,4,4a,8a−テトラヒドロ−1α,4
α−メタノナフタレン−5,8−ジオン誘導体(IV)はこ
れらに限定されない。
【0016】(1) 1,4,4a,9a−テトラヒドロ−1
α,4α−メタノアントラキノン (2) 1,4,4a,8aα−テトラヒドロ−6,7−ジメ
トキシ−1α,4α−メタノナフタレン−5,8−ジオ
【0017】次に、本発明におけるアリル誘導体(V)
は、下記一般式で表される。
【0018】
【化12】
【0019】式中Lはハロゲン原子、アルキルスルホニ
ル基またはアリールスルホニル基を意味し、ハロゲン原
子として具体的には臭素原子、ヨウ素原子、塩素原子、
フッ素原子を、アルキルスルホニル基として具体的に
は、例えばメタンスルホニル基、エタンスルホニル基等
を、アリールスルホニル基として具体的には、例えばベ
ンゼンスルホニル基、トルエンスルホニル基等を挙げる
ことができる。nは0または1〜9の整数を、下記一般
式で表される結合
【0020】
【化13】
【0021】は単結合または二重結合を意味する。また
アリル誘導体(V)には各種の幾何異性体(E,Z異性体
またはシス・トランス異性体)が存在するが、本発明に
おいてはいずれでもよく限定されない。
【0022】アリル誘導体(V)としてさらに具体的に
は、例えば下記化合物を挙げることができるが、本発明
におけるアリル誘導体(V)はこれらに限定されない。
【0023】(1) 臭化3’−メチル−2’−ブテニル (2) 塩化3’−メチル−2’−ブテニル (3) ヨウ化3’−メチル−2’−ブテニル (4) メタンスルホン酸3’−メチル−2’−ブテニル (5) p-トルエンスルホン酸3’−メチル−2’−ブテニ
ル (6) 臭化ゲラニル (7) 臭化ファルネシル (8) 臭化ゲラニルゲラニル (9) 臭化ゲラニルファルネシル (10)臭化ファルネシルファルネシル (11)臭化ソラネシル (12)臭化フィチル
【0024】また、本発明における1,4,4a,8a
テトラヒドロ−4aα−アルケニル−1α,4α−メタ
ノナフタレン−5,8−ジオン誘導体(I)は下記一般式
で表される。
【0025】
【化14】
【0026】式中R1、R2、nおよび[化13]で示さ
れる結合は前記と同様の意味を有する。さらに具体的に
は、例えば下記化合物を挙げることができるが、本発明
における1,4,4a,8a−テトラヒドロ−4aα−ア
ルケニル−1α,4α−メタノナフタレン−5,8−ジ
オン誘導体(I)はこれらに限定されない。
【0027】(1) 1,4,4a,9a−テトラヒドロ−4
aα−(3’−メチル−2’−ブテニル)−1α,4α
−メタノアントラキノン (2) 1,4,4a,9a−テトラヒドロ−4aα−
(3’,7’−ジメチル−2’,6’−オクタジエニ
ル)−1α,4α−メタノアントラキノン (3) 1,4,4a,9a−テトラヒドロ−4aα−
(3’,7’,11’−トリメチル−2’,6’,1
0’−ドデカトリエニル)−1α,4α−メタノアント
ラキノン (4) 1,4,4a,9a−テトラヒドロ−4aα−
(3’,7’,11’,15’−テトラメチル−2’,
6’,10’,14’−ヘキサデカテトラエニル)−1
α,4α−メタノアントラキノン (5) 1,4,4a,9a−テトラヒドロ−4aα−
(3’,7’,11’,15’,19’−ペンタメチル
−2’,6’,10’,14’,18’−エイコサデカ
ヘプタエニル)−1α,4α−メタノアントラキノン (6) 1,4,4a,9a−テトラヒドロ−4aα−
(3’,7’,11’,15’−テトラメチル−2’−
ヘキサデカエニル)−1α,4α−メタノアントラキノ
ン (7) 1,4,4a,8aα−テトラヒドロ−6,7−ジメ
トキシ−4aα−ソラネシル−1α,4α−メタノナフ
タレン−5,8−ジオン
【0028】また本発明における、1,4,4a,8a
テトラヒドロ−4aα−アルケニル−8aα−アルキル−
1α,4α−メタノナフタレン−5,8−ジオン誘導体
(II)は下記一般式で表される。
【0029】
【化15】
【0030】式中R1、R2、nおよび[化13]で示さ
れる結合は前記と同様の意味を有する。R3は低級アル
キル基を意味し、低級アルキル基としてさらに詳しく
は、例えばメチル基、エチル基、n-プロピル基、i-プロ
ピル基、n-ブチル基、i-ブチル基、t-ブチル基、アミル
基、ヘキシル基等の炭素数1〜6のアルキル基を挙げる
ことができるが、メチル基がより好ましい。1,4,4
a,8a−テトラヒドロ−4aα−アルケニル−8aα−ア
ルキル−1α,4α−メタノナフタレン−5,8−ジオ
ン誘導体(II)としてさらに具体的には、例えば下記化合
物を挙げることができるが、本発明における1,4,4
a,8a−テトラヒドロ−4aα−アルケニル−8aα−ア
ルキル−1α,4α−メタノナフタレン−5,8−ジオ
ン誘導体(II)はこれらに限定されない。
【0031】(1) 1,4,4a,9a−テトラヒドロ−9
aα−メチル−4aα−(3’−メチル−2’−ブテニ
ル)−1α,4α−メタノアントラキノン (2) 1,4,4a,9a−テトラヒドロ−9aα−メチル
−4aα−(3’,7’−ジメチル−2’,6’−オク
タジエニル)−1α,4α−メタノアントラキノン (3) 1,4,4a,9a−テトラヒドロ−9aα−メチル
−4aα−(3’,7’,11’−トリメチル−2’,
6’,10’−ドデカトリエニル)−1α,4α−メタ
ノアントラキノン (4) 1,4,4a,9a−テトラヒドロ−9aα−メチル
−4aα−(3’,7’,11’,15’−テトラメチ
ル−2’,6’,10’,14’−ヘキサデカテトラエ
ニル)−1α,4α−メタノアントラキノン (5) 1,4,4a,9a−テトラヒドロ−9aα−メチル
−4aα−(3’,7’,11’,15’,19’−ペ
ンタメチル−2’,6’,10’,14’,18’−エ
イコサデカヘプタエニル)−1α,4α−メタノアント
ラキノン (6) 1,4,4a,9a−テトラヒドロ−9aα−メチル
−4aα−(3’,7’,11’,15’−テトラメチ
ル−2’−ヘキサデカエニル)−1α,4α−メタノア
ントラキノン (7) 1,4,4a,8aα−テトラヒドロ−6,7−ジメ
トキシ−4aα−メチル−8aα−ソラネシル−1α,4
α−メタノナフタレン−5,8−ジオン
【0032】さらに、本発明におけるキノン誘導体(II
I)は下記一般式で表される。
【0033】
【化16】
【0034】式中R1、R2、R3、nおよび[化13]で
示される結合は前記と同様の意味を有する。キノン誘導
体(III)としてさらに具体的には、例えば下記化合物を
挙げることができるが、本発明におけるキノン誘導体(I
II)はこれらに限定されない。
【0035】(1) 2−メチル−3−(3’−メチル−
2’−ブテニル)−1,4−ナフトキノン (2) 2−メチル−3−(3’,7’−ジメチル−2’,
6’−オクタジエニル)−1,4−ナフトキノン (3) 2−メチル−3−(3’,7’,11’−トリメチ
ル−2’,6’,10’−ドデカトリエニル)−1,4
−ナフトキノン (4) 2−メチル−3−(3’,7’,11’,15’−
テトラメチル−2’,6’,10’,14’−ヘキサデ
カテトラエニル)−1,4−ナフトキノン(一般名;メ
ナテトレノン[ビタミンK2]) (5) 2−メチル−3−(3’,7’,11’,15’−
テトラメチル−2’−ヘキサデカエニル)−1,4−ナ
フトキノン(一般名;フィトナジオン[ビタミン
1]) (5) 2−メチル−3−(3’,7’,11’,15’,
19’−ペンタメチル−2’,6’,10’,14’,
18’−エイコサデカヘプタエニル)−1,4−ナフト
キノン (6) 2−メチル−3−ソラネシル−5,6−ジメトキシ
−1,4−ベンゾキノン
【0036】本発明におけるキノン誘導体(VI)は下記一
般式で表される。
【0037】
【化17】
【0038】式中R1、R2、nおよび[化13]で示さ
れる結合は前記と同様の意味を有する。キノン誘導体(V
I)としてさらに具体的には、例えば下記化合物を挙げる
ことができるが、本発明におけるキノン誘導体(VI)はこ
れらに限定されない。
【0039】(1) 2−(3’−メチル−2’−ブテニ
ル)−1,4−ナフトキノン (2) 2−(3’,7’−ジメチル−2’,6’−オクタ
ジエニル)−1,4−ナフトキノン (3) 2−(3’,7’,11’−トリメチル−2’,
6’,10’−ドデカトリエニル)−1,4−ナフトキ
ノン (4) 2−(3’,7’,11’,15’−テトラメチル
−2’,6’,10’,14’−ヘキサデカテトラエニ
ル)−1,4−ナフトキノン (5) 2−(3’,7’,11’,15’,19’−ペン
タメチル−2’,6’,10’,14’,18’−エイ
コサデカヘプタエニル)−1,4−ナフトキノン (6) 5−ソラネシル−2,3−ジメトキシ−1,4−ベ
ンゾキノン
【0040】次に本発明にかかる製法の各工程につい
て、以下に詳しく述べる(前記化学反応式[化10]参
照)。工程1 本工程は、1,4−ナフトキノン、1,4−ベンゾキノ
ン等にシクロペンタジエンをディールス・アルダー反応
により付加させて、1,4,4a,8a−テトラヒドロ−
1α,4α−メタノナフタレン−5,8−ジオン誘導体
(IV)を製造する工程である。一般的には、ディールス・
アルダー反応の常法により実施することができるが、本
発明においては、1,4−ナフトキノン、1,4−ベン
ゾキノン等を無溶媒で、あるいは溶媒に溶解し、室温に
てシクロペンタジエンを加えることにより製造すること
ができる。
【0041】溶媒を用いる場合、1,4−ナフトキノ
ン、1,4−ベンゾキノン等やシクロペンタジエンに対
して不活性なものであれば限定されないが、具体的に
は、例えばメタノール、エタノール、n-プロパノール、
i-プロパノール、n-ブタノール、i-ブタノール、t-ブタ
ノール、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、塩化メチレ
ン、クロロホルム、四塩化炭素、トリクレン、ニトロメ
タン、テトラヒドロフラン、1,2-ジメトキシエタン、エ
チルエーテル、イソプロピルエーテル、酢酸メチル、酢
酸エチル、酢酸プロピル、プロピオン酸メチル、プロピ
オン酸エチル、酪酸メチル、酪酸エチル、アセトン、2-
ブタノン、1,4-ジオキサン、1,3-ジオキソラン、N,N-ジ
メチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメ
チルホスホリックトリアミド(HMPA)、ヘキサメチルホス
ホラストリアミド(HMPT)、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、ペンタン、n-ヘキサン、オクタン、リグロイン、石
油エーテル、ニトロベンゼン等を挙げることができる
が、メタノール、エタノール、n-プロパノール、i-プロ
パノール、n-ブタノール、i-ブタノール、t-ブタノー
ル、ギ酸、酢酸、プロピオン酸がより好ましい。
【0042】溶媒の使用量は限定されないが、通常は
1,4−ナフトキノン等の1重量に対して約 0.5〜100
容を、好ましくは約 0.5〜50 容を、さらに好ましくは
約 1〜20 容を用いる。なお溶媒は単独でも2種類以上
の混合物を用いてもいずれでもよい。
【0043】また本発明におけるシクロペンタジエンの
使用量も限定されず、通常は1,4−ナフトキノン等に
対して約 1〜10 当量を、好ましくは約 1〜7 当量を、
さらに好ましくは約 1〜5 当量を使用する。
【0044】本工程の反応温度は-40℃〜溶媒還流温度
において行うことができるが、通常は室温において実施
することができる。また反応は通常1〜6時間程度で終了
する。
【0045】なお生成した1,4,4a,8a−テトラヒ
ドロ−1α,4α−メタノナフタレン−5,8−ジオン
誘導体(IV)は、再結晶、シリカゲルカラムクロマトグラ
フィー等の常法により精製することができる。
【0046】工程2 この工程は、工程1で得られた1,4,4a,8a−テト
ラヒドロ−1α,4α−メタノナフタレン−5,8−ジ
オン誘導体(IV)に、塩基の存在下、アリル誘導体(V)を
付加させて1,4,4a,8a−テトラヒドロ−4aα−
アルケニル−1α,4α−メタノナフタレン−5,8−
ジオン誘導体(I)を製造する工程である。本工程はケト
ンのα位メチレン基またはメチン基をC−アルキル化す
る際の常法に従って実施することができるが、本発明に
おいては、塩基を溶媒に溶解もしくは懸濁し、1,4,
a,8a−テトラヒドロ−1α,4α−メタノナフタレ
ン−5,8−ジオン誘導体(IV) を加えた後アリル誘導
体(V)を加えるか、または1,4,4a,8a−テトラヒ
ドロ−1α,4α−メタノナフタレン−5,8−ジオン
誘導体(IV)を溶媒に溶解し、そこに塩基を加えた後アリ
ル誘導体(V)を加えて製造することができる。本工程に
おいては、不活性ガス気流下に実施することが好ましい
が、しなくともよく限定されない。
【0047】1,4,4a,8a−テトラヒドロ−1α,
4α−メタノナフタレン−5,8−ジオン誘導体(IV)に
アリル誘導体(V)を付加させる際には、塩基の存在下に
反応させるが、本発明における塩基の具体例としては、
例えばナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシド、
カリウムメトキシド、カリウムエトキシド、カリウム・
t-ブトキシド、水素化ナトリウム、水素化カリウム、水
素化カルシウム、n-ブチルリチウム、ナトリウムアミ
ド、リチウムアミド、リチウムジメチルアミド、リチウ
ムジエチルアミド、リチウムジイソプロピルアミド、リ
チウムジシクロヘキシルアミド、水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等を挙げ
ることができる。
【0048】塩基の使用量は限定されないが、通常は
1,4,4a,8a−テトラヒドロ−1α,4α−メタノ
ナフタレン−5,8−ジオン誘導体(IV)に対して約 0.8
〜10当量を、好ましくは約 0.9〜7 当量を、さらに好ま
しくは約 1.0〜5 当量を使用する。
【0049】またアリル誘導体(V)の使用量も限定され
ないが、通常は1,4,4a,8a−テトラヒドロ−1
α,4α−メタノナフタレン−5,8−ジオン誘導体(I
V)に対して約 0.8〜10 当量を、好ましくは約 0.9〜5
当量を、さらに好ましくは約 1.0〜3 当量を使用する。
【0050】さらに本工程に使用する溶媒は、塩基、
1,4,4a,8a−テトラヒドロ−1α,4α−メタノ
ナフタレン−5,8−ジオン誘導体(IV)またはアリル誘
導体(V)に対して不活性な溶媒であれば限定されない
が、具体例としては、例えばテトラヒドロフラン、1,2-
ジメトキシエタン、2-メトキシエチルエーテル、エチル
エーテル、イソプロピルエーテル、酢酸メチル、酢酸エ
チル、酢酸プロピル、プロピオン酸メチル、プロピオン
酸エチル、酪酸メチル、酪酸エチル、N,N-ジメチルホル
ムアミド、ジメチルスルホキシド、1,4-ジオキサン、1,
3-ジオキソラン、ヘキサメチルホスホリックトリアミド
(HMPA)、ヘキサメチルホスホラストリアミド(HMPT)、ベ
ンゼン、トルエン、キシレン、n-ヘキサン、ペンタン、
オクタン、リグロイン、石油エーテル等を挙げることが
できるが、好ましくはテトラヒドロフラン、1,2-ジメト
キシエタン、2-メトキシエチルエーテル、エチルエーテ
ル、N,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド、ヘキサメチルホスホリックトリアミド、ヘキサメチ
ルホスホラストリアミド、トルエン、n-ヘキサン、オク
タンであり、さらに好ましくはテトラヒドロフラン、1,
2-ジメトキシエタン、2-メトキシエチルエーテル、n-ヘ
キサンである。
【0051】溶媒の使用量は限定されないが、通常は
1,4,4a,8a−テトラヒドロ−1α,4α−メタノ
ナフタレン−5,8−ジオン誘導体(IV)の1重量に対し
て約 0.5〜100 容を、好ましくは約 0.5〜50 容を、さ
らに好ましくは約 1〜20 容を用いる。なお溶媒は単独
でも2種類以上の混合物を用いてもいずれでもよい。
【0052】本工程の反応温度は-80℃〜溶媒還流温度
において実施することができるが、好ましくは-40〜20
℃であり、さらに好ましくは-20〜10℃である。また反
応時間は塩基と1,4,4a,8a−テトラヒドロ−1
α,4α−メタノナフタレン−5,8−ジオン誘導体(I
V)の反応時間は通常10分〜2時間程度であり、次いでア
リル誘導体(V)を加えた後10分〜2時間程度で終了する。
【0053】なお生成した1,4,4a,8a−テトラヒ
ドロ−4aα−アルケニル−1α,4α−メタノナフタ
レン−5,8−ジオン誘導体(I)は、再結晶、シリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー、分子蒸留等の常法により
精製することができる。
【0054】工程3 本工程は、R3が水素原子ではなくアルキル基である
1,4,4a,8a−テトラヒドロ−4aα−アルケニル
−8aα−アルキル−1α,4α−メタノナフタレン−
5,8−ジオン誘導体(II)を製造する工程であり、工程
2で得られた1,4,4a,8a−テトラヒドロ−4aα
−アルケニル−1α,4α−メタノナフタレン−5,8
−ジオン誘導体(I)を、塩基の存在下にハロゲン化アル
キル(R3X)と反応させて製造することができる。本
発明におけるハロゲン化アルキルとは、炭素数1〜6の
低級アルキル基R3がハロゲン原子と結合した化合物を
意味し、ハロゲン原子Xとはヨウ素原子、臭素原子、塩
素原子、フッ素原子を意味する。さらに具体的にはヨウ
化メチル、ヨウ化エチル、ヨウ化n-プロピル、ヨウ化i-
プロピル、ヨウ化n-ブチル、ヨウ化i-ブチル、臭化メチ
ル、臭化エチル、臭化n-プロピル、臭化i-プロピル、臭
化n-ブチル、臭化i-ブチル等を挙げることができるが、
ヨウ化メチル、臭化メチルがより好ましい。
【0055】また本工程において使用する塩基の具体例
も、前記工程2において、1,4,1,4,4a,8a
テトラヒドロ−1α,4α−メタノナフタレン−5,8
−ジオン誘導体(IV)にアリル誘導体(V)を付加させる際
と同様の塩基を挙げることができるが、カリウム・t-ブ
トキシド、水素化ナトリウム、水素化カリウム、水素化
カルシウム、n-ブチルリチウム、ナトリウムアミド、リ
チウムアミド、リチウムジメチルアミド、リチウムジエ
チルアミド、リチウムジイソプロピルアミド、リチウム
ジシクロヘキシルアミドが好ましい。
【0056】塩基の使用量は限定されないが、通常は
1,4,4a,8a−テトラヒドロ−4aα−アルケニル
−1α,4α−メタノナフタレン−5,8−ジオン誘導
体(I)に対して約 0.8〜10 当量を、好ましくは約 0.9〜
7 当量を、さらに好ましくは約1.0〜5 当量を使用す
る。
【0057】さらに本工程に使用する溶媒は、塩基、ハ
ロゲン化アルキルまたは1,4,4a,8a−テトラヒド
ロ−4aα−アルケニル−1α,4α−メタノナフタレ
ン−5,8−ジオン誘導体(I)に対して不活性な溶媒で
あれば限定されないが、具体例としては、例えばテトラ
ヒドロフラン、1,2-ジメトキシエタン、2-メトキシエチ
ルエーテル、エチルエーテル、イソプロピルエーテル、
酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、プロピオン酸
メチル、プロピオン酸エチル、酪酸メチル、酪酸エチ
ル、N,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシ
ド、1,4-ジオキサン、1,3-ジオキソラン、ヘキサメチル
ホスホリックトリアミド、ヘキサメチルホスホラストリ
アミド、ベンゼン、トルエン、キシレン、n-ヘキサン、
ペンタン、オクタン、リグロイン、石油エーテル等を挙
げることができるが、好ましくはテトラヒドロフラン、
1,2-ジメトキシエタン、2-メトキシエチルエーテル、エ
チルエーテル、N,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルス
ルホキシド、ヘキサメチルホスホリックトリアミド、ヘ
キサメチルホスホラストリアミド、トルエン、n-ヘキサ
ン、オクタンであり、さらに好ましくはテトラヒドロフ
ラン、1,2-ジメトキシエタン、2-メトキシエチルエーテ
ル、n-ヘキサンである。
【0058】溶媒の使用量は限定されないが、通常は
1,4,4a,8a−テトラヒドロ−4aα−アルケニル
−1α,4α−メタノナフタレン−5,8−ジオン誘導
体(I)の1重量に対して約 0.5〜100 容を、好ましくは
約 0.5〜50 容を、さらに好ましくは約 1〜20 容を用い
る。なお溶媒は単独でも2種類以上の混合物を用いても
いずれでもよい。
【0059】本工程の反応温度は-80℃〜溶媒還流温度
において実施することができるが、好ましくは-40〜20
℃であり、さらに好ましくは-20〜20℃である。また反
応時間は塩基と1,4,4a,8a−テトラヒドロ−4a
α−アルケニル−1α,4α−メタノナフタレン−5,
8−ジオン誘導体(I)の反応時間は通常10分〜2時間程度
であり、次いでハロゲン化アルキルを加えた後10分〜2
時間程度で終了する。
【0060】生成した1,4,4a,8a−テトラヒドロ
−4aα−アルケニル−8aα−アルキル−1α,4α−
メタノナフタレン−5,8−ジオン誘導体(II)は、再結
晶、シリカゲルカラムクロマトグラフィー等の常法によ
り精製することができる。
【0061】工程4 本工程は、工程3で得られた1,4,4a,8a−テトラ
ヒドロ−4aα−アルケニル−8aα−アルキル−1α,
4α−メタノナフタレン−5,8−ジオン誘導体(II)を
加熱して、逆ディールス・アルダー反応を行い、キノン
誘導体(III)を製造する工程である。本工程は逆ディー
ルス・アルダー反応の一般的な操作に準じて実施するこ
とができる。
【0062】すなわち1,4,4a,8a−テトラヒドロ
−4aα−アルケニル−8aα−アルキル−1α,4α−
メタノナフタレン−5,8−ジオン誘導体(II)を、不活
性気体気流下に加熱して製造することができる。なお本
反応においては溶媒を使用することが好ましいが、1,
4,4a,8a−テトラヒドロ−4aα−アルケニル−8a
α−アルキル−1α,4α−メタノナフタレン−5,8
−ジオン誘導体(II)が液体あるいは油状である場合には
使用しなくてもよい。
【0063】本工程で用いる溶媒としては、1,4,4
a,8a−テトラヒドロ−4aα−アルケニル−8aα−ア
ルキル−1α,4α−メタノナフタレン−5,8−ジオ
ン誘導体(II)に対して不活性な溶媒であれば限定され
ず、具体的には、例えばn-ブタノール、i-ブタノール、
ペンチルアルコール、エチレングリコール、プロピレン
グリコール、酪酸プロピル、酪酸ブチル、ブチルエーテ
ル、ペンチルエーテル、シクロヘキサノン、2-ヘプタノ
ン、3-ヘプタノン、4-ヘプタノン、N,N-ジメチルホルム
アミド、ジメチルスルホキシド、1,4-ジオキサン、1,3-
ジオキソラン、オクタン、デカン、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、ベンジルアルコール、ニトロベンゼン等
を挙げることができるが、トルエン、キシレン、エチレ
ングリコール、プロピレングリコール、酪酸プロピル、
酪酸ブチルがより好ましい。
【0064】溶媒の使用量は限定されないが、通常は
1,4,4a,8a−テトラヒドロ−4 aα−アルケニル
−8aα−アルキル−1α,4α−メタノナフタレン−
5,8−ジオン誘導体(II)の1重量に対して、約 0.5〜
100 容を用いるが、好ましくは約0.5〜50 容を、さらに
好ましくは約 1〜20 容を用いる。なお溶媒は単独でも
2種類以上の混合物を用いてもいずれでもよい。
【0065】本工程の反応温度は60℃〜溶媒還流温度に
おいて実施することができるが、好ましくは80℃〜溶媒
還流温度であり、さらに好ましくは100℃〜溶媒還流温
度である。また反応時間は通常10分〜2時間程度で終了
する。
【0066】生成したキノン誘導体(III)は、再結晶、
シリカゲルカラムクロマトグラフィー、HPLC、分子蒸留
等の常法により精製することができる。
【0067】工程5 本工程は工程2で得られた1,4,4a,8a−テトラヒ
ドロ−4aα−アルケニル−1α,4α−メタノナフタ
レン−5,8−ジオン誘導体(I)を加熱して、逆ディー
ルス・アルダー反応を行い、キノン誘導体(VI)を製造す
る工程である。本工程は工程4と同様にして反応・精製
することができる。
【0068】次に、下記一般式で表される4a,5,
8,8a−テトラヒドロ−4aα−アルケニル−5α,8
α−1,4−ベンゾキノン誘導体(I)は新規物質であ
り、止血賦活ビタミンとして生体内で重要な役割を果た
すビタミンK誘導体や、うっ血性心不全等の虚血性心疾
患治療剤として有用な補酵素Q誘導体等の医薬品である
キノン誘導体(III)を製造するにあたり、中間体として
有用である。
【0069】
【化18】
【0070】式中R1、R2、nおよび[化13]で示さ
れる結合は前記と同様の意味を有する。さらに具体的に
は、例えば下記化合物を挙げることができるが、本発明
における4a,5,8,8a−テトラヒドロ−4aα−ア
ルケニル−5α,8α−1,4−ベンゾキノン誘導体
(I)はこれらに限定されない。
【0071】(1) 1,4,4a,9a−テトラヒドロ−4
aα−(3’−メチル−2’−ブテニル)−1α,4α
−メタノアントラキノン (2) 1,4,4a,9a−テトラヒドロ−4aα−
(3’,7’−ジメチル−2’,6’−オクタジエニ
ル)−1α,4α−メタノアントラキノン (3) 1,4,4a,9a−テトラヒドロ−4aα−
(3’,7’,11’−トリメチル−2’,6’,1
0’−ドデカトリエニル)−1α,4α−メタノアント
ラキノン (4) 1,4,4a,9a−テトラヒドロ−4aα−
(3’,7’,11’,15’−テトラメチル−2’,
6’,10’,14’−ヘキサデカテトラエニル)−1
α,4α−メタノアントラキノン (5) 1,4,4a,9a−テトラヒドロ−4aα−
(3’,7’,11’,15’,19’−ペンタメチル
−2’,6’,10’,14’,18’−エイコサデカ
ヘプタエニル)−1α,4α−メタノアントラキノン (6) 1,4,4a,9a−テトラヒドロ−4aα−
(3’,7’,11’,15’−テトラメチル−2’−
ヘキサデカエニル)−1α,4α−メタノアントラキノ
ン (7) 1,4,4a,8aα−テトラヒドロ−6,7−ジメ
トキシ−4aα−ソラネシル−1α,4α−メタノナフ
タレン−5,8−ジオン
【0072】次に実施例に先立ち、本発明を実施するに
あたり必要な出発原料を得るための製造例を掲げる。
【0073】
【製造例】製造例1 1,4,4a,9a−テトラヒドロ−1α,4
α−メタノアントラキノンの合成
【0074】
【化19】
【0075】1,4−ナフトキノン 87g(550mmol)をメ
タノール(200ml)と酢酸(200ml)の混合物に溶解し、室温
にてシクロペンタジエン 72g(1100mmol)を1時間かけて
滴下し、その後2時間撹拌を続けた。反応液を減圧濃縮
し、残渣をメタノールから再結晶して標題化合物 115.6
gを得た。(収率; 94%)
【0076】融点; 105-107℃(分解)[文献値;116-1
17℃、リービッヒス・アナーレン・デア・ケミー(Liebi
gs Annalen der Chemie),348,31,1906.]
【0077】続いて本発明を具体的に説明するため以下
に実施例を掲げるが、本発明がこれらに限定されないこ
とは言うまでもない。
【0078】
【実施例】実施例1 1,4,4a,9a−テトラヒドロ−4aα−
(3’−メチル−2’−ブテニル)−1α,4α−メタ
ノアントラキノンの合成
【0079】
【化20】
【0080】28%-ナトリウムメトキシド・メタノール溶
液 19g(100mmol)をテトラヒドロフラン(50ml)に溶解
し、アルゴン気流下 0〜5 ℃にて、1,4,4a,9a
テトラヒドロ−1α,4α−メタノアントラキノン 11.
2g(50mmol)のテトラヒドロフラン(100ml)溶液を30分か
けて滴下し、そのまま30分間撹拌を続けた。次いで反応
液を 0〜5 ℃に保ったまま、臭化3’−メチル−2’−
ブテニル 12.0g(50mmol)のテトラヒドロフラン(50ml)溶
液を30分間かけて滴下し、さらに1時間撹拌を続けた。
反応液を0.1N-塩酸(200ml)中に加え、トルエン(200ml×
2)で2回抽出した。有機層を乾燥後、減圧濃縮し、褐色
油状残渣を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(n-ヘキサン:トルエン系)で精製して、標題化
合物の淡黄色結晶 13.1gを得た。(収率; 90%、HPLC純
度; 98.9%)
【0081】融点; 97-99℃ IR(cm-1); 1680,1650(C=O)1 H-NMR(90MHz,CDCl3); δ(ppm) 1.4(2H,dd,J=3Hz)、1.4
2(3H,s)、1.5(3H,s)、2.4(1H,br-d)、2.7(1H,br-d)、2.8(1
H,br-d)、3.3(2H,br-d)、4.8(1H,t,J=6Hz)、6.3(1H,dd,J=1
0Hz)、6.5(1H,dd,J=10Hz)、7.7(2H,dd,J=6Hz)、8.1(2H,dd,
J=6Hz) FAB-MS; m/z=292 (M+)
【0082】実施例2 2−(3’−メチル−2’−ブ
テニル)−1,4−ナフトキノンの合成
【0083】
【化21】
【0084】1,4,4a,9a−テトラヒドロ−4aα
−(3’−メチル−2’−ブテニル)−1α,4α−メ
タノアントラキノン 2.9g(10mmol)をトルエン(20ml)に
溶解し、アルゴン気流下、30分間加熱還流した。反応液
を減圧濃縮して黄橙色油状残渣を得た。これをシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(n-ヘキサン:トルエン
系)で精製して、標題化合物の黄色油状物 2.2gを得
た。(収率; 98%) 本品は、TLC、HPLC、キャピラリーGCにて標品と一致し
た。
【0085】実施例3 1,4,4a,9a−テトラヒド
ロ−9aα−メチル−4aα−(3’−メチル−2’−ブ
テニル)−1α,4α−メタノアントラキノンの合成
【0086】
【化22】
【0087】カリウム・t-ブトキシド 7.9g(70mmol)を
テトラヒドロフラン(50ml)に溶解し、アルゴン気流下 0
〜5 ℃にて、1,4,4a,9a−テトラヒドロ−4aα
−(3’−メチル−2’−ブテニル)−1α,4α−メ
タノアントラキノン 10.4g(36mmol)のテトラヒドロフラ
ン(50ml)溶液を30分かけて滴下し、そのまま30分間撹拌
を続けた。次いで反応液を 0〜5 ℃に保ったまま、ヨウ
化メチル 5.5g(39mmol)のテトラヒドロフラン(30ml)溶
液を30分かけて滴下し、さらに1時間撹拌を続けた。反
応液を0.1N-塩酸(100ml)中に加え、トルエン(100ml×2)
で2回抽出した。有機層を乾燥後、減圧濃縮し、黄橙色
油状残渣を得た。これをシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(n-ヘキサン:トルエン系)で精製して、標題化
合物の黄色結晶 9.6gを得た。(収率; 87%、HPLC純
度; 99.2%)
【0088】融点; 94-96℃ IR(cm-1); 1675,1645(C=O)1 H-NMR(90MHz,CDCl3); δ(ppm) 1.3(3H,s)、1.4(2H,dd,
J=3Hz)、1.5(3H,s)、1.54(3H,s)、2.4(2H,br-dd)、3.45(2H,
br-d)、4.82(1H,t,J=6Hz)、6.4(2H,dd,J=10Hz)、7.65(2H,d
d,J=6Hz)、8.0(2H,dd,J=6Hz) FAB-MS; m/z=306 (M+)
【0089】実施例4 2−メチル−3−(3’−メチ
ル−2’−ブテニル)−1,4−ナフトキノンの合成
【0090】
【化23】
【0091】1,4,4a,9a−テトラヒドロ−9aα
−メチル−4aα−(3’−メチル−2’−ブテニル)
−1α,4α−メタノアントラキノン 3.1g(10mmol)を
トルエン(30ml)に溶解し、実施例3と同様にして逆ディ
ールス・アルダー反応および後処理を行い、標題化合物
の黄色油状物 2.4gを得た。(収率; 99%) 本品は、TLC、HPLC、キャピラリーGCにて標品と一致し
た。
【0092】実施例5 1,4,4a,9a−テトラヒド
ロ−4aα−[(2’E)−3’,7’−ジメチル−
2’E−2’,6’−オクタジエニル]−1α,4α−
メタノアントラキノンの合成
【0093】
【化24】
【0094】28%-ナトリウムメトキシド・メタノール溶
液 7.6g(40mmol)をテトラヒドロフラン(80ml)に溶解
し、1,4,4a,9a−テトラヒドロ−1α,4α−メ
タノアントラキノン 4.4g(20mmol)、(2E)−臭化ゲ
ラニル 4.4g(20mmol)を用い、実施例2と同様にして、
標題化合物の黄色油状物 6.5gを得た。(収率; 90%、H
PLC純度; 99.0%)
【0095】IR(cm-1); 1675,1645(C=O)1 H-NMR(90MHz,CDCl3); δ(ppm) 1.42(2H,d,J=2Hz)、1.4
8(6H,s)、1.5(3H,s)、1.8(2H,br)、2.2(2H,br)、2.4(1H,br-
d)、2.7(1H,br-d)、2.8(1H,br-d)、3.3(2H,br-d)、4.8(1H,
t,J=6Hz)、5.0(1H,t,J=5Hz)、6.3(1H,dd,J=10Hz)、6.5(1H,
dd,J=10Hz)、7.7(2H,dd,J=6Hz)、8.1(2H,dd,J=6Hz) FAB-MS; m/z=360 (M+)
【0096】実施例6 2−[(2’E)−3’,7’
−ジメチル−2’,6’−オクタジエニル]−1,4−
ナフトキノンの合成
【0097】
【化25】
【0098】1,4,4a,9a−テトラヒドロ−4aα
−[(2’E)−3’,7’−ジメチル−2’,6’−
オクタジエニル]−1α,4α−メタノアントラキノン
1.8g(5mmol)のトルエン(20ml)溶液を用い、実施例3と
同様にして逆ディールス・アルダー反応および後処理を
行い、標題化合物の黄色油状物 1.5gを得た。(収率;
99%、HPLC純度; 99.3%) 本品は、TLC、HPLC、キャピラリーGCにて標品と一致し
た。
【0099】実施例7 1,4,4a,9a−テトラヒド
ロ−9aα−メチル−4aα−[(2’E)−3’,7’
−ジメチル−2’,6’−オクタジエニル]−1α,4
α−メタノアントラキノンの合成
【0100】
【化26】
【0101】カリウム・t-ブトキシド 1.1g(10mmol)を
テトラヒドロフラン(50ml)に溶解し、1,4,4a,9a
−テトラヒドロ−4aα−[(2’E)−3’,7’−
ジメチル−2’,6’−オクタジエニル]−1α,4α
−メタノアントラキノン 1.8g(5mmol)、ヨウ化メチル
0.85g(6mmol)を用い、実施例4と同様にして、標題化合
物の黄色結晶 1.7gを得た。(収率; 89%、HPLC純度;
99.4%)
【0102】融点; 65-67℃ IR(cm-1); 1675,1645(C=O)1 H-NMR(90MHz,CDCl3); δ(ppm) 1.3(3H,s)、1.42(2H,d
d,J=2Hz)、1.45(3H,s)、1.5(3H,s)、1.8(3H,s)、2.1〜2.3(4
H,br)、2.4(2H,br-dd)、3.4(2H,br-d)、4.8(1H,t,J=5Hz)、
4.9(1H,t,J=5Hz)、6.4(2H,dd,J=10Hz)、7.65(2H,dd,J=6H
z)、8.0(2H,dd,J=6Hz) FAB-MS; m/z=374 (M+)
【0103】実施例8 2−メチル−3−[(2’E)
−3’,7’−ジメチル−2’,6’−オクタジエニ
ル]−1,4−ナフトキノンの合成
【0104】
【化27】
【0105】1,4,4a,9a−テトラヒドロ−9aα
−メチル−4aα−[(2’E)−3’,7’−ジメチ
ル−2’,6’−オクタジエニル]−1α,4α−メタ
ノアントラキノン 1.7g(4.4mmol)をトルエン(20ml)に溶
解し、実施例3と同様にして逆ディールス・アルダー反
応および後処理を行い、標題化合物の黄色油状物 1.5g
を得た。(収率; 99%、HPLC純度; 99.4%) 本品は、TLC、HPLC、キャピラリーGCにて標品と一致し
た。
【0106】実施例9 1,4,4a,9a−テトラヒド
ロ−4aα−[(2’E,6’E)−3’,7’,1
1’−トリメチル−2’,6’,10’−ドデカトリエ
ニル]−1α,4α−メタノアントラキノンの合成
【0107】
【化28】
【0108】28%-ナトリウムメトキシド・メタノール溶
液 15.0g(80mmol)をテトラヒドロフラン(150ml)に溶解
し、1,4,4a,9a−テトラヒドロ−1α,4α−メ
タノアントラキノン 8.8g(40mmol)、(2E,6E)−
臭化ファルネシル 11.6g(40mmol)を用い、実施例2と同
様にして、標題化合物の黄色油状物 15.4gを得た。(収
率; 90%、HPLC純度; 98.9%)
【0109】IR(cm-1); 1675,1645(C=O)1 H-NMR(90MHz,CDCl3); δ(ppm) 1.4(2H,dd,J=2Hz)、1.6
(6H,s)、1.75(3H,s)、1.8(3H,s)、2.0〜2.2(8H,br)、2.35(1
H,br-d)、2.7(1H,br-d)、2.8(1H,br-d)、3.37(2H,br-d)、4.
9(3H,t,J=6Hz)、6.4(1H,dd,J=10Hz)、6.6(1H,dd,J=10Hz)、
7.65(2H,dd,J=6Hz)、8.03(2H,dd,J=6Hz) FAB-MS; m/z=428 (M+)
【0110】実施例10 2−[(2’E,6’E)−
3’,7’,11’−トリメチル−2’,6’,10’
−ドデカトリエニル]−1,4−ナフトキノンの合成
【0111】
【化29】
【0112】1,4,4a,9a−テトラヒドロ−4aα
−[(2’E,6’E)−3’,7’,11’−トリメ
チル−2’,6’,10’−ドデカトリエニル]−1
α,4α−メタノアントラキノン 4.3g(10mmol)のトル
エン(20ml)溶液を用い、実施例3と同様にして逆ディー
ルス・アルダー反応および後処理を行い、標題化合物の
黄色油状物 3.6gを得た。(収率; 99%、HPLC純度; 9
9.2%) 本品は、TLC、HPLC、キャピラリーGCにて標品と一致し
た。
【0113】実施例11 1,4,4a,9a−テトラヒ
ドロ−9aα−メチル−4aα−[(2’E,6’E)−
3’,7’,11’−トリメチル−2’,6’,10’
−ドデカトリエニル]−1α,4α−メタノアントラキ
ノンの合成
【0114】
【化30】
【0115】カリウム・t-ブトキシド 2.2g(20mmol)を
テトラヒドロフラン(80ml)に溶解し、1,4,4a,9a
−テトラヒドロ−9aα−メチル−4aα−[(2’E,
6’E)−3’,7’,11’−トリメチル−2’,
6’,10’−ドデカトリエニル]−1α,4α−メタ
ノアントラキノン 4.3g(10mmol)、ヨウ化メチル 1.55g
(11mmol)を用い、実施例4と同様にして、標題化合物の
黄色油状物 4.1gを得た。(収率; 93%、HPLC純度; 9
9.5%)
【0116】IR(cm-1); 1675,1645(C=O)1 H-NMR(90MHz,CDCl3); δ(ppm) 1.33(3H,s)、1.4(2H,d
d,J=2Hz)、1.6(6H,s)、1.73(3H,s)、1.8(3H,s)、2.0〜2.1(8
H,br)、2.4(2H,br-d)、3.35(2H,br-d)、4.85(3H,t,J=6Hz)、
6.5(2H,dd,J=10Hz)、7.67(2H,dd,J=5Hz)、8.03(2H,dd,J=5
Hz) FAB-MS; m/z=442 (M+)
【0117】実施例12 2−メチル−3−[(2’
E,6’E)−3’,7’,11’−トリメチル−
2’,6’,10’−ドデカトリエニル]−1,4−ナ
フトキノンの合成
【0118】
【化31】
【0119】1,4,4a,9a−テトラヒドロ−9aα
−メチル−4aα−[(2’E,6’E)−3’,
7’,11’−トリメチル−2’,6’,10’−ドデ
カトリエニル]−1α,4α−メタノアントラキノン
4.0g(9mmol)をトルエン(20ml)に溶解し、実施例3と同
様にして逆ディールス・アルダー反応および後処理を行
い、標題化合物の黄色油状物 3.7gを得た。(収率; 9
7.3%、HPLC純度; 98.9%) 本品は、TLC、HPLC、キャピラリーGCにて標品と一致し
た。
【0120】実施例13 1,4,4a,9a−テトラヒ
ドロ−4aα−[(2’E,6’E,10’E)−
3’,7’,11’,15’−テトラメチル−2’,
6’,10’,14’−ヘキサデカテトラエニル]−1
α,4α−メタノアントラキノンの合成
【0121】
【化32】
【0122】28%-ナトリウムメトキシド・メタノール溶
液 19.0g(100mmol)をテトラヒドロフラン(150ml)に溶解
し、1,4,4a,9a−テトラヒドロ−1α,4α−メ
タノアントラキノン 11.2g(50mmol)、(2E,6E,1
0E)−臭化ゲラニルゲラニル 20.7g(50mmol)を用い、
実施例2と同様にして、標題化合物の黄色油状物 21.7g
を得た。(収率; 88%、HPLC純度; 99.0%)
【0123】IR(cm-1); 1675,1645(C=O)1 H-NMR(90MHz,CDCl3); δ(ppm) 1.4(2H,dd,J=3Hz)、1.6
(9H,s)、1.72(3H,s)、1.8(3H,s)、2.0〜2.1(12H,br)、2.4(1
H,br-d)、2.7(1H,br-d)、2.8(1H,br-d)、3.35(2H,br-d)、4.
82(3H,t,J=6Hz)、4.9(1H,t,J=5Hz)、6.62(2H,dd,J=10Hz)、
7.66(2H,dd,J=6Hz)、8.02(2H,dd,J=6Hz) FAB-MS; m/z=496 (M+)
【0124】実施例14 2−[(2’E,6’E,1
0’E)−3’,7’,11’,15’−テトラメチル
−2’,6’,10’,14’−ヘキサデカテトラエニ
ル]−1,4−ナフトキノンの合成
【0125】
【化33】
【0126】1,4,4a,9a−テトラヒドロ−4aα
−[(2’E,6’E,10’E)−3’,7’,1
1’,15’−テトラメチル−2’,6’,10’,1
4’−ヘキサデカテトラエニル]−1α,4α−メタノ
アントラキノン 5.0g(10mmol)のトルエン(25ml)溶液を
用い、実施例3と同様にして逆ディールス・アルダー反
応および後処理を行い、標題化合物の黄色油状物 4.3g
を得た。(収率; 99%) 本品は、TLC、HPLC、キャピラリーGCにて標品と一致し
た。
【0127】実施例15 1,4,4a,9a−テトラヒ
ドロ−9aα−メチル−4aα−[(2’E,6’E,1
0’E)−3’,7’,11’,15’−テトラメチル
−2’,6’,10’,14’−ヘキサデカテトラエニ
ル]−1α,4α−メタノアントラキノンの合成
【0128】
【化34】
【0129】カリウム・t-ブトキシド 2.2g(20mmol)を
テトラヒドロフラン(80ml)に溶解し、1,4,4a,9a
−テトラヒドロ−4aα−[(2’E,6’E,10’
E)−3’,7’,11’,15’−テトラメチル−
2’,6’,10’,14’−ヘキサデカテトラエニ
ル]−1α,4α−メタノアントラキノン 5.0g(10mmo
l)、ヨウ化メチル 1.55g(11mmol)を用い、実施例4と同
様にして、標題化合物の黄色油状物 4.7g を得た。(収
率; 92%、HPLC純度; 99.2%)
【0130】IR(cm-1); 1675,1645(C=O)1 H-NMR(90MHz,CDCl3); δ(ppm) 1.35(3H,s)、1.4(2H,d
d,J=2Hz)、1.61(9H,s)、1.72(3H,s)、1.8(3H,s)、2.0〜2.1
(12H,br)、2.7(2H,br-d)、3.3(2H,br-d)、4.85(4H,t,J=6H
z)、6.6(2H,dd,J=10Hz)、7.6(2H,dd,J=6Hz)、8.0(2H,dd,J=
6Hz) FAB-MS; m/z=510 (M+)
【0131】実施例16 2−メチル−3−[(2’
E,6’E,10’E)−3’,7’,11’,15’
−テトラメチル−2’,6’,10’,14’−ヘキサ
デカテトラエニル]−1,4−ナフトキノンの合成
【0132】
【化35】
【0133】1,4,4a,9a−テトラヒドロ−9aα
−メチル−4aα−[(2’E,6’E,10’E)−
3’,7’,11’,15’−テトラメチル−2’,
6’,10’,14’−ヘキサデカテトラエニル]−1
α,4α−メタノアントラキノン4.5g(8.8mmol)をトル
エン(25ml)に溶解し、実施例3と同様にして逆ディール
ス・アルダー反応および後処理を行い、標題化合物の黄
色油状物 3.9gを得た。(収率; 99%、HPLC純度; 99.6
%) 本品は、TLC、HPLC、キャピラリーGCにて標品と一致し
た。
【0134】実施例17 1,4,4a,9a−テトラヒ
ドロ−4aα−[(2E’)−3’,7’,11’,1
5’−テトラメチル−2’−ヘキサデカエニル]−1
α,4α−メタノアントラキノンの合成
【0135】
【化36】
【0136】28%-ナトリウムメトキシド・メタノール溶
液 15.0g(80mmol)をテトラヒドロフラン(100ml)に溶解
し、1,4,4a,9a−テトラヒドロ−1α,4α−メ
タノアントラキノン 8.8g(40mmol)、(2E)−臭化フ
ィチル 18.0g(40mmol)を用い、実施例2と同様にして、
標題化合物の黄色油状物 17.4gを得た。(収率; 87%、
HPLC純度; 99.7%)
【0137】IR(cm-1); 1675,1645(C=O)1 H-NMR(90MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.8〜0.92(12H,br-d)、
1.0〜1.4(18H,m)、1.78(3H,s)、1.92(2H,br)、2.4(1H,br-
d)、2.7(1H,br-d)、2.8(1H,br-d)、3.35(2H,br-d)、4.95(1
H,t,J=6Hz)、6.45(2H,dd,J=10Hz)、7.65(2H,dd,J=5Hz)、8.
02(2H,dd,J=5Hz) FAB-MS; m/z=502 (M+)
【0138】実施例18 2−[(2E’)−3’,
7’,11’,15’−テトラメチル−2’−ヘキサデ
カエニル]−1,4−ナフトキノンの合成
【0139】
【化37】
【0140】1,4,4a,9a−テトラヒドロ−4aα
−[(2E’)−3’,7’,11’,15’−テトラ
メチル−2’−ヘキサデカエニル]−1α,4α−メタ
ノアントラキノン 5.0g(10mmol)のトルエン(25ml)溶液
を用い、実施例3と同様にして逆ディールス・アルダー
反応および後処理を行い、標題化合物の黄色油状物 4.3
gを得た。(収率; 99%、HPLC純度; 99.7%) 本品は、TLC、HPLC、キャピラリーGCにて標品と一致し
た。
【0141】実施例19 1,4,4a,9a−テトラヒ
ドロ−9aα−メチル−4aα−[(2E’)−3’,
7’,11’,15’−テトラメチル−2’−ヘキサデ
カエニル]−1α,4α−メタノアントラキノンの合成
【0142】
【化38】
【0143】カリウム・t-ブトキシド 2.2g(20mmol)を
テトラヒドロフラン(80ml)に溶解し、1,4,4a,9a
−テトラヒドロ−9aα−メチル−4aα−[(2E’)
−3’,7’,11’,15’−テトラメチル−2’−
ヘキサデカエニル]−1α,4α−メタノアントラキノ
ン 5.0g(10mmol)、ヨウ化メチル 1.55g(11mmol)を用
い、実施例4と同様にして、標題化合物の黄色油状物
4.8gを得た。(収率; 92%、HPLC純度; 99.6%)
【0144】IR(cm-1); 1675,1645(C=O)1 H-NMR(90MHz,CDCl3); δ(ppm) 0.8〜0.9(12H,br-d)、
1.0〜1.4(24H,m)、1.76(3H,s)、1.9(2H,br)、2.4(2H,br-
d)、3.35(2H,br-d)、4.9(1H,t,J=6Hz)、6.4(2H,dd,J=10H
z)、7.6(2H,dd,J=5Hz)、8.0(2H,dd,J=5Hz) FAB-MS; m/z=516 (M+)
【0145】実施例20 2−メチル−3−[(2
E’)−3’,7’,11’,15’−テトラメチル−
2’−ヘキサデカエニル]−1,4−ナフトキノンの合
【0146】
【化39】
【0147】1,4,4a,9a−テトラヒドロ−9aα
−メチル−4aα−[(2E’)−3’,7’,1
1’,15’−テトラメチル−2’−ヘキサデカエニ
ル]−1α,4α−メタノアントラキノン 4.6g(8.9mmo
l)をトルエン(25ml)に溶解し、実施例3と同様にして逆
ディールス・アルダー反応および後処理を行い、標題化
合物の黄色油状物 3.9gを得た。(収率; 97%、HPLC純
度; 99.6%) 本品は、TLC、HPLC、キャピラリーGCにて標品と一致し
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 50/28 7188−4H 50/32 7188−4H // C07B 61/00 300

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式で表される1,4,4a,8a
    −テトラヒドロ−4aα−アルケニル−1α,4α−メ
    タノナフタレン−5,8−ジオン誘導体(I) 【化1】 [式中R1、R2は同一または相異なる低級アルキル基ま
    たは低級アルコキシ基を意味する。またR1とR2で芳香
    環を形成してもよい。nは0または1〜9の整数を意味
    する。下記一般式で表される結合 【化2】 は単結合または二重結合を意味する。]を、塩基の存在
    下ハロゲン化アルキル(R3X) [式中R3は低級アルキル基を、Xはハロゲン原子を意
    味する。]と反応させて下記一般式で表される1,4,
    a,8a−テトラヒドロ−4aα−アルケニル−8aα−
    アルキル−1α,4α−メタノナフタレン−5,8−ジ
    オン誘導体(II) 【化3】 [式中R1、R2、R3、nおよび[化2]で示される結合
    は前記と同様の意味を有する。]とし、さらに逆ディー
    ルス・アルダー反応を行うことを特徴とする、下記一般
    式で表されるキノン誘導体(III)の製造法。 【化4】 [式中R1、R2、R3、nおよび[化2]で示される結合
    は前記と同様の意味を有する。]
  2. 【請求項2】 下記一般式で表される1,4,4a,8a
    −テトラヒドロ−1α,4α−メタノナフタレン−5,
    8−ジオン誘導体(IV) 【化5】 [式中R1、R2は前記と同様の意味を有する。]を、塩
    基の存在下、下記一般式で表されるアリル誘導体(V) 【化6】 [式中Lはハロゲン原子、アルキルスルホニル基または
    アリールスルホニル基を、 nおよび[化2]で示される
    結合は前記と同様の意味を有する。]と反応させて1,
    4,4a,8a−テトラヒドロ−4aα−アルケニル−1
    α,4α−メタノナフタレン−5,8−ジオン誘導体
    (I)とし、次いで塩基の存在下ハロゲン化アルキル(R3
    X)と反応させて1,4,4a,8a−テトラヒドロ−4
    aα−アルケニル−8aα−アルキル−1α,4α−メタ
    ノナフタレン−5,8−ジオン誘導体(II)とし、さらに
    逆ディールス・アルダー反応を行うことを特徴とする、
    キノン誘導体(III)の製造法。
  3. 【請求項3】 1,4,4a,8a−テトラヒドロ−4a
    α−アルケニル−1α,4α−メタノナフタレン−5,
    8−ジオン誘導体(I)に逆ディールス・アルダー反応を
    行うことを特徴とする、下記一般式で表されるキノン誘
    導体(VI)の製造法。 【化7】 [式中R1、R2、nおよび[化2]で示される結合は前
    記と同様の意味を有する。]
  4. 【請求項4】 1,4,4a,8a−テトラヒドロ−1
    α,4α−メタノナフタレン−5,8−ジオン誘導体(I
    V)を、塩基の存在下、アリル誘導体(V)と反応させて
    1,4,4a,8a−テトラヒドロ−4aα−アルケニル
    −1α,4α−メタノナフタレン−5,8−ジオン誘導
    体(I)とし、次いで逆ディールス・アルダー反応を行う
    ことを特徴とする、キノン誘導体(VI)の製造法。
  5. 【請求項5】 1,4,4a,8a−テトラヒドロ−4aα
    −アルケニル−1α,4α−メタノナフタレン−5,8
    −ジオン誘導体(I)が1,4,4a,9a−テトラヒドロ
    −4aα−(3’,7’,11’,15’−テトラメチ
    ル−2’,6’,10’,14’−ヘキサデカテトラエ
    ニル)−1α,4α−メタノアントラキノン、1,4,
    a,9a−テトラヒドロ−4aα−(3’,7’,1
    1’,15’−テトラメチル−2’−ヘキサデカエニ
    ル)−1α,4α−メタノアントラキノンまたは1,
    4,4a,8aα−テトラヒドロ−6,7−ジメトキシ−
    aα−ソラネシル−1α,4α−メタノナフタレン−
    5,8−ジオンから選ばれた1種である請求項1ないし
    4記載のキノン誘導体の製造法。
  6. 【請求項6】 1,4,4a,8a−テトラヒドロ−1
    α,4α−メタノナフタレン−5,8−ジオン誘導体(I
    V)が1,4,4a,9a−テトラヒドロ−1α,4α−メ
    タノアントラキノンまたは1,4,4a,8aα−テトラ
    ヒドロ−6,7−ジメトキシ−4aα−メチル−1α,
    4α−メタノナフタレン−5,8−ジオンである請求項
    2または4記載のキノン誘導体の製造法。
  7. 【請求項7】 塩基がナトリウムメトキシド、ナトリウ
    ムエトキシド、カリウムメトキシド、カリウムエトキシ
    ド、カリウム・t-ブトキシド、水素化ナトリウム、水素
    化カリウム、水素化カルシウム、n-ブチルリチウム、金
    属アミド、リチウムジアルキルアミド、水酸化ナトリウ
    ム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムか
    ら選ばれた1種以上である請求項1、2または4記載の
    キノン誘導体の製造法。
  8. 【請求項8】 下記一般式で表される1,4,4a,8a
    −テトラヒドロ−4aα−アルケニル−1α,4α−メ
    タノナフタレン−5,8−ジオン誘導体(I)。 【化8】 [式中R1、R2、nおよび[化2]で示される結合は前
    記と同様の意味を有する。]
  9. 【請求項9】 1,4,4a,9a−テトラヒドロ−4aα
    −(3’−メチル−2’−ブテニル)−1α,4α−メ
    タノアントラキノン、1,4,4a,9a−テトラヒドロ
    −4aα−(3’,7’−ジメチル−2’,6’−オク
    タジエニル)−1α,4α−メタノアントラキノン、
    1,4,4a,9a−テトラヒドロ−4aα−(3’,
    7’,11’−トリメチル−2’,6’,10’−ドデ
    カトリエニル)−1α,4α−メタノアントラキノン、
    1,4,4a,9a−テトラヒドロ−4aα−(3’,
    7’,11’,15’−テトラメチル−2’,6’,1
    0’,14’−ヘキサデカテトラエニル)−1α,4α
    −メタノアントラキノン、1,4,4a,9a−テトラヒ
    ドロ−4aα−(3’,7’,11’,15’,19’
    −ペンタメチル−2’,6’,10’,14’,18’
    −エイコサデカヘプタエニル)−1α,4α−メタノア
    ントラキノン、1,4,4a,9a−テトラヒドロ−4a
    α−(3’,7’,11’,15’−テトラメチル−
    2’−ヘキサデカエニル)−1α,4α−メタノアント
    ラキノンまたは1,4,4a,8aα−テトラヒドロ−
    6,7−ジメトキシ−4aα−ソラネシル−1α,4α
    −メタノナフタレン−5,8−ジオンから選ばれた1種
    である請求項8記載の1,4,4a,8a−テトラヒドロ
    −4aα−アルケニル−1α,4α−メタノナフタレン
    −5,8−ジオン誘導体(I)。
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