JPH06312455A - 既設管ライニング用帯状体およびライニング方法 - Google Patents

既設管ライニング用帯状体およびライニング方法

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JPH06312455A
JPH06312455A JP5102443A JP10244393A JPH06312455A JP H06312455 A JPH06312455 A JP H06312455A JP 5102443 A JP5102443 A JP 5102443A JP 10244393 A JP10244393 A JP 10244393A JP H06312455 A JPH06312455 A JP H06312455A
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locking
fitting
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Yasushi Kitayama
康 北山
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 作業者が既設管内に位置して、帯状体を貼り
付け方式で既設管内周面にライニングする際に、ロック
用オス部とロック用メス部との位置関係を確認すること
ができ、ライニング作業を迅速、確実に行える既設管ラ
イニング用帯状体を実現する。 【構成】 帯状体10を構成する基板12の幅方向の一
側縁部に嵌合突条13を設ける一方、他側縁部に嵌合凹
条18を設ける。嵌合突条13の位置から幅方向内側に
適当な距離偏位した位置にヒンジ部122を設け、嵌合
突条13およびその周辺部を、製管時に内周面側となる
方向に折り曲げ可能にする。そして、これらを折り曲げ
た状態で帯状体10をコイル状に巻回し、その後、嵌合
突条13およびその周辺部を折り返して隣接する帯状体
の嵌合凹条18に係合して、製管する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、老朽化した既設管(マ
ンホールを含む)の内周面をライニングするために使用
される既設管ライニング用帯状体およびライニング方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】老朽化した下水管等の既設管を更生する
方法の一従来例として、特公昭62−22770号公報
に開示されたプラスチック管状物を既設管の内周面にラ
イニングする方法がある。
【0003】このプラスチック管状物は、プラスチック
製の細長いストリップを螺旋状に巻回して製管されるも
のであり、ストリップの横方向に間隔を隔てて連結用リ
ブと係合用リブが配置されている。ストリップを螺旋状
に巻回すると、隣接するストリップの側縁部同士が重ね
合わされ、一方のストリップの連結用リブが他方のスト
リップの係合用リブに連結され、これでストリップが螺
旋状に保持されるようになっている。
【0004】ストリップの少なくとも片面には、ストリ
ップの幅に沿って間隔を隔てた一連の直立リブを設けて
一連の長さ方向に延びた並列の開放溝が形成され、連結
リブと係合用リブとの連結部を補強するために、すなわ
ち連結状態をロックするために、係合用リブとこれに隣
接する直立リブとの間に固定部材を係合する構成をとっ
ている。
【0005】また、他の従来例として、特開平3−28
2095号公報に開示された下水管の修理方法および保
護方法がある。この方法では、螺旋状に巻回されたとき
に隣接する側縁部を重ね合わされず、突き合わされる形
式の帯状体を使用している。図7はこの帯状体を示し、
背面に多数のリブ160が設けられた基板120の両側
縁部に、表面側へ開放された一対の嵌合凹条180を有
する。
【0006】このような帯状体100は、基板120の
背面側が外面側となり、且つ隣接する側縁部が突き合わ
された状態になるように螺旋状に巻回される。そして、
巻回後に、帯状の連結部材150により基板120の隣
接する側縁部同士を連結する。すなわち、連結部材15
0は一対の嵌合凹条180、180に嵌合する一対の嵌
合突条130、130を背面に有しており、嵌合突条1
30を嵌合凹条180に嵌入させて両者の嵌合が実現さ
れる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、特公昭62
−22770号公報に開示されたプラスチック管状物を
用いる方法では、帯状体を螺旋状に巻回すると、外面側
に位置する帯状体の側縁部の上に内面側に位置する側縁
部が重なる。このため、連結時に嵌合突条と嵌合凹条
を、内面側に位置する作業者が視認することができず、
両者の位置合わせが困難になる。従って、連結作業に時
間を要する結果、施工性が劣化するという問題点があ
る。
【0008】一方、特開平3−282095号公報に開
示された方法では、帯状体の他に、連結部材150を必
要とするため、その分、施工作業が複雑になり、また施
工性が劣化するという問題点がある。
【0009】本発明はこのような問題点を解決するため
のものであり、その目的は、作業者が既設管内に位置し
て、帯状体を貼り付け方式で既設管内周面にライニング
する際に、ロック用オス部とロック用メス部との位置関
係を確認することができ、ライニング作業が確実に行え
る既設管ライニング用帯状体を提供することにある。
【0010】また、本発明の他の目的は、ロック用オス
部とロック用メス部との位置関係を確認することなく、
隣接する帯状体同士を迅速、確実に係合でき、施行性の
向上が図れる既設管ライニング用帯状体を提供すること
にある。
【0011】また、本発明の他の目的は、このような帯
状体を用いた既設管のライニング方法を提供することに
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の既設管ライニン
グ用帯状体は、コイル状に卷回されて相互に隣接する側
縁部同士を係合状態とすることにより、既設管内周面を
ライニングするライニング管とされる既設管ライニング
用帯状体であって、該側縁部同士を係合状態にする手段
が、一方の側縁部の長手方向に設けられたロック用オス
部と他方の側縁部の長手方向に設けられたロック用メス
部で形成され、該ロック用オス部の位置から幅方向内側
に偏位した位置に、長手方向に延びるヒンジ部又は伸縮
部が形成されており、そのことにより上記目的が達成さ
れる。
【0013】好ましくは、前記ロック用メス部が設けら
れた他方の側縁部の端末に第1のストッパ用リブを形成
し、かつ前記ロック用オス部が形成された一方の側縁部
に第2のストッパ用リブを形成し、該第1のストッパ用
リブと該第2のストッパ用リブを当接させて、隣接する
側縁部同士の位置合わせを行うと共に、該ロック用メス
部から第1のストッパ用リブ迄の距離と、該ロック用オ
ス部から該第2のストッパ用リブ迄の距離を略同一に設
定する。
【0014】また、本発明のライニング方法は、隣接す
る既設管ライニング用帯状体の側縁部同士を相互に係合
し、既設管内でライニング管を製管することにより老朽
化した既設管を更生するライニング方法であって、該側
縁部同士を係合状態にする手段が、一方の側縁部の長手
方向に設けられたロック用オス部と他方の側縁部の長手
方向に設けられたロック用メス部で形成され、該ロック
用オス部の位置から幅方向内側に偏位した位置に、長手
方向に延びるヒンジ部又は伸縮部が形成されている複数
枚の既設管ライニング用帯状体を既設管に搬入する工程
と、ヒンジ部又は伸縮部を折り曲げながら、複数枚の既
設管ライニング用帯状体を該既設管内に貼り付けつつ隣
接させて配置して行く工程と、ヒンジ部又は伸縮部を元
の状態に折り返すことにより、隣接するロック用オス部
をロック用メス部に順次嵌合させて行く工程とを含んで
おり、そのことにより上記目的が達成される。
【0015】
【作用】上記のように隣接する帯状体の側縁部同士を係
合状態にする手段として、ロック用オス部とロック用メ
ス部を設け、ロック用オス部の位置から幅方向内側に偏
位した位置に、帯状体の長手方向に延びるヒンジ部又は
伸縮部を形成する場合は、ヒンジ部等を支点にしてロッ
ク用オス部およびその周辺部分が帯状体に対してその断
面方向(厚み方向)に折り曲げ可能になる。
【0016】従って、既設管に対してライニング用帯状
体をコイル状に巻回して貼り付け方式でライニングする
際に、ロック用オス部およびその周辺部を内面側に折り
曲げて帯状体を製管すると、管内に位置する作業者が係
合部、すなわちロック用オス部とロック用メス部の位置
を確認しながら係合作業を行うことができる。
【0017】また、上記のように、ロック用メス部が設
けられた他方の側縁部の端末に第1のストッパ用リブを
設ける共に、ロック用オス部が設けられた側の側縁部に
第2のストッパ用リブを設け、かつロック用メス部から
第1のストッパ用リブ迄の距離と、該ロック用オス部か
ら該第2のストッパ用リブ迄の距離を略同一に設定する
と、ロック用オス部とロック用メス部が位置決めされる
ので、その後の係合作業を確認作業を要することなく、
直ちに行うことができる。
【0018】しかも、上記のような構成の既設管ライニ
ング用帯状体によれば、ライニングするために必要な部
材が帯状体のみで済むので、ライニング作業を単純化で
きると共に、施工の際のスペースを大きくでき、作業性
の向上が図れる。
【0019】
【実施例】本発明の実施例について以下に説明する。本
発明の既設管ライニング用帯状体は、コイル状に卷回さ
れてライニング用の管とされて、例えば、老朽化した下
水管等の既設管やマンホール等の内周面をライニングす
るために使用される。
【0020】このような下水管の内周面にライニングさ
れる帯状体10は、図1に示すように、本体である帯板
状の基板12を有す。
【0021】基板12の他方の表面には、一方の端面
(幅方向の一端面)12aから適当な距離を隔てて、嵌
合突条13が立設されている。該嵌合突条13は、基板
12の長手方向に連続している。嵌合突条13には、基
板12の厚さより若干長い支柱部13aと、支柱部13
aの上端に配設された断面半円状の挿入部13bとを有
している。
【0022】基板12の他方の端面12b側には、基板
12がコイル状に巻回された際に、図3および図4に示
すように、隣接する基板12の一端面側が嵌入し得るよ
うに、該基板12の厚み分だけ嵌合突条13の突出側に
段落ちした段落ち部17が形成されている。段落ち部1
7に嵌入し得る基板12の支柱部13a近傍の上面に
は、例えば段落ち部17との接着のためのホットメルト
接着剤が塗布されている。また、段落ち部17の側縁部
には、フック状のストッパ用リブ19aが立設されてい
る。ストッパ用リブ19aの上端部は幅方向内側に突出
している。一方、基板12の嵌合突条13の位置から幅
方向内側に適当な距離を隔てた位置にもフック状のスト
ッパ用リブ19bが立設されている。このストッパ用リ
ブ19bの上端部も幅方向内側に突出している。
【0023】段落ち部17の中程には、嵌合突条13の
挿入部13bが嵌合し得る断面半円状の空間を有する断
面半円環状に形成された嵌合凹条18が、基板12の長
手方向に沿って嵌合突条13と同方向へ突出するように
設けられている。上記嵌合凹条18の上部には、断面T
字状の補強リブ16が、上方へ延出するように設けられ
ている。該補強リブ16は、基板12の長手方向に沿っ
て該基板12と一体的に形成されてる。該補強リブ16
は、基板12上面に上方へ延出するように立設された支
柱部16aと、該支柱部16aの先端に該支柱部16a
とは直交するように基板12と平行になったフランジ部
16bとを有している。
【0024】更に、基板12の嵌合突条13と嵌合凹条
18との間には、断面T字状をなす上記同様の複数の補
強リブ16、16…が、適当な間隔を隔ててそれぞれ基
板12の長手方向に沿うように該基板12と一体的に立
設されている。
【0025】加えて、基板12の嵌合突条13からその
幅方向内側に所定距離隔てた位置には、例えば断面U字
状をなすヒンジ部122が長手方向の全長にわたって凹
設されており、薄肉になったヒンジ部122を支点にし
て嵌合突条13およびその周辺部が折り曲げ可能になっ
ている。この部分の折り曲げは嵌合突条13を嵌合凹条
18に嵌合させる際に行われる。ここで、図1に示すよ
うに、ストッパ用リブ19a〜嵌合凹条18迄の距離L
1と、ストッパ用リブ19b〜嵌合突条13迄の距離L
2は略同一に設定されている。
【0026】以下に、図2〜図5に従ってこの帯状体1
0を使用した施工法について説明する。本実施例の帯状
体10においては、基板12の一方の表面側が内面側に
なるように、製管機の内部に地上側より帯状体10を導
入して、帯状体10を順次螺旋状に巻回して螺旋管を形
成し、これで既設管40(図5参照)内をライニングす
る施工法をとることも可能であるが、製管回転時の捩れ
を考慮すると、一定長さ毎に切断した帯状体10をコイ
ル状に成形して既設管40内に搬入し、順に既設管40
内にライニングして行く施工法が好ましい。
【0027】このライニングは、図2に示すように、ま
ず嵌合突条13およびその周辺部をヒンジ部122を支
点にして内面側に折り畳み、次いで、図3に示すよう
に、折り畳まれた部分を元の状態に復元し、これにより
一方の帯状体10の嵌合突条13を他方の帯状体10の
嵌合凹条18に嵌合して係合する(図4参照)。
【0028】この嵌合動作を行う際に、上記のように帯
状体10の嵌合凹条18側の端末には、ストッパ用リブ
19aが設けられ、かつ嵌合突条13の近傍には、スト
ッパ用リブ19bが設けられているので、隣接する帯状
体10を管軸方向に配置した場合には、図4に示すよう
に、次の帯状体10のストッパ用リブ19aが一つ前の
帯状体10のストッパ用リブ19bに当接し、両帯状体
10、10の位置決めが行われる。そして、上記のよう
にストッパ用リブ19a〜嵌合凹条18迄の距離L1
と、ストッパ用リブ19b〜嵌合突条13迄の距離L2
が略同一に設定されているので、この状態から嵌合突条
13およびその周辺部をヒンジ部122を支点にして元
の状態に折り返すと、嵌合突条13が正確に嵌合凹条1
8に抜け止め状に嵌合し、これで両帯状体10、10の
係合が行われる。
【0029】従って、このような構成の帯状体10によ
れば、作業者が嵌合突条13と嵌合凹条18との嵌合位
置を確認することなく、直ちに嵌合、係合動作を行うこ
とができるので、ライニング作業の効率化を図ることが
できる。
【0030】上記の嵌合、係合動作は、螺旋管20内に
入り込んだ作業者が、通常のハンマーを使用して行うこ
とができるが、施工作業の効率化等を考慮すると、図5
に示すように、エアーハンマー70を使用して行う方が
好ましい。
【0031】本実施例の帯状体10の材質としては、ヒ
ンジ部122に局部的に曲げ応力が発生するため、帯状
体10がこの曲げ応力に起因して割れを生じるのを防止
するために、極力割れを生じない材質、例えばポリエチ
レンが好ましい。
【0032】なお、本発明はヒンジ部122を設け、ス
トッパ用リブ19a、19bを設けない構成の帯状体に
ついても適用することができ、このような構成によれ
ば、螺旋管20内に入り込んだ作業者の目視検査によ
り、直ちに嵌合突条13と嵌合凹条18との位置合わせ
状態を確認できるので、このような状態を事前にチェッ
クできない、上記従来例による場合に比べて、以後の嵌
合、係合動作を迅速、確実に行える利点がある。
【0033】図6は本発明の他の実施例を示す。この実
施例では、伸縮性を付与する手段として、ヒンジ部12
2の代わりに、伸縮部123を設ける構成をとる。すな
わち、この実施例では、基板12の上記ヒンジ部122
と対応する部分に、外面側に向けて”門”形に突出した
伸縮部123を設けている。このような”門”形の伸縮
部123を設けると、その開口部が基板12の断面方向
への折り曲げに対して伸縮性を有するため、ヒンジ部1
22を設けた場合と同様に、嵌合突条13およびその周
辺部が折り曲げ、折り返し可能になる。
【0034】加えて、この実施例では、嵌合凹条18の
近傍にも、伸縮部123と同様の”門”形の嵌合凹部1
24が設けられており、嵌合、係合時にこの嵌合凹部1
24に伸縮部123が嵌合するようになっている。従っ
て、伸縮部123の嵌合動作の支障なく行われる。本実
施例によれば、上記実施例と同様の効果に加えて、嵌合
部を2つ有するので、より確実な係合状態を維持できる
利点がある。
【0035】本発明は上記の各実施例に限定されるもの
ではなく、以下に示す種々の変形が可能である。例え
ば、上記のヒンジ部122と伸縮部123を組合せた構
成をとることもできるし、また、このような伸縮性を有
する部分を複数設ける構成をとることも可能である。更
には、重ね合う部分を極力減らすことや、施工性を考え
た場合、ヒンジ部122等の伸縮性を付与する手段は、
嵌合突条13の近傍に設けることが好ましいが、特に必
要条件とされるものではない。
【0036】但し、ライニング管径が小さい場合は、そ
の径に合わせて帯状体10を曲げた状態でヒンジ部12
2を基板12の厚み方向に折り曲げるため、それに必要
な力はヒンジ部122が嵌合突条13から離れれば離れ
る程大きくなるため、このような小径管の場合は、出来
るだけ嵌合突条13の近くに設けるのが好ましい。
【0037】また、伸縮部123を設ける場合も位置、
配置数はヒンジ部122の場合と同様に、特に拘束され
るものではないが、既設管内周面に接触される螺旋管の
内径が小さくなるのを防止するために、その高さ寸法を
出来るだけ小さくすることが好ましい。従って、大きな
高さ寸法の伸縮形状を1つ設けるよりは、小寸法の伸縮
形状を複数設ける方が実施する上で好ましいものにな
る。
【0038】
【発明の効果】請求項1記載の既設管ライニング用帯状
体によれば、隣接する帯状体の側縁部同士を係合状態に
する手段として、ロック用オス部とロック用メス部を設
け、ロック用オス部の位置から幅方向内側に偏位した位
置に、帯状体の長手方向に延びるヒンジ部又は伸縮部を
形成し、ヒンジ部等を支点にしてロック用オス部および
その周辺部分を帯状体に対してその断面方向に折り曲げ
可能になす構成をとるので、既設管に対してライニング
用帯状体を貼り付け方式でライニングする際に、管内に
位置する作業者が係合部、すなわちロック用オス部とロ
ック用メス部の位置を目視で確認しながら係合作業を行
うことができる。従って、ライニング作業を正確、かつ
迅速に行え、施工効率を向上できる。
【0039】また、特に請求項2記載の既設管ライニン
グ用帯状体によれば、ロック用メス部が設けられた他方
の側縁部の端末に第1のストッパ用リブを設ける共に、
ロック用オス部が設けられた側の側縁部に第2のストッ
パ用リブを設け、かつロック用メス部から第1のストッ
パ用リブ迄の距離と、該ロック用オス部から該第2のス
トッパ用リブ迄の距離を略同一に設定する構成をとるの
で、ロック用オス部とロック用メス部が自動的に位置決
めされる結果、嵌合、係合作業を確認作業を要すること
なく、直ちに行うことができる。従って、施工効率を更
に一層向上できる。
【0040】また、上記のような既設管ライニング用帯
状体によれば、ライニングするために必要な部材が帯状
体のみで済むので、ライニング作業を単純化できると共
に、施工の際のスペースを大きくでき、作業性の向上が
図れる。
【0041】また、請求項3記載のライニング方法によ
れば、上記の既設管ライニング用帯状体を使用するの
で、施工性の向上が図れるライニング方法を実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の既設管ライニング用帯状体を示す断面
図。
【図2】図1の帯状体の嵌合突条およびその周辺部を折
り畳んだ状態を示す断面図。
【図3】図1の帯状体の嵌合動作を示す模式的断面図。
【図4】図1の帯状体の嵌合状態を示す部分断面図。
【図5】既設管内において、図1の帯状体をコイル状に
巻回する態様を示す説明図。
【図6】本発明の既設管ライニング用帯状体の他の実施
例を示す断面図。
【図7】従来例を示す断面図。
【符号の説明】
10 帯状体 13 嵌合突条 16 補強リブ 18 嵌合凹条 19a、19b ストッパ用リブ 20 ライニング管 40 既設管 122 ヒンジ部 123 伸縮部 124 嵌合凹部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイル状に卷回されて相互に隣接する側
    縁部同士を係合状態とすることにより、既設管内周面を
    ライニングするライニング管とされる既設管ライニング
    用帯状体であって、 該側縁部同士を係合状態にする手段が、一方の側縁部の
    長手方向に設けられたロック用オス部と他方の側縁部の
    長手方向に設けられたロック用メス部で形成され、該ロ
    ック用オス部の位置から幅方向内側に偏位した位置に、
    長手方向に延びるヒンジ部又は伸縮部が形成されている
    既設管ライニング用帯状体。
  2. 【請求項2】 前記ロック用メス部が設けられた他方の
    側縁部の端末に第1のストッパ用リブが形成され、かつ
    前記ロック用オス部が形成された一方の側縁部に第2の
    ストッパ用リブが形成され、該第1のストッパ用リブと
    該第2のストッパ用リブを当接させて、隣接する側縁部
    同士の位置合わせがなされ、該ロック用メス部から第1
    のストッパ用リブ迄の距離と、該ロック用オス部から該
    第2のストッパ用リブ迄の距離が略同一に設定されてい
    る請求項1記載の既設管ライニング用帯状体。
  3. 【請求項3】 隣接する既設管ライニング用帯状体の側
    縁部同士を相互に係合し、既設管内でライニング管を製
    管することにより老朽化した既設管を更生するライニン
    グ方法であって、 該側縁部同士を係合状態にする手段が、一方の側縁部の
    長手方向に設けられたロック用オス部と他方の側縁部の
    長手方向に設けられたロック用メス部で形成され、該ロ
    ック用オス部の位置から幅方向内側に偏位した位置に、
    長手方向に延びるヒンジ部又は伸縮部が形成されている
    複数枚の既設管ライニング用帯状体を既設管に搬入する
    工程と、 ヒンジ部又は伸縮部を折り曲げながら、複数枚の既設管
    ライニング用帯状体を該既設管内に貼り付けつつ隣接さ
    せて配置して行く工程と、 ヒンジ部又は伸縮部を元の状態に折り返すことにより、
    隣接するロック用オス部をロック用メス部に順次嵌合さ
    せて行く工程とを含むライニング方法。
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JP2016125608A (ja) * 2015-01-06 2016-07-11 積水化学工業株式会社 帯状部材

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