JPH0631113A - 濾過装置および濾材洗浄方法 - Google Patents
濾過装置および濾材洗浄方法Info
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- JPH0631113A JPH0631113A JP34524992A JP34524992A JPH0631113A JP H0631113 A JPH0631113 A JP H0631113A JP 34524992 A JP34524992 A JP 34524992A JP 34524992 A JP34524992 A JP 34524992A JP H0631113 A JPH0631113 A JP H0631113A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 従来、密閉状の濾過槽内に濾材が設置された
急速濾過用の装置では濾材の洗浄は逆洗によって行なわ
れ、大量の洗浄水を要し且つ長時間を要した。とくに生
物処理後の処理水を濾過する場合には短時間で目づまり
する。本発明は少量の洗浄水で且つ短時間で濾材の洗浄
を可能にした。 【構成】 濾過槽内に透水性の受け板７と押え板８を備
え、その間に線材束の小球状の濾材６を層状に挿入し且
つ該押え板を上下可動に構成した。濾材の洗浄はその圧
縮および上下移動によって行なわれる。他の形態では槽
内に球状のカゴ１５と該カゴ内に可回動の仕切板１６が
設けられ、同様な小球状の濾材が該カゴ内に層状に挿入
される。また、本発明では濾材の洗浄を、槽内に洗浄水
を充填して濾材を撹拌し且つ排水し、これを複数回くり
返す、所謂バッチ方式で行なう。
急速濾過用の装置では濾材の洗浄は逆洗によって行なわ
れ、大量の洗浄水を要し且つ長時間を要した。とくに生
物処理後の処理水を濾過する場合には短時間で目づまり
する。本発明は少量の洗浄水で且つ短時間で濾材の洗浄
を可能にした。 【構成】 濾過槽内に透水性の受け板７と押え板８を備
え、その間に線材束の小球状の濾材６を層状に挿入し且
つ該押え板を上下可動に構成した。濾材の洗浄はその圧
縮および上下移動によって行なわれる。他の形態では槽
内に球状のカゴ１５と該カゴ内に可回動の仕切板１６が
設けられ、同様な小球状の濾材が該カゴ内に層状に挿入
される。また、本発明では濾材の洗浄を、槽内に洗浄水
を充填して濾材を撹拌し且つ排水し、これを複数回くり
返す、所謂バッチ方式で行なう。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は密閉状の濾過槽内に濾材
が設置され、急速濾過用の装置として、とくに生物処理
工程を経た処理水をさらに濾過するのに好適に用い得る
濾過装置、および濾過槽内の濾材の洗浄方法に関する。
が設置され、急速濾過用の装置として、とくに生物処理
工程を経た処理水をさらに濾過するのに好適に用い得る
濾過装置、および濾過槽内の濾材の洗浄方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】この種の濾過装置は多くの場合、図７に
示すように円筒状の槽として構成されるほぼ密閉された
濾過槽１と、該濾過槽内に設置されるアンスラサイト等
の濾材２、および原水の導入のため該槽の頂部に備えら
れる導入管３、槽の下部に備えられる流出管４によって
構成され、原水は該濾材を上方から下方に透過すること
によって濾過される。濾過時間の経過により濾過水量の
減少または濾過槽内の圧力の高まりが生じると、それに
よって濾材に目づまりが生じたことを検出し、濾過作業
を中断し、逆洗方式により濾材の洗浄が行なわれる。
示すように円筒状の槽として構成されるほぼ密閉された
濾過槽１と、該濾過槽内に設置されるアンスラサイト等
の濾材２、および原水の導入のため該槽の頂部に備えら
れる導入管３、槽の下部に備えられる流出管４によって
構成され、原水は該濾材を上方から下方に透過すること
によって濾過される。濾過時間の経過により濾過水量の
減少または濾過槽内の圧力の高まりが生じると、それに
よって濾材に目づまりが生じたことを検出し、濾過作業
を中断し、逆洗方式により濾材の洗浄が行なわれる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来の濾過装置では濾
材２の洗浄は濾過槽内に洗浄水を流通すると共に、流体
を逆方向に流す逆洗方式によって行なわれ、例えば槽内
の下部に設けられたエアノズルから空気を逆方向に、即
ち濾材に対して下方から上方に吹き出すことによって洗
浄が行なわれた。このような洗浄方式では大量の洗浄用
の流体を要し且つ比較的長い時間を要した。
材２の洗浄は濾過槽内に洗浄水を流通すると共に、流体
を逆方向に流す逆洗方式によって行なわれ、例えば槽内
の下部に設けられたエアノズルから空気を逆方向に、即
ち濾材に対して下方から上方に吹き出すことによって洗
浄が行なわれた。このような洗浄方式では大量の洗浄用
の流体を要し且つ比較的長い時間を要した。
【０００４】とくに生物処理によって得られた処理水を
濾過する場合には、該処理水中の浮遊固型物は主に汚泥
微生物であるため、アンスラサイトなどの濾材の濾層表
面上に汚泥微生物が付着し、閉塞して濾過不能の事態が
生じ、場合によってはショ−トパスを生じて濾過不能に
おちいる等の問題点があった。また、従来の洗浄方法で
は汚泥微生物の付着から濾材を再生するのは容易ではな
く、洗浄時間を長くとる必要があった。
濾過する場合には、該処理水中の浮遊固型物は主に汚泥
微生物であるため、アンスラサイトなどの濾材の濾層表
面上に汚泥微生物が付着し、閉塞して濾過不能の事態が
生じ、場合によってはショ−トパスを生じて濾過不能に
おちいる等の問題点があった。また、従来の洗浄方法で
は汚泥微生物の付着から濾材を再生するのは容易ではな
く、洗浄時間を長くとる必要があった。
【０００５】本発明の目的は上記従来技術の問題点を解
消することであって、それ故、生物処理による処理水で
あっても好適に濾過することができ、且つ目づまりを生
じても比較的少量の洗浄用流体により短時間に濾材の再
生ができるようにした濾過装置および濾材洗浄方法を提
供することである。
消することであって、それ故、生物処理による処理水で
あっても好適に濾過することができ、且つ目づまりを生
じても比較的少量の洗浄用流体により短時間に濾材の再
生ができるようにした濾過装置および濾材洗浄方法を提
供することである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明による濾過装置の
一形態では、ほぼ密閉された濾過槽１内に濾材６が設け
られ、且つ槽の頂部に原水の導入管３が、下部に濾過水
の流出管４が備えられると共に、該濾材として線材また
は繊維を束ねて球形状にしたものの積層体が用いられ、
該濾材は透水性の受け板７とその下に在って上下可動の
透水性の押え板８との間に挿入され、さらに前記押え板
を上下に作動する駆動装置１０が設置される。
一形態では、ほぼ密閉された濾過槽１内に濾材６が設け
られ、且つ槽の頂部に原水の導入管３が、下部に濾過水
の流出管４が備えられると共に、該濾材として線材また
は繊維を束ねて球形状にしたものの積層体が用いられ、
該濾材は透水性の受け板７とその下に在って上下可動の
透水性の押え板８との間に挿入され、さらに前記押え板
を上下に作動する駆動装置１０が設置される。
【０００７】本発明による濾過装置の他の形態では、濾
過槽内に線材または繊維を束ねて球形状にした濾材の積
層体が備えられると共に、該濾材は濾過槽の内径とほぼ
同径の球形のカゴ１５内に挿入され、さらに前記カゴ内
に在って前記カゴの内径とほぼ同径の透水性の仕切板１
６と、該仕切板を回転する駆動装置１８を含む。
過槽内に線材または繊維を束ねて球形状にした濾材の積
層体が備えられると共に、該濾材は濾過槽の内径とほぼ
同径の球形のカゴ１５内に挿入され、さらに前記カゴ内
に在って前記カゴの内径とほぼ同径の透水性の仕切板１
６と、該仕切板を回転する駆動装置１８を含む。
【０００８】本発明による濾材洗浄方法は、濾過槽内に
積層状に設けられた球形状の濾材の洗浄をバッチ式に行
なうものであり、洗浄時、原水の導入を止めた上、濾過
水の流出管４および汚泥を含む濃縮水の排出管５を閉じ
て前記槽内に適当量の洗浄水を導入し、次いで洗浄機構
の作動により所定時間にわたり濾材６を撹拌した後、前
記排出管を開いて槽内の洗浄水を排出し、このような洗
浄水の導入から排出までの各段階が複数回くり返され
る。
積層状に設けられた球形状の濾材の洗浄をバッチ式に行
なうものであり、洗浄時、原水の導入を止めた上、濾過
水の流出管４および汚泥を含む濃縮水の排出管５を閉じ
て前記槽内に適当量の洗浄水を導入し、次いで洗浄機構
の作動により所定時間にわたり濾材６を撹拌した後、前
記排出管を開いて槽内の洗浄水を排出し、このような洗
浄水の導入から排出までの各段階が複数回くり返され
る。
【０００９】
【作用】濾過槽の上部に接続された導入管３により槽内
に導入された原水は積層された濾材６を透過することに
よって濾過され、下部の流出管４から流出する。球形状
の濾材に目づまりが生じると、本発明の第１の形態では
原水の導入を中断し、駆動装置１０により押え板８を上
昇して濾材を受け板７との間に挾んで圧縮し、その中の
汚水を絞り出して槽外に排出する。次いで洗浄水を導入
管から導入し、押え板８を上下に往復して洗浄し、濾材
を再生する。
に導入された原水は積層された濾材６を透過することに
よって濾過され、下部の流出管４から流出する。球形状
の濾材に目づまりが生じると、本発明の第１の形態では
原水の導入を中断し、駆動装置１０により押え板８を上
昇して濾材を受け板７との間に挾んで圧縮し、その中の
汚水を絞り出して槽外に排出する。次いで洗浄水を導入
管から導入し、押え板８を上下に往復して洗浄し、濾材
を再生する。
【００１０】また、他の形態では、濾過槽内の仕切板１
６を鉛直にした状態で濾過が行なわれ、球形状の濾材６
に目づまりを生じると、原水の導入を中断し、駆動装置
１８により仕切板を回転し、濾材を撹拌する。その際、
導入管３により洗浄水を導入し、濾材中のＳＳ（汚泥）
を洗い出し、再生する。
６を鉛直にした状態で濾過が行なわれ、球形状の濾材６
に目づまりを生じると、原水の導入を中断し、駆動装置
１８により仕切板を回転し、濾材を撹拌する。その際、
導入管３により洗浄水を導入し、濾材中のＳＳ（汚泥）
を洗い出し、再生する。
【００１１】とくに本発明の濾材洗浄方法では所定量の
洗浄水を槽内に充填した状態で濾材を撹拌することによ
り、濾材の洗浄が好適に行なわれ且つその洗浄水を排出
し、このような撹拌洗浄、排出を例えば３回行なうの
で、少量の洗浄水で効果的な濾材の再生を可能にする。
洗浄水を槽内に充填した状態で濾材を撹拌することによ
り、濾材の洗浄が好適に行なわれ且つその洗浄水を排出
し、このような撹拌洗浄、排出を例えば３回行なうの
で、少量の洗浄水で効果的な濾材の再生を可能にする。
【００１２】
【実施例】次に図面を参照のもとに本発明の実施例に関
し説明する。図１および図２は本発明による濾過装置の
第１の形態を示すものであって、図示のようにこの装置
も密閉状の筒状の濾過槽１と、その中に設けられた濾材
および原水を導入するため槽の頂部に設けられた導入管
３、槽の下部に在って濾過水を流出する管４が備えられ
る。さらに所望により、槽の下部には洗浄時の汚泥を含
む濃縮水を排出する管５が設置される。なお、ここでい
う密閉状とは上記導入管３や流出管４および排出管５が
接続される以外は槽は密閉されていることを意味する。
し説明する。図１および図２は本発明による濾過装置の
第１の形態を示すものであって、図示のようにこの装置
も密閉状の筒状の濾過槽１と、その中に設けられた濾材
および原水を導入するため槽の頂部に設けられた導入管
３、槽の下部に在って濾過水を流出する管４が備えられ
る。さらに所望により、槽の下部には洗浄時の汚泥を含
む濃縮水を排出する管５が設置される。なお、ここでい
う密閉状とは上記導入管３や流出管４および排出管５が
接続される以外は槽は密閉されていることを意味する。
【００１３】この濾過装置の特徴は濾材６として線材な
どにより球形状に形成された濾材が用いられることであ
り、該濾材は図１に示すように積層された状態、即ち積
層体として用いられる。そのため、濾材６に関連して槽
内に受け板７とその下に在って濾材６を支持する押え板
８が配置される。これらの受け板および押え板は多孔板
または格子状の板など、透水性の部材として構成され
る。受け板７は槽１内の比較的上方に固定され、押え板
８は濾過槽１内にゆるく嵌め込まれた状態で所定位置に
支持され且つ上下可動になっている。
どにより球形状に形成された濾材が用いられることであ
り、該濾材は図１に示すように積層された状態、即ち積
層体として用いられる。そのため、濾材６に関連して槽
内に受け板７とその下に在って濾材６を支持する押え板
８が配置される。これらの受け板および押え板は多孔板
または格子状の板など、透水性の部材として構成され
る。受け板７は槽１内の比較的上方に固定され、押え板
８は濾過槽１内にゆるく嵌め込まれた状態で所定位置に
支持され且つ上下可動になっている。
【００１４】押え板８の上に積層される濾材６は好まし
くは細いステンレスワイヤである線材を束ねて形成した
ものであり、その直径は例えば２０〜４０ｍｍの球形に
なっている。このようにステンレスの線材で形成すれば
耐食性にすぐれ、且つ原水との接触面が多くなり、原水
中の汚泥を好適に付着することができる。また、濾材６
は場合により、繊維を束ねて球形状にしたものでもよ
く、同様に原水との接触面が多く且つ汚泥を好適に吸着
する。
くは細いステンレスワイヤである線材を束ねて形成した
ものであり、その直径は例えば２０〜４０ｍｍの球形に
なっている。このようにステンレスの線材で形成すれば
耐食性にすぐれ、且つ原水との接触面が多くなり、原水
中の汚泥を好適に付着することができる。また、濾材６
は場合により、繊維を束ねて球形状にしたものでもよ
く、同様に原水との接触面が多く且つ汚泥を好適に吸着
する。
【００１５】さらに図１および図２に示すように、押え
板８を上下に作動する駆動装置１０が設置され、該駆動
装置としては機構が単純である点で図示のようにエアシ
リンダであるのが好ましいが、直線往復運動し得るも
の、例えばモ−タ駆動によるねじ機構、ラック・ピニオ
ン機構など、他の装置または機構であってもよい。この
駆動装置１０は連結ロッド１１を介して押え板８の下側
中央に連結され、該駆動装置の作動によって適当なガイ
ドにより押え板８は水平状態を保ったまま上下に駆動さ
れるようになっている。
板８を上下に作動する駆動装置１０が設置され、該駆動
装置としては機構が単純である点で図示のようにエアシ
リンダであるのが好ましいが、直線往復運動し得るも
の、例えばモ−タ駆動によるねじ機構、ラック・ピニオ
ン機構など、他の装置または機構であってもよい。この
駆動装置１０は連結ロッド１１を介して押え板８の下側
中央に連結され、該駆動装置の作動によって適当なガイ
ドにより押え板８は水平状態を保ったまま上下に駆動さ
れるようになっている。
【００１６】なお、図示の実施例では駆動装置１０は濾
過槽１の下方に設置されているが、必ずしも下部に在る
必要はなく、上部または側方など適当な位置に設置され
てもよい。また、導入管３には原水の導入および遮断を
行なうバルブ１２が備えられ、および流出管４、排出管
５にもそれぞれバルブ１３、１４が設置される。
過槽１の下方に設置されているが、必ずしも下部に在る
必要はなく、上部または側方など適当な位置に設置され
てもよい。また、導入管３には原水の導入および遮断を
行なうバルブ１２が備えられ、および流出管４、排出管
５にもそれぞれバルブ１３、１４が設置される。
【００１７】濾過する際は、図１に示すように、押え板
８は予め決められた位置に設置され、その上に濾材６が
積層されており、原水の流れにより圧密された濾層を形
成するようになっている。導入管３から濾過槽内に導入
された原水はそのような濾材６を透過することによって
濾過される。その濾過水は流出管４から取り出される。
濾過時間の経過により濾材６に汚泥が付着し、その付着
量が増大すると目づまりを生じ、濾過水量が減少する。
目づまりの検出は濾過水量の減少または槽内の圧力の高
まり、一例ではゲ−ジ圧０．５気圧で目づまりが検出さ
れる。
８は予め決められた位置に設置され、その上に濾材６が
積層されており、原水の流れにより圧密された濾層を形
成するようになっている。導入管３から濾過槽内に導入
された原水はそのような濾材６を透過することによって
濾過される。その濾過水は流出管４から取り出される。
濾過時間の経過により濾材６に汚泥が付着し、その付着
量が増大すると目づまりを生じ、濾過水量が減少する。
目づまりの検出は濾過水量の減少または槽内の圧力の高
まり、一例ではゲ−ジ圧０．５気圧で目づまりが検出さ
れる。
【００１８】目づまりの検出により濾材の洗浄が行なわ
れる。その洗浄工程では流出管４のバルブ１３を閉じ、
およびバルブ１２により原水の導入を中断し且つ駆動装
置１０の作動により押え板８を上昇し、濾材６を受け板
７との間に挾んで圧縮し、濾材中に含まれていた汚水を
絞り出す。絞り出された濃縮水は排出管５を介し排出す
る。次いで導入管３を介し洗浄水を流しながら、図２に
示すように、槽内を洗浄水で満した状態で駆動装置１０
により押え板８を上下に往復移動し、濾材を再生する。
このように機械的に洗浄するため洗浄効果が著しく、と
くに生物処理水の濾過による目づまりに対し、すぐれた
洗浄が可能である。
れる。その洗浄工程では流出管４のバルブ１３を閉じ、
およびバルブ１２により原水の導入を中断し且つ駆動装
置１０の作動により押え板８を上昇し、濾材６を受け板
７との間に挾んで圧縮し、濾材中に含まれていた汚水を
絞り出す。絞り出された濃縮水は排出管５を介し排出す
る。次いで導入管３を介し洗浄水を流しながら、図２に
示すように、槽内を洗浄水で満した状態で駆動装置１０
により押え板８を上下に往復移動し、濾材を再生する。
このように機械的に洗浄するため洗浄効果が著しく、と
くに生物処理水の濾過による目づまりに対し、すぐれた
洗浄が可能である。
【００１９】また図３ないし図５は本発明による濾過装
置の第２の形態を示すものであって、図示のように、こ
の装置でも同様に線材または繊維を束ねて球形状にした
濾材６が用いられるが、上記の受け板７と押え板８に代
えて、濾過槽１の内径とほぼ同径の球状のカゴ１５が槽
内に設置され、該カゴ内に濾材６が挿入される。この場
合も濾材６はカゴ１５内に在って積層され、濾過層を形
成する。
置の第２の形態を示すものであって、図示のように、こ
の装置でも同様に線材または繊維を束ねて球形状にした
濾材６が用いられるが、上記の受け板７と押え板８に代
えて、濾過槽１の内径とほぼ同径の球状のカゴ１５が槽
内に設置され、該カゴ内に濾材６が挿入される。この場
合も濾材６はカゴ１５内に在って積層され、濾過層を形
成する。
【００２０】さらにカゴ１５内には該カゴの内径とほぼ
同径または若干小径の透水性の仕切板１６が備えられ、
そのためカゴの直径上に水平な回転軸１７が設置され、
仕切板１６は該回転軸に固定される。また、その回転軸
１７を介して仕切板１６を回転する駆動装置１８が備え
られ、そのため回転軸１７の一端は外部に突出する。図
示の実施例では駆動装置１８はモ−タおよび伝動装置か
らなり、その伝動部材の一つが回転軸の突出した部分に
取付けられる。
同径または若干小径の透水性の仕切板１６が備えられ、
そのためカゴの直径上に水平な回転軸１７が設置され、
仕切板１６は該回転軸に固定される。また、その回転軸
１７を介して仕切板１６を回転する駆動装置１８が備え
られ、そのため回転軸１７の一端は外部に突出する。図
示の実施例では駆動装置１８はモ−タおよび伝動装置か
らなり、その伝動部材の一つが回転軸の突出した部分に
取付けられる。
【００２１】この装置においても同様に濾過槽１に原水
の導入管３、濾過水の流出管４および洗浄時の濃縮水を
排出する排出管５が設置され、それらの配管にはそれぞ
れのバルブ１２、１３、１４が取付けられる。濾過工程
の際は図３に示すように、仕切板１６は鉛直な状態に保
持され、従って導入管３から槽１内に導入されて槽内に
おいて下降する原水の流れと平行に備えられる。従っ
て、カゴ内の濾材６は仕切板１６で区分され、２分され
た各区域で濾材の層を形成する。原水は濾材６からなる
濾過層を透過することによって濾過され、流出管４を通
して流出する。
の導入管３、濾過水の流出管４および洗浄時の濃縮水を
排出する排出管５が設置され、それらの配管にはそれぞ
れのバルブ１２、１３、１４が取付けられる。濾過工程
の際は図３に示すように、仕切板１６は鉛直な状態に保
持され、従って導入管３から槽１内に導入されて槽内に
おいて下降する原水の流れと平行に備えられる。従っ
て、カゴ内の濾材６は仕切板１６で区分され、２分され
た各区域で濾材の層を形成する。原水は濾材６からなる
濾過層を透過することによって濾過され、流出管４を通
して流出する。
【００２２】濾過により原水中の固型分は濾材中に捕捉
され濾過層に目づまりを生じる。濾材６に目づまりを生
じると洗浄が行なわれる。濾材の洗浄は、一例では、バ
ルブ１２により原水の導入を中断し、バルブ１３を閉じ
且つバルブ１４を開き、次いでバルブ１４を閉じて導入
管３を介し洗浄水を濾過槽内に流入し、同時に駆動装置
１８を作動して図５に示すように、槽１内に洗浄水が充
填された状態で仕切板１６を回転し、濾材６の洗浄を行
なう。従って、この場合も濾材の洗浄は機械的な動力で
行なわれる。
され濾過層に目づまりを生じる。濾材６に目づまりを生
じると洗浄が行なわれる。濾材の洗浄は、一例では、バ
ルブ１２により原水の導入を中断し、バルブ１３を閉じ
且つバルブ１４を開き、次いでバルブ１４を閉じて導入
管３を介し洗浄水を濾過槽内に流入し、同時に駆動装置
１８を作動して図５に示すように、槽１内に洗浄水が充
填された状態で仕切板１６を回転し、濾材６の洗浄を行
なう。従って、この場合も濾材の洗浄は機械的な動力で
行なわれる。
【００２３】上記濾過装置のように密閉状の濾過槽１内
に多数の球形状の濾材６が積層状に設けられると共に、
濾材の洗浄機構が備えられた濾過装置において、該濾材
の洗浄を一層効果的に行なうためにはバッチ方式によっ
て、例えば第６図に示す手順で洗浄が実施される。即
ち、濾材に目づまりが生じて洗浄工程に入ると、原水導
入用のバルブ１２を閉じ、槽１内に残留する水を排出し
た後、下部のバルブ１３、１４を閉じた上、導入管３に
より槽１内に適当量の洗浄水を導入、充填し、洗浄機構
を作動する。
に多数の球形状の濾材６が積層状に設けられると共に、
濾材の洗浄機構が備えられた濾過装置において、該濾材
の洗浄を一層効果的に行なうためにはバッチ方式によっ
て、例えば第６図に示す手順で洗浄が実施される。即
ち、濾材に目づまりが生じて洗浄工程に入ると、原水導
入用のバルブ１２を閉じ、槽１内に残留する水を排出し
た後、下部のバルブ１３、１４を閉じた上、導入管３に
より槽１内に適当量の洗浄水を導入、充填し、洗浄機構
を作動する。
【００２４】例えば上記第２の形態の濾過装置では洗浄
機構はカゴ１５内の仕切板１６とそれを回転する駆動装
置１８によって構成され、従って濾過槽１内に洗浄水が
充填されると該仕切板を回転して、予め設定した所定時
間にわたり濾材６を撹拌し、濾材に付着していた固型分
を分離する。次いでバルブ１４を開いてそのような固型
分を含む洗浄水を排出管５から排水した後、再びバルブ
１４を閉じ、再度洗浄水を充填して撹拌、排水し、この
操作を複数回くり返す。
機構はカゴ１５内の仕切板１６とそれを回転する駆動装
置１８によって構成され、従って濾過槽１内に洗浄水が
充填されると該仕切板を回転して、予め設定した所定時
間にわたり濾材６を撹拌し、濾材に付着していた固型分
を分離する。次いでバルブ１４を開いてそのような固型
分を含む洗浄水を排出管５から排水した後、再びバルブ
１４を閉じ、再度洗浄水を充填して撹拌、排水し、この
操作を複数回くり返す。
【００２５】洗浄水の充填、撹拌、排水の各段階は実験
的には３回くり返し行なうことにより濾材に付着した固
型分の７５％が回収される。この場合、残り２５％が残
存するが、この状態で再度、濾過工程に入っても濾過精
度は充分に回復するため、通常は３回程度の洗浄水の入
れ替えで充分に再生の機能を果すことができる。
的には３回くり返し行なうことにより濾材に付着した固
型分の７５％が回収される。この場合、残り２５％が残
存するが、この状態で再度、濾過工程に入っても濾過精
度は充分に回復するため、通常は３回程度の洗浄水の入
れ替えで充分に再生の機能を果すことができる。
【００２６】なお、上記第１の形態の濾過装置では洗浄
機構は受け板７とその下の押え板８および連結ロッド１
１、駆動装置１０によって構成され、濾材６を受け板７
と押え板８の間に挾んで圧縮し、その濃縮水を排水した
後、濾過槽内に洗浄水を充填して所定時間にわたり押え
板８を上下に作動して撹拌し且つ排水し、このような洗
浄水の導入から排水までの操作が複数回行なわれる。
機構は受け板７とその下の押え板８および連結ロッド１
１、駆動装置１０によって構成され、濾材６を受け板７
と押え板８の間に挾んで圧縮し、その濃縮水を排水した
後、濾過槽内に洗浄水を充填して所定時間にわたり押え
板８を上下に作動して撹拌し且つ排水し、このような洗
浄水の導入から排水までの操作が複数回行なわれる。
【００２７】
【発明の効果】上記のように、本発明によれば、濾材の
洗浄は機械的な動作によって行なわれるので効果的に再
生する。とくに生物処理後の処理水の濾過における目づ
まりに対し、良好に再生することができる。そのため従
来の逆洗方式による流体流れに依存する場合に比し、短
時間で濾材の洗浄が可能になり、従って濾過装置の稼動
率を高め、且つ洗浄用の流体も節減することができる。
洗浄は機械的な動作によって行なわれるので効果的に再
生する。とくに生物処理後の処理水の濾過における目づ
まりに対し、良好に再生することができる。そのため従
来の逆洗方式による流体流れに依存する場合に比し、短
時間で濾材の洗浄が可能になり、従って濾過装置の稼動
率を高め、且つ洗浄用の流体も節減することができる。
【００２８】さらに、洗浄機構を備えた濾過装置におい
て本発明方法によりバッチ方式で濾材の洗浄を行なうこ
とによって洗浄水を著しく節減でき、例えば従来の方式
に比し数分の１に節減することができる。その上、濾材
の洗浄に要する時間も大幅に短縮することができる。
て本発明方法によりバッチ方式で濾材の洗浄を行なうこ
とによって洗浄水を著しく節減でき、例えば従来の方式
に比し数分の１に節減することができる。その上、濾材
の洗浄に要する時間も大幅に短縮することができる。
【図１】本発明の一例による濾過装置を示す立面図であ
る。
る。
【図２】図１の濾過装置における濾材洗浄時の状態を示
す立面図である。
す立面図である。
【図３】本発明の他の例による濾過装置を示す立面図で
ある。
ある。
【図４】図３の濾過装置をそれに直角の方向から見た側
面図である。
面図である。
【図５】図３の濾過装置における濾材洗浄時の状態を示
す立面図である。
す立面図である。
【図６】本発明による濾材洗浄方法を例示するフロ−シ
−トである。
−トである。
【図７】従来の同種の濾過装置を示す立面図である。
１ 濾過槽 ３ 導入管 ４ 流出管 ６ 濾材 ７ 受け板 ８ 押え板 １０ 駆動装置 １５ カゴ １６ 仕切板 １８ 駆動装置
Claims (3)
- 【請求項１】 密閉状の濾過槽内に濾材が設けられ、お
よび前記槽の頂部に原水導入管が且つ下部に濾過水を流
出する管が備えられている濾過装置において、さらに前
記槽内に備えられた透水性の受け板と、その下に上下可
動に備えられた透水性の押え板、および前記押え板を上
下に作動する駆動装置を含み、前記濾材は前記受け板と
前記押え板の間に在って線材または繊維を束ねて球形状
にしたものの積層体からなることを特徴とする濾過装
置。 - 【請求項２】 密閉状の濾過槽内に濾材が設けられ、お
よび前記槽の頂部に原水導入管が且つ下部に濾過水を流
出する管が備えられている濾過装置において、さらに前
記槽内には前記槽の内径とほぼ同径の球状のカゴと、前
記カゴ内に在って前記カゴの内径とほぼ同径の透水性の
仕切板を含み、前記濾材は前記カゴ内に在って線材また
は繊維を束ねて球形状にしたものの積層体からなり、さ
らに前記仕切板を回転する駆動装置を含むことを特徴と
する濾過装置。 - 【請求項３】 密閉状の濾過槽内に多数の球形状の濾材
が積層状に設けられ且つ前記濾材の洗浄機構が備えられ
た濾過装置の前記濾材の洗浄方法において、前記槽への
原水の導入を止めた上、濾過水の流出管および汚泥を含
む濃縮水の排出管を閉じて前記槽内に適当量の洗浄水を
導入し、次いで前記洗浄機構の作動により所定時間にわ
たり前記濾材を撹拌した後、前記排出管を開いて前記槽
内の前記洗浄水を排出し、このような洗浄水の導入から
排出までの各段階を複数回くり返すことを特徴とする濾
材洗浄方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34524992A JPH0631113A (ja) | 1992-05-20 | 1992-12-01 | 濾過装置および濾材洗浄方法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4-152764 | 1992-05-20 | ||
| JP15276492 | 1992-05-20 | ||
| JP34524992A JPH0631113A (ja) | 1992-05-20 | 1992-12-01 | 濾過装置および濾材洗浄方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0631113A true JPH0631113A (ja) | 1994-02-08 |
Family
ID=26481591
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34524992A Pending JPH0631113A (ja) | 1992-05-20 | 1992-12-01 | 濾過装置および濾材洗浄方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0631113A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004321893A (ja) * | 2003-04-23 | 2004-11-18 | Maezawa Ind Inc | ろ過装置 |
| KR100458563B1 (ko) * | 2002-08-24 | 2004-12-03 | 주식회사 종합공해 | 여과장치용 구형 여재 |
| CN114794213A (zh) * | 2021-01-29 | 2022-07-29 | 大连鑫玉龙海洋生物种业科技股份有限公司 | 一种海参加工装置及其制备方法 |
| CN115177997A (zh) * | 2022-07-01 | 2022-10-14 | 董朝政 | 一种精细化工用的提纯系统 |
| CN117839261A (zh) * | 2024-03-06 | 2024-04-09 | 山西太行药业股份有限公司 | 一种中药组合物制备用萃取装置 |
-
1992
- 1992-12-01 JP JP34524992A patent/JPH0631113A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100458563B1 (ko) * | 2002-08-24 | 2004-12-03 | 주식회사 종합공해 | 여과장치용 구형 여재 |
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| JP4542749B2 (ja) * | 2003-04-23 | 2010-09-15 | 前澤工業株式会社 | ろ過装置 |
| CN114794213A (zh) * | 2021-01-29 | 2022-07-29 | 大连鑫玉龙海洋生物种业科技股份有限公司 | 一种海参加工装置及其制备方法 |
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| CN115177997B (zh) * | 2022-07-01 | 2023-11-10 | 上海亿鼎电子系统集成有限公司 | 一种精细化工用的提纯系统 |
| CN117839261A (zh) * | 2024-03-06 | 2024-04-09 | 山西太行药业股份有限公司 | 一种中药组合物制备用萃取装置 |
| CN117839261B (zh) * | 2024-03-06 | 2024-05-24 | 山西太行药业股份有限公司 | 一种中药组合物制备用萃取装置 |
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