JPH06309451A - 画像処理装置及び方法 - Google Patents

画像処理装置及び方法

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JPH06309451A
JPH06309451A JP5094378A JP9437893A JPH06309451A JP H06309451 A JPH06309451 A JP H06309451A JP 5094378 A JP5094378 A JP 5094378A JP 9437893 A JP9437893 A JP 9437893A JP H06309451 A JPH06309451 A JP H06309451A
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/41Bandwidth or redundancy reduction

Abstract

(57)【要約】 【目的】画像データの階層符号化を行う際、符号化の過
程を表示させる。また、復号化の際、元の画像データの
解像度にかかわらず、各階層ごとに表示する。 【構成】スキャナ8から入力された画像データは、フレ
ームメモリ4に格納され、2分の1に縮小されてメモリ
5に格納される。この縮小前と後の画像データを元にし
て階層符号化をするが、縮小を行うごとにディスプレイ
12に縮小画像を表示する。復号化する際には、符号デ
ータを階層ごとに復号し、メモリ4とメモリ5とに階層
ごとの画像データを格納する。この画像データはディス
プレイ12に表示されるが、ディスプレイ12の解像度
では画像すべてを表示し切れるならば拡大器6で適当に
拡大し、しきれなくなったなら、縮小画像とともに画像
の一部分を表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像データを階層符号
化する画像処理装置及び方法、階層符号化された画像デ
ータを復号化する画像処理装置及び方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】最初に本発明に関する階層符号化技術に
ついてその概念を述べておく。画像電子学会誌第20巻
第1号の“技術解説「2値画像階層形符号化方式−JB
IGアルゴリズム」”に2値画像を対象にした階層符号
化方式について記載されている。階層符号化は画像全体
の概略の早期把握を目的としており、図40に概念図を
引用して説明しておく。説明を容易にするため、入力画
像の解像度を400dpiとする。符号化器側で入力さ
れた画像(太線の矩形241)を縦横ともに1/2に縮
小する過程をn回繰り返し、最小サイズが入力画像の縦
横2のマイナスn乗に縮小されたn枚の縮小画像を生成
する。ここで入力画像を第0階層画像と呼び、最低解像
度の画像を第n階層画像と呼ぶ。図では5回繰り返し、
縦横1/32、第5階層画像(太線の矩形242)まで
の縮小を行っている。縮小処理は12.5dpiや25
dpiのような低解像度画像でも画像全体の情報が把握
できるように、情報の劣化を抑える方式が使用されてい
る(JBIGアルゴリズムではPRES法を採用してい
る)。
【0003】階層符号化は、最低解像度の第n階層画像
は単独で符号化され、他の階層画像は符号化しようとす
る階層画像より1段階解像度の低い階層画像を参照して
符号化される。すなわち、第i階層画像(i=0,1,
…,n−1)の符号化は第(i+1)階層画像を参照し
て行われる。JBIGアルゴリズムでは、符号化は算術
符号によって行われる。JBIGアルゴリズムでは符号
化の単位として副走査方向に画像を分割して得られるス
トライプを定義している。JBIGアルゴリズムでは、
先頭に第0階層画像の画像サイズ,ストライプ幅,階層
数等からなるヘッダデータがあり、得られた階層符号化
データが続く。
【0004】復号化する際には、最高階層画像の符号化
データから復号化して表示等を行う。表示は最も粗い解
像度の階層画像から表示する。表示時は第j階層画像
(j=n−1,…1,0)は縦横2のj乗に拡大して表
示することにより、情報を送るにつれて解像度が上って
いくような表示を行なう。即ち、第5階層画像を縦横3
2倍に拡大表示をし、続いて第4階層画像を縦横16倍
に拡大して表示する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術において
は、階層画像復号化時に、それをしつつ表示する場合に
問題が生ずる。一般にディスプレイの解像度はプリンタ
の解像度よりも粗い。たとえば、ワークステーション用
の一般的な17インチディスプレイであれば、画素数が
1280×1024でほぼ100dpiであり、プリン
タの解像度に比べだいぶ粗い。この場合、もし、図40
のようであれば、400dpiの解像度で80mm×50
mm以上の画像はディスプレイに表示できない。このよう
に、表示の解像度に合わせると、原画像を表示するのが
難しいという問題があった。
【0006】また、各階層画像を復号してから表示を行
っていたのでは、各階層画像の復号が終了するまで表示
が変わらず、復号がどの程度進んでいるか分からないた
めユーザに不快感を与えていた。
【0007】さらに、第0階層の解像度が異なる画像を
扱うことができなかった。
【0008】また、階層符号化を行う際に、画像を縮小
するにつれてその印象が違ってくるが、上記従来例では
符号時にその画像を確認する手だてがなく、復号化する
側で復号しつつ画像を確認していた。そのため、画像デ
ータを読み込む際の2値化の方法の切り替えや、下地除
去を施すための濃度調整等がしにくいという問題があっ
た。
【0009】本発明は上記従来例に鑑みて成されたもの
で、復号化された画像データを、復号化の階層に応じて
見やすく出力できる画像処理装置を提供することを目的
とする。
【0010】また、画像データを階層ごとに符号化しつ
つ、各階層の画像を確認することができる画像処理装置
を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】及び
【手段】上記目的を達成するために、本発明の画像処理
装置は次のような構成からなる。
【0012】階層符号化データを入力する入力手段と、
該入力手段により入力される階層符号化データを復号化
して、階層ごとの画像データを生成する階層復号化手段
と、該階層復号化手段により復号化された階層の画像デ
ータを記憶する第1の記憶手段と、該第1の記憶手段に
格納された画像データを基に前記階層復号化手段により
復号化された画像データを記憶する第2の記憶手段と、
前記階層復号化手段により得られた画像データを出力す
る出力手段と、前記階層復号化手段により復号化される
階層ごとの画像データの解像度と前記出力手段の解像度
とに基づいて、前記第1及び第2の記憶手段に記憶され
た画像データを表示すべく制御する制御手段とを備え
る。
【0013】更に、画像データを入力する入力手段と、
画像データを縮小する縮小手段と、前記縮小手段により
縮小される前の画像データと縮小された画像データとを
基にして符号化を行う符号化手段と、画像データを画像
として表示する表示手段と、該符号化手段による画像デ
ータの符号化ごとに、前記縮小手段により縮小された画
像データを表示すべく前記表示手段を制御する制御手段
とを備える。
【0014】また、本発明の画像処理方法は次のような
構成からなる。
【0015】階層符号化データを入力し、入力される階
層符号化データを復号化して階層ごとの画像データを生
成し、復号化された階層の画像データを第1のメモリに
記憶し、該第1のメモリに記憶された画像データを基に
復号化された画像データを第2のメモリに記憶し、復号
化により得られた画像データを出力し、復号化される階
層ごとの画像データの解像度と前記出力の解像度とに基
づいて、前記第1及び第2のメモリに記憶された画像デ
ータを表示すべく制御する。
【0016】更に、画像データを入力する入力し、画像
データを縮小し、縮小される前の画像データと縮小され
た画像データとを基にして符号化し、画像データの符号
化ごとに、縮小された画像データを表示すべく制御す
る。
【0017】
【実施例】図1は本発明の実施例である画像処理装置の
特徴を最もよく表す図面である。 <装置の構成>同図においては、CPU1はヘッダ情報
を処理し、装置全体を制御する。CPU1は、メモリに
格納されたプログラムを実行することで処理を行うが、
そのプログラムを格納するメモリ、あるいはCPU1が
プログラムを実行するために必要なメモリ等は、CPU
1内に含まれているものとする。入力装置2は、不図示
のユーザが装置に対する要求を入力するためのキーボー
ドやマウス等で構成される。
【0018】階層符号化のコーデック部3は、階層画像
の生成と符号化を行う。ここでは説明を容易にするた
め、2値画像の階層符号化であるJBIGアルゴリズム
を例にとる。フレームメモリ4,5は生成された階層画
像を格納しておく。バッファ6は階層符号化データを格
納しておく。記憶装置7は階層符号化データ等を蓄積し
ておくための磁気記憶装置等で構成される。スキャナ8
は画像データを読み込む。ここではスキャナ8の解像度
を400dpiとする。
【0019】拡大器9は入力された画像を所定の倍率で
拡大する。グラフィクスコントローラ11は、CPU1
の制御命令でグラフィクス生成したり、ウィンドウを生
成してビデオフレームメモリ10の画像をディスプレイ
に表示したり、入力を行うパネルを表示したり、ビデオ
フレームメモリ10の画像を反転してディスプレイ12
に表示したり、入力装置2に付属しているマウスで位置
が変化するカーソルを表示する。ここではディスプレイ
12の解像度を100dpiとする。
【0020】プリンタ3は再生された画像データをプリ
ントアウトする。ここではプリンタ13の解像度を40
0dpiとする。バス14はこれらを接続し、データや
制御命令等をやり取りする。
【0021】スキャナ8,ディスプレイ12,プリンタ
13の解像度は、装置の電源投入時に自動的にそれぞれ
の値がCPU1にセットされる。本実施例では、スキャ
ナ8の解像度として400dpiが、ディスプレイ12
の解像度として100dpiが、プリンタ13の解像度
として400dpiがセットされる。
【0022】<符号化の手順>本実施例の装置による画
像の入力・階層符号化の手順を図2〜図3にフローチャ
ートで示す。
【0023】図において、CPU1はグラフィクスコン
トローラ11に指示して、ディスプレイ12上にグラフ
ィクスでメインパネルを生成・表示する(S001)。
メインパネルには「スキャナ」ボタン42、「表示」ボ
タン41がある。図4のディスプレイ12上の表紙状態
を示す。図中の矢印43は入力装置2に付随するマウス
によって位置が変化するカーソルである。ユーザがスキ
ャナ8に原稿をおき、入力装置2のマウスを使って「ス
キャナ」ボタン42を選択すると、画像の符号化を開始
する(S002)。続いて、CPU1は符号化の階層数
とストライプの幅、画像サイズ等を設定する。ここで符
号化の階層数を変数Elevelとし、本実施例では説
明のため全て5とする(S003)。さらに、CPU1
はコーデック部3を初期化して符号化モードをセット
し、フレームメモリ4,5、バッファ6をクリアする
(S004)。
【0024】続いて、CPU1はスキャナ8を駆動し
て、原稿の読みとりを開始する(S005)。スキャナ
8は読みとった画像を2値化する。2値化された画像デ
ータはバス14、コーデック部3を介して、フレームメ
モリ4に格納される(S007)。スキャナ8による画
像の読み込みと2値化が終了し、全ての画像データがフ
レームメモリ4に格納されたら(S006)、スキャナ
8はCPU1に読みとりの終了を知らせる(S00
8)。
【0025】CPU1は高解像度のフレームメモリを示
す変数HFMとしてフレームメモリ5を、低解像度のフ
レームメモリを示す変数としてフレームメモリ4を指定
し、符号化階層レベル変数levelを0とする(S0
09)。なお、以下では、高解像度のフレームメモリを
HFM、低解像度のフレームメモリをLFMと変数名で
呼ぶことがある。
【0026】次にCPU1は、符号化の階層数Elev
elと処理中の階層levelとを比較し、等しくなけ
ればステップS011に進む。ここでは、Elevel
=5level=0であるからステップS011に進
む。
【0027】そこでは、CPU1は符号化階層レベル変
数levelに1を加える(S011)。さらにCPU
1はHFMとLFMが示すフレームメモリを入れ換える
(S012)。即ち、符号化階層レベル変数level
を1とし、HFMがフレームメモリ4を、LFMがフレ
ームメモリ5を示すようにする。
【0028】CPU1はHFMの画像をコーデック部3
を用いて1/2に縮小し、LFMに格納する(S01
3)。即ち、LFMの示すフレームメモリ5に第1階層
画像である200dpiの画像が格納される。LFMの
示すフレームメモリ5に第1階層画像が生成されたら、
コーデック部3はLMFの示すフレームメモリ5の第1
階層画像を参照してHFMの示すフレームメモリ4の第
0階層画像を符号化し、生成された符号化データをバッ
ファ6に格納する(S014)。第0階層画像の符号化
が終了したらコーデック部3はCPU1に符号化の終了
を知らせる(S015)。
【0029】続いて、CPU1は符号化階層レベル変数
levelに1を加え、levelを2とする(S01
1)。CPU1はHFMとLFMが示すフレームメモリ
を入れ換え、HFMがフレームメモリ5を、LFMがフ
レームメモリ4を示すようにする(S012)。CPU
1はHFMの画像をコーデック部3を用いて1/2に縮
小し、LFMの示すフレームメモリ4に第2階層画像で
ある100dpiの画像を格納する(S013)。コー
デック部3はLFMの示すフレームメモリ4の第2階層
画像を参照してHFMの示すフレームメモリ5の第1階
層画像を復号化し、生成された符号化データをバッファ
6に格納する(S014)。第1階層画像の符号化が終
了したらコーデック部3はCPU1に符号化の終了を知
らせる(S015)。
【0030】以下、同様にして、CPU1は符号化階層
レベル変数levelを1ずつ増し、符号化階層レベル
変数levelと符号化階層数Elevelが等しくな
る(S010)まで縮小による階層画像の生成(S01
1〜S013)と符号化(S014〜S015)を行
う。
【0031】CPU1は符号化階層レベル変数leve
lと符号化階層数Elevelが等しくなったら(S0
10)、即ち第4階層画像の符号化が終了したら、コー
デック部3はLFMの示すフレームメモリ5の第5階層
画像を符号化し、生成された符号化データをバッファ6
に格納する(S016)。第5階層画像の符号化が終了
したらコーデック部3はCPU1に符号化の終了を知ら
せる(S017)。
【0032】符号化すべき階層画像の符号化が終了した
ので(S017)、CPU1は設定した符号化階層数E
level、ストライプ幅、画像サイズからJBIGア
ルゴリズムで規定されているヘッダデータを生成する
(S018)。CPU1はバッファ6に蓄積されている
階層符号化データの大きさを調べ、大きさにヘッダデー
タの大きさを加えた大きさの領域を記憶装置7上に確保
する(S019)。CPU1は生成したヘッダデータを
バス14を介して記憶装置7の領域の所定の位置に格納
し、続いてバッファ6に格納されている階層符号化デー
タをコーデック部3、バス14を介して記憶装置7上の
領域の所定の位置に格納する(S020)。記憶装置7
への格納が終了したら、画像入力、階層符号化を終了す
る。 <復号化の手順>階層符号化データを復号化しての画像
の表示・プリントアウトの手順を図5〜図9にフローチ
ャートで示す。
【0033】図において、CPU1はグラフィクスコン
トローラ11に指示して、ディスプレイ12上にグラフ
ィクスでメインパネルを生成・表示する(S101)。
図4にディスプレイ12上の表示状態を示す。ユーザは
入力装置2から「表示」ボタン41で画像表示を選択す
る(S102)。CPU1はコーデック部3を初期化し
て復号化モードをセットし、ビデオフレームメモリ10
をクリアする(S103)。
【0034】CPU1は記憶装置7に記憶されている階
層符号化データ数Fnを計数し、ヘッダデータが格納さ
れている記憶装置7上の位置を列挙してリストを生成す
る(S104)。CPU1はグラフィクスコントローラ
11に指示して、ディスプレイ12上にグラフィクスで
一覧ウィンドウを生成・表示する(S105)。一覧ウ
ィンドウはFn個の領域に分割されている。図10にデ
ィスプレイ12上の表示状態を示す。次に、CPU1は
符号化データカウント変数fcを0とし、拡大器9に拡
大率Eとして1を設定する(S106)。
【0035】その後、符号化データカウント変数fcを
階層符号化データ数Fnと比較し、一致するまでステッ
プS108以下を繰り返す。
【0036】CPU1は符号化データカウント変数fc
に1を加える(S108)。次に、CPU1はフレーム
メモリ4,5、バッファ6をクリアする(S109)。
リストの先頭からfc番目の位置に格納されているヘッ
ダデータをバス14を介してCPU1に、ヘッダデータ
に続く階層符号化データをバス14を介してバッファ6
に送る(S110)。CPU1はヘッダデータを解析
し、ストライプ幅や画像サイズ等の情報を得て、これら
の情報でコーデック部3を初期化する(S111)。
【0037】CPU1はコーデック部3を起動し、バッ
ファ6から階層符号化データを読み出し、復号し、フレ
ームメモリ4に最高階層の階層画像を格納する(S11
2)。本実施例では第5階層画像である。第5階層画像
の復号が終了したら、コーデック部3はCPU1にその
旨知らせる(S113)。
【0038】CPU1はこれを受けてフレームメモリ4
の第5階層画像をバス14、拡大器9を介して、ビデオ
フレームメモリ10の所定の位置に書き込み、グラフィ
クスコントローラ11によって一覧ウィンドウのfc番
目に表示する(S114)。
【0039】符号化データカウント変数fcが階層符号
化データ数Fnとなるまで(S107)、ステップS1
08〜ステップS114を繰り返す。
【0040】符号化データカウント変数fcが階層符号
化データ数Fnとなれば(S107)、全ての階層符号
化データの最高階層画像の表示が終了したので、CPU
1はグラフィクスコントローラ11に指示して、ディス
プレイ12上にグラフィクスで一覧パネルを生成し、表
示する(S115)。図11にディスプレイ12上の表
示状態を示す。一覧パネルには「終了」ボタン111が
ある。
【0041】ユーザは、入力装置2に付属しているマウ
スで、より詳細を見たい画像を選択するか、一覧パネル
で「終了」ボタン111を選択する(S116)。もし
一覧パネルで「終了」が選択されれば(S117)、一
覧ウィンドウ、一覧パネルを消去し、ビデオフレームメ
モリ10をクリアして(S130)、画像表示・プリン
トアウトを終了する。
【0042】詳細を見たい画像が選択されたら(S11
7)、CPU1はフレームメモリ4,5、バッファ6を
クリアする(S118)。選択された画像データのヘッ
ダデータの記憶装置7上の位置をリストから読み出し、
記憶装置7上の位置からヘッダデータをバス14を介し
てCPU1に、ヘッダデータに続く階層符号化データを
バス14を介してバッファ6に送る(S119)。CP
U1はヘッダデータを解析し、符号化階層数Eleve
l、第0階層でのストライプ幅Swや画像サイズ等の情
報を得て、これらの情報でコーデック部3を初期化する
(S120)。符号化階層レベル変数levelとし符
号化階層数Elevelを代入し、LFMをフレームメ
モリ4とし、HFMをフレームメモリ5とする(S12
1)。ここで、ディスプレイ12の解像度をRdとし、
階層符号化データの第0階層画像の解像度をRcとす
る。各解像度は前述の通り予め解っており、ディスプレ
イ解像度Rdは100であり、本実施例ではスキャナが
1台であり、全ての第0階層画像の解像度Rcは400
である。これらを基にディスプレイ表示階層レベル変数
をDlevelを算出する(S122)。ディスプレイ
表示階層レベル変数Dlevelは、 Dlevel=log2 (Rc/Rd) …(1) という関係式によって求められ、本実施例の場合は2と
なる。
【0043】CPU1はコーデック部3を起動し、バッ
ファ6から階層符号化データを読み出し、復号し、フレ
ームメモリ5に第5階層画像を格納する(S123)。
第5階層画像の復号が終了したらコーデック部3はCP
U1に知らせる(S124)。
【0044】CPU1は符号化階層レベル変数leve
lから1を減ずる(S125)。さらに、HFMとLF
Mが示すフレームメモリを入れ換え、HFMがフレーム
メモリ4を、LFMがフレームメモリ5を示すようにす
る(S126)。
【0045】拡大率Eは符号化階層レベル変数leve
lとディスプレイ表示階層レベル変数Dlevelから
次式で求められる。
【0046】 E=2(level-Dlevel) …(2) ここでは、level=4,Dlevel=2であるた
め、求めた拡大率E=4をバス14を介して拡大器9に
設定する(S127)。
【0047】CPU1はバッファ6からさらに階層符号
化データを読み出し、コーデック部3に第4階層画像を
復号化させる。コーデック部3は、LFMの示すフレー
ムメモリ5の第5階層画像を参照して第4階層画像を復
号し、HFMの示すフレームメモリ4に格納する(S1
28)。コーデック部3は、第4階層画像の復号が終了
したらCPU1に知らせる(S129)。
【0048】CPU1はグラフィクスコントローラ11
に指示して、ディスプレイ12上に、グラフィクスで階
層表示ウィンドウを生成、表示する(S131)。図1
2にディスプレイ12上の表示状態を示す。CPU1は
第4階層画像をコーデック部3、バス14を介して拡大
器9に入力し、縦横4倍に拡大し、ビデオフレームメモ
リ10に格納し、ディスプレイ12上の階層表示ウィン
ドウに表示する(S132)。CPU1はグラフィクス
コントローラ11に指示して、ディスプレイ12上にグ
ラフィクスで階層表示パネルを生成、表示する(S13
3)。図13にディスプレイ12上の表示状態を示す。
階層表示パネルには「Up」ボタン131、「プリン
ト」ボタン132、「終了」ボタン133がある。
【0049】ユーザが入力装置2に付属しているマウス
で階層表示パネルの「Up」ボタン131を選択した場
合(S134〜S136)、次の階層画像の復号と表示
を行う。CPU1は符号化階層レベル変数levelか
ら1を減じて3とする(S137)。この後、変数le
velをDlevelと比較して分岐先を決定するが、
ここでは、ステップS139へと進む。
【0050】HFMとLFMが示すフレームメモリを入
れ換え、HFMがフレームメモリ5を、LFMがフレー
ムメモリ4を示すようにする(S139)。符号化階層
レベル変数levelとディスプレイ表示階層レベル変
数Dlevelから(2)式で求めた拡大率E=2をバ
ス14を介して拡大器9に設定する(S140)。ま
た、階層画像を構成するストライプ数Snを第0階層画
像の副走査方向の画素数とストライプ幅Swから求め、
ストライプ計数変数をscとして0を代入する(S14
1)。次に、ストライプ計数変数scがストライプ数S
nと等しくなるまで(S142)、ストライプの復号
化、表示を繰り返して行う。
【0051】CPU1は、ストライプ計数変数scに1
を加え(S143)、バッファ6から階層符号化データ
の第sc番目のストライプをストライプ単位に読み出
し、コーデック部3にそれを復号化させる。コーデック
部3は、LFMの示すフレームメモリ4の第4階層画像
を参照して第3階層画像の第sc番目のストライプを復
号し、HFMの示すフレームメモリ5に格納する(S1
44)。次に、復号された第3階層画像の第sc番目の
ストライプの画像データはバス14を介して拡大器9に
入力されて2倍に拡大され、ビデオフレームメモリ10
の第(Sw/2Dl evel×(sc−1)+1)ラインから
(Sw/2Dlevel)ライン分の画像データを書き換え、
ディスプレイ12上の階層ウィンドウに表示する(S1
45)。
【0052】以上、ストライプ計数変数scがストライ
プ数Snと等しくなるまで(S142)、ステップS1
43〜S145によるストライプの復号化、表示を繰り
返して行う。
【0053】ストライプ計数変数scがストライプ数S
nと等しくなったら(S142)、コーデック部3から
復号の終了をCPU1に知らせる(S146)。CPU
1は階層表示パネルからのユーザによる入力を待ち、次
の処理へと移る。
【0054】再度、ユーザが入力装置2に付属している
マウスで階層表示パネルの「Up」ボタンを選択した場
合(S134〜S136)、同様に、次の階層画像の復
号と表示を行う。CPU1は符号化階層レベル変数le
velから1を減じて2とする(S137)。さらに、
HFMとLFMが示すフレームメモリを入れ換え、HF
Mがフレームメモリ4を、LFMがフレームメモリ5を
示すようにする(S139)。拡大率Eは(2)式から
1である(S140)。ストライプ計数変数scを0と
し(S141)、ストライプ計数変数scに1を加え
(S143)、CPU1はバッファ6から階層符号化デ
ータをストライプ単位に読み出し、第sc番目のストラ
イプをコーデック部3に復号化させる。コーデック部3
は、LFMの示すフレームメモリ5の第3階層画像を参
照して第2階層画像の第sc番目のストライプを復号
し、HFMの示すフレームメモリ4に格納する(S14
4)。次に、第2階層画像の第sc番目のストライプの
画像データはバス14を介して拡大器9を介して、ビデ
オフレームメモリ10の所定の画像データを書き換え、
ディスプレイ12上の階層表示ウィンドウに表示する
(S145)。これをストライプ計数変数scがストラ
イプ数Snと等しくなるまで(S142)、ストライプ
の復号化、表示を繰り返して行う(S143〜S14
5)。
【0055】ストライプ計数変数scがストライプ数S
nと等しくなったら(S142)、CPU1に知らせる
(S146)。CPU1は階層表示パネルからの入力を
待ち、次の処理へと移る。
【0056】さらに、ユーザが入力装置2に付属してい
るマウスで階層表示パネルの「Up」ボタンを選択した
場合(S134〜S136)、次の階層画像の復号と表
示を行う。CPU1は符号化階層レベル変数level
から1を減じて1とする(S137)。符号化階層レベ
ル変数levelがディスプレイ表示階層レベル変数D
levelより小さくなったので(S138)、CPU
1はグラフィクスコントローラ11に指示して、ディス
プレイ12上グラフィクスで高解像度ウィンドウを生
成、表示する(S148)。この高解像度ウィンドウの
サイズを縦横ともにWsとする。
【0057】さらに、HFMとLFMが示すフレームメ
モリを入れ換え、HFMがフレームメモリ5を、LFM
がフレームメモリ4を示すようにする(S150)。C
PU1はバッファ6からさらに階層符号化データを読み
出し、コーデック部3に復号化させる。コーデック部3
は、LFMの示すフレームメモリ4の第2階層画像を参
照して第1階層画像を復号し、HFMの示すフレームメ
モリ5に格納する(S151)。コーデック部3は第1
階層画像の復号が終了したらCPU1に知らせる(S1
52)。
【0058】CPU1は最初は第1階層画像上の左上の
原点から縦横Wsの領域の画像データをフレームメモリ
5から読み出し、バス14、拡大器9を介してビデオフ
レームメモリ10の高解像度ウィンドウに対応する領域
に書き込み、グラフィクスコントローラ11を介してデ
ィスプレイ12の高解像度ウィンドウに表示する(S1
53)。ビデオフレームメモリ10への書き込みが終了
したら、階層表示ウィンドウの原点を左上とする縦横
(Ws/2(Dlevel-level))の枠を書き込む(S15
4)。枠は階層表示ウィンドウ内の領域の境界の画素を
反転させることにより実現する。図14にディスプレイ
12上の表示状態を示す。CPU1は入力装置2からの
入力を待ち、次の処理へと移る。
【0059】ユーザが入力装置2に付属しているマウス
で階層表示ウィンドウの画像上の任意の座標(Px,P
y)を入力した場合(S155〜S157)、CPU1
は第1階層画像上の座標((Px×2(Dlevel-level)
Ws/2),(Py×2(Dle vel-level)−Ws/2))
から縦横Wsの領域の画像データをフレームメモリ5か
ら読み出し、バス14、拡大器9を介してビデオフレー
ムメモリ10の高解像度ウィンドウに対応する領域に書
き込み、グラフィクスコントローラ11を介してディス
プレイ12の高解像度ウィンドウに表示する(S15
8)。ビデオフレームメモリ10への書き込みが終了し
たら、前の枠の位置の画素を反転させて前の枠を消去
し、階層表示ウィンドウに(Px−Ws/2
(Dlevel-level-1)を左上とする縦横(Ws/2
(Dlevel-level))の枠を書き込む(S159)。CPU
1は入力装置2からの入力を待ち、次の処理へと移る。
【0060】さらに、ユーザが入力装置2に付属してい
るマウスで階層表示パネルの「Up」ボタンを選択した
場合(S155,S156)、次の階層画像の復号と表
示を行う。CPU1は符号化階層レベル変数level
から1を減じて0とする(S160)。HFMとLFM
が示すフレームメモリを入れ換え、HFMがフレームメ
モリ4を、LFMがフレームメモリ5を示すようにする
(S150)。
【0061】CPU1はバッファ6からさらに階層符号
化データを読み出し、コーデック部3復号化させる。コ
ーデック部3は、LFMの示すフレームメモリ5の第1
階層画像を参照して第0階層画像を復号し、HFMの示
すフレームメモリ4に格納する(S151)。第0階層
画像の復号が終了したらCPU1に知らせる(S15
2)。CPU1は最初は第1階層画像上の原点から縦横
Wsの領域の画像データをフレームメモリ5から読み出
し、バス14、拡大器9を介してビデオフレームメモリ
10の解像度ウィンドウに対応する領域に書き込み、グ
ラフィクスコントローラ11を介してディスプレイ12
の高解像度ウィンドウに表示する(S153)。ビデオ
フレームメモリ10への書き込みが終了したら、前の枠
の位置の画素を反転させて前の枠を消去し、階層表示ウ
ィンドウの原点を左上とする縦横(Ws/2
(Dlevel-level))の枠を書き込む(S154)。CPU
1は入力装置2からの入力を待ち、次の処理へと移る。
【0062】ユーザが入力装置2に付属しているマウス
で階層表示ウィンドウの画像上の任意の座標(Px,P
y)を入力した場合(S155〜S157)、CPU1
は第0階層画像上の座標(Px×2(Dlevel-level),P
y×2(Dlevel-level) )から縦横Wsの領域の画像デー
タをフレームメモリ4から読み出し、バス14、拡大器
9を介してビデオフレームメモリ10の高解像度ウィン
ドウに対応する領域に書き込み、グラフィクスコントロ
ーラ11を介してディスプレイ12の高解像度ウィンド
ウに表示する(S158)。ビデオフレームメモリ10
への書き込みが終了したら、階層表示ウィンドウに(P
x−Ws/2(Dlevel-level-1),Py−Ws/2
(Dlevel-level-1))を左上とする縦横(Ws/2
(Dlevel-level))の枠を書き込む(S159)。CPU
1は入力装置2からの入力を待ち、次の処理へと移る。
【0063】ユーザが入力装置2に付属しているマウス
で階層表示パネルの「終了」ボタンを選択した場合(S
134〜S136)、階層表示ウィンドウ、階層表示パ
ネル、高解像度ウィンドウを消去し(S147)、CP
U1は入力装置2からの入力を待ち、次の処理へと移
る。
【0064】ユーザが入力装置2に付属しているマウス
で階層表示パネルの「プリント」ボタンを選択した場合
(S134,S135)、階層表示ウィンドウに表示さ
れている画像を第0階層画像まで復号し、プリンタ13
から出力する。以下にその手順を示す。
【0065】「プリント」ボタンが選択された時点で、
ここでプリンタ13の解像度をRpとする。符号化階層
レベル変数level=0であれば(S161)、HF
Mの示すフレームメモリの画像をバス14を介してプリ
ンタ13へ送り、プリントアウトする(S166)。そ
の後、階層表示ウィンドウ、階層表示パネル、高解像度
ウィンドウを消去し(S167)、入力装置2からの次
の入力を待ち、次の処理に進む。
【0066】プリンタ13の符号化階層レベル変数le
vel>0であれば(S161)、CPU1は符号化階
層レベル変数levelから1を減じる(S162)。
HFMとLFMが示すフレームメモリを入れ換える(S
163)。CPU1はバッファ6からさらに階層符号化
データを読み出し、コーデック部3にそれを復号化させ
る。コーデック部3は、LFMの示すフレームメモリの
第(level+1)階層画像を参照して第level
階層画像を復号し、HFMの示すフレームメモリに格納
する(S164)。第level階層画像の復号が終了
したらCPU1に知らせる(S165)。ここで、プリ
ンタ13の符号化階層レベル変数level=0であれ
ば(S161)、HFMの示すフレームメモリの画像を
バス14を介してプリンタ13へ送り、プリントアウト
し(S166)、level>0であれば(S16
1)、さらにバッファ6の階層符号化データの復号を繰
り返す(S162〜S165)。
【0067】以上説明した構成の画像処理装置は、粗い
解像度のディスプレイでも解像度にあわせて表示ができ
るので、画像の大きさの把握等が瞬時に行え、画像の概
略表示の速度を向上する。
【0068】また、ディスプレイの解像度以上の画像を
表示できるようになり、作業性を向上させることができ
る。
【0069】また、各階層画像を復号しつつ表示を行う
ので、マンマシンインターフェイス性が向上し、ユーザ
の表示の遅延に基づく不快感を取り去る。
【0070】更に、第0階層画像の解像度を明確にする
ことにより、第0階層の解像度が異なる画像を扱うこと
ができるようになり、ディスプレイに適した表示や、プ
リンタに好適なプリントアウトが可能になった。また、
解像度が異なるもの同士をグループ化して表示すること
も可能になった。 [実施例2] <装置の構成>図15は本発明の特徴を良く表す第2の
実施例である画像処理装置の構成を示す図面であり、同
図においては、図1と同じ参照番号の構成要素は実施例
1の装置と同様の機能をもつ。スキャナ17は画像デー
タを読み込む。ここではスキャナ17の解像度を600
dpiとする。レジスタ18はスキャナ8の解像度を、
レジスタ19はスキャナ17の解像度を、レジスタ20
はプリンタ13の解像度を、レジスタ21はディスプレ
イ12の解像度を表す。レジスタ18〜21には装置の
電源投入時に自動的に値がセットされる。本実施例で
は、レジスタ18に400が、レジスタ19に600
が、レジスタ20に400が、レジスタ21に100が
セットされる。レジスタ18〜21はバス14を介して
CPU1から読みだされる。通信回線16は、外部への
通信インターフェイス15に接続されている。
【0071】上記構成の装置による画像の入力・階層符
号化の手順を図16〜17にフローチャートで示す。
【0072】<符号化の手順>まず、CPU1はグラフ
ィクスコントローラ11に指示して、ディスプレイ12
上にグラフィクスでメインパネルを生成、表示する(S
201)。図18にディスプレイ12上の表示状態を示
す。メインパネルには「スキャナ1」ボタン182、
「スキャナ2」ボタン183、「表示」ボタン181が
ある。ユーザはスキャナ8に原稿をおき、入力装置2の
マウスを使って、スキャナ8を使用する場合は「スキャ
ナ1」ボタンを選択し、スキャナ17を使用する場合は
「スキャナ2」ボタンを選択し、画像の符号化を開始す
る(S202)。
【0073】続いてCPU1はスキャナの解像度Rsを
検知する。バス14を介して、「スキャナ1」ボタン1
82が選択されていればレジスタ18から、「スキャナ
2」ボタン183が選択されていればレジスタ19から
各スキャナの解像度Rsを読み出す(S203)。
【0074】CPU1は符号化の階層数Elevelと
ストライプの幅、画像サイズ等を設定する(S20
4)。ここで符号化の階層数Elevelを本実施例で
は説明のため全て5とする。さらに、CPU1はコーデ
ック部3を初期化して符号化モードをセットし、フレー
ムメモリ4,5、バッファ6をクリアする(S20
5)。
【0075】続いてCPU1は「スキャナ1」ボタン1
82が選択されていればスキャナ8を、「スキャナ2」
ボタン183が選択されていればスキャナ17を起動し
て、原稿の読みとりを開始する(S206)。スキャナ
8またはスキャナ17は読みとった画像を2値化する。
ここではスキャナ8が選択されたものとする。2値化さ
れた画像データはバス14、コーデック部3を介して、
フレームメモリ4に格納される(S208)。スキャナ
8による画像の読み込みと2値化が終了し、全ての画像
データがフレームメモリ4に格納されたら(S20
7)、スキャナ8はCPU1に読みとりの終了を知らせ
る(S209)。
【0076】CPU1はHFMとしてフレームメモリ5
を、LFMとしてフレームメモリ4を指定し、符号化階
層レベル変数levelを0とする(S210)。
【0077】次に、変数levelとDlevelとを
比較して、等しくなるまでステップS211〜S216
を繰り返す。
【0078】CPU1は符号化階層レベル変数leve
lに1を加える(S212)。さらにCPU1はHFM
とLFMが示すフレームメモリを入れ換える(S21
3)。即ち、符号化階層レベル変数levelを1と
し、HFMがフレームメモリ4、LFMがフレームメモ
リ5を示すようにする。CPU1はHFMの画像をコー
デック部3を用いて1/2に縮小し、LFMに格納する
(S214)。即ち、LFMの示すフレームメモリ5に
第1階層画像である200dpiの画像が格納される。
LFMの示すフレームメモリ5に第1階層画像が生成さ
れたら、コーデック部3はLFMの示すフレームメモリ
5の第1階層画像を参照してHFMの示すフレームメモ
リ4の第0階層画像を符号化し、生成された符号化デー
タをバッファ6に格納する(S215)。第0階層画像
の符号化が終了したらコーデック部3はCPU1に符号
化の終了を知らせる(S216)。
【0079】以下、同様に符号化階層レベル変数lev
elに1を加え(S212)、HFMとLFMが示すフ
レームメモリを入れ換え(S213)、HFMの画像を
コーデック部3を用いて1/2に縮小し、LFMに格納
し(S214)、コーデック部3はLFMの階層画像を
参照してHFMの階層画像を符号化し、生成された符号
化データをバッファ6に格納し(S215)、階層画像
の符号化が終了したらコーデック部3はCPU1に符号
化の終了を知らせる(S216)。符号化階層レベル変
数levelが符号化の階層数変数Elevelと等し
くなる(S211)までこれを繰り返す(S212〜S
216)。
【0080】CPU1は符号化階層レベル変数leve
lと符号化階層数Elevelが等しくなったら(S2
11)、即ち第4階層画像の符号化が終了したら、コー
デック部3はLFMの示すフレームメモリ5の第5階層
画像を符号化し、生成された符号化データをバッファ6
に格納する(S217)。第5階層画像の符号化が終了
したらコーデック部3はCPU1に符号化の終了を知ら
せる(S218)。
【0081】符号化すべき階層画像の符号化が終了した
ので(S218)、CPU1は解像度データを生成する
(S219)。これは2バイトの固定長のデータであ
り、画像入力に使用したスキャナの解像度を表す。設定
した符号化階層数Elevel、ストライプ幅、画像サ
イズからJBIGアルゴリズムで規定されているヘッダ
データを生成する(S220)。CPU1はバッファ6
に蓄積されている階層符号化データの大きさを調べ、大
きさにヘッダデータの大きさと2バイトを加えた大きさ
の領域を記憶装置7上に確保する(S221)。CPU
1は生成した解像度データとヘッダデータをバス14を
介して記憶装置7の領域の所定の位置に続けて格納し、
続いてバッファ6に格納されている階層符号化データを
コーデック部3、バス14を介して記憶装置7上の領域
の所定の位置に格納する(S222)。
【0082】記憶装置7への格納が終了したら、画像入
力、階層符号化を終了する。
【0083】以上の手順で符号化されたデータは、次の
ように復号される。
【0084】階層符号化データを復号しての画像の表示
・プリントアウトの手順を図19〜図23にフローチャ
ートで示す。
【0085】まず、CPU1はグラフィクスコントロー
ラ11に指示して、ディスプレイ12上にグラフィクス
でメインパネルを生成、表示する(S301)。図18
にディスプレイ12上の表示状態を示す。ユーザは入力
装置2から「表示」ボタン181で画像表示を選択する
(S302)。
【0086】続いてCPU1はディスプレイ12の解像
度Rdを検知する。バス14を介して、レジスタ21か
らディスプレイ12の解像度Rdを読み出す(S30
3)。
【0087】CPU1はコーデック部3を初期化して復
号化モードをセットし、ビデオフレームメモリ10をク
リアする(S304)。CPU1は記憶装置7に記憶さ
れている階層符号化データ数Fnを計数し、各解像度デ
ータが格納されている記憶装置7上の位置を列挙してリ
ストを生成する(S305)。このリストはCPU1に
含まれるメモリ上に格納される。CPU1はグラフィク
スコントローラ11に指示して、ディスプレイ12上に
グラフィクスで、最高階層画像を表示する一覧ウィンド
ウを生成、表示する(S306)。CPU1は符号化デ
ータカウント変数fcを0とし、拡大器9に拡大率E=
1を設定する(S307)。
【0088】次に、符号化データカウント変数fcと階
層符号化データ数Fnとを比較して(S308)、それ
らが一致するまで、ステップS308〜S315を繰り
返す。
【0089】CPU1は符号化データカウント変数fc
に1を加える(S309)。CPU1はフレームメモリ
4,5、バッファ6をクリアする(S310)。CPU
1は、前記リストの先頭からfc番目の解像度データの
位置を読み、解像度データとヘッダデータを記憶装置7
から読み込み、ヘッダデータに続く階層符号化データを
バス14を介してバッファ6に送る(S311)。CP
U1はヘッダデータを解析し、ストライプ幅や画像サイ
ズ等の情報を得て、これらの情報でコーデック部3を初
期化する(S312)。CPU1はコーデック部3を起
動し、バッファ6から階層符号化データを読み出し、復
号し、フレームメモリ4に最高階層の階層画像を格納す
る(S313)。本実施例では第5階層画像である。コ
ーデック部3は、第5階層画像の復号が終了したらCP
U1に知らせる(S314)。
【0090】CPU1はこれを受け取ってフレームメモ
リ4の第5階層画像をバス14、拡大器9を介して、ビ
デオフレームメモリ10の所定の位置に書き込み、グラ
フィクスコントローラ11によって一覧ウィンドウのf
c番目に表示する(S315)。
【0091】符号化データカウント変数fcが階層符号
化データ数Fnとなれば(S308)、全ての階層符号
化データの最高階層画像の表示が終了したので、CPU
1はグラフィクスコントローラ11に指示して、ディス
プレイ12上にグラフィクスで一覧パネルを生成、表示
する(S316)。
【0092】ユーザは入力装置2に付属しているマウス
で、より詳細を見たい画像を選択するか、一覧パネルで
「終了」を選択する(S317)。もし一覧パネルで
「終了」が選択されれば(S318)、一覧ウィンド
ウ、一覧パネルを消去し、ビデオフレームメモリ10を
クリアして(S319)、画像表示・プリントアウトを
終了する。
【0093】詳細を見たい画像が選択されたら(S31
8)、CPU1はフレームメモリ4,5、バッファ6を
クリアする(S320)。CPU1は、選択された画像
データの解像度データの記憶装置7上の位置をリストか
ら読み出し、記憶装置7上の位置から解像度データとヘ
ッダデータをバス14を介して読み、ヘッダデータに続
く階層符号化データをバス14を介してバッファ6に送
る(S321)。CPU1はヘッダデータを解析し、符
号化階層数Elevel、第0階層でのストライプ幅S
wや画像サイズ等の情報を得て、これらの情報でコーデ
ック部3を初期化する(S322)。符号化階層レベル
変数levelとし符号化階層数Elevelを代入
し、LFMをフレームメモリ4とし、HFMをフレーム
メモリ5とする(S323)。
【0094】CPU1は解像度データから符号化データ
の第0階層画像の解像度Rcを読み出す(S324)。
本実施例ではスキャナ8で読み込んだ画像は400であ
り、スキャナ17で読み込んだ画像は600である。デ
ィスプレイ表示階層レベル変数をDlevelとする
(S325)。ディスプレイ表示階層レベル変数Dle
velは Dlevel=[log2 (Rc/Rd)] …(3) (但し、[ ]は小数点以下の切り上げを示す。以下同
様)という関係式によって求められ、この場合は2とな
る。即ち、スキャナ8で読み込めばディスプレイ表示階
層レベル変数Dlevelは2であり、スキャナ17で
読み込めば、3である。
【0095】CPU1はコーデック部3を起動し、バッ
ファ6から階層符号化データを読み出し、復号し、HF
Mの示すフレームメモリ5に第5階層画像を格納する
(S326)。コーデック部3は、第5階層画像の復号
が終了したらCPU1に知らせる(S327)。CPU
1は符号化階層レベル変数levelから1を減ずる
(S328)。さらに、HFMとLFMが示すフレーム
メモリを入れ換え、HFMがフレームメモリ4を、LF
Mがフレームメモリ5を示すようにする(S329)。
拡大率Eは(2)式で求められる。求めた拡大率E=4
をバス14を介して拡大器9に設定する(S330)。
CPU1はバッファ6からさらに階層符号化データを読
み出し、コーデック部3に、LFMの示すフレームメモ
リ5の第5階層画像を参照して第4階層画像を復号させ
てHFMの示すフレームメモリ4に格納させる(S33
1)。コーデック部3は、第4階層画像の復号が終了し
たらCPU1に知らせる(S332)。
【0096】CPU1はグラフィクスコントローラ11
に指示して、ディスプレイ12上に、グラフィクスで、
階層表示ウィンドウを生成、表示する(S333)。C
PU1は第4階層画像をコーデック部3、バス14を介
して拡大器9に入力し、縦横4倍に拡大し、ビデオフレ
ームメモリ10に格納し、ディスプレイ12上の階層表
示ウィンドウに表示する(S334)。CPU1はグラ
フィクスコントローラ11に指示して、ディスプレイ1
2上にグラフィクスコントローラ11に指示して、ディ
スプレイ12上にグラフィクスで階層表示パネルを生
成、表示する(S335)。
【0097】ユーザが入力装置2に付属しているマウス
で階層表示パネルの「Up」ボタンを選択した場合(S
336〜S338)、次の階層画像の復号と表示を行
う。CPU1は符号化階層レベル変数levelから1
を減じて3とする(S339)。さらに、HFMとLF
Mが示すフレームメモリを入れ換え、HFMがフレーム
メモリ5を、LFMがフレームメモリ4を示すようにす
る(S341)。符号化階層レベル変数levelとデ
ィスプレイ表示階層レベル変数Dlevelから(2)
式で求めた拡大率E=2をバス14を介して拡大器9に
設定する(S342)。また、階層画像を構成するスト
ライプ数Snを第0階層画像の副走査方向の画素数とス
トライプ幅Swから求め、ストライプ計数変数をscと
し0を代入する(S343)。
【0098】次に、ストライプ計数変数scと階層画像
を構成するストライプ数Snとを比較し(S344)、
等しくない限りステップS344〜S347を繰り返
す。
【0099】CPU1はストライプ計数変数scに1を
加え(S345)、バッファ6から階層符号化データを
ストライプ単位に読み出し、復号する。第sc番目のス
トライプの符号化データを読み出し、コーデック部3に
復号させる。コーデック部3は、LFMの示すフレーム
メモリ4の第4階層画像を参照して第3階層画像の第s
c番目のストライプの画像データを復号し、HFMの示
すフレームメモリ5に格納する(S346)。復号され
た第3階層画像の第sc番目のストライプの画像データ
はバス14を介して拡大器9に入力され2倍に拡大さ
れ、ビデオフレームメモリ10の第(Sw/2Dlevel×
(sc−1)+1)ラインから(Sw/2 Dlevel)ライ
ン分の画像データを書き換え、ディスプレイ12上の階
層表示ウィンドウに表示する(S347)。ストライプ
計数変数scがストライプ数Snと等しくなるまで(S
344)、ストライプの復号化、表示を繰り返して行
う。
【0100】ストライプ計数変数scがストライプ数S
nと等しくなったら(S344)、CPU1に知らせる
(S348)。CPU1は階層表示パネルからの入力を
待ち、次の処理へと移る。
【0101】再度、ユーザが入力装置2に付属している
マウスで階層表示パネルの「Up」ボタンを選択した場
合(S336〜S338)、同様に、次の階層画像の復
号と表示を行う。CPU1は符号化階層レベル変数le
velから1を減じて2とする(S339)。さらに、
HFMとLFMが示すフレームメモリを入れ換え、HF
Mがフレームメモリ4を、LFMがフレームメモリ5を
示すようにする(S341)。拡大率Eは(2)式から
1である(S342)。ストライプ数Snを求め、スト
ライプ計数変数scに1を代入する(S343)。CP
U1はストライプ計数変数scに1を加え(S34
5)、バッファ6から階層符号化データをストライプ単
位に読み出し、コーデック部3に復号させる。コーデッ
ク部3は、LFMの示すフレームメモリ5の第3階層画
像を参照して第2階層画像のストライプの画像データを
復号し、HFMの示すフレームメモリ4に格納する(S
346)。次に、第2階層画像の第sc番目のストライ
プの画像データは、バス14及び拡大器9を介して、ビ
デオフレームメモリ10の所定の画像データとして書き
換えられ、ディスプレイ12上の階層表示ウィンドウに
表示される(S347)。以上のストライプの復号化、
表示を繰り返して行う。
【0102】ストライプ計数変数scがストライプ数S
nと等しくなったら(S344)、コーデック部3はC
PU1に知らせる(S348)。CPU1は階層表示パ
ネルからの入力を待ち、次の処理へと移る。
【0103】さらに、ユーザが入力装置2に付属してい
るマウスで階層表示パネルの「Up」ボタンを選択した
場合(S336〜S338)、次の階層画像の復号と表
示を行う。CPU1は符号化階層レベル変数level
から1を減じて1とする(S339)。符号化階層レベ
ル変数levelがディスプレイ表示階層レベル変数D
levelより小さくなったので(S340)、CPU
1はグラフィクスコントローラ11に指示して、ディス
プレイ12上にグラフィクスでサイズを縦横ともにWs
の高解像度ウィンドウを生成、表示する(S350)。
【0104】さらに、HFMとLFMが示すフレームメ
モリを入れ換え、HFMがフレームメモリ5を、LFM
がフレームメモリ4を示すようにする(S352)。C
PU1はバッファ6からさらに階層符号化データを読み
出し、コーデック部3に復号させる。コーデック部3
は、LFMの示すフレームメモリ4の第2階層画像を参
照して第1階層画像を復号し、HFMの示すフレームメ
モリ5に格納する(S353)。コーデック部3は、第
1階層画像の復号が終了したらCPU1に知らせる(S
354)。CPU1は最初は第1階層画像上の原点から
縦横Wsの領域の画像データをフレームメモリ5から読
み出し、バス14、拡大器9を介してビデオフレームメ
モリ10の高解像度ウィンドウに対応する領域に書き込
み、グラフィクスコントローラ11を介してディスプレ
イ12の高解像度ウィンドウに表示する(S355)。
ビデオフレームメモリ10への書き込みが終了したら、
階層表示ウィンドウの原点を左上とする縦横(Ws/2
(Dlevel-level))の枠を書き込む(S356)。枠は階
層表示ウィンドウ内の領域の境界の画素を反転させるこ
とにより実現する。CPU1は入力装置2からの入力を
待ち、次の処理へと移る。
【0105】ユーザが入力装置2に付属しているマウス
で階層表示ウィンドウの画像上の任意の座標(Px,P
y)を入力した場合(S357〜S359)、CPU1
は第1階層画像上の座標((Px×2(Dlevel-level)
Ws/2),(Py×2(Dle vel-level)−Ws/2))
から縦横Wsの領域の画像データをフレームメモリ5か
ら読み出し、バス14、拡大器9を介してビデオフレー
ムメモリ10の解像度ウィンドウに対応する領域に書き
込み、グラフィクスコントローラ11を介してディスプ
レイ12の高解像度ウィンドウに表示する(S36
0)。ビデオフレームメモリ10への書き込みが終了し
たら、前の枠の位置の画素を反転させて前の枠を消去
し、階層表示ウィンドウの(Px−Ws/2
(Dlevel-levle-1),Py−Ws/2(Dlevel-level-1)
を左上とする縦横(Ws/2(Dlevel-level))の枠を書
き込む(S361)。CPU1は入力装置2からの入力
を待ち、次の処理へと移る。
【0106】さらに、ユーザが入力装置2に付属してい
るマウスで階層表示パネルの「Up」ボタンを選択した
場合(S357〜S359)、次の階層画像の復号と表
示を行う。CPU1は符号化階層レベル変数level
から1を減じて0とする(S362)。HFMとLFM
が示すフレームメモリを入れ換え、HFMがフレームメ
モリ4を、LFMがフレームメモリ5を示すようにする
(S352)。CPU1はバッファ6からさらに階層符
号化データを読み出し、コーデック部3に復号させる。
コーデック部3は、LFMの示すフレームメモリ5の第
1階層画像を参照して第0階層画像を復号し、HFMの
示すフレームメモリ4に格納する(S353)。第0階
層画像の復号が終了したらCPU1に知らせる(S35
4)。CPU1は最初は第1階層画像上の原点から縦横
Wsの領域の画像データをフレームメモリ5から読み出
し、バス14、拡大器9を介してビデオフレームメモリ
10の高解像度ウィンドウに対応する領域に書き込み、
グラフィクスコントローラ11を介してディスプレイ1
2の高解像度ウィンドウに表示する(S355)。ビデ
オフレームメモリ10への書き込みが終了したら、前の
枠の位置の画素を反転させて前の枠を消去し、階層表示
ウィンドウの原点を左上とする縦横(Ws/2
(Dlevel-level) )の枠を書き込む(S357)。CP
U1は入力装置2からの入力を待ち、次の処理へと移
る。
【0107】ユーザが入力装置2に付属しているマウス
で階層表示ウィンドウの画像上の任意の座標(Px,P
y)を入力した場合(S357〜S359)、CPU1
は第0階層画像上の座標(Px×2(Dlevel-level),P
y×2(Dlevel-level))から縦横Wsの領域の画像デー
タをフレームメモリ4から読み出し、バス14、拡大器
9を介してビデオフレームメモリ10の高解像度ウィン
ドウに対応する領域に書き込み、グラフィクスコントロ
ーラ11を介してディスプレイ12の高解像度ウィンド
ウに表示する(S360)。ビデオフレームメモリ10
への書き込みが終了したら、階層表示ウィンドウの(P
x−Ws/2(Dlevel-level-1),Py−Ws/2
(Dlevel-level-1)を左上とする縦横(Ws/2
(Dlevel-level))の枠を書き込む(S361)。CPU
1は入力装置2からの入力を待ち、次の処理へと移る。
【0108】ユーザが入力装置2に付属しているマウス
で階層表示パネルの「終了」ボタンを選択した場合(S
336〜S338)、階層表示ウィンドウ、階層表示パ
ネルを消去し(S349)、CPU1は入力装置2から
の入力を待ち、次の処理へと移る。
【0109】ユーザが入力装置2に付属しているマウス
で階層表示パネルの「プリント」ボタンを選択した場合
(S357〜S359)、階層表示ウィンドウに表示さ
れている画像を第0階層画像まで復号し、プリンタ13
から出力する。以下にその手順を示す。「プリント」ボ
タン132が選択された時点で、CPU1はプリンタ1
3の解像度Rpをバス14を介してレジスタ20から読
み出す(S363)。解像度データから符号化データの
第0階層画像の解像度Rcが既に得られている(S32
4)。即ち、第0階層画像の解像度Rcはスキャナ8で
読み込んだものであれば400であり、スキャナ17で
読み込んだものであれば600である。プリンタ13の
解像度Rpはレジスタ20から400である。ここで、
プリントアウト階層レベル変数Plevelは Plevel=[Rc/Rp]−1 …(4) で求められる。即ち、スキャナ8で読み込めばプリント
アウト階層レベル変数Plevelは0であり、スキャ
ナ17で読み込めば1である。
【0110】符号化階層レベル変数level=Ple
velであれば(S365)、HFMの示すフレームメ
モリの画像をバス14を介してプリンタ13へ送り、プ
リントアウトする(S370)。その後、階層表示ウィ
ンドウ、階層表示パネル、高解像度ウィンドウを消去し
(S371)、入力装置2からの次の入力を待ち、次の
処理に進む。
【0111】プリンタ13のと符号化階層レベル変数l
evel>Plevelであれば(S365)、CPU
1は符号化階層レベル変数levelから1を減じる
(S366)。HFMとLFMが示すフレームメモリを
入れ換える(S367)。CPU1はバッファ6からさ
らに階層符号化データを読み出しコーデック部3に復号
させる。コーデック部3は、LFMの示すフレームメモ
リの第(level+1)階層画像を参照して第lev
el階層画像を復号し、HFMの示すフレームメモリに
格納する(S368)。コーデック部3は第level
階層画像の復号が終了したらCPU1に知らせる(S3
69)。ここで、プリンタ13のと符号化階層レベル変
数level=Plevelであれば、HFMの示すフ
レームメモリの画像をバス14を介してプリンタ13へ
送り、プリントアウトし(S370)、levle>P
levelであれば(S365)、さらにバッファ6の
階層符号化データの復号を続ける(S336〜S36
9)。
【0112】このような手順によってデータを復号し、
ディスプレイにその解像度に合わせて画像を表示するこ
とができる。同様にプリンタにその解像度に合わせて画
像をプリントアウトすることもできる。
【0113】なお、CPU1は通信回線16を介して通
信インターフェイス15から外部の機器から解像度デー
タ、ヘッダデータ、階層符号化データを読み込み、記憶
装置7に蓄積したり、逆に外部の機器に送ることも可能
である。
【0114】以上説明した構成の画像処理装置は、粗い
解像度のディスプレイでも解像度にあわせて表示ができ
るので、画像の大きさの把握等が瞬時に行え、画像の概
略表示の速度を向上する。
【0115】また、ディスプレイの解像度以上の画像を
表示できるようになり、作業性を向上させることができ
る。
【0116】また、各階層画像を復号しつつ表示を行う
ので、マンマシンインターフェイス性が向上し、ユーザ
の表示の遅延に基づく不快感を取り去る。
【0117】更に、第0階層画像の解像度を明確にする
ことにより、第0階層の解像度が異なる画像を扱うこと
ができるようになり、ディスプレイに適した表示や、プ
リンタに好適なプリントアウトが可能になった。また、
解像度が異なるもの同士をグループ化して表示すること
も可能になった。
【0118】更に本実施例では、画像入力機器であるス
キャナや、出力機器であるプリンタ・ディスプレイの解
像度をレジスタに持たせることにより、装置の構成をよ
り柔軟なものとすることができる。
【0119】なお、以上説明した構成のほか、次のよう
な構成とすることもできる。
【0120】すなわち、画像の入出力機器はプリンタ,
スキャナ,ディスプレイに限定せず、その数も限定され
ない。階層データの形式、格納方法もこれに限定され
ず、集中的にCPUで管理してもよいし、ヘッダ情報に
含んでもよい。
【0121】また、ヘッダデータの解析をコーデック部
で行っても良い。
【0122】階層符号化はJBIGアルゴリズムに限定
されず、解像度が異なる階層画像を符号化するものであ
れば良い。
【0123】フレームメモリの構成はこれに限定され
ず、バスに直結であったり、CPUに付随するメモリで
あってもよい。
【0124】符号化時の階層数はこれに限定されず、画
像ごとに異なる場合でもこれに対応できる。
【0125】符号化時にストライプ単位での表示を実施
しても良い。
【0126】拡大率Eは、ディスプレイ表示階層レベル
変数Dlevelが示す解像度Rd1(スキャナ52で
読み込んだ場合、75dpi)ディスプレイの解像度R
dから、拡大率Eを(Rd/Rd1)倍をしたものを新
たな拡大率としても良い。
【0127】ウィンドウやパネルの構成例はこれに限定
されず、画像を表示する手段はこれに限定されない。
【0128】階層表示での表示の更新をストライプ単位
に実施したが、表示更新の単位はこれに限定されず、複
数のラインごと、例えば、2ラインごとでも良いし、画
素単位や画素ブロック(例えば2×2)単位でも良い。
【0129】解像度データはこれに限定されず、可変長
符号でも良いし、プリンタの種類を表すコードでも良
い。
【0130】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても、1つの機器から成る装置に適用
しても良い。また、本発明はシステム或は装置にプログ
ラムを供給することによって達成される場合にも適用で
きることは言うまでもない。 [実施例3]第3の実施例として、画像を符号化し、そ
れを複合する画像処理装置について説明する。
【0131】<装置の構成>図24は本発明の特徴を最
もよく表す図面である。同図においては、CPU1は装
置全体を制御する。入力装置2は不図示のユーザが装置
に対する要求を入力するためのキーボードやマウス等で
構成される。
【0132】階層符号化のコーデック部3は、階層画像
の生成と符号化を行う。ここでは説明を容易にするた
め、2値画像の階層符号化であるJBIGアルゴリズム
を例にとる。フレームメモリ4,5は生成された階層画
像を格納しておく。バッファ6は階層符号化データを格
納しておく。記憶装置7は階層符号化データとヘッダデ
ータを蓄積しておくための磁気記憶装置等で構成され
る。スキャナ8は画像データを読み込む。ここではスキ
ャナ8の解像度を400dpiとする。
【0133】グラフィクスコントローラ11は、CPU
1の制御命令でグラフィクス生成したり、ウィンドウを
生成してビデオフレームメモリ10の画像をディスプレ
イ12に表示したり、入力を行うパネルを表示したり、
ビデオフレームメモリ10の画像を反転してディスプレ
イ12に表示したり、入力装置2に付属しているマウス
で位置が変化するカーソルを表示する。ここではディス
プレイ12の解像度を100dpiとする。
【0134】通信回線16は、外部への通信インターフ
ェイス15に接続されている。バス14はこれらを接続
し、ヘッダデータ、階層符号化データ、画像データ、制
御命令等をやり取りする。
【0135】スキャナ8、ディスプレイ12の解像度は
装置の電源投入時に自動的にそれぞれの値がCPU1に
セットされる。本実施例では、スキャナ8の解像度とし
て400、ディスプレイ12の解像度として100がセ
ットされる。
【0136】<符号化の手順>上記構成の装置による画
像の入力・階層符号化の手順を図25〜図28にフロー
チャートで示す。
【0137】CPU1はグラフィクスコントローラ11
に指示して、ディスプレイ12上にグラフィクスでメイ
ンパネルを生成、表示する(S401)。図29にディ
スプレイ12上の表示状態を示す。メインパネルには
「入力開始」ボタン291、2値化手法選択のための
「文字」ボタン292、「写真」ボタン293、濃度調
整スライダ294がある。図中の矢印295は入力装置
2に付随するマウスによって位置が変化するカーソルで
ある。ユーザはスキャナ8に原稿をおき、入力装置2の
マウスを使って読みとり濃度、2値化手法の選択を入力
し、「入力開始」ボタンを選択し、画像の符号化を開始
する(S402)。
【0138】CPU1は符号化の階層数、画像サイズ等
を設定する(S403)。ここで符号化の階層数を変数
Elevelとし、本実施例では説明のため全て5とす
る。また、画像サイズを(Sx,Sy)とする。さら
に、CPU1はコーデック部3を初期化して符号化モー
ドをセットし、フレームメモリ4,5、バッファ6、ビ
デオフレームメモリ10をクリアする(S404)。
【0139】続いてCPU1はスキャナ8に読みとり濃
度、2値化手法を設定し(S405)、原稿の読みとり
を開始する(S406)。スキャナ8は読みとった多値
の画像を指定された濃度に変換し、2値化手法、例えば
図6で「文字」ボタンが選択されていれば固定しきい値
で単純に2値化し、「写真」ボタンが選択されていれ
ば、ディザ法で2値化する。2値化された画像データは
バス14、コーデック部3を介して、フレームメモリ4
に格納される(S408)。スキャナ8による画像の読
み込みと2値化が終了し、全ての画像データがフレーム
メモリ4に格納されたら(S407)、スキャナ8はC
PU1に読みとりの終了を知らせる(S409)。
【0140】ここでディスプレイ12の解像度をRd、
スキャナ8の解像度をRsとする。これらの解像度は電
源投入時にCPU1にセットされているので既知であ
る。ここで、ディスプレイ表示階層レベル変数をDle
velとする。ディスプレイ表示階層レベル変化数Dl
evelは、 Dlevle=log2 (Rs/Rd) …(5) という関係式によって求められ、この場合は2となる
(S410)。
【0141】CPU1は高解像度のフレームメモリ(以
下、HFMで示す)としてフレームメモリ5を、低解像
度のフレームメモリ(以下、LFMで示す)としてフレ
ームメモリ4を、符号化階層レベル変数levelに0
を指定する(S411)。
【0142】CPU1は符号化階層レベル変数leve
lに1を加える(S412)。
【0143】次に、符号化階層レベル変数levelと
ディスプレイ表示階層レベル変化数Dlevelとを比
較し(S413)、一致するまでステップS413〜S
417を繰り返す。
【0144】CPU1はHFMとLFMが示すフレーム
メモリを入れ換える(S414)。即ち、符号化階層レ
ベル変数levelを1とし、HFMがフレームメモリ
4を、LFMがフレームメモリ5を示すようにする。
【0145】CPU1はHFMの画像をコーデック部3
を用いて1/2に縮小し、LFMに格納する(S41
5)。即ち、LFMの示すフレームメモリ5に第1階層
画像である200dpiの画像が格納される。LFMの
示すフレームメモリ5に第1階層画像が生成されたら、
コーデック部3はLFMの示すフレームメモリ5の第1
階層画像を参照してHFMの示すフレームメモリ4の第
0階層画像を符号化し、生成された符号化データをバッ
ファ6に格納する(S416)。第0階層画像の符号化
が終了したらコーデック部3はCPU1に符号化の終了
を知らせる(S417)。
【0146】続いて、CPU1は符号化階層レベル変数
levelに1を加える(S412)。符号化階層レベ
ル変数levelは2となり、縮小によって得られる第
2階層画像の解像度は100dpiである。符号化階層
レベル変数levelがディスプレイ表示階層レベル変
数Dlevelと等しくなったので(S413)、CP
U1はHFMとLFMが示すフレームメモリを入れ換
え、HFMがフレームメモリ5を、LFMがフレームメ
モリ4を示すようにする(S418)。CPU1はHF
Mの画像をコーデック部3を用いて1/2に縮小し、L
FMの示すフレームメモリ4に第2階層画像である10
0dpiの画像を格納する(S419)。
【0147】フレームメモリ4に第2階層画像が生成さ
れたら、符号化階層レベル変数levelがディスプレ
イ表示階層レベル変数Dlevelと等しいので(S4
20)、CPU1はグラフィクスコントローラ11に指
示して、ディスプレイ12上にグラフィクスでスキャナ
ウィンドウを生成、表示する(S421)。図30にデ
ィスプレイ12上に表示状態を示す。スキャナウィンド
ウのサイズ(Wx,Wy)はWx=Sx/2Dlevel,W
y=Sy/2Dlevelで求められる。CPU1はフレーム
メモリ4の第2階層画像をコーデック部3、バス14を
介してビデオフレームメモリ10に格納し、ディスプレ
イ12上のスキャナウィンドウに表示する(S42
3)。
【0148】コーデック部3はLFMの示すフレームメ
モリ4の第2階層画像を参照してHFMの示すフレーム
メモリ5の第1階層画像を符号化し、生成された符号化
データをバッファ6に格納する(S424)。フレーム
メモリ5の第1階層画像の符号化が終了したらコーデッ
ク部3はCPU1に符号化の終了を知らせる(S42
5)。
【0149】次に、CPU1は符号化階層レベル変数l
evelと符号化の階層数Elevelとを比較し(S
426)等しくなければステップS418からS427
を繰り返す。
【0150】CPU1は符号化階層レベル変数leve
lに1を加え、符号化階層レベル変数levelを3と
する(S427)。CPU1はHFMとLFMが示すフ
レームメモリを入れ換え、HFMがフレームメモリ4
を、LFMがフレームメモリ5を示すようにする(S4
18)。CPU1はHFMの画像をコーデック部3を用
いて1/2に縮小し、LFMの示すフレームメモリ5に
第3階層画像である50dpiの画像を格納する(S4
19)。フレームメモリ5に第3階層画像が生成された
ら、CPU1はグラフィクスコントローラ11を指示し
てスキャナウィンドウのサイズ(Wx,Wy)をともに
1/2に縮小する(S422)。CPU1はフレームメ
モリ5の第3階層画像をコーデック部3、バス14を介
して、ビデオフレームメモリ10に格納し、ディスプレ
イ12上のスキャナウィンドウに表示する(S42
3)。
【0151】コーデック部3はLFMの示すフレームメ
モリ5の第3階層画像を参照してHFMの示すフレーム
メモリ4の第2階層画像を符号化し、生成された符号化
データをバッファ6に格納する(S424)。フレーム
メモリ4の第2階層画像の符号化が終了したらコーデッ
ク部3はCPU1に符号化の終了を知らせる(S42
5)。
【0152】同様にして、CPU1は符号化階層レベル
変数levelに1を加え、符号化階層レベル変数le
velを4とする(S427)。CPU1はHFMとL
FMが示すフレームメモリを入れ換え、HFMがフレー
ムメモリ5を、LFMがフレームメモリ4を示すように
する(S418)。CPU1はHFMの画像をコーデッ
ク部3を用いて1/2に縮小し、LFMの示すフレーム
メモリ4に第4階層画像である25dpiの画像を格納
する(S419)。フレームメモリ4に第4階層画像が
生成されたら、CPU1はグラフィクスコントローラ1
1を指示してスキャナウィンドウのサイズ(Wx,W
y)をともに1/2に縮小する(S422)。CPU1
は第4階層画像をコーデック部3、バス14を介して、
ビデオフレームメモリ10に格納し、ディスプレイ12
上のスキャナウィンドウに表示する(S423)。
【0153】コーデック部3はLFMの示すフレームメ
モリ4の第4階層画像を参照してHFMの示すフレーム
メモリ5の第3階層画像を符号化し、生成された符号化
データをバッファ6に格納する(S424)。フレーム
メモリ5の第3階層画像の符号化が終了したらコーデッ
ク部3はCPU1に符号化の終了を知らせる(S42
5)。
【0154】さらに、CPU1は符号化階層レベル変数
levelに1を加え、符号化階層レベル変数leve
lを5とする(S427)。CPU1はHFMとLFM
が示すフレームメモリを入れ換え、HFMがフレームメ
モリ4を、LFMがフレームメモリ5を示すようにする
(S418)。CPU1はHFMの画像をコーデック部
3を用いて1/2に縮小し、LFMの示すフレームメモ
リ5に第5階層画像である12.5dpiの画像を格納
する(S419)。CPU1はグラフィクスコントロー
ラ11に指示して、ディスプレイ12上のスキャナウィ
ンドウのサイズ(Wx,Wy)をともに1/2に縮小す
る(S422)。フレームメモリ5に第5階層画像が生
成されたら、CPU1は第5階層画像をコーデック部
3、バス14を介して、ビデオフレームメモリ10に格
納し、ディスプレイ12上のスキャナウィンドウに表示
する(S423)。
【0155】コーデック部3はLFMの示すフレームメ
モリ5の第5階層画像を参照してHFMの示すフレーム
メモリ4の第4階層画像を符号化し、生成された符号化
データをバッファ6に格納する(S424)。
【0156】符号化の階層数変数Elevelと符号化
階層レベル変数levelが等しくなったので(S42
6)、第4階層画像の符号化が終了したら、コーデック
部3はLFMの示すフレームメモリ5の第5階層画像を
符号化し、生成された符号化データをバッファ6に格納
する(S428)。第5階層画像の符号化が終了したら
コーデック部3はCPU1に符号化の終了を知らせる
(S429)。
【0157】符号化すべき階層画像の符号化が終了した
ので(S429)、CPU1はグラフィクスコントロー
ラ11に指示して、ディスプレイ12上にグラフィクス
でスキャナパネルを生成、表示する(S430)。図3
1にディスプレイ12上の表示状態を示す。画像入力パ
ネルには、「保存」ボタン311、「送信」ボタン31
2、「終了」ボタン313がある。ユーザはディスプレ
イ12上に表示されている第5階層画像を確認して、こ
の階層符号化データを保存するか、送信するか、終了す
るか、メインパネルの各ボタンを操作して再度画像読み
込みを行うかを選択して、入力装置2から入力する(S
431)。
【0158】入力装置2からの入力が「保存」ボタンを
選択していれば(S431〜S432)、設定した符号
化階層数Elevel、画像サイズ(Sx,Sy)等か
らJBIGアルゴリズムで規定されているヘッダデータ
を生成する(S434)。CPU1はバッファ6に蓄積
されている階層符号化データの大きさを調べ、その大き
さにヘッダデータの大きさを加えた大きさの領域を記憶
装置7上に確保する(S435)。CPU1は生成した
ヘッダデータをバス14を介して記憶装置7の領域の所
定の位置に格納し、続いてバッファ6に格納されている
階層符号化データをコーデック部3、バス14を介して
記憶装置7上の領域の所定の位置に格納する(S43
6)。
【0159】入力装置2からの入力が「送信」ボタンを
選択していれば(S431〜S433)、CPU1はグ
ラフィクスコントローラ11に指示して、ディスプレイ
12上にグラフィクスで送信パネルを生成、表示する
(S437)。図32にディスプレイ12上の表示状態
を示す。ユーザは入力装置2から送信先を入力する(S
438)。設定した符号化階層数Elevel、画像サ
イズからJBIGアルゴリズムで規定されているヘッダ
データを生成する(S439)。CPU1は生成したヘ
ッダデータをバス14を介して通信インターフェース1
2に送り、通信回線16を介して相手に送信し、続いて
バッファ6に格納されている階層符号化データをバス1
4を介して通信インターフェース12に送り通信回線1
6を介して相手に送信する(S440)。それが終了し
次第、送信パネルを消去する(S441)。
【0160】入力装置2からの入力が「保存」ボタン、
「送信」ボタン以外であれば(S437,S433)、
CPU1はグラフィクスコントローラ11に指示してス
キャナウィンドウ、スキャナパネルを消去する(S44
2)。
【0161】入力装置2からの入力が「終了」ボタンを
選択していれば(S443)、画像の入力・階層符号化
を終了する。
【0162】入力装置2からの入力がメインパネルから
の入力であれば(S443)、ステップS402に戻
り、処理を行う。
【0163】以上のような手順により、本実施例の画像
処理装置は、階層符号化時に符号化を行いながら、各階
層画像の印象を確認できるようになった。画像データを
スキャナ等で読み込む場合、2値化の手段を単純2値化
/疑似中間調を切り替えることや、下地除去を施す等の
調整ができるようになり、ユーザの負担が軽減され、作
業効率が向上する。
【0164】また、粗い解像度のディスプレイでも解像
度にあわせて表示できるので、画像の大きさの把握が瞬
時に行える。
【0165】[実施例4]第4の実施例として、実施例
3と同じく画像データを階層符号化する画像処理装置を
説明する。
【0166】<装置の構成>図33は本発明の拡張を表
す図面であり、同図においては、図24と同じ番号のも
のは第3の実施例と同様の機能をもつ。拡大器9は入力
された画像データを所定の倍率で拡大する。スキャナ1
7は画像データを読み込むスキャナである。ここではス
キャナ17の解像度を600dpiとする。レジスタ1
8はスキャナ8の解像度を、レジスタ19はスキャナ1
7の解像度を、レジスタ21はディスプレイ11の解像
度を表す。レジスタ18,19,21には装置の電源投
入時に自動的に値がセットされる。本実施例では、レジ
スタ18に400が、レジスタ19に600が、レジス
タ21に100がセットされる。レジスタ18,19,
21はバス14を介してCPU1から読みだされる。
【0167】<符号化の手順>画像の入力・階層符号化
の手順を図34〜図38にフローチャートで示す。CP
U1はグラフィクスコントローラ11に指示して、ディ
スプレイ12上にグラフィクスでメインパネルを生成、
表示する(S501)。図39にディスプレイ12上の
表示状態を示す。メインパネルには「スキャナ1」ボタ
ン391、「スキャナ2」ボタン392、2値化手法選
択のための「文字」ボタン、「写真」ボタン、濃度調整
スライダーがある。
【0168】ユーザはスキャナ8またはスキャナ17に
原稿をおき、入力装置2から読みとり濃度、2値化手法
の選択を入力し、スキャナ8を使用する場合は「スキャ
ナ1」ボタンを選択し、スキャナ17を使用する場合は
「スキャナ2」ボタンを選択し(S502)、画像の符
号化を開始する。
【0169】CPU1は符号化の階層数Elevelと
ストライプの幅Sw、画像サイズ(Sx,Sy)等を設
定する(S503)。本実施例では階層数Elevel
を説明のため全て5とする。さらに、CPU1はコーデ
ック部3を初期化して符号化モードをセットし、フレー
ムメモリ4,5、バッファ6、ビデオフレームメモリ1
0をクリアする(S504)。
【0170】続いてCPU1は「スキャナ1」ボタンが
選択されていれば(S505)、スキャナ8に読みとり
濃度、2値化手法を設定し(S506)、原稿の読みと
りを開始する(S507)。「スキャナ2」ボタンが選
択されていれば(S505)、スキャナ17に読みとり
濃度、2値化手法を設定し(S508)、原稿の読みと
りを開始する(S509)。
【0171】スキャナ8またはスキャナ17は読みとっ
た多値の画像を指定された濃度に変換し、2値化手法、
例えばメインパネルで「文字」ボタンが選択されていれ
ば固定しきい値で単純に2値化し、「写真」ボタンが選
択されていれば、ディザ法で2値化する。2値化された
画像データはバス14、コーデック部3を介して、フレ
ームメモリ4に格納される(S511)。スキャナ8ま
たはスキャナ17による画像の読み込みと2値化が終了
し、全ての画像データがフレームメモリ4に格納された
ら(S510)、スキャナ8またはスキャナ17はCP
U1に読みとりの終了を知らせる(S512)。
【0172】ここでディスプレイ12の解像度をRd、
スキャナの解像度をRsとする。CPU1はディスプレ
イ解像度Rdをレジスタ21から、スキャナ解像度Rs
を「スキャナ1」ボタンが選択されたときはレジスタ1
8から、「スキャナ2」ボタンが選択されたときはレジ
スタ19からバス14を介して読み出す(S513)。
ここでは、スキャナ8で読み込んだものであれば400
であり、スキャナ17で読み込んだものであれば600
である。ディスプレイ表示階層レベル変数Dlevel
は次式によって求められる。
【0173】 Dlevel=[log2 (Rc/Rd)] …(6) (但し、[ ]は小数点以下の切り上げを示す。以下同
様)即ち、スキャナ8で読み込めばディスプレイ表示階
層レベル変数Dlevelは2であり、スキャナ17で
読み込めば、3である。以下、スキャナ8で読み込んだ
場合を例にとり、説明していく。
【0174】CPU1はHFMとしてフレームメモリ5
を、LFMとしてフレームメモリ4を、符号化階層レベ
ル変数levelに0を指定する(S515)。
【0175】CPU1は符号化階層レベル変数leve
lに1を加える(S516)。
【0176】次に、符号化階層レベル変数levelと
ディスプレイ表示階層レベル変数Dlevelとを比較
し(S517)、等しくなるまで、ステップS516〜
S521を繰り返す。
【0177】CPU1はHFMとLFMが示すフレーム
メモリを入れ換える(S518)。即ち、符号化階層レ
ベル変数levelを1とし、HFMがフレームメモリ
4を、LFMがフレームメモリ5を示すようにする。
【0178】CPU1はHFMの画像をコーデック部3
を用いて1/2に縮小し、LFMに格納する(S51
9)。即ち、LFMの示すフレームメモリ5に第1階層
画像が格納される。LFMの示すフレームメモリ5に第
1階層画像が生成されたら、コーデック部3はLFMの
示すフレームメモリ5の第1階層画像を参照してHFM
の示すフレームメモリ4の第0階層画像を符号化し、生
成された符号化データをバッファ6に格納する(S52
0)。第0階層画像の符号化が終了したらコーデック部
3はCPU1に符号化の終了を知らせる(S521)。
【0179】続いて、CPU1は符号化階層レベル変数
levelに1を加える(S516)。符号化階層レベ
ル変数levelは2となる。スキャナ8で画像を入力
した場合は符号化階層レベル変数levelがディスプ
レイ表示階層レベル変数Dlevelと等しくなったの
で(S517)、CPU1はグラフィクスコントローラ
11に指示して、ディスプレイ12上にグラフィクスで
スキャナウィンドウを生成、表示する(S522)。
【0180】次に、CPU1は階層画像を構成するスト
ライプの数Snを算出する(S523)。ストライプ数
Snは副走査方向の画像サイズSyと第0階層画像のス
トライプ幅Swから次式で求められる。
【0181】Sn=Sy/Sw …(7) CPU1はHFMとLFMが示すフレームメモリを入れ
換え、HFMがフレームメモリ5を、LFMがフレーム
メモリ4を示すようにする(S525)。拡大器9に拡
大率Eを設定する(S526)。拡大率Eは符号化階層
レベル変数levelとディスプレイ表示階層レベル変
数Dlevelから次式で求められる。
【0182】E=2(level-Dlevel) …(8) ここでは拡大率Eは1である。ストライプを係数するス
トライプ計数変数scに0を代入する(S527)。
【0183】次に、CPU1はストライプ計数変数sc
とストライプ数Snとを比較し(S528)、両者が一
致するまでステップS528〜S533を繰り返す。
【0184】CPU1はストライプ計数変数scに1を
加え(S529)、HFMの示すフレームメモリ5の第
scストライプの画像データと縮小や符号化に必要な周
辺の画像データを読み出し、コーデック部3を用いて1
/2に縮小し、LFMの示すフレームメモリ4の第sc
ストライプの位置に第2階層画像である100dpiの
第scストライプの画像を格納する(S530)。フレ
ームメモリ4に第scストライプの第2階層画像が生成
されたら、CPU1は第scストライプの第2階層画像
をコーデック部3、バス14、拡大器9を介して、ビデ
オフレームメモリ10の、スキャナウィンドウ上の画像
の第(Sw/2Dlevel×(sc−1)+1)ラインか
ら、(Sw/2Dlevel)ライン分の画像データを書き込
み、ディスプレイ12上の表示する(S531)。
【0185】コーデック部3はLFMの示すフレームメ
モリ4の第2階層画像を参照してHFMの示すフレーム
メモリ4の第scストライプの第2階層画像を符号化
し、生成された符号化データをバッファ6に格納する
(S532)。第scストライプの第2階層画像の符号
化が終了したらコーデック部3はCPU1に符号化の終
了を知らせる(S533)。以下、ストライプ計数変数
scがストライプ数Snになるまで(S528)、スト
ライプ単位の階層画像の生成(S530)、表示(S5
31)、符号化(S532)を繰り返す。
【0186】同様にして、CPU1は符号化階層レベル
変数levelに1を加え、符号化階層レベル変数le
velを4とする(S534)。
【0187】CPU1はHFMとLFMが示すフレーム
メモリを入れ換え、HFMがフレームメモリ5を、LF
Mがフレームメモリ4を示すようにする(S525)。
拡大器9に、拡大率Eとして(8)式から4を設定する
(S526)。
【0188】ストライプ計数変数scに0を代入する
(S527)。CPU1はストライプ計数変数scに1
を加え(S529)、HFMの示すフレームメモリ5の
第scストライプの画像データと縮小や符号化に必要な
周辺の画像データを読み出し、コーデック部3を用いて
1/2に縮小し、LFMの示すフレーム4の第scスト
ライプの位置に第4階層画像の第scストライプの画像
を格納する(S530)。フレームメモリ4に第scス
トライプの第4階層画像が生成されたら、CPU1は第
scストライプの第4階層画像を、コーデック部3,バ
ス14を介して、拡大器9入力して縦横4倍に拡大し、
ビデオフレームメモリ10の、スキャナウィンドウ上の
画像の第(Sw/2Dlevle×(sc−1)+1)ライン
から、(Sw/2Dlevel)ライン分の画像データを書き
換え、ディスプレイ12上の表示を更新する(S53
1)。
【0189】コーデック部3はLFMの示すフレームメ
モリ4の第4階層画像を参照してHFMの示すフレーム
メモリ5の第scストライプの第3階層画像を符号化
し、生成された符号化データをバッファ6に格納する
(S532)。第scストライプの第3階層画像の符号
化が終了したらコーデック部3はCPU1に符号化の終
了を知らせる(S533)。以下、ストライプ計数変数
scがストライプ数Snになるまで(S528)、スト
ライプ単位の階層画像の生成(S530)、表示(S5
31)、符号化(S532)を繰り返す。
【0190】さらに、CPU1は符号化階層レベル変数
levelに1を加え、符号化階層レベル変数leve
lを5とする(S534)。
【0191】符号化の回数変数Elevelと符号化階
層レベル変数levelが等しくなったので(S52
4)、CPU1はHFMとLFMが示すフレームメモリ
を入れ換え、HFMがフレームメモリ4を、LFMがフ
レームメモリ5を示すようにする(S535)。拡大器
9に拡大率Eとして1を設定する(S536)。CPU
1はグラフィクスコントローラ11に指示して、ディス
プレイ12上のスキャナウィンドウを第5階層画像のサ
イズに縮小する(S537)。
【0192】CPU1はHFMの示すフレームメモリ4
に第4階層画像をコーデック部3を用いて1/2に縮小
し、LFMの示すフレームメモリ5に第5階層画像を格
納する(S538)。フレームメモリ5に第5階層画像
が生成されたら、CPU1は第5階層画像を、コーデッ
ク部3,バス14,拡大器9を介してビデオフレームメ
モリ10に格納し、ディスプレイ12上のスキャナウィ
ンドウに表示する(S539)。
【0193】コーデック部3はLFMの示すフレームメ
モリ5の第5階層画像を参照してHFMの示すフレーム
メモリ4の第4階層画像を符号化し、生成された符号化
データをバッファ6に格納する(S540)。
【0194】第4階層画像の符号化が終了したら、コー
デック部3はLFMの示すフレームメモリ5の第5階層
画像を符号化し、生成された符号化データをバッファ6
に格納する(S541)。第5階層画像の符号化が終了
したらコーデック部3はCPU1に符号化の終了を知ら
せる(S542)。
【0195】スキャナ17で読み込んだ場合も同様であ
り、符号化階層レベル変数levelとディスプレイ表
示階層レベル変数Dlevelが等しくなるまで(S5
17)、LFMとHFMを入れ換え(S518)、1/
2縮小によって階層画像を生成し(S519)、LFM
の階層画像を参照してHFMの階層画像を符号化し、生
成された符号化データをバッファ6に格納する(S52
0)。
【0196】符号化階層レベル変数levelとディス
プレイ表示階層レベル変数Dlevelが等しくなけれ
ば(S517)、スキャナウィンドウを生成、表示し
(S522)、ストライプ数Snを求め(S523)、
符号化の階層数変数Elevelと符号化階層レベル変
数levelが等しくなるまで(S524)、LFMと
HFMを入れ換え(S525)、拡大率Eを(8)式か
ら求め拡大器9に設定し(S526)、ストライプ計数
変数scを初期化し(S527)、ストライプ単位に1
/2縮小によって階層画像を生成し(S530)、生成
したストライプの階層画像を拡大器9で拡大し、スキャ
ナウィンドウ上の表示を更新し(S531)、LFMの
階層画像を参照してHFMの階層画像を符号化し、生成
された符号化データをバッファ6に格納する(S53
2)。
【0197】符号化の階層数変数Elevelと符号化
階層レベル変数levelが等しくなったら(S52
4)、CPU1はHFMとLFMが示すフレームメモリ
を入れ換え(S535)、拡大器9に拡大率Eとして1
を設定し(S536)、スキャナウィンドウを第5階層
画像のサイズに縮小する(S537)。
【0198】CPU1はHFMに第4階層画像をコーデ
ック部3を用いて1/2に縮小し、LFMに第5階層画
像を格納し(S538)、スキャナウィンドウに表示す
る(S539)。コーデック部3はLFMの第5階層画
像を参照してHFMの第4階層画像を符号化し、生成さ
れた符号化データをバッファ6に格納する(S54
0)。第4階層画像の符号化が終了したら、コーデック
部3はLFMの第5階層画像を符号化し、生成された符
号化データをバッファ6に格納する(S541)。第5
階層画像の符号化が終了したらコーデック部3はCPU
1に符号化の終了を知らせる(S542)。
【0199】符号化すべき階層画像の符号化が終了した
ので(S542)、CPU1はグラフィクスコントロー
ラ11に指示して、ディスプレイ12上にグラフィクス
でスキャナパネルを生成、表示する(S543)。画像
入力パネルには「保存」ボタン、「送信」ボタン、「終
了」ボタンがある。ユーザはディスプレイ12上に表示
されている第5階層画像を確認して、この階層符号化デ
ータを保存するか、送信するか、キャンセルするか、メ
インパネルの各ボタンを走査して再度画像読み込みを行
うかを選択して、入力装置2から入力する(S54
4)。
【0200】入力装置2からの入力が「保存」ボタンを
選択していれば(S544〜S545)、設定した符号
化階層数Elevel、ストライプ幅Sw、画像サイズ
からJBIGアルゴリズムで規定されているヘッダデー
タを生成する(S547)。CPU1はバッファ6に蓄
積されている階層符号化データの大きさを調べ、その大
きさにヘッダデータの大きさを加えた大きさの領域を記
憶装置7上に確保する(S548)。CPU1は生成し
たヘッダデータをバス14を介して記憶装置7ストライ
プ計数変数の領域の所定の位置に格納し、続いてバッフ
ァ6に格納されている階層符号化データをコーデック部
3、バス14を介して記憶装置7上の領域の所定の位置
に格納する(S549)。
【0201】入力装置2からの入力が「送信」ボタンを
選択していれば(S544〜S546)、CPU1はグ
ラフィクスコントローラ11に指示して、ディスプレイ
12上にグラフィクスで送信パネルを生成、表示する
(S550)。ユーザは入力装置2から送信先を入力す
る(S551)。設定した符号化階層数Elevel、
ストライプ幅Sw、画像サイズ(Sx,Sy)等からJ
BIGアルゴリズムで規定されているヘッダデータを生
成する(S552)。CPU1は生成したヘッダデータ
をバス14を介して通信インターフェース12に送り通
信回線13を介して相手に送信し、続いてバッファ6に
格納されている階層符号化データをバス14を介して通
信インターフェース15に送り通信回線16を介して相
手に送信し、続いてバッファ6に格納されている階層符
号化データをバス14を介して通信インターフェース1
5に送り通信回線16を介して相手に送信し(S55
3)、終了し次第、送信パネルを消去する(S55
4)。
【0202】入力装置2からの入力が「保存」ボタン、
「送信」ボタン以外であれば(S544〜S546)、
CPU1はグラフィクスコントローラ11に指示してス
キャナウィンドウ、スキャナパネルを消去する(S55
5)。
【0203】入力装置2からの入力が「終了」ボタンを
選択していれば(S556)、画像の入力・階層符号化
を終了する。
【0204】入力装置2からの入力がメインパネルから
の入力であれば(S556)、ステップS502に戻
り、処理を行う。
【0205】上記手順に従って、本実施例の画像処理装
置は、階層符号化時に符号化を行いながら、各階層画像
の印象を確認できる。画像データをスキャナ等で読み込
む場合、2値化の手段を単純2値化/疑似中間調を切り
替えることや、下地除去を施す等の調整ができるように
なり、ユーザの負担が軽減され、作業効率が向上する。
【0206】また、粗い解像度のディスプレイでも解像
度にあわせて表示できるので、画像の大きさの把握が瞬
時に行える。
【0207】以上説明した構成に、次のようなバリエー
ションを持たせることもできる。
【0208】画像の入出力機器はスキャナ、ディスプレ
イに限定せず、その数もされない。また、ヘッダデータ
の生成をコーデック部で行っても良い。
【0209】階層符号化はJBIGアルゴリズムに限定
されず、解像度が異なる階層画像を符号化するものであ
れば良い。
【0210】フレームメモリの構成はこれに限定され
ず、バスに直結であったり、CPUに付随するメモリで
あってもよい。
【0211】符号化時の階層数はこれに限定されず、画
像ごとに異なる場合でもこれに対応できる。
【0212】拡大率Eは、ディスプレイ表示階層レベル
変数Dlevelが示す解像度Rd1(スキャナ17で
読み込んだ場合、75dpi)ディスプレイの解像度R
dから、拡大率Eを(Rd/Rd1)倍をしたものを新
たな拡大率としても良い。
【0213】ウィンドウやパネルの構成はこれに限定さ
れず、画像を表示する手段はこれに限定されない。
【0214】表示の更新をストライプ単位に実施した
が、表示更新の単位はこれに限定されず、階層画像全体
を単位にしたり、1ラインまたは複数ライン(例えば2
ライン)を単位にしたり、2×2画素ブロック単位、画
素単位で行ってもよい。
【0215】また、符号化時の画像入力装置の解像度を
ヘッダ情報に加えても良い。
【0216】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても、1つの機器から成る装置に適用
しても良い。また、本発明はシステム或は装置にプログ
ラムを供給することによって達成される場合にも適用で
きることは言うまでもない。
【0217】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る画像
処理装置は、復号化された画像データを、復号化の階層
に応じて見やすく出力できるという効果がある。
【0218】また、画像データを階層ごとに符号化しつ
つ、各階層の画像を確認することができるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関する画像処理装置の第1の実施例を
示すブロック図である。
【図2】本発明に関する画像処理方法の画像入力、階層
符号化の手順の一例を表すフローチャートである。
【図3】本発明に関する画像処理方法の画像入力、階層
符号化の手順の一例を示すフローチャートである。
【図4】ディスプレイの表示状態の例を表す図である。
【図5】本発明に関する画像処理方法の画像表示、プリ
ントの手順の一例を表すフローチャートである。
【図6】本発明に関する画像処理方法の画像表示、プリ
ントの手順の一例を表すフローチャートである。
【図7】本発明に関する画像処理方法の画像表示、プリ
ントの手順の一例を表すフローチャートである。
【図8】本発明に関する画像処理方法の画像表示、プリ
ントの手順の一例を表すフローチャートである。
【図9】本発明に関する画像処理方法の画像表示、プリ
ントの手順の一例を表すフローチャートである。
【図10】ディスプレイの表示状態の例を表す図であ
る。
【図11】ディスプレイの表示状態の例を表す図であ
る。
【図12】ディスプレイの表示状態の例を表す図であ
る。
【図13】ディスプレイの表示状態の例を表す図であ
る。
【図14】ディスプレイの表示状態の例を表す図であ
る。
【図15】本発明に関する画像処理装置の第2実施例を
表すブロック図である。
【図16】本発明に関する画像処理方法の画像入力、階
層符号化の手順の一例を表すフローチャートである。
【図17】本発明に関する画像処理方法の画像入力、階
層符号化の手順の一例を表すフローチャートである。
【図18】ディスプレイの表示状態の例を表す図であ
る。
【図19】本発明に関する画像処理方法の画像表示、プ
リントの手順の一例を表すフローチャートである。
【図20】本発明に関する画像処理方法の画像表示、プ
リントの手順の一例を表すフローチャートである。
【図21】本発明に関する画像処理方法の画像表示、プ
リントの手順の一例を表すフローチャートである。
【図22】本発明に関する画像処理方法の画像表示、プ
リントの手順の一例を表すフローチャートである。
【図23】本発明に関する画像処理方法の画像表示、プ
リントの手順の一例を表すフローチャートである。
【図24】本発明に関する階層画像符号化装置の第3実
施例を表すブロック図である。
【図25】本発明に関する階層画像符号化方法の画像入
力、階層符号の手順の一例を表すフローチャートであ
る。
【図26】本発明に関する階層画像符号化方法の画像入
力、階層符号化の手順の一例を表すフローチャートであ
る。
【図27】本発明に関する階層画像符号化方法の画像入
力、階層符号化の手順の一例を表すフローチャートであ
る。
【図28】本発明に関する階層画像符号化方法の画像入
力、階層符号化の手順の一例を表すフローチャートであ
る。
【図29】ディスプレイの表示状態の例を表す図であ
る。
【図30】ディスプレイの表示状態の例を表す図であ
る。
【図31】ディスプレイの表示状態の例を表す図であ
る。
【図32】ディスプレイの表示状態の例を表す図であ
る。
【図33】本発明に関する階層画像符号化装置の第4実
施例を表すブロック図である。
【図34】本発明に関する階層画像符号化方法の画像入
力、階層符号化の手順の一例を表すフローチャートであ
る。
【図35】本発明に関する階層画像符号化方法の画像入
力、階層符号化の手順の一例を表すフローチャートであ
る。
【図36】本発明に関する階層画像符号化方法の画像入
力、階層符号化の手順の一例を表すフローチャートであ
る。
【図37】本発明に関する階層画像符号化方法の画像入
力、階層符号化の手順の一例を表すフローチャートであ
る。
【図38】本発明に関する階層画像符号化方法の画像入
力、階層符号化の手順の一例を表すフローチャートであ
る。
【図39】ディスプレイの表示状態の例を表す図であ
る。
【図40】階層符号化の概念を表す概念図である。
【符号の説明】
1 CPU、 2 入力装置、 3 コーデック部、 4,5 フレームメモリ、 6 バッファ、 7 記憶装置、 8,17 スキャナ、 9 拡大器、 10 ビデオフレームメモリ、 11 グラフィクスコントローラ、 12 ディスプレイ、 13 プリンタ、 14 バス、 15 通信インターフェイス、 16 通信回線、 18,19,20,21 レジスタである。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 階層符号化データを入力する入力手段
    と、 該入力手段により入力される階層符号化データを復号化
    して、階層ごとの画像データを生成する階層復号化手段
    と、 該階層復号化手段により復号化された階層の画像データ
    を記憶する第1の記憶手段と、 該第1の記憶手段に格納された画像データを基に前記階
    層復号化手段により復号化された画像データを記憶する
    第2の記憶手段と、 前記階層復号化手段により得られた画像データを出力す
    る出力手段と、 前記階層復号化手段により復号化される階層ごとの画像
    データの解像度と前記出力手段の解像度とに基づいて、
    前記第1及び第2の記憶手段に記憶された画像データを
    表示すべく制御する制御手段と、を備えることを特徴と
    する画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記第2の記憶手段に
    記憶された画像データを拡大する手段と、前記第1の記
    憶手段に記憶された画像データと前記第2の記憶手段に
    記憶された画像データの一部分とを合成する合成手段と
    を有することを特徴とする請求項1記載の画像処理装
    置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記第2の記憶手段に
    記憶された画像データの一部分を指定する指定手段を有
    することを特徴とする請求項2記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の記憶手段と第2の記憶手段と
    を、前記階層復号化手段により復号化する階層に応じて
    交互に用いることを特徴とする請求項1記載の画像処理
    装置。
  5. 【請求項5】 前記出力手段は画像データを表示出力す
    ることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記画像データの解像度を保持する手段
    と、前記出力手段の解像度を保持する手段とを更に備え
    ることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 画像データを入力する入力手段と、 画像データを縮小する縮小手段と、 前記縮小手段により縮小される前の画像データと縮小さ
    れた画像データとを基にして符号化を行う符号化手段
    と、 画像データを画像として表示する表示手段と、 該符号化手段による画像データの符号化ごとに、前記縮
    小手段により縮小された画像データを表示すべく前記表
    示手段を制御する制御手段と、を備えることを特徴とす
    る画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記入力手段は画像を2値化する複数の
    2値化手段を有し、該複数の2値化手段のいずれにより
    画像を2値化するか指定する手段を更に備えることを特
    徴とする請求項7記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 前記制御手段は、前記入力手段の解像度
    と前記表示手段の解像度とに基づいて、前記縮小手段に
    より縮小された画像を表示することを特徴とする請求項
    7記載の画像処理装置。
  10. 【請求項10】 階層符号化データを入力し、 入力される階層符号化データを復号化して階層ごとの画
    像データを生成し、 復号化された階層の画像データを第1のメモリに記憶
    し、 該第1のメモリに記憶された画像データを基に復号化さ
    れた画像データを第2のメモリに記憶し、 復号化により得られた画像データを出力し、 復号化される階層ごとの画像データの解像度と前記出力
    の解像度とに基づいて、前記第1及び第2のメモリに記
    憶された画像データを表示すべく制御することを特徴と
    する画像処理方法。
  11. 【請求項11】 画像データを入力する入力し、 画像データを縮小し、 縮小される前の画像データと縮小された画像データとを
    基にして符号化し、 画像データの符号化ごとに、縮小された画像データを表
    示すべく制御することを特徴とする画像処理方法。
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