JPH06309075A - 電子機器のパラメータ設定装置 - Google Patents

電子機器のパラメータ設定装置

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JPH06309075A
JPH06309075A JP5308441A JP30844193A JPH06309075A JP H06309075 A JPH06309075 A JP H06309075A JP 5308441 A JP5308441 A JP 5308441A JP 30844193 A JP30844193 A JP 30844193A JP H06309075 A JPH06309075 A JP H06309075A
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昌夫 近藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 テンキー等の入力操作子を用いて複数桁のパ
ラメータ値を設定する場合に、不適当な値を最終桁まで
入力する前に判別して設定値入力操作を効率よく行い操
作性の向上を図った電子機器のパラメータ設定装置を提
供する。 【構成】 複数桁の値を順次入力するための入力操作子
17〜20と、現在入力している桁と入力した値とに応
じて入力を制御する入力値制御手段とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば電子楽器におけ
る演奏操作上の各種パラメータあるいはその他の電子機
器一般の各種パラメータの値を設定するためのパラメー
タ設定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に電子機器を操作したり制御する場
合、各種パラメータの入力値が設定される。例えばゲー
ム機器等ではゲーム速度やゲーム得点換算率等が入力パ
ラメータとして設定され、オーディオ機器では音量やバ
ランスあるいは周波数バンド等が設定され、またコンピ
ュータ機器では表計算ソフト等の各種データ入力値が設
定される。
【0003】また、例えば電子楽器を演奏する場合に
は、音色やリズム、テンポ等の各種パラメータが数値を
用いて設定される。従来より電子楽器において、複数種
類のパラメータをそれぞれ所望の値に設定するために、
複数種類のパラメータの中から設定すべきパラメータを
選択するパラメータ選択操作子と、選択されたパラメー
タについてその値を入力するパラメータ値入力操作子と
を用いていた。パラメータ選択操作子は複数のパラメー
タの各々に対応する複数のキーあるいはスイッチからな
り、演奏者は設定すべきパラメータのキーを押圧操作す
ることによりパラメータを選択する。また、パラメータ
値入力操作子はインクリメントキーおよびデクリメント
キーあるいはテンキー等からなり、演奏者はインクリメ
ントキーあるいはデクリメントキーを操作することによ
り数値を1づつ増加または減少させたりあるいはテンキ
ーにより数値を直接入力させて選択されたパラメータに
ついてその値を設定していた。
【0004】このような電子楽器において、演奏者は選
択操作子によりパラメータを選択し、続いてテンキー等
の操作によりそのパラメータの値を入力する。この場
合、例えば3桁の値を入力して指定するときには、1回
目の操作による入力は1桁目、2回目の入力は2桁目、
3回目の入力は3桁目の設定値としていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、パラメ
ータのとる値が、テンキー等によって入力可能なすべて
の値(例えば3桁の数値ならば000〜999)をカバ
ーしている場合であれば問題はないが、すべての値をカ
バーしていない場合もあり、このような場合の例外処理
が必要である。即ち、パラメータの値として取り得る有
効な範囲がある場合には、入力した設定値がこの有効範
囲内かどうかをチェックしなければならない。
【0006】従来の電子楽器等のパラメータ設定装置に
おいては、パラメータ設定値としてすべての桁を入力
し、その後エンターキー(実行操作子)を押したとき
に、入力した設定値がパラメータの取り得る有効範囲外
であればエラー表示を行ったり、あるいは入力無効処理
を行ったりしていた。
【0007】しかしながら、このような従来のパラメー
タ設定方法では、設定値の入力後最終的にエンターキー
を押すまで入力した値が妥当なものか否かが判別でき
ず、操作が無駄になる場合がありパラメータ入力値設定
操作が効率的に行われていなかった。
【0008】本発明は上記従来技術の欠点に鑑みなされ
たものであって、テンキー等の入力操作子を用いて複数
桁のパラメータ値を設定する場合に、不適当な値を最終
桁まで入力する前に判別して設定値入力操作を効率よく
行い操作性の向上を図った電子機器のパラメータ設定装
置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る電子機器のパラメータ設定装置は、複
数桁の値を順次入力するための入力操作子と、現在入力
している桁と入力した値とに応じて入力を制御する入力
値制御手段とを備えている。
【0010】好ましい実施例においては、複数桁の入力
値は有効範囲を有し、前記入力制御手段は各桁の入力操
作ごとにこの有効範囲に基づいて入力を制御する。
【0011】
【作用】複数桁のパラメータ設定値の各桁の値を指定す
る場合に、入力している桁と入力された値によって、そ
の上位桁の入力値があればその上位桁入力値も含んで有
効範囲等に基づいて、入力値の適正を判別して入力制御
を行う。
【0012】
【実施例】図1は、本発明が適用される電子楽器のブロ
ック図である。楽器本体に設けた鍵盤1や各種演奏パラ
メータ等を入力するパネルスイッチ2および各種楽音制
御用のロータリーエンコーダ3がそれぞれ検出回路4、
5、6を介してバス15に接続される。これらの検出回
路からの検出信号はRAM11あるいはCPU13に入
力される。CPU13はRAM11の格納データやRO
M12のプログラムやタイマ14の割込信号に従って各
種楽音や演奏パラメータの演算処理を行い、表示回路7
を介してパネル上に表示するとともに、音源回路8を駆
動して楽音信号を作成し、サウンドシステム10より放
音する。
【0013】図2は、本発明が適用される電子楽器の操
作パネルの一部を構成するスイッチ配列を示す。パネル
上には、各種パラメータの設定値等を表示するセグメン
トLED表示器16や、入力値を1づつ増加あるいは減
少させるためのインクリメントキー17およびデクリメ
ントキー20や、数値入力用のテンキー18や、ロータ
リーボリュウム等に連結され各種楽音を制御するロータ
リーエンコーダ19や、音色、リズム、テンポ等の演奏
パラメータを選択するための選択スイッチからなるパラ
メータ選択操作子22や、各選択スイッチに対応して選
択されたパラメータを表示するLED21が設けられて
いる。操作パネル上にはこの他に電源スイッチや音量ス
イッチおよびその他の各種選択スイッチや制御スイッチ
等が設けられる。
【0014】図3は、上記本発明に係る電子楽器の演奏
操作処理のフローを示す。電源投入から演奏上必要なす
べての処理を行うメインルーチン50は、検出回路4で
検出される押離鍵に応じてキーオン/オフ信号、キーコ
ード等を音源回路8に送出する等の処理をする鍵盤処理
ルーチン51や、パネル上の各種スイッチやキーの押圧
を検出しこれに基づいて各種演算処理を行うパネル処理
ルーチン52や、その他の処理、例えばROM12に記
憶された演奏データをパネル処理ルーチン52でRAM
11に記憶されたテンポ値に応じたテンポで読み出して
自動演奏を行うルーチン53を備えている。
【0015】図4は、本発明に基づいて音色番号を設定
する場合のフローチャートである。演奏者は、まずパネ
ル上のパラメータ選択操作子22(図2)の中から音色
の釦を押圧する。これにより、図3のパネル処理52に
おいて図4に示すサブルーチンが起動される。なお、本
実施例では、音色番号は3桁で表され、000から12
7までの値をとるものとする。
【0016】まず、ステップ54でテンキーの入力操作
を待つ。テンキーの入力があると、その入力桁が判別さ
れる。1回目の入力操作であれば1桁目と判別され、フ
ローはステップ56に進む。
【0017】ステップ56において、1桁目の入力値が
判別される。音色番号の有効範囲は000から127ま
でであるため、1桁目は0または1のみが有効であり、
それ以外が入力された場合にはその入力値を無視する、
すなわち入力値に関して何ら処理を行わずにステップ5
4に戻り、有効な値が入力されるまでステップ54、5
5、56を繰返す。0または1が入力された場合には、
1桁目としてその入力値を設定する(ステップ57)。
この入力値に応じてLED表示器16(図2)に“0−
−”または“1−−”を表示する(ステップ58)。
【0018】1桁目が有効に設定入力されると、次のテ
ンキー入力を待ち(ステップ54)、テンキー入力があ
ると、ステップ55で2桁目と判別され、ステップ59
に進む。ステップ59において、1桁目の値が判別さ
れ、0の場合には2桁目の入力値をそのまま有効入力値
として設定する(ステップ61)。1桁目が1の場合に
は0、1または2が入力されたときにその値を設定し
(ステップ61)、3から9までが入力されたときには
無視して有効な値が入力されるまでステップ54、5
5、59、60を繰返す。2桁目に入力値が設定される
と、この入力値に応じてLED表示器に“00−”〜
“12−”を表示する(ステップ62)。
【0019】2桁目までが有効に設定入力されると、次
のテンキー入力を待ち(ステップ54)、テンキー入力
があると、ステップ55で3桁目と判別され、ステップ
63に進む。ステップ63において、1桁目の値が判別
され、0の場合には3桁目の入力値をそのまま有効値と
して設定する(ステップ64)。これにより3桁の有効
な音色番号が設定され、この音色番号を音源回路8に送
出する(ステップ65)。この音色番号設定値はLED
表示器に表示されて(ステップ66)、メインルーチン
に戻る。
【0020】これにより、3桁の有効な値が入力される
と従来行われていたエンターキーの操作等を行うことな
く、自動的に3桁の入力値が音色番号として設定され、
音源回路8は鍵盤操作に応じて設定された音色番号の音
色の楽音信号を発生する。
【0021】一方、ステップ63で1桁目の値が1の場
合には、ステップ67に進み2桁目の値が判別される。
音色設定値の有効範囲は000〜027であるため、2
桁目が0または1の場合には、3桁目の入力値をそのま
ま有効値として設定する(ステップ64)。2桁目が2
の場合には、3桁目が0から7までの数値であればその
まま有効値として設定し(ステップ64)、8または9
の場合には不適当であるため無視して有効な値が入力さ
れるまでステップ54、63、67、68を繰返す。
【0022】以上のようにして、3桁の音色番号が設定
される。
【0023】図5は、本発明に基づいてパラメータの中
からテンポの値を設定する場合のフローチャートであ
る。テンポの値は3桁であり、040から240までの
値をとる。前述の音色番号設定のときと同様に、演奏者
がパネル上のテンポスイッチを押圧することによりテン
ポ設定が選択され、その設定値入力ルーチンが起動され
る。
【0024】音色設定の場合と同様に、テンキー入力を
待ち(ステップ69)、入力桁が判別される(ステップ
70)。1桁目入力の場合には、ステップ71に進み、
0、1または2が入力されていればそのまま入力値とし
て設定、表示する(ステップ72,75)。1桁目に4
〜9が入力されていれば、これらは1桁目としては取り
得ない数値であるため、2桁目の数値とみなして、04
〜09と設定して表示する(ステップ73,74)。1
桁目が3の場合には無視する、すなわち入力値に関して
何ら処理を行わずにステップ69に戻り適正な値が入力
されるまでステップ69、70、71を繰返す。
【0025】2桁目入力の場合には、ステップ76で1
桁目の設定値が判別されその値によりフローが分かれ
る。1桁目が0のときは、2桁目の0〜3は無視し、4
〜9のときはこれを2桁目入力値として設定し表示する
(ステップ78,79)。1桁目が1のときには、2桁
目の入力値をそのまま設定し表示する(ステップ78,
79)。1桁目が2のときには、ステップ80で入力値
が判別され、2桁目が0〜3であればそのまま設定表示
し(ステップ78,79)、2桁目が4であれば、設定
値は240までしか取り得ないため、3桁目に0を設定
し(ステップ81)、テンポ値として240を表示し
(ステップ82)、このテンポ値をRAM11に記憶し
て(ステップ83)、メインルーチンに戻る。1桁目が
2で2桁目に5〜9が入力されたときには無視して適正
な値が入力されるまでステップ69、70、76、80
を繰返す。
【0026】2桁目までの設定が終了し、3桁目を設定
する場合には、入力値をそのまま3桁目として設定し
(ステップ84)、3桁のテンポ設定値を表示し(ステ
ップ85)、このテンポ値をRAM11に記憶して(ス
テップ83)、メインルーチンに戻る。
【0027】以上のようにして、040から240まで
の有効範囲を有するテンポの値が設定される。
【0028】なお、上記実施例では、設定すべきパラメ
ータとして音色あるいはテンポを選択したが、本発明は
リズムやその他のパラメータについて適用可能である。
また上記実施例ではテンキーによる数値入力としたが、
複数桁の値によってパラメータを指定するものであれば
アルファベットキー等で文字入力するものでもよい(例
えば2桁の文字であればABやKS等)。また、パラメ
ータの値が取り得る有効範囲を表示してもよい。また、
入力した値を無視した場合や他の桁を強制確定した場合
には、その旨を視覚表示あるいは音声等により報知して
もよい。
【0029】なお、上記実施例では電子楽器について説
明したが、この発明は電子楽器に限らずゲーム機器、オ
ーディオ機器および各種電子制御装置を含むコンピュー
タ機器等の電子機器一般に適用可能である。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る電子
機器のパラメータ設定装置においては、複数桁の値を入
力する場合に、入力している桁とその入力値に応じて
(上位桁がある場合にはその上位桁の設定値も考慮し
て)、桁ごとに有効範囲に基づいて入力を制御している
ため、入力操作の途中で有効範囲外の値等が判別され、
以後の操作の無駄が省かれたり、他の桁の有効な入力値
として設定したりして入力設定処理が効率的に行われ、
パラメータ設定の操作性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用される電子楽器のブロック回路
図である。
【図2】 図1の電子楽器の操作パネル上のキー配列を
示す説明図である。
【図3】 本発明が適用される電子楽器のメイン処理ル
ーチンのフローチャートである。
【図4】 本発明に基づいて音色番号を設定する場合の
手順を示すフローチャートである。
【図5】 本発明に基づいてテンポ番号を設定する場合
の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1:鍵盤、2:パネルスイッチ、3:ロータリーエンコ
ーダ、4,5,6:検出回路、7:表示回路、8:音源
回路、11:RAM、12:ROM、13:CPU、1
4:タイマ、16:LED表示器、17:インクリメン
トキー、18:テンキー、19:ロータリーエンコー
ダ、20:デクリメントキー、21:LED、22:パ
ラメータ選択操作子。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数桁の値を順次入力するための入力操
    作子と、現在入力している桁と入力した値とに応じて入
    力を制御する入力値制御手段とを備えたことを特徴とす
    る電子機器のパラメータ設定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008503911A (ja) * 2004-06-21 2008-02-07 トムソン ライセンシング 電子装置における数を有効にする方法及び関連する電子装置

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JPS61267114A (ja) * 1985-05-21 1986-11-26 Sony Corp 入力表示装置
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