JP2739662B2 - 電子楽器の簡易入力装置 - Google Patents

電子楽器の簡易入力装置

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JP2739662B2
JP2739662B2 JP3328301A JP32830191A JP2739662B2 JP 2739662 B2 JP2739662 B2 JP 2739662B2 JP 3328301 A JP3328301 A JP 3328301A JP 32830191 A JP32830191 A JP 32830191A JP 2739662 B2 JP2739662 B2 JP 2739662B2
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亨 鈴木
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Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パッチを選択するため
の情報を簡単に入力できるようにした電子楽器の簡易入
力装置に関する。
【0002】近年、種々の機能を有する電子楽器が普及
し、一般に用いられるようになっている。かかる電子楽
器は、様々な種類の音色の楽音を発生するために、多種
類の音色情報(これを「パッチ」という)を記憶してお
り、操作パネルのスイッチ等から所望のパッチを選択す
ることにより好みの音色で楽音を発生できるようになっ
ている。
【0003】一方、電子楽器に搭載できるスイッチの数
は、搭載場所の物理的な制約から一定数に限定される。
したがって、スイッチとパッチを1対1に対応させ、所
望のパッチをスイッチで直接指定する構成は現実的でな
い。
【0004】そこで、種々の方法でパッチを選択する入
力装置が開発されているが、構成が複雑であったり、操
作性が悪いという問題が残っている。したがって、簡単
な構成で操作性に優れたパッチ選択のための入力装置が
望まれている。
【0005】
【従来の技術】従来、パッチナンバーを入力する方法の
1つとして、テンキー方式がある。図7(A)は、この
テンキー方式を説明するための図である。このテンキー
方式では、「0〜9」の数字キー(所謂テンキー)とエ
ンターキー(ENTER)及び表示器が用いられる。
【0006】今、パッチナンバーが2桁の数字で構成さ
れているものと仮定し、例えばパッチナンバー「52」
のパッチを選択する場合について考えてみると、次のよ
うな操作になる。
【0007】先ず、数字キー「5」を押す。これにより
表示器の1の位に「5」が表示される。次いで、数字キ
ー「2」を押す。これにより表示器の1の位に表示され
ていた「5」が10の位に移動し、1の位に「2」が表
示される。この状態でエンターキーENTERを押す。
これにより、表示器に表示されている数字「52」が、
例えばCPUに取り込まれ、パッチの選択に使用される
ことになる。
【0008】上記構成において、1桁のパッチナンバ
ー、例えばパッチナンバー「3」を選択する場合は、先
ず数字キー「0」を押し、次いで数字キー「3」を押
し、最後にエンターキーENTERを押すという操作が
必要となる。
【0009】なお、上記の方式において、1桁のパッチ
ナンバーを入力する場合には、先行する「0」を省略で
きるものも知られている。この場合は、先ず数字キー
「3」を押し、次いでエンターキーENTERを押すこ
とになる。
【0010】このように、上記テンキー方式によれば2
桁のパッチナンバーを入力するのに3回のキー操作(先
行「0」を省略できる方式のものは2回のキー操作)が
必要であり、操作性に優れているとはいえなかった。
【0011】そこで、テンキーを使用してパッチナンバ
ーを入力するが、エンターキーを不要にしたシフト方式
というものが開発されている。このシフト方式は、さら
に2種類の方式に分類される。
【0012】第1の方式は、2桁入力した時点で自動的
に入力内容がCPUに取り込まれ、パッチ選択に使用さ
れるというものである。これによれば、エンターキーE
NTERは不要であるが、1桁のパッチナンバーを入力
したい場合は、先行「0」と入力したい数字との2桁を
必ず入力しなければならない。
【0013】先行「0」の入力を忘れると、ダミーで何
らかの数字を入力して2桁にすることにより一旦CPU
に取り込ませた後(この場合、いずれかのパッチが選択
されることになるが無視する)、再度、先行「0」と所
望の数字を入力しなければならない。
【0014】第2の方式は、数字が入力される都度、表
示器に表示されている番号がシフトされ、且つ、その時
点で表示されている数字が取り込まれてパッチ選択に使
用されるというものである。
【0015】この方式において、例えば「28」という
パッチナンバーを入力しようとする場合、先ず、数字
「2」を入力する。この数字「2」を入力した瞬間は、
以前に表示されていた数字との組合せで操作者が所望し
ない番号になる。例えば、以前に表示されていた数字が
「56」であるとすれば、数字「2」を入力した瞬間は
「62」となる。この場合もパッチが選択されるので、
一時的ではあるが何ら意味のないパッチが選択されてし
まうことになる。
【0016】パッチナンバーを選択する他の方法とし
て、バンクナンバーとバンク内の番号でパッチを指定す
る方式のものがある。図7(B)は、この方式を説明す
るための図である。
【0017】今、バンクが「A〜D」の4個、バンク内
の番号が「1〜6」の6個で構成される装置を仮定する
と、この方式では、「A〜D」のアルファベットキーと
「1〜6」の数字キー及び表示器が用いられる。
【0018】この方式で、例えば「D−6」というパッ
チを選択するときは、アルファベットキー「D」と数字
キー「6」を押すことになるが、図示するように「A−
3」が表示されている状態で上記操作を実行すると、ア
ルファベットキー「D」を押した瞬間は、一時的に「D
−3」となり、所望のパッチと無関係のパッチが選ばれ
てしまう。
【0019】当然、この後に数字キー「6」を押せば、
所望の「D−6」というパッチが選択されることになる
が、操作途中で選択される「D−3」というパッチは無
意味である。これは、MIDI等を使用している時に
は、無意味なプログラムナンバーをMIDI出力してし
まうことになる。
【0020】かかる状態が発生すると、MIDI情報の
受信機器では、当該プログラムナンバーに対応して一時
的ではあるがパッチ選択動作をすることになるので好ま
しくない。
【0021】以上のように、従来のパッチ選択の方式で
は、多くのキー操作をしなければならないので操作性に
劣るという問題、また、数字キーやアルファベットキ
ー、エンターキー等多数のキーを必要とし装置が高価に
なるという問題、さらには、パッチ選択操作の途中で無
意味なパッチ選択が行われてしまうという問題を含んで
いる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記事情
に鑑みてなされたもので、パッチ選択時のキー操作数を
減らして操作性の向上を図れるとともに、キーの数を減
らすことにより装置を安価に構成でき、さらには、選択
操作途中で余分なパッチが選択されることを防止できる
電子楽器の簡易入力装置を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】この発明の電子楽器の簡
易入力装置は、オン又はオフの接点を有するスイッチ手
段と、該スイッチ手段の接点がオンにされた際に計数を
開始する第1のカウンタと、前記スイッチ手段の接点が
オフにされた際、又は、前記第1のカウンタが所定値に
達した際に計数を開始する第2のカウンタと、前記第2
のカウンタが所定値に達する前に前記スイッチ手段の接
点がオンにされた場合はその時点でスイッチイベントを
発生させ、前記第2のカウンタが所定値に達する前に前
記スイッチ手段の接点がオンにされない場合は前記第2
のカウンタが所定値に達した際にスイッチイベントを発
生させる制御手段とを具備したことを特徴とする。
【0024】
【作用】本発明は、例えば1桁目の数字を入力するため
にスイッチ手段の接点がオンにされることにより、第1
のカウンタの計数が開始され、この第1のカウンタが所
定値に達する前に前記スイッチ手段の接点がオフにされ
ると、その時点から第2のカウンタの計数が開始される
ように制御する。一方、第1のカウンタが所定値に達す
る前に前記スイッチ手段の接点がオフにされないと、第
1のカウンタが所定値に達した時点から第2のカウンタ
の計数が開始されるように制御する。
【0025】そして、第2のカウンタが計数中に、例え
ば2桁目の数字を入力するためにスイッチ手段の接点が
オンにされると、その時点でスイッチイベントを発生し
て例えば2桁の数字の入力を完了し、スイッチ手段の接
点がオンにされないと第2のカウンタが所定値に達した
際にスイッチイベントを発生して例えば1桁の数字の入
力を完了する。
【0026】これにより、例えば1桁の数字の入力は所
定時間経過により、2桁の数字の入力は2桁目のスイッ
チ手段の操作により、それぞれスイッチイベントが発生
するので、従来のようなエンターキーは不要であり、装
置を安価にできるとともに操作回数を減らすことが可能
であり操作性に優れたものとなっている。
【0027】また、入力操作の途中段階でスイッチイベ
ントが発生することもないので、無意味な情報を入力し
てしまうこともない。
【0028】
【実施例】図1は、本発明に係る簡易入力装置を適用し
た電子楽器の全体的な構成を概略的に示すブロック図で
ある。
【0029】図において、10は鍵盤であり、複数のキ
ーと、これらキーの押鍵・離鍵動作に連動して開閉する
キースイッチと、これらキースイッチの開閉状態を検出
するキースキャン回路等を含んでいる。この鍵盤10の
キースキャン回路で検出された押鍵・離鍵状態を示す信
号は、鍵盤インタフェース11に送られる。
【0030】鍵盤インタフェース11は、鍵盤10とシ
ステムバス30との間の信号の送受を仲介するものであ
る。鍵盤10から送られてくる押鍵・離鍵状態を示す信
号は、この鍵盤インタフェース11及びシステムバス3
0を介してCPU14に送られるようになっている。
【0031】12は操作パネルであって、例えば図2に
示すように、テンキー120、表示器121、及びモー
ド選択スイッチ122が設けられている。実際の電子楽
器には、上記の他、該電子楽器を制御するためのリズム
選択スイッチ、音量コントロールスイッチ等の各種スイ
ッチ、スイッチの設定状態を表示するLED表示器等が
設けられているが、図では本発明に関係するもののみを
示している。
【0032】ここで、テンキー120は、「0〜9」の
10個の数字を指定するものであり、オン又はオフ接点
を有するプッシュスイッチで構成されるものである。な
お、このテンキー120は、当該電子楽器がパッチ選択
モードにあるときにはパッチの選択に使用されるが、他
のモードにあるときは当該モードに応じた用途に使用さ
れる汎用キーである。
【0033】また、表示器121は、例えば7セグメン
トのLEDで成るデジタル表示器2個で構成され、2桁
の数字を表示できるものである。なお、表示器121と
して、LCDで構成される表示器を用いてもよい。
【0034】モード選択スイッチ122は、当該電子楽
器の動作モードを指定するものであり、この発明に関係
するパッチ選択モードにするためにもこのモード選択ス
イッチ122が使用される。
【0035】この操作パネル12は、各種スイッチのオ
ン/オフを検出するパネルスキャン回路を含んでいる。
この操作パネル12で検出されたスイッチのオン/オフ
状態を示す信号は、パネルインタフェース13に送られ
る。
【0036】パネルインタフェース13は、操作パネル
12とシステムバス30との間の信号の送受を仲介する
ものである。操作パネル12から送られてくるスイッチ
のオン/オフ状態を示す信号は、このパネルインタフェ
ース13及びシステムバス30を介してCPU14に送
られるようになっている。
【0037】逆に、CPU14から出力される、表示器
121の表示を制御する信号は、システムバス30及び
このパネルインタフェース13を介して操作パネル12
に送られるようになっている。
【0038】14は中央処理装置(CPU)であり、R
OM(リードオンリメモリ)15に記憶されている制御
プログラムに従って当該電子楽器の各部を制御するもの
である。
【0039】ROM15には、上述したように制御プロ
グラムが格納される他、CPU14が使用する種々の固
定データが記憶されている。このROM15は、CPU
14により、システムバス30を介してアクセスされ
る。
【0040】16はランダムアクセスメモリ(RAM)
であり、CPU14の作業用領域、当該電子楽器を制御
するための各種レジスタ、フラグ等が定義されている。
このRAM16は、CPU14により、システムバス3
0を介してアクセスされる。
【0041】17はタイマであり、所定周期で割り込み
信号を発生し、CPU14に供給するものである。この
タイマ17が発生する割り込み信号の周期は、CPU1
4からの制御により任意に設定できる。
【0042】18は楽音発生回路であり、CPU14か
ら供給される制御データに対応する楽音波形データ及び
エンベロープデータを楽音波形メモリ(図示しない)か
ら読み出し、読み出した楽音波形データにエンベロープ
を付加してデジタル楽音信号として出力するものであ
る。この楽音発生回路18が出力する楽音信号はD/A
変換器19に供給される。
【0043】D/A変換器19は、入力されたデジタル
楽音信号をアナログ楽音信号に変換する周知のものであ
る。このD/A変換器19が出力するアナログ楽音信号
は、増幅器20に供給される。
【0044】増幅器20は、楽音発生回路18から供給
されるアナログ楽音信号を所定の利得で増幅し、スピー
カ21に供給するものである。スピーカ21は、電気信
号を音響信号に変換する周知のものである。
【0045】なお、上記鍵盤インタフェース11、パネ
ルインタフェース13、CPU14、ROM15、RA
M16、タイマ17及び楽音発生回路18は、システム
バス30を介して相互に接続されるようになっている。
【0046】次に、上記の構成において、本発明の実施
例の動作を、図3に示した動作タイミングチャートを参
照しながら説明する。なお、パッチナンバーは2桁の数
字で構成されるものとする。
【0047】パッチ選択モードにおいて1桁目の数字を
入力するためにテンキー120が押下される(図中の時
刻ta)と、その旨の信号がパネルインタフェース13
を介してCPU14に通知される。
【0048】CPU14は、該信号を受け取ると時間T
1 の計測を開始する。これは、後述するように、タイマ
17からの割込回数をRAM16に設けられたカウンタ
CTR1で計数することにより行われる。
【0049】この状態において、図3(A)に示すよう
に、T1 時間内にテンキー120が離される(図中の時
刻tb)と、その旨の信号がパネルインタフェース13
を介してCPU14に通知される。CPU14は、該信
号を受け取ると時間T2 の計測を開始する。これも、後
述するように、タイマ17からの割込回数をRAM16
に設けられたカウンタCTR1で計数することにより行
われる。
【0050】この状態で推移し、T2 時間内に次の入力
がないと、T2 時間の経過時にパッチセレクトイベント
が発生される。即ち、T2 時間の経過時に1桁のパッチ
ナンバーが入力されたものと判断し、該1桁の数字に対
応するパッチに変更する処理が行われる。
【0051】また、図3(B)に示すように、T2 時間
内に、次の2桁目の数字を入力するためにテンキー12
0が押下される(図中の時刻tx)と、その旨の信号が
パネルインタフェース13を介してCPU14に通知さ
れる。CPU14は、該信号を受け取ると直ちにパッチ
セレクトイベントを発生させ、該2桁の数字に対応する
パッチナンバーを有するパッチに変更する処理を行う。
【0052】一方、図3(C)に示すように、テンキー
120が押下されてからT1 時間内に、該テンキー12
0が離されない場合は、T1 時間の経過時から時間T2
の計測が開始される。
【0053】そして、時間T2 内に、次の2桁目の数字
を入力するためにテンキー120が押下される(図中の
時刻tx)と、その旨の信号がパネルインタフェース1
3を介してCPU14に通知され、CPU14は、図3
(B)に示したと同様に、該信号を受け取ると直ちにパ
ッチセレクトイベントを発生させ、該2桁の数字に対応
するパッチナンバーを有するパッチに変更する処理を行
う。
【0054】なお、T2 時間内に次の入力がないとき
は、T2 時間の経過時にパッチセレクトイベントを発生
させることは、図3(A)に示した動作と同じである。
【0055】次に、図3に示した動作タイミングを、実
際の操作に対応して説明すると以下のようになる。
【0056】今、例えば1桁のパッチナンバー「9」を
入力する場合を考える。操作者は、先ずテンキー120
で数字キー「9」を押下した後に離す操作を行う。する
と、図3(A)に示すように、数字キー「9」を離した
時点からT2時間経過後にパッチセレクトイベントが発
生し、パッチナンバー「9」に変更される。
【0057】もし、テンキー120の数字キー「9」を
押下した状態を継続すると、時間T1 +T2 経過後にパ
ッチセレクトイベントが発生し、パッチナンバー「9」
に変更される。
【0058】次に、2桁のパッチナンバー、例えば「7
1」を入力する場合は、先ず、テンキー120の数字キ
ー「7」を押し、引き続いて数字キー「7」を離した時
から時間T2 以内に「1」が押されれば、その瞬間にパ
ッチセレクトイベントが発生し、パッチナンバー「7
1」に切り換わる。
【0059】もし、このとき数字キー「7」を少し長く
押しても、数字キー「1」の押下がT1 +T2 時間以内
にあれば、数字キー「1」の押下時点でパッチセレクト
イベントが発生し、パッチナンバー「71」に切り換わ
る。
【0060】次に、上述した構成において、図3のタイ
ミングチャートに示した動作を実現するための処理につ
いて、図4〜図6に示したフローチャートを参照しなが
ら説明する。
【0061】電源が投入されると、図4に示すように、
先ず、初期化処理が行われる(ステップS11)。この
初期化処理は、楽音発生回路18の内部状態を初期状態
に設定して電源投入時に不要な音が発生されるのを防止
したり、RAM16内の作業用バッファをクリアした
り、カウンタやフラグを初期状態に設定する処理であ
る。
【0062】次いで、パネル処理が行われる(ステップ
S12)。以下、このパネル処理の詳細について、図5
に示すフローチャートを参照しながら説明する。なお、
以下においては、本電子楽器がモード選択スイッチ12
2によりパッチ選択モードにされているものとする。ま
た、図5は、本発明に直接関係する部分のみを示してい
る。
【0063】パネル処理では、先ず、パネルイベントマ
ップ作成処理が行われる(ステップS21)。これは、
前回操作パネル12から取り込んだ各スイッチのオン/
オフ状態(RAM16の所定領域に既に記憶されてい
る)と、今回操作パネル12から取り込んだ各スイッチ
のオン/オフ状態とを比較し、変化のあったスイッチに
対応するビットのみをオンにしたイベントマップを作成
する処理である。
【0064】次いで、イベントがあったスイッチがテン
キー120であるか否かが調べられる(ステップS2
2)。これは、上記で作成したイベントマップを調べる
ことにより行われる。
【0065】そして、テンキー120であることが判断
されると、テンキー120のオンイベントであるかオフ
イベントであるかが調べられる(ステップS23)。こ
れは、今回操作パネル12から取り込んだ各スイッチの
オン/オフ状態を調べることにより行われる。
【0066】そして、オンイベントであることが判断さ
れると、スイッチNo.(テンキー120の数字に対応
した番号)をNo.バッファに格納する(ステップS2
4)。ここでNo.バッファは、RAM16に設けられ
るバッファである。
【0067】次いで、1位フラグがオンであるか否かが
調べられる(ステップS25)。ここで、1位フラグ
は、パッチナンバーの1位の数字が入力されたか否かを
記憶するフラグであり、RAM16に設けられるもので
ある。
【0068】そして、1位フラグがオンでないことが判
断されると、CT1フラグをセットする(ステップS2
6)。このCT1フラグは、上述した時間T1 を計測中
であるか否かを示すフラグであり、後述する割込処理ル
ーチンで参照される。このCT1フラグは、RAM16
に設けられる。
【0069】次いで、No.バッファの内容を1位バッ
ファにセットする(ステップS27)。ここで、1位バ
ッファは、パッチナンバーの1位の数字を記憶するバッ
ファであり、RAM16に設けられるものである。
【0070】次いで、1位フラグがセットされる(ステ
ップS28)。その後、このパネル処理ルーチンからリ
ターンする。
【0071】以上説明した処理は、図3に示した時刻t
aでの処理であり、以降、時間T1 の計測が開始される
ことになる。
【0072】一方、上記ステップS25で、1位フラグ
がオンであることが判断されると、入力された数字は2
桁目の数字であることを認識し、1位バッファの内容を
10位バッファに移動する(ステップS29)。ここ
で、10位バッファは、パッチナンバーの10位の数字
を記憶するバッファであり、RAM16に設けられるも
のである。
【0073】次いで、No.バッファの内容を1位バッ
ファにセットする(ステップS30)。これにより、2
桁のパッチナンバーが1位バッファ及び10位バッファ
にセットされたことになる。
【0074】次いで、1位フラグをクリアする(ステッ
プS31)。これにより、次回のパッチ選択操作におい
て、数字キーの押下が1位の数字であることを認識する
ことになる。
【0075】次いで、パッチ変更処理が行われる(ステ
ップS32)。即ち、1位バッファ、10位バッファに
記憶されている内容で指定されるパッチが選択され、現
在選択されているパッチに置き換えられる。
【0076】次いで、カウンタCTR1,CTR2(詳
細は後述)及びフラグCT1,CT2をクリアし(ステ
ップS33)、その後、このパネル処理ルーチンからリ
ターンする。以上の処理は、図3に示した時刻txでの
処理である。
【0077】上記ステップS23で、テンキー120の
オフイベントがあったことが判断されると、CT1フラ
グがオンであるか否かが調べられる(ステップS3
4)。即ち、時間T1 を計測中であるか否かが調べられ
る。
【0078】そして、CT1フラグがオンでないことが
判断されると、時間T1 を計測中でない(2桁目の数字
キーを離した場合である)ことを認識し、何等処理を行
う必要はないので、このパネル処理ルーチンからリター
ンする。
【0079】一方、CT1フラグがオンであることが判
断されると、時間T1 を計測中に数字キーを離したこと
を認識し、CT1フラグをクリアし(ステップS3
5)、次いで、CT2フラグをセットする(ステップS
36)。このCT2フラグは、上述した時間T2 を計測
中であることを示すフラグであり、後述する割込処理ル
ーチンで参照される。このCT2フラグは、RAM16
に設けられる。
【0080】なお、上記ステップS22でテンキー12
0のイベントでないことが判断されると、その他のイベ
ント処理が行われ(ステップS37)、その後、このパ
ネル処理ルーチンからリターンする。その他のイベント
処理には、例えば、音量変更処理、モード変更処理等が
含まれる。
【0081】以上のパネル処理が完了すると、図4に示
すメインルーチンに戻り、MIDI処理が実行される
(ステップS13)。このMIDI処理は、外部機器と
の間で、MIDIを介してデータを送受する処理であ
る。パッチ選択操作で選択されたパッチナンバーは、こ
のMIDI処理によって外部機器に送出される。
【0082】なお、このMIDI処理では、外部からの
情報を受入れ、該情報に応じた種々の処理が行われる
が、これらについては、本発明の要旨と直接関係しない
ので説明は省略する。
【0083】次いで、発音処理が行われる(ステップS
14)。この発音処理は、例えば鍵盤10やMIDIか
ら与えられた情報を楽音発生回路18に供給することに
より発音を行わしめる処理である。この処理については
周知であるので、説明は省略する。
【0084】次いで、その他の処理を行い(ステップS
15)、その後ステップS12に戻って以下同様の処理
を繰り返し実行する。これにより、操作パネル12の操
作に応じた音色や音量にしたがって、鍵盤10の操作に
応じた楽音が発生されることになる。
【0085】一方、上記メイン処理ルーチンやパネル処
理ルーチンの実行とは独立に、タイマ割込処理が実行さ
れる。図6は、タイマ割込処理を示すフローチャートで
ある。
【0086】タイマ17からの割込信号がCPU14に
供給されると、このタイマ割込処理ルーチンが起動され
る。タイマ割込処理ルーチンでは、先ず、CT1フラグ
がオンであるか否かが調べられる(ステップS41)。
即ち、時間T1 の計測中であるか否かが調べられる。
【0087】そして、CT1フラグがオンでないことが
判断されると、CT2フラグがオンであるか否かが調べ
られる(ステップS44)。即ち、時間T2の計測中で
あるか否かが調べられる。そして、CT2フラグもオン
でないことが判断されると、何等の処理をも行わずにこ
のタイマ割込処理ルーチンからリターンする。
【0088】一方、ステップS41でCT1フラグがオ
ンであることが判断されると、T1 時間の計測中である
ことを認識し、カウンタCTR1のカウントアップが行
われる(ステップS42)。ここで、カウンタCTR1
は、時間T1 を計測するカウンタであり、RAM16に
設けられるものである。
【0089】次いで、カウンタCTR1がオーバーフロ
ーしたか否かが調べられる(ステップS43)。そし
て、オバーフローしなかったことが判断されると、その
ままこのタイマ割込処理ルーチンからリターンし、オバ
ーフローしたことが判断されると、カウンタCTR1を
クリアする(ステップS44)。
【0090】次いで、CT1フラグをクリアし(ステッ
プS51)、CT2フラグをセットし(ステップS5
2)、その後、このタイマ割込処理ルーチンからリター
ンする。これは、時間T1 内にテンキーが離されなかっ
た場合の処理であり、引き続いて時間T2 の計測が開始
されることになる。
【0091】上記ステップS45で、CT2フラグがオ
ンであることが判断されると、T2 時間の計測中である
ことを認識し、カウンタCTR2のカウントアップが行
われる(ステップS46)。ここで、カウンタCTR2
は、時間T2 を計測するカウンタであり、RAM16に
設けられるものである。
【0092】次いで、カウンタCTR2がオーバーフロ
ーしたか否かが調べられる(ステップS47)。そし
て、オバーフローしなかったことが判断されると、その
ままこのタイマ割込処理ルーチンからリターンする。
【0093】一方、カウンタCTR2がオーバーフロー
したことが判断されると、カウンタCTR2をクリアし
(ステップS48)、次いで、パッチ変更処理が実行さ
れる(ステップS49)。これは、図3(A)のケース
の処理である。
【0094】次いで、全てのフラグをクリアし(ステッ
プS50)、その後、このタイマ割込処理ルーチンから
リターンする。
【0095】このように、この実施例によれば、1桁の
数字の入力は所定時間経過により、2桁の数字の入力は
2桁目のテンキー120の操作により、それぞれパッチ
セレクトイベントが発生するようにしたので、従来のよ
うなエンターキーは不要であり、装置を安価にできると
ともに操作回数を減らすことが可能であり操作性に優れ
たものとなっている。
【0096】また、パッチナンバーの入力操作の途中で
パッチセレクトイベントが発生することもないので、無
意味なパッチ選択が行われることもなく、無意味なプロ
グラムナンバーをMIDI出力することもない。
【0097】なお、上記実施例における時間T1 、T2
は、人がテンキーを操作してパッチナンバーを普通に選
択する動作や、テンキーの形や大きさ、或いは押し易さ
等の条件により決定されるものであり、任意に決定でき
る。
【0098】また、上記実施例では、テンキーを用いて
パッチを選択する場合について説明したが、バンクナン
バーと数字の組合せによりパッチを選択する方式のもの
にも適用でき、上記実施例と同様の作用・効果を奏す
る。
【0099】さらに、上記実施例では、2桁のパッチナ
ンバーを入力する場合について説明したが、入力する目
的や桁数は上記に限定されず、その他の目的や桁数の入
力にも適用できる。
【0100】その他、従来、エンターキーを必要とした
あらゆる装置の入力装置として使用できる。
【0101】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれば
パッチ選択時のキー操作数を減らして操作性の向上を図
れるとともに、キーの数を減らすことにより装置を安価
に構成でき、さらには、選択操作途中で余分なパッチが
選択されることを防止できる電子楽器の簡易入力装置を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の簡易入力装置を適用した電子楽器の一
実施例の全体構成を概略的に示すブロック図である。
【図2】本発明の実施例の操作パネルの構成を示す図で
ある。
【図3】本発明の実施例の動作タイミングチャートであ
る。
【図4】本発明の実施例の動作を示すフローチャート
(メインルーチンである)。
【図5】本発明の実施例の動作を示すフローチャート
(パネル処理ルーチンである)。
【図6】本発明の実施例の動作を示すフローチャート
(タイマ割込処理ルーチンである)。
【図7】従来の簡易入力装置を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
10 鍵盤 12 操作パネル 14 CPU 15 ROM 16 RAM 17 タイマ 18 楽音発生回路 120 テンキー(スイッチ手段)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オン又はオフの接点を有するスイッチ手
    段と、 該スイッチ手段の接点がオンにされた際に計数を開始す
    る第1のカウンタと、 前記スイッチ手段の接点がオフにされた際、又は、前記
    第1のカウンタが所定値に達した際に計数を開始する第
    2のカウンタと、 前記第2のカウンタが所定値に達する前に前記スイッチ
    手段の接点がオンにされた場合はその時点でスイッチイ
    ベントを発生させ、前記第2のカウンタが所定値に達す
    る前に前記スイッチ手段の接点がオンにされない場合は
    前記第2のカウンタが所定値に達した際にスイッチイベ
    ントを発生させる制御手段とを具備したことを特徴とす
    る電子楽器の簡易入力装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のカウンタ又は第2のカウンタ
    は、タイマから一定周期で発生される信号に応じてカウ
    ントアップされることを特徴とする請求項1記載の電子
    楽器の簡易入力装置。
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