JPH06308964A - 楽音形成装置 - Google Patents

楽音形成装置

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JPH06308964A
JPH06308964A JP5101557A JP10155793A JPH06308964A JP H06308964 A JPH06308964 A JP H06308964A JP 5101557 A JP5101557 A JP 5101557A JP 10155793 A JP10155793 A JP 10155793A JP H06308964 A JPH06308964 A JP H06308964A
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    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10HELECTROPHONIC MUSICAL INSTRUMENTS; INSTRUMENTS IN WHICH THE TONES ARE GENERATED BY ELECTROMECHANICAL MEANS OR ELECTRONIC GENERATORS, OR IN WHICH THE TONES ARE SYNTHESISED FROM A DATA STORE
    • G10H1/00Details of electrophonic musical instruments
    • G10H1/02Means for controlling the tone frequencies, e.g. attack or decay; Means for producing special musical effects, e.g. vibratos or glissandos
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    • G10H1/057Means for controlling the tone frequencies, e.g. attack or decay; Means for producing special musical effects, e.g. vibratos or glissandos by additional modulation during execution only by envelope-forming circuits
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    • G10H7/02Instruments in which the tones are synthesised from a data store, e.g. computer organs in which amplitudes at successive sample points of a tone waveform are stored in one or more memories
    • G10H7/04Instruments in which the tones are synthesised from a data store, e.g. computer organs in which amplitudes at successive sample points of a tone waveform are stored in one or more memories in which amplitudes are read at varying rates, e.g. according to pitch
    • G10H7/045Instruments in which the tones are synthesised from a data store, e.g. computer organs in which amplitudes at successive sample points of a tone waveform are stored in one or more memories in which amplitudes are read at varying rates, e.g. according to pitch using an auxiliary register or set of registers, e.g. a shift-register, in which the amplitudes are transferred before being read

Abstract

(57)【要約】 【目的】 複雑な構成を必要とせずに小型な装置で、楽
音発生の遅れが生じることなく、外部メモリに記憶され
た波形データに基づいて楽音信号を形成することができ
る楽音形成装置を提供する。 【構成】 楽音発生指示に先立ち、転送DMA3はディ
スク2から波形RAM5へアタック波形データを転送す
る。楽音発生指示が出されると、音源回路6は波形RA
M5に記憶されたアタック波形データを読み出し、同時
に、転送DMA3は波形RAM5内のバッファにアタッ
ク部以外の波形データを転送する。音源回路6は、アタ
ック波形データの読出しを終了すると転送DMA3によ
りバッファに転送された波形データを読み出し、同時
に、転送DMA3は音源回路6が読出しを行っている領
域以外のバッファの領域に新たに波形データを転送す
る。以降、この音源回路6による読出しと転送DMA3
による転送とが繰り返し行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は主として電子楽器に用
いられる楽音形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子楽器等に用いられる楽音形成装置と
して、自然楽器音の立上りから終了までの楽音波形の各
瞬時値を楽音波形データとしてメモリに記憶し、これら
を読み出すことにより楽音信号を形成するものがある。
しかしながら、音色毎、音高/音域毎に全楽音波形デー
タを記憶させるためには、大容量のメモリが必要であ
り、このために半導体メモリを使用すると、コスト高に
なるという問題があった。そこで、大容量であり、かつ
比較的安価な磁気ディスク装置を用いることが考えられ
る。しかし、この場合、磁気ディスク装置は読出し速度
が遅く、押鍵と同時に楽音を発生することが不可能であ
った。
【0003】このような問題に鑑み、例えば読出し専用
の半導体メモリからなる高速読出し可能な第1のメモリ
と、ディスク装置等のような大容量の第2のメモリとを
設け、第1のメモリに、楽音波形の立上り時刻から一定
時間T内の部分(立上り部)に関する楽音波形データを
記憶し、第2のメモリに、この立上り部以降の部分に関
する楽音波形データを記憶するものが知られている(特
公昭64−1800号公報)。あるいは、磁気ディスク
からなる第1のメモリおよび第2のメモリを設け、第1
のメモリを複数のセクタに分割して、この複数のセクタ
各々に楽音波形の立上り部に関する楽音波形データを重
複して記憶させ、立上り部以降の楽音波形データを第2
のメモリに記憶させるようにしたものもある(特開平6
1−22398号公報)。このような装置によれば、鍵
盤のいずれかのキーが押下されると、まず、第1のメモ
リから楽音波形の立上り部に関する楽音波形データが読
み出され、この立上り部の楽音信号が発生する。この間
に第2のメモリのアクセスが行われ、立上り部以降の部
分に関する楽音波形データが読み出されて、一定時間T
の経過後、その部分の楽音信号が発生する。ここでは、
第1のメモリの読出し結果と第2のメモリの読出し結果
とが、セレクタにより切り換えられて出力される。この
ような構成によって、発音遅れが解消され、瞬時に外部
ディスク装置の楽音波形を再生開始することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の楽音形成装置において、不連続点のない楽音波形を
再生するためには、第1のメモリの読出し系統によって
立上り部に係る楽音信号の出力が終了すると同時に、第
2のメモリの読出し系統によって立上り部以降の部分に
係る楽音信号の出力が開始されるようにする必要があ
る。このため、従来は、例えば、第2のメモリとセレク
タとの間にバッファメモリとしてFIFO(First In F
irst Out)メモリを介挿させ、第2のメモリの出力信号
を一旦このFIFOメモリに蓄えることにより、第1の
メモリと第2のメモリからの信号の出力のタイミングを
調整していた。このような事情から、従来の楽音形成装
置は、構成が複雑となり、各系統を接続するための回路
も必要であるために、装置が大型化するという問題があ
った。
【0005】この発明は、このような背景の下になされ
たもので、複雑な構成を必要とせずに小型な装置で、楽
音発生の遅れが生じることなく、外部メモリに記憶され
た波形データに基づいて楽音信号を形成することができ
る楽音形成装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明による楽音形成
装置は、楽音波形の先頭部に関わる先頭波形データと前
記先頭部以降に関わる後部波形データを記憶した外部メ
モリと、前記先頭波形データを記憶する先頭波形記憶領
域と、前記後部波形データを所定量ずつ記憶する複数の
領域からなるバッファ記憶領域を有する波形メモリと、
楽音発生に先立ち、前記外部メモリから前記先頭波形デ
ータを前記波形メモリの先頭波形記憶領域に転送し、楽
音発生指示が発生すると、前記外部メモリから前記後部
波形データを前記バッファ記憶領域の前記複数の領域に
所定量ずつ順次転送する転送手段と、前記楽音発生指示
が発生すると、前記波形メモリの先頭波形記憶領域に記
憶された先頭波形データに基づいて楽音信号の先頭部を
形成し、その後、前記転送手段により前記波形メモリの
バッファ記憶領域に順次転送される前記後部波形データ
に基づいて前記楽音信号の後部を形成する楽音信号形成
手段とを具備することを特徴としている。
【0007】
【作用】上記構成によれば、楽音発生指示に先立ち、転
送手段は外部メモリから波形メモリの先頭波形記憶領域
へ先頭波形データを転送する。楽音発生指示が出される
と、楽音信号形成手段は、波形メモリに記憶された先頭
波形データに基づいて楽音信号の先頭部を形成し、その
間、転送手段は、外部メモリから後部波形データを所定
量ずつ順次波形メモリのバッファ領域に転送する。楽音
信号形成手段は、先頭波形データに基づく楽音信号の形
成を終了すると、転送手段によりバッファ領域に転送さ
れた後部波形データに基づいて、楽音信号の後部を形成
する。これと同時に、転送手段は、バッファ領域に新た
に後部波形データの所定量を転送する。
【0008】
【実施例】
§1.構成 <全体構成>以下、図面を参照して、この発明の一実施
例について説明する。図1はこの発明の一実施例による
楽音形成装置を用いた電子楽器の構成を示すブロック図
である。この図において、1は鍵盤回路であり、複数の
鍵を有する鍵盤の各鍵が押鍵されると、押鍵状態である
ことを示すキーオン信号KON、および該鍵に対応する
キーコードKCをデータバス16へ出力する。2は大容
量のディスクであり、例えば磁気ディスク等が用いら
れ、所望の楽音について、楽音波形のアタック部に関す
る楽音波形データ(アタック波形データ)と、それに続
く楽音波形データとが記録されている。図2に、ディス
ク2の記憶内容を示す。この図は、磁気ディスク等のト
ラックを直線状に表したものである。ここでは、音色毎
に、複数のクラスタC,C,…によって音色ファイルF
Lq(q=1〜n)が構成されており、各音色ファイル
FLqの先頭のクラスタCは、アタック部に関する楽音
波形データが記録されたプリロード部PRq(q=1〜
n)となっている。また、これら音色ファイルFLq
は、各々鍵域(音域)毎の複数の波形ファイルからなっ
ている。
【0009】図1において、3は転送DMAであり、デ
ィスク2から楽音波形データを読み出し、データバス1
6を介さずに直接波形RAM5へ供給するものである。
4はSCSIインタフェースであり、転送DMA3がデ
ィスク2から楽音波形データを読み出す際のインタフェ
ースとなる。波形RAM5は、楽音波形のアタック部の
楽音波形データが記憶されるアタック波形記憶領域と、
楽音波形のアタック部以降の楽音波形データが記憶され
るバッファ記憶領域とを有する。波形RAM5の詳細に
ついては後述する。
【0010】次に、6は音源回路であり、PCM音源等
からなる。音源回路6は、データバス16を介して供給
される各情報に基づいて、波形RAM5にロードされた
楽音波形データを順次読み出し、読み出した楽音波形デ
ータに基づいて楽音信号を出力する。音源回路6は、4
個の発音チャネルを有し、これら各発音チャネルの楽音
信号発生処理を時分割多重制御により行うものであり、
各発音チャネル毎に独立した楽音信号を形成し得るよう
に構成されている。音源回路6の詳細な構成については
後述する。7はタイムスロット制御部であり、転送DM
A3による波形RAM5への書き込みと、音源回路6に
よる波形RAM5からの読み出しとが同時に行えるよう
に、タイミング制御を行うものである。なお、このよう
にDMAと音源とによるRAMへの同時アクセスを可能
にした回路は、本願出願人により提案されている(特願
平4−210944)。8はサウンドシステムであり、
音源回路6から出力される楽音波形信号をアナログ信号
に変換し、スピーカから楽音として発音する。
【0011】次に、9はCPUであり、データバス16
を通して、鍵盤回路1および後述するパネルスイッチ検
出回路13による検出結果を取り込み、ROM10およ
びRAM11に記憶されたデータを読み込んでパネル表
示回路14および音源回路6等各部の制御を行う。RO
M10は、CPU9が行う制御に使用される制御プログ
ラム等を記憶している。また、RAM11は、CPU9
が上記制御プログラムに基づく制御を行う際に使用する
各変数、およびn個の音色に各々対応した音色データ等
を記憶している。
【0012】12はタイマであり、所定時間間隔毎にデ
ータバス16を介してCPU9にクロック信号を供給す
る。13はパネルスイッチ検出回路であり、図示しない
パネル面に配備された各種パネルスイッチのON/OF
Fを検出し、それらのON/OFF状態をデータバス1
6へ出力する。これらのパネルスイッチとして、音色選
択スイッチや波形ロードスイッチ等が配置されている。
ここで、音色選択スイッチは、発生すべき楽音の音色を
指示する音色番号TCを選択指定する。波形ロードスイ
ッチは、ディスク2から波形RAM5にロード(転送)
すべき楽音波形データの音色を指示する音色番号TC、
および該楽音波形データを波形RAM5のどこの記憶領
域にロードするかのロード位置を指定する。パネル表示
回路14は、LED(Light Emitting Diode)もしくは
LCD(Liquid Crystal Display)等からなり、設定さ
れた音色番号及び音色名等を表示する。15はMIDI
インタフェースであり、図示しないMIDI端子に接続
された外部機器によって入力がなされる場合の入力信号
を、データバス16を介してCPU9に供給する。
【0013】<波形RAM5>ここで、波形RAM5の
メモリマップを図3に示す。この図に示すように、波形
RAM5には、各々スタートアドレスASAp(p=1
〜m)から始まるm(m<n)個の音色に対応したアタ
ック波形グループ記憶領域AWGp(p=1〜m)が設
定されている。各アタック波形グループ記憶領域AWG
pには、図2に示したディスク2のプリロード部PRq
に記録された各鍵域に対応した複数のアタック波形デー
タがロードされる。言い換えると、各アタック波形グル
ープ記憶領域AWGpには、鍵盤の鍵域毎のk個(kは
鍵域数)のアタック波形データが記録されるようになっ
ている。例えば、この図に示すように、アタック波形グ
ループ記憶領域AWG2は、k個の鍵域に対応したk個
のアタック波形データ記憶領域AW2−1〜AW2−k
からなる。また、これらアタック波形グループ記憶領域
AWGpは、各々データ長が異なるため、それを調整す
るための空き領域BKが設けられている。そして、波形
RAM5は、4個の長時間再生用バッファであるバッフ
ァPB1〜PB4を有している。このバッファPB1〜
PB4には、図2に示したディスク2のプリロード部P
Rq以外の楽音波形データがクラスタC,C,…単位で
ロードされる。本実施例においては、このバッファPB
1〜PB4は各々ダブルバッファとなっており、最低、
ディスク2の1クラスタ×2の大きさの領域が取られて
いる。更に、波形RAM5には、その他のデータOTH
ERが記録される領域が設けられている。
【0014】<RAM11>次に、RAM11のメモリ
マップを図4に示す。まず、図4(a)に示すように、
各音色データTCDq(q=1〜n)は、音色番号TC
順に、音色ファイル名FL、波形ファイル枚数NM、鍵
域分割データBUN、ピッチデータPT、エンベロープ
データEGD、および効果データEFCTから構成され
ている。音色ファイル名FLは、各音色について1つ設
定されている。そして、k個の鍵域に対応して、この音
色ファイル名FLに拡張子w01〜w0kが付加される
ことにより、鍵域毎の波形ファイル名が決定される。例
えば、音色がサキソフォーンとすると、音色ファイル名
FLはSAXであり、各波形ファイル名はSAX.w0
1,SAX.w02,…SAX.w0kとなる。そし
て、波形ファイル枚数NMとして、このkの値が記憶さ
れる。なお、鍵域分割数kは音色毎にそれぞれ設定され
ている。また、鍵域分割データBUNにより、各波形フ
ァイルと鍵域とが対応付けされている。更に、ピッチデ
ータPTは、楽音のピッチを適宜必要に応じて変調する
ためのデータである。そして、エンベロープデータEG
Dは、音源回路6のエンベロープジェネレータEGで発
生するエンベロープ波形のレベルや時間のパラメータに
関する情報、効果データEFCTは、音源回路6のエフ
ェクタEFにおいて付与する効果の状態を設定する情報
である。
【0015】また、RAM11は、図4(b)に示すよ
うに、ディスク2から波形RAM5にロードされたアタ
ック波形データの音色番号TCが記憶される領域を有し
ており、この領域には、m個の音色分の音色番号TCが
ロード済音色番号TCXp(p=1〜m)として記憶さ
れる。更に、図4(c)に示すように、RAM11に
は、波形RAM5内の各アタック波形グループ記憶領域
AWGpにおける各鍵域のアタック波形データ記憶領域
のスタートアドレスASAp−kが記憶される。
【0016】<音源回路6の構成>ここで、図1におけ
る音源回路6の詳細な構成を図5に示す。この図におい
て、62a〜62cはレジスタであり、データバス16
からキーコードKC、キーオン信号KON、キーオフ信
号KOFF、およびCPU9によりRAM11から読み
出される各種データが各発音チャネル別に供給されて書
き込まれる。この場合、レジスタ62aは、キーコード
KCが与えられると、このキーコードKCを対応する周
波数ナンバFに変換して出力する手段を有している。こ
の周波数ナンバFは、楽音のピッチ(音高)を指定する
ものであり、整数部Intおよび小数部Frから構成さ
れている。また、レジスタ62aには、当該発音チャネ
ルにおいて上述した波形RAM5から読み出すべき楽音
波形データのアタック波形データが記憶されている記憶
領域のアタックスタートアドレスASおよびアタックエ
ンドアドレスAEや、バッファPB1〜PB4のうち、
当該楽音波形データの記憶されているバッファ領域のル
ープスタートアドレスLSおよびループエンドアドレス
LE等のデータが与えられる。これらアタックスタート
アドレスAS、アタックエンドアドレスAE、および、
ループスタートアドレスLS、ループエンドアドレスL
Eについては、後述する。
【0017】63は位相発生回路およびアドレス生成回
路等からなるアドレスカウンタであり、アタック波形デ
ータの読出し時には、レジスタ62aから供給される周
波数ナンバFを所定クロックに従って繰り返し累算した
累算値とアタックスタートアドレスASとを加算し、そ
の加算値の整数部を波形RAM5からアタック波形デー
タを読み出すための読出しアドレスデータADとしてタ
イムスロット制御回路7を介して波形RAM5に対して
出力すると同時に、上記加算値の小数部を補間用データ
Fracとして波間回路64に対し出力する。また、ア
ドレスカウンタ63は、アタック部以降の楽音波形デー
タの読出し時には、上述の周波数ナンバFの累算値とル
ープスタートアドレスLSとを加算し、その加算値の整
数部を読出しアドレスデータADとして出力すると同時
に、該加算値の小数部を補間用データFracとして出
力する。64は補間回路であり、読出しアドレスデータ
ADにより波形RAM5から読み出された波形データ
を、アドレスカウンタ63から出力される補間用データ
Fracに基づいて補間演算を行う。ここでは、波形デ
ータの隣接するサンプル値間を補間用データFracに
よって一次直線補間してもよいし、2以上のサンプル値
を用いて高次の補間を行ってもよい。
【0018】一方、レジスタ62bは、キーオン信号K
ON、キーオフ信号KOFF、キーコードKC、音色番
号TC、および、CPU9によりRAM11から読み出
されたエンベロープデータEGDを、エンベロープジェ
ネレータ65へ出力する。エンベロープジェネレータ6
5は、キーオン信号KON、キーオフ信号KOFFに応
答して、エンベロープデータEGDおよびキーコードK
C、音色番号TCに対応した波形形状のエンベロープ信
号ENVを出力する。66は乗算器であり、補間回路6
4の出力信号に、エンベロープジェネレータ65からの
エンベロープ信号ENVを乗算する。
【0019】また、レジスタ62cは、CPU9によっ
てRAM11から読み出されるエフェクタデータEFC
Tを、エフェクタ67に出力する。エフェクタ67は、
エフェクタデータEFCTに基づき、乗算器66の出力
信号にリバーブ等の効果を付与して出力する。68は累
算回路であり、エフェクタ67から発音チャネル単位で
時分割出力される各チャネルの楽音信号の波形値を、各
々累算して出力する。69はD/A(デジタル/アナロ
グ)変換回路であり、累算回路68の出力信号をアナロ
グ信号に変換し、サウンドシステム8に出力する。
【0020】§2.各変数 ここで、この動作を制御するために使用される各変数に
ついて説明する。これらの各変数は、RAM11の所定
の記憶エリアに設定されるものである。 選択音色番号KTC:音色選択スイッチが操作された場
合に、指定された音色番号TCがセットされる。 MIDI音色チャネルMTCx:演奏情報(キーコード
KC、キー音信号KON、キーオフ信号KOFF等)の
入力手段としてMIDIが使用された場合、MIDIチ
ャネルの音色を設定するために、音色選択スイッチによ
って指定された音色番号TCがセットされる。 番号データi,j:1〜mのうちのいずれかを表す。こ
の番号データi,jにより、波形RAM5におけるアタ
ック波形データの記憶位置が決定される。従って、音色
番号データTCで表される値がRAM11のロード済音
色番号データTCXiにセットされる場合、その楽音波
形データの波形RAM5にロードされる際の先頭アドレ
スはスタートアドレスASAiとなる。 位置データKTX:上記選択音色番号KTCが示す音色
番号TCに対応するアタック波形データが波形RAM5
内の各アタック波形グループ記憶領域AWGpのうちの
どの記憶領域にロードされているかの位置を示す。 ロード音色番号BUF:波形ロードスイッチの操作によ
って指定された音色番号TC(ディスク2から波形RA
M5にロードすべき楽音波形データの音色を指示する)
がセットされる。 キーコードデータKCD:キーオンイベントまたはキー
オフイベントのあったキーのキーコードKCがセットさ
れる。 発音チャネルデータATG:キーオンイベントのキーが
割り当てられる発音チャネルの番号を示す。 アタックスタートアドレスAS:波形RAM5におい
て、発音すべきアタック波形データの記憶されている記
憶領域のスタートアドレスを示す。 アタックエンドアドレスAE:波形RAM5において、
発音すべきアタック波形データの記憶されている記憶領
域のエンドアドレスを示す。 バッファデータALP:バッファPB1〜PB4のう
ち、発音時に使用されるバッファの番号を示す。 ループスタートアドレスLS:上記バッファデータAL
Pの示すバッファの、スタートアドレスを示す。 ループエンドアドレスLE:上記バッファデータALP
の示すバッファの、エンドアドレスを示す。
【0021】§3.動作 次に、本実施例による楽音形成装置の動作について、図
6〜図9に示すフローチャートにより説明する。この電
子楽器の電源(図示せず)が投入されると、CPU9は
図6にフローを示すメインルーチンの実行を開始する。
まず、ステップS1に進み、初期化処理を行う。この初
期化処理により、制御用の各種レジスタおよび各変数の
初期化が行われる。そして、ステップS2において、C
PU9は、鍵盤回路1を走査し、新たなキーオンイベン
トあるいはキーオフイベントがあるか否かを検出する。
キーオンイベントがある場合は、図9にフローを示すキ
ーオンイベント処理を実行し、キーオンイベント、キー
オフイベントがない場合は、ステップS3に進む。な
お、キーオフイベントがあった場合には、そのキーオフ
イベントのキーが割り当てられている発音チャネルにつ
いて音源回路6にキーオフ信号KOFFを送り、そのチ
ャネルの発音を消音状態に制御すると共に、該チャネル
の割当てを解除する。ステップS3において、CPU9
は、パネルスイッチ検出回路13を走査し、いずれかの
パネルスイッチが操作されたか否かを判断する。この結
果、音色選択スイッチが操作された場合は、図7にフロ
ーを示す音色選択処理を実行し、波形ロードスイッチが
操作された場合は、図8にフローを示す波形ロード処理
を実行する。ステップS3においていずれのパネルスイ
ッチの操作が検出されない場合は、そのままステップS
4に進む。そして、ステップS4において、鍵盤の代わ
りにMIDIを使用する場合はMIDIの処理を実行
し、その他のパネル処理、および、表示処理等を実行す
る。
【0022】<音色選択スイッチ操作時の処理>まず、
演奏者が音色選択スイッチを操作して、音色番号TCを
指定した場合に行われる処理について、図7のフローチ
ャートにより説明する。まず、ステップS10におい
て、CPU9は、演奏者によって指定された音色番号T
Cを選択音色番号KTCにセットする。なお、ここでM
IDIによって入力が行われる場合は、音色番号TCは
MIDI音色チャネルMTCxにセットされる。次に、
ステップS11において、選択音色番号KTCによって
表される音色番号TCが、RAM11のロード済音色番
号TCXpのいずれかに存在するか否かを判断する。こ
の判断結果が「NO」の場合、すなわち、指定された音
色についてのアタック波形データがまだ波形RAM5に
ロードされていない場合は、ステップS12に進む。そ
して、ステップS12において、CPU9は、ロード済
音色番号TCXpのうちのいずれかに選択音色番号KT
Cを割り当て、そのロード済音色番号TCXpの何番目
に割り当てたかを番号データiにセットする。例えば、
選択音色番号KTCをロード済音色番号TCX2に割り
当てたとすると、番号データiは「2」となる。
【0023】次に、ステップS13に進み、CPU9
は、選択音色番号KTCによりRAM11を検索し、当
該選択音色番号KTCに対応した音色データTCDqの
波形ファイル枚数NMを読み出し、波形RAM5におけ
るアタック波形グループ記憶領域AWGp(図3)とし
て、その枚数分の記憶容量を確保する。次に、ステップ
S14において、CPU9は、ガベージコレクション処
理によって、アドレスを変換することにより波形RAM
5を整列する。例えば、番号データiが「2」である場
合、ロードすべきアタック波形データが書き込まれるの
はアタック波形グループ記憶領域AWG2であり、この
記憶領域AWG2のスタートアドレスはスタートアドレ
スASA2となる。このガベージコレクション処理は、
メモリ内のデータは移動させずに、アドレス変換回路に
よってアドレスのみ変更するものであり、本願出願人に
より提案されている(特願平4−189324)。この
ガベージコレクション処理の具体的な処理例は後述す
る。
【0024】次に、ステップS15において、CPU9
は転送DMA3に対して、ディスク2から選択音色番号
KTCに対応する音色について、全ての(各鍵域の)の
アタック波形データ(図2に示すプリロード部PRq)
を読み出して、ステップS13において確保した波形R
AM5のアタック波形グループ記憶領域AWGpにロー
ドするよう、制御信号を送信する。それによって、転送
DMA3は、読み出したアタック波形データをタイムス
ロット制御部7を介して波形RAM5にロードする。そ
して、CPU9は、ステップS16に進み、位置データ
KTXに番号データiをセットする。以上のように、指
定された音色のアタック波形データがまだ波形RAM5
にロードされていない場合は、自動的にロードするよう
になっている。
【0025】一方、ステップS11における判断結果が
「YES」の場合、すなわち、指定された音色について
のアタック波形データが波形RAM5に既にロードされ
ている場合には、ステップS16に進み、位置データK
TXに番号データiをセットしてメインルーチンに戻
る。
【0026】ここで、図10によりガベージコレクショ
ン処理について説明する。まず、図10(a)に示すよ
うに、各アタック波形グループ記憶領域AWG1,AW
G2,AWG3,…が、波形RAM5のスタートアドレ
スASA1,ASA2,ASA3,…で始まる領域に設
定されているとする。そして、このような状態のとき、
新しくアタック波形データAWG2’を、スタートアド
レスASA2で始まる記憶領域AGW2にロードするよ
う指定されたとする。ここで、アタック波形データAW
G2’のデータ量が記憶領域AWG2の容量よりも大の
場合には、その増加分だけ他のアタック波形グループ記
憶領域AWG3,AWG4,AWG5…をシフトする必
要がある。しかしながら、このような記憶領域(デー
タ)のシフトには多大な時間が必要とされる。そこで、
実際にはアタック波形データAWG2’の記憶領域AW
G2に納められない分は他の空いた領域にロードされ、
図示しないアドレス変換回路により、このアタック波形
データAWG2’に関する記憶領域のスタートアドレス
として、アタック波形グループ記憶領域AWG1に連続
するスタートアドレスASA2’が付与され、各アタッ
ク波形グループ記憶領域AWG3,AWG4,AWG
5,…のデータは書き換えられず、各々のスタートアド
レスASA3,ASA4,ASA5,…が進められて、
スタートアドレスASA3’,ASA4’,ASA5’
…に変換される。その結果、見かけ上、図10(b)に
示すよう連続したアドレス構成となる。
【0027】<波形ロードスイッチ操作時の処理>次
に、演奏者が、波形ロードスイッチを操作して、所望の
音色の楽音波形データをディスク2から波形RAM5に
ロードする場合について、図8のフローチャートにより
説明する。演奏者は、波形ロードスイッチを操作するこ
とにより、ディスク2からロードする音色の音色番号T
Cと、波形RAM5においてアタック波形データをロー
ドする位置番号(アタック波形グループ記憶領域AWG
pの番号)とを指定する。まず、ステップS20におい
て、CPU9は、演奏者によって指定された音色番号T
Cをロード音色番号BUFにセットし、ロード位置番号
を番号データjに設定する。次に、ステップS21にお
いて、ロード音色番号BUFによって表される音色番号
が、指定したロード済音色番号TCXjに既に存在する
か否かを判断する。この判断結果が「YES」の場合
は、指定された音色番号のアタック波形データが既に当
該位置番号(j)に対応するアタック波形グループ記憶
領域AWGjにロードされている場合であり、何も処理
せずにメインルーチンに戻る。また、ステップS21に
おける判断結果が「NO」の場合は、ステップS22に
進み、ロード音色番号BUFがロード済音色番号TCX
pのうち、TCXj以外の領域に存在するか否かを判断
する。この判断結果が「YES」の場合は、ステップS
23に進み、パネル表示回路14により警告を表示し、
当該音色のアタック波形データが指定したロード位置番
号に対応するアタック波形グループ記憶領域AWGjと
は別の記憶領域に既にロードされていることを知らせ
て、メインルーチンに戻る。
【0028】一方、ステップS22における判断結果が
「NO」の場合は、ステップS24に進み、CPU9
は、ロード済音色番号TCXjにロード音色番号BUF
の内容を割り当てると同時に、ロード音色番号BUFに
よってRAM11を検索し、当該ロード音色番号BUF
の音色に対応した音色データTCDqの中から波形ファ
イル枚数NMを読み出し、ロード位置番号に対応するア
タック波形グループ記憶領域AWGpのデータ容量とし
てその枚数分の容量を確保する。次に、ステップS25
において、CPU9は、前述したガベージコレクション
処理により、ステップS24において確保した記憶領域
の先頭アドレスを、スタートアドレスASAjに設定す
る。次に、ステップS26において、CPU9は転送D
MA3に対して、ディスク2からロード音色番号BUF
に対応する音色のアタック波形データを読み出して、ス
テップS24において上記確保した波形RAM5の記憶
領域(ロード位置番号が示すアタック波形グループ記憶
領域)にロードするよう、制御信号を送信する。それに
より、転送DMA3は、読み出したアタック波形データ
を、タイムスロット制御部7を介して波形RAM5にロ
ードする。
【0029】<キーオンイベント処理>次に、演奏者が
鍵盤により演奏を開始した際のキーオンイベント処理に
ついて、図9のフローチャートにより説明する。まず、
演奏者が図示しない鍵盤におけるいずれかの鍵を押下す
ると、そのキーオンイベントが鍵盤回路1によって検出
され、そのキーコードKCおよびキーオン信号KONが
出力される。図9のフローチャートのステップS30に
おいて、CPU9は、上記キーコードKCをキーコード
データKCDにセットする。次に、ステップS31に進
み、CPU9は、キーオンイベントがあったキーをアサ
インする発音チャネルを決定し、この発音チャネルの番
号を発音チャネルデータATGにセットする。この際、
楽音発生中の発音チャネルにアサインする場合は、この
発生中の楽音をフォースダンプ(急速減衰)する。次
に、ステップS32に進み、CPU9はRAM11を検
索し、選択音色番号KTCで表される音色の音色データ
TCDq内の鍵域分割データBUNを参照して、キーコ
ードデータKCDが示すキーの属する鍵域を決定する。
次に、ステップS33に進み、CPU9は、波形RAM
5内のアタック波形グループ記憶領域AWGpのうち、
位置データKTXによって指定される記憶領域に記憶さ
れているアタック波形データ(このアタック波形データ
は、選択音色番号KTCが示す音色番号TCの音色、す
なわち音色選択スイッチによって選択された音色に対応
する)の中で、ステップS32において決定された鍵域
に対応するアタック波形データのアドレスを発生し、音
源回路6に供給する。例えば、位置データKTXに
「2」が設定されており、キーコードデータKCDが示
すキーの鍵域番号が「2」であったとすると、アタック
波形グループ記憶領域AWG2内のアタック波形データ
AW2−2を記憶する領域のスタートアドレスおよびエ
ンドアドレスをそれぞれアタックスタートアドレスAS
およびアタックエンドアドレスAEとして発生する。
【0030】次に、ステップS34に進み、CPU9
は、波形RAM5のバッファPB1〜PB4のうちの1
つをアサインし、アサインしたバッファの番号をバッフ
ァデータALPにセットする。そして、ステップS35
に進み、CPU9は、バッファデータALPが示すバッ
ファのスタートアドレスであるループスタートアドレス
LS、およびそのバッファのエンドアドレスであるルー
プエンドアドレスLEを発生し、音源回路6に供給す
る。次に、ステップS36に進み、CPU9はRAM1
1を検索し、選択音色番号KTCで表される音色の音色
データTCDqに関し、ピッチデータPT、エンベロー
プデータEGD、および効果データEFCT等を読み出
して、キーコードデータKCDのキーコード、選択音色
番号KTCの音色番号TC、および発音チャネルデータ
ATGのチャネル番号等と共に音源回路6に供給する。
【0031】次に、ステップS37に進み、CPU9
は、バッファデータALPで表されるバッファに、選択
音色番号KTCで表される音色で、かつ鍵域番号が示す
鍵域に関するアタック波形データ以降の楽音波形データ
(図2に示すクラスタC,C,…の2個目)を転送する
ための転送アドレスを設定する。転送DMA3はこの転
送アドレスに基づき、ディスク2内から上記の楽音波形
データを読み出して上記バッファに転送する。ここで
は、選択音色番号KTCによって決定される音色ファイ
ル名FLに、鍵域に応じた拡張子を付加することによ
り、ディスク2内から転送すべき楽音波形データの波形
ファイル名が決定される。そして、CPU9は、この波
形ファイル名を転送DMA3に設定する。次に、ステッ
プS38において、CPU9は、キーオン信号KON
を、発音チャネルデータATGの発音チャネル番号と共
に音源回路6にに送出する。それによって、音源回路6
の当該発音チャネルにおいて、波形RAM5からアタッ
ク波形データを読み出すと共に、一方で、転送DMA5
がアタック波形データに続く楽音波形データのクラスタ
C,C,…の1個分を、ディスク2から波形RAM5へ
転送する。
【0032】ここで、キーオン信号KONが音源回路6
に供給されてからの音源回路6および転送DMA3の動
作について、図11および図12を用いて説明する。ま
ず、図11に示すように、キーオン信号KONが与えら
れると、図5に示すアドレスカウンタ63は、周波数ナ
ンバFの累算値の整数部とアタックスタートアドレスA
Sとの加算結果であるアドレスデータADにより、波形
RAM5からアタック波形データを読み出す。この間、
転送DMA3は、ディスク2から読み出された、上記ア
タック波形データに続く楽音波形データが記録されたク
ラスタC,C,…の1個分を、波形RAM5のループス
タートアドレスLSからループエンドアドレスLEで示
されるバッファ領域に書き込む。
【0033】そして、アドレスカウンタ63は、アタッ
ク波形データのエンドアドレスであるアタックエンドア
ドレスAEまで読み出すと、その読出しアドレスを波形
RAM5のループスタートアドレスLSに進める。そし
て、アドレスカウンタ63は、ループスタートアドレス
LSから始まるバッファの半分(アドレス(LE+L
S)/2で表される位置)まで読み出すと、バッファの
前半部分の読出し終了情報を転送DMA3へ出力する。
それにより、転送DMA3は、バッファの前半部分すな
わちループスタートアドレスLSからアドレス(LE+
LS)/2で表されるバッファ領域に、ディスク2から
読み出された続きの楽音波形データをクラスタC,C,
…の1個分書き込む。その後、アドレスカウンタ63
は、ループエンドアドレスLEまで読み進み、バッファ
の後半部分の読出し終了を示す信号SIGを転送DMA
3へ出力する。それを受けて、転送DMA3は、バッフ
ァの後半部分に、ディスク2から読み出された続きの楽
音波形データをクラスタC,C,…の1個分書き込む。
これと同時に、アドレスカウンタ63は、読出しアドレ
スをループスタートアドレスLSへ戻す。そして、再び
バッファの前半部分を読み出し、終了すると読出し終了
信号SIGを転送DMA3へ出力する。このように、ア
ドレスカウンタ63は、ループスタートアドレスLSか
らループエンドアドレスLEで表される領域を繰り返し
読み出す。
【0034】以上のようなアドレスカウンタ63の読出
しアドレスの進行の様子を図12に示す。この図に示す
ように、アドレスカウンタ63は、アタックスタートア
ドレスASからアタックエンドアドレスAEまでの領域
に記憶されたアタック波形データを読み出すと、ループ
スタートLSに読出しアドレスを進める。そして、ルー
プスタートアドレスLS→ループエンドアドレスLE→
ループスタートアドレスLS→…とアドレスを進め、バ
ッファ内を繰り返し読み出す。
【0035】以上のようにして読み出された楽音波形デ
ータは、図5に示す補間回路64において、アドレスカ
ウンタ63からの補間用データFracに基づいて補間
演算され、乗算器66によりエンベロープ信号ENVと
乗算されて、エフェクタ67において効果が付与され
る。そして、発音チャネル単位で出力される各楽音信号
の波形値は、累算回路68により各々累算され、D/A
(デジタル/アナログ)変換回路69によってアナログ
信号に変換されて、サウンドシステム8から楽音として
発音される。
【0036】なお、上述した実施例においては、キーオ
ンイベントの処理の際に、先に音源回路6の発音チャネ
ルをアサインし、その後バッファをアサインしていた
が、予めバッファ毎に1つの音源回路6の発音チャネル
を固定的に決めておき、その組み合わせを発音時に割り
当てるようにしてもよい。
【0037】また、上述した実施例に示す機能を、単な
る波形瞬時値の発音のみでなく、サンプラのプレイシー
ト機能、およびディスクレコーダのキューリスト再生等
に応用することにより、各機能の発音スピードのアッ
プ、プログラミングの容易さをもたらすことが可能とな
る。
【0038】以上のように、上記実施例によれば、波形
RAM5に、アタック波形データが記憶されるアタック
波形グループ記憶領域AWGpと共に、長時間再生用バ
ッファPB1〜PB4を設けたことにより、複数の各発
音チャネルに対してバッファPB1〜PB4のいずれか
を割り当てるようにしているため、複数楽音の同時発生
を瞬時に行うことができる。
【0039】また、楽音発生指示の可能性がある複数種
類(音色毎で、かつ鍵域毎)のアタック波形データを、
実際の楽音発生指示がある前に予めディスク2から波形
RAM5に転送しておき、楽音発生指示があると、その
指示された楽音に関するアタック波形データを選択して
読み出しながら、一方で当該指示された楽音に関するア
タック部以降の楽音波形データを選択してディスク2か
ら波形RAM5に順次転送するようにしている。これに
より、外部メモリ(ディスク)を使用しながら、楽音発
生指示毎に異なる楽音波形特性を有する楽音信号を時間
遅れなく発生することができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、波形メモリに先頭波形データを記憶する領域と後部
波形データを所定量ずつ順次記憶するバッファ領域とを
設け、転送手段により、発音に先立ち外部メモリから先
頭波形データを波形メモリに転送しておき、楽音発生指
示があると、この波形メモリに転送されている先頭波形
データ基づいて楽音信号の立上り部を形成し、その後、
外部メモリから波形メモリに順次転送される後部波形デ
ータを読み出して、これに基づいて楽音信号の後部を形
成するようにしたので、楽音発生に遅れが生じることな
く、かつ、複雑な構成を必要とせずに装置を小型化しな
がら、高品質の複雑な楽音信号を形成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施例による楽音形成装置を用
いた電子楽器の構成を示すブロック図である。
【図2】 同実施例におけるディスク2に記憶されたデ
ータを示す図である。
【図3】 同実施例における波形RAM5のメモリマッ
プを示す図である。
【図4】 同実施例におけるRAM11のメモリマップ
を示す図である。
【図5】 同実施例における音源回路6の構成を示すブ
ロック図である。
【図6】 同実施例におけるCPU9の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図7】 同実施例におけるCPU9の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図8】 同実施例におけるCPU9の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図9】 同実施例におけるCPU9の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図10】 同実施例におけるガベージコレクション処
理を説明する図である。
【図11】 同実施例におけるアドレスカウンタ63お
よび転送DMA3の時間の変化による動作のタイミング
を示す図である。
【図12】 同実施例におけるアドレスカウンタ63の
読出しアドレスの進行を示す図である。
【符号の説明】
2……ディスク(外部メモリ)、4……転送DMA(転
送手段)、5……波形RAM(波形メモリ)、6……音
源回路(楽音信号形成手段)、7……タイムスロット制
御部、11……RAM
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年4月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
、楽音波形の先頭部に関わる先頭波形データと前記先
頭部以降に関わる後部波形データを記憶した外部メモリ
と、前記先頭波形データを記憶する先頭波形記憶領域
と、前記先頭波形データの内の一部のデータを記憶する
ッファ記憶領域を有する波形メモリと、楽音発生に先
立ち、前記外部メモリから前記先頭波形データを前記波
形メモリの先頭波形記憶領域に転送し、楽音発生指示が
発生すると、前記外部メモリから前記後部波形データを
前記バッファ記憶領域の前記複数の領域に所定量づつ順
次転送する転送手段と、前記楽音発生指示が発生する
と、前記波形メモリの先頭波形記憶領域に記憶された先
頭波形データに基づいて楽音信号の先頭部を形成し、そ
の後、前記転送手段により前記波形メモリのバッファ記
憶領域に順次転送される前記後部波形データに基づいて
前記楽音信号の後部を形成する楽音信号形成手段とを具
し、前記転送手段は前記後部波形データの転送を、前
記楽音信号形成手段による前記楽音信号の後部に同期し
て実行する楽音形成装置である。請求項2に記載の発明
は、請求項1に記載の楽音形成装置に、さらに前記先頭
波形記憶領域と前記バッファ記憶領域を所定の読み出し
スピードで読み出すためのアドレスカウンタを設けてお
り、該アドレスカウンタのカウント値に応じて該波形メ
モリの読み出しが行われる。請求項3に記載の発明は、
請求項1の楽音形成装置において、楽音の発生時に、ま
ず前記先頭波形記憶領域を一通り読み出した後、前記バ
ッファ記憶領域を繰り返し読み出すようになっている。
請求項4に記載の発明は、請求項1の楽音形成装置にお
いて、前記外部メモリに前記楽音波形の先頭部波形デー
タと後部波形データからなる波形セットを記憶させ、前
記波形メモリの先頭波形メモリの先頭波形領域には、前
記複数セット分の前記先頭波形データが記憶可能であ
り、前記転送手段は、楽音発生に先立って前記複数セッ
ト分の前記先頭波形データを前記外部メモリから前記先
頭波形記憶領域に転送し、楽音発生時に、前記外部メモ
リから発音指示された波形セットの後部波形データを前
記バッファ記憶領域に転送し、前記楽音形成手段は、発
音指示された波形セットを選択し、前記先頭波形記憶領
域中の選択した波形セットの先頭波形データに基づいて
前記楽音信号の先頭部を形成した後、前記バッファ記憶
領域中の前記転送手段の転送した前記後部波形データに
基づいて前記楽音信号の後部を形成する。請求項5に記
載の発明は、請求項4の楽音形成装置において、さらに
音色指定手段を有しており、該音色指定手段の音色指定
時に、該転送手段は指定された音色の波形セットの先頭
波形データを前記外部メモリから前記先頭波形記憶領域
に転送する。請求項6に記載の発明は、請求項5の楽音
形成装置において、該前記音色指定時に、該転送手段は
指定された音色の波形セットの先頭波形データが既に前
記先頭波形記憶領域内に記憶されているか否かを検出
し、記憶されている場合は転送を行わないようにしてい
る。請求項7に記載の発明は、請求項5の楽音形成装置
において、前記転送手段は先頭波形データを書き込む前
記先頭波形記憶領域中の領域の確保を、前記波形メモリ
をアクセスするアドレスの制御により行う。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【作用】上記請求項1の構成によれば、楽音発生指示に
先立ち、転送手段は外部メモリから波形メモリの先頭波
形記憶領域へ先頭波形データを転送する。楽音発生指示
が出されると、楽音形成手段は、波形メモリに記憶され
た先頭波形データに基づいて楽音信号の先頭部を形成
し、その間、転送手段は、外部メモリから後部波形デー
タを所定量ずつ順次波形メモリのバッファ記憶領域に転
送する。先頭波形データは既に波形メモリ中に準備され
ているので、楽音発生指示から遅れることなく楽音信号
の先端部の形成がスタートする。楽音信号形成手段は、
先頭波形データに基づく楽音信号の形成を終了すると、
続いて、転送手段によりバッファ記憶領域に転送された
後部波形データに基づいて、楽音信号の後部を形成す
る。その間も、転送手段はバッファ記憶領域に新たに後
部波形データを所定量ずつ転送している。したがって、
波形データの読み出し位置を、同一の波形メモリ上の先
頭波形記憶領域からバッファ記憶領域に移すことで、楽
音の先頭部に続く楽音の後部波形の再生ができる。上記
請求項2の構成によれば、先頭波形記憶領域とバッファ
記憶領域の読み出しを、ピッチ指定に応じてカウントス
ピードの可変なアドレスカウンタのカウント値に基づい
て行うようにしたので、外部メモリに記憶した波形を任
意のピッチに変換してリアルタイムで読み出し再生する
ことができる上記請求項3の構成によれば、楽音波形形
成装置は、先頭波形記憶領域の先頭波形データを一通り
読み出して楽音波形の先頭部を形成した後、バッファ記
憶領域の繰り返し読み出しにより、バッファ記憶領域に
順次転送されてくる後部波形データを順次読み出すよう
にしたので、バッファ記憶領域の容量を後部波形データ
の全容量に比較して大幅に小さくでき、小規模な回路構
成で長時間の波形をリアルタイム再生することができ
る。上記請求項4の構成によれば、外部波形メモリ中に
は先頭波形データと後部波形データの波形セットが複数
セット分記憶されており、先頭波形記憶領域に複数セッ
ト分の先頭波形データを書き込んでおいて、楽音発生指
示に応じて波形セットを選択し、選択した波形セットの
先頭波形を先頭波形記憶領域に記憶された複数の先頭波
形データの中から選択的に読み出し楽音波形の先頭部を
形成すると共に、転送手段で選択された波形セットの後
部波形を外部メモリからバッファ記憶領域に所定量づつ
転送し、先頭部波形データの読み出し終了後にバッファ
記憶領域に転送された後部波形データを読み出して楽音
信号の後部を形成するようにしたので、外部波形メモリ
中に複数の波形セットがある場合に、楽音発生指示に応
じて異なる波形セットを選択し、所望の波形セットの楽
音を選択的にリアルタイム再生することができる。上記
請求項5の構成によれば、上記請求項4の先頭波形記憶
領域に複数波形セット分の先頭波形データを記憶させる
構成で、音色の指定に応じて指定された音色に対応する
先頭波形データを外部メモリから先頭波形記憶領域に転
送するようにしたので、外部波形メモリ中の新たな波形
を演奏に使えるように準備するのに先頭波形データを先
頭波形記憶領域に転送するだけですみ、一般的なサンプ
ラーの場合新たな波形データの全サンプルをディスクか
ら波形メモリに読み込む必要があるのと比較し、きわめ
て短時間で楽音波形の再生準備処理が終了する。上記請
求項6の構成によれば、上記請求項5における新たな波
形セットの先頭波形データの転送を、転送しようとする
先頭波形データが既に波形メモリの先頭波形記憶領域中
にある場合、中止するようにしたので、同じ先頭波形デ
ータを重複して記憶する無駄が省けると共に、楽音波形
の再生準備を先頭波形データの転送なしで行えるため再
生準備処理にかかる時間をさらに短縮できる。上記請求
項7の構成によれば、上記請求項5における新たな楽音
波形セットの先頭波形データの転送に先立って、波形メ
モリの先頭波形記憶領域に供給されるアドレスの制御に
より既に同先頭波形記憶領域に記憶されている先頭波形
データの並べ替えを行って転送に必要な空き領域を確保
しているので、波形メモリの先頭波形記憶領域に既に記
憶されている先頭波形データを実際に移動させることな
く転送用の空き領域が確保され、楽音信号の再生準備処
理にかかる時間を短縮できる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】63は位相発生回路およびアドレス生成回
路等からなるアドレスカウンタであり、アタック波形デ
ータの読み出し時には、レジスタ62aから供給される
周波数ナンバFを所定クロックに従って繰り返し累算し
た累算値とアタックスタートアドレスASとを加算し、
その加算値の整数部を波形RAM5からアタック波形デ
ータを読み出すための読出しアドレスデータADとして
タイムスロット制御回路7を介して波形RAM5に対し
て出力すると同時に、上記加算値の小数部を補間用デー
タFracとして補間回路64に対し出力する。また、
アドレスカウンタ63は、アタック部以降の楽音波形デ
ータの読出し時には、上記の周波数ナンバFの累算値と
ループスタートアドレスLSとを加算し、その加算値の
整数部を読出しアドレスデータADとして出力すると同
時に、該加算値の小数部を補間用データFracとして
出力する。64は補間回路であり、読出しアドレスデー
タADにより波形RAM5から読み出された波形データ
を、アドレスカウンタ63から出力される補間用データ
Fracに基づいて補間演算を行う。ここでは、波形デ
ータの隣接するサンプル値間を補間用データFracに
よって一次直線補間してもよいし、2以上のサンプル値
を用いて高次の補間を行ってもよい。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明によれば、波形メモリに先頭波形データを記憶する
領域と前記後部波形データの内の一部のデータを記憶す
るバッファ記憶領域とを設け、転送手段により、発音に
先立ち外部メモリから先頭波形データを波形メモリに転
送しておき、楽音発生指示があると、この波形メモリに
転送されている先頭波形データに基づいて楽音信号の立
ち上がり部を形成し、その後、前記楽音信号の後部の形
成に同期させながら、外部メモリから波形メモリへ順次
転送される後部波形データを読み出して、これに基づい
て楽音信号の後部を形成するようにしたので、楽音発生
に遅れが生じることなく、かつ、複雑な構成を必要とせ
ず装置を小型化しながら、高品位の複雑な楽音信号を形
成することができる。また、請求項2に記載の発明によ
れば、楽音発生指示の発生時、通常の波形メモリ音源と
同じようにアドレスのカウント値に応じて波形メモリを
読み出すだけで、外部メモリに記憶された長い波形を任
意のピッチで直ちに再生開始することができる。また、
請求項3に記載の発明によれば、1つの波形メモリ上
で、先頭波形データの1回読みと後部波形データの繰り
返し読みを行うだけで、外部メモリに記憶された長時間
にわたる波形データのリアルタイム再生が可能である。
しかも、楽音信号形成手段は、この再生を行うために最
低、波形メモリの先頭波形記憶領域と該波形メモリの後
部波形記憶領域がアクセスできるだけのアドレス長をも
てばよいので、長い波形を一度にメモリに記憶し全体に
わたってアクセスするような読み出しを行うのに比べ、
小さな読み出し回路ですむ。また、請求項4記載の発明
によれば、楽音発生指示に応じて、外部メモリに記憶さ
れている複数の楽音波形のなかから楽音波形をリアルタ
イムに選択して再生することができる。また、請求項5
記載の発明によれば、新たに外部メモリに記憶されてい
る楽音波形の発音を準備しようとする場合、楽音波形デ
ータのうち先頭波形データの読み込みだけですみ、該楽
音波形データを全部一括して波形メモリに取り込む必要
が無いので、短時間で楽音波形の発音の準備を終了させ
ることができる。また、請求項6記載の発明によれば、
同一の先頭波形データを波形メモリに重複して記憶しな
いようにしたため、既に先頭波形データが波形メモリ内
の先頭波形記憶領域に記憶されている波形セットについ
ては、先頭波形データを転送しないので、音色指定され
たあと、直ちに準備が終了し発音可能になる。また、重
複をやめる分の該先頭波形記憶領域が節約されるので、
より多くの波形セットに対応する先頭波形データを波形
メモリに準備できるようになる。また、請求項7記載の
発明によれば、波形メモリ上に新たな先頭波形データを
記憶するための先頭波形記憶領域の確保が、ガベージコ
レクション処理(アドレス制御によるデータ順序の並べ
替え)を行うだけで行われ、実際に波形メモリ上に既に
記憶されている先頭波形データの記憶位置をずらす必要
がないので、該先頭波形記憶領域のアドレスの確保が短
時間ででき、新たな音色の指定時、新楽音波形が再生可
能になるまでの待ち時間を短縮することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 楽音波形の先頭部に関わる先頭波形デー
    タと前記先頭部以降に関わる後部波形データを記憶した
    外部メモリと、 前記先頭波形データを記憶する先頭波形記憶領域と、前
    記後部波形データを所定量ずつ記憶する複数の領域から
    なるバッファ記憶領域を有する波形メモリと、 楽音発生に先立ち、前記外部メモリから前記先頭波形デ
    ータを前記波形メモリの先頭波形記憶領域に転送し、楽
    音発生指示が発生すると、前記外部メモリから前記後部
    波形データを前記バッファ記憶領域の前記複数の領域に
    所定量ずつ順次転送する転送手段と、 前記楽音発生指示が発生すると、前記波形メモリの先頭
    波形記憶領域に記憶された先頭波形データに基づいて楽
    音信号の先頭部を形成し、その後、前記転送手段により
    前記波形メモリのバッファ記憶領域に順次転送される前
    記後部波形データに基づいて前記楽音信号の後部を形成
    する楽音信号形成手段とを具備することを特徴とする楽
    音形成装置。
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