JP2798077B2 - 電子楽器用音源装置 - Google Patents

電子楽器用音源装置

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JP2798077B2
JP2798077B2 JP8303252A JP30325296A JP2798077B2 JP 2798077 B2 JP2798077 B2 JP 2798077B2 JP 8303252 A JP8303252 A JP 8303252A JP 30325296 A JP30325296 A JP 30325296A JP 2798077 B2 JP2798077 B2 JP 2798077B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、大容量のメモリ装置に
記憶されている連続波形信号を読み出して再生する電子
楽器用音源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置は、例えば特開昭6
0−29794号公報に示されているように、連続波形
信号の先頭部分の部分波形信号を小容量の半導体メモリ
に記憶しておくとともに、前記連続波形信号の先頭部分
に続く部分波形信号を磁気ディスクなどの大容量のメモ
リ装置に記憶しておき、再生開始指示に応答して、最初
に先頭部分の部分波形信号を半導体メモリから読み出し
て再生し、その後に大容量のメモリ装置から連続波形信
号の前記先頭部分に続く部分波形信号を読み出して再生
するようにしている。また、同公報には、大容量のメモ
リ装置に連続波形信号の全てを記憶しておくとともに、
小容量の半導体メモリを書き込み可能に構成しておき、
再生開始指示に先立ち、連続波形信号の先頭部分の部分
波形信号を大容量のメモリ装置から小容量の半導体メモ
リに転送しておき、再生開始指示に応答して最初に先頭
部分の部分波形信号を半導体メモリから読み出して再生
し、その後に大容量のメモリ装置から連続波形信号の前
記先頭部分に続く部分波形信号を読み出して再生するよ
うにした電子楽器用音源装置も示されている。これらに
よれば、大容量のメモリ装置の読み出し開始動作に時間
を要しても、再生開始指示から遅滞なく波形信号を再生
できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記従来の
電子楽器用音源装置にあっては、最初に小容量の半導体
メモリから読み出した連続波形信号の先頭部分の部分波
形信号から、後に大容量のメモリ装置から読み出した連
続波形信号の前記先頭部分に続く部分波形信号にスムー
ズに切り換えるために、半導体メモリとメモリ装置の出
力側にFIFO(ファーストイン−ファーストアウト)
を設けるようにしている。したがって、このような方法
では、FIFOを必要とする分だけ、構成が複雑にな
る。
【0004】
【本願発明の特徴】本願発明は、上記問題に対処するた
めになされたもので、その目的は簡単な構成で、ハード
ディスクなどの大容量のメモリ装置に記憶しておいた連
続波形信号を再生開始指示から遅滞なく読み出して再生
する電子楽器用音源装置を提供しようとするものであ
る。
【0005】この目的を達成するために、本発明の構成
上の特徴は、指示手段による連続波形信号の再生開始の
指示に先立ち、大容量のメモリ装置から連続波形信号の
先頭部分の部分波形信号を読み出して波形メモリに書き
込む準備手段と、指示手段による連続波形信号の再生開
始の指示に応答して、波形メモリに対するアドレスの繰
り返し指定を開始して同波形メモリに記憶されている部
分波形信号を読み出し続ける再生手段と、再生手段が波
形メモリに記憶されている部分波形信号を読み出し続け
ているとき、連続波形信号の先頭部分に続く部分波形信
号をメモリ装置から順次読み出して、波形メモリの読み
出しの終了した領域に書き込む転送手段とを設けたこと
にある。
【0006】この場合、例えば、前記メモリ装置を複数
種類の連続波形信号を記憶するように構成し、前記準備
手段を、指示手段による連続波形信号の再生開始の指示
に先立って複数種類の連続波形信号のいずれかを指定す
るための種類指定手段と、種類指定手段による指定に応
答してメモリ装置から前記指定された種類の連続波形信
号の先頭部分の部分波形信号を読み出して波形メモリに
書き込む事前書き込み手段とで構成するとよい。
【0007】これらによれば、準備手段は、指示手段に
よる連続波形信号の再生開始の指示に先立ち、大容量の
メモリ装置から連続波形信号の先頭部分の部分波形信号
を読み出して波形メモリに書き込み、再生手段は、指示
手段による連続波形信号の再生開始の指示に応答して、
波形メモリに対するアドレスの繰り返し指定を開始して
同波形メモリに記憶されている部分波形信号を読み出す
ので、指示手段による再生開始の指示から遅滞なく、連
続波形信号が再生される。また、転送手段は、連続波形
信号の先頭部分に続く部分波形信号をメモリ装置から順
次読み出して、波形メモリの読み出しの終了した領域に
書き込み、この書き込まれた部分波形信号は、再生手段
による読み出し動作によって読み出され続けるので、大
容量のメモリ装置に記憶されている連続波形信号が連続
的に再生される。そして、この発明においては、連続波
形信号の先頭部分の部分波形信号も、その後に続く部分
波形信号も、波形メモリに一旦記憶され、再生手段は波
形メモリに対するアドレスの繰り返し指定を続けて同メ
モリ内の部分波形信号を単に読み出し続けるだけである
ので、先頭部分の部分波形信号とそれに続く部分波形信
号との切換えがスムーズに行われるとともに、回路構成
も簡単になる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明
すると、図1は同実施例に係る電子楽器本体ELと、同
本体ELに接続したパーソナルコンピュータPCとから
なる電子楽器をブロック図により示している。
【0009】電子楽器本体ELは、波形メモリ11,1
2を備えている。波形メモリ11は複数の記憶エリアに
分割されたROM(例えば4メガワード)により構成さ
れ、各記憶エリアは複数種類の波形信号をそれぞれ予め
記憶している。波形メモリ12は複数の記憶エリアに分
割されたRAM(例えば1メガワード)により構成さ
れ、各記憶エリアは複数種類の波形信号をそれぞれ記憶
できるようになっている。これらの波形メモリ11,1
2に記憶されている各波形信号は、キースイッチ群13
及びパネルスイッチ群14の操作に応じて、マイクロコ
ンピュータ15及び波形再生システム16により制御さ
れて再生されるようになっている。
【0010】キースイッチ群13は、鍵盤における複数
の鍵にそれぞれ対応した複数のキースイッチからなる。
パネルスイッチ群14は、電子楽器の各種モード、音
色、音量、効果などを選択する複数のスイッチからな
る。同図には、そのうち、録音スイッチ14a、番号ス
イッチ群14b、スタートスイッチ14c、ストップス
イッチ14d及びレートボリューム14eのみが示され
ている。マイクロコンピュータ15は、図6〜11のフ
ローチャートに対応したプログラムを実行することによ
り、各回路の作動を制御する。波形再生システム16
は、時分割で動作する16個の楽音信号形成チャンネル
の各チャンネル毎に、波形メモリ11,12に対して読
み出しアドレス信号を出力すると同時に同メモリ11,
12から読み出された波形信号を入力し、かつこれらの
読み出された波形信号にエンベロープ、効果などを付与
するとともに、各波形信号を合成して左右チャンネル
L,Rに振り分けて出力するものである。この読み出し
アドレス信号の経路には、デコーダ17及びセレクタ1
8が介装されている。また、前記合成した波形信号は、
D/A変換器21を介してアンプ、スピーカなどからな
るサウンドシステム22に左右チャンネルL,R別に出
力されるようになっている。なお、D/A変換器21の
入出力両側には、この電子楽器からディジタル楽音波形
信号及びアナログ楽音波形信号を出力する左右チャンネ
ルL,R用のディジタル出力端子DO及びアナログ出力端
子AOが設けられている。
【0011】また、波形再生システム16は、パーソナ
ルコンピュータPCから波形メモリ12へ連続波形信号
の一部を転送するタイミングを同コンピュータPC及び
マイクロコンピュータ15に知らせるために、インタラ
プト信号IRQ を出力する回路を内蔵している。この回路
について説明すると、同回路は波形再生システム16を
構成するアキュムレータ16a、補間カウンタ16bな
どと共に図2に示してある。アキュムレータ16aは1
6個の楽音信号形成チャンネルに対応して時分割動作す
るもので、周波数ナンバレジスタ16e及びスタートア
ドレスレジスタ16fに時分割記憶されている周波数ナ
ンバFNO 及びスタートアドレスSTADを示す信号を入力す
るともに、システムクロック信号φを1/8分周器16
cで分周したクロック信号を入力して、波形メモリ1
1,12に対する例えば23ビットからなるアドレス信
号をデコーダ17へ出力する。なお、周波数ナンバFNO
はキースイッチ群13の操作されたキースイッチの音高
に対応して前記アドレス信号の歩進速度すなわち波形メ
モリ11,12内の波形信号の読み出し速度を決めるも
ので、マイクロコンピュータ15から周波数ナンバレジ
スタ16eに供給されるものである。スタートアドレス
STADは、パネルスイッチ群14により選択された音色な
どに対応して波形信号が記憶されている波形メモリ1
1,12の各記憶エリアの先頭アドレス値(図13参
照)を表すもので、マイクロコンピュータ15からスタ
ートアドレスレジスタ16fに供給されるものである。
補間カウンタ16bは、システムクロック信号φを1/
2分周器16dで分周したクロック信号を入力して、前
記アキュムレータ16aの4倍の速度でカウントアップ
するカウンタである。なお、このカウンタ出力は、波形
メモリ11,12から読み出された波形信号を4点補間
するために利用される。
【0012】アキュムレータ16aの出力は比較器16
gの一方の入力に接続されて、同比較器16gの他方の
入力にはエンドポイントレジスタ16hが接続されてい
る。エンドポイントレジスタ16hは、該当時分割チャ
ンネルにて波形メモリ11,12に記憶されている通常
の波形信号を繰り返し再生する場合には各記憶エリアの
最終アドレス値(図13のENDP2 に対応)を時分割記憶
するとともに、該当チャンネルにて連続波形信号を連続
して再生する場合には前記最終アドレス値とその中間値
である中央アドレス値(図13のENDP1 に対応)とを選
択的に時分割記憶する。比較器16gは前記両入力が一
致した時点でイコール信号EQを発生するもので、このイ
コール信号EQはアンド回路16i,16jの各一方の入
力に供給される。
【0013】アンド回路16iの他方の入力にはエンド
コントロールレジスタ16kが接続されている。このレ
ジスタ16kはマイクロコンピュータ15から供給され
るエンドコントロール信号ENDCを時分割記憶するもの
で、このエンドコントロール信号ENDCは、通常の波形信
号を繰り返し再生する時分割チャンネルにて常にハイレ
ベル”1”に設定されるとともに、連続波形信号を再生
する時分割チャンネルにて後半周期(図13の後半デー
タB0,B1,B2 …に対応)にてのみハイレベル”1”
となる。アンド回路16iの出力端子はループエンド制
御回路16mに接続されている。ループエンド制御回路
16mは、アンド回路16iの出力に応答して、アキュ
ムレータ16aの該当する時分割チャンネルのデータを
スタートアドレスレジスタ16fに記憶されているスタ
ートアドレス値STADに設定する。
【0014】また、アンド回路16jの他方の入力には
後述するタイミング発生器33からのインタラプトイネ
ーブル信号IRQEが供給されている。アンド回路16jの
出力はフリップフロップ回路16nのセット端子Sに供
給され、かつ同フリップフロップ回路16nのリセット
端子RにはパーソナルコンピュータPCからマイクロコ
ンピュータ15を介してインタラプトクリア信号IRQCが
供給されるようになっている。そして、フリップフロッ
プ回路16nの出力端子Qからインタラプト信号IRQ が
出力されるようになっている。
【0015】また、波形メモリ12にはパーソナルコン
ピュータPCからバッファメモリ23を介して連続波形
信号が書き込まれるようになっている。バッハァメモリ
23は例えば4キロワードのRAMで構成され、同メモ
リ23と波形メモリ12との間にはラッチ回路24,2
5及びゲート回路26が介装されている。ラッチ回路2
4,25はバッファメモリ23から供給される8ビット
の各データを16ビットのデータに変換するためのもの
であり、ゲート回路26は波形メモリ12の書き込みタ
イミングにてのみバッファメモリ23からの連続波形信
号を波形メモリ12へ供給するものである。
【0016】このバッファメモリ23に対する連続波形
信号の書き込み及び読み出しアドレスはアドレス発生器
27によって指定されるとともに、波形メモリ12に対
する連続波形信号の書き込みアドレスはアドレス発生器
28によってセレクタ18を介して指定されるようにな
っている。これらのアドレス発生器27,28について
詳しく説明する前に、バッファメモリ23と波形メモリ
12の連続波形信号の再生に利用される記憶エリアにつ
いて説明しておく。バッファメモリ23は、図3に示す
ように、左右チャンネルL,R用の連続波形信号をそれ
ぞれ記憶する2つの領域に分割されるとともに、各領域
は前半領域と後半領域とにそれぞれ分割されている。ま
た、波形メモリ12の連続波形信号の再生に利用される
記憶エリアも前記場合と同様に分割されているととも
に、これらのバッファメモリ23及び波形メモリ12中
の前記記憶エリアの容量は共に合計4キロワード(1ワ
ード16ビット換算)であるが、バッファメモリ23に
おいては8ビット(1/2ワード)毎にアドレスが指定
され、波形メモリ12においては16ビット(1ワー
ド)毎にアドレスが指定されるようになっている。
【0017】アドレス発生器27について説明すると、
同発生器27は、図4に示すように4個のカウンタ27
a〜27dを備えている。カウンタ27a,27bは共
にシステムクロック信号φにより歩進するとともにバッ
ファメモリ23の読み出しに利用されるもので、一方の
カウンタ27aは左チャンネルL用の前半領域から後半
領域までのアドレスを指定し、また他方のカウンタ27
bは右チャンネルR用の前半領域から後半領域までのア
ドレスを指定するものである。カウンタ27c,27d
は共にパーソナルコンピュータPCから供給される読み
出しクロック信号φRDにより歩進するとともにバッファ
メモリ23の書き込みに利用されるもので、一方のカウ
ンタ27cは左チャンネルL用の前半領域から後半領域
までのアドレスを指定し、また他方のカウンタ27dは
右チャンネルR用の前半領域から後半領域までのアドレ
スを指定するものである。なお、各カウンタ27a〜2
7bはイネーブル信号EN1〜EN4(図12参照)の入力時
に作動するととともにストップ信号SP1〜SP4の到来時に
停止(ストップ優先)するもので、各カウンタ27a〜
27dが同時にカウント動作をすることはない。また、
イネーブル信号EN1,EN2 とシステムクロック信号φと
は同期しており、各カウンタ27a,27bが各ワード
中の下位バイトのアドレスを指定し終えたタイミングで
のみ、イネーブル信号EN1,EN2は立下がるようになって
いる。これらのカウンタ27a〜27dの出力は終了カ
ウント値検出回路27eに接続されており、同検出回路
27eは各イネーブル信号EN1〜EN4に対応して各カウン
タ27a〜27dによる中央アドレス値及び最終アドレ
ス値を検出して、前半領域及び後半領域の各終了カウン
ト時にハイレベル”1”となるストップ信号SP1〜SP4を
発生するとともに同ストップ信号SP1〜SP4のハイレベ
ル”1”を維持する。なお、このストップ信号SP1〜SP4
は、インタラプト信号IRQ が発生したときに、マイクロ
コンピュータ15から供給される制御信号(IRQ) によ
りそれぞれ各イネーブル信号EN1〜EN4に対応してローレ
ベル”0”にクリアされる。
【0018】アドレス発生器28について説明すると、
同発生器28は、図5に示すように2個のカウンタ28
a,28bを備えている。両カウンタ28a,28bは
共にシステムクロック信号φを1/2分周器28cで1
/2分周したクロック信号により歩進するとともに波形
メモリ12内であって連続波形信号の再生のための記憶
エリアの書き込みに利用されるもので、一方のカウンタ
28aは左チャンネルL用の前半領域から後半領域まで
のアドレスを指定し、また他方のカウンタ28bは右チ
ャンネルR用の前半領域から後半領域までのアドレスを
指定するものである。なお、この場合も、各カウンタ2
7a,27bはイネーブル信号EN1,EN2(図12参照)
の入力時に作動するととともにストップ信号SP1,SP2の
到来時に停止(ストップ優先)するもので、両カウンタ
27a,27bが同時にカウント動作をすることはな
い。
【0019】また、電子楽器本体ELは、他の楽器、マ
イクなどからの外部音信号を入力する左右チャンネル
L,R用のアナログ入力端子AI及びディジタル入力端子
DIを備えており、アナログ入力端子AIはA/D変換器3
1を介して混合器32に接続され、ディジタル入力端子
DIは直接混合器32に接続されている。混合器32はA
/D変換器31からの信号とディジタル入力端子DIから
入力した信号とを混合するともに、この混合した信号を
パーソナルコンピュータPCにより制御されて同コンピ
ュータPCに供給する。また、電子楽器本体ELはタイ
ミング発生器33を備えており、同発生器33は、マイ
クロコンピュータ15により制御されて、図12に示す
ようなタイミングで、システムクロック信号φ、ラッチ
制御信号L1,L2,L0、イネーブル信号EN1〜EN4、セレクト
信号SEL 及びインタラプトイネーブル信号IRQEを出力し
て各種回路を制御する。
【0020】パーソナルコンピュータPCは、マイクロ
コンピュータ41及び大容量のメモリ装置としてのハー
ドディスク42を備えている。マイクロコンピュータ4
1は、図示しないプログラム制御により、マイクロコン
ピュータ15と連携動作して、連続波形信号の記録及び
再生を制御する。ハードディスク42はインターフェー
ス43を介してマイクロコンピュータ41に接続されお
り、同コンピュータ41の制御の基に、前記連続波形信
号を記録するとともに同波形信号を電子楽器本体ELに
転送する。
【0021】次に、上記のように構成した電子楽器の動
作を説明する。
【0022】電源スイッチ(図示しない)が投入される
と、マイクロコンピュータ15は図6のステップ100
にて「メインプログラム」の実行を開始し、ステップ1
01にて各種初期設定処理を実行する。この初期設定処
理においては、モードデータMDを「0」に初期設定す
ることが含まれている。また、タイミング発生器33も
この初期設定処理により制御され、システムクロック信
号φを発生するととも、それ以外のラッチ制御信号L1,L
2,L0、イネーブル信号EN1〜EN4、セレクト信号SEL 及び
インタラプトイネーブル信号IRQEの発生は禁止される。
この初期設定処理後、マイクロコンピュータ15はステ
ップ103のキースイッチ処理、ステップ104のパネ
ルスイッチ処理及びステップ105のその他の処理から
なる循環処理を繰り返し実行する。
【0023】鍵盤演奏に先立ち、発生楽音の音色、音
量、効果などを設定するためにパネルスイッチ群14内
の対応するスイッチが操作されると、マイクロコンピュ
ータ15はステップ105にて音色、音量、効果などを
制御するためのパラメータを波形再生システム16へ出
力する。波形再生システム16は前記パラメータに基づ
いて楽音発生の準備を行う。この場合、スタートアドレ
スレジスタ16fには前記選択された音色に対応した波
形信号が記憶されている波形メモリ11,12の記憶エ
リアの先頭アドレス値(図13のSTADに対応)を表すデ
ータがセットされ、エンドポイントレジスタ16hには
前記記憶エリアの最終アドレス値(図13のENDP2 に対
応)がセットされ、またエンドコントロールレジスタ1
6kにはハイレベル”1”を表すエンドコントロールデ
ータENDCがセットされる。なお、この各データのセット
は16個の全ての時分割チャンネルに共通に行われる。
【0024】このような状態で鍵盤演奏が開始されてい
ずれかの鍵が押されると、マイクロコンピュータ15
は、ステップ103にて、この押鍵をキースイッチ群1
3のオン変化により検出するとともに前記押された鍵を
16個の楽音信号形成チャンネルのいずれかに割当て、
同チャンネルを表すチャンネル信号、押された鍵の音高
に対応した周波数ナンバFNO 及びキーオン信号を波形再
生システム16へ供給する。波形再生システム16にお
いては、周波数ナンバレジスタ16eが前記チャンネル
信号により指定された時分割チャンネルにて前記周波数
ナンバFNO を記憶し、アキュムレータ16aが、スター
トアドレスレジスタ16fに記憶されていて選択音色に
対応した記憶エリアの先頭アドレス値に、前記と同一の
時分割チャンネルにて周波数ナンバレジスタ16eから
供給される周波数ナンバFNO を累算して、この累算結果
をアドレス信号としてデコーダ17へ出力する。デコー
ダ17は、前記入力アドレス信号が波形メモリ11の記
憶エリアを示すものであれば同メモリ11に、また波形
メモリ12の記憶エリアを示すものであれば同メモリ1
2に、同アドレス信号を供給する。なお、この場合、タ
イミング発生器33から出力されるセレクト信号SEL
は、モードデータMDが「0」であることに対応して、ロ
ーレベル”0”を表しているので、前記アドレス信号は
セレクタ回路18を介して波形メモリ12に供給され
る。
【0025】このようにして、波形メモリ11又は波形
メモリ12のアドレスが指定されると、指定された波形
メモリ11,12の一方から波形信号が読み出されて波
形再生システム16に供給される。波形再生システム1
6においては、補間カウンタ16bの作用により読み出
された前記波形信号が4点補間されるとともに、エンベ
ロープ、効果などが付与され、同付与された16個の楽
音信号形成チャンネル分の楽音波形データが左右チャン
ネルL,R毎に累算されて、D/A変換器21へ出力さ
れる。D/A変換器21は前記入力した波形信号をディ
ジタル/アナログ変換してサウンドシステム22に供給
し、同システム22が前記波形信号に対応した楽音を発
生する。この場合、波形信号の読み出しレートは周波数
ナンバFNO により規定され、この周波数ナンバFNO は鍵
盤にて押鍵された鍵音高に対応したものであるので、発
生楽音の音高は鍵盤にて押鍵された鍵に対応したものと
なる。なお、波形再生システム16からのディジタル形
式の波形信号はディジタル出力端子DOに出力されるとと
もに、アナログ形式の波形信号はアナログ出力端子AOか
ら出力される。
【0026】このような波形信号の読み出し中、波形再
生システム16のアキュムレータ16aから出力される
アドレス信号が大きくなってエンドポイントレジスタ1
6hに記憶されている最終アドレス(図13のENDP2
対応)に等しくなると、比較器16gがイコール信号EQ
を出力する。この場合、エンドコントロールレジスタ1
6kに記憶されているエンドコントロールデータENDCは
ハイレベル”1”であるので、前記イコール信号EQは
アンド回路16iを介しループエンド制御回路16mに
供給される。ループエンド制御回路16mは、アキュム
レータ16aの該当チャンネルのアドレス信号値をスタ
ートアドレスレジスタ16fに記憶されている前記先頭
アドレス値にセットする。その結果、アキュムレータ1
6aは選択音色に対応した記憶エリアの先頭アドレスか
ら最終アドレスまでを繰り返し指定するようになるの
で、同記憶エリアに記憶されている波形信号が繰り返し
読み出されて、前記音色の楽音が演奏鍵の音高で発音さ
れ続ける。この場合、インタラプトイネーブル信号IRQE
は常にローレベル”0”であり、インタラプト信号IRQ
は発生しない。
【0027】このような楽音の発音中、押鍵中の鍵が離
鍵されると、この離鍵が図6のステップ103のキース
イッチ処理で検出されるとともに、離鍵された鍵が割当
てられていた楽音信号形成チャンネルが捜し出され、マ
イクロコンピュータ15は同チャンネルを表すチャンネ
ル信号及びキーオフ信号を波形再生システム16へ供給
する。波形再生システム16は、これらの信号に応答し
て前記チャンネル信号により指定された楽音信号形成チ
ャンネルのエンベロープ信号を減衰させて、同チャンネ
ルにおける波形信号の発生を終了する。これにより、サ
ウンドシステム22からは前記波形信号に対応した楽音
の発音が終了する。なお、本実施例では、16個の楽音
信号形成チャンネルは全て同一音色の楽音信号を発生す
るようにしたが、各楽音信号形成チャンネル毎にスター
トアドレスSTAD及びエンドアドレスENDP2 を異ならせて
別々の音色の楽音信号を発生するようにしてもよい。
【0028】次に、風、水、雨、波などの外部音信号を
連続波形信号としてパーソナルコンピュータPCのハー
ドディスク42に記録する動作について説明する。この
場合、演奏者は録音スイッチ14aを押した状態で番号
スイッチ群14bのいずれかをオン操作して連続波形信
号を記憶するファイル番号を指定する。その後、演奏者
は、長時間に渡る連続波形信号を予め記録したテープレ
コーダなどをアナログ入力端子AIに接続して同入力端子
AIに連続波形信号を左右チャンネルL,R別に入力する
とともに、スタートスイッチ14cをオン操作する。こ
の場合、マイクをアナログ入力端子AIに接続して、連続
波形信号を同入力端子AIに直接入力するようにしてもよ
い。また、連続波形信号がディジタル信号に変換された
ものであれば、同信号をディジタル入力端子DIに入力す
るとよい。
【0029】前述のように、番号スイッチ群14bのい
ずれかがオン操作されると、このオン操作は図6のステ
ップ104の「パネルスイッチ処理」にて検出され、マ
イクロコンピュータ15は図7のステップ110にて
「番号スイッチイベントルーチン」の実行を開始する。
このルーチンにおいては、ステップ111にて番号スイ
ッチ群14bの中でオン操作されたスイッチを表すデー
タが入力されてファイル番号FNとして設定され、ステッ
プ112にて録音スイッチ14aがオン操作されている
か否かが判定される。この場合、録音スイッチ14aは
オン操作中であるので、ステップ112にて「YES」
と判定され、ステップ113にてモードデータMDが
「1」に設定されるとともに、ステップ114の録音開
始待ち処理が実行されて、ステップ121にてこの「番
号スイッチイベントルーチン」の実行が終了する。この
録音開始処理においては、マイクロコンピュータ15
は、マイクロコンピュータ41に前記ファイル番号FNを
転送するとともに、録音開始の準備を指示する。マイク
ロコンピュータ41はインタフェース43を介してファ
イル番号FNをハードディスク42に書き込み、かつ混合
器32を介して連続波形信号を入力するとともに同入力
した連続波形信号をインターフェース43を介してハー
ドディスク42に記録するための準備をする。
【0030】そして、前述のように、スタートスイッチ
14cがオン操作されると、このオン操作は図6のステ
ップ104の「パネルスイッチ処理」にて検出され、マ
イクロコンピュータ15は図8のステップ130にて
「スタートスイッチイベントルーチン」の実行を開始す
る。このルーチンにおいては、「1」に設定されている
モードデータMDに基づき、ステップ131,132にて
それぞれ「NO」、「YES」と判定され、ステップ1
33にてマイクロコンピュータ41に録音開始が指示さ
れて、ステップ135にてこの「スタートスイッチイベ
ントルーチン」の実行が終了する。
【0031】マイクロコンピュータ41は混合器32及
びインターフェース43に対して録音開始のための制御
信号を出力するとともに、読み出しクロック信号φRD
出力する。混合器32はアナログ入力端子AIからのA/
D変換器31を介した連続波形信号又はディジタル入力
端子DIからの連続波形信号をマイクロコンピュータ41
に供給し、同コンピュータ41はこの入力した連続波形
信号をインターフェース43を介してハードディスク4
2内の前記ファイル番号FNにより指定される記憶位置に
書き込む。この場合、連続波形信号の読み込み及び書き
込みタイミングは、前記クロック信号φRDにより規定さ
れる。このようにして、前記連続波形信号はハードディ
スク42に左右チャンネルL,R別に順次記録される。
なお、この場合、A/D変換器31又はディジタル入力
端子DIから入力する連続波形信号の各サンプル(1ワー
ド)の波形データは、上下8ビットずつに分けられた形
式である。
【0032】そして、前記連続波形信号の記録中、スト
ップスイッチ14dがオン操作されると、このオン操作
は図6のステップ104の「パネルスイッチ処理」にて
検出され、マイクロコンピュータ15は図9のステップ
140にて「ストップスイッチイベントルーチン」の実
行を開始する。このルーチンにおいては、「1」に設定
されているモードデータMDに基づき、ステップ141,
142にてそれぞれ「NO」、「YES」と判定され、
ステップ134にてマイクロコンピュータ41に対して
録音停止が指示され、ステップ144にてモードデータ
MDが「0」に設定されて、ステップ147にて「ストッ
プスイッチイベントルーチン」の実行が終了される。
【0033】マイクロコンピュータ41は混合器32及
びインターフェース43に対して録音停止のための制御
信号を出力するとともに、連続波形信号の終了時点を表
すエンドデータEND をインターフェース43を介してハ
ードディスク42に書き込む。その結果、混合器32は
入力した連続波形信号の出力を停止するとともに、ハー
ドディスク43に対する連続波形信号の記録が停止さ
れ、同書き込まれた連続波形信号の最後にはエンドデー
タEND が記録される。また、異なる連続波形信号をハー
ドディスク42に記録する場合には、前記とは異なるフ
ァイル番号FNを指定してハードディスク42の異なる記
憶エリアに連続波形信号を記録するようにすればよい。
このようにして、複数の連続波形信号がハードディスク
42に記録される。
【0034】次に、前記記録した連続波形信号を再生す
る動作について説明する。この場合、演奏者は、録音ス
イッチ14aを押さない状態で番号スイッチ群14bの
いずれかをオン操作して記録されている連続波形信号の
一つを表すファイル番号FNを指定した後、スタートスイ
ッチ14cをオン操作する。
【0035】前述のように、番号スイッチ群14bのい
ずれかがオン操作されると、このオン操作は図6のステ
ップ104の「パネルスイッチ処理」にて検出され、マ
イクロコンピュータ15は図7のステップ110にて
「番号スイッチイベントルーチン」の実行を開始する。
このルーチンにおいては、ステップ111にて番号スイ
ッチ群14bの中でオン操作されたスイッチを表すデー
タが入力されてファイル番号FNとして設定され、ステッ
プ112にて「NO」すなわち録音スイッチ14aがオ
ン操作されていないと判定されるとともに、ステップ1
15にて前記「0」に設定されているモードデータMDに
基づいて「NO」と判定されて、プログラムはステップ
116移行へ進められる。なお、このステップ115の
判定処理は、前述した連続波形信号の記録中、番号スイ
ッチ群14bのいずれかが誤ってオン操作された場合
に、同スイッチ群14bのオン操作を無視するためのも
のである。
【0036】ステップ116以降の処理においては、ス
テップ116にてモードデータMDが「2」に設定され、
ステップ117にて前記読み込まれたファイル番号FNが
マイクロコンピュータ41に転送されるとともに、同番
号FNにより指定される連続波形信号の読み出しが指示さ
れる。マイクロコンピュータ41は前記ファイル番号FN
をインターフェース43へ出力して、同番号FNにより指
定される連続波形信号の読み出しを準備する。次に、ス
テップ118にてレートボリューム14eの設定状態が
読み込まれて、同読み込まれた状態に応じて波形メモリ
12に対する連続波形信号の読み出しレートが決定され
る。
【0037】次に、ステップ119にて左右チャンネル
L,R用の初期ブロックのデータA0,B0(図13参
照)がハードディスク42からバッファメモリ23に転
送されるとともに、前記データA0 のみが波形メモリ1
2へ転送される。この場合、マイクロコンピュータ15
は、まずマイクロコンピュータ41に対して前記ファイ
ル番号FNにより指定される左チャンネルL用の初期ブロ
ックのデータA0,B0の読み出しを指示し、またアドレ
ス発生器27のカウンタ27cを図示しない制御線を介
して制御してそのカウント値をバッファメモリ23の左
チャンネルL用の初期アドレス値に設定するとともに、
入力した読み出しクロック信号φRDに応答してカウント
動作するように設定する。マイクロコンピュータ41は
インターフェース43に前記初期ブロックA0,B0のデ
ータの読み出しを指示するとともに、読み出しクロック
信号φRDを出力する。これにより、インタフェース43
は前記初期ブロックのデータA0,B0を前記クロック信
号φRDに同期して読み出してバッファメモリ23に供給
する。
【0038】一方、このとき、アドレス発生器27のカ
ウンタ27cは前記クロック信号φRDに同期してカウン
トアップし、バッファメモリ23の書き込みアドレスを
同クロック信号φRDに同期して歩進させるので、バッフ
ァメモリ23内には連続波形信号としてハードディスク
42に記録されている左チャンネルL用の初期ブロック
のデータA0,B0が書き込まれる。また、同様にして、
マイクロコンピュータ41を介したインターフェースの
制御及びアドレス発生器27のカウンタ27dの作動制
御により、右チャンネルR用の連続波形信号の初期ブロ
ックのデータA0,B0もバッファメモリ23に書き込ま
れる。
【0039】このバッファメモリ23へのデータ書き込
みが終了すると、マイクロコンピュータ15は、バッフ
ァメモリ23及び波形メモリ12を制御して、バッファ
メモリ12内に前記書き込んだ左右チャンネルL,R用
の連続波形信号の初期ブロックの前半データA0 を波形
メモリ12に転送する。この場合、アドレス発生器27
のカウンタ27aが図示しない制御線を介して制御され
て初期アドレス値から中央アドレス値までカウンタ動作
が許容されると同時に、アドレス発生器28のカウンタ
28aも図示しない制御線を介して制御されて波形メモ
リ12の一記憶エリア(図3の左チャンネル用の記憶エ
リアL)の初期アドレス値から中央アドレス値までのカ
ウンタ動作が許容される。また、このとき、マイクロコ
ンピュータ15はタイミング発生器33を制御して、ハ
イレベル”1”のセレクト信号SEL を発生させるととも
に、システムクロック信号φに同期したラッチ信号L1,L
2,L0(図12参照)を発生させる。
【0040】これにより、カウンタ27aは初期アドレ
ス値から中央アドレス値までシステムクロック信号φに
同期してカウントアップしてバッファメモリ23の読み
出しアドレスを指定するので、同メモリ23内に前記書
き込んだ左チャンネルL用の初期ブロックの前半データ
0 が読み出されて、ラッチ回路24,25及びゲート
回路26を介して波形メモリ12に供給される。このと
き、ラッチ回路24,25の作用により、8ビット形式
で記憶されているデータは16ビット形式に変換され
て、システムクロック信号φの1/2の周期で波形メモ
リ12に供給される。一方、カウンタ28aは、初期ア
ドレス値から中央アドレス値まで、クロック信号φ/2
に同期してカウントアップして波形メモリ12の書き込
みアドレスを指定するので、同メモリ12には前記左チ
ャンネルL用の初期ブロックの前半データA0 が書き込
まれる。
【0041】この初期ブロックの前半データA0 のバッ
ファメモリ23から波形メモリ12への転送後、右チャ
ンネルR用の初期ブロックの前半データA0 がバッファ
メモリ23から波形メモリ12へ転送される。この場
合、マイクロコンピュータ15は前述のようにしてアド
レス発生器27のカウント27b及びアドレス発生器2
8のカウント28bを動作させて、バッファメモリ23
内の前記前半データA0が波形メモリ12への転送を制
御する。
【0042】前述したステップ119の処理後、マイク
ロコンピュータ15はステップ120にて再生開始待ち
処理を実行して、ステップ121にて「番号スイッチイ
ベントルーチン」の実行を終了する。この再生開始待ち
処理においては、16個の楽音信号形成チャンネルのう
ちの0〜3番目までのチャンネルを連続波形信号の再生
及び転送に利用するために、同チャンネルにて発生中の
楽音信号が存在する場合には、マイクロコンピュータ1
5は波形再生システム16を制御して前記楽音信号の発
生を中止させる。また、これと同時に、マイクロコンピ
ュータ41に対して前記ファイル番号FNにより指定され
た連続波形信号の第1ブロック以降の波形信号の読み出
しの準備が指示され、アドレス発生器27のカウンタ2
7c,27dは初期アドレス値に設定されるとともに、
同発生器27のカウンタ27a,27b及びアドレス発
生器28のカウンタ28a,28bは中央アドレス値に
設定される。
【0043】そして、前述のように、スタートスイッチ
14cがオン操作されると、このオン操作は図6のステ
ップ104の「パネルスイッチ処理」にて検出され、マ
イクロコンピュータ15は図8のステップ130にて
「スタートスイッチイベントルーチン」の実行を開始す
る。このルーチンにおいては、「2」に設定されている
モードデータMDに基づき、ステップ131,132にて
共に「NO」と判定され、ステップ134にて再生開始
処理が実行されて、ステップ135にてこの「スタート
スイッチイベントルーチン」の実行が終了する。
【0044】この再生開始処理においては、連続波形信
号の左右チャンネルL,Rが第0,1番目の楽音信号形
成チャンネルに割り当てられ、同チャンネルを表すチャ
ンネル信号、前記ステップ118の処理により決定され
た読み出しレートに対応した周波数ナンバFNO 、左右チ
ャンネルL,Rの連続波形信号の再生のために利用され
る波形メモリ12内の各記憶エリアの先頭アドレス値、
同記憶エリアの中央アドレス値(前半部分の最終アドレ
ス値)、ローレベル”0”を表すエンドコントロール信
号ENDC及びキーオン信号が波形再生システム16に供給
される。これにより、アキュムレータ16aは第0,1
番目の各楽音信号形成チャンネルにて前記先頭アドレス
値から前記周波数にナンバFNO に対応したレートで前記
記憶エリアの読み出しアドレスを指定し、波形再生シス
テム16は左右チャンネルL,Rの連続波形信号の各初
期ブロックの前半データA0 を読み出し始める。
【0045】また、前記再生処理においては、タイミン
グ信号発生器33に再生スタート指令信号が供給され、
同発生器33は、図12に示すタイミングで、ラッチ信
号L1,L2,L0、イネーブル信号EN1〜EN4、セレクト信号SE
L 及びインタラプトイネーブル信号IRQEを発生し始め
る。これにより、イネーブル信号EN1,EN2がハイレベ
ル”1”となる第2,3楽音信号形成チャンネルにて、
アドレス発生器27のカウンタ27a,27b及びアド
レス発生器28のカウンタ28a,28bのカウンタ動
作が許容される。この場合、前記各カウンタ27a,2
7b,28a,28bは図7のステップ120の再生開
始待ち処理により中央アドレス値に初期設定されている
ので、各カウンタ27a,27bは中央アドレス値から
システムクロック信号φに同期してカウンタアップし、
アドレス発生器27はバッファメモリ23に対して左右
チャンネルL,R用の記憶エリアの後半部分の読み出し
アドレスを別々に指定する。また、各カウンタ28a,
28bも図7のステップ120の再生開始待ち処理によ
り中央アドレス値に初期設定されているので、各カウン
タ28a,28bも中央アドレス値からクロック信号φ
/2に同期してカウンタアップし、しかもこのタイミン
グではセレクト信号SEL がハイレベル”1”であるの
で、アドレス発生器28は波形メモリ12に対して左右
チャンネルL,R用の連続波形信号のための記憶エリア
の後半部分の書き込みアドレスを別々に指定する。その
結果、ラッチ回路24,25の作用により、バッファメ
モリ23に記憶されている左右チャンネルL,R用の初
期ブロックの8ビット形式の後半データB0 が16ビッ
ト形式に変換されて、波形メモリ12内であって図7の
ステップ119の処理により書き込んだ初期ブロックの
前半データA0 の次に書き込まれる(図13参照)。
【0046】さらに、前記再生処理においては、マイク
ロコンピュータ41に対してもハードディスク42から
の連続波形信号の読み出し開始が指示される。この場
合、マイクロコンピュータ41は、イネーブル信号EN
3,EN4がハイレベル”1”であることを条件に、ハード
ディスク42に記憶されている次の左右チャンネルL,
R用の連続波形信号すなわち第2ブロックの前半データ
1 を読み出しクロック信号φRDに同期してインターフ
ェース43を介して読み出してバッファメモリ23に供
給する。このとき、アドレス発生器27のカウンタ27
c,27dもイネーブル信号EN3,EN4によってカウンタ
動作が許容されているとともに、両カウンタ27c,2
7dは図7のステップ120の再生開始待ち処理により
初期アドレス値に設定されたので、アドレス発生器27
はバッファメモリ23に対して左右チャンネルL,R用
の前半部分の書き込みアドレスを前記読み出しクロック
信号φRDに同期して指定し始める。その結果、バッファ
メモリ23の左右チャンネルL,R用の各記憶エリアの
前半部分に第2ブロックの前半データA1 が書き込まれ
る。(図13参照) このようなアドレス発生器27の各カウンタ27a〜2
7d及びアドレス発生器28の各カウンタ28a,28
bのカウンタ動作中、まず始めに、カウンタ27c,2
7dが中央アドレス値に達し、終了カウント値検出回路
27eが前記中央アドレス値を検知してストップ信号SP
3,SP4を発生する。次に、カウンタ27a,27b,2
8a,28bが最終アドレス値に達し、終了カウント値
検出回路27eが前記最終アドレス値を検知してストッ
プ信号SP1,SP2を発生する。これにより、各カウンタ2
7a〜27d,28a,28bのカウント動作は停止す
るとともに、一方前記ストップ信号SP3,SP4 はマイクロ
コンピュータ41にも供給されて、同コンピュータ41
はハードディスク42からの連続波形信号の読み出しを
停止する。なお、前述した終了カウント値検出回路27
eによる中央アドレス値及び終了アドレス値の検知にお
いては、イネーブル信号EN1〜EN4の存在が条件とされ
る。このように各カウンタ27a〜27d,28a,2
8bのカウント動作が停止しても、波形メモリ12から
の初期ブロックの前半データA0 の読み出しは続行され
て波形再生システム16に供給される(図13参照)。
【0047】そして、前記前半データA0 の読み出しが
終了する時点になると、波形再生システム16のアキュ
ムレータ16aから出力されるアドレス信号値とエンド
ポイトレジスタ16hに記憶されているエンドポイント
データENDP1 とが等しくなるので、比較器16gはイコ
ール信号EQを出力する。この場合、エンドコントロール
レジスタ16kに記憶されているエンドコントロール信
号ENDCはローレベル”0”であるので、アンド回路16
iは出力をせず、アキュムレータ16aはひきつづき波
形メモリ12に対するアドレス信号を歩進させる。一
方、この連続波形信号の読み出しに利用されている第
0,1番目の楽音信号形成チャンネルにおいてはインタ
ラプトイネーブル信号IRQEはハイレベル”1”であるの
で(図12参照)、アンド回路16jはハイレベル”
1”の信号をフリップフロップ回路16nに出力する。
これにより、フリップフロップ回路16nはセットされ
てインタラプト信号IRQ を出力する。このインタラプト
信号IRQ はマイクロコンピュータ41に供給され、同コ
ンピュータ41がこの信号IRQ の受け取りを確認する
と、インタラプトクリア信号IRQCをマイクロコンピュー
タ15を介して波形再生システム16へ返送する。その
結果、フリップフロップ回路16nはリセットされるの
で、前記発生されたインタラプト信号IRQ は短時間のう
ちに消滅する(図13参照)。
【0048】前記インタラプト信号IRQ の発生により、
マイクロコンピュータ15は図10のステップ150に
て「IRQインタラプトプログラム」を割り込み実行し
て、ステップ151にてアドレス発生器27に制御信号
(IRQ) を出力して前記ストップ信号SP1〜SP4をクリア
する。これにより、各カウンタ27a〜27d,28
a,28bは次のイネーブル信号EN1〜EN4の到来でカウ
ント動作を開始可能な状態になる。次に、マイクロコン
ピュータ15はステップ152にて波形再生システム1
6のエンドポイントレジスタ16h及びエンドコントロ
ールレジスタ16kの第0,1チャンネルのデータを書
き換え、ステップ153にてこの「IRQインタラプト
プログラム」を終了する。この場合、エンドポイントレ
ジスタ16hには左右チャンネルL,Rの連続波形信号
の再生のために利用される波形メモリ12内の各記憶エ
リアの後半部分の最終アドレス値が書き込まれるととも
に、エンドコントロールレジスタ16kにはハイレベ
ル”1”を表すエンドコントロール信号ENDCが書き込ま
れる。
【0049】このようなインタラプト信号IRQ の発生に
伴う処理が実行された後も、アキュムレータ16aは前
記と同様にして波形メモリ12の連続波形信号用の記憶
エリアの後半部分に対する読み出しアドレス値を歩進さ
せる。この場合、前記記憶エリアの後半部分には、前述
したように、ハードディスク42からバッファメモリ2
3を介して波形メモリ12に連続波形信号の初期ブロッ
クの後半データB0 が書き込まれているので、この書き
込まれた後半データB0 が波形再生システム16にひき
つづき読み出される。
【0050】そして、前記後半データB0 の波形再生シ
ステム16への読み出し中、イネーブル信号EN1〜EN4の
到来により、アドレス発生器27のカウンタ27a〜2
7d及びアドレス発生器28のカウンタ28a,28b
は再びカウンタ動作を開始する。この場合、カウンタ2
7a,27b,28a,28bはストップ信号SP1,SP2
の発生時には最終アドレス値に停止していたので、同カ
ウンタ27a,27b,28a,28bは初期アドレス
からカウンタ動作を開始する。これにより、バッファメ
モリ23及び波形メモリ12の左右チャンネルL,R用
の前記記憶エリアの前半部分がアドレス指定され、バッ
ファメモリ23の前記前半部分に記憶されている連続波
形信号の第2ブロックのデータA1 が波形メモリ12の
前記前半部分に転送される。
【0051】また、前記インタラプト信号IRQ はマイク
ロコンピュータ41にも供給され、イネーブル信号EN
3,EN4の発生タイミングで、連続波形信号の第2ブロッ
クの後半データB1 を読み出しクロック信号φRDに同期
して読み出し、バッファメモリ23に供給する。これと
同時に、前記クロック信号φRDの供給により、アドレス
発生器27のカウンタ27c,27dもイネーブル信号
EN3,EN4の発生タイミングでカウンタ動作を開始する。
この場合、カウンタ27c,27dはストップ信号SP
3,SP4の発生時には中央アドレス値に停止していたの
で、同カウンタ27c,27dは中央アドレス値からカ
ウンタ動作を開始する。これにより、前記ハードディス
ク42から読み出された前記後半データB1 はバッファ
メモリ23の前記記憶エリアの後半部分に転送される。
【0052】そして、第2ブロックの前半データA1
波形メモリ12に対する転送及び第2ブロックの後半デ
ータB1 のバッファメモリ23に対する転送が終了する
時点では、前述の場合と同様にして、ストップ信号SP1
〜SP4の発生により、アドレス発生器27の各カウンタ
27a〜27d及びアドレス発生器28の各カウンタ2
8a,28bが停止制御されるとともに、マイクロコン
ピュータ41による連続波形信号のハードディスク42
からの読み出しも停止制御される。ただし、この場合
も、波形メモリ12から波形再生システム16への前記
後半データB0 の読み出しは続行される。
【0053】そして、前記後半データB0 の読み出しが
終了すると、前記場合と同様に、比較器16gがアキュ
ムレータ16aの出力値と前記エンドポイントレジスタ
16hに書き込まれた最終アドレス値との一致を検出し
てイコール信号EQを発生する。この場合、エンドコント
ロールレジスタ16k内のエンドコントロール信号ENDC
はハイレベル”1”であるので、アンド回路16iはル
ープエンド制御回路16mにハイレベル”1”の信号を
供給する。また、この場合も、インタラプトイネーブル
信号IRQEはハイレベル”1”であるので、アンド回路1
6j、フリップフロップ回路16nなどの作用により、
インタラプト信号IRQ が発生する。ループエンド制御回
路16mはアキュムレータ16aの該当チャンネルの記
憶値をスタートアドレスレジスタ16fに記憶されてい
る先頭アドレス値に変更するので、アキュムレータ16
fはふたたび先頭アドレス値からの累算を開始する。こ
れにより、アキュムレータ16aはふたたび前記先頭ア
ドレス値から前記周波数にナンバFNO に対応したレート
で前記記憶エリアの読み出しアドレスを指定し、波形再
生システム16は前記バッファメモリ23から転送され
た第2ブロックの前半データA1 を読み出し始める。
【0054】以降、同様にして、波形メモリ12の連続
波形信号用の記憶エリアの前半部分に記憶されている各
ブロックの前半データA1,A2,A3 …が波形再生シス
テム16へ読み出されているときには、バッファメモリ
23は記憶エリアの後半部分に記憶されている各ブロッ
クの後半データB1,B2,B3 …を波形メモリ12の前
記記憶エリアの後半部分に転送し、かつハードディスク
42に記憶されている各ブロックの前半データA2
3,A4 …がバッファメモリ23の記憶エリアの前半
部分に転送される。また、波形メモリ12の連続波形信
号用の記憶エリアの後半部分に記憶されている各ブロッ
クの後半データB1,B2,B3 …が波形再生システム1
6へ読み出されているときには、バッファメモリ23は
記憶エリアの前半部分に記憶されている各ブロックの前
半データA2,A3,A4 …を波形メモリ12の前記記憶
エリアの前半部分に転送し、かつハードディスク42に
記憶されている各ブロックの後半データB2,B3,B4
…がバッファメモリ23の記憶エリアの後半部分に転送
される(図13参照)。
【0055】このようにして、波形再生システム16が
波形メモリ12から波形信号を繰り返し読み出していれ
ば、長時間に渡る連続波形信号が再生されるので、波形
メモリ12及び波形再生システム16としては従来の電
子楽器の既存の回路を利用でき、新たな装置としては大
容量のメモリ装置としてのハードディスク42及び同デ
ィスク42から波形メモリ12へ連続波形信号を転送す
る制御回路を追加すればよい。
【0056】このようにして、波形再生システム16に
供給された連続波形信号は、その音量などが制御され、
D/A変換器21を介してサウンドシステム22に導か
れて、楽音として発音される。また、このとき、この連
続波形信号のために第0〜3楽音信号形成チャンネルが
利用されているのみで、第4〜15楽音信号形成チャン
ネルの利用は許容されているので、同チャンネルを上述
した鍵盤演奏による楽音信号の発生のために利用でき
る。これにより、鍵盤演奏のバックグランド的な音とし
て長時間に渡る連続波形信号を簡単に利用できる。さら
に、この場合、ハードディスク42からバッファメモリ
23への波形信号の転送及びバッファメモリ23から波
形メモリ12への波形信号の転送は、マイクロコンピュ
ータ15以外の前記新たに付け加えた制御回路により制
御されていて、同コンピュータ15には新たな負荷が付
与されないので、通常の演奏時(モードデータMDが
「0」のとき)と比べても、鍵盤演奏に対するレスポン
スの速さはあまり変わらない。
【0057】そして、前記連続波形信号の再生中、スト
ップスイッチ14dがオン操作されると、このオン操作
は図6のステップ104の「パネルスイッチ処理」にて
検出され、マイクロコンピュータ15は図9のステップ
140にて「ストップスイッチイベントルーチン」の実
行を開始する。このルーチンにおいては、「2」に設定
されているモードデータMDに基づき、ステップ141,
142にて共に「NO」と判定され、ステップ145に
て第0,1楽音信号形成チャンネルを表すチャンネル信
号とキーオフ信号が波形再生システム16に出力され
る。これにより、波形再生システム16は第0,1楽音
信号形成チャンネルにて発生中の連続波形信号を減衰さ
せて、最終的にその発生を停止する。次に、ステップ1
46にて再生停止処理が実行され、ステップ144にて
モードデータMDが「0」に設定されて、ステップ147
にて「ストップスイッチイベントルーチン」の実行が終
了される。
【0058】前記再生停止処理においては、連続波形信
号の転送及び再生に利用されていて、今まで禁止されて
いた第0〜3楽音信号形成チャンネルへの鍵盤音の割当
て禁止が解除される。これにより、以降においては、鍵
盤にて新たな鍵が押鍵されれば、この新たに押鍵された
鍵が前記第0〜3楽音信号形成チャンネルのいずれにも
割り当てられるようになる。また、マイクロコンピュー
タ15はタイミング発生器33にもマイクロコンピュー
タ41にも再生停止を表す制御信号を送る。これによ
り、タイミング発生器33は図12に示すシステムクロ
ック信号φ以外の各種信号の発生を停止する。マイクロ
コンピュータ41はハードディスク42からの連続波形
信号の読み出しを停止する。
【0059】一方、前記のように、演奏者がストップス
イッチ14dを操作する前に、ハードディスク42内の
連続波形信号の読み出しが終了してしまった場合には、
マイクロコンピュータ41はハードディスク42から読
み出されたエンドデータENDを検知して、マイクロコン
ピュータ15へ再生終了インタラプト信号を出力する。
これにより、マイクロコンピュータ15は図11のステ
ップ160〜164なる「再生終了インタラプトプログ
ラム」を実行する。このプログラムのステップ161,
162,163の各処理は前記した図9のステップ14
5,146,144の各処理と同じであり、この場合
も、前記と同様に、連続波形信号の再生は終了する。
【0060】なお、上記動作説明では、波形メモリ12
に長時間に渡る連続波形信号を書き込む場合についての
み説明したが、この波形メモリ12の各記憶エリアに
は、従来の電子楽器の場合と同様、短い時間の波形信号
を外部から書き込むことも可能であるし、この電子楽器
の内部で合成した波形信号を書き込むことも可能であ
る。
【0061】また、上記実施例においては、波形メモリ
11,12の各記憶エリアのスタートアドレスSTADから
エンドアドレスENDP2 までを単に繰り返し指定して、同
エリアに記憶されている波形信号を単に繰り返し読み出
することにより楽音信号を発生するようにしたが、楽音
波形をアタック部とサステイン部とに分けて、押鍵に応
答して最初アタック部の波形信号を読み出し、その後に
サステイン部の波形信号を繰り返し読み出して楽音信号
を発生するようにしてもよい。
【0062】また、上記実施例においては、連続波形信
号の再生をスタートスイッチ14cをオン操作すること
により開始させるようにしたが、鍵盤のいずれかの鍵を
この開始用に用いることもできる。さらに、この電子楽
器内に自動演奏装置(シーケンサ)を内蔵させるととも
に、同装置の記録演奏データ中にスタート信号を記録し
ておき、同スタート信号を上記実施例のスタートスイッ
チのオン操作に代えて又は併せて利用するようにしても
よい。この場合、前記記録演奏データの読み出しを図6
のステップ105にて行うようにすればよい。
【0063】さらに、上記実施例においては、再生する
連続波形信号として風、水、雨、波など音を例にした
が、この連続波形信号としては他の自然界の音又は合成
した波形信号を利用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を表す電子楽器の全体ブロ
ック図である。
【図2】 図1の波形再生システムに内蔵されている主
要部の詳細ブロック図である。
【図3】 図1のバッファメモリと波形波形メモリの連
続波形信号の再生のために利用される記憶エリアのメモ
リマップである。
【図4】 図1のアドレス発生器に内蔵されている主要
部の詳細ブロック図である。
【図5】 図1の他のアドレス発生器に内蔵されている
主要部の詳細ブロック図である。
【図6】 図1の一方のマイクロコンピュータにて実行
されるメインプログラムに対応したフローチャートであ
る。
【図7】 図6のパネルスイッチ処理ルーチンにて実行
される番号スイッチイベントルーチンに対応したフロー
チャートである。
【図8】 図6のパネルスイッチ処理ルーチンにて実行
されるスタートスイッチイベントルーチンに対応したフ
ローチャートである。
【図9】 図6のパネルスイッチ処理ルーチンにて実行
されるストップスイッチイベントルーチンに対応したフ
ローチャートである。
【図10】図1の同マイクロコンピュータにて実行され
るIRQインタラプトプログラムに対応したフローチャ
ートである。
【図11】図1の同マイクロコンピュータにて実行され
る再生終了インタラプトプログラムに対応したフローチ
ャートである。
【図12】図1の回路の動作タイミングを示すタイムチ
ャートである。
【図13】図1の回路のデータの読み出し、転送及び書
き込みタイミングを示すタイムチャートである。
【符号の説明】
EL…電子楽器本体、PC…パーソナルコンピュータ、
11,12…波形メモリ、13…キースイッチ群、14
…パネルスイッチ群、15,41…マイクロコンピュー
タ、16…波形再生システム、23…バッファメモリ、
27,28…アドレス発生器、33…タイミング発生
器、42…ハードディスク。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】連続波形信号の一部を構成する部分波形信
    号を記憶するための書き込み可能に構成した波形メモリ
    と、 連続波形信号を記憶する大容量のメモリ装置と、 連続波形信号の再生開始を指示する指示手段と、 前記指示手段による連続波形信号の再生開始の指示に先
    立ち、前記メモリ装置から前記連続波形信号の先頭部分
    の部分波形信号を読み出して前記波形メモリに書き込む
    準備手段と、 前記指示手段による連続波形信号の再生開始の指示に応
    答して、前記波形メモリに対するアドレスの繰り返し指
    定を開始して同波形メモリに記憶されている部分波形信
    号を読み出し続ける再生手段と、 前記再生手段が前記波形メモリに記憶されている部分波
    形信号を読み出し続けているとき、前記連続波形信号の
    先頭部分に続く部分波形信号を前記メモリ装置から順次
    読み出して、前記波形メモリの読み出しの終了した領域
    に書き込む転送手段とを備えた電子楽器用音源装置。
  2. 【請求項2】前記請求項1に記載の電子楽器用音源装置
    において、 前記メモリ装置を複数種類の連続波形信号を記憶するよ
    うに構成し、 前記準備手段を、前記指示手段による連続波形信号の再
    生開始の指示に先立って複数種類の連続波形信号のいず
    れかを指定するための種類指定手段と、前記種類指定手
    段による指定に応答して前記メモリ装置から前記指定さ
    れた種類の連続波形信号の先頭部分の部分波形信号を読
    み出して前記波形メモリに書き込む事前書き込み手段と
    で構成した電子楽器用音源装置。
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