JPH0630879Y2 - 低発煙タイルカーペット - Google Patents

低発煙タイルカーペット

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JPH0630879Y2
JPH0630879Y2 JP1989149817U JP14981789U JPH0630879Y2 JP H0630879 Y2 JPH0630879 Y2 JP H0630879Y2 JP 1989149817 U JP1989149817 U JP 1989149817U JP 14981789 U JP14981789 U JP 14981789U JP H0630879 Y2 JPH0630879 Y2 JP H0630879Y2
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JP
Japan
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tile carpet
smoke
fiber
backing material
layer
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JP1989149817U
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JPH0389193U (ja
Inventor
紀彦 佐々木
衛 窪田
Original Assignee
東リ株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本願考案は火災の時でも発煙量が極めて少なく、しかも
ハロゲンガスの発生の全く無いタイルカーペットに関す
る。
(従来技術とその問題点) 従来よりPVC(ポリ塩化ビニル)を裏打ちしたタイル
カーペットは公知である。
しかしPVC裏打ちタイルカーペットは火災等で燃焼し
たとき、多量の煙を出し、この煙に巻き込まれて人命が
失われた。
また多量の塩化水素ガスを発生させ、これがOA機器や
電線を腐食させる原因になった。
(問題点を解決する手段) 本考案は上記問題点を解決した考案で、表面繊維層と、
ハロゲン元素を構成中に含有しないビニル系ポリマーと
アモルファスポリα−オレフィンの混合物中に金属水酸
化物および/または金属酸化物が配合されたプラスチッ
ク裏打ち材が積層され、該裏打ち材中に1層乃至3層の
繊維補強材が介在していることを特徴とする低発煙タイ
ルカーペット、をその要旨とする。
以下図面に基づいて本考案に説明する。
第1図は本考案タイルカーペットの断面図であり、1は
表面繊維層であり、表面繊維層はループパイル、カット
パイル、ニードルパンチ等の布帛が適用できる。
2はタフティング用基布である。
樹脂層3、4によって本考案プラスチック裏打ち材5が
形成される。
樹脂層3、4はエチレン酢酸ビニルコポリマー(EV
A)や、エチレンとプロピレン、アクリル酸エステル、
またはメタアクリル酸エステルとのコポリマーならびに
ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等の構
成中にハロゲン元素を含有しないビニル系ポリマーが1
つの構成成分を形成している。
他の構成成分としてはアモルファスポリα−オレフィン
(APAO)がある。
APAOはアモルファスエチレン−プロピレンコポリマ
ーやアモルファスエチレン−ブテン−1コポリマーが例
示される。
これらのコポリマーはエチレンとポリα−オレフィンを
チタン系触媒とトリエチルアルミニウムを用いて水素の
存在下で重合することによって得られる。APAOは上
記ハロゲン元素を含有しない樹脂100重量部に対し1
0〜500重量部混合されるのが望ましい。
上記樹脂混合物中には金属水酸化物および/または金属
酸化物が配合される。
このような金属水酸化物としては水酸化アルミニウム、
水酸化マグネシウム、水酸化カルシウムが例示され、金
属酸化物としては酸化アルミニウム、酸化スズおよびそ
の水和物、酸化亜鉛、酸化鉄が例示される。
上記金属水酸化物および/または酸化物は、発煙抑制剤
として上記混合樹脂100重量部に対して望ましくは2
0〜200重量部配合される。その他の減煙剤、難燃材
としてホウ酸亜鉛、アンチモン酸化物リン系難燃剤等を
プラスチック裏打ち材の可撓性を損なわない程度に任意
に配合してもよい。
また充填剤として炭酸カルシウム、硫酸バリウム、タル
ク、クレーを配合してもよい。
また変性ロジン、テルペン、石油樹脂等のタッキファイ
ヤー等添加してもよい。
このようにして厚さ1〜5mmのプラスチック裏打ち材が
形成される。
裏打ち材を形成する樹脂層3、4間に繊維補強材6が介
在する。
繊維補強材6は20〜100g/mであり、材料とし
てはガラス繊維、ポリエステル、ナイロン、ビニロン等
の合成繊維からなる織布、不織布、ネット等が好適であ
る。
上記裏打ち材を積層したタイルカーペットは発煙量が顕
著に抑制され、ハロゲン化水素ガスも発生しないでまた
寸法安定性もよく、新規なタイルカーペットである。
第2図において1は表面繊維層で、樹脂層8、9、10
はPP、PE、EVAや他のエチレンコポリマー等のハ
ロゲン元素を構成成分中に含有しないビニルポリマー1
00重量部に対し、APAOが10〜500重量部混合
された樹脂で、混合樹脂中には水酸化アルミニウム、水
酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、酸化スズ、酸化
スズ水和物、酸化亜鉛、酸化鉄、酸化アルミニウム等の
金属水酸化物および/または金属酸化物が配合されてい
る。
また、ホウ酸亜鉛、アンチモン酸化物等の減煙剤、難燃
剤、または充填剤を添加することもできる。このような
プラスチック裏打ち材11の組成物が得られ、この裏打
ち材は1〜5mmが好適である。
裏打ち材中には、2層の繊維補強材が存在しており、こ
れらの繊維補強材は20〜100g/mであり、ガラ
ス繊維、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、ビニロン繊
維等の素材で織布、不織布、ネット等からなる。
これらの繊維補強材は0.3〜1.5mm間隔で介在する
のが望ましい。
例えば下層はネット状補強材12、上層は不織布13が
介在して裏打ち材が好適に保持される。
このようにして発煙抑制されたタイルカーペット14が
得られる。
第3図において1は表面繊維層、15、16、17、1
8はハロゲン元素を含有しないビニルポリマーとAPA
Oを混合した樹脂層、19は裏打ち材である。
上記樹脂組成物中に樹脂層15と16、樹脂層16と1
7、樹脂層17と18間に3層の繊維補強材が介在して
おり、これらの繊維補強材は20〜100g/mであ
り、ガラス繊維、ポリエステル、ナイロン、ビニロン繊
維等の織布または不織布、ネットである。
これらの繊維補強材は0.3〜1.5mm間隔で介在する
のが望ましい。
例えば一番下の層はネット状補強材20、中間層はガラ
ス不織布21、一番上の層はネット状補強材22の三層
が介在され、好適に裏打ち材が保持される。
このようにしてタイルカーペット23が得られる。
(考案の効果) 発煙量が少なく、有害なハロゲン化水素ガスを発生しな
かった。
寸法安定性がよく、反り、起り(おこり)がなく、常に
良好な使用状態であった。
実施例1 下記配合の3mm厚の樹脂層を上層、下層に分けて中心よ
りも上方に40g/mのガラス不織布を介在させて押
出法で積層し、これを表面繊維層としてのタフテッド布
帛と積層し、これを1辺50cmの正方形に裁断して本考
案発煙抑制タイルカーペットを得た。
重量部 EVA 50 アモルファスエチレン−プロピレンコポリマー 50 水酸化アルミニウム 50 炭酸カルシウム 150 ポリエチレンワックス 20 酸化防止剤 0.4 実施例2 下記配合の3mm厚のホットメルトプラスチック裏打ち材
中に平均0.7mm間隔で一番下層に40g/mのガラ
ス不織布、一番上層に40g/mのガラス不織布を積
層介在させ、これに実施例1と同じタフテッド布帛を積
層した後、実施例1と同様に裁断し、本考案の発煙抑制
タイルカーペットを得た。
エチレン−エチルアクリレート 70 アモルファスエチレン−ブテン−1コポリマー 30 水酸化マグネシウム 100 酸化アルミニウム 100 炭酸カルシウム 200 ポリエチレンワックス 30 石油樹脂 80 酸化防止剤 0.4 得られた実施例1および実施例2のタイルカーペットは
反り、起りもなく寸法安定性も良好であった。
さらにASTM−E662の燃焼テストにおいても煙濃
度(DS)=200以下で極めて少ない発煙量が達成で
きた。
またハロゲン化水素ガスも発生しなかった。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図、第3図は本考案タイルカーペットの断
面図である。 1、14、23はタイルカーペット、5、11、19は
プラスチック裏打ち材、6、12、13、20、21、
22は繊維補強材である。

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面繊維層と、ハロゲン元素を構成中に含
    有しないビニル系ポリマーとアモルファスポリα−オレ
    フィンの混合物中に金属水酸化物および/または金属酸
    化物が配合されたプラスチック裏打ち材が積層され、該
    裏打ち材中に1層乃至3層の繊維補強材が介在している
    ことを特徴とする低発煙タイルカーペット。
  2. 【請求項2】金属水酸化物および/または金属酸化物が
    樹脂混合物100重量部に対し50〜200重量部であ
    る請求項1の低発煙タイルカーペット。
JP1989149817U 1989-12-25 1989-12-25 低発煙タイルカーペット Expired - Lifetime JPH0630879Y2 (ja)

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JPH0389193U JPH0389193U (ja) 1991-09-11
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP6669943B2 (ja) * 2013-06-10 2020-03-18 ディーエスエム アイピー アセッツ ビー.ブイ.Dsm Ip Assets B.V. テキスタイル製品の製造方法、それから取得可能な製品、および製品の再生方法

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JPS6119887A (ja) * 1984-07-09 1986-01-28 Nippon Oil Co Ltd 形状安定なタイルカ−ペツトの製造方法
JPS6189376A (ja) * 1984-10-02 1986-05-07 内田 吉一 カ−ペツトのバツキング方法
JPH01272878A (ja) * 1988-04-22 1989-10-31 Ube Ind Ltd カーペットタイルの製造法

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