JP4498536B2 - 畳裏貼り用滑り止めシート - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、畳裏貼り用滑り止めシートに関する。さらに詳しくは、住宅のフローリング等に敷いて用いる置き畳等の裏貼り用として使用される滑り止めシートに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、特にマンション等の住宅において、生活の洋風化の傾向から部屋が洋間となり床のフローリング(木床)化が進んでいるが、洋間を日本間的な空間に変えて使用する敷物として置き畳等の使用が流行している。このような置き畳は通常床に固定されていないので使用中に移動しやすく、あるいは、その上を人が歩行して蹴り作用が加わると置き畳自体が床面上を滑って動き人が転倒するなどの危険性もあった。
また、体育館などの床面に敷かれた畳の上で柔道などのスポーツが行われると畳が動いて移動し、競技に支障をきたすなどの問題もあった。
【0003】
これまで、このような畳等の裏貼り用滑り止めシートとして種々のシートが用いられているが、例えば、発泡ポリエチレンシートは嵩高となるうえに滑り止め効果は十分でなく、ポリ塩化ビニルシートは廃棄焼却時に有毒ガスが発生するという問題があり、スパンボンド不織布にポリオレフィンからなるラミネート層を設けたシートは引裂強度が弱いなどの問題があり、いまだに満足できる畳裏貼り用滑り止めシートは見いだされていなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記の問題点に着目してなされたもので、高強力で成形性にすぐれ、焼却時に有毒ガス発生の恐れもなく、滑り止め効果の高い畳裏貼り用滑り止めシートの提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の畳裏貼り用滑り止めシートは、熱可塑性樹脂製延伸糸からなる織編布の片面に接着層を介してクラフト紙を積層し、他の片面に下記a)、b)成分の組成物からなるラミネート層を設けた構成からなるものである。
a)密度が0.91〜0.94g/cmのポリエチレン50〜90重量%、
b)エチレン−ビニルエステル共重合体、エチレン-α,β-不飽和カルボン酸アルキルエステル共重合体及びゴムから選択された少なくとも1種10〜50重量%。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
【0007】
本発明に用いられる織編布は、熱可塑性樹脂製の延伸糸を経緯糸に用いて織編成したものである。熱可塑性樹脂としては、延伸糸として高強力の得られるものであればよく、例えば、ポリオレフィン、ポリエステル、ナイロンなどが挙げられる。これらのうちでは安価で成形性にすぐれたポリオレフィンが好ましく、具体的には延伸効果の得られる高密度ポリエチレン、ポリプロピレンが好ましい。
【0008】
また、延伸糸の形態としては、モノフィラメント、マルチフィラメント、フラットヤーン、スプリットヤーンなどいずれも使用できるが、成形性、平滑性の点からフラットヤーンが好ましい。延伸糸の製造方法は特に限定されるものではなく、公知の技術を採用すればよい。
【0009】
上記延伸糸の繊度としては、100〜2000デシテクス(以下、dtと記載)が好ましく、300〜1000dtがより好ましい。繊度が100dt未満では織編布として引裂強度などの機械的特性が不充分となり、2000dtを超えると柔軟性が劣り、さらにラミネート層との接着が不充分となり好ましくない。
【0010】
上記延伸糸を経緯糸に用いて織編成し織編布を形成する。打込密度は10〜30本/2.54cmが好ましく、15〜20本/2.54cmがより好ましい。織布の織組織としては、平織、綾織、絡み織、模紗織など種々の形状が使用され、編布としては、横編み、縦編みいずれでもよく、具体的にはトリコット編、ミラニーズ編、ラッセル編等が挙げられる。
織編布の坪量は、50〜300g/mが好ましく、100〜200g/mがより好ましい。坪量が50g/m未満では引裂強度などの機械的強力が劣り、300g/mを超えると重量が増加して取り扱い性が劣るとともに柔軟性が低下して好ましくない。
【0011】
本発明に用いられるクラフト紙は、とくに限定されるものではなく通常用いられるもので、坪量が60〜90g/mの範囲のものが好適に用いられる。
【0012】
本発明のa)成分として使用される密度が0.91〜0.94g/cmのポリエチレンとは、高圧法による低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、メタロセン触媒によるエチレン・α−オレフィン共重合体から選択された少なくとも1種である。α−オレフィンとしては、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテンなどが挙げられる。上記ポリエチレンのMFRは1〜20g/10min程度が好ましい。
【0013】
本発明のb)成分として使用されるエチレン−ビニルエステル共重合体は、高圧ラジカル重合法で製造されるエチレンを主成分とする酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどのビニルエステル単量体との共重合体である。これらの中ではエチレン−酢酸ビニル共重合体が好ましい。酢酸ビニルの含有量は1〜40重量%からなる共重合体が好ましい。
【0014】
本発明のb)成分として使用されるエチレン−α,β−不飽和カルボン酸アルキルエステルまたはその誘導体との共重合体としては、エチレン−α,β−不飽和カルボン酸エステル共重合体、およびそれらの金属塩等が挙げられるが、これらは好ましくは高圧ラジカル重合法で製造される。具体的にはエチレン−(メタ)アクリル酸メチル共重合体、エチレン−(メタ)アクリル酸エチル共重合体等が挙げられ、特にエチレン−アクリル酸エチル共重合体が好ましい。アクリル酸エチルエステルの含有量は1〜40重量%からなる共重合体が好ましい。
【0015】
本発明のb)成分として使用されるゴムとしては、エチレンプロピレン系ゴム、ブタジエン系ゴム、イソプレン系ゴム、天然ゴムなどが挙げられ、これらは単独でも混合物でもよい。これらのうちではエチレンプロピレン系ゴムが好ましい。
【0016】
上記b)成分としてはエチレン−ビニルエステル共重合体、エチレン-α,β-不飽和カルボン酸アルキルエステル共重合体及びゴムから選択された少なくとも1種であって、これらのうちでは、柔軟性、耐熱性の点から、エチレン−アクリル酸エチル共重合体が最も好ましい。
【0017】
上記a)成分、b)成分の配合割合は、a)成分50〜90重量%、b)成分10〜50重量%であり、a)成分60〜80重量%、b)成分20〜40重量%がより好ましい。a)成分が50重量%未満では引裂強度などの機械的特性に劣り、90重量%を超えると滑り止め効果が低下するので好ましくない。
【0018】
本発明において畳裏貼り用滑り止めシートを製造する方法としては、第1の方法として、前記熱可塑性樹脂延伸糸からなる織編布の片面に前記a)、b)成分からなる組成物を用いて、押出ラミネート法によりラミネート層を設けた積層体を形成し、つぎに該積層体の織編布面とクラフト紙を接着剤による接着層を介して積層するか、あるいは織編布とクラフト紙の間にサンドイッチラミネート法により接着層を設けて積層体を形成する方法である。サンドイッチラミネート法に使用する樹脂は低密度ポリエチレンなど、通常サンドイッチラミネート法に使用される樹脂であれば特に限定されるものではない。
第2の方法としては、織編布の片面にクラフト紙を前記同様に積層して積層体を形成し、つぎに、該積層体の織編布面に前記a)、b)成分からなる組成物を用いて、押出ラミネート法によりラミネート層を設けて畳裏貼り用滑り止めシートを形成する方法である。
これらの方法のうちでは、前者が好ましい。
【0019】
上記ラミネート層の厚みとしては、50〜200μmが好ましく、80〜120μmがより好ましい。厚みが50μm未満では耐摩耗性が不十分となり、200μmを超えても防滑性はそれ以上向上せず、重量も増加して不経済となる。
【0020】
このようにして得られた畳裏貼り用滑り止めシートは、クラフト紙面を畳の裏面に接着剤を用いて貼着されて滑り止めシートとして使用される。
【0021】
本発明に用いられる熱可塑性樹脂には、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、滑剤、帯電防止剤、顔料、難燃剤、無機充填剤、核剤、発泡剤、分散剤等の添加剤を配合してもよい。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の畳裏貼り用滑り止めシートは、特定の樹脂組成物からなるラミネート層を設けているため、高強力で成形性にすぐれ、焼却時に有毒ガス発生の恐れもなく、滑り止め効果にすぐれ、住宅のフローリングに設置される置き畳や体育館などに敷設される畳などの裏貼り用としてすぐれた効果を奏するものである。
【0023】
【実施例】
高密度ポリエチレンフラットヤーン(繊度780dt)を経緯糸に用いて、打込密度14×14本/2.54cmで平織の織布2を得た。
一方、ラミネート層用樹脂として、低密度ポリエチレン(MFR=2.0g/10min、密度=0.922g/cm)80重量%、エチレン−アクリル酸エチル共重合体(アクリル酸エチル含有量25重量%)20重量%からなる組成物を用意した。
前記織布2の片面に、上記組成物を用いて押出ラミネート法により厚さ100μmでラミネート層3を積層し積層体を得た。
つぎに、上記積層体の織布面と坪量75g/mのクラフト紙4の間に低密度ポリエチレン(MFR=8.0g/10min、密度=0.917g/cm)を用いてサンドイッチラミネート法により厚み60μmの接着層5を形成して積層し、畳裏貼り用滑り止めシート1を形成した。
このようにして得られた畳裏貼り用滑り止めシート1は、置き畳の裏貼り用として使用され、引裂強度などの機械的強度にすぐれ、滑り止め効果にすぐれた効果を有し好適に使用された。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る畳裏貼り用滑り止めシートの一実施例の模式断面図である。
【符号の説明】
1 畳裏貼り用滑り止めシート
2 織布
3 ラミネート層
4 クラフト紙
5 接着層

Claims (1)

  1. 熱可塑性樹脂製延伸糸からなる織編布の片面に接着層を介してクラフト紙を積層し、他の片面に下記a)、b)成分の組成物からなるラミネート層を設け、そのクラフト紙面を接着剤で置き畳の裏面に貼り付けることができるようにし置き畳の裏貼り用滑り止めシート。
    a)密度が0.91〜0.94g/cmのポリエチレン50〜90重量%
    b)エチレン−ビニルエステル共重合体、エチレン-α,β-不飽和カルボン酸アルキルエステル共重合体及びゴムから選択された少なくとも1種10〜50重量%
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