JPH06308576A - カメラシステム及びカメラ用背蓋 - Google Patents

カメラシステム及びカメラ用背蓋

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Publication number
JPH06308576A
JPH06308576A JP5119123A JP11912393A JPH06308576A JP H06308576 A JPH06308576 A JP H06308576A JP 5119123 A JP5119123 A JP 5119123A JP 11912393 A JP11912393 A JP 11912393A JP H06308576 A JPH06308576 A JP H06308576A
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JP
Japan
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camera
shutter
image pickup
back cover
lens reflex
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Application number
JP5119123A
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English (en)
Inventor
Sunao Kurahashi
直 倉橋
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 銀塩カメラのフォーカルプレーンシャッタ等
のカメラ内部材とビデオユニットの光学フィルタ等光学
系部材との干渉を来すことなく撮像素子の撮像面を配置
でき、もってビデオユニットの撮影光学系の構造の簡単
化、並びにビデオユニットの小型化及び低コスト化を図
れるカメラシステムおよびカメラ用背蓋を提供する。 【構成】 カメラ本体に着脱可能に装着されフィルム収
納室を覆う背蓋と、露光制御用のフォーカルプレーンシ
ャッタ2とを有する一眼レフカメラ1を備えたカメラシ
ステムにおいて、前記フォーカルプレーンシャッタ2の
露光を制御するための先幕2a・後幕のうち、露光時に
先に走行する先幕2aのみを走行させ、該先幕2aより
遅れて走行する後幕の走行を阻止するシャッタ開放手段
9,10,11,12,13,14が設けられている。
これにより、スチルビデオバックの装着時に、撮像レン
ズの一次結像面に撮像素子の撮像面を撮像素子の前面の
光学フィルタと干渉せずに配置することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、銀塩カメラをスチルビ
デオカメラ等の撮像装置として使用可能にするカメラシ
ステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、銀塩フィルムを記録媒体とした一
眼レフタイプの銀塩カメラ(以下、一眼レフカメラと云
う)を電子スチルカメラとして使用するためにその背蓋
を光電変換素子である撮像素子を装備したもの(スチル
ビデオバックと呼ばれるビデオユニット)に変換する方
法が提案されている。
【0003】図12は、この方法を用いた従来例を示す
平面図で、1101は一眼レフカメラ本体で、該一眼レ
フカメラ本体1101にスチルビデオバック1102が
取り付けられている。該スチルビデオバック1102
は、光学的ローパスフィルタと赤外線(IR)カットフ
ィルタを含む光学フィルタ1103と、これに対向する
全反射ミラー1104と、全反射ミラー1104からの
撮影光を受けて撮像素子1106に2次結像を結像させ
るためのリレーレンズ群1105と、前記撮像素子11
06によって得られた画像信号の処理やシステム全体の
制御を行う電子回路群1107と、該電子回路群110
7によって処理された画像信号を記録する記録部110
8とを備えている。勿論、このようなシステムにおいて
スチル記録だけでなく、ムービー記録等を行なうことも
できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来例で
は、一度結像した撮影光をリレー光学系を用いて再度撮
像素子1106の撮像面に2次結像として結像させてい
るので、スチルビデオバックの撮影光学系の構造が複雑
となり、スチルビデオバックが大型化するとともにコス
トも高くなるといった欠点があった。
【0005】かかる欠点を解決するために、撮像素子1
106を一次結像面(フィルム面)に相当する位置に配
置した場合、次のような問題が生じる。即ち、一般に一
眼レフカメラではシャッタ効率を高めるためにフィルム
面の直前にフォーカルプレーンシャッタを配置している
一方、撮像素子でカラー映像信号を得るためには、撮像
素子の前面に光学フィルタを配置しなければならない。
このため、撮像素子1106の撮像面を一次結像面に相
当する位置に配置すると一眼レフカメラのフォーカルプ
レーンシャッタとスチルビデオバックの光学フィルタが
干渉してしまう。
【0006】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたもので、銀塩カメラのフォーカルプレーンシャッ
タ等のカメラ内部材とビデオユニットの光学フィルタ等
光学系部材との干渉を来すことなく撮像素子の撮像面を
配置でき、もってビデオユニットの撮影光学系の構造の
簡単化、並びにビデオユニットの小型化及び低コスト化
を図れるカメラシステムおよびカメラ用背蓋を提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の第1の
発明は、カメラ本体に着脱可能に装着されフィルム収納
室を覆う背蓋と、露光制御用のフォーカルプレーンシャ
ッタとを有する銀塩カメラを備えたカメラシステムにお
いて、前記フォーカルプレーンシャッタの露光を制御す
るための2つのシャッタ幕のうち、露光時に先に走行す
る第1のシャッタ幕だけを走行させ、該第1のシャッタ
幕より遅れて走行する第2のシャッタ幕の走行を阻止す
るシャッタ開放手段を設けたカメラシステムを特徴とす
る。
【0008】本発明の第2の発明は、カメラ本体に着脱
可能に装着されフィルム収納室を覆うカメラ用背蓋であ
って、光電変換素子である撮像素子と、該撮像素子に結
像させる撮像素子用光学系と、前記背蓋を前記カメラ本
体に装着するのに伴って前記撮像素子用光学系が前記カ
メラ本体内の少なくともシャッタ部材に干渉しないよう
に少なくとも該シャッタ部材を制御する制御手段とを備
えたカメラ用背蓋を特徴とする。
【0009】
【作用】第1の発明の構成によれば、ビデオユニットの
撮像素子用光学系が開放状態に切換えられたフォーカル
プレーンシャッタに臨むことになり、該フォーカルプレ
ーンシャッタと撮像素子用光学系が干渉しない。従っ
て、例えば撮影レンズの一次結像面に撮像素子の撮像面
を配置でき、もってビデオユニットの撮影光学系の構造
の簡単化、並びにビデオユニットの小型化及び低コスト
化を図れる。
【0010】第2の発明の構成によれば、制御手段によ
り、背蓋に設けた撮像素子用光学系か少なくともシャッ
タ部材に干渉にしないように少なくともシャッタ部材が
制御される。従って、ビデオユニットの撮像光学系の構
造の簡単化及び小型化及び低コスト化を図れる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
詳細に説明する。
【0012】図1乃至図8は本発明の第1実施例を示
し、図1及び図2は、一眼レフカメラの図示しない背蓋
を取り外した状態の背面図であり、両図は後述する操作
部材3および干渉部材5の位置が互いに異なる状態を示
す。図1および図2において、一眼レフカメラ1には図
示しないフィルムを収容するパトローネ室(フィルム収
容室)1aが形成され、該パトローネ室1aの前部中央
にはフォーカルプレーンシャッタ2が装着され、該シャ
ッタ2は先に走行する先幕2aと、後に走行する後幕
(図示せず)とから成る2枚のシャッタ幕で構成され
る。該フォーカルシャッタ2の一側方には前記背蓋と後
述するスチルビデオバックとの交換を選択する操作部材
3が設けられている。前記フォーカルシャッタ2の他側
方にはフィルムのDXコードを読み取るためのDXコー
ド接点群4が設けられ、前記パトローネ室1aの開口縁
には前記操作部材3に連動して左右に移動可能な干渉部
材5が設けられている。更に、パトローネ室1aの開口
縁に装着され、前記スチルビデオバックや各種の背蓋に
当接して後者との信号の授受を行なうための背蓋接点群
6と、前記フォーカルプレーンシャッタ2の上下縁に沿
うフィルムのガイドレール41と、カメラ本体1の上部
のファインダ窓7とが夫々設けられている。8は背蓋を
軸支するためのヒンジ穴である。
【0013】図3は上述した一眼レフカメラ1のフォー
カルプレーンシャッタ2の周辺部の構成を示す図であ
る。同図において、フォーカルプレーンシャッタ2(以
下単にシャッタと云う)の一側方には該シャッタ2の先
幕2aの緊定を解除するための電磁石9と、後幕(不図
示)の緊定を解除するための電磁石10とが並列的に設
けられている。前記電磁石9にはアーマチャ11が、前
記電磁石10にはアーマチャ12が夫々吸着可能に設け
られている。尚、前記シャッタ2は、前記電磁石9が前
記アーマチャ11の一端を吸引することによって、先幕
2aの走行が開始し、前記電磁石10が前記アーマチャ
12の一端を吸引することにより、後幕の走行が開始さ
れるようになっている。13は前記操作部材3に連動し
て図中左右に移動可能なシャッタ固定レバーで、図3中
の位置は図1の操作部材3の位置に対応している。一
方、シャッタ固定レバー13が図2の操作部材3の位置
に対応する位置にある状態を図4に示す。該操作部材3
の位置を検知するために検知スイッチ14が設けられて
いる。
【0014】図5はスチルビデオバックの外観を示す斜
視図で、15はスチルビデオバックである。該スチルビ
デオバック15は、その一側端に設けられたヒンジ軸1
6を前記一眼レフカメラ1の前記ヒンジ穴8に回動可能
に嵌合させてカメラ本体1に取り付けられるようになっ
ている。前記ヒンジ軸16には操作部16bを下方に押
し下げることにより上下の突出軸端16aを保持部15
a内に没却させて、前記スチルビデオバック15を一眼
レフカメラ1に取り付けるようになっている。
【0015】前記スチルビデオバック15には、前記一
眼レフカメラ1と信号の送受信を交わすための信号ピン
群17が設けられ、前記一眼レフカメラ1に前記スチル
ビデオバック15が取り付けられた時、前記背蓋接点群
6と当接するようになっている。光学的ローパスフィル
タ及びIRカットフィルタを含む光学フィルタ群18
が、後述する撮像素子とともに前記スチルビデオバック
15の前記シャッタ2に対応する位置に設けられたホル
ダ19に保持されている。該ホルダ19の一側方には、
一眼レフカメラ1のDXコード接点群4に当接可能とな
る位置でDXコード生成接点群20が配され、各接点同
士の電気的接続を自由にコントロールできるようになっ
ており、DXコードを自由に生成できるようになってい
る。21は、前記一眼レフカメラ1の図示しない背蓋ロ
ック機構に係合するためのフックであり、該フック21
と前記背蓋ロック機構との係合は前記一眼レフカメラ1
に設けられた解除ボタン22によって解除できるように
なっている。23は、スチルビデオバックの記録媒体た
るメモリカードで、前記スチルビデオバック15にスロ
ット23aを介してセットされる。また24は一眼レフ
カメラ1に設けられ、図示しない撮影レンズと信号の授
受を行うためのレンズ信号接点群、39は前記スチルビ
デオバック15に設けられ、前記一眼レフカメラ1と前
記スチルビデオバック15との誤装着を防止するための
干渉爪、42は前記一眼レフカメラ1に設けられたレリ
ースボタンである。該レリーズボタン42は、押下され
る毎に、順次第1レリーズ信号と第2レリーズ信号を発
するようになっている。
【0016】次に、上述のように構成されたスチルビデ
オバック15を一眼レフカメラ1に取付ける場合には、
前記操作部材3を図1に示すノーマル位置から図中左方
にスチルビデオバック装着(SV)位置にスライドさせ
る(図2)。このとき図3においてシャッタ固定レバー
13も同図中左方に移動する。このように該シャッタ固
定レバー13が図3中左方に移動すると、該シャッタ固
定レバー13の突起部13aはシャッタ2のアーマチャ
11の電磁石吸着側端部を押圧し、突起部13bはアー
マチャ12の作動部側端部(電磁石吸着側の反対側端
部)を押圧して図4に示す状態となる。このときアーマ
チャ11はシャッタ固定レバー13の突起部13aによ
り電磁石9に吸着されたと同様な状態となるので、シャ
ッタ2の先幕2aは走行する。一方、アーマチャ12は
シャッタ固定レバー13の突起部13bにより電磁石1
0に吸着されるのを阻止されるので、シャッタ2の後幕
はたとえ電磁石10に通電されても、走行することはな
い。このように操作部材3を左方のSV位置にスライド
させることによって一眼レフカメラ本体1に設けられた
シャッタ2を開放状態に固定することができる。
【0017】図6及び図7は、一眼レフカメラ1側の干
渉部材5とスチルビデオバック15側の干渉爪39との
位置関係を示した図である。図6は操作部材3が図1の
状態のときにスチルビデオバック15を取り付けようと
した場合の状態を示し、一眼レフカメラ1側の干渉部材
5が右方のノーマル位置にあって該干渉部材5とスチル
ビデオバック15側の干渉爪39が、一眼レフカメラ1
側のシャッタ幕とスチルビデオバック15側の光学フィ
ルタ18が干渉する前に互いに当接するので、誤って、
シャッタ幕を破損させることがない。また図7は操作部
材3を図2の状態のとき、スチルビデオバック15を取
り付けようにした場合の状態を示し、前記干渉部材5は
左方のSV位置にあって前記干渉爪39は干渉しないの
でスチルビデオバック15を一眼レフカメラ1に取り付
けることができる。
【0018】また、逆に操作部材3が図2の状態即ち、
左方のSV位置にあるときに、フィルム撮影用の背蓋
(図示せず)を取り付けて閉じようとした場合には、図
7に示すように前記フィルム撮影用の背蓋の干渉爪が点
線39′の位置にあり、干渉部材5と当接して閉じられ
ないようになっているので、誤ってフィルムを感光させ
てしまうといったトラブルを回避できる。
【0019】なお、操作部材3を図2の状態即ち、左方
のSV位置にあるときには、一眼レフカメラの図示しな
いシャッタチャージ機構及び図示しないフィルム巻上げ
機構の各動作を禁止する手段(図示せず)が設けられて
いる。
【0020】図8は、スチルビデオバック15を一眼レ
フカメラ1に装着した状態を示す断面図である。同図に
おいて、一眼レフカメラ1には撮像レンズ取付用マウン
ト25と、該マウント25に取付られた図示しない撮影
レンズからの撮影光束をファインダ窓7側に転向させる
クイックリターンミラー26と、同じく前記撮影レンズ
から導入される露光量を感知する調光センサ27と、レ
ンズの焦点位置を感知するAFセンサ28と、前記AF
センサ28に撮影光束を導くためのサブミラー29とが
設けられている。
【0021】他方、スチルビデオバック15には、前述
したホルダ19に固定されてフレーム画像を記録可能な
電子シャッタ機能を有する光電変換素子である撮像素子
30と、前記一眼レフカメラ1のファインダ像をスチル
ビデオバック15の撮像画角に一致するように変更する
ための変倍レンズ群32と、撮像素子30から得られた
画像データを処理して所定の映像データに変換するため
の電子回路群等が実装されている電子配線基板33〜3
6と、電子配線基板33〜36を互いに電気的に接続し
ているフレキシブルプリント基板37及びコネクタ38
と、前記ホルダ19を前記ガイドレール41に押圧する
付勢ばね31とが設けられている。
【0022】また、本実施例では、一眼レフカメラ1に
のみ電池等の電源を搭載し、スチルビデオバック15へ
の電源の供給は、一眼レフカメラ1側電源から背蓋接点
群6及び信号ピン群17を介して行われるようにされて
いる。
【0023】次に、上述した構成のカメラシステムの動
作を説明する。図9はおよび図10は、一眼レフカメラ
1及びスチルビデオバック15の動作を示すフローチャ
ートであり、以下、この図9および図10に示すフロー
チャートに沿ってその動作を説明する。
【0024】まず、一眼レフカメラ1の電源が投入され
ると、ステップS101で前記検知スイッチ14のON
−OFF状態を検知し、OFFであれば、通常の背蓋が
装着されているとしてフィルム撮影モードに入り(ステ
ップS201)、ONであれば、スチルビデオバック1
5が装着されていると判断してスチルビデオモードに入
る。
【0025】スチルビデオモードに入ると、一眼レフカ
メラ1では背蓋接点群6を介してスチルビデオバック1
5の信号ピン群17からの撮影準備ができたことを示す
撮影可能信号を受けるまで待機状態となる。尚、以降特
にことわらない限り、一眼レフカメラ1とスチルビデオ
バック15間の信号の授受は背蓋接点群6と信号ピン群
17を通して行われるものとする。同時にスチルビデオ
バック15側では一眼レフカメラ1の電源が投入された
ことを検知すると、メモリカード23が装着されている
か否か等の撮影準備のための初期化を行う(ステップS
102)。撮影準備が完了すると、撮影可能信号を一眼
レフカメラ1に送り出す(ステップS103)。また、
この初期化のとき、スチルビデオバック15の撮像素子
30の感度に対応したISO感度を示すDXコードをD
Xコード生成接点群20により生成する。なお、一眼レ
フカメラ1が前記待機状態のとき、レリーズボタン42
を操作しても撮影動作には入らない。
【0026】続いて、一眼レフカメラ1がスチルビデオ
バック15から撮影可能信号を受けると撮影可能状態と
なる(ステップS104)。そしてステップS105で
レリーズボタン42が押されて、第1レリーズ信号が生
じたか否かを判定する。レリーズボタン42が押されず
第1レリーズ信号が生じていないときは前記ステップS
104に戻り、第1レリーズ信号が生ずると、ステップ
S106で一眼レフカメラ1に設けられた測光手段(図
示せず)によって被写体の明るさを測定し、ステップS
107でストロボ撮影をするか否かを判定する。ストロ
ボ撮影をしない場合は、ステップS301で一眼レフカ
メラ1の撮影モードに応じたシャッタ速度(Tv)と絞
り値(Av)を設定し、ステップS302に移る。ステ
ップS302では、第2レリーズ信号が生じているか否
かを判定する。レリーズボタン42が押されず第2レリ
ーズ信号が生じていないときは前記ステップS105に
戻る一方、レリーズボタン42が押されて、第2レリー
ズ信号が生ずるとステップS303に移り一眼レフカメ
ラ1のクイックリターンミラー26が撮影光束から退避
はじめるとともに撮影レンズ(図示せず)の絞りを前記
ステップS106で定めた絞り値に絞り始める(ステッ
プS303)。また同時に第2のレリーズ信号と前記ス
テップS106で定めたTv値をスチルビデオバック1
5に伝える。これに応じてスチルビデオバック15は所
定のタイミングで撮像素子30のクリアを開始する(ス
テップS304)。次に、ステップS305で前記クイ
ックリターンミラー26の退避動作と前記撮影レンズの
絞りの絞り動作が完了したことをスチルビデオバック1
5に伝えると、撮像素子30は素子自体のシャッタ機能
を動作させて前記ステップS106で定めたTv値での
露光を行なう(ステップS306)。露光が終了する
と、ステップS307で撮像素子30に蓄積された画像
データの読み出しを開始するとともに、露光が終了した
ことを一眼レフカメラ1に伝え、これに応じて一眼レフ
カメラ1は撮影レンズの絞りを開放させ、クイックリタ
ーンミラー26を元の位置に戻し(ステップS30
8)、ステップS309の動作に移る。読み出された画
像データは前記電子回路群33〜36により所定の映像
信号データに変換処理され、メモリカード23に記録さ
れる。
【0027】次にストロボ撮影をする場合の動作を説明
する。
【0028】前記ステップS107でストロボ撮影が選
択された場合、ステップS401に移り、DXコード生
成接点群20のDXコードを撮像素子30の感度に対応
した所定の値に変更する(ステップS401)。これ
は、銀塩フィルムによる通常の撮影では一眼レフカメラ
1の調光センサ27は銀塩フィルムに結像した撮影光の
反射光を受光して、蓄積した受光量が所定の値になると
ストロボの発光を停止するようになっており、そのため
スチルビデオバック15を装着してストロボ撮影する場
合は調光センサ27は光学フィルタを通した撮像素子3
0の撮像面の反射光を受光することになり、銀塩フィル
ムと撮像素子とが同一感度のものであっても調光センサ
27に入射する光量が異なってしまい、正確な調光がで
きないからである。そこでスチルビデオバック15を装
着してのストロボ撮影の際には前述のように一眼レフカ
メラ1のISO感度設定を変更して、適正な調光を行な
えるようにしている。
【0029】次に、ステップS402で、ストロボ同調
の範囲内で絞り値Avおよびシャッタ速度値Tvを設定
する。以下のステップS403からステップS406ま
での動作は前述したステップS302からステップS3
05までの動作と同様なので説明を省略する。ステップ
S406でクイックリターンミラー26の退避動作等が
完了すると、撮像素子30は素子自体のシャッタ機能に
より露光を開始するとともに調光センサ27の電荷蓄積
を開始する(ステップS407)。そして、撮像素子3
0の撮像エリア全体が露光状態になると、一眼レフカメ
ラ1に同調信号を送り(ステップS408)、一眼レフ
カメラ1は同調信号を受け取ると、ストロボ(図示せ
ず)に発光信号を発し、ストロボを発光させる(ステッ
プS409)。調光センサ27の受光量が前記ステップ
S401で定めたISO感度に対応する所定レベルに達
するとストロボに発光停止信号を送りストロボは発光を
停止する(ステップS410)。一方、撮像素子はシャ
ッタ速度値Tvが前記ステップS301で設定したTv
値になると露光を終了する。
【0030】以下のステップS412からステップS4
14までの動作は前述したステップS307からステッ
プS309までの動作と同様なので説明は省略する。
【0031】以上説明したように、本実施例では、使用
者が操作部材3を操作することによってシャッタ2が開
放し、それを確認してから一眼レフカメラ1にスチルビ
デオバック15を取り付けるようにしているので、取り
付け操作が確実に行なわれるという効果を有する。
【0032】また撮像素子は、一般に銀塩フィルムに比
べてラチチュードが狭いので一眼レフカメラ1にスチル
ビデオバック15を装着した場合の露出補正の補正ステ
ップS306はフィルム撮影する場合よりもきめ細かく
できるようになっている。即ち、例えば、スチルビデオ
バック15を一眼レフカメラ1に装着したときに露光量
を補正する補正手段(図示せず)の露光量の最小補正量
は一眼レフカメラ1にフィルムを装着した場合よりも小
さい値に設定するようにされている。
【0033】図11は、本発明の他の実施例に係るカメ
ラシステムにおける一眼レフカメラ1側の干渉部材5と
スチルビデオバック15側の干渉爪39との位置関係を
示した図である。即ち、この実施例では、前述した実施
例の図6およよび図7に示す干渉部材5に代えて、干渉
部材5の干渉爪39と当接する面5aに傾斜を設け、ス
チルビデオバック15を一眼レフカメラ1に装着する動
作を利用して、干渉部材5を自動的に図中左方に移動さ
せ、従ってシャッタ固定レバー13を図中左方へ移動さ
せるようにしたものである。このようにすることによ
り、前述した実施例の操作部材3を設ける必要がなく、
使用者がその都度操作部材3を切換える必要がないとい
う利点がある。
【0034】また、上述した実施例の変形例として、撮
像素子30と光学フィルタ群18との間、または光学フ
ィルタ群18の前面に、別個のシャッタを設けても良
く、これにより、素子自体にシャッタ機能を有していな
いものやフィールド読み出し時のみシャッタ機能を有す
るもの(これらは主に動画撮影用に作られた撮像素子で
ある)等、ほとんどの種類の撮像素子を本発明のビデオ
バック用の撮像素子として利用できるといった利点があ
る。
【0035】なお、上述した各実施例では、カメラ用背
蓋としてスチルビデオバックを適用した例について説明
したが、これに限らず、動画用ビデオバックを適用する
ことも可能である。
【0036】更に、上述した各実施例では、撮像素子の
撮像面を一次結像面に相当する位置に配置した構成につ
いて説明したが、本発明は、2次結像光学系を用いて撮
像素子の撮像面を2次結像面に相当する位置に配置した
構成にも適用可能であり、例えば、撮像素子の撮像面の
前側にレンズ等の2次結像光学系を配した構成におい
て、2次結像光学系がカメラ本体内のシャッタ部材に干
渉しないようにシャッタ部材を制御するように構成する
ことも可能である。また、レンズ等の2次結像光学系に
限らず、プリズム、各種フィルタ、或いは背蓋ユニット
に設けられたシャッタ等の露出制御部材を撮像素子の前
面に配した構成にも適用できる。
【0037】更にまた、上記各実施例では、シャッタ部
材としてフォーカルプレーンシャッタの2枚のシャッタ
幕の開閉を制御する例について説明したが、フォーカル
プレーンシャッタとし2枚のシャッタ幕を有するものに
限定されるものではない。更に、シャッタはフォーカル
プレーンシャッタに限らず、他のタイプのシャッタであ
ってもよい。
【0038】更にまた、本発明は、撮像素子用光学系と
干渉する部品としてはシャッタに限定されず、撮像素子
用光学系と干渉する可能性のある部品全てを退避或は非
干渉位置に変位するような構成をも包含し得る。
【0039】更に、カメラ用背蓋側にシャッタ部材等に
干渉しないようにシャッタ部材等を制御する制御手段と
しては、上述した図11の実施例における干渉爪39の
ような機械的手段に限定されず、例えば、背蓋内のマイ
コン等の制御回路から信号接点6を介してシャッタをオ
ープンにするように制御してもよい。その場合、背蓋内
の制御回路からのシャッタオープン信号は背蓋への装着
を完了する前に出力されることが望ましい。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、第1の発明に依れ
ば、カメラ本体に着脱可能に装着されフィルム収納室を
覆う背蓋と、露光制御用のフォーカルプレーンシャッタ
とを有する銀塩カメラを備えたカメラシステムにおい
て、前記フォーカルプレーンシャッタの露光を制御する
ための2つのシャッタ幕のうち、露光時に先に走行する
第1のシャッタ幕だけを走行させ、該第1のシャッタ幕
より遅れて走行する第2のシャッタ幕の走行を阻止する
シャッタ開放手段を設けたので、撮影レンズの1次結像
面に撮像素子の撮像面を配置しても光学的ローパスフィ
ルタ等がシャッタ幕と干渉することがなく、これによ
り、ビデオユニットの撮影光学系の構造の簡単化並びに
小型化・低コスト化を図れるという効果がある。
【0041】また、第2の発明によれば、カメラ本体に
着脱可能に装着されフィルム収納室を覆うカメラ用背蓋
であって、光電変換素子である撮像素子と、該撮像素子
に結像させる撮像素子用光学系と、前記背蓋を前記カメ
ラ本体に装着するのに伴って前記撮像素子用光学系が前
記カメラ本体内の少なくともシャッタ部材に干渉しない
ように少なくとも該シャッタ部材を制御する制御手段を
備えたので、第1の発明と同様の効果が奏せられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るカメラシステムにおけ
る一眼レフカメラの背蓋を取り外した状態を示す背面図
である。
【図2】図1の一眼レフカメラにおいて操作部材を異な
る位置に設定した場合の背面図である。
【図3】図1の一眼レフカメラのフォーカルプレーンシ
ャッタの周辺部の構成を示す背面図である。
【図4】図2の一眼レフカメラのフォーカルプレーンシ
ャッタの周辺部の構成を示す背面図、シャッタ固定レバ
ーが図3と異なる位置にある状態を示す図である。
【図5】カメラシステムを一眼レフカメラおよびスチル
ビデオバックに分解した外観を示す分解斜視図である。
【図6】図1の状態のときにスチルビデオバックを一眼
レフカメラへ取り付けようとする際の一眼レフカメラ側
の干渉部材とスチルビデオバック側の干渉爪との位置関
係を示す一部破断平面図である。
【図7】図2の状態のときにスチルビデオバックを一眼
レフカメラへ取り付けようとする際の図6と同様の一部
破断平面図である。
【図8】一眼レフカメラにスチルビデオバックを装着し
た状態を示す断面図である。
【図9】一眼レフカメラおよびスチルビデオバックの動
作を示すフローチャートである。
【図10】一眼レフカメラおよびスチルビデオバックの
動作を示すフローチャートである。
【図11】本発明の他の実施例に係る一眼レフカメラ側
の干渉部材とスチルビデオバック側の干渉爪との位置関
係を示す平面図である。
【図12】一眼レフカメラの背蓋をスチルビデオバック
に変換する方法を用いたカメラシステムの従来例を示す
平面図である。
【符号の説明】
1 一眼レフカメラ 2 シャッタ 3 操作部材 5 干渉部材 6 背蓋接点群 13 シャッタ固定レバー 14 検知スイッチ 15 スチルビデオバック 17 信号ピン群 18 光学フィルタ群 23 メモリーカード 30 撮像素子 39 干渉爪 42 レリーズボタン

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラ本体に着脱可能に装着されフィル
    ム収納室を覆う背蓋と、露光制御用のフォーカルプレー
    ンシャッタとを有する銀塩カメラを備えたカメラシステ
    ムにおいて、 前記フォーカルプレーンシャッタの露光を制御するため
    の2つのシャッタ幕のうち、露光時に先に走行する第1
    のシャッタ幕だけを走行させ、該第1のシャッタ幕より
    遅れて走行する第2のシャッタ幕の走行を阻止するシャ
    ッタ開放手段を設けたことを特徴とするカメラシステ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記シャッタ開放手段を作動させる操作
    部材を前記フィルム収納室内に設けたことを特徴とする
    請求項1記載のカメラシステム。
  3. 【請求項3】 前記フィルム収納室を蓋う背蓋を兼ね、
    かつ光電変換素子である撮像素子と、その撮像素子の前
    面に配置される光学フィルタとを備えたビデオユニット
    を前記銀塩カメラに装着可能にされ、前記ビデオユニッ
    トが前記フィルム収納室を蓋うように銀塩カメラに装着
    された時、前記フォーカルプレーンシャッタの前記第1
    および第2のシャッタ幕のうち、少なくともいずれか一
    方のシャッタ幕の走行面と前記光学フィルタとが干渉す
    る位置に配置されていることを特徴とする請求項1記載
    のカメラシステム。
  4. 【請求項4】 前記シャッタ開放手段が作動していない
    状態では、前記銀塩カメラへの前記ビデオユニットの装
    着を阻止する誤装着防止手段を備えたことを特徴とする
    請求項1又は請求項3記載のカメラシステム。
  5. 【請求項5】 前記シャッタ開放手段は、前記ビデオユ
    ニットを前記銀塩カメラに装着する際に、前記シャッタ
    開放手段を自動的に作動可能にする自動作動可能手段を
    備えたことを特徴とする請求項1記載のカメラシステ
    ム。
  6. 【請求項6】 前記ビデオユニットの前記撮像素子の前
    面に、露光制御を行うシャッタを設けたことを特徴とす
    る請求項3,4又は5記載のカメラシステム。
  7. 【請求項7】 カメラ本体に着脱可能に装着されフィル
    ム収納室を覆うカメラ用背蓋であって、光電変換素子で
    ある撮像素子と、該撮像素子に結像させる撮像素子用光
    学系と、前記背蓋を前記カメラ本体に装着するのに伴っ
    て前記撮像素子用光学系が前記カメラ本体内の少なくと
    もシャッタ部材に干渉しないように少なくとも該シャッ
    タ部材を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする
    カメラ用背蓋。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は前記シャッタ部材を開放
    状態とするように制御することを特徴とする請求項7記
    載のカメラ用背蓋。
JP5119123A 1993-04-22 1993-04-22 カメラシステム及びカメラ用背蓋 Pending JPH06308576A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003043566A (ja) * 2001-07-31 2003-02-13 Nidec Copal Corp フォーカルプレンシャッタを備えたカメラ
US7573526B2 (en) 1997-10-17 2009-08-11 Nikon Corporation Electronic camera having an image pick-up unit opposing a shutter unit

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