JPH06308210A - Squid駆動回路 - Google Patents

Squid駆動回路

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JPH06308210A
JPH06308210A JP5102763A JP10276393A JPH06308210A JP H06308210 A JPH06308210 A JP H06308210A JP 5102763 A JP5102763 A JP 5102763A JP 10276393 A JP10276393 A JP 10276393A JP H06308210 A JPH06308210 A JP H06308210A
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JP
Japan
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circuit
output
preamplifier
squid
output voltage
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Pending
Application number
JP5102763A
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English (en)
Inventor
Akira Arakawa
彰 荒川
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Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷媒の液面低下や測定室温変化があっても、
回路の動作点におけるV−φ曲線の傾きが変化せず、常
に最適な動作点のもとに安定して高いS/Nのもとに磁
気測定を行うことのできるSQUID駆動回路を提供す
る。 【構成】 DC−SQUIDリング1の出力を増幅する
プリアンプ2の出力電圧の初期値を記憶する記憶回路a
と、プリアンプ2の出力から当該出力中の信号成分周波
数よりも十分に低い周波数成分を取り出すフィルター回
路bと、そのフィルター回路bの出力電圧の記憶回路a
の記憶内容に対する差を、低周波成分の変化分を打ち消
すように積分器3の入力に加算する回路手段cを設け、
V−φ特性の変化に追随して実質的にバイアス電圧を変
化させるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば生体磁気計測を
はじめとする超微弱磁界を検出するのに用いられるDC
−SQUIDの駆動回路に関し、更に詳しくは、非変調
型の磁束ロック法を用いたSQUID駆動回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】超伝導ループ内に2箇所のジョセフソン
接合部を持つ超伝導ループからなるDC−SQUIDリ
ングを検出部とするDC−SQUIDでは、SQUID
リングに磁気信号が入力すると、磁束量子を周期として
周期的に変化する電圧出力を出すが、これを一種の零位
法である磁束ロック法と称される方式に基づく駆動回路
と併用することにより、磁束量子よりも更に細かく磁束
を分解できる出力を取り出すことが可能となる。
【0003】磁束ロック法を用いたSQUID駆動回路
は、一般に、SQUID出力を変調することによってS
/Nを向上させる変調型と、このような変調を行わずに
SQUIDリングに近接してAPFコイルと称されるコ
イルを設けることにより、SQUID出力のV−φ特性
を変化させてS/Nを向上させる、いわゆるドゥルング
タイプと呼ばれる非変調型とがある。
【0004】このうち、非変調型のSQUID駆動回路
は、図4にその回路構成図を例示する。この回路におい
ては、磁束ロック回路であるFLLユニットU1と、バ
イアス電圧Vb ′やバイアス電流Ib 等を生成するコン
トロールユニットU2によって構成され、SQUIDリ
ング1の出力はFLLユニットU1のプリアンプ2で増
幅され、その増幅出力はバイアス電圧Vb ′と抵抗6な
いしは抵抗7を介して相互に加算された後に積分器3に
導入されており、SQUIDリング1に被検出磁気信号
が入力すると、プリアンプ2を経て積分器3の出力にそ
の磁気入力信号と比例する電圧が発生するようになって
いる。この電圧信号Vf は抵抗4によって電流に変換さ
れた後、SQUIDリング1と磁気的に結合されたフィ
ードバックコイル5に供給され、これによってSQUI
Dリング1には被測定磁気信号を打ち消すような磁場が
印加される。従って、この回路では、検出部であるSQ
UIDリング1に入る磁場の合計、つまり被測定磁気信
号とフィードバック信号の合計が常に一定となるように
動作しているので、プリアンプ2の出力電圧は、静的に
は一定であり、動作点のずれもない。
【0005】すなわち、このような回路においては、図
5に基本的なV−φ特性曲線を実線で示すように、SQ
UIDリング1に外部から磁気信号が入ってもプリアン
プ2の出力電圧は静的には一定であるので、回路の動作
点はバイアス電圧Vb ′の設定値に応じて常にA点に固
定される(Superconducting Devices and Their Appli-c
ations(SQUID'91) P351 "Investigation of Double-Loo
p DC-SQUID Magnetome-ter with Additional Positive
Feedback" by D.Drung) 。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図4に例示
した回路において、SQUIDリング1等の超伝導動作
部分を冷却する液体ヘリウム等の冷媒の液面低下や、測
定室の温度が変化すると、V−φ曲線は図5に破線で示
すように変化し、回路の動作点もB点に移動してしまう
ことになる。ここで、DC−SQUIDを用いた磁束計
におけるノイズレベルは、動作点におけるV−φ曲線の
傾きdV/dφ依存し、その傾きdV/dφが大きいほどノイズ
が低くなる。従って、バイアス電圧Vb ′を適宜に選択
して、元来的な動作点をA点としてその点における傾き
(dV/dφ)A を最大に設定していても、上記のような原
因によってV−φ曲線が変化して動作点がB点にずれる
と、その傾きも(dV/dφ)B となってより小さくなり、
ノイズレベルが悪化してしまうことになり、また、出力
ドリフトが生じるという問題もある。
【0007】本発明はこのような現象を防止すべくなさ
れたもので、液体ヘリウム液面の低下や室温の変化があ
っても回路の動作点におけるV−φ曲線の傾きが変化す
ることなく、常に最適な動作点のもとに安定して高いS
/Nで磁場測定することのできるSQUID動作回路の
提供を目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの構成を、図1に示す基本概念図を参照しつつ説明す
ると、本発明のSQUID駆動回路は、DC−SQUI
Dリング1の出力を増幅するプリアンプ2と、そのプリ
アンプ2の出力を入力する積分器3等を備えてなる非変
調型の磁束ロック法に基づくSQUID駆動回路におい
て、プリアンプ2の出力電圧の初期値を記憶する記憶回
路aと、プリアンプ2の出力電圧から当該出力電圧中の
信号成分周波数よりも十分に低い周波数成分を取り出す
フィルター回路bと、そのフィルター回路bの出力電圧
の記憶回路aの記憶内容に対する差を、上記低周波成分
の変化分を打ち消すように積分器3の入力に加算する回
路手段cとを、プリアンプ2と積分器3の間に挿入した
ことによって特徴づけられる。
【0009】
【作用】液体ヘリウムの液面低下等に伴うV−φ特性の
変化は、プリアンプ2の出力電圧の緩やかな変化となっ
て現れる。そこで、動作中におけるプリアンプ2の出力
のうち、信号成分周波数により十分に低い周波数成分を
フィルター回路bによって抽出し、これを記憶回路aの
内容、つまり液体ヘリウム液面の低下等が出現していな
い状態のプリアンプ2の出力電圧の初期値と比較して、
その差を積分器3の入力に加算することにより、プリア
ンプ2の出力電圧からV−φ特性の変化に起因する電圧
変化分を打ち消すことができる。すなわち、V−φ特性
のグラフから見ると、図3に例示するように、実質的
に、V−φ特性がCからDに変化したとき、これに追随
してバイアス電圧がVb ′からVb ″に変化して、動作
点は、その点におけるV−φ曲線の傾きが常に当初の最
適値を維持するようにEからFに変化し、常に最適な点
を移動する。
【0010】
【実施例】図2は本発明実施例の主要部分を示すブロッ
ク図で、プリアンプ2および積分器3との間に挿入され
ている回路が特徴部分であって、他は図4に示した回路
と全く同様である。
【0011】SQUIDリング1からの出力信号を増幅
するプリアンプ2の出力電圧は、図4の回路と同様に、
バイアス電圧Vb ′とそれぞれ抵抗6ないしは7を介し
て加算された後、積分器3の負入力に入力されていると
ともに、A−D変換器11およびローパスフィルター1
2にも導入されている。
【0012】A−D変換器11の出力はメモリ13およ
びD−A変換器14のそれぞれに供給されている。D−
A変換器14の入力にはA−D変換器11の出力のほか
にメモリ13の記憶出力も接続されており、このD−A
変換器14によってA−D変換器11またはメモリ13
のデジタル出力のいずれかがアナログ電圧信号に変換さ
れる。そして、このD−A変換器14のアナログ出力は
適当な入力抵抗15を介して演算増幅器16の正入力に
導入されている。
【0013】ローパスフィルター12は、例えば0.0
1Hz以下の低周波成分のみを通過させ、その出力は抵
抗17を介して演算増幅器16の負入力に導入されてい
る。従って、この演算増幅器16は、D−A変換器14
からの出力電圧からローパスフィルター12の出力電圧
を減算した電圧信号を出力する。そしてその出力電圧
は、抵抗18を介して積分器3の正入力に入力されてい
る。
【0014】前記したA−D変換器11およびメモリ1
3は、それぞれ外部から供給されるセット信号によって
動作し、そのセット信号の到来によって、A−D変換器
11は入力信号をデジタル化するとともに、そのデジタ
ル信号がメモリ13に格納されるようになっている。
【0015】以上の本発明実施例を使用する際、まず、
従来の回路と同様に、V−φ曲線における傾きが最大と
なるようなバイアス電圧Vb ′を設定する。その後、セ
ット信号を供給して、プリアンプ2の出力電圧の初期値
をデジタル化してメモリ13に格納する。これにより、
以降はD−A変換器14のデジタル入力にはメモリ13
の記憶内容が供給されることになる。
【0016】以上のようなセッティングが終了した後、
実際の測定動作に入る。測定中においては、当初の液体
ヘリウムの液面の低下や室温変化がない状態で、プリア
ンプ2の出力電圧のうち、信号成分の周波数より十分に
低い低周波成分の変化がなく、従って演算増幅器16の
出力は0であるとともに、V−φ曲線は図3のCに示す
ように初期状態を保っており、最適に設定されたバイア
ス電圧Vb ′に基づく動作点Eにおいて、その傾き (dV
/dφ) E は最大となっている。
【0017】このような状態から液体ヘリウムの液面低
下や室温変化が生じると、プリアンプ2の出力電圧は、
信号成分以外の低周波成分において変化が生じる。この
変化は、ローパスフィルタ12の出力電圧とD−A変換
器14の出力に差が生じる。これにより、演算増幅器1
6の出力にはその差に応じた電圧が生じ、その電圧信号
が積分器3に対して、プリアンプ2の出力とバイアス電
圧Vb ′の合計信号から上記した低周波成分の変化を打
ち消すように供給される。この状態では、V−φ特性は
図3のDに示すように当初の特性から変化し、バイアス
電圧が一定であれば動作点はE′へと移動してその点に
おけるV−φ曲線の傾きが小さくなるのであるが、演算
増幅器16からの上述した電圧信号が積分器3に供給さ
れるているため、実質的にバイアス電圧がVb ′からV
b ″に変化し、その結果として、動作点は当初のEから
Fへと変化し、その点における傾き(dV/d φ) F は当初
と同様に最大値を維持する。
【0018】このような動作において、例えば生体磁気
計測等における信号周波数は、通常0.1Hz〜50H
zであるため、ローパスフィルター12の通過帯域を
0.01Hz以下程度に設定しておくことにより、信号
成分の変化に対してバイアス電圧が変化してしまうこと
がなく、その測定に影響を与えることはない。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
非変調型のSQUID駆動回路において、当初のプリア
ンプの出力電圧値を記憶しておくとともに、プリアンプ
の出力に含まれる低周波成分を抽出し、これを上記した
記憶内容と比較して、その電圧変化量に相当する電圧
を、プリアンプの出力およびバイアス電圧を入力する積
分器に対して、当該電圧変化量を打ち消すように供給し
ているので、超伝導動作部分を冷却する液体ヘリウム等
の冷媒の液面変化や室温変化に伴ってSQUIDのV−
φ特性が変化しても、その変化に追随して実質的にバイ
アス電圧が変化し、動作点は常にV−φ曲線の傾きが最
大となる点に移動する。その結果、従来のこの種の駆動
回路のようにS/Nやドリフトが生じることなく、常に
安定した高精度の磁気測定を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を示す基本概念図
【図2】本発明実施例の主要部の回路構成を示すブロッ
ク図
【図3】本発明実施例の作用説明図
【図4】従来の非変調型SQUID駆動回路の回路構成
例を示す図
【図5】従来の非変調型SQUID駆動回路において冷
媒液面の変化等に伴う動作点の変化の例の説明図
【符号の説明】
2 プリアンプ 3 積分回路 4,6,7 抵抗 11 A−D変換器 12 ローパスフィルター 13 メモリ 14 D−A変換器 15,17,18 抵抗 16 演算増幅器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 DC−SQUIDリングの出力を増幅す
    るプリアンプと、そのプリアンプの出力を入力する積分
    器等を備えてなる非変調型の磁束ロック法に基づくSQ
    UID駆動回路において、上記プリアンプの出力電圧の
    初期値を記憶する記憶回路と、上記プリアンプの出力電
    圧から当該出力電圧中の信号成分周波数よりも十分に低
    い周波数成分を取り出すフィルター回路と、そのフィル
    ター回路の出力電圧の上記記憶回路の記憶内容に対する
    差を、上記低周波成分の変化を打ち消すように上記積分
    器の入力に加算する回路手段とが、上記プリアンプと積
    分器の間に挿入されていることを特徴とするSQUID
    駆動回路。
JP5102763A 1993-04-28 1993-04-28 Squid駆動回路 Pending JPH06308210A (ja)

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JP5102763A JPH06308210A (ja) 1993-04-28 1993-04-28 Squid駆動回路

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JP5102763A JPH06308210A (ja) 1993-04-28 1993-04-28 Squid駆動回路

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