JPH05240933A - Squid磁束計の磁束トランス - Google Patents
Squid磁束計の磁束トランスInfo
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- JPH05240933A JPH05240933A JP4043084A JP4308492A JPH05240933A JP H05240933 A JPH05240933 A JP H05240933A JP 4043084 A JP4043084 A JP 4043084A JP 4308492 A JP4308492 A JP 4308492A JP H05240933 A JPH05240933 A JP H05240933A
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- squid
- magnetic flux
- point
- coil
- flux transformer
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Abstract
(57)【要約】
【目的】微小磁束の測定に用いられる高感度なディジタ
ルSQUID磁束計に関し、RFノイズを大幅に低減さ
せると同時に、S/N比も向上させることを目的とす
る。 【構成】SQUIDを用いた磁束センサと、SQUID
にバイアス電流を供給する電流源と、SQUIDの出力
を線形化するフィードバック回路とを有するSQUID
磁束計を構成し、微小磁界を拾う検出コイル3並びに微
小磁界をSQUIDに伝える入力コイル2を含む磁束ト
ランス1において、入力コイル2のインダクタンスを二
等分する点にアースポイントを設けることにより構成す
る。
ルSQUID磁束計に関し、RFノイズを大幅に低減さ
せると同時に、S/N比も向上させることを目的とす
る。 【構成】SQUIDを用いた磁束センサと、SQUID
にバイアス電流を供給する電流源と、SQUIDの出力
を線形化するフィードバック回路とを有するSQUID
磁束計を構成し、微小磁界を拾う検出コイル3並びに微
小磁界をSQUIDに伝える入力コイル2を含む磁束ト
ランス1において、入力コイル2のインダクタンスを二
等分する点にアースポイントを設けることにより構成す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、微小磁束の測定に用い
られる高感度なSQUID磁束計に関する。近年、生体
などから発生する微小磁界の測定にSQUID(超伝導
量子干渉計)を利用した高感度な磁束計が利用されてい
る。この磁束計で脳及び心臓の磁界分布を測定すれば、
微小磁界を発生させている電流源の推定が可能である。
られる高感度なSQUID磁束計に関する。近年、生体
などから発生する微小磁界の測定にSQUID(超伝導
量子干渉計)を利用した高感度な磁束計が利用されてい
る。この磁束計で脳及び心臓の磁界分布を測定すれば、
微小磁界を発生させている電流源の推定が可能である。
【0002】脳及び心臓における電流源の位置を特定で
きるSQUID磁束計は、診断を行なう上で非常に有意
義な情報を提供する。加えて、SQUID磁束計は、生
体内における神経活動の解明にも役立つことが指摘され
ている。その他、SQUID磁束計は、重力波の検出器
としてもその威力を発揮している。
きるSQUID磁束計は、診断を行なう上で非常に有意
義な情報を提供する。加えて、SQUID磁束計は、生
体内における神経活動の解明にも役立つことが指摘され
ている。その他、SQUID磁束計は、重力波の検出器
としてもその威力を発揮している。
【0003】しかし、微小磁束を測定するにあたって
は、外界の磁界ノイズはもちろんのこと、RFノイズも
また非常に低いレベルに抑えていかなければならない。
特に、生体内の電流源の位置を正確に推定するために
は、微小な生体磁気を間違いなく検出する必要があるの
で、ノイズを大幅に低減し、S/N比をできる限り大き
くする必要がある。
は、外界の磁界ノイズはもちろんのこと、RFノイズも
また非常に低いレベルに抑えていかなければならない。
特に、生体内の電流源の位置を正確に推定するために
は、微小な生体磁気を間違いなく検出する必要があるの
で、ノイズを大幅に低減し、S/N比をできる限り大き
くする必要がある。
【0004】
【従来の技術】SQUIDは、入力磁束に対して得られ
る出力形態によって、アナログ出力のものと、ディジタ
ル出力のものとに大別することができる。アナログ出力
が得られるものとしては、ジョセフソン接合を一つ含ん
だ超伝導リングからなり、RF駆動されるRF−SQU
IDと、ジョセフソン接合を二つ含んだ超伝導リングか
らなり、DCバイアスされるDC−SQUIDとがよく
知られる。
る出力形態によって、アナログ出力のものと、ディジタ
ル出力のものとに大別することができる。アナログ出力
が得られるものとしては、ジョセフソン接合を一つ含ん
だ超伝導リングからなり、RF駆動されるRF−SQU
IDと、ジョセフソン接合を二つ含んだ超伝導リングか
らなり、DCバイアスされるDC−SQUIDとがよく
知られる。
【0005】また、ディジタル出力のSQUIDとして
は、すでに出願された「超伝導量子干渉素子」(特開昭
63−290979号公報)がある。このディジタルS
QUIDは、二接合量子干渉素子からなるSQUIDを
交流バイアスし、パルス出力するSQUIDである。
は、すでに出願された「超伝導量子干渉素子」(特開昭
63−290979号公報)がある。このディジタルS
QUIDは、二接合量子干渉素子からなるSQUIDを
交流バイアスし、パルス出力するSQUIDである。
【0006】その他のディジタル出力のSQUIDとし
ては、アナログ動作するDC−SQUIDの電圧出力
を、超伝導コンパレータに若しくは一ビットA/D変換
器に加え、パルス出力を得るものが知られている。(
D.Drung, Cryogenics, vol.26,pp623-627, 1986 )
ては、アナログ動作するDC−SQUIDの電圧出力
を、超伝導コンパレータに若しくは一ビットA/D変換
器に加え、パルス出力を得るものが知られている。(
D.Drung, Cryogenics, vol.26,pp623-627, 1986 )
【0007】先に出願されている、ディジタルSQUI
Dを用いた磁束計を図5に示す。図5において、SQU
ID56は、二つのジョセフソン接合57,58を含ん
でいる。ジョセフソン接合は、このように一つ以上設け
る。電流源60は、SQUID56にバイアス電流を供
給するものであり、ディジタルSQUIDの場合は、パ
ルス電流を供給する。
Dを用いた磁束計を図5に示す。図5において、SQU
ID56は、二つのジョセフソン接合57,58を含ん
でいる。ジョセフソン接合は、このように一つ以上設け
る。電流源60は、SQUID56にバイアス電流を供
給するものであり、ディジタルSQUIDの場合は、パ
ルス電流を供給する。
【0008】フィードバック回路61は、SQUID5
6からのパルスの数に比例した出力を得るための積分器
として作用する。フィードバックコイル55は、SQU
ID56のSQUIDコイル59に磁界結合すると共
に、フィードバック回路61のアナログ出力に比例した
磁束を発生させ、SQUID磁束計のフィードバック動
作を可能にするものである。
6からのパルスの数に比例した出力を得るための積分器
として作用する。フィードバックコイル55は、SQU
ID56のSQUIDコイル59に磁界結合すると共
に、フィードバック回路61のアナログ出力に比例した
磁束を発生させ、SQUID磁束計のフィードバック動
作を可能にするものである。
【0009】SQUID56の出力は、フィードバック
回路61からフィードバックコイル55を経て、再びS
QUID56に戻るフィードバックループを通して線形
化される。磁束センサ50は、外部磁束を拾う検出コイ
ル51を含むものである。入力コイル54は、検出コイ
ル51が拾う磁束を、SQUID56に伝えるように作
用するものである。
回路61からフィードバックコイル55を経て、再びS
QUID56に戻るフィードバックループを通して線形
化される。磁束センサ50は、外部磁束を拾う検出コイ
ル51を含むものである。入力コイル54は、検出コイ
ル51が拾う磁束を、SQUID56に伝えるように作
用するものである。
【0010】なお、SQUIDの出力パルスは、磁束ト
ランスの持つインダクタンスと、回路の浮遊容量とで形
成される共振回路によって共振することがある。この場
合、磁束トランスにおけるループの回路損失が少ないと
振動がいつまでも残るので、バイアス周期の前回の出力
が、次回周期の動作に影響を与えてしまう。
ランスの持つインダクタンスと、回路の浮遊容量とで形
成される共振回路によって共振することがある。この場
合、磁束トランスにおけるループの回路損失が少ないと
振動がいつまでも残るので、バイアス周期の前回の出力
が、次回周期の動作に影響を与えてしまう。
【0011】従って、入力コイル54から与えられる入
力磁束とは無関係に、SQUID56がパルスを発生す
るといった不良動作を起こすこととなり、その結果、S
/N比が劣化する。ダンピング抵抗52は、このような
浮遊容量53に起因する共振を防ぐために設けられたも
のである。
力磁束とは無関係に、SQUID56がパルスを発生す
るといった不良動作を起こすこととなり、その結果、S
/N比が劣化する。ダンピング抵抗52は、このような
浮遊容量53に起因する共振を防ぐために設けられたも
のである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述した共振を低く抑
えるためには、回路損失を増加させるように、ダンピン
グ抵抗の抵抗値を、次式で与えられるクリティカルダン
ピングの条件に選ぶのが最も良い。
えるためには、回路損失を増加させるように、ダンピン
グ抵抗の抵抗値を、次式で与えられるクリティカルダン
ピングの条件に選ぶのが最も良い。
【0013】
【数1】 ここで、Rはダンピング抵抗の抵抗値であり、Lは検出
コイルと入力コイルの並列インダクタンス、CS は浮遊
容量である。
コイルと入力コイルの並列インダクタンス、CS は浮遊
容量である。
【0014】ところが、検出コイルから入るRFノイズ
に対し、前掲のRはLと共に低域フィルタを形成する。
そして、そのカットオフ周波数fC は次式で与えられ
る。
に対し、前掲のRはLと共に低域フィルタを形成する。
そして、そのカットオフ周波数fC は次式で与えられ
る。
【0015】
【数2】
【0016】従って、抵抗値Rはより小さい方が、RF
ノイズに対して効果が大きい。ところが、ダンピング抵
抗はまた、次式で与えられる熱雑音電流IN を発生す
る。
ノイズに対して効果が大きい。ところが、ダンピング抵
抗はまた、次式で与えられる熱雑音電流IN を発生す
る。
【0017】
【数3】
【0018】この熱雑音電流IN は入力コイルに流れ、
雑音磁束となってSQUIDに混入する。すなわち、R
Fノイズを抑えようとすると、共振や雑音磁束が増えて
しまい、S/N比が低下するといった問題点があった。
本発明は、このような従来の問題点に鑑み、SQUID
磁束計において、RFノイズを大幅に低減させると同時
に、S/N比をもまた向上させることを目的とする。
雑音磁束となってSQUIDに混入する。すなわち、R
Fノイズを抑えようとすると、共振や雑音磁束が増えて
しまい、S/N比が低下するといった問題点があった。
本発明は、このような従来の問題点に鑑み、SQUID
磁束計において、RFノイズを大幅に低減させると同時
に、S/N比をもまた向上させることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上述の
目的は、前記特許請求の範囲に記載した手段にて達成さ
れる。
目的は、前記特許請求の範囲に記載した手段にて達成さ
れる。
【0020】すなわち、請求項1の発明は、SQUID
を用いた磁束センサと、SQUIDにバイアス電流を供
給する電流源と、SQUIDの出力を線形化するフィー
ドバック回路とを有するSQUID磁束計を構成する物
であって、微小磁界を検出する手段並びに検出した微小
磁界をSQUIDに伝える手段を含む磁束トランスにお
いて、磁束トランスが有するインダクタンスを二等分す
る点にアースポイントを設けるSQUID磁束計の磁束
トランスである。
を用いた磁束センサと、SQUIDにバイアス電流を供
給する電流源と、SQUIDの出力を線形化するフィー
ドバック回路とを有するSQUID磁束計を構成する物
であって、微小磁界を検出する手段並びに検出した微小
磁界をSQUIDに伝える手段を含む磁束トランスにお
いて、磁束トランスが有するインダクタンスを二等分す
る点にアースポイントを設けるSQUID磁束計の磁束
トランスである。
【0021】また、請求項2の発明は、SQUIDを用
いた磁束センサと、SQUIDにバイアス電流を供給す
る電流源と、SQUIDの出力を線形化するフィードバ
ック回路とを有するSQUID磁束計を構成する物であ
って、微小磁界を検出する検出コイル並びにSQUID
に磁気結合する入力コイルを含み、超伝導ループを形成
する磁束トランスにおいて、前記検出コイルが有するイ
ンダクタンスを二等分する点、又は前記入力コイルが有
するインダクタンスを二等分する点、若しくは前記検出
コイルが有するインダクタンスを二等分する点及び前記
入力コイルが有するインダクタンスを二等分する点の両
方にアースポイントを設けるSQUID磁束計の磁束ト
ランスである。
いた磁束センサと、SQUIDにバイアス電流を供給す
る電流源と、SQUIDの出力を線形化するフィードバ
ック回路とを有するSQUID磁束計を構成する物であ
って、微小磁界を検出する検出コイル並びにSQUID
に磁気結合する入力コイルを含み、超伝導ループを形成
する磁束トランスにおいて、前記検出コイルが有するイ
ンダクタンスを二等分する点、又は前記入力コイルが有
するインダクタンスを二等分する点、若しくは前記検出
コイルが有するインダクタンスを二等分する点及び前記
入力コイルが有するインダクタンスを二等分する点の両
方にアースポイントを設けるSQUID磁束計の磁束ト
ランスである。
【0022】また、請求項3の発明は、磁束トランスを
構成する前記コイルに並列して設けるダンピング抵抗の
抵抗値を二等分する点にアースポイントを設けるSQU
ID磁束計の磁束トランスである。
構成する前記コイルに並列して設けるダンピング抵抗の
抵抗値を二等分する点にアースポイントを設けるSQU
ID磁束計の磁束トランスである。
【0023】また、請求項4の発明は、磁束トランスを
構成する前記コイルに並列して接続する静電容量を二等
分する点にアースポイントを設けるSQUID磁束計の
磁束トランスである。
構成する前記コイルに並列して接続する静電容量を二等
分する点にアースポイントを設けるSQUID磁束計の
磁束トランスである。
【0024】
【作用】図1は、本発明の原理説明図である。RFノイ
ズは、図1に示すように、その大半が電界結合によって
検出コイル3に結合し、磁束トランス1内に雑音電流を
誘導する。この雑音電流は、同相雑音電流INcと差動雑
音電流INdとに大別することができ、これらの雑音電流
を誘導する電圧源は、図示するように、それぞれ同相電
圧源VNc、差動電圧源VNdである。
ズは、図1に示すように、その大半が電界結合によって
検出コイル3に結合し、磁束トランス1内に雑音電流を
誘導する。この雑音電流は、同相雑音電流INcと差動雑
音電流INdとに大別することができ、これらの雑音電流
を誘導する電圧源は、図示するように、それぞれ同相電
圧源VNc、差動電圧源VNdである。
【0025】同相電圧源VNcは、磁束トランス1内に実
線の矢印で示すノイズ電流INcを誘導する。また、差動
電圧源VNdは、磁束トランス1内に波線の矢印で示すノ
イズ電流INdを誘導する。図1において、入力コイル2
はシンボルで表わされているが、その中点にはアースポ
イントが設けられている。
線の矢印で示すノイズ電流INcを誘導する。また、差動
電圧源VNdは、磁束トランス1内に波線の矢印で示すノ
イズ電流INdを誘導する。図1において、入力コイル2
はシンボルで表わされているが、その中点にはアースポ
イントが設けられている。
【0026】このアースポイントから見た両側のインダ
クタンスは等しい。従って、図1に示す等価回路は平衡
型回路となるので、RFノイズによって誘導される同相
雑音電流INcの影響は取り除かれる。同相電圧源VNcに
よるノイズ電流INcは、差動電圧源VNdによるノイズ電
流INdよりもはるかに大きいので、RFノイズは大幅に
低減する。
クタンスは等しい。従って、図1に示す等価回路は平衡
型回路となるので、RFノイズによって誘導される同相
雑音電流INcの影響は取り除かれる。同相電圧源VNcに
よるノイズ電流INcは、差動電圧源VNdによるノイズ電
流INdよりもはるかに大きいので、RFノイズは大幅に
低減する。
【0027】
【実施例】図2は、本発明の一実施例を示す図である。
図2において、SQUID17は、二つのジョセフソン
接合18,19を含んでいる。電流源21は、SQUI
D17にバイアス電流を供給する。フィードバックコイ
ル16は、SQUIDコイル20に磁界結合すると共
に、フィードバック回路22のアナログ出力に比例した
磁束をフィードバックする。
図2において、SQUID17は、二つのジョセフソン
接合18,19を含んでいる。電流源21は、SQUI
D17にバイアス電流を供給する。フィードバックコイ
ル16は、SQUIDコイル20に磁界結合すると共
に、フィードバック回路22のアナログ出力に比例した
磁束をフィードバックする。
【0028】磁束センサ10は、外部磁束を拾う検出コ
イル11を含み、入力コイル14は、検出コイル11が
拾う磁束を、SQUID17に伝える。ダンピング抵抗
12は、浮遊容量13に起因する共振を防ぐためのもの
である。また、入力コイル14の中点には、アースポイ
ント15を設けてある。このアースポイント15から見
た両側のインダクタンスは等しいので、平衡型回路が構
成されている。
イル11を含み、入力コイル14は、検出コイル11が
拾う磁束を、SQUID17に伝える。ダンピング抵抗
12は、浮遊容量13に起因する共振を防ぐためのもの
である。また、入力コイル14の中点には、アースポイ
ント15を設けてある。このアースポイント15から見
た両側のインダクタンスは等しいので、平衡型回路が構
成されている。
【0029】図3は、本発明の他の実施例を示す図であ
る。図3(a),(b),(c)において、各入力コイ
ル30,33,37と磁気結合するSQUID部分等
は、図示することを省略してある。また、図3(a)の
検出コイル31は、図(b)の検出コイル34及び図
(c)の検出コイル38と同様の作用をするものである
が、理解を容易にするため異なるシンボルで表示してあ
る。
る。図3(a),(b),(c)において、各入力コイ
ル30,33,37と磁気結合するSQUID部分等
は、図示することを省略してある。また、図3(a)の
検出コイル31は、図(b)の検出コイル34及び図
(c)の検出コイル38と同様の作用をするものである
が、理解を容易にするため異なるシンボルで表示してあ
る。
【0030】図3(a)は、検出コイル31の中点にア
ースポイント32を設けた実施例を示している。また、
図(b)は、ダンピング抵抗35の中点にアースポイン
ト36を設けた実施例を示している。また、図(c)
は、浮遊容量39の中点がアースポイント40となるよ
うに構成した本発明の実施例を示している。各実施例と
も、同相雑音電流の影響を取り除くことが可能である。
ースポイント32を設けた実施例を示している。また、
図(b)は、ダンピング抵抗35の中点にアースポイン
ト36を設けた実施例を示している。また、図(c)
は、浮遊容量39の中点がアースポイント40となるよ
うに構成した本発明の実施例を示している。各実施例と
も、同相雑音電流の影響を取り除くことが可能である。
【0031】図4は、SQUIDに伝わるRFノイズを
説明する図である。図4では、入力コイル45と、これ
に磁界結合するSQUIDコイル46とを、コイルの巻
き方をも表わしより詳細に記載してある。図では、見易
いように両者のコイル45,46を別々に記載している
が、実際には、両者は重ね合わせて密結合が可能なよう
になっている。
説明する図である。図4では、入力コイル45と、これ
に磁界結合するSQUIDコイル46とを、コイルの巻
き方をも表わしより詳細に記載してある。図では、見易
いように両者のコイル45,46を別々に記載している
が、実際には、両者は重ね合わせて密結合が可能なよう
になっている。
【0032】このようなコイル結合はKetchenタ
イプと呼ばれている。( M.B.Ketchen, DC SQUIDS 198
0: THE STATE OF THE ART, IEEE Transactions onMagne
tics, vol.MAG-17, No.1, pp387-394 (1981) )
イプと呼ばれている。( M.B.Ketchen, DC SQUIDS 198
0: THE STATE OF THE ART, IEEE Transactions onMagne
tics, vol.MAG-17, No.1, pp387-394 (1981) )
【0033】図4において、入力コイル45の中点に
は、アースポイント47が設けられている。従って、上
述した原理により、同相雑音電流INcは、入力コイル4
5に実線の矢印で示す向きに流れる。一方、差動雑音電
流INdは、入力コイル45に波線の矢印で示す向きに流
れる。
は、アースポイント47が設けられている。従って、上
述した原理により、同相雑音電流INcは、入力コイル4
5に実線の矢印で示す向きに流れる。一方、差動雑音電
流INdは、入力コイル45に波線の矢印で示す向きに流
れる。
【0034】実線の矢印で示す同相雑音電流INcが、S
QUIDコイル46に誘導する磁束の向きは、図示する
ように同一となる。従って、入力コイル45に流れる同
相雑音電流INcに起因して、SQUIDコイル46側に
発生するノイズ電流は互いに打ち消し合うこととなる。
破線の矢印で示す差動雑音電流INdは、SQUIDコイ
ル46側にノイズ電流を発生させるが、そのノイズレベ
ルは十分に低い。
QUIDコイル46に誘導する磁束の向きは、図示する
ように同一となる。従って、入力コイル45に流れる同
相雑音電流INcに起因して、SQUIDコイル46側に
発生するノイズ電流は互いに打ち消し合うこととなる。
破線の矢印で示す差動雑音電流INdは、SQUIDコイ
ル46側にノイズ電流を発生させるが、そのノイズレベ
ルは十分に低い。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
同相電圧源に起因する雑音電流を取り除くことができ
る。RFノイズが磁束トランスに誘導する雑音電流の大
部分は同相雑音電流なので、本発明によるSQUID磁
束計は、RFノイズの影響をほとんど受けること無く微
小磁界の計測を正確に行なうことができるという利点が
あり、本発明は、SQUID磁束計の性能向上に寄与す
るところが大きい。
同相電圧源に起因する雑音電流を取り除くことができ
る。RFノイズが磁束トランスに誘導する雑音電流の大
部分は同相雑音電流なので、本発明によるSQUID磁
束計は、RFノイズの影響をほとんど受けること無く微
小磁界の計測を正確に行なうことができるという利点が
あり、本発明は、SQUID磁束計の性能向上に寄与す
るところが大きい。
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の一実施例を示す図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す図である。
【図4】SQUIDに伝わるRFノイズを説明する図で
ある。
ある。
【図5】従来の技術を示す図である。
1 磁束トランス 2,14,30,33,37,45,54 入力コイル 3,11,31,34,38,46,51 検出コイル 10,50 磁束センサ 12,35,52 ダンピング抵抗 13,39,53 浮遊容量 15,32,36,40,47 アースポイント 16,55 フィードバックコイル 17,56 SQUID 18,19,57,58 ジョセフソン接合 20,59 SQUIDコイル 21,60 電流源 22,61 フィードバック回路
Claims (4)
- 【請求項1】SQUIDを用いた磁束センサと、SQU
IDにバイアス電流を供給する電流源と、SQUIDの
出力を線形化するフィードバック回路とを有するSQU
ID磁束計を構成する物であって、微小磁界を検出する
手段並びに検出した微小磁界をSQUIDに伝える手段
を含む磁束トランスにおいて、磁束トランスが有するイ
ンダクタンスを二等分する点にアースポイントを設ける
ことを特徴とするSQUID磁束計の磁束トランス。 - 【請求項2】SQUIDを用いた磁束センサと、SQU
IDにバイアス電流を供給する電流源と、SQUIDの
出力を線形化するフィードバック回路とを有するSQU
ID磁束計を構成する物であって、微小磁界を検出する
検出コイル並びにSQUIDに磁気結合する入力コイル
を含み、超伝導ループを形成する磁束トランスにおい
て、前記検出コイルが有するインダクタンスを二等分す
る点、又は前記入力コイルが有するインダクタンスを二
等分する点、若しくは前記検出コイルが有するインダク
タンスを二等分する点及び前記入力コイルが有するイン
ダクタンスを二等分する点の両方にアースポイントを設
けることを特徴とするSQUID磁束計の磁束トラン
ス。 - 【請求項3】磁束トランスを構成する前記コイルに並列
して設けるダンピング抵抗の抵抗値を二等分する点にア
ースポイントを設ける請求項1記載のSQUID磁束計
の磁束トランス。 - 【請求項4】磁束トランスを構成する前記コイルに並列
して接続する静電容量を二等分する点にアースポイント
を設ける請求項1記載のSQUID磁束計の磁束トラン
ス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4043084A JPH05240933A (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | Squid磁束計の磁束トランス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4043084A JPH05240933A (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | Squid磁束計の磁束トランス |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05240933A true JPH05240933A (ja) | 1993-09-21 |
Family
ID=12653976
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4043084A Withdrawn JPH05240933A (ja) | 1992-02-28 | 1992-02-28 | Squid磁束計の磁束トランス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05240933A (ja) |
-
1992
- 1992-02-28 JP JP4043084A patent/JPH05240933A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19990518 |