JP3198746B2 - Squid磁束計 - Google Patents

Squid磁束計

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は極微弱磁束を計測するた
めの磁束計に関し、更に詳しくは、DC−SQUIDを
用いた磁束計に関する。
【0002】
【従来の技術】極微弱磁束を計測するための磁束計とし
ては、一般にDC−SQUIDを用いた磁束計が用いら
れている。DC−SQUID磁束計の駆動・計測回路の
方式としては、従来、変調方式、ACバイアス方式、S
HAD方式およびフィリップス方式等が知られている。
【0003】変調方式では、DC−SQUIDリングに
直流のバイアス電流を与えるとともに、AF発振器から
変調用コイルを介してSQUIDリングに交流磁束を変
調信号として印加する。その状態でSQUIDリングの
出力を増幅して、AF発振器の出力と比べて位相検波
し、更にこれを積分型増幅器を通して磁束計測出力を得
るとともに、その出力を変調コイルを介してSQUID
リングにフィードバックする、という構成を採る(例え
ばIEEE Transaction on Magnetics Vol.25, No.2March
1989, p1008 Y.Miki et al.,"Low Frequency in Flux
DC SQUIDS")。
【0004】ACバイアス方式は、SQUIDリングに
矩形波状に正負に変化するバイアス電流を供給するとと
もに、変調コイルを介してそのバイアス電流の周波数の
整数倍の周波数の矩形波状の磁束信号を変調信号として
印加する。そして、その状態でのSQUIDリングの出
力から、その出力に乗ってくるDC成分を減算して増幅
した後、その信号を、SQUIDリングに印加される矩
形波状の磁束信号と同期し、かつ、交流バイアス電流の
半周期ごとにその位相を180°ずらした特殊な矩形波
状の参照電圧信号によって検波し、これを積分器を通し
て積分して磁束計測出力を得るとともに、その出力を変
調コイルを介してSQUIDリングにフィードバックす
るという構成を採る(例えば1988 American Institute
of Phys-ics, p239 S.kuriku et al., "Effect of alte
rnating bias current on thelow-frequency noise in
dc SQUID's")。
【0005】SHAD方式では、SQUIDリングに供
給するバイアス電流を、一定の周期で正、零、負の3値
をとるように変化させるとともに、変調コイルを介して
SQUIDリングに供給される変調用の磁束信号もこれ
と同期して3値をとるように変化させる。そして、この
状態でのSQUIDリングの出力を増幅した後、これを
バイアス電流および変調用磁界信号の周期の1/2の周
期の矩形波信号によって位相検波し、更にその検波後の
信号を積分することによって磁束計測出力を得るととも
に、この出力を変調コイルを介してSQUIDリングに
フィードバックするといった構成を採る(例えばAppl.
Phys. Lett.49(20), 17 November 1986,p1393 V. Fogli
etti et al., "Low-frequency noise in low 1/f noise
dc SQU-ID's")。
【0006】更に、フィリップス方式においては、SQ
UIDリングに一定周期で正負に変化する矩形波状のバ
イアス電流を供給し、変調用の磁束信号もこれと同一周
期の矩形波状で、かつ、位相を4/πだけずらしたもの
とする。この状態でのSQUIDリングの出力から、そ
の出力に乗ってくるDC成分を減算して増幅した後、そ
の信号を、バイアス電流と変調用磁束信号とを乗じて得
られる参照信号によって検波し、更にその検波後の信号
を積分することにより磁束計測出力を得て、同様にして
この出力を変調コイルを介してSQUIDリングにフィ
ードバックするという構成を採っている(例えばIEEE T
ransaction on Magnetics Vol.27, No.2, March 1991
p2797 O.Doessel et al.,"A Modular Lownoise 7-Chann
el SQUID-Magnetometer )。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、DC−SQ
UIDの低周波ノイズの要因として、次の2つを挙げる
ことができる。一つは磁束トラップ等による磁束ゆらぎ
で、他の一つは素子パラメータの温度ゆらぎである。
【0008】このうち、前者の磁束ゆらぎは同相成分ゆ
らぎと呼ばれ、図5(A)に破線で示すように、実線で
示されるゆらぎ成分の入っていない状態でのSQUID
出力に対して、正および負のバイアス電流の供給状態に
おいて、互いに同方向にφ−V(磁束−出力電圧)特性
が変化する。従ってこのゆらぎは入力信号磁束との差異
は現れず、これの成分は磁束計自体によっては除去する
ことはできない。
【0009】一方、後者の素子パラメータの温度ゆらぎ
は逆相成分ゆらぎと呼ばれ、同図(B)に破線で示すよ
うに、ゆらき成分の入っていないSQUID出力に対し
て、正および負のバイアス電流の供給状態で互いに逆方
向にφ−V特性が変化する。この素子パラメータの温度
ゆらぎは、磁束計の回路方式を考慮することによって除
去することができ、低周波ノイズの低減を図ることがで
きる。
【0010】すなわち、前記した従来のDC−SQUI
Dの各回路方式のうち、変調方式では素子パラメータの
温度ゆらぎを除去することはできないが、他の3つの回
路方式では素子パラメータの温度ゆらぎを除去して低周
波ノイズを低減することが可能となる。
【0011】ところが、素子パラメータの温度ゆらぎを
除去可能な従来の回路方式のうち、ACバイアス方式で
は、変調用の磁束信号とバイアス電流との周波数を相違
させる必要があるとともに、特殊な形状の参照用電圧を
形成する必要がある等、回路構成が複雑となるという欠
点があるばかりでなく、DC−SQUIDリングの2つ
のジョセフソン接合の特性が相互にある程度以上相違し
て正負のバイアス電流の供給状態においてφ−V特性が
φ軸に対して非対称である場合には、測定不能となると
いう問題がある。
【0012】これに対しSHAD方式では、2つのジョ
セフソン接合の特性が相互に相違してφ−V特性が非対
称であっても、SQUID出力は、零を挟んで、φ−V
曲線の正電流バイアス側曲線と負電流バイアス側曲線と
の、変調用磁束信号の中央値を中心とした点対称的な位
置の値を繰り返すが故に、変調用磁束信号の中央値を適
宜に設定することによって測定可能でであるが、バイア
ス電流がその1/2周期において零となっているが故
に、信号読み取りのデューティが1/2となる関係上、
ホワイト領域でのS/Nが悪化するという欠点があり、
また、このような特殊なバイアス電流および変調用磁束
信号を形成する必要があるため、前者と同様に回路構成
が複雑になるという欠点もある。
【0013】フィリップス方式では、2次高調波で検波
するため回路構成は比較的複雑となり、SHAD方式の
ようにホワイト領域でのS/Nが悪化しないものの、こ
の方式においても2つのジョセフソン接合の特性が相違
してφ−V特性が非対称である場合には測定不能であ
る。
【0014】本発明はこのような実情に鑑みてなされた
もので、簡単な回路構成のもとに、素子パラメータの温
度ゆらぎを除去することができ、かつ、SQUIDリン
グの2つのジョセフソン接合の特性が相違していても測
定が可能であるとともに、ホワイト領域でのS/Nも良
好なSQUID磁束計の提供を目的としている。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの構成を、実施例図面である図1を参照しつつ説明す
ると、本発明のSQUID磁束計は、DC−SQUID
リング1に対して所定の周波数で正負に変化する矩形波
状の駆動用電流バイアスIb を供給する電流バイアス源
(矩形波発振器2,可変抵抗VR1,抵抗R1)と、D
C−SQUIDリング1に対しフィードバックコイル3
を介して上記電流バイアスIb と同期した矩形波状の磁
束信号と所定の直流磁束信号φm0とを重畳した磁束信号
φm を供給する磁束信号供給手段(矩形波発振器2,可
変抵抗VR2,加算器4,直流電源5,可変抵抗VR
3)と、DC−SQUIDリング1の出力を増幅する増
幅回路7と、その増幅後の出力を積分して磁束検出信号
として出力する積分器8と、その積分器8の出力をフィ
ードバックコイル3を介して帰還させる回路手段(スイ
ッチS,電圧−電流変換器9等)を備えたことによって
特徴づけられる。
【0016】
【作用】SQUIDリング1に正および負の電流バイア
スIb および−Ib をそれぞれ供給したときのφ−V特
性は、ゆらぎ成分のない状態ではそれぞれ図2または図
3に実線で示す通りとなる。電流バイアスをIb と−I
b 間で一定の周期で変化させ、かつ、変調用の磁束信号
をこれと同期して(φm0+Δφm )と(φm0−Δφm )
間で矩形波状に変化させることにより、SQUID出力
Vは、正側および負側のφ−V曲線上の(φm0−Δφm
)および(φm0+Δφm )に相当する電圧値を交互に
繰り返すことになる。すなわち、SQUID出力Vは、
φ−V曲線の正電流バイアス側曲線と負電流バイアス側
曲線との、変調用磁束信号の中央値φm0を中心とした点
対称的な位置の値を繰り返すことになり、図2および図
3に示すように外部磁束に対しては応答し、素子パラメ
ータの温度ゆらぎに起因する逆相成分ゆらぎは除去する
ことができる。しかも、SQUID出力Vが上述のよう
にφ−V曲線の正負の電流バイアス曲線上の点対称的な
電圧値を繰り返すため、SHAD方式と同様に、SQU
IDリング1内の2つのジョセフソン接合の特性が一致
していなくても測定が可能となる。
【0017】
【実施例】図1は本発明実施例の回路構成を示すブロッ
ク図である。超伝導ループ中に2箇所のジョセフソン接
合部11,12を有するDC−SQUIDリング1(以
下、単にSQUIDリング1と称する)には、矩形波発
振器2からの出力を可変抵抗VR1および抵抗R1を介
して電流に変換した矩形波状の電流バイアスIb が供給
される。なお、この電流バイアスIb の周波数は10k
Hz程度とすることが望ましい。
【0018】SQUIDリング1の近傍にはこれと磁気
的に結合されたフィードバックコイル3が配設されてお
り、このフィードバックコイル3を介してSQUIDリ
ング1には、変調用の磁束信号が供給されるとともに、
後述する磁束計測出力V0 がフィードバックされる。
【0019】変調用の磁束信号φm は、直流電源5と可
変抵抗VR3によって作られる直流信号と、前記した矩
形波発振器2と可変抵抗VR2によって作られる矩形波
状の信号とを加算器4で加算し、更に抵抗R2を介する
ことによってフィードバックコイル3に流れる電流によ
って形成される。従ってこの変調用の磁界信号φm は、
VR3の調整によって定まる直流磁束バイアスφm0と、
電流バイアスIb に同期し、かつ、VR2の調整によっ
て定まる振幅±Δφm を持つ矩形波状の磁束信号が重畳
した信号となる。
【0020】SQUIDリング1の出力Vは増幅回路7
によって増幅された後、積分器8で積分されて磁束計測
出力V0 となる。この出力V0 は、スイッチSを介して
電圧電流変換器9によって電流信号に変換された後、フ
ィードバックコイル3を介してSQUIDリング1に帰
還される。
【0021】次に、以上の本発明実施例の調整方法を述
べる。使用に先立ち、まず、可変抵抗VR1の調整によ
って電流バイアスIb を決定するが、SQUIDリング
1のφ−V曲線の振幅が最大となるようにその振幅±I
b を定める。
【0022】次に、変調用磁束信号を決定するが、この
場合、電流バイアスIb を供給し、かつ、スイッチSを
開いたリセット状態で、まず、可変抵抗VR3の調整に
よって直流磁束バイアスφm0を決定し、その後、可変抵
抗VR2の調整によって振幅±Δφm を決定する。φm0
は、正負のφ−V曲線が対称となる位置とし、振幅±Δ
φm は、そのφm0を中心に、φ−V曲線の傾きが最も急
となる位置とする(後述の図2,図3および図4の各
(A)図を参照)。
【0023】以上の調整を終了した後、スイッチSを閉
じてロック状態として使用する。図2および図3は、S
QUIDリング1の2つのジョセフソン接合11と12
の特性が一致している場合の、それぞれ信号磁界に対す
る動作時、および、逆相成分ノイズに対する動作時にお
けるφ−V特性の変化(A)と各部の信号波形を示すタ
イムチャート(B)を併記して示す図で、以下、これら
の図を参照しつつ本発明実施例の作用を述べる。
【0024】図2(A)に示すように、SQUIDリン
グ1のφ−V特性は、ゆらぎ成分がよび信号磁界のいず
れもない状態では実線に示す通りとなり、外部磁界が加
わるとそのφ−V特性は破線で示すように同相に変化す
る。
【0025】図2(B)に示すような矩形波状電流バイ
アスIb が供給され、かつ、これと同期した矩形波状の
磁束信号φm によって変調されたSQUIDリング1の
出力Vは、正電流バイアス側のφ−V曲線上のφ=(φ
m0−Δφm )に相当する電圧と、負電流バイアス側のφ
−V曲線上のφ=(φm0+Δφm )に相当する電圧との
値を繰り返す。ゆらぎ成分および信号磁界のない状態で
は、SQUIDリング1の出力Vは実線で示すようにV1
とV2との間で矩形波状に変化することになり、この場
合、積分器8の出力つまり磁束計測出力V0 は同じく実
線で示すように零となるが、信号磁界が入ると、SQU
ID出力Vは破線で示すようにV1' とV2'の間で矩形波
状に変化し、磁束計測出力V0 は破線で示すように入力
磁界に応じた値となる。
【0026】一方、素子パラメータの温度ゆらぎがある
場合には、SQUIDリングのφ−V特性は、図3
(A)に示すように、ゆらぎ成分および信号磁界のない
実線で示す状態から、破線で示すように逆相に変化す
る。
【0027】この場合、SQUIDリング1の出力は、
図3(B)に示すように、実線で示す状態から破線で示
す状態、すなわちV1" とV2" の間で変化する矩形波状信
号に変化することになる。この状態では磁束計測出力V
0 は零のままとなって変化せず、従って、素子パラメー
タの温度ゆらぎは計測出力に影響を及ぼさず、低周波ノ
イズは低減する。
【0028】以上の実施例において特に注目すべき点
は、電流バイアス信号と変調用磁束信号は同一周波数で
同期した信号でよく、しかも、特に参照用の信号を用い
た位相検波を行うことなく、SQUIDリング1の出力
を増幅・積分するだけで、従って極めて簡単な回路構成
のもとに、磁束計測信号を得ることができ、しかも素子
パラメータの温度ゆらぎに起因する低周波ノイズを確実
に除去することができる点である。そして更には、本発
明実施例の構成によると、以下に示すようにSQUID
リング1内の2つのジョセフソン接合の特性が相違する
場合でも磁束の測定が可能となる。
【0029】SQUIDリング1内の2つのジョセフソ
ン接合11と12の特性が一致していない場合には、φ
−V特性は、図4(A)に例示するように、正負の電流
バイアス供給時における曲線がφ軸を挟んで非対称とな
る。本発明実施例においては、SQUIDリング1の出
力は、前記したように正電流バイアス側のφ−V曲線上
のφ=(φm0−Δφm )に相当する電圧と、負電流バイ
アス側のφ−V曲線上のφ=(φm0+Δφm )に相当す
る電圧との値を繰り返すことになるが、この各電圧値
は、φ軸上のφ=φm0を中心点として、ゆらぎ成分およ
ひ信号磁界のない状態での正負の電流バイアス供給時に
おける各φ−V曲線の点対称位置の電圧値である。ここ
で、SQUIDリングのφ−V特性は、図4(A)にも
示したように、正負の曲線は一般にφ軸上のいずれかの
点を中心として点対称となるため、この点を捜し出して
変調用磁束信号の中央値φm0となるように直流磁束バイ
アスの大きさを設定することにより、図4(B)に破線
で示すように信号磁界の測定が可能となる。なお、素子
パラメータの温度ゆらぎがある場合には、図示はしない
が前記した図3の場合と全く同様にしてこれの影響を打
ち消すことができる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
DC−SQUIDリングに対して所定の周波数で正負に
変化する矩形波状の駆動用電流バイアスを供給するとと
もに、そのDC−SQUIDに対しフィードバックコイ
ルを介して電流バイアスと同期した矩形波状の磁束信号
と所定の直流磁束信号とを重畳した磁束信号を供給して
SQUIDリングの出力を取り出し、そのDC−SQU
IDリングの出力を増幅の後に積分して磁束計測信号と
し、また、その積分回路の出力を上記フィードバックコ
イルを介して帰還させるているから、1つの周波数のパ
ルス発振器を利用して電流バイアスおよび変調用磁束信
号を形成することができるとともに、特に参照用の信号
を作ってSQUIDリングの出力を検波することなく、
極めて簡単な回路構成のもとに磁束計測信号を得て、か
つ、素子パラメータの温度ゆらぎ成分を除去して低周波
ノイズを低減させることができる。しかも、SQUID
リングの出力は、正負の電流バイアス供給時における正
側および負側のφ−V曲線上の、φ軸上の直流磁束信号
に相当する一点を中心とした点対称位置の電圧値の繰り
返し波形となることから、従来のSHAD法と同様に正
負非対称のφ−V特性を持つSQUIDリングにおいて
も計測が可能とであり、なおかつ、SHAD法のように
SQUIDリングの出力を読み込まない時間である不感
帯となる時間帯が存在しないため、ホワイト領域でのS
/Nが悪化することもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の回路構成を示すブロック図
【図2】本発明実施例に信号磁界が入った場合のφ−V
特性の変化を示すグラフ(A)および各部の信号波形の
タイムチャート(B)
【図3】本発明実施例において逆相ゆらぎがある場合の
φ−V特性の変化を示すグラフ(A)および各部の信号
波形のタイムチャート(B)
【図4】本発明実施例におけるSQUIDリング1の特
性が正負非対称の場合に、信号磁界が入った場合のφ−
V特性の変化を示すグラフ(A)および各部の信号波形
のタイムチャート(B)
【図5】DC−SQUIDにおける低周波ノイズの説明
【符号の説明】
1 SQUIDリング 11,12 ジョセフソン接合部 2 矩形波発振器 3 フィードバックコイル 4 加算器 5 直流電源 7 増幅回路 8 積分器 9 電流電圧変換器 R1,R2 抵抗 VR1,VR2,VR3 可変抵抗 S スイッチ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 DC−SQUIDを用いた零位法による
    磁束の計測装置であって、DC−SQUIDリングに対
    して所定の周波数で正負に変化する矩形波状の駆動用電
    流バイアスを供給する電流バイアス源と、上記DC−S
    QUIDに対しフィードバックコイルを介して上記電流
    バイアスと同期した矩形波状の磁束信号と所定の直流磁
    束信号とを重畳した変調用磁束信号を供給する磁束供給
    手段と、上記DC−SQUIDリングの出力を増幅する
    増幅回路と、その増幅回路の出力を積分して磁束計測信
    号として出力する積分回路と、その積分回路の出力を上
    記フィードバックコイルを介して帰還させる回路手段を
    備えたことを特徴とするSQUID磁束計。
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